国立がん研究センター曰く、赤身肉によるガンは日本人には影響が小さい 69
何を食えば良いんだ 部門より
先日「加工肉や赤身肉に発がん性?」というタレこみがありましたが、国立がん研究センターが「赤肉・加工肉のがんリスクについて」という情報提供を発表しました(国立がん研究センター)。
まず IARC の評価について、加工肉については大腸がんに対する疫学研究の観点から「人に対して発がん性がある(Group1)」、赤身肉については疫学研究からの証拠は限定的とはいえメカニズムを裏付ける相応の証拠があるため「おそらく人に対して発がん性がある(Group2A)」と判定と解説しています。
それを踏まえた上で日本人の肉摂取量をみますと、一日あたり63g(2013年の国民健康・栄養調査)で、世界的にみて摂取量の最も少ない国のひとつになっています。また記事で参照されております赤肉・加工肉摂取量と大腸がん罹患リスクについて行った多目的コホート研究によりますと、
肉類全体の摂取量が多いグループ(約100g/日以上の群)で男性の結腸がんリスクが高くなり、赤肉の摂取量が多いグループ(約80g/日以上)で女性の結腸がんのリスクが高くなりました。男性において赤肉摂取量によるはっきりした結腸がんリスク上昇は見られませんでした。(略)飲酒、肥満は大腸がんリスクを増大させ、運動はリスクを低下させることが確実と評価されています。これらの生活習慣に気を配ることが、肉の過剰摂取を避けることと合わせて、大腸がんの予防には大切です。
とあり、「鶏肉ならいくら食べても大丈夫」というわけではありません。さらに日本人のためのがん予防法として「塩蔵品を控えること」「野菜・果物不足にならないこと」「熱い飲食物をとらないこと」が挙げられています。
つまり健康的でバランスのよい食生活を送っている限り、平均的な日本人の肉摂取量では過度にリスクを気にする必要がなさそうです。
外国の機関の方が動きが速い (スコア:4, 参考になる)
外国の機関が危険性を指摘したけど、日本人はそもそも摂取量が少ないから
健康被害が出る可能性が低いですよ、という説明は、最近では、
マーガリンやショートニングに多く含まれるトランス脂肪酸を米FDAが
2018年までに禁止するという話でも出てきましたね。
米国のトランス脂肪酸“禁止” 日本が振り回される必要はない - 松永和紀 (科学ジャーナリスト) [blogos.com]
スラドでの記事 [srad.jp]
上記リンク記事の科学ジャーナリストは、ベストセラー本「買ってはいけない」の誤りを指摘し、
科学的根拠に欠ける健康情報・ニセ科学とそれを流すマスコミを批判しています。
低線量の被曝に実質影響はないとしています。
遺伝子組換え作物については有益性を主張しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E5%92%8C%E7%B4%80 [wikipedia.org]
定量的な分析が重要なのは確かですね。
一方で、外国の機関の方が動きが速いのも確か。日本のこの手の機関は予算不足で
外国の後追いになっているのではないかという指摘は多くあります。
今回は実質安全だという話ですが、これも国際がん研究機関の調査に対する反応。
Re: (スコア:0)
外国の機関の方が動きがいくら早くても、外国(特にアメリカ)の食生活や寿命、肥満状況をみてると
あんまり役に立ってないように思えるんですが。
逆に言うと、いくらやってもよくならないから動きが早くなってるんですかね。
そろそろいろいろやった対策に本当に効果があったのかどうか研究すべきだと思うんですが。
Re:「定収入労働者層」って定義が意味不明 (スコア:1)
中産階級は労働者と対照される概念で、資本家という意味だから、中産階級で労働者というのはそもそも語義上矛盾なわけだが。
Re:「定収入労働者層」って定義が意味不明 (スコア:1)
厳密な話を始めると、「中世の支配階級であった貴族,僧侶に対して,第三身分として登場した新興の都市商工業者,自由職業者」というわけで、
現代社会に適用できない言葉ですね。
「労働者」という言葉も、現代社会においては中産階級と対照される概念では無くなっています。
働いている人は皆労働者扱い。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
バランス (スコア:3)
>「鶏肉ならいくら食べても大丈夫」というわけではありません。
そのリンク先、動物性タンパク質を摂りたいなら(この場合、魚介類を除くとして)、牛豚は控えめにして鶏を食っといた方がいいのかね、という趣旨のコメントしかないはずだが。
タンパク質中心の皇帝ダイエットみたいな事は、内蔵に負担をかけるからあまり良くないとは思う。いくら食べても大丈夫な食品なんて、そもそもありえない。水ですら毒になる。
たんぱく質の過剰症は報告されていない (スコア:2)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042630.pdf
>たんぱく質の過剰症は報告されていない
というのが最新の報告です。腎臓疾患にはならないだろうということ。
>水ですら毒になる。
と、言い出すと何も議論できない・・。
Re:バランス (スコア:1)
食べ過ぎが悪いのは、トートロジーだから異論はないけど。
タンパク質中心の皇帝ダイエットみたいな事は、内蔵に負担をかけるからあまり良くないとは思う。
本当だろうか?
本当だとして、一日何十グラム以上蛋白質を採ると悪い、というような研究結果はあるのだろうか?
ヒトが炭水化物を多くとるようになったのはおそらく、農耕以降のことだろうから、だいたい一万数千年くらいの話。
それ以前の狩猟・採集生活は、蛋白質を多くとっていたのではないだろうか?
だとすると、(ホモ・サピエンスに限定したとしても)二十万年以上は蛋白質中心の生活だったと思われる。
Re:バランス (スコア:2)
人類の進化を見ていくと、肉食を始めたと思われる人類から、急激に脳が大きくなったことはわかっています。
逆に、サルは、哺乳類の中で特徴的に色覚能力が高いのですが、これは木の果実を多く食べるという生活に有利である(逆にビタミンは果実から捕るため合成が出来ない)と考えられています。すなわち、炭水化物はサルの時代から多くとるのが当たり前の遺伝子を持ちます。
骨と肉を食べていたらしい (スコア:0)
初期人類は骨髄をメインにしていたらしいです
Re: (スコア:0)
最近テンプレの如くよく見かける主張だけど、現人類は蛋白ばっかじゃあかんやろ。
Re:バランス (スコア:1)
現人類は蛋白ばっかじゃあかんやろ。
それならそれで構わんのだけど、エビデンスはあるの?
Re: (スコア:0)
狩猟はとにかくムラがあるから、採集の対象は逃げない植物がメインとなり蛋白質は少ない。
安定的に維持できる狩猟採集社会というのは、植物由来の糖質に頼りつつも働かず維持可能な範囲まで人口密度を低く保ったほとんど農耕と変わらない社会、というものになる。
Re:バランス (スコア:1)
それはどうでしょう?
こんな話 [sasaki-clinic.com]もあります。
地理的な差もあるでしょうね。
苦労せず狩猟できるところと、そうでないところ、採取に向いているところと、そうでないところはあるでしょうし。
加工肉 (スコア:1)
こっちを無視してるのは何故?と思ったら「有意なリスク上昇は認められない」だって。
the.ACount
赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:0)
(赤肉が)少なすぎると脳卒中(特に、出血性)のリスクを高めることが分かっています。日本においては心筋梗塞より脳卒中の罹患率の方が高いことから、総合的にみても、今回の評価を受けて極端に量を制限する必要性はないと言えるでしょう。
ここも重要です。
日本人は脳卒中の罹患率が高いですから、極端な赤み肉の制限は問題があるようです。
Re: (スコア:0)
明治維新前まで、日本人は赤身肉はめったに口にしなかったはずだが、
その頃の脳卒中率は多かっただろうか。
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:3)
近江は「江戸時代から」牛肉が名産だったって話は結構驚かれたりします。まあ、将軍への献上品とかに使われていましたから、庶民には手に入らないかも。(井伊家が将軍に献上していました。)
庶民の話だと、体が冷える病気も(有り体に言えば淋病ですが)薬食いというって、猪を食べると良いとされていたようで、池田の猪(しし)買いという落語で出てきます。
それから、鹿やウサギも食べます。ウサギは「鵜」と「鷺」なんでトリ扱い。鯨はサカナ扱いで、猪は「山鯨」なので、同じくサカナ扱いです。鹿はなに扱いだったんだろう。
#あぁ、猪食ったら、シーシェパードに命狙われるかもぉ!
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:1)
>鹿はなに扱いだったんだろう。
よく知らないけど、シカも鹿の字を「しし」と読む場合があるから猪みたいに
言いくるめ可能な方便があるんじゃないかな。
それは瑣末話で、四足が禁忌でも二本足が無問題な扱いだったのにどうして
喰人が飢饉などの非常時以外普及しないでコソコソ扱われたのだろうか謎だ。
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:2)
> よく知らないけど、シカも鹿の字を「しし」と読む場合があるから猪みたいに
鹿威しとかですね。あと、宮沢賢治が「鹿踊り」って書いていて「ししおどり」ですね。
みんな忘れてるけど「肉」の訓読みは「しし」。「いのしし」は「『い』の『しし』」で、既ににpigではなくpoke扱いということ。まあ、それくらいには、猪は食べられていた。
Re: (スコア:0)
答え:うますぎるから。
流行っちゃうと流行病より
問題になっちゃうんです。
#自分で書いといてなんですがヒネリがたりないなぁ
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:1)
江戸時代はジビエや牛は当たり前に食べてましたよ、
紅葉とか牡丹とか薬食いと言い換えてね。
鳥や鯨(イルカ)は四足じゃないから、大っぴらに食べてましたし。
ちなみに、焼鳥は小鳥の小さい肉を効率的に食べるために考案された料理法です。
Re: (スコア:0)
肉料理専門の「ももんじ屋」とかあったらしいね。
Re: (スコア:0)
当時食用の家畜の飼育などしていたのでしょうか?
でなければ、野や山で野生の獣を狩ってこなければならず、
一般人が日頃食する量はとても確保できなかったんじゃないかと思うのですが。
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:1)
動物性蛋白のメインは魚だったんじゃね?
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:1)
現代でも日本人は蛋白質不足のようですよ
http://togetter.com/li/869678 [togetter.com]
Re:赤み肉が少なすぎると脳卒中のリスクが上がる (スコア:1)
天然痘、インフルエンザ、コレラ、風疹、発疹。
伝染病主要な死亡原因の時代に生活習慣病の有意な差は無いのでは。
Re: (スコア:0)
「加齢とともに癌になるリスクが上がる」を前提条件とした話なんだから、好きなものを食べて結果がどうなろうがその人の自由ではなかろうか。
Re: (スコア:0)
歴史書ではちょくちょく憤死してる人を見かけますね。
Re: (スコア:0)
脳卒中が多発するほど長生きしてなかったのが現実かと
糖質制限・・・ (スコア:0)
肉で腹を膨らまそうと思ったけど、無理。野菜類の中にも発がん性物質が含まれている奴がある。
癌になるリスクとメタボリックシンドロームになるリスクのうち好きなほうをとれということかw
Re:糖質制限・・・ (スコア:1)
糖質に発癌性が無いわけではないので、そういう単純な二択にすらなりません。
だいたい、長く生きていれば癌になる確率は上がるので、生きていること自体が発癌性、って考え方もなくはありません。
Re:糖質制限・・・ (スコア:1)
>糖質に発癌性が無いわけではないので
デンプンとかコーンシロップに発癌性があるの?
「どんな食べ物にも多かれ少なかれ発癌性がある」と言われることがあるけど、水や食塩、ブドウ糖についてはあやしいと思うなあ。
Re:糖質制限・・・ (スコア:1)
何も食べず、飲まなければ癌で死亡するリスクは劇的に下がりますね
Re:糖質制限・・・ (スコア:1)
その際、時間の流れ進むのと等しい負の速さで逆行する、ならばという話では?
Re: (スコア:0)
肉食中心:発がん性+腎臓に負担をかける
糖質中心:発がん性+肥満・糖尿病・動脈硬化・脳血管障害のリスク(糖尿病になると腎臓や目、抹消血管がやられるリスクあり)
まだ、肉食中心のほうがましか
Re:糖質制限・・・ (スコア:1)
肉食中心:発がん性+腎臓に負担をかける
腎疾患があるとか、一部のボディビルダーみたいに、プロテインを採り過ぎれば問題になるかもしれませんが、「肉食中心」程度では問題にならないでしょう。
Re:日本人なら (スコア:1)
>発がん性がちょっとでもあるなら、子供の将来を考えれば摂取を完全に止めるべきです。
癌の発生原因が摂取物だけだと仮定して。
100%発がん性が無いと保証されている食物ってあったっけ。
DHMO?
Re:日本人なら (スコア:1)
食べ物じゃなくなるけど「真空」を与えるとガンになるという
ことはありえないはずだからそうすればいいんじゃないかな。
Re:日本人なら (スコア:1)
近い未来に、毎日微小な「真空」を食べさせればその刺激で体内細胞が活性化されて「癌」にもならずに健康になるという健康法ができるやもしれぬ。
PVC(Pico Vacume Capsule)健康法として今のうちに商標だけでも抑えておくべきですね。
#ポリ塩化ビニルじゃないよ。
Re:日本人なら (スコア:1)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
Re: (スコア:0)
あなた個人がそのように実行されることに口を挟みませんが、他人に押し付けないでくださいますか?
Re: (スコア:0)
#の内容をみるに、第一パラグラフの内容はたぶん、皮肉だと思うんですよね・・・。
Re:日本人なら (スコア:1)
毒性の有無の確かさと毒性の強弱さを勘違いしている人への皮肉ですよね [twitter.com]。
そもそも、「ただちに健康被害はない」は、食生活や生活習慣と同レベルの危険性だから、その辺全体を見直すことでいくらでも良くも悪くもできるわけで…(要は、木を見る前に森を見ようねということ)。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
なるほど、今まで私も無自覚にばらまいていましたが、
あなたを見習って回収するよう心がけたいと思います。
そこで参考までに
あなたが普段ばらまいている二酸化炭素やメタンガスを
どうやってご自身の責任で回収されているか教えて頂けませんか?
Re: (スコア:0)
あなたは研究機関やら何やらが『安全です』とでも言わない限り何も喰えないし喰わさないのか?
タバコ吸いながら放射能の危険を語る人みたいに (スコア:0)
「ただちに」というキーワードには敏感なくせに、日々の習慣で寿命を縮めることを知らぬ間にやっている可能性大。
Re: (スコア:0)
Re:日本人なら (スコア:1)
これって、要するにDHMOネタだよね。
ネタならネタと分かるように書いてくれよう。
#ガンになる可能性のある物質を全て摂取しないとガンになる可能性はほぼ0にまで下がります。
#死因がガンや老衰の代わりに、若くしての餓死になるだけですが。
Re:日本人なら (スコア:2, すばらしい洞察)
とういか、スラドは割と真面目な議論の場だったのに、最近はどんどん低レベル化(2chレベル化)していってる印象。
AAとか書く奴までいるし。
釣りとかいらねぇ。