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テレビ

通信と放送の融合、放送業界は猛反発 78

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
MSN産経ニュースによると、通信と放送の融合を目的とした「情報通信法(仮称)」に対し、放送業界が猛反発しているようだ。

現行制度では、放送局は番組の制作から放送までをカバーする事業者となっているが、情報通信法では放送設備の運営事業と番組の制作事業を分離し、個別に免許を与えるようにするという方針がある。これにより、「放送設備を持たない放送局」や、「番組制作を行わずに放送のみを行う放送局」が実現できるというメリットがあるが、これについて既存の放送局が「番組規制のおそれがある」と反対している、という格好だ。

しかし、これが放送事業への新規参入を阻害していると見る向きもあり、またインターネットによる動画や音声番組の配信が実用レベルに達している現在、「放送」と「番組制作」を必ずしも同一の事業者が行う必然性はない。既存の放送局が既得権益を守るために反対しているとしか見えないのだが……。

情報元へのリンク
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 実際、答申案に対し、各社は「番組準則(規則)などに違反したかどうかを行政が判断し、業務停止命令や免許・認定の取り消しができる懸念がある」(テレビ朝日)、「今回の法体系の見直しを契機に、コンテンツ規制が強化されるのではないか」(NHK)などの指摘が相次いだ。

     仮に、コンテンツ規制強化の狙いがあるとしても、コンテンツ規制が強化されているのはテレビに限った話じゃない。全国の地方自治体が暴力的なゲームを有害図書に指定したり、児童ポルノ法でコンテンツの所持や販売規制を強化しようとしたり、コンテンツ全体に対する法規制が強化されているのはテレビだけじゃない。
     事実の報道に規制強化されると困るというのであれば話は別だが、真っ当な報道ならテレビ局の番組制作責任がどうなって変わるものでもなかろう。理由としてはいかにも苦しい。

     責任分離に伴って、マスメディアに集中していた権力は間違いなく縮小されるので、反対すること自体はそんなに不思議な話でもない。ただ、正面切って「既得権益が侵害されるから反対」とは言えないからいろいろ理由を探しているんだと思う。
     ネット配信がだいぶ盛んになってきて、番組制作ができる人材を囲い込んでおかないと早晩コンテンツの品質で追いつかれてしまう。ここで番組制作部門に独立されるとこの流れが加速してく一方ですし、そのうち適当に理由をでっち上げてネガキャンはじめるんじゃないかな。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • 責任分離に伴って、マスメディアに集中していた権力は間違いなく縮小されるので、反対すること自体はそんなに不思議な話でもない。ただ、正面切って「既得権益が侵害されるから反対」とは言えないからいろいろ理由を探しているんだと思う。

      そんなに単純な話ではないです。条文だけ見ていると分かりにくいですが、この法律が出てきた過程やここ最近の総務省の番組への過度な介入の傾向を考えると、マスメディアの権力集中はそのままは無理でもなるべく現状に近くしておいた上でその報道や放送の中身に対して総務省が直接許認可権限を振りかざす.と言うのがこの立法の意図その物ではないですかね。

      実際、番組制作事業を分離して許認可対象にするということは、ドラマやバラエティだけでなくニュース番組についても制作事業者が放送事業者と分離されることとなり、その番組の内容が政府の意志に反したり特定の勢力に都合が悪い場合に制作事業の認可を取り消せる事につながって、これが過剰な自粛を招く事態に容易につながりますよ。

      http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090713ddm012040043000c.html [mainichi.jp]
      一方、地上波ではない衛星放送では、ハードを保有する衛星事業者(受託放送事業者)と、ソフトである番組供給者(委託放送事業者)を分離する仕組みを既に採用。総務相は、放送法違反について、番組供給者についても3カ月以内の業務停止を命令できる規定になっている。

       今回の答申案は、この衛星放送の枠組みを参考にする必要があるとしている。花田達朗・早稲田大教育・総合科学学術院教授は著書「公共圏という名の社会空間」の中で、受委託放送事業者制度そのものについて「『国家からの自由』の憲法規範に対する違反を明白かつ決定的なものとした」と厳しく批判している。花田教授は「従来、地上波は電波法による施設免許という規制枠組みだった。それは総務省という行政機関がハードへの免許権を経由して間接的にソフトへの規制を達成するという仕掛けだ。答申案では、ソフトへの認定として表に出すことで、ソフトへの規制がより直接的、可視的になったと言える」と話す。

       放送制度に詳しい国立国会図書館・調査及び立法考査局調査員の清水直樹さんは「行政機関(総務省)が、放送番組の編集を行う者を審査・認定し、さらに業務停止を命じるという枠組みは慎重に議論されるべきだ」と指摘する。

       日本のように政府が放送局を直接監督するのは、先進国では異例。米はFCC(連邦通信委員会)、英はOFCOM(通信庁)、仏はCSA(視聴覚最高評議会)、独は州単位の「メディア委員会」といった政府から独立した機関が所管し、影響力の大きい放送を政府が悪用しないようにしている。

      そもそも、今回の「通信と放送の融合」は、ネットでのコンテンツや発言と放送をシームレスに国家の監督対象にすることが目論まれていて、フィルタリングを含んだネットの規制を条文に盛り込むことについては反発が強くて今回先送りになりましたが、総務省の側は表向きの言葉と裏腹に監督対象にする気満々 [nikkei.co.jp]ですよ。(リンク先は情報通信法が持ち出された2007年当時の総務省の内藤室長の発言)

      情報その物に対する国家統制を強く進めるという総務省の強い意志が、この問題にも絡んできているのです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 16時21分 (#1620235)
        >日本のように政府が放送局を直接監督するのは、先進国では異例。米はFCC(連邦通信委員会)、
        >英はOFCOM(通信庁)、仏はCSA(視聴覚最高評議会)、独は州単位の「メディア委員会」
        >といった政府から独立した機関が所管し、影響力の大きい放送を政府が悪用しないようにしている。

        「よそはよそ。うちはうち」という言葉もあります。
        それぞれの国で様々な歴史的背景から現在の形に至っているのだとは思いますが、日本が
        「他の国がやってるから」という盲目的な理由でそれに追従する必要は無いのではないでしょうか。

        現在の日本の放送業界は、お行儀が悪いというか、
        ・視聴率さえとれればモラルなんか無視して何でもやる
        ・政府/政治家等の権力の至らない点は極めてネガティブに大げさに報道
        ・政府/政治家の良い点や成果は控えめに報道
         (サミットや首脳会議等の良い結果はほとんど報道されないと言っても過言ではない)
        ・他人や他業界には厳しいが、身内の悪い点は極めて甘い(または開き直る)
        という感じなので、ちゃんとした(今より強力な)監督が必要だと思っています。

        仮にFCCのような機関を作るとしても、総理大臣や国会の承認でメンバーを決めないと
        BPOのように無意味なものになり下がりそうな気がしています。

        #何か、所謂右寄りな感じの内容になってしまったなあ
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 23時08分 (#1620485)
          > ・政府/政治家等の権力の至らない点は極めてネガティブに大げさに報道

          政府/政治屋には色んな権力が集中していますよ。

          ダム一つ、空港一つ作るのでも、御用学者、御用コンサルタントを集めて、
          「50年先も人口が増え続けて、米と水が足りないから、ダムが必要です」とか
          「琵琶湖湖畔の空港利用者は年間100万人です」とか言い募るコトができるんですよ。

          至らない点を叩き続けてちょうどバランスが取れるんですよ。

          大本営発表なんて国辱を生み出した政府ですよ。
          「よそはよそ」という立場からすれば、日本では他国以上に政府や役所から離れた組織でのチェックが必要ですよ。
          親コメント
      • > その番組の内容が政府の意志に反したり特定の勢力に都合が悪い場合に制作事業の認可を取り消せる事につながって、これが過剰な自粛を招く事態に容易につながりますよ。

        つまり、この国から、一切の監督、規制を無くせということですね? 無法者万歳と。

        日テレが放送を始めて以降、多くの民放が設立されています。もちろん、政府の意向と異なる番組、発言は毎日、ひっきりなしに放送されていますが、それが理由で放送免許が取り消されたことは一度もないかと。

        法は、文面が同じでも運用が異なればまったく意味が変わります。ここは中国でもベネズエラでもありません。現代の日本です。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 14時27分 (#1620140)

        >>この法律が出てきた過程

        どんな過程ですか?

        >>ここ最近の総務省の番組への過度な介入の傾向

        具体的にお願いします。

        >>ニュース番組についても制作事業者が放送事業者と分離されることとなり

        いまでもニュース番組の多くは分離しています。
        今と何が変わるのでしょうか?

        >>その番組の内容が政府の意志に反したり特定の勢力に都合が悪い場合に制作事業の認可を取り消せる事につながって

        つながりません。
        それは、「愛国心を持とうというと軍靴の音が聞こえる事につながる」と同じロジックです。

        親コメント
      • ポイントはあなたが引用している毎日新聞の記事に明記されています。

        06年8月に総務省が設けた「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」の議論の段階では、多チャンネル化を踏まえ、政治的公平を定めた放送法の規制を除外し「政党放送」や「宗教放送」の実現を目指す声も総務省内にあった。

        表面的な部分に囚われて深読みばかりしていると本質が見えなくなりますよ。
        親コメント
    •     >コンテンツ規制が強化されているのはテレビに限った話じゃない。全国の地方自治体が暴力的なゲームを有害図書に指定したり、児童ポルノ法でコンテンツの所持や販売規制を強化しようとしたり、コンテンツ全体に対する法規制が強化されているのはテレビだけじゃない。

      不公平だ、あっちの自由も削れ?
      • Re:明るいニッポン計画 (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2009年08月11日 1時54分 (#1620554)

        >>コンテンツ規制が強化されているのはテレビに限った話じゃない。
        >>全国の地方自治体が暴力的なゲームを有害図書に指定したり、
        >>児童ポルノ法でコンテンツの所持や販売規制を強化しようとしたり、
        >>コンテンツ全体に対する法規制が強化されているのはテレビだけじゃない。
        >
        >不公平だ、あっちの自由も削れ?

        規制すべきという自らの主張に何を言ってるんだw

        他人の自由は規制するけど、自分はナシねって意味不明だろ。
        自分の自由が欲しければ他人の自由も等しく守れ…と。それが公共機関。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時50分 (#1620010)
    > 情報通信法では放送設備の運営事業と番組の制作事業を分離し、
    > 個別に免許を与えるようにするという方針がある。

    放送は電波と言う限り在る資源を占有するから免許制は妥当としても、
    番組制作にナゼ免許制が必要なんだろう?

    「放送設備の運営事業」の方は番組の内容に責任持たないって事?
    まぁ、今は誰も責任持ってないかもしれないけど、
    • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時57分 (#1620015)

      放送法では編成に対しての責任を謳っているからでしょう。
      でもって、これで分割化した場合、放送設備と個々の番組の責任については良いとして、
      「いったい誰が編成の責任を取るの?」ってのが拒否反応を起す一因なんじゃないかな。
      「番組は委託されたものだけ、でも編成については責任を取れ」と言われると、放送業者は多分どうにもならない。
      結局は穴埋め用に自分で番組を用意しないといけないだろう。
      逆にその独自番組の存在が、番組作製側から見れば平等な待遇なんかの阻害になるとも見られるだろうし。

      多分、やろうと思うのであれば、予め放送局の通信事業規制を緩めてもっと番組供給側を分散化させてから、
      だろうけど、そうなると今度はネット配信やっている各社の抵抗が大きいと。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >でもって、これで分割化した場合、放送設備と個々の番組の責任については良いとして、
        >「いったい誰が編成の責任を取るの?」ってのが拒否反応を起す一因なんじゃないかな。

        全く責任のないYouTubeにあれだけかみついんたんだから、さぞかし重要なんですよね。
        やらせ番組を平然と流しているだけの既存TV局が編成の責任を言うのはへんだと思う。

        本当に責任を取る覚悟があるのなら、NHKなみに有料化でもして、
        番組制作部門をきちんと残せばいいだけ。

        結局、今のままの公告モデルでは、インターネット上のメディアに追い越されるから、
        困るってだけでしょ。

        • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 12時58分 (#1620069)

          たぶん言われている『編成』の意味が判ってないと思う。
          ここで問題視されているのは
          「複数の番組をジャンル漏れなく時間の空きなく放送する『義務』」の事。
          特に旧民放は総合編成だから単純にコスト転化がし易い専門局に対して
          相当のハンデを背負うことになる。
          #編成別の売れ行き予測を考えるなら、スカパーの価格を見れば良かろう。
          #高価なのはスポーツ・映画・アニメで、ニュースなり教養なりはそれよりずっと安いぞ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 13時58分 (#1620114)

            放送法 [e-gov.go.jp]の編集のことですかね?

            2  放送事業者は、テレビジョン放送による国内放送の放送番組の編集に当たつては、特別な事業計画によるものを除くほか、教養番組又は教育番組並びに報道番組及び娯楽番組を設け、放送番組の相互の間の調和を保つようにしなければならない。

            現状でも調和が保たれてるのかは疑問ですが。

            親コメント
    • Re:ナゼ免許要るの? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年08月10日 12時06分 (#1620024)

      > 「放送設備の運営事業」の方は番組の内容に責任持たないって事?

      輪転機を廻すところが書籍の内容に責任を持たないのと一緒でしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 12時06分 (#1620025)
      同感。分離に様々な社会的メリットがあるのはわかるけど、政府が許認可権増やす必要はないんじゃないの。誰がどんな番組作ろうが、放送局が放送前にチェックしフィルタリングするのが当たり前なんじゃ。
      選挙前ということで、役人による権益拡大の動きが活発化してませんかね。各政党は積極的に介入してほしいし、国民も鵜呑みにしちゃいけないと思う。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 12時48分 (#1620056)

        誰がどんな番組作ろうが、放送局が放送前にチェックしフィルタリングするのが当たり前なんじゃ。

        従前のビジネスモデルを前提としてませんか。

        「ニコニコ動画」が普通のテレビ局になってしまった日 [nikkei.co.jp]はネット上ですけど、ニコニコみたいに放送設備だけを提供して、コンテンツを持っている側に放送枠を切り売りするテレビ局があってもいいだろう。
        今の製作委員会方式のアニメが近いかもしれない(現在は放送側のチェック機能も働いているm)。

        その場合、番組内容に責任をもつのは制作会社ということになる。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 14時52分 (#1620160)

          > ニコニコみたいに放送設備だけを提供して、コンテンツを持っている側に
          > 放送枠を切り売りするテレビ局があってもいいだろう。

          「あってもいい」というか「既にある」でしょ。
          っ「受託放送事業者」「委託放送事業者」

          ただ、それらの運用要件と「基幹放送」に対する要件がそぐわないので、
          現状の地上波には導入されていないですが。

          地上波に対しての基幹放送の縛りを弱めてまで導入するメリットも見えないし...

          > 今の製作委員会方式のアニメが近いかもしれない
          ぜんぜん近くないだろー。
          「製作委員会方式」は資金調達及び利用の話。番組編成の話には関係ない。
          コンテンツのメディア露出のコントロールという側面はあるけどね。

          親コメント
          • by nmaeda (5111) on 2009年08月10日 16時03分 (#1620222)

            > ただ、それらの運用要件と「基幹放送」に対する要件がそぐわないので、
            > 現状の地上波には導入されていないですが。

            さすがにここは地上波が前提でしょ。

            > 地上波に対しての基幹放送の縛りを弱めてまで導入するメリットも見えないし...

            現状のように一体化していると、権力、利益が集中しすぎているでしょう。
            放送事業者と制作事業者を分離すれば、制作プロダクションなどによる参入が容易になるかもしれない。
            逆に制作事業者はネットやケーブルなどに積極的に進出するかも知れない。

            BBCなんかとっくに分離しましたしね。今のところ特に変化は見られませんが。元々、放送ずみ番組のネット配信なんかは前向きだったし。

            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 16時51分 (#1620255)

              なんかずれてるな...

              > ニコニコみたいに放送設備だけを提供して、コンテンツを持っている側に
              > 放送枠を切り売りするテレビ局があってもいいだろう。

              って委託放送事業・受託放送事業の話と

              > 放送事業者と制作事業者を分離すれば、制作プロダクションなどによる参入が容易になるかもしれない。

              のようなコンテンツ制作の多様化を目的とした話は別の話かと。

              放送関連の議論で重要となる「制作」「編成」「伝送」の要素のうち、
              「委託放送事業・受託放送事業の分離」は主に「編成」と「伝送」を分離する話。
              初期投資や運用に大きな資金が必要な「伝送」事業に
              小規模な事業者が間借りすることで事業の多様化をはかるって奴ね。
              こっちは「制作」については「編成」の番組調達面でしか語られない話。

              あなたが書いてるのはどっちかっつーと「制作」と「編成」を切り離す話かと。
              単に切り離しただけだと制作(製作ではなく)サイドは編成権持ってる放送事業者に
              (頭下げて)買ってもらう立場にしかならず、単なる現状の下請け構造そのものに
              なりかねないので、コンテンツ市場の自由化を促進するようにひとひねり必要でしょうね。
              よくやる手は出資関係の制限とかかな。

              > さすがにここは地上波が前提でしょ。
              少なくとも基幹放送に対して「バランスを持った編成」「あまねく放送」「安定した事業」
              を政府が求め続けている限り、現状から編成と伝送の切り離すのは無理筋では。

              そのあたりは行政もわかっているから、「制作」を「編成&伝送」から分離して
              制作されたコンテンツをネットなどで使いまわせるなど市場化促進を図ろうとしているわけで。

              ただ、その一方で「制作」の現状の事業の不安定さを、地上波の「編成」の
              番組調達に向けている資金力でカバーしようとしているところが透けて見えるので、

              > 逆に制作事業者はネットやケーブルなどに積極的に進出するかも知れない。

              なんて方向になるかどうか。

              政策による分離も何もとっとと制作会社が自己資金でコンテンツ作って営業に回れば、
              優秀なコンテンツならいまどき売り先は充分あるはずなんだけど。
              制作資金を大手放送局に頼っていたり、放送をコンテンツの主たる宣伝手段として
              位置づけてしまっている現状は、編成よりも制作側の問題だと思うし。
              # まさか制作が資金調達能力無いのは放送局のせいですか?

              親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 15時22分 (#1620192)
      ここ最近の流行りなんだと思うけど、 免許と言っても一回とればそのまま持続するものを、 法律で毎年更新型に切り換えていっているんだけど、
      その目的は承認組織を新たに設立し天下り先を確保することにあると思います。
      その流れで新たな免許承認組織を作るのが目的なんではないかとおもう。

      ここ数年のチェックポイントは更新組織の設立でしょう。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年08月11日 1時10分 (#1620540)

      オランダでは5局ほどある地上波はすべて国営放送。
      ただし国営局でやってる番組制作はニュースぐらい、
      国営放送の主たる業務は電波をあまねく全国に出すこと。

      ほかのほとんどの番組は各放送委員会が制作・配給します。
      各委員会は会員を募り、番組表や会報を売ります。
      その番組表の売上げ・会員数に応じて放送時間が割り当てられます。
      なので例えばムスリムによる番組も、ある程度の割合あり、
      その内容はムスリムに対しての純然たる宗教番組だったりすることもあれば、
      非ムスリムに対しての理解や共存を求める番組だったりします。

      子供向けの科学番組を充実させて欲しい、と思えば、
      その類に強い委員会に会費を払って属ずれば、ある程度意見が反映されます。
      外国映画を吹替えもしくは字幕で見せろよ、世界の格闘技を見せてくれろ
      という人たちのための割り当て時間もあります。
      一定数の会員が確保できれば、ゲイのための番組だって持てます。
      CMを入れるも入れないも、その委員会の勝手です。

      番組の内容に経営主体の国家が干渉することはありえません。許しません。

      だもんで、オランダの放送委員会によって制作された番組の少なからずのものが、
      You Tube等に上りっぱなしになってます。
      少しでも多くの人に見てもらうためだけに作ってますから。

      #だってメディアに中立なんてありえないじゃん。
      #日本みたいに「民放」に任せといたら消費礼賛しかするわけないじゃん。

      ##それでオランダのテレビが面白いかって?
      ##だったらみんな200ch以上入るセットトップボックス入れてないってば

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      制作側に免許が必用というより
      制作した番組を放送するのに審査する民間団体なり行政組織には免許が必用だと思います

      BTOとかの他、AVのモザイク審査のように規制するところが
      きちんと規制されているかを確認するような・・・バグつぶしって言えばいいかな

      • Re:ナゼ免許要るの? (スコア:3, すばらしい洞察)

        by suzushiro (30819) on 2009年08月10日 13時05分 (#1620077)
        本来、BPOがその役目なんだろうが、総務省がTBSのヤラセ報道を注意したら
        「表現の自由を萎縮させかねず重大な懸念を抱かざるをえない」と弁護する始末だからなぁ。

        嘘をつく自由が表現の自由に含まれるとしたら、誰も報道なんか信じなくなるだろうに。
        http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090717/biz0907171456005-n1.htm [msn.com]
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          嘘をつくのは自由でしょう
          その後どうなるかは別にして(それも自由)

          • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 15時53分 (#1620209)
            > 嘘をつくのは自由でしょう
            放送法 [e-gov.go.jp]の第一条には、「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。」と明記されています。
            つまり、「放送による表現の自由」というのは嘘をついた時点でを剥奪されても文句は言えないはずのものです。
            さらに第四条では、真実でない放送をしたときの義務も定めた上で民法での損害賠償も認めています。
            「嘘をつく自由」が放送関係者にあると主張するのは、謝罪や損害賠償さえすれば禁止行為をしてもかまわないと主張していることになります。
            親コメント
          • by renja (12958) on 2009年08月10日 14時19分 (#1620135) 日記
            嘘を事実として放送し訂正しないような放送業者は免許剥奪されてしかるべきだと思いますが? TBSの捏造報道、これで何度目よ?
            --

            ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            大人ならそーゆー混ぜっ返しはやめませんか? 元コメは報道にとっての話でしょ?
            報道の「責任とセットになっている自由」にはそれは含まれないと思いますよ。
          • by Anonymous Coward

            >嘘をつくのは自由でしょう その後どうなるかは別にして(それも自由)
            それは表現の自由云々以前に、詐欺/名誉毀損/風説の流布などとして法律で規制されてるから
            そんな自由はないでしょう。

            極端な言い方をすれば、人を殴ったり殺したりするのが禁止されているのと同じ事ですよ。

            道歩いてたら突然ぶん殴られて、これはアート(芸術の表現手法)だから表現の自由だなんて言われても
            そんな理屈は通りませんよ。

  • 逆でしょ (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時56分 (#1620014)

    「番組規制のおそれがある」じゃなくて「番組規制が出来なくなる」でしょ。
    新たに設備を持って放送局なんて始められたら、今までの枠組みの人達では
    コントロールできなくなるもん。

    でも、大きな枠組みでドカンとい続けるのは厳しいんじゃないかなぁ。
    後は時間の問題で、結局分割される気がする。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時47分 (#1620007)

    リンク元をナナメ読みしたけども、どうにも反対している放送局のいい分の理屈が読み取れない。
    地方の放送局で放送設備を共有化するとか、既存の放送局にもメリットがない訳でもない。
    (この点だけ考えると、できれば地デジ化より前にやってくれるべきだったとは思うけど)
    ハードとソフトの切り分けの定義が曖昧だ、というのは、詰める必要がありそうだけども。

    今だってどうせ政府とか利益団体のお先棒担いでいるだけじゃないのかね。
    それがどうかわるの?ってのがひねくれ者の感想。

    • by takkey (28023) on 2009年08月11日 0時15分 (#1620523)

      総務省のプレスリリースはここにあります。
      http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin01_000023.html [soumu.go.jp]
      どこの局がどういう反論したのか全部出てます。
      地方局とキー局でかなり温度差がありますね。

      送信設備の共用化は10年前に話が出ていたら既存放送局にうまみもあったかも知れませんが、もうすでにデジタル送信設備の設置は大半終わってますし、鉄塔や局舎などの共用化が進んでいますのであんまりうれしくはないでしょう。
      これから地方の県域局がばたばた倒産していけばそれを束ねるうまみもあるかもしれませんが、マスメディア集中排除原則との関係をどうするか悩ましいです。

      ハードとソフトの切り分けは編成の部分で切り分ければいいので、放送局内でもかなり明確だと思いますよ。
      送出をどこに置くかによって、画質の品質管理が甘くなるかもしれませんが、もともとが過剰品質だって部分もありますし。

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  • つーか (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時52分 (#1620011)

    今だって、CS放送のチャンネルみたいに放送設備なくてもできちゃうし、放送局がすべて自社で番組作っているわけではないし、何かあると製作会社のせいにするし………

    • Re:つーか (スコア:3, 興味深い)

      by nmaeda (5111) on 2009年08月10日 15時51分 (#1620206)

      いや、現状では下請けが番組を作っていても、制作された番組の最終的な責任を持ってるわけじゃないから、何かあって下請けに責任をなすりつけても、記者会見では一応は頭を下げて謝罪するし、大事件なら総務省に説明に出かける。

      放送と制作を別々に分けたら、放送会社は番組の内容に問題があっても、頭を下げるのは制作会社になるだろうね。

      ちなみにキー局でも体制は結構異なる。TBSとかフジテレビは社内でもある程度は番組制作ができるけど、テレ朝はほとんどダメじゃないかな。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >現行制度では、放送局は番組の制作から放送までをカバーする事業者となっているが
      これがまず欺瞞ですよね。
      NHKでもNHKエンタープライズが版権持ってて自由に再放送とかできないわけだし。民放も下請けに出しまくってるし。
  • 飯の種 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時57分 (#1620016)

    既得権益を守らずして、どうやって明日のメシを食うんだ、って話ですよねー。

  • で、民主党は (スコア:0, フレームのもと)

    by Anonymous Coward on 2009年08月10日 11時44分 (#1620004)

    この法案についてなんて言ってるの? 何も言っていなければその政策については官僚の言いなりということでいいんだよね?

    • Re:で、民主党は (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年08月10日 12時13分 (#1620033)

      民主主義は、まずあなたが何を言うかから始まります。
      次に、その意見を地元の議員(候補)に伝えましょう。
      政党の政策とて作っているのは議員。
      ゼロからは何も生まれません。

      # もちろん、現実の世の中はそんなきれいごとばっかじゃないけど、
      # 他人任せの、形だけの民主主義がそういう現実を育んだのも事実。

      親コメント
    • Re:で、民主党は (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年08月10日 15時09分 (#1620182)

      民主党は、通信と放送は総務省からひっぺがして、新たな利権構造を作ると言ってますので、
      この法案には心の中では大賛成なんじゃないかな。
      選挙終わるまでは、テレビ局に配慮して何も発言しないと思うけど。

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  • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 12時28分 (#1620046)
    ラジオと同じ道を辿るのは避けられないでしょう。
    • by nmaeda (5111) on 2009年08月10日 15時31分 (#1620199)

      終焉は言い過ぎでしょう。ピークが過ぎた程度のことで。
      今のところ、PCは電源を入れっぱなしでも良いけど、ネットのコンテンツの内容や提供手法は、TVのように1日中付けっぱなしで視聴するようなスタイルになっていないし、それを大勢の国民が実行に移せるほどの帯域もないでしょう。当面はTVは終焉を迎えない。

      ラジオも車で移動中に聴いている人は多いと思うし、コミュニティFMのような別の方向も出てきているし、終焉は言い過ぎでしょう。たしかに広告出稿額はネットに追い抜かれましたが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      テレビ・スターの悲劇ですか? Net Killed the TV Starだな
      Video Killed the Radio StarがMTV初の音楽Videoとは知らなかった

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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