
星新一レベルのショートショートを人工知能で生成できるか 78
ストーリー by headless
生成 部門より
生成 部門より
usagito 曰く、
コンピューターで星新一氏の作品を解析し、ショートショートを自動生成させる研究プロジェクトの開始を、公立はこだて未来大の松原仁教授と作家の瀬名秀明氏が発表した( 毎日jpの記事、ITmediaの記事、YOMIURI ONLINEの記事)。
このプロジェクト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」は松原教授を中心に6人でチームを結成。瀬名氏は顧問として参加するとのこと。星氏の作品が選ばれたのは、作品の点数が多く分析するために十分な量があることや、作品の構造がわかりやすいこと、ファンが多く評価を求めやすいことなどが理由だという。5年以内に星氏の作品と同等、またはそれ以上のクオリティーのショートショートが自動生成できるようになることを目指す。人工知能による作品とわからないように、ペンネームで文芸賞に応募して入選を目指す計画もあるとのことだ。
人工知能のショートSF作家が起動した (スコア:5, おもしろおかしい)
教授「では、作品を書いてください」
AI「ゲンコウリョウハヨウシ1マイアタリデハナクサクヒンタンイヲキボウシマス」
教授「なんだこれは?」
助手「星新一モードだからです」
教授「小松左京モードに変えてみろ」
しばらくするとプリンターは猛烈な勢いで原稿を出力し始めた。山のような原稿が出てきて止まった。
教授「どれ、読んでみるか」
ところが、片隅からAIが操作する人形ロボットが出てきて、原稿をワシづかみにすると部屋の外に出ていった。
あわてて、ロボットを追いかけると、ロボットは近くの橋に行き、おもむろに原稿を川に投げ込んだ。原稿はぼとんと音を立てて川に沈んだ。
助手「先生、きっとトラウマが出て異常行動を起こしたんでしょう」
教授「しかたないな。今度は筒井康隆モードだ」
助手「まだ存命してます!」
Re:人工知能のショートSF作家が起動した (スコア:1)
Re:人工知能のショートSF作家が起動した (スコア:2)
マジレスすると、断筆宣言は解除している。
生成された小説の (スコア:2, 興味深い)
著作権は誰が持つの?
コンピューター将棋の棋譜の著作権とか。
関連するかもしれないストーリー: http://srad.jp/story/12/09/06/0733200/ [srad.jp]
Re:生成された小説の (スコア:2)
>著作権は誰が持つの?
そもそも著作物に当てはまるかどうか。
つまり、「思想または感情」を、「創作的」に「表現」したものといえるかどうか、ですね。
個人的にはコンピュータに思想や感情を認めないので、著作物ではないと考えたいです。
著作権がどうとかは研究からみれば枝葉の部分ですし、これで研究を止めてほしくはない、というのが本心ですが。
>コンピューター将棋の棋譜の著作権とか。
事例として飛躍しすぎのような。(松原教授がコンピュータ将棋研究に造詣が深いのは知ってますが)
棋譜そのものの著作性があやふやなので、こちらで結論が出ても自動生成文学の著作性には当てはめられないだろうと思いますよ。
Re:生成された小説の (スコア:1)
個人的にはコンピュータに思想や感情を認めないので、著作物ではないと考えたいです。
コンピュータに思想や感情はありませんが、
コンピュータを使った創作物ではあるので、著作権は発生するでしょう。
Re:生成された小説の (スコア:2)
>コンピュータに思想や感情はありませんが、
>コンピュータを使った創作物ではあるので、著作権は発生するでしょう。
著作物の定義として、「思想又は感情」という要件が含まれています(著作権法第2条第1項第1号より)。
コンピュータに思想や感情がないことを認めるなら、著作物ではないことになります。
上記は先ほどの繰り返しになるのですが、前提が共有できていないのか、本プロジェクトの成果物が誰か(人間)の思想や感情を表現したものとなっていると考えられているのか、どちらでしょうか。
Re: (スコア:0)
> コンピュータを使った創作物ではあるので、
というところから「コンピュータを使って誰か人間が思想や感情を創作的に表現した」と読んだのですが、エスピングのしすぎでしょうか。
Re:生成された小説の (スコア:1)
タレコミを読む限りは「コンピュータを援用した星新一作品の二次創作であり、著作者は『きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ』」という解釈が自然に思われます。
Re: (スコア:0)
だから誰に著作権が発生するんでしょうか。コンピューターに思想や感情がないという立場を認めるなら、少なくともコンピューターではありませんよね。
Re: (スコア:0)
小説を生成した人工知能を開発した人じゃないの。
法人には思想や感情は無いけど著作権は発生するよ。
Re: (スコア:0)
AIが自律的に学習するようなものだったら?
子供の創作物の著作権は親が持つわけではないよね。
> 法人には思想や感情は無いけど著作権は発生するよ。
じゃあ法整備さえできればコンピューターが著作権を持つのもアリか
Re:生成された小説の (スコア:2, おもしろおかしい)
ショートショートみたいなことになってきた。
Re:生成された小説の (スコア:1)
大丈夫です。
ただのニュースに対しても著作権を主張する団体があるんですから、著作物と主張すれば著作物になりますよ。
著作権は、この一本を出版する、と選んだ人 (スコア:2)
小説の著作権は「プログラムを操作し作品を書いた」(決定した)ユーザにあると思います。
(プログラムのライセンスに但し書きがあれば別)
例えば「ボッコちゃん成分 7割、 気まぐれロボット成分 3割」
「ファンタジー強め、グロ暴力要素 弱め」などなどの設定を決めた人が、小説の著作権をもつ。
または同じ設定で20回執筆させて、「これを出版」と選んだ人が小説の著作権をもつ。でどうでしょうか。
最終的に「これが面白いから出版」と決める人の意志が重要だと思います。
プログラムがひとつでも、5人が使えば5通りの味わいの「星新一もどき」。
代金をとらず「100作品生成したから100本全部ウェブに公開。あとはユーザ投票で決めてくれ」
で広告料金でかせぐのも可能でしょうけど
BASIC全盛時代のコンピュータ生成作文についてはスラッシュドットでも2005年に
「ランダム生成された情報学論文が国際会議に受理される」 [srad.jp]で Artane. 氏が
「ハナモゲラ俳句生成プログラム」 [srad.jp]を指摘してます。
Re:生成された小説の (スコア:1)
生成システム(ソフトウェア)のライセンスでそれなりに定義すんじゃないの〜。
あえて著作権に触れなくても、システムの用途、生成物の用途に制限はかけられるわけで。
著作権というわけじゃないけど、「この作品はきまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよで生成しました」という旨の表記は義務付けるとか。
#存在自体がホラー
Re:生成された小説の (スコア:1)
コンピュータ将棋の話が出てきたのは、多分、松原仁先生が、その道の研究をされているからではないかと思う。
Re:生成された小説の (スコア:1)
なるほど。
ランダムな文字列を生成するプログラムを作って、これから発表されるすべての小説の著作権を主張しちゃえば良いのか
-------- tear straight across --------
Re:生成された小説の (スコア:1)
バベルの図書館へようこそ。
実は (スコア:2)
公表されてないだけでAIが作った作品が世に出てたりして
Re:実は (スコア:1)
自動書記とかこっくりさんとかを連想した、それで出版された本があるのかどうかは知らないけど。
預言者とか預言の書ってのも自分の意志とは無関係に出た言葉という体だよね。
約10年前のお話 (スコア:1)
七度文庫 [enterbrain.co.jp]を思い浮かべました。
#アダルト注意
既に前例がありますよね (スコア:1)
高度化させる次のステップ (スコア:1)
N氏を導入する
Re: (スコア:0)
「エヌ氏」じゃなくて「N氏」をですか?
Re:高度化させる次のステップ (スコア:1)
どちらかというと“n氏”?
#自然数でどうするかな
# 爆言のち漏電中… :D
ショートショートのショートでショートな計画が (スコア:1)
身の丈に合わないショートな発想で始まり、早速予算がショートする上にショートなショートツが起きまくって発案者のショートが露見して予算がショートカットされ
最終的に文芸賞の価値がショートした上に誰もこの計画について思い出がショートし、人工知能の分野そのものがショートしてしまうわけですな。
まさに短絡的、発想の省徒にして賞途の徒花。AIの非創造性がShow to short。
#http://ejje.weblio.jp/content/short
#shortってほんとにこんなたくさんの意味があるの?
Re:ショートショートのショートでショートな計画が (スコア:2)
とりあえず小松左京の『題未定』(だっけ?)を思い出しましたよ。
Re: (スコア:0)
そんな文芸賞に復讐してやるっ!
# 著者が違うだろっ
多分スランプに… (スコア:1)
『ノックの音がした。』
教授「ほう、順調じゃないか」
助手「いや、これっきり3日以上、何も打ち出さないんですが…」
fjの教祖様
ショートショートコンテスト (スコア:1)
つまり小説現代の編集部が世界最先端のチューリングテスト機関に生まれ変わるんですね?
星新一の次は (スコア:1)
毎月のようにSFマガジンに短編を出している草上仁氏でTryしてほしいな
技術的には (スコア:0)
技術的には、形態素解析とかマルコフ連鎖とか(圧縮新聞 [twitter.com]みたいな)
そういうのなんですかね
被援文 (スコア:0)
ワーカム「日記、メモ、手書きでもなんでも、あなたによって書かれたものすべてを読ませてください」
星新一自身はどう思うのか (スコア:0)
ちょっと記憶があいまいだが、当の星新一自身が生前エッセイの中で
コンピュータによる作曲 -実際にはいろんな曲の断片を集めて再合成- に
ついて言及してた気がする。
歌ってみた坂本九が「盗作の曲みたいだ」という感想をもらし、
みたいじゃなく明らかに盗作だ、と断じてたはず。
Re:星新一自身はどう思うのか (スコア:4, 興味深い)
毎日新聞によると、
本人の談話ではないにしても、ご本人はかなり"おもしろがり"だと伝え聞きますので、案外そんなところかも。
(Y!News/毎日新聞 [yahoo.co.jp])
Re:星新一自身はどう思うのか (スコア:1)
実は"おもしろがり"どころか、筒井康隆、小松左京その他大勢の同業者を引かせるぐらいpi-(ブラックな意味で)だったという話をどっかで聞いたような。
#存在自体がホラー
Re:星新一自身はどう思うのか (スコア:1)
> 歌ってみた坂本九が「盗作の曲みたいだ」という感想をもらし、
マイナーバンドの作曲家を含む無名自称作曲家の曲って
「盗作の曲」みたいのが殆どでしょ。
で、たまにそうじゃない曲がでてきたときだけ
陽の目をみることになる。
コンピュータ作曲だって「盗作の曲」みたいなのが
殆どになるのは当たり前だと思う。
Re: (スコア:0)
現代における音楽も、そのほとんどが過去の作品の断片の組み合わせに過ぎない、というのもありました。
要は盗作が「上手」かどうか、という部分に人間とコンピュータの差がある、といったところでしょうか。
いずれ、上手になって、さらっと聴く分には人間が盗作したものとの区別がつきにくくなる、という感じなんでしょうね。
Re:星新一自身はどう思うのか (スコア:1)
> 現代における音楽も、そのほとんどが過去の作品の断片の組み合わせに過ぎない、というのもありました。
盗作ではない、ほんとうに新しい音楽を作ろうとすると、いわゆる「現代音楽」になってしまうのではないでしょうか。
現在一般的な音楽を構成するほとんどの部品・断片・作曲理論などは、ずいぶん昔(たとえば100年前くらい?)に
ほぼ完成してしまっているのではないかと思います。
100年前に最先端だった音楽が、いま一般人が理解して楽しんでいるというイメージじゃないかと思います。
いま最先端の音楽は、一般人に理解されるようになるには今後100年かかるのかもしれません。
Re: (スコア:0)
星新一レベルのアンドロイドを作って評価させよう。
Re:星新一自身はどう思うのか (スコア:5, おもしろおかしい)
星新一レベルのショートショート生成器を評価できる星新一レベルのアンドロイドが作れるなら
「違うよ、ここはもっとこう…、ええい、もういっそ生成器を俺に内蔵してくれ」
という展開になりますね。
まさに「星を継ぐもの」が誕生するわけです。
Re:星新一自身はどう思うのか (スコア:1)
うう、なんでモデ権ないんだ。座布団一枚。
#存在自体がホラー
このプロジェクト自体がショートショートに (スコア:0)
なってしまったというお話。
Re: (スコア:0)
星新一のファンの感想を解析し、この研究プロジェクトで作られたショートショートの感想を自動生成しよう
星作品中に出てくる他のガジェットの再現も希望 (スコア:0)
趣味発見機とか、あの世と交信する機械とか、
引き金引くとバラバラになる銃とか
「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」をつくる冴えたやりかた (スコア:0)
1.原稿用紙を用意する
2.書き損じを屑籠へ入れる
3.おーい出てこ~いと叫ぶ
星新一ちゃんぷる (スコア:0)
エヌ氏が「殺し屋ですのよ」と告げ、ボッコちゃんの口にありとあらゆるものを放り込み、「おーい、出てこーい」と叫ぶ物語
#どんな話だ
評価関数 (スコア:2)
評価関数さえつくれればあとは遺伝的アルゴリズムかなんかで適当にやればできそうですしね。
なので適当に与えられた文章が星真一レベルの面白さだっていう部分を定量的に評価するアルゴリズムが肝なのかなと思いますが
その部分はファンが多いとかコンクールに出すとか言っているので最終的には人任せのようなので
単語の連結性を機械学習でごにょごにょしてみますというような話なのでしょうか。
Re:面白さを、作品としてのレベルの高さをどう判定するのだろう (スコア:2)
でもまあ,こりゃ研究者の純粋な趣味だよな。
外野にアンタの行動自体がショートショートだよ,
といわれてむしろ喜んじゃうぐらいの重症だと勝手に想像w
メタ構造はSFの華だし。