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理研、113番元素を発見 189

ストーリー by Acanthopanax
どんな名前に 部門より

joe 曰く、 "理化学研究所プレスリリースによると、森田浩介先任研究員らのグループが、原子番号113の原子核の合成に成功しました。研究が進めば命名権が与えられる可能性もあるそうで、日本初の元素発見になるそうです。また、原子番号114の合成にも見通しが立ったとのことです。"

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  • by yosukena (6066) on 2004年09月28日 23時35分 (#628456)
    一応「ウンウントリウム [wikipedia.org]」という仮名称 [wikipedia.org]があるのに、
    理研のプレスリリースでは「113番元素」で統一しているのは、やはり「ウンウントリ」という語感の悪さでしょうか?
  • ということで モラトリウム に決定
    --
    ---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
  • 参考 (スコア:2, 興味深い)

    by shadowfire (6584) on 2004年09月29日 12時37分 (#628718) ホームページ
    理研にこんなページがありましたよ。

    http://www.riken.go.jp/s-world/dream/past/2001/ct1/clm_j.html [riken.go.jp]

    この頃からずっと夢みてらしたんですねえ。

    --
    --------------------
    /* SHADOWFIRE */
  • by Anonymous Coward on 2004年09月29日 13時45分 (#628779)
    「科学は役に立たない」批判に対してけっこう擁護が出てるな。
    これは結構なことだと思うが、計算機屋として思うに、
    ....第五世代プロジェクトもこれぐらい擁護があってもよくないか。
    アレも技術onlyというより「(計算機)科学」に属したところがあった
    と思うのだが。人工知能や量子計算機(スパコン)といった、いつ
    役立つかわからん研究も国がそれなりの予算を投入して、
    長期的に支えて欲しいと思う。
  • 研究費捻出のため (スコア:2, すばらしい洞察)

    by vn (10720) on 2004年09月30日 1時38分 (#629117) 日記
    命名権を eBay で売り飛ばして 114 合成の足しにする、という発想はないのか?
  • by stosh (4158) on 2004年09月28日 19時42分 (#628264) 日記
    ジャパニウムと命名して欲しいです。
  • by genjuro (15076) on 2004年09月28日 20時31分 (#628302)
    リンク先より、
    >「(278)113は、わずか344マイクロ秒(マイクロ秒は100万分の1秒)の寿命でアルファ粒子を放出し、111番元素の同位体274111に崩壊しました。」
    こう言った一瞬しか存在しないものを作るのに多額の税金を使うのはあんまり好きじゃないです。
    「3.今後の展開」を読んでも、それが社会にどう貢献するのかさっぱり見えてこないし、命名権が欲しいだけにしか読み取れません。研究者たるもの、はったりでも良いから「社会にこう役立つ」と言うものを示して欲しいものです。
    確かにマジックナンバーである126あたりに非常に安定な元素が存在するらしい事は予測されてますが、それを合成する方法を見つける為だとしてもなんか説得力にかけるなあ。

    #識者でこう役立つと言うのがありましたら教えてください。
    • by nakanot (102) on 2004年09月28日 20時50分 (#628315)
      サイエンスは、研究者個人が面白いと思うことをやれば良いのではないかと思います。それを同じく面白いと思うひとが沢山いれば予算がつくし、いなければ細々とやれば良い。

      そもそも 113 番目の元素があるか (できるか) どうかすらわからなかったところに「できた」という報告なのですから、素晴らしい成果じゃないですか。

      なお私は工学部出身なので、いつも「それはいったい何の役に立つんですか」と聞かれました。エンジニアリングはこっちが大事 :-)
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 20時59分 (#628324)
       こういう奴は別のところでは「日本は基礎研究が弱くて」とか言ってる悪寒
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 20時59分 (#628326)
      科学という学問では、常に「役に立つのか?」ということを問われるのですが
      他の学問では、あまりそういうこと問われないですよね?
      文学とか哲学、学問じゃないけどスポーツや音楽も
      「文化」と言えば、無駄でも(金にならなくても)許される風潮ってありますよね
      文明としてでは無く、文化としての科学も認めてほしいな~

      かけてる金額が違う!と言われそうだが
      スポーツ施設とか、文化ホールとかは結構な金がかかるし
      運営法は批判されても、存在意義はあまり問われないでしょ?

      ファラデー(だっけ?)は
      「あなたの研究は、何の役に立つのか?」と聞かれて
      「では、あなたの息子が将来どんな役に立つのか?」と答えてます
      馬鹿息子を見守るように、見てもらえないかなと、希望します。

      #役に立たない研究で飯食っているので
      #この場を借りて、言い訳
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 21時36分 (#628358)
        アシモフの科学エッセイ13『見果てぬ時空』によると、ファラデーによる公開実験での会話だそうです。
        コイル状の導線に棒磁石を出し入れすることで電流が生じるという実験でのもの。
        この手の話は気球をあげたときのベンジャミン・フランクリンにもあるのだそうです。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 21時14分 (#628345)
        ごもっともと思うけど、結局例に出しているスポーツや音楽の場合、
        音楽を演奏したりスポーツをプレーしたりしないけど、見て(聞いて)
        楽しむ層が存在している。
        結局、基礎的な科学が今ひとつ市民権を得られずに「役に立つこと」
        ばかり求められるのは、科学研究に携わらなくても、今回のタレコミの
        ようなことを面白がれる「科学愛好家」が少ないからじゃないかな。

        # 役にたつかどうかなんて飾りだと思うのでA.C.
        親コメント
        • by kicchy (4711) on 2004年09月29日 2時08分 (#628544)
          >>文学とか哲学、学問じゃないけどスポーツや音楽も
          >>「文化」と言えば、無駄でも(金にならなくても)許される風潮ってありますよね

          >>ファラデー(だっけ?)は
          >>「あなたの研究は、何の役に立つのか?」と聞かれて
          >>「では、あなたの息子が将来どんな役に立つのか?」と答えてます
          >>馬鹿息子を見守るように、見てもらえないかなと、希望します。

          >ごもっともと思うけど、結局例に出しているスポーツや音楽の場合、
          >音楽を演奏したりスポーツをプレーしたりしないけど、見て(聞いて)
          >楽しむ層が存在している。

          でもまぁ、息子を見て楽しむ層ってのは家族しかいないですよねぇ。
          そういう点において、ファラデーは的確な比喩をしたと思う。
          親コメント
    • by onyonyo (15599) on 2004年09月28日 21時43分 (#628360)
      あなたは社会の役にたっていますか?

      役にたつもの以外を否定し始めたら多くの人間(私も含む)が否定されるような気がするのですが。


      という「煽り」っぽい文句は置いといて。

      そもそも「役に立つ」の基準はどこにあるのですか?
      まさか「今の私に関係がある」ではないですよね。もしもこの基準を採用すると「居住性の良い車イスの開発」は役に立たないものになりますよね。もしも「社会の誰かにとって意味がある」という意味なら、「現在の」誰かではなくて「将来の」誰かにとって意味のある研究ならOKですよね。将来のことあなたは解るのですか? そもそもこの手のフロンティアを切り開く研究って奴は先進国に与えられた義務みたいなもので将来の子孫の為にやることでしょ。「役立つ」かどうかは歴史家の判断にまかせましょう。
      例を出せば「整数論」なんて昔は誰も「役に立つ」なんて思わなかったし、研究している本人たちも思わなかったですよね。あの時誰も整数論の研究をしている人達の援助をしないでその分野の研究が進んでいなかったら現在はどうなっていたでしょうかね?同じように電磁気学しかり量子力学しかり。。。誰も未来のことは解らないのです。

      そもそもの個人的には「役立つ」という基準でしか物事を判断できない状況が問題だと思いますけどね。この手のフロンティアを広げる研究はそれだけで十分に「意義がある」と思います。「役立つ」以外にも「意義深い」とか「感動する」なんて基準も入れませんか?そうじゃないと楽しくないと思うのですが。そしてこの基準を入れて物事を多角的に判断できる社会が先進社会だと私は思うのですが。

      親コメント
      • by gigo (21150) on 2004年09月28日 22時55分 (#628422)

        役に立つかどうか、すぐに判断できるのは稀です。それよりもその人が周りに何か聞いてもらいたいと思っているかを問題にします。それは、その人が批判に対して聞く耳を持っているかどうかでもあります。

        仕事の価値の判断は難しいけれども、外の世界と関わりたいと思っているかどうかはしばらく話をしていれば分かるし、自分は放っといて欲しい方とはつきあわないようにしないといけないようです。研究は結構多くの人が互いに影響を与え合いながらやるので、その中にどうでも良い的な仕事が入ってしまうと全体がこわれてしまうからです。大きな感動を持って来るには大きな才能が必要で、そうでなければ小さい信用を積み重ねていくのが良いことになると思います。

        親コメント
    • by mohohoman (24340) on 2004年09月29日 15時40分 (#628839)
      加速器関連の物理を例に挙げますと、TRISTANは標準理論の検証という主目的では面白い結果は得られませんでしたが、放射光などの新しい技術を産むことができ、Spring-8等で自然科学の様々な分野で応用されています。
      また、KAMIOKANDEは陽子崩壊の観測という主目的ではめぼしい結果は得られませんでしたが、ニュートリノ天文学という新しい分野を開拓することに成功し、日本にノーベル賞をもたらしました。

      こういったひょうたんから駒、みたいな要素が多いのも、サイエンスの面白いところです。

      あ、社会的な貢献、ですか?
      実はこういった実験が行える国は、世界中でも片手で数えられるくらいしかなく、特に原子核物理の分野は、軍の予算に依存する比率が高かった国は冷戦終結後軍縮で予算が削られている関係もあり、真面目に行っているのは日本とドイツくらいしかない現状なのです。
      「十分にノーベル賞を狙えるだけの価値のある研究」というだけでは弱いですか?(実際に取れるかどうかに関しては、もちろんハッタリの部分も大きいです ^^)
      親コメント
    • by nox_dot (11614) on 2004年09月29日 18時08分 (#628907) 日記
      たぶん「科学技術」という言葉が悪いのだと思いますが、科学と技術は別物であります。おおざっぱに言えば、科学は文化を、技術は文明を作るものであると思います。ですから、科学(特に基礎科学)の振興は文化事業として、経済力の余力でやるべきことだと思いますし、逆に、科学に対して目先の利益を求めてはならないと思います。
      しかしながら、これまでの歴史を振り返れば、長期的には科学への投資は、技術進歩の原動力として、それなりの見返りがあったわけですから、科学への投資がすべて無駄になるということはなさそうです。
      一方で、科学者が納税者にもつ唯一の義務は、研究内容を公開することであると思いますので、『たとえすぐには役にたたないとしても「将来こんなことができたらいいなぁ」ぐらいの説明はやってほしい』と思われるのも無理はないと思います。

      また、研究所というのは、珍しい人間を集めた動物園みたいなものです。研究者の中でほんとに飛び抜けた(ノーベル賞級の)研究をする人は、大勢の「ただ変な人」に紛れて区別がつかないので、無駄を覚悟でいろんなタイプの多くの人をかこっておくしかありません。たとえ、多くの意味のわからない研究があると思っても、大目にみてあげてほしいものです。そのうちの1つぐらいはとんでもない発見につながるかもしれません。

      ・・・と思うのですが、いかがでしょうか?
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 21時02分 (#628328)
      >一瞬しか存在しないものを作るのに多額の税金を使う

      それは結果論

      >「社会にこう役立つ」と言うものを示して欲しい

      これも結果としてあとで付いてくるもの。

      「役に立つ事」が最初から誰の目にも明らかなものにしか金を出さないとしたら、それを決めた奴は「役に立たない奴」だってことだよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 21時11分 (#628341)
      まさかという程役に立つはずがないものこそ本物でありうるかも知れず、 将来きっと大きな貢献をするものです。 短期的な目先のものしか見えないのが殆どでしょうけれど。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年09月28日 21時17分 (#628347)
      私にはこれが社会の役に立つのか立たないのか
      全く判断ができません

      独自の感想として
      役に立つとも言えなければ、役に立たないとも言えないのです。

      物理や科学の教科書に載ってる周期表に加えられるような大発見
      であり、それの名前に大きな価値があるということはわかりますし
      なんとなく凄そうですから税金を使うことには肯定的な気持ちですが、
      それは私にこのトピックの為に周囲にアクションを起させようと
      するものではありません。

      「わからない」という事実を根拠に、物事に肯定的になったり
      否定的になることは無いですし、そうならないように心がけて
      います。
      自分についても、自分の大切ななにかについても「わからない」
      ことを理由に否定されたら困るので。
      親コメント
    • ”より現実に近い原子核モデルを作るため”ってのはダメですかね
      その原子核モデルを利用して、ナノテクノロジーの発展に寄与するとか

      私的には”安定な島”に辿り着いて、そこにある原子で
      なにかを作って欲しいのですがまだ遠いんですかね
      親コメント
    • 周期表を書き足す為に印刷屋に注文が入る → …
      --
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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