Artane.のコメント: 戦争依存症の国の病気(Re:気合というか・・・ (スコア 5, 参考になる) 31
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」と言う、ベトナム戦争時の海兵隊員が残虐な作戦を繰り返させられた後で除隊されアメリカに帰国、その後PTSDに悩まされ家庭が崩壊し・アルコール依存症も併発した上、
長い年月をかけて、優れた治療者と巡りあい、更に十年近くをかけて社会復帰し反戦運動を行うようになった事を、存命中に伝記として記した本があります。
今の米国を蝕んでるPTSDとは、このような戦争で摩耗した退役兵が苛まれているPTSDが大半です。
特に、陸戦の歩兵のように直接相手と対峙しつづけた兵隊が、このようなPTSDになりやすく、
後最近は無人機の操作員が、半分戦争・半分日常となり、無抵抗の民間人を誤爆することも多いためにPTSDやアルコール依存や薬物依存に陥りやすいようです。
今や米国本土では日常化した銃乱射事件も、その多くがPTSDが原因と言われています。
米国は、戦争というものが日常化した異常な国家であるし、そうであるからこそPTSD患者を量産して、銃後の社会への負担が半端ない状況になっている。
それを、機械を使って解決しようというのは、如何にもアメリカ的な対症療法であるんですよね。
多くの病気の慢性患者が陥るように、目先の対処ばかりに腐心して、根本の原因を改めることには異常に無頓着。と言うのは、実は社会観や歴史の薄っぺらさとかに起因してるから救いようがないのかも知れません。