日本発のオープンソースソフト42件の基準と内訳、と論争 413
オープンソースは日本でも商標です 部門より
LinuxWorldでの講演での「日本発のオープンソースソフトはわずか42件」発言から始まった論争が新展開を見せている。直後にjapan.linux.comに掲載された八田氏の「「日本発のオープンソース」という幻想」でこの数字がオモイカネの大熊氏がまとめた「日本人によるオープンソースのリスト」[PDF]にリストアップされているソフトウェアの数であることがわかった。そこには基準も明確に書かれている。そして、その著者の大熊氏が批判に対する反論[PDF]を公開した。「日本発」を数えることの意義、オープンソース定義、など論点は多く、まだまだ議論は続きそうだ。
自分はこの反論をまたもやMatzにっきから知ったのだが、「日本発」の是非は別として、まつもとさんと同様にひとつの危険な兆候を大熊氏のリポートにみつけた。日本人がリーダシップを取ってたり、一定規模だったり、一定の知名度/人気があることを基準にすることは調査者が自由に設定できる範囲で問題ないと考える。しかし、基準にリポートの趣旨でもある「オープンソースソフトウェアであること」を含めるからにはは「オープンソース」の定義がはっきりしていなければいけない。幸いにもOpen Source Initiative(OSI)が早くから「オープンソース」を厳密に定義していて定着している。この定義にあわせると上のリストが30件に減ってしまうからといって、用語の定義を勝手に緩めていい理由にはならない。議論をする上では用語の定義を統一するのは当然のことであるだけでなく、「オープンソース」の誤用はこれから「オープンソース」という単語を知る人々の混乱を招き、業界全体の不利益になる。残念ながら、すでに漠然と「ソース公開」==「オープンソース」という誤認が広まりつつある。しかし、ソースが公開されているだけでは不十分なのだ。ソースコードの改変が認められず、改変物の再配布が不可能では、そのソースコードの価値は研究教育目的以外ではほとんどなくなってしまう。そして、誰もが目的にかかわらず、バイナリとソースをひとしく平等に同じ条件で利用できることもオープンソースソフトウェアの大事なポイントだ。
日本では「オープンソース」は商標登録されている。他者に取得され、使用に金銭を要求されたりしない為に防御的に取得されたものだが、そろそろ権利者が発言すべき頃かもしれない。
誤解と偏見の連鎖 (スコア:5, すばらしい洞察)
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しかし、久米氏はこの資料をもとに「日本発のオープンソースソフトは42件」と発言(第2の誤解)。しかし、この発言は全体の公演内容からすれば枝葉末節であり、この部分の認識が誤っていたからといって、氏の講演そのものを否定すべきものでもない。
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ZDNetがこの発言を引用。
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これを見つけたAnonymous Coward氏。枝葉末節に過ぎないこの発言を見つけ、タレコミ。あたかも同発言が久米氏の講演の中心部分であるかのようなタレコミ文を投稿する。(第3の誤解)
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Oliver氏がこれをSlashdotに書き込む
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タレコミ文を読んだ読者の一部が、大いに勘違いして久米氏と大熊氏を非難。(第4の誤解-1)
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同様にこれを読んだ(?)八田氏、久米氏と大熊氏を批判。(第4の誤解-2)
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これらを読んだ大熊氏、憤慨して反論文を公開。ただし,批判の全てを把握しているとは言い切れていないかも。(第5の誤解)
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これを読んだMatz氏、日記に掲載
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これを読んだOliver氏、Slashdot Japanに掲載
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これを読んだ読者の一部、またまた大熊氏を批判。(第6の誤解)
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これを読んだ俺、ちょっと読んだだけで/.j読者の一部を批判してこの文を書く。(第7の誤解)
Re:誤解と偏見の連鎖 (スコア:1)
の
お礼 (スコア:3, すばらしい洞察)
「お礼メール」を出したいのなら、日本でも海外でも手間は一緒だろう。金品を寄付したいのなら、手続きのややこしさが違うかもしれない。言外になにかを匂わせたりとか、微妙なことをしたいのなら (誉め殺しとか脅しとか賄賂とか?)、相手が外国人であることは致命的だろう。
もし日本人には「お礼」をしてもよいが外国人には「お礼」などしたくない、というのなら、とんでもない偏見だろうし。
ぜんぜん「答えは簡単」じゃないので、もうちょっと解説がほしいところです。
Re:お礼 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:お礼 (スコア:2, 興味深い)
・なにか問い合わせをしないといけないときに日本語で出来る方が楽っぽい
・何らかの訴訟とか(そこまで行かなくても、モメ事みたいな)問題が起こってしまったとき、海外の(人/団体など)を相手にするよりは日本人の方が良さそう(何となく安心感がある?)
というところなんじゃ無かろうか、と感じました。
Re:お礼 (スコア:2, おもしろおかしい)
そりゃあ海外だと分からないですよね :-)
Re:お礼 (スコア:1, おもしろおかしい)
そのソフトウェアを使って何か困ったことが起きた時に怒鳴り込んで行くのです。
一般的には「お礼」ではなく「お礼参り」と言われますが
Re:お礼 (スコア:4, すばらしい洞察)
こんなところでACに返事してるし。
しかし、私の考えでは「オープンソース」という単語の定義にこだわることは重要です。
ぜんぜんレベル低くない。本質といってもよい。
http://www.rubyist.net/~matz/?date=20030529 [rubyist.net] 参照。
あなたは「納豆」のことを「ボクの感性ではこれは豆腐」と呼ぶ人とまともに対話できますか?
私にはできない。
まつもと ゆきひろ /;|)
Re:お礼 (スコア:4, すばらしい洞察)
この場合客先はREITI, METIであり、ひいては日本です。 で、当初「おすすめ!」とか書いてあったことからわかるとおり REITI, METIは世界で話題になっているオープンソースをまだ 正しく理解できていなかったわけです。(間違った指標を信じてしまっていた)
このレポートが単にオモイカネの顧客なら「そうですか」 (親切な人なら「それは間違っていますよ」と助言)でいい話ですが このレポート提出先がREITI, METIだということは、これが今後の 政策にも反映されかねないわけで、その時に世界では通用しないような オープンソースの定義を元にした方針を決められても 実際にオープンソースコミュニティにいる人間としては非常に困ります。
テックスタイルより (スコア:3, 参考になる)
PDFで公開 [techstyle.jp]しました。直接この議論に関係するものではないですが、日本人の
貢献に関する調査を通し、「日本発」と銘打つ妥当性についての意見も述べています。
ご一読を。
Re:テックスタイルより (スコア:1)
Re:テックスタイルより (スコア:2, 参考になる)
単に私が国籍を全然気にしてないだけなのかもしれませんが。
あと、メールアドレスでほげ、ってのは余りにもアレじゃないかなあと。どっちかというとだいぶ前にlkmに流れた、「メールのタイムゾーンの集計」(この辺 [zork.net]参考 )の方が現状を反映した結果になるかと思います。
-- Takehiro TOMINAGA // may the source be with you!
行数…ですか… (スコア:2, すばらしい洞察)
5000行なんて簡単に突破可能な数字だと思うのは私だけでしょうか?
っていうか、いまだに行数で判断するのか…
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You can't always get what you want...
Re:行数…ですか… (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:行数…ですか… (スコア:2, 参考になる)
オープンソースソフトウェアの世界で、コード行数の水増しをするような
事例なんてありますか。それこそオープンなんだから一発でバレるでしょう。
もっとも、この項目にひっかかって件のリストから落選したものを見て
みないと、5000行という閾値あるいは行数による指標がどれ程目的に
合致しているか、判断しかねます。
という訳で、大熊さんにはその辺の調査資料を公開してもらえると良いかと
思います。
Re:行数…ですか… (スコア:2, 興味深い)
みんな上記のような意見を言っているのでしょう。
「日本発のオープンソースソフトウェア」であるために
・5000行未満だが有用なプログラム
・5000行以上だが有用ではないプログラム
の2つは基準に満たないため含めない。
この判断基準をなぜ行ったのか、是非説明してほしいと思います。
Re:行数…ですか… (スコア:1)
そうですね。ぱっと思いつくものは見当たりません。
というわけで、行数でも良しとしましょう。
しかし、オープンソースであることとの条件として規模って重要なのでしょうか?もちろん、Cの入門書に載っているような「Hello World」もオープンソースかと言うと、「う~ん」とうなってしまいますけど。
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You can't always get what you want...
Re:行数…ですか… (スコア:1, 参考になる)
があるのでしょうか?
そもそも、それを行うこと自体、間違った印象を与えるデメリットの方が大きいかと思います。
少なくとも、その数字を利用して「日本のオープンソースは42件」
という結論を出すのは、全く持って見当違いも甚だしいというものでしょう。
つまり「5000行以上」という条件を「オープンソース・ソフトウェアの数」と
絡めること自体に問題があるのだと考えます。
Re:行数…ですか… (スコア:1)
/*おかしい事言ってたりする?*/
Re:行数…ですか… (スコア:1)
そう、だから、この基準って無意味ですよねぇ…
ということが言いたかったのです。
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You can't always get what you want...
Re:行数…ですか… (スコア:1)
#人月、工数、ステップ数……。いやな言葉だなぁ。
Re:行数…ですか… (スコア:2, 興味深い)
ちなみに昔、某通信会社からステップ数の算出方法の仕様書を貰ったことがありますが、それに従うと、
if (x == y) i++;
が、1ステップ。
if (x == y)
{
i++;
}
が4ステップになるのです。
その会社からはコーディング規約は指示されませんでしたが、後にそこの関連会社の仕事をしたときは、コーディング規約が渡され、後者のステップ数が増加する書き方を指示されました。
Re:行数…ですか… (スコア:1, 参考になる)
特に延々と拡張してスパゲティ状態になった奴は行数なんかじゃ判断できないかと
既存部分に影響が出るのを怖がって、似た機能の関数をもう一つ作っちゃったりってのはよく見かけてます
自分じゃやらないけど
行数で簡単に判断できるソースを扱えるなんて
ちょっとうらやましいです…
Re:行数…ですか… (スコア:1)
Z80でも簡単に出来ちゃうぞ(爆笑)
<!--
プログラムの中にヘルプメッセージなどのドキュメントとか書き込んでもありか?
ーー!>
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re:行数…ですか… (スコア:1)
『1クロックでも早く!』
『1ビットでも少なく!』
この2点を厳守すればNOPなど使わずともステップ数は自己満足度に比例して際限なく増加して行くのでご安心を!
凄い資料だな (スコア:2, すばらしい洞察)
>はなく発想を広げていただくための資料である
って自分で言ってるのに、
>しかしながらOSI のオープンソースの定義を使ってしまうと
>42 件どころか30 件もないことになる
>なぜWindows のソフトウェアやらVz が入っているかという
>と、すでにお気づきかと思うが、素のリストのままだと「そ
>れしかないのか」という話になるからである。
おいおい、完全に矛盾してるじゃん。
最後の言葉から察するに、OSIの定義に基づいたリストのみの
資料でプレゼンしたら、「それしかないのか?」って突っ込ま
れたんじゃ?そんで、プレゼン相手のオサーンたちにも良く
知られているようなWindows系のフリーウェアを足したんだろ、
きっと。
プレゼンにインパクトをつけたかった気持ちはわからんでも
ないが、こう開き直られると、話は別だよね。
Re:凄い資料だな (スコア:1)
誰? (スコア:2, すばらしい洞察)
42件という数値を如何にして作ったかので始める文章だが、
読み進んでいくと八田氏への攻撃となる。
八田氏は大熊氏の資料をあくまで久米氏と同様に資料として
論を展開しているに過ぎない。
しかし、大熊氏は八田氏を攻撃している。
のかな?八田氏は大熊氏に反論をしているのではなく、
経済産業省の官僚である久米孝氏に反論をしているのだが、
八田氏はどうやら自分への反論として受け取ったようだ。
また、大熊氏の反論に
といいながら を八田氏への反論の論拠とするのであれば大熊氏は
そうだと思ってるのだろう。官僚へのくっつき加減が透けて見える
辺りが、腰巾着っぽいね。
ま、ともかく。誰も貴方を呼んでないし、 んだったら薮蛇。「オープンソースコミュニティにお礼をしたい
のならソース開示してね」で締めるあたり尻尾振りすぎかな。
#この投稿にも反論付きそうだなぁ
やなぎ
字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
つか (スコア:2, すばらしい洞察)
> 直接私につきつける、というのが一般的な対応であろうが、そのよう
> な責任を伴う言論はおこなえないのが「コミュニティ」とやらの特徴
> のようである。なんとも不自由なものだ。
この反論文書が直接八田氏につきつけられていないのはなぜだろう?
Re:誰? (スコア:1, 興味深い)
>読み進んでいくと八田氏への攻撃となる。
そもそも大熊氏は「42件」という数字を作り出していない。
彼の資料に書いてあるソフトウェアの数を久米氏が数え、それを講演で述べただけ。
この時点で認識が間違ってるよ。
あと、八田氏の文章について述べるときは「批判」という言葉を用い、
大熊氏の文章について述べるときは「攻撃」という言葉を使っているのはなぜ?
両方ともちゃんとした「批判」ともとれるし、ちょっと感情的な「攻撃」ともとれる。もし、どちらかがキチンとした「批判」で、どちらかが非論理的な「攻撃」に過ぎないと感じるのだとしたら、それはあなたがどちらかに偏っているからでしょう。
re: (スコア:2, すばらしい洞察)
本田
そもそも全世界でオープンソースは何件あるの? (スコア:2)
日本発の数を気にすること自体が無駄、に一票。
なぜ、だれが頭数を数えるのか (スコア:2, 参考になる)
せやけど、事実として頭数を数えたがっている人間がいるわけやから、まずどうしてそうしたがるのかを考えないとあかんのでは?
だいぶ前になるけど、経産省は情報家電でLinuxを推す [cnet.com]ことを発しています。当然そのために予算をとりにいくのでしょう。ですが、カネを出す側からすれば「本当にそれだけのカネを出して、モノが作れるのか? 国産でLinuxで動いているモノなんか知らんぞ」と突っ込みたくなります。それをかわすためには、日本発でLinux向けのソフトウェアを作った事例をいろいろ調べなければならない。で、Linuxで動くソフトウェアといえばオープンソースソフトウェアだろう。そう考えて、今回の調査に至ったのではないでしょうか。おそらく、数の数え上げだけでなく、成功事例の紹介という性格も持っていそうです。
この調査が実際にソフトウェアを作っている人から糾弾を受けた理由は、成功事例を作るためにソフトウェアを作っているのではないという背景が無視されたためと見られます。自分の目的とは無関係の尺度で評価され、さらにはその向上を強制されることへの反発なのでしょう。
あっしの場合だと、目的は...
どう見ても、個人の楽しみにほかなりません。さすがにこれを目的として主張するのは無理がありますが、もうちょっとマジな目標がある人なら経産省に「テメーらのカネなんか要らねぇ! カネはDARPAからもらってやる!」なんて一喝してみるのもいいかも知れません(本当にDARPAからもらえるかどうかは知りませんが)。
Re:なぜ、だれが頭数を数えるのか (スコア:2, 参考になる)
文章をよく読みなはれ。動いているモノを知らないのはあっしではなくカネを出す側、すなわち財務省です。たった3件の事例で財務省から予算をもぎ取ろうとは、なかなかいい度胸ですな。
特に趣味でソフトウェアを作る人が陥りがちな問題として、ソースを開示しただけでそのソフトウェアの存在が全ての人間に認知されると思い込んでしまうことがあります。これは大間違いであり、猛省すべきです。たとえSourceForgeに放り込んだところで、それを世界中の人間全てが読んでいるわけではない。しかし、SourceForgeに放り込めるソフトウェアを作るような人達(/.の人間と大方重なる)は、えてして自分が共感する、全世界から見れば極小数の人間だけを集めて堅く閉じた人間関係を作ってしまいがちです。ごく小さな人間関係が、そのまま自分の世界になってしまうわけです。結果として、世間からは理解し難い行為に走ってしまいます。
この問題はソフトウェアだから生じるのではなく、趣味だから生じる問題のようです。似たような例として、JR東日本が進めている「走るんです」があります。ご存知かも知れませんが、ファンの評判は最近の車輌としては最悪です。主に「車体が弱い」「出力が小さい」「ケチが目に見える」というところ。ところが、実はこの車輌は検査期限の延長などと併用することにより、全般検査や更新工事など解体を伴う保守を最小限に抑える [nifty.ne.jp]ことができます。これで一番大きいのは工場が縮小、さらにはつぶせること。工場は基本的に利益を生み出さないので、経費(特に減価償却)の削減には強力に効きます。これを知ったのは株式購入を検討していた時期で、投資家としては魅力十分でした。案外ファンでも見落としているところはあるものです。
「日本発」なら何かもらえるの? (スコア:2, 興味深い)
つまるところ、「日本発」だと認定されれば誰かが何かくれるんでしょうか?
そういう話なら和ジラ [osdn.jp]をエントリーしときます。大熊氏の四条件をすべて満たしています。現在はパッチのテストを目的にしていますが、誰かが札束を積んでくれたら目的を広げることができます。札束が十分にあれば、mozilla.orgを買収してMozilla自体を「日本発」にしてしまうこともできます。:-)
Re:「日本発」なら何かもらえるの? (スコア:1)
「Mozilla基金にご協力を!」
あと、日本発だからといって何ももらえないとは思います。
まあ、有意義にお金をばら撒く気のなら賛成ですが。
42件とかいう件数を数えないで、どれぐらいの人数がオープンソースに貢献しているのかというのを出してくれた方が個人的には良かったり。
大まかな全体数なんて調べる機会、滅多にないでしょうw
--労使曰く、ひとごとを尽くして神頼み--
開き直りかよ!! (スコア:1, 参考になる)
条件の2,4なんてまるっきり主観じゃないか。
ソフトウェアの有用さと行数に何の関連があるんだ?
しかしこの条件だとしても漏れがあるぞ。
Zebraとかさ。
SKK? (スコア:1)
たんなる揚げ足取りですいませんけど SKK 使いなもんで気になってしまった。
ていうかなんで PDF なんでしょうか。それが一番不思議。
で、結局何件なのよ (スコア:1)
「日本人がリーダーシップをとっている」オープンソースソフト
ウェアの数を。八田さんは意味ないと言うかもしれないけど、
やっぱり日本人のプロジェクトリーダーがどれだけいるか、
おおまかなイメージを持ちたいじゃないか。
といっても、「広く使われている」という項目が難しいね。
Debian等の主要ディストリビューションやFreeBSDのportsに
含まれているか、とか考えられるけど、どうなんだろう。
ソフトの規模については、いい指標がない以上、ソースコード
の行数でも別に構わないと思う。線引きは難しいけどね。
こういうのって、誰かカリスマ的存在がエイヤッと「認定」
しちゃうのもいいと思うんですけどね。これがオモイカネの
大熊氏だから誰もなびかないんであって、g新部氏が
「40件ぐらいじゃないの」とか言っちゃえば、それはそれで
納得する人も出てくるかもね。
#EffecTVは「広く使われている」項目が微妙か…。ユーザー数は
#件のリストに載ってるものとは比べもんにならんだろうし。
プレゼンテーション資料なら (スコア:1)
プレゼン資料で、クライアントに説明する補助資料、というなら、「代表的なものはこんなものがありますよ、ほら」「ほう、なるほど」程度でよく、無理して不自然で不正確は定量化をしなくても良いのでは。
素人、というかオープンソースを知らないクライアントに対し、コンサルティングをおこなうのなら、なおさら用語の正確な概念などを説明しなければならないのではないかとおもいます。ライセンス違反にならないためにも。
矛盾 (スコア:2, すばらしい洞察)
という疑問に対し
という目的で作成したものが、
というのが矛盾におもえました。
わたしは、「オープンソースを業務的に始められる方々に向けて説明をおこなう時のプレゼン補助資料」であるならば、まずはじめにオープンソースという言葉の定義を説明するべきである、と思います。
また、
のですが、
とあり、経済産業省の節に、
ともあります。
もともと、経済産業省のために作成したのではないので、経済産業省の節は、講演に対しての批判に答えたものと考えられますが、それを、元の資料で「Windows のものやらVz やらのについてもあえて触れる」理由とするのは矛盾していると思います。なんか再帰しています。
とはいえ、プレゼン補助資料は、「無理しないで自分のところから出せるコードを公にするようにして下さい」とクライアントに回答しているということは、コードを公開する際の権利関係、オープンソースの背景となる文化などもきちんとコンサルティングされているのでしょう。
オープンソースをきちんと理解し、実践し、あるいは貢献する会社が増えることが、ひいては日本の産業のためになるのではないか、とわたしは思います。
大熊さんの世界 (スコア:1)
と考えると、あと重要なのは 「お金を払わないと将来日本が大変なことになるという未来予測(無根拠可)」 とか「天下り組織が絶対必要という庇理屈」とかかな?
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:大熊さんの世界 (スコア:1)
某社web pageより (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:結局「日本発」を数えたがっているのは (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:apache も日本発? (スコア:1)
Re:apache も日本発? (スコア:1, 興味深い)
>Windows 版Apache まで日本のものに思ってしまった、という凡ミスである
これが意味する事はつまり、窓の社から機械的にカウントしただけで、
その内容を確認していません…あまり信用しないでねって事ですね。
レポートが、日本はあまりオープンソースに関わっていない
との結論が先にあり、それを述べるのが目的の様ですから、
数も精度も、大熊氏にとって、その本質ではないのでしょう。
実際、ここで日本発の意味がないとの話通り、数を取り上げても意味はないと思います。
ただ、オープンソースで貢献しつつも結果、黙殺された方がいるのであれば、
無念なのだとは思います。
レポート自体には疑問を覚えなくもないですが、良いじゃん、
数が少ないから力入れましょうって事なんだから。
変な横槍にならない事を願いつつ、お金なり支援策なり、非オープンソースな
プログラムの抑圧;pなり、ちょっとだけ期待しようじゃないですか。
もっとも、私自身は、日本/日本人がオープンソースにもっと深く関わるのであれば、
日常生活での読み書きが出来る様に、英語教育に力を入れた方が良いのだと思うのでした。
Re:とりあえず書いておくか (スコア:1, 参考になる)
# google でのスコアが低いので積極的にリンク。
Re:盗人猛々しい (スコア:3, 参考になる)
オープンソース [opensource.org]に対する誤解を広めるのに大活躍していますよ。
例えば、批判に対する反論 [rieti.go.jp]に おいても
と書かれています。これはおそらく元の「日本人によるオープンソースのリスト」 [rieti.go.jp]の 「2. UNIX環境用ソフトウェアリスト」「3. Windows用ソフトウェアリスト」「番外: DOS用」という表に対応していると思われますが、そうだとすると最初の「最初がOSI流のオープンソース」が「2. UNIX環境用ソフトウェアリスト」になります。 しかし、この中にもOSI流のオープンソースではないものが含まれています。少なくとも LHa for UNIX は non-free のはず ですし、delegateもnon-freeだった (*1 [delegate.org] *2 [delegate.org]) と思います。LHa for UNIXについては「日本人によるオープンソースのリスト」 [rieti.go.jp]において 「4.オープンソースとWindowsフリーウェアの違い」でもとりあげられています。 この文脈ではLHa for UNIX を OSI流のオープンソース [opensource.org] の例として挙げているように読めるのですが、ライセンス(ネット以外での再配布要連絡) [osdn.jp]を読んでいれば LHa for UNIXはオープンソースではないとすぐにわかるはずです (少なくともオープンソースのプロであるならば)。
オモイカネは LHa for UNIXは OSI流のオープンソースだと思っているのでしょうか。 だとしたらオープンソースに対する理解が相当浅いと言わざるをえません。 そうじゃないのならば、オープンソースに関する誤解を積極的に広めているのでしょう。 困ったものです。
Re:明らかになったこと (スコア:2, 参考になる)
経験からいうとオープンソース [opensource.org]に似て非なるものを開発、改良していくための開発者のコストはオープンソースよりもかかると思います。ソースを自由に流通することができる世界では必要なかった、技術的なこと以外に気をつかわないといけないことがかなり増えます。 という意味で、OSIの定義は実践的な場では非常に重要です。
オープンソース [opensource.org] にそうじゃないものをいれれば一見数が増えてうれしい人もいるかもしれませんが 開発者としては面倒が増えるだけなので、いれないでいただきたいです。