yasuoka 曰く、
首相官邸からのタレコミによれば、本日(6月3日)開催されたIT総合戦略本部において、安倍首相は以下の挨拶をおこなった。2016年にスタートするマイナンバー制度を活用し、国民にITの利便を実感していただくことが必要であります。健康保険証などのカード類を個人番号カードに一元化し、カード一枚で身近なサービスを受けられる「ワンカード化」、電気・水道等の公共サービスの手続を一度にまとめて行える「ワンストップ化」を2020年を目途に実現することとし、具体化に向けた作業を加速していただきたいと思います。
本日の資料2-1によれば、「具体化に向けた」追加作業は以下のとおり。
- 「行政分野におけるオープンな利用環境の整備に向けたアクションプラン」(平成26年4
月各府省CIO連絡会議決定)を踏まえ、官民間の情報交換を円滑に行うための文字情報等の情報基盤の標準化・共通化等を推進
- 「オンライン手続の利便性向上に向けた改善方針」(平成26年4月各府省CIO連絡会議決定)を踏まえ、オンライン手続の利便性向上に向けた取組を推進
- 本人認証を一括して行える認証プラットフォーム(仮称)によるシステム間のシームレスなアクセスの実現
- マイナンバー制度の利活用の推進
- 暮らしに係る利便性の高い官民のオンラインサービスを提供する「マイガバメント(仮称)」の実現
- 公的サービスや国家資格等資格証明に係るカード類との一体化/一元化や、公的個人認証サービスの利用拡大等、個人番号カードの普及促進
- 国・地方公共団体が法人に係る情報を公開する際の法人番号の併記等、法人番号の利
活用推進
- 個人番号(マイナンバー)の利用範囲の拡大等の検討(戸籍事務、旅券事務、預貯金付番、医療・介護・健康情報の管理・連携、自動車検査登録)
行政用文字コードとマイナンバーの両方が挙げられていて、私(安岡孝一)個人としては、デスマーチがかなり心配だ。そうでなくても、マイナンバーのシステム設計は再度公告で遅れてしまっているのに、この期に及んで仕様追加ということにでもなれば、もはや目も当てられない。各ITベンダーは、多少の無理をしてでも、とにかくマイナンバーのシステム完成を急いでほしい。