joe 曰く、 "理化学研究所のプレスリリースによると、森田浩介先任研究員らのグループが、原子番号113の原子核の合成に成功しました。研究が進めば命名権が与えられる可能性もあるそうで、日本初の元素発見になるそうです。また、原子番号114の合成にも見通しが立ったとのことです。"
貼っておく (スコア:5, 参考になる)
ウンウントリウム(仮) (スコア:3, 参考になる)
理研のプレスリリースでは「113番元素」で統一しているのは、やはり「ウンウントリ」という語感の悪さでしょうか?
えー、名前つけるのー? めんどくさいなー (スコア:3, おもしろおかしい)
---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
参考 (スコア:2, 興味深い)
http://www.riken.go.jp/s-world/dream/past/2001/ct1/clm_j.html [riken.go.jp]
この頃からずっと夢みてらしたんですねえ。
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/* SHADOWFIRE */
求む計算機科学の擁護(オフトピ) (スコア:2, 興味深い)
これは結構なことだと思うが、計算機屋として思うに、
....第五世代プロジェクトもこれぐらい擁護があってもよくないか。
アレも技術onlyというより「(計算機)科学」に属したところがあった
と思うのだが。人工知能や量子計算機(スパコン)といった、いつ
役立つかわからん研究も国がそれなりの予算を投入して、
長期的に支えて欲しいと思う。
研究費捻出のため (スコア:2, すばらしい洞察)
名前はやっぱり (スコア:1)
Re:名前はやっぱり (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:名前はやっぱり (スコア:2, 興味深い)
色々な方面から批判を浴びそうですね。
Re:名前はやっぱり (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
えっ?それはニッポニアニッポン??
そもそもすぐに崩壊するんだからいいじゃんって。。。
ごもっとも
Re:名前はやっぱり (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:名前はやっぱりスペシウム (スコア:1)
ニイザリウムとかヤマトリウムの「リ」(の R または L ?)はどこからくるのだろう?
化合物はバリエーション豊か(オフトピ) (スコア:1, 興味深い)
Re:名前はやっぱりペンティウム (スコア:1)
即座にPentiumを連想したわたしって・・・。
いや、ここ [srad.jp]には大勢いるに違いない(断言)。
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
--
「なんとかインチキできんのか?」
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
And now for something completely different...
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
前田建設 ファンタジー営業部 [maeda.co.jp]
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
サイタミウム (スコア:2, おもしろおかしい)
ところでスウェーデンの田舎町、イッテルビアなんか四つの元素の名前 [nifty.com]になっております。
さいたまも負けないようにがんばれ。ウラワイウムとかオオミヤイウムも見つけるんだ!
Re:サイタミウム (スコア:2, おもしろおかしい)
ウラワイウムは、「東西南北中武蔵」の拡張が可能なんで将来も安心?!
#星と違って神話系は関係ない?アマテラスオオミカミウムとか。
Re:名前はやっぱり (スコア:1)
「日本」に重点がおかれることに特に問題は感じません。
まぁ、サイタミウムになっても悪いとは感じないです。
ただ、理研由来の名前が付くとなるとちょっと嫌だな。
# 理研が嫌いなのではないです。
Re:ていうか... (スコア:3, 参考になる)
104:Rutherfordium
105:Dubnium
106:Seaborgium
107:Bohrium
108:Hassium
109:Meitnerium
110:Darmstadtium
ここまではIUPAC承認済み,111もそろそろ決定だったはず.
Re:ていうか... (スコア:2)
というのは、仮につく名前だと聞いたことがあります。
否定的意見でアレですが (スコア:1)
>「(278)113は、わずか344マイクロ秒(マイクロ秒は100万分の1秒)の寿命でアルファ粒子を放出し、111番元素の同位体274111に崩壊しました。」
こう言った一瞬しか存在しないものを作るのに多額の税金を使うのはあんまり好きじゃないです。
「3.今後の展開」を読んでも、それが社会にどう貢献するのかさっぱり見えてこないし、命名権が欲しいだけにしか読み取れません。研究者たるもの、はったりでも良いから「社会にこう役立つ」と言うものを示して欲しいものです。
確かにマジックナンバーである126あたりに非常に安定な元素が存在するらしい事は予測されてますが、それを合成する方法を見つける為だとしてもなんか説得力にかけるなあ。
#識者でこう役立つと言うのがありましたら教えてください。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:5, すばらしい洞察)
そもそも 113 番目の元素があるか (できるか) どうかすらわからなかったところに「できた」という報告なのですから、素晴らしい成果じゃないですか。
なお私は工学部出身なので、いつも「それはいったい何の役に立つんですか」と聞かれました。エンジニアリングはこっちが大事 :-)
Re:否定的意見でアレですが (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:否定的意見でアレですが (スコア:3, すばらしい洞察)
他の学問では、あまりそういうこと問われないですよね?
文学とか哲学、学問じゃないけどスポーツや音楽も
「文化」と言えば、無駄でも(金にならなくても)許される風潮ってありますよね
文明としてでは無く、文化としての科学も認めてほしいな~
かけてる金額が違う!と言われそうだが
スポーツ施設とか、文化ホールとかは結構な金がかかるし
運営法は批判されても、存在意義はあまり問われないでしょ?
ファラデー(だっけ?)は
「あなたの研究は、何の役に立つのか?」と聞かれて
「では、あなたの息子が将来どんな役に立つのか?」と答えてます
馬鹿息子を見守るように、見てもらえないかなと、希望します。
#役に立たない研究で飯食っているので
#この場を借りて、言い訳
Re:否定的意見でアレですが (スコア:2, 参考になる)
コイル状の導線に棒磁石を出し入れすることで電流が生じるという実験でのもの。
この手の話は気球をあげたときのベンジャミン・フランクリンにもあるのだそうです。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1, すばらしい洞察)
音楽を演奏したりスポーツをプレーしたりしないけど、見て(聞いて)
楽しむ層が存在している。
結局、基礎的な科学が今ひとつ市民権を得られずに「役に立つこと」
ばかり求められるのは、科学研究に携わらなくても、今回のタレコミの
ようなことを面白がれる「科学愛好家」が少ないからじゃないかな。
# 役にたつかどうかなんて飾りだと思うのでA.C.
Re:否定的意見でアレですが (スコア:2, すばらしい洞察)
>>「文化」と言えば、無駄でも(金にならなくても)許される風潮ってありますよね
>>ファラデー(だっけ?)は
>>「あなたの研究は、何の役に立つのか?」と聞かれて
>>「では、あなたの息子が将来どんな役に立つのか?」と答えてます
>>馬鹿息子を見守るように、見てもらえないかなと、希望します。
>ごもっともと思うけど、結局例に出しているスポーツや音楽の場合、
>音楽を演奏したりスポーツをプレーしたりしないけど、見て(聞いて)
>楽しむ層が存在している。
でもまぁ、息子を見て楽しむ層ってのは家族しかいないですよねぇ。
そういう点において、ファラデーは的確な比喩をしたと思う。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:3, すばらしい洞察)
役にたつもの以外を否定し始めたら多くの人間(私も含む)が否定されるような気がするのですが。
という「煽り」っぽい文句は置いといて。
そもそも「役に立つ」の基準はどこにあるのですか?
まさか「今の私に関係がある」ではないですよね。もしもこの基準を採用すると「居住性の良い車イスの開発」は役に立たないものになりますよね。もしも「社会の誰かにとって意味がある」という意味なら、「現在の」誰かではなくて「将来の」誰かにとって意味のある研究ならOKですよね。将来のことあなたは解るのですか? そもそもこの手のフロンティアを切り開く研究って奴は先進国に与えられた義務みたいなもので将来の子孫の為にやることでしょ。「役立つ」かどうかは歴史家の判断にまかせましょう。
例を出せば「整数論」なんて昔は誰も「役に立つ」なんて思わなかったし、研究している本人たちも思わなかったですよね。あの時誰も整数論の研究をしている人達の援助をしないでその分野の研究が進んでいなかったら現在はどうなっていたでしょうかね?同じように電磁気学しかり量子力学しかり。。。誰も未来のことは解らないのです。
そもそもの個人的には「役立つ」という基準でしか物事を判断できない状況が問題だと思いますけどね。この手のフロンティアを広げる研究はそれだけで十分に「意義がある」と思います。「役立つ」以外にも「意義深い」とか「感動する」なんて基準も入れませんか?そうじゃないと楽しくないと思うのですが。そしてこの基準を入れて物事を多角的に判断できる社会が先進社会だと私は思うのですが。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1)
役に立つかどうか、すぐに判断できるのは稀です。それよりもその人が周りに何か聞いてもらいたいと思っているかを問題にします。それは、その人が批判に対して聞く耳を持っているかどうかでもあります。
仕事の価値の判断は難しいけれども、外の世界と関わりたいと思っているかどうかはしばらく話をしていれば分かるし、自分は放っといて欲しい方とはつきあわないようにしないといけないようです。研究は結構多くの人が互いに影響を与え合いながらやるので、その中にどうでも良い的な仕事が入ってしまうと全体がこわれてしまうからです。大きな感動を持って来るには大きな才能が必要で、そうでなければ小さい信用を積み重ねていくのが良いことになると思います。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:2, 参考になる)
また、KAMIOKANDEは陽子崩壊の観測という主目的ではめぼしい結果は得られませんでしたが、ニュートリノ天文学という新しい分野を開拓することに成功し、日本にノーベル賞をもたらしました。
こういったひょうたんから駒、みたいな要素が多いのも、サイエンスの面白いところです。
あ、社会的な貢献、ですか?
実はこういった実験が行える国は、世界中でも片手で数えられるくらいしかなく、特に原子核物理の分野は、軍の予算に依存する比率が高かった国は冷戦終結後軍縮で予算が削られている関係もあり、真面目に行っているのは日本とドイツくらいしかない現状なのです。
「十分にノーベル賞を狙えるだけの価値のある研究」というだけでは弱いですか?(実際に取れるかどうかに関しては、もちろんハッタリの部分も大きいです ^^)
Re:否定的意見でアレですが (スコア:2, 参考になる)
しかしながら、これまでの歴史を振り返れば、長期的には科学への投資は、技術進歩の原動力として、それなりの見返りがあったわけですから、科学への投資がすべて無駄になるということはなさそうです。
一方で、科学者が納税者にもつ唯一の義務は、研究内容を公開することであると思いますので、『たとえすぐには役にたたないとしても「将来こんなことができたらいいなぁ」ぐらいの説明はやってほしい』と思われるのも無理はないと思います。
また、研究所というのは、珍しい人間を集めた動物園みたいなものです。研究者の中でほんとに飛び抜けた(ノーベル賞級の)研究をする人は、大勢の「ただ変な人」に紛れて区別がつかないので、無駄を覚悟でいろんなタイプの多くの人をかこっておくしかありません。たとえ、多くの意味のわからない研究があると思っても、大目にみてあげてほしいものです。そのうちの1つぐらいはとんでもない発見につながるかもしれません。
・・・と思うのですが、いかがでしょうか?
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1, すばらしい洞察)
それは結果論
>「社会にこう役立つ」と言うものを示して欲しい
これも結果としてあとで付いてくるもの。
「役に立つ事」が最初から誰の目にも明らかなものにしか金を出さないとしたら、それを決めた奴は「役に立たない奴」だってことだよ。
役に立つはずがないもの程本物 (スコア:1, すばらしい洞察)
「わからない」は有りか無しか (スコア:1, すばらしい洞察)
全く判断ができません
独自の感想として
役に立つとも言えなければ、役に立たないとも言えないのです。
物理や科学の教科書に載ってる周期表に加えられるような大発見
であり、それの名前に大きな価値があるということはわかりますし
なんとなく凄そうですから税金を使うことには肯定的な気持ちですが、
それは私にこのトピックの為に周囲にアクションを起させようと
するものではありません。
「わからない」という事実を根拠に、物事に肯定的になったり
否定的になることは無いですし、そうならないように心がけて
います。
自分についても、自分の大切ななにかについても「わからない」
ことを理由に否定されたら困るので。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1)
その原子核モデルを利用して、ナノテクノロジーの発展に寄与するとか
私的には”安定な島”に辿り着いて、そこにある原子で
なにかを作って欲しいのですがまだ遠いんですかね
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1)
うすっぺらいコメントがあらわれた! ▼
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1, すばらしい洞察)
この範囲で収まるような処理が世の中にはたくさんあるって事を考えると、
確かに、長い、と言えるかも。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1)
光速に近い速度で飛んでいるとすれば, 出来てから消滅するまでに100kmも移動できるわけで(特殊相対性理論の効果は考えていません), そう考えると長いって感じますね.
こういう元素って衝突時のジェットの中に含まれているんだと思うのですが, あれってどの程度の速度で出るもんなんですか?
インパクトは2つかなぁ (スコア:5, 参考になる)
113番元素の次、114番元素は、質量数298の同位体が比較的安定な核種になるのではないかという予想が1960年代に出されており、超重元素の島(Superheavy IslandまたはIsland of Stability)と呼ばれているようです。(リリースで言及のあるドイツ重イオン科学研究所のこのページ [www-aix.gsi.de]の本文第3段落に記述あり)
114番元素を合成して、その性質を詳しく調べることができれば、原子核物理に大きく寄与します。予想通りの性質だったとしても、実験で確かめたというのは大きな業績ですし、もし予想と大きく違う結果でも出ようものなら、その衝撃は原子核物理にはとどまらないかもしれません。
その114番元素の合成が、いよいよ視野に入ってきたというのが今回の発見のインパクトの一つで、リリース中わざわざ114番元素に触れているのは、単に113の次だからではないと思います。
なお、合成そのものは、もっと重い元素についても成功したという報告があるようですが、後で撤回されたり [lbl.gov]、娘核種だけが観測されて肝心の親核種を観測できなかったり [cerncourier.com]と、いろいろ信頼性に難があるようです。
今回は原子核1個とはいえ、信頼性がかなり高いらしいのが、地味ながらもうひとつの大きいインパクトではないでしょうか。
なお、超ウラン元素は、核兵器から煙感知器まで [sciamdigital.com]、実用の役に立っているそうです。
Re:否定的意見でアレですが (スコア:1, 興味深い)
こういう部分こそ,プレスリリースで書くべきです. 同じページに,背景やら,手法やらが 書いてありましたが,重要性は書かれていませんでした. 一応,元素の存在限界というキーワードがありましたが.
多少難しくなったとしても,なぜ, 元素に存在限界があるのか言及すべきでしょう. そういうのが書かれていなければ,真の面白さが 伝わらないような気がします.
他のコメントにあるような, 科学だから無批判に許すという態度には 賛同できませんね. なぜ面白いのか伝えるべきだと思います.
Re:否定的意見でアレですが (スコア:2)
うーん、しかし、中学レベルの知識の持ち主がその研究の意義を本当に理解できるような文章って可能なのだろうか? という疑問が拭えないんですよ。そりゃあファインマン物理学全巻くらいの分量があれば可能かもしれませんが、そういうものを想定されているわけではありませんよね?
もしも1万文字程度の文章で、中学卒業レベルから最先端の研究成果の意義をまがりなりにも理解できるところまで持っていけるとしたら、いったい高等教育ってなんのためにあるんだ? ということになりかねないように思います。
研究者またはその予備軍クラスの「理解」が得られることまでは要求していない、という反論は可能かもしれません。しかし、そうであるならば、その文章は、非常に意地の悪い見方をすれば、「素人を分かったつもりにさせる」ものに過ぎないとも言えてしまうのではないでしょうか。
「最先端の研究を素人にもわかりやすく解説しろ」といった話を見聞きすると、いつもこんな疑問が頭をよぎります。
Re:発見? (スコア:3, すばらしい洞察)
どこにも存在していないし、いかなる時点でも存在したことがない、というのは、証明するのは非常に困難ですから。
Re:発見? (スコア:1)
Re:わかめ (スコア:1, おもしろおかしい)
そこだけで終わってしまうとなんなので、今回の新元素の命名には…
原子番号「ふえるわかめちゃん」
ふえるわかめちゃんは殖えない (スコア:3, 参考になる)
理研コンツェルンは、元々は資金難にあった理研がビタミンAの製造を自前で行うために作った会社がはじまりで、理研の研究成果を産業化したり特許収入で研究費を稼ぎ、「科学者の楽園」と言われた理研の全盛期を築き、理研コンツェルンも十五大財閥の一つに数えられるまでになりました。しかし、満州事変以降は興銀の大規模な資金供与の下、満州国や朝鮮に重化学工業設備を次々に建設し、敗戦と共にすべてを失いました
#元首相の田中氏が敗戦時大陸にいたのは、理研関連企業の軍需工場の建設監督をやってたから
それだけでなく、GHQにより理研と共に理研コンツェルンも財閥指定を受けて解体されてしまったので、戦後は理研系列企業は他の財閥と異なりバラバラになってしまいました(この点は同じ新興財閥だった日産コンツェルンも同じ)。戦前の関係から戦後も興銀や勧銀と関係は深かったのですが、理研グループと言っても現在は歴史的な経緯と名称が近いだけでグループとしての一体感はありませんし、理研ともあんまり関係はなくなっています
#ただ、興銀は戦後の歴代頭取が基礎科学研究に理解を示す人が多かったので、財界に呼びかけて各種シンクタンクや研究財団の設立に理研の協力を求めたりということもありましが