ナチスの設計していたステルス機、完成していればレーダー探知不可能だった 64
ストーリー by makeplex
ナチスの科学力は(以下略) 部門より
ナチスの科学力は(以下略) 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
本家/.にて、第二次世界大戦中にナチスドイツが設計していたステルス戦闘爆撃機についてのストーリーが掲載されている。
第二次世界大戦中、ドイツのホルテン兄弟が開発していた全翼型戦闘爆撃機「Horten Ho229」は翼の前縁に炭素材の層を合板で挟んだレーダー吸収構造が採用される予定となっており、完成していれば世界初のステルス戦闘爆撃機となっていたとされている。AVIATION WEEKによると、National Geographic Channelにて、このHo229を復元する特集番組が組まれたそうだ。番組では、戦闘機や軍用車両などを製造する米ノースロップ・グラマン社が残された設計図を元にHo229のフルスケール・レプリカを作成。モハーヴェ砂漠の施設にてそのステルス機能を試したところ、第二次世界大戦時に英国に配備されていたチェーン・ホーム・レーダーには実質探知不可能であったと思われるという結果となったそうだ。
Horten Ho229はプロトタイプなど複数の型が製造されていたが、ドイツ敗戦により本機製造には至らなかったとのこと。現存するHo229は一度も飛行しなかったV3型のみで、これは米国国立航空宇宙博物館に保管されている。また、今回製作されたレプリカは米サンディエゴの航空博物館に寄贈されたそうだ。
お約束 (スコア:5, おもしろおかしい)
# 最後まで言わせろォォォ!
## やだ。
Re: (スコア:0)
円盤兵器ネタがないな (スコア:2)
タラレバ (スコア:1, オフトピック)
タラバ (スコア:0, オフトピック)
T/O
ラバ (スコア:0)
TTO゛
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
何故オフトピック?どちらかというと「すばらしい洞察」か「おもしろおかしい」だろうよ>モデレータ
Re:タラレバ (スコア:1)
モデ自体に興味は無いですし好きにすればいいと思っています
#非ACでしかモデできなくすればマイナスモデが激減するとは思いますがw
実用になったんかな。 (スコア:0)
Re:実用になったんかな。 (スコア:3, 興味深い)
まあ、無くても飛びますよ。制式採用こそされてませんが、コンベアYB-35 YB-49
は、それぞれちゃんと飛んでます。(それぞれ1946年、1948年)
それとこういう機体は無尾翼機と言っても間違いでは有りませんが、特に全翼機と
言います。一応、設計次第できちんとした安定性は付加できます。
Ho229も、上記のYB-35/49も当時の飛行機としては大き目の後退角が付けられていますが、
これは後退翼の風見鶏効果による方向安定性の付加と、外翼で逆揚力を発生させて水平
尾翼として使用することを狙った物と思われます。(なので、空力的には尾翼が無いわけ
ではなく、見た目上主翼と分離してないだけ。)
が、それも程度の問題で、安定方向に振れば振るほど空気抵抗が増加し、全翼機の
メリット、すなわち、翼以外の構造(つまり胴体)が発生する抗力がサックリ無くなる
という点を相殺してしまうため、結局メリットが無く、妙な癖だけ残る、という事には
なりやすかったでしょうね。まあ、バランスの問題と言いますか。
そうなってしまうと、あえて奇抜な構造を採らずとも…という話になってしまうので、
B-2の登場、つまり"ステルス性と言う要件"が重要視される段階になるまで、この形式は
放置されてきた、という事です。尾翼や胴体などの突起を持たない構造は、ステルス性の
確保と言う点では非常に有利です。
そこに来て、このストーリーではHo229は最初からステルス性を考慮して設計されてい
た、という話なわけで、まさにドイツの科学は(以下略)
三行でまとめると、
1、FBWが無くても全翼機は飛べます。
2、理論上は理想的な形式ですが、通常形式並みの安定性を狙うと、結局元の木阿弥になりがちです。
3、あの時期に"ステルス"という概念に目を付けていたとは、信じがたいほどの先見の明です。
ギャァ・・・間違えた・・・ (スコア:1)
よりにもよってどえらいオオボケをしてもうた…
ぬか喜んでしまった (スコア:1)
ノースロップの偉大な足跡に言及したコメントがあったー!
と喜んだのに~。コンベアと間違えちゃ、いやん。
というわけで、Ho229のレプリカを、
伝説の全翼機おやぢノースロップ翁の
(それが、たとえ社名のみであるにせよ)衣鉢を継ぐ
ノースロップ・グラマンが作成する、というのが、
この話のキモだと思うわけですよ。少なくとも、私は。
// ブレンデッドボディとやらで、ぬっぺりのっぺりとした
// 昨今の戦闘機は、ある意味、全翼機の実装のカタチなのかなぁ
// とか思ったりする今日この頃。
生産性は? (スコア:0)
もし完成していても、炭素素材なんていう特殊な材料を使用していたら、生産性が低くて実戦配備はほとんどできなかったんじゃないかな?タイガー戦車とT34を思い出した。
Re:生産性は? (スコア:2, 興味深い)
確か、偉い安い素材だったはず。
鋼管にベニヤ板貼り付けて作ってて、炭素が多く含まれる塗料が塗られてるんだったかな?
うまく行ってればこの上なくアルミを使わない飛行機になっていたはずでした。
ただ、フライバイワイヤとかない時代の飛行機なんで操縦は全部手動。
空気の流れが複雑な低空では物凄く飛ばしにくかったんじゃないかと思いますけどね。
Re:生産性は? (スコア:1)
炭素素材がないなら木で作れば [wikipedia.org]いいじゃない
うわー 超ゴーマーン(以下略) ---ルークとヤンの人情木彫り細工
RYZEN始めました
Re:生産性は? (スコア:1)
炭素素材といっても炭とかコークスあるいはグラファイトで, 現在主流のカーボンファイバーじゃありませんから. 多分, 合板で縮みを考慮して整形してから蒸し焼きにして, 最終的に合板に張り合わせるというあたりが現実的なところじゃないでしょうか. あるいは練炭みたいに炭の粉を接着剤で固形化するだけかも. いずれにせよ単純にレーダー対策だけで構造的な強度を求めなければ, それほど特殊な材料ではないと思います.
とはいえ, 焼成精度やらHe162でも問題になった合板用接着剤やらがネックになってまともに生産はできなかったでしょうけど.
Re: (スコア:0)
>炭素素材なんていう特殊な材料を使用していたら
べつにカーボンファーイバーとか使っていたわけじゃなくて(ってかその時代にそんなものなかったろう)
炭素をベースにした塗料。要は炭を混ぜた塗装をしていたという話。
まあ、ナチが工員総出で鉛筆片手に一生懸命飛行機を塗りつぶしている光景を想像すれば、
ほほえましさが湧いてくるって物じゃないですか。
それにしてもベニヤ板でジェット機作って、高速度に耐えられたのかな。
物に合わせてるのではなく物が合わせる(Re:生産性は? (スコア:2, 興味深い)
高速戦闘機の極北を行ってるロケット戦闘機 [wikipedia.org]ですら、運用を極めて割り切れば木造機体で作れなくはないのですし、
なんぼジェット機であるとはいっても、戦闘爆撃機や襲撃機のような高速性や高機動性を期待されていないでしょうから、ジェットエンジンの出力をセーブすればベニヤ板中心にしてもできなくはなかったと思いますよ。
せいぜい期待されてるのは、既存の爆撃機よりは速やかに作戦空域に侵入して相手が対処する前に爆弾落として飛行場に帰ってくることだったでしょうし、そもそも当時の枢軸国はどこも金属資源全般が逼迫していたのだから、「ベニヤで作っても無問題である」ような条件が開発や運用の仕様に求められ、当然ながら速度や旋回に対する制限事項も実機が運用されていたら厳しく付いていたと思いますよ。
Re:生産性は? (スコア:1)
> #MSだとVistaとかVistaとかVistaとか。
AppleだとLisaとかNewtonとかOpenDocとか。
# まるでMSの方が失敗が少ないみたい・・・
Re: (スコア:0)
CoplandとVistaの境遇がよく似ていると思う。
完成しただけVistaの方がまし…なのか?
Re: (スコア:0)
市場に出なかったものと、市場に出て投資を回収した上に利益まで上げてるものとを比べて、境遇が似てるとかいうのはあまりに失礼。
Re: (スコア:0)
少なくともユーザには実害は無かったわけだし。
>市場に出なかったものと、市場に出て投資を回収した上に利益まで上げてるものとを比べて、境遇が似てるとかいうのはあまりに失礼。
何を持って失敗とするの? (スコア:0)
ヒトラーが制空戦闘機ではなく戦闘爆撃機としてしかMe262の生産を認めなかったと言う点ではその通りです。
趣味で兵器をハイテク満載にする程、独裁者は暇ではありません。高性能を求めただけです。
##変な漫画やら火葬戦記の読み過ぎにはご用心。
Re:何を持って失敗とするの? (スコア:2)
イギリス本土に襲来したV1は迎撃できるので、本土防衛の為にイギリス空軍機がドイツ上空からいなくなったけれど、V2は迎撃不可能なので発車基地を潰す為にイギリス空軍機が大量にドイツまでやって来る事になったんだよね。
ドイツによる一方的軍縮 (スコア:0)
>趣味で兵器をハイテク満載にする程、独裁者は暇ではありません。高性能を求めただけです。
高性能と高効率は別なんだよね。
例えばV-2ロケットは一トンの爆弾を運べるけど、
V-2ロケット四機の予算で大型爆撃機が一機作れました。
爆撃機なら繰り返し使える上に一度に5トンとか10トンの爆弾を運べます。
ロケットっていうのは爆弾の運搬手段としては必ずしも高効率ではなかったんですな。
V-2を大量生産するという戦略は「ドイツによる一方的軍縮」とも言えちゃう訳で。
Re:ドイツによる一方的軍縮 (スコア:3, すばらしい洞察)
V2は超音速で飛来し音が聞こえたときには被弾していますが爆撃機はそうではありません。
V2は当時の連合国の兵器で迎撃できませんでしたが爆撃機はそうではありません。
V2は熟練の飛行士の生命を危険に晒しませんが爆撃機はそうではありません。
生産コストと爆弾の輸送能力のみに着目するならばあなたのおっしゃる通りですが、
それはあまりにも一面的なものの見方にすぎないんじゃないでしょうか。
# 飛行士の育成にかかるコストを軽視して費用対効果劣悪な兵器を運用した島国もありましたね。
ただ皮肉なことに (スコア:1)
たとえば「巡航ミサイル」であったV1は、レシプロ戦闘機での迎撃も可能でした。
そのためイギリス防空のための戦闘機を置かねばなりませんでした。
でもV2は迎撃不可能なので、かえって「防空戦闘機を置かないと」という考えに縛られる必要はなくなって、その分戦闘機をドイツ攻撃に回すことができたとか。
まあ「V2が飛んでくるから、発射基地のあるオランダとかをとっとと占領しろ」という圧力が地上軍にかかり、大失敗となった連合軍によるマーケット・ガーデン作戦 [wikipedia.org]が強行されることになった一因になったとも言われています。
Re:ただ皮肉なことに (スコア:1)
この考え方は目から鱗だなあ。
確かに、迎撃できなけりゃ撃つ前に壊せ!!だもんな。
というわけで、北朝・・
あれ?誰か来たようだ
Re: (スコア:0)
一方日本は市ヶ谷にPAC3の訓練用モックを置いた。
# なんか半世紀前とやってることが同じだよな。竹槍にかかってる金額が違うだけで。
Re: (スコア:0)
そう信じている人はいるようだけど。
余談だが、日本の竹やりより前にイギリスがドイツ軍の上陸に備えて、水道管で作ったやりのようなものを配備していたりする。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
良く知らないけど、
当時の情報技術を考慮すると、今のICBMや巡航ミサイルみたいな誘導装置なんて搭載でき
ないし命中率なんて相当低かったんじゃないかなあ。もちろん「従来の戦闘機では迎撃不可能」
というのは独裁者の耳には心地よく聞こえるだろうけれど、実際のところは目標に当たらない
兵器に意味はないのでは。
#風船爆弾の命中率は限りなく0に近かったと聞いた。これもある意味では迎撃不可能だろうけどさ。
Re: (スコア:0)
>搭載できないし命中率なんて相当低かったんじゃないかなあ。
機械式の誘導装置が搭載されており、ちゃんとロンドン市内に降り注いでいますよ。
どこかにピンポイントで着弾させる兵器ではなく、戦略爆撃用の町を焼き払う兵器ですから、
其処まで高い命中精度が必要なかったというのはありますが。
対応不可能な攻撃ということで、連合国側の被害も相当なものになっています。
>#風船爆弾の命中率は限りなく0に近かったと聞いた。
命中率云々は別として、一時沿岸警備隊と海軍はパニック一歩手間の状態まで追い込まれてました。
飛んできちゃう以上、対策を取らなければいけないからです。
効果が出ていないように見える兵器でも、実は滅茶苦茶効いてる事が時々あります。
あんまり知られてないんですが、人間魚雷の元になった『甲標的』も同様の成果を挙げています。
Re: (スコア:0)
おまいら、V2ロケットに夢見すぎだぞ
この兵器こそ、製造にかかわった人間の犠牲があまりに多く、
兵器が使われた時に戦果となった犠牲者を上回ったという、とんでもないシロモノだ。
そして、製造に強制収容所の人間を充当する決定を下したのが、あのフォン・ブラウンだ。 [benedict.co.jp]
Re: (スコア:0, おもしろおかしい)
技術だけを追求して、それでどれだけ人が苦しもうが知ったこっちゃない。
技術者の鑑だ。
そもそも戦争の目的とは…(Re:ドイツによる一方的軍縮 (スコア:3, 参考になる)
V-2と言う名称が「報復兵器二号」と言う政治的な俗称で、実際の名称はA-4(ロケット四号的な意味)であった事からもわかるように、
実際の爆撃による相手の損害よりも、迎撃不可能かつゲリラ的に発射できると言う戦略ロケット兵器の利点に重きを置いていたと言うことですよ。
あのロケットはあくまでも心理戦用の兵器で、ロンドンなどの大都市の住民に「いつどこに爆撃されるか分からない・空襲警報なくしてやられる」と言う恐怖を植え付け、そして厭戦気分を蔓延させようとした物です。
# フセイン政権時代のイラクがイスラエルやイランにスカッド改ミサイルを多用したのと同じ理屈
戦争で勝つ極意が実は相手の破壊や絶滅ではなく相手の屈服(反戦機運とは同一と限らないことに注意)を促し服従・隷従させる事にあるのだという事を考えると、大型爆撃機を量産してドーバー海峡でバタバタと撃ち落とされるよりも、戦略ミサイルやステルス爆撃機の開発生産に邁進する方が効果があるという判断をヒットラーというかその取り巻きが行ったのは妥当であったと思いますが。
そのような判断を行った時点ではナチスドイツはヨーロッパ大陸の制空権すら怪しくなり始めていた訳で。
そう考えると、このステルス全翼機も同じ考えで開発予算を出していたんじゃないかと思いますよ。
当時の機体制御技術と本土の制空権が奪われかけていた情勢では、この非常に難儀な特性を持つ機体のテストフライトもそこから得たデータによる機体制御技術の確立もまず不可能であったでしょうが。
夜間爆撃に限定されるとはいえ、相手の防空網にジャミングかけなくても容易に探知されないという特性を持っていて、多くの爆弾を抱えて爆撃できるというのは、使い様によってはV-2よりも数段大きな心理的な恐怖を敵に与えられる。
囮部隊とステルス爆撃機や戦略ミサイルを組み合わせるような事が日常化していればイギリスや自由フランス、ソ連などの国民にも政府にも大きな威圧を与えられ、戦線を持ち直せる…そういう考えに当時のナチスドイツ政府が囚われていたのは、それなりに理に叶ってると思いますよ。
もう一二年ベルリン陥落が遅くてナチスドイツが何らかの形で核兵器を手にしてステルス爆撃機と組み合わさり、例えばロンドンは無理でもマンチェスターやスターリングラードの近辺の前線で核が使われていたら、なんぼドイツ側が劣勢であってもドイツ側に極めて有利な形での講和を連合国側は強いられていた訳で…その辺に独裁者の意図があったように思いますけど。
Re: (スコア:0)
乗組員は?
Wikipediaからの引用のようですが (スコア:0)
ちなみに独軍主力のHe111爆撃機の搭載量は2tです。最高上昇限度は8000m。V2は80kmから落下。不発弾同士なら威力は5倍です。:-)
Re: (スコア:0)
いや、問題は「爆撃機をロンドン上空に充分な数を送り込めない」って事実が有ったって事。
大型爆撃機の開発大量配備と、マシな空戦能力の有る長距離護衛機の開発が出来ないって状況では悪くないオプションだと思う。
なんでHoなの? (スコア:0)
Re:なんでHoなの? (スコア:1)
Wikipediaソースですが、制式名としてはHo229だそうで。
Go229で検索を掛けると「ゴータ社が製造を担当したのでGo229と呼ばれることも多いが、正式にGo229と呼ばれたことはない」ともありますし、
さすがに機種の制式名称については1次ソースが残ってるんじゃないかと。
RYZEN始めました
架空戦記の歴史がまた1ページ…? (スコア:0)
Re:そりゃそうよ (スコア:2, すばらしい洞察)
ステルスを目指して設計したものが
実際に機能していたというのがポイントですよ。
あれ?設計したどおりにならないぞ!?ってのが世の常。
ナチスの科学は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃが一つ実証されたということなんでしょう。
Re:そりゃそうよ (スコア:1, すばらしい洞察)
でも世の中、「設計していた飛行機が完成してみたら飛べなかった」って事もあるわけで。
Re:そりゃそうよ (スコア:1, おもしろおかしい)
完成した飛行機が必ずしも成功するとはなんと傲慢な考えか。
#世界の駄っ作機4巻発売記念カキコ。
Re:そりゃそうよ (スコア:1)
これ [wikipedia.org]とか…
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
設計通りには完成しています。
#仕様通りでは無いかもしれませんが。
Re:そりゃそうよ (スコア:3, すばらしい洞察)
仕様通りには完成しています。
期待通りでは無いかもしれませんが。
#よくあることさ(涙)