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人工知能

星新一レベルのショートショートを人工知能で生成できるか 78

ストーリー by headless
生成 部門より
usagito 曰く、

コンピューターで星新一氏の作品を解析し、ショートショートを自動生成させる研究プロジェクトの開始を、公立はこだて未来大の松原仁教授と作家の瀬名秀明氏が発表した( 毎日jpの記事ITmediaの記事YOMIURI ONLINEの記事)。

このプロジェクト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」は松原教授を中心に6人でチームを結成。瀬名氏は顧問として参加するとのこと。星氏の作品が選ばれたのは、作品の点数が多く分析するために十分な量があることや、作品の構造がわかりやすいこと、ファンが多く評価を求めやすいことなどが理由だという。5年以内に星氏の作品と同等、またはそれ以上のクオリティーのショートショートが自動生成できるようになることを目指す。人工知能による作品とわからないように、ペンネームで文芸賞に応募して入選を目指す計画もあるとのことだ。

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  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時45分 (#2227888)

    教授「では、作品を書いてください」

    AI「ゲンコウリョウハヨウシ1マイアタリデハナクサクヒンタンイヲキボウシマス」

    教授「なんだこれは?」

    助手「星新一モードだからです」

    教授「小松左京モードに変えてみろ」

    しばらくするとプリンターは猛烈な勢いで原稿を出力し始めた。山のような原稿が出てきて止まった。

    教授「どれ、読んでみるか」

    ところが、片隅からAIが操作する人形ロボットが出てきて、原稿をワシづかみにすると部屋の外に出ていった。

    あわてて、ロボットを追いかけると、ロボットは近くの橋に行き、おもむろに原稿を川に投げ込んだ。原稿はぼとんと音を立てて川に沈んだ。

    助手「先生、きっとトラウマが出て異常行動を起こしたんでしょう」

    教授「しかたないな。今度は筒井康隆モードだ」

    助手「まだ存命してます!」

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時19分 (#2227879)

    著作権は誰が持つの?
    コンピューター将棋の棋譜の著作権とか。
    関連するかもしれないストーリー: http://srad.jp/story/12/09/06/0733200/ [srad.jp]

    • >著作権は誰が持つの?

      そもそも著作物に当てはまるかどうか。
      つまり、「思想または感情」を、「創作的」に「表現」したものといえるかどうか、ですね。
      個人的にはコンピュータに思想や感情を認めないので、著作物ではないと考えたいです。

      著作権がどうとかは研究からみれば枝葉の部分ですし、これで研究を止めてほしくはない、というのが本心ですが。

      >コンピューター将棋の棋譜の著作権とか。

      事例として飛躍しすぎのような。(松原教授がコンピュータ将棋研究に造詣が深いのは知ってますが)
      棋譜そのものの著作性があやふやなので、こちらで結論が出ても自動生成文学の著作性には当てはめられないだろうと思いますよ。

      親コメント
      • by haratake (365) on 2012年09月09日 13時03分 (#2227896)

        個人的にはコンピュータに思想や感情を認めないので、著作物ではないと考えたいです。

        コンピュータに思想や感情はありませんが、
        コンピュータを使った創作物ではあるので、著作権は発生するでしょう。

        親コメント
        • >コンピュータに思想や感情はありませんが、
          >コンピュータを使った創作物ではあるので、著作権は発生するでしょう。

          著作物の定義として、「思想又は感情」という要件が含まれています(著作権法第2条第1項第1号より)。
          コンピュータに思想や感情がないことを認めるなら、著作物ではないことになります。

          上記は先ほどの繰り返しになるのですが、前提が共有できていないのか、本プロジェクトの成果物が誰か(人間)の思想や感情を表現したものとなっていると考えられているのか、どちらでしょうか。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            > コンピュータを使った創作物ではあるので、
            というところから「コンピュータを使って誰か人間が思想や感情を創作的に表現した」と読んだのですが、エスピングのしすぎでしょうか。

        • by Anonymous Coward

          だから誰に著作権が発生するんでしょうか。コンピューターに思想や感情がないという立場を認めるなら、少なくともコンピューターではありませんよね。

          • by Anonymous Coward

            小説を生成した人工知能を開発した人じゃないの。

            法人には思想や感情は無いけど著作権は発生するよ。

            • by Anonymous Coward

              AIが自律的に学習するようなものだったら?
              子供の創作物の著作権は親が持つわけではないよね。
              > 法人には思想や感情は無いけど著作権は発生するよ。
              じゃあ法整備さえできればコンピューターが著作権を持つのもアリか

      • by upken (38225) on 2012年09月09日 21時37分 (#2228128)

        大丈夫です。
        ただのニュースに対しても著作権を主張する団体があるんですから、著作物と主張すれば著作物になりますよ。

        親コメント
    • 小説の著作権は「プログラムを操作し作品を書いた」(決定した)ユーザにあると思います。
      (プログラムのライセンスに但し書きがあれば別)
      例えば「ボッコちゃん成分 7割、 気まぐれロボット成分  3割」
      「ファンタジー強め、グロ暴力要素 弱め」などなどの設定を決めた人が、小説の著作権をもつ。
      または同じ設定で20回執筆させて、「これを出版」と選んだ人が小説の著作権をもつ。でどうでしょうか。
      最終的に「これが面白いから出版」と決める人の意志が重要だと思います。
      プログラムがひとつでも、5人が使えば5通りの味わいの「星新一もどき」。
      代金をとらず「100作品生成したから100本全部ウェブに公開。あとはユーザ投票で決めてくれ」
      で広告料金でかせぐのも可能でしょうけど

      BASIC全盛時代のコンピュータ生成作文についてはスラッシュドットでも2005年に
      「ランダム生成された情報学論文が国際会議に受理される」 [srad.jp]で Artane. 氏が
      「ハナモゲラ俳句生成プログラム」 [srad.jp]を指摘してます。

      親コメント
    • by matlay (32743) on 2012年09月09日 15時41分 (#2227961) 日記

      生成システム(ソフトウェア)のライセンスでそれなりに定義すんじゃないの〜。
      あえて著作権に触れなくても、システムの用途、生成物の用途に制限はかけられるわけで。
      著作権というわけじゃないけど、「この作品はきまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよで生成しました」という旨の表記は義務付けるとか。

      --
      #存在自体がホラー
      親コメント
    • by w1allen (21025) on 2012年09月09日 19時07分 (#2228051)

      コンピュータ将棋の話が出てきたのは、多分、松原仁先生が、その道の研究をされているからではないかと思う。

      親コメント
    • なるほど。
      ランダムな文字列を生成するプログラムを作って、これから発表されるすべての小説の著作権を主張しちゃえば良いのか

      --
      -------- tear straight across --------
      親コメント
  • by iwakuralain (33086) on 2012年09月10日 9時07分 (#2228256)

    公表されてないだけでAIが作った作品が世に出てたりして

    • by nemui4 (20313) on 2012年09月10日 11時00分 (#2228297) 日記

      自動書記とかこっくりさんとかを連想した、それで出版された本があるのかどうかは知らないけど。
      預言者とか預言の書ってのも自分の意志とは無関係に出た言葉という体だよね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時22分 (#2227880)

    七度文庫 [enterbrain.co.jp]を思い浮かべました。
    #アダルト注意

  • こないだ芥川賞とってたじゃないですか
  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時58分 (#2227893)

    N氏を導入する

  • 身の丈に合わないショートな発想で始まり、早速予算がショートする上にショートなショートツが起きまくって発案者のショートが露見して予算がショートカットされ
    最終的に文芸賞の価値がショートした上に誰もこの計画について思い出がショートし、人工知能の分野そのものがショートしてしまうわけですな。
    まさに短絡的、発想の省徒にして賞途の徒花。AIの非創造性がShow to short。

    #http://ejje.weblio.jp/content/short
    #shortってほんとにこんなたくさんの意味があるの?

  • 『ノックの音がした。』

    教授「ほう、順調じゃないか」

    助手「いや、これっきり3日以上、何も打ち出さないんですが…」

    --
    fjの教祖様
  • >ペンネームで文芸賞に応募して

    つまり小説現代の編集部が世界最先端のチューリングテスト機関に生まれ変わるんですね?
  • by alternative (23238) on 2012年09月12日 9時43分 (#2229771)

    毎月のようにSFマガジンに短編を出している草上仁氏でTryしてほしいな

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時35分 (#2227884)

    技術的には、形態素解析とかマルコフ連鎖とか(圧縮新聞 [twitter.com]みたいな)
    そういうのなんですかね

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時45分 (#2227889)

    ワーカム「日記、メモ、手書きでもなんでも、あなたによって書かれたものすべてを読ませてください」

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時46分 (#2227890)

    ちょっと記憶があいまいだが、当の星新一自身が生前エッセイの中で
    コンピュータによる作曲 -実際にはいろんな曲の断片を集めて再合成- に
    ついて言及してた気がする。
    歌ってみた坂本九が「盗作の曲みたいだ」という感想をもらし、
    みたいじゃなく明らかに盗作だ、と断じてたはず。

    • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 13時31分 (#2227905)

      毎日新聞によると、

      星さんの次女で著作権を管理する星マリナ・星ライブラリ代表がアドバイザーを務める。「天国の父は、作家としては少し複雑な気持ちで、科学者(東大農芸化学科卒)としては名誉な思いで、そしてSFファンとしてはわくわくしながら見守っているのではないでしょうか」と談話を寄せた。

      本人の談話ではないにしても、ご本人はかなり"おもしろがり"だと伝え聞きますので、案外そんなところかも。
      (Y!News/毎日新聞 [yahoo.co.jp])

      親コメント
    • > 歌ってみた坂本九が「盗作の曲みたいだ」という感想をもらし、

      マイナーバンドの作曲家を含む無名自称作曲家の曲って
      「盗作の曲」みたいのが殆どでしょ。

      で、たまにそうじゃない曲がでてきたときだけ
      陽の目をみることになる。

      コンピュータ作曲だって「盗作の曲」みたいなのが
      殆どになるのは当たり前だと思う。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      現代における音楽も、そのほとんどが過去の作品の断片の組み合わせに過ぎない、というのもありました。
      要は盗作が「上手」かどうか、という部分に人間とコンピュータの差がある、といったところでしょうか。
      いずれ、上手になって、さらっと聴く分には人間が盗作したものとの区別がつきにくくなる、という感じなんでしょうね。

      • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 15時32分 (#2227956)

        > 現代における音楽も、そのほとんどが過去の作品の断片の組み合わせに過ぎない、というのもありました。

        盗作ではない、ほんとうに新しい音楽を作ろうとすると、いわゆる「現代音楽」になってしまうのではないでしょうか。

        現在一般的な音楽を構成するほとんどの部品・断片・作曲理論などは、ずいぶん昔(たとえば100年前くらい?)に
        ほぼ完成してしまっているのではないかと思います。

        100年前に最先端だった音楽が、いま一般人が理解して楽しんでいるというイメージじゃないかと思います。
        いま最先端の音楽は、一般人に理解されるようになるには今後100年かかるのかもしれません。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      星新一レベルのアンドロイドを作って評価させよう。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 12時47分 (#2227891)

    なってしまったというお話。

    • by Anonymous Coward

      星新一のファンの感想を解析し、この研究プロジェクトで作られたショートショートの感想を自動生成しよう

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 13時45分 (#2227913)

    趣味発見機とか、あの世と交信する機械とか、
    引き金引くとバラバラになる銃とか

  • 1.原稿用紙を用意する
    2.書き損じを屑籠へ入れる
    3.おーい出てこ~いと叫ぶ

  • by Anonymous Coward on 2012年09月09日 16時07分 (#2227972)

    エヌ氏が「殺し屋ですのよ」と告げ、ボッコちゃんの口にありとあらゆるものを放り込み、「おーい、出てこーい」と叫ぶ物語

    #どんな話だ

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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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