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「ネタバレされた方が読書をより楽しめる」説 80
ストーリー by hylom
人によるのでは? 部門より
人によるのでは? 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
短編小説の結末を事前に知らされた方が、知らされない場合より読書を楽しめる事が、「ネタバレの影響に関する実験」の結果明らかになった(映画.comの記事より)。
今回の実験は、カリフォルニア州立大学心理学部のニコラス・クリステンフェルド教授と大学院生のジョナサン・リービットさんによって、大学生数十人に対し12本の短編小説を題材に行われた。理由については不明だが、「何も知らされていない状態よりも、結末を知らされているほうが読書を楽しんだことが明らかになった」とのこと。
今回の研究は短編小説について行われたが、映画やコンピューターゲームに対しても今回と同じような結果になるのかどうか、興味深い実験である。
よし、コンピューターゲームで実験だ (スコア:3, おもしろおかしい)
参考までにより詳しいソースを。 (スコア:3, 参考になる)
ネタバレの方法は、序文としてネタバレ文を入れるか、同じネタバレ文がもともとその作品の一部であるかのようにはさみ込むかしたということです。で、それぞれの場合について最低30人の被験者に読ませて面白さを評価してもらったと。当然、過去にその作品を読んだことのある人は除外。
記事中にいくつかネタバレ(spoiler)の例がでていますが、それを読む限りだと「あらすじ」ではなく「犯人はヤス」的ないわゆる「ネタバレ」のようですね。
結果として、序文ネタバレ有りの方がネタバレ無しのときより平均評価が高くなったとのこと。ただし、作品中にこっそりネタバレした場合にはネタバレ無しの場合とあまり違いがなかったとのこと。
気になるのは、被験者集団が読むバージョンを毎回きちんとシャッフルしたのかという点ですかね。例えば、毎回同じ集団にネタバレ有り作品を読ませてたりすると、その集団にネタバレ上等な人が多かったらその偏りが結果にそのまま出ちゃうと思うので。さすがにそんなミスは犯さないと思いますが、記事にはそこらへんは書いてないので判断できません。
Re:参考までにより詳しいソースを。 (スコア:2)
いわゆる実験室効果(で合ってましたっけ?)の影響も大きそうな気がします。
作品の前振りに、いきなりネタバレが入っていたら被験者によっては、違和感を覚えたり
それによって興奮が高まったりしたのではないでしょうか。
要は作品の楽しさではなく、実験そのものを楽しんだ為の心理的バイアスによって
作品評価が高まったという結果になってしまった可能性は捨て切れないのではないでしょうか。
奇想天外結末集 (スコア:3, 興味深い)
エバンゲリオンはわざと外しました。
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
「星を継ぐもの」 (スコア:2)
コリエルを表す訳として「巨人」って充てられてるけど、
コリエルは巨人じゃないって知ってから読むべきだと思うの。
三冊読み終わってもまだコリエルが巨人だと思っていて、
唯一残った矛盾に頭が「???」だったけど。ネットで調べてすっきり解決。
Re: (スコア:0)
「未来の二つの顔」
太陽発電パネルをミサイルで吹っ飛ばすことは想定されていて、
それが失敗に終わった場合も想定されている(ことになっている)のに、
核融合炉に直結される可能性はきれいに除外されている。
最初は気付かなかったけど、読み返すうちに『???』となった。
Re:「星を継ぐもの」 (スコア:1)
「システム的に完全独立しているので、そう簡単には気づかないだろう」という判断じゃなかったっけ。
Re:「星を継ぐもの」 (スコア:2)
「星を継ぐもの」のプロローグではっきりと「巨人コリエル」などと書かれてます。
その後も、繰り返し「巨人」と表現されています。チャーリーと比較して、相当桁外れ
な体力がありそうなので、種族からして別なのかなぁと思ってしまいました。
続編のタイトルの「巨人」とは違う意味なので、やっぱり紛らわしいかなぁ。
もしくは、日本語訳の問題かもしれません。(原文は見てません)
私と同じように、コリエルが○○○○○?!と驚いてるブログもあるので、
悩んじゃった人は自分だけでもないみたいです。
マンガは見てないので分かりませんが。イラストにすると大きさだけの違いでは
ないのが一目瞭然なので、その辺の勘違いは起こし難いのかな、と思います。
Re:「星を継ぐもの」 (スコア:1)
ガニメアンに対する敬意から、ルナリアンは「巨人」を優れた人物に対する尊称としても用いていた事は作中で示唆されてなかったでしょうか?
可能性があると言う表現だったのか、はっきりと明言されていたのかは記憶が定かではないのですが、
冒頭の一節は仰るような疑問を抱かせるためのミスリードだったと自然に理解できて、感心した記憶があるのですが……。
ひょっとして、私が続刊での記述と混同してしまっているのかも知れませんが
2回読め (スコア:2, すばらしい洞察)
1回目はネタバレされていない状態で楽しめて
2回目はネタバレされた状態で楽しめる。
わざわざ1回目の楽しみを奪う必要もないだろう。
ヒント (スコア:2)
この実験のポイントは、ネタバレされたのは「結末」だけだという点です。どういう経過でそれにたどり着いたかではない。
下で出ていたトリックを明かされたらつまらないというのは後者のネタバレです。
よし!新しい出版ネタができたぞ (スコア:1, おもしろおかしい)
星新一オチ集。
1000話を超えるショートショートのオチを一冊に!!
犯人はヤス (スコア:1, すばらしい洞察)
ネタバレするものに死を。
ミスターバラクーダの正体はロビンマスク(Re:犯人はヤス) (スコア:0)
- 切 腹 -
リメイクゲーム (スコア:1)
製作が楽、ってのもあるでしょうし、消費者の世代交代が、ってのもあるでしょうがね。
Re: (スコア:0)
漫画も過去に売れたものをコンビニに何度も何度も流したりしてるよ。この商法の元祖はゴルゴかな。
それだけ新作が(お察しください)ってことなんだけど。
そんなもん読む本の作りによるでしょ? (スコア:1, すばらしい洞察)
例えばジム・トンプスンの傑作「内なる殺人者」を読むとして
これは多重人格をネタにした物語で、犯人は多重人格のサイコな保安官補なんだよ
とネタバレされたところで全く問題なく楽しめる上に、物語としても破綻せず最後の最後まで楽しめます
他にも例えばスコット・スミスの「シンプル・プラン」を読むとして
物語の核になるシンプル・プラン自体をネタバレしようが、誰と誰が死に、あるいは殺され、主人公はどういった決断をし
最終的に誰が生き残るのかまで、念入りにネタバレしたところで全く問題なく楽しめる上に、むしろ主人公の立場ならどうすれば良かったのか?
という本来なら2回目からしか楽しめない読み方を、初読時から楽しめるというオマケまでついてきます
例えばスティーブン・キングの「グリーン・マイル」と読むとして
もう既に映画版を見ていて、物語についてはネタバレする必要性もないくらいに知っていたとしても
更には1冊に纏められた完全版ではなく、6冊小分けのペーパーバッグ版を買ってしまったとしても
全く問題なく楽しめる上に、この場合はペーパーバッグ版に抜けがあった方がより一層
当時グリーン・マイルを求めて本屋に押し掛けた、キング信者の皆さんの気持ちになれることでしょう
しかもペーパーバッグ版だと冒頭の爺の独白が余計に邪魔に感じられ
「俺は物語の続きが読みたいんだ、ジジイの独白なんてどうでも良い」と誰もが思った感情を再現できるし
そしてその感情こそが、読了した後の恐ろしさに繋がるでしょう
が、例えば映画版のシックスセンスや後日談のシックスセンス逃亡者/生存者/密告者などを読む際に
ブルース・ウィリスが何なのか?とか、その物語の幽霊は誰なのか?ということだけでもネタバレしてしまったら
もはやこの映画や小説の面白さの8割は失われてしまう上に、私はネタバレした人を憎むでしょう
なぜなら折角の楽しみを奪われてしまったからです
このように読む本の作りによってネタバレしても問題が無い場合と、面白さ/楽しさが半減してしまう場合があるわけです
この「12本の短編小説」とやらのタイトルが分からない以上断言はできませんが
アガサ・クリスティーやロアルド・ダールの短編小説のような完成度なら、多少ネタバレしたところで問題などあるはずも無いでしょうが
そういった完璧に近い作品群と、大半の小説をいっしょくたに語られては困りますね
こんなアホみたいな研究結果で「全ての小説はネタバレしても問題ない」とか結論づけられて、本屋に行くたびネタバレされたら
我々読書家としてはこの世の地獄ですよ
Re: (スコア:0)
たぶんこの研究者はそんなことは主張していないし(どうせ確認もせずに言ってるんだろ?)、
どれだけ本を読んでもバカは治らないということもよくわかった。
本物の読書家 (スコア:0)
本物の読書家は、ページ番号がなくても気が付かない。
本物の読書家は、ページ番号を見たりや栞を用いず、正確に読み終えた場所から読書を再開できる。
本物の読書家は、コンソール画面上での読書が苦にならない。
本物の読書家は、読書のためだけにシェルやless、w3mなどの使い方を覚える。
本物の読書家は、文字の大きさやフォントを気にしない。
本物の読書家は、他の人がPCで動画を見ている画面の余白にリーダーを表示して読書をする。
本物の読書家は、読み終わった後にネタバレがあったことに気が付く。
本物の読書家は、読書自慢、蔵書自慢をしない。
本物の読書家は、履歴書の趣味の欄に「読書」と書くことはない。
Re:本物の読書家 (スコア:1)
自分が「本物の読書家」でないと分かって安心した。
the.ACount
ネタバレされてたけど、実はそれがウソだったほうがもっと読書を愉しめそう (スコア:1)
とか言う人も出てくるかもかも。
原作物 (スコア:1)
原作があると、結末や経過が違ったりして「!?」となる事は良くあります
#まさかイカ娘ちゃんが……
推理力の格差 (スコア:1)
字幕からLINK張られていて、用語解説や補足説明が書いてあったりして、それらを理解して初めて理解出来る医療モノのドラマとか希望
#壮大なストーリ。空転するアイディア。
要約本 (スコア:1)
再読に耐える内容かどうか、ってのもあるんじゃないですか。
非可逆変化 (スコア:1, おもしろおかしい)
仮に
「ネタバレ後に読んだ楽しさ >= ネタバレされていない状態で読んだ楽しさ」
が成り立つとしても、
事前にネタバレされてしまった人は、ネタバレ後の状態でしか読めないわけです。
同じ本は一度しか読めない、という特殊な状況下でない限り
ネタバレは「ネタバレされずに読んだときの楽しみ」を奪う結果にしかなりません。
つまり、右辺の値がマイナスなら、ネタバレしたほうがトータルで楽しめるのです。
(あれ?)
俺の読書 (スコア:0)
伏線とか設定とか凝ったプロットとか、一回目では消化しきれん。
Re:俺の読書 (スコア:1)
コロンボとかさ...
Re: (スコア:0)
Re:俺の読書 (スコア:1, すばらしい洞察)
小説の難易度が上がったんじゃなくて、逆に読者の読解力が落ちたという話かと感じた。
実験でそんなに難解な作品ばかりでやったわけでも無かろうし。
別ツリーへのレスになっちゃうけど、あらすじ紹介みたいなのとネタばれはさすがに混同してないんじゃないかな。
※そういえばブギーポップシリーズは出始めた頃興味は持ったものの、本を手にとってもどこにもあらすじが書いていなくて、結局読まなかったという経験がある。読むには何か最後の一押しが必要だ。
何も知らされていない (スコア:0)
「何も知らされていない」ってどの程度「知らされていない」んでしょうかね
タイトルも作者もジャンルも長さも分からない小説を読まされるのはわりと苦痛かもしれません
Re:何も知らされていない (スコア:1)
ハッピーエンドを期待したが、バッドエンドだった。
ノーマルエンドを期待したが、ネバーエンド(次回作に続く)だった。
これらの結果に憤慨するのは精神衛生上よろしくありません。
どんな結末かを事前に教えてもらった方が素直に楽しめます。
匠気だけでは商機なく、正気なだけでは勝機なし。
Re:ゲームの場合 (スコア:1)
ヒロインの一部とのエンドがないとか、ヒロインとのきゃっきゃうふふだと思ってたら後半鬱展開とか、実は男とか…
#三つ目は私はそれほどダメージは無いですが
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
有名作家なので、ストーリーを知らないことの確認のために、作家やタイトルくらいは知らされているのではないか。
形態よりもジャンルだろう (スコア:0)
謎解きがメインである作品(例えば推理小説のフーダニットのものとか)でネタバレされたら、そもそも読む意味がないし(普通の意味では)。
Re:形態よりもジャンルだろう (スコア:3, 興味深い)
推理作家の吉村達也が王様殺人事件(実は詰将棋の本w)で書いていましたが、最初に後の方を読んで犯人を確認してから読み始める、という事をする読者が少なくないそうです。
「そういう人は途中経過のドラマを楽しむためにミステリーを買っているわけです」
だとか。
Re:形態よりもジャンルだろう (スコア:1, 興味深い)
犯人がしれっとした態度で登場し行動するのを
神の視点で楽しめるのかもね
作者のストーリーの気配りも初回から察することができて
これはこれでアリかも
原作付きゲームって (スコア:0)
原作ファンが買う場合究極のネタバレだし原作ファンじゃないとなかなか手を出さないよね。
ゲームオリジナルの展開が含まれることもまあそれなりにあるけどそれって叩かれる要因になることも多いし。
ネタバレのした方が楽しめるのか (スコア:0)
Re: (スコア:0)
俺は全く問題ないです。むしろ付けてくれてありがとう。
ファンタジーとかSFとか独自の世界観を持つものだとその世界観を把握するまでが「??」なことが多いですね。
#小説じゃなくてもわけわかめ>「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」
刑事コロンボ (スコア:0)
Re:刑事コロンボ (スコア:1)
コロンボなんかの場合はネタばれになるのはどうやって犯人の工夫を切り崩したか、じゃないの?
らじゃったのだ
なまじ同じ本で比較するから (スコア:0)
ネタバレの良し悪しを測ってるという体裁になってるけど、ネタバレありで読むのとなしで読むのでは読書体験として別物、つまり別の本を読んでるようなもんだと思うけどな。
適当なアンケートで「楽しさ」を測定してるんだろうけど、この実験でも例えばチェーホフとロアルドダールの本でアンケート結果を比較してどっちの方がより楽しめる本だなんて言わないと思うんだが。
謎が分かっているぶん頭を悩ませることもなく話の理解も容易になる代わりに、謎を考える喜びや結末の意外性への感銘などは奪われる。
アンケートが安易な快楽を測るものなら、ネタバレの方が良いということになるんだろうけど、それだと小説なんか読まずにテレビでも見てるのが一番ということになりそう。
最近の若いのは、 (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
# 俺のお袋 < 邪道だよ
壮大なネタバレ (スコア:0)
Starwars Episode 1
アナキン・スカイウォーカーが後日ダースベーダーになる!を知らないで見る奴はいないだろ
Re:壮大なネタバレ (スコア:3, おもしろおかしい)
「お父さんだよ」
「NO------!」
は、Episode4から見てた世代にしかインパクトが無いと思うの。
本の処分 (スコア:0)
一回読んだ本だからって、すぐに古本屋に売るのは良くないよ!
二回目は一回目以上に楽しめるからね!
という事も言えるような気がしますね。
Re:もっと色々楽しむために (スコア:4, おもしろおかしい)
> 俺の人生もネタばれしてくれ。
最後は死ぬ。
-------- tear straight across --------
Re:もっと色々楽しむために (スコア:2, 興味深い)
永久に生き続けなけらばならない、だったりしたら知ったとたんに死にたくなるかも。
らじゃったのだ