自動運転車両の保険はどうなる 80
ストーリー by hylom
事故ってもドライバーの責任が問われない時代は来るのか 部門より
事故ってもドライバーの責任が問われない時代は来るのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
近年自動で運転を行う自動運転車両の研究開発が進んでいるが、これに対し保険をどうするか、という議論が提起されている(NHK)。
日本損害保険協会は「完全な自動運転の車であれば、事故の際の賠償責任の主体が車を持っている人になるのか、あるいは、車を作ったメーカーなのかという問題になり、それによって自動車保険の在り方が変わってくる」と述べているという。
ところでメイドロボットに抱っこしてもらって通勤した場合、それって車両扱いになるの?
自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:4, 興味深い)
交通事故には信義則の問題が絡む事がある。駐車車両の物陰からの飛び出しもそうだし、横丁からの飛び出しもそう。左側を普通に通行している歩行者や自転車がいきなり車道を斜めに横切りだすかもしれない。信号が赤になってるにも関わらず、速度を維持したまま、自転車が交差点を強行突破するかもしれない。
そういう信義則違反が目前で起こる可能性を、どの程度見込んで運転するのか、というのは、常に意識している。これは事故が起きた時の過失割合の問題に直結する。基本的には自己の過失割合0%を目指す。
だから例えば、先頭で信号が緑になっても、一応慎重に走り出す。一般に安全確認は当然に行うが、確認後に見える範囲外から飛び出てくる可能性は排除しきれないから。
自動運転車は、主観的に見える範囲の交通状況は360度把握しているはずだが、その範囲でも他者の「挙動」が信義則にどの程度則していると考えるのか。
また、物陰や角など、見えない範囲にいる他者の挙動のリスクを、どの程度織り込んで車を運行するのか。
慎重サイドに振りすぎると交通の妨げ(他車のイライラ)になりかねないが、制限速度の遵守を優先して障害物を単に避けながら走るのも、リスキーだと思う。これは運転「戦略」の問題とも言える。
で、自動運転車はどのような運転戦略を採用するのであろうか。結局は事故の確率の問題になり、おそらく確率は運転戦略で任意に選択できるであろう。
Re:自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:1)
信頼の原則のことを信義則と呼ぶのはやめてほしい。
Re:自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:1)
前者が刑法の概念、後者が民法および民事訴訟法の条文に登場する法原則というわけですね。tks
Re:自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:1)
補足すると、信頼の原則は過失の有無を判断する際の考え方を示すものであり、刑法および(民法の一部である)不法行為法において用いられる概念です。不法行為法の過失理論は刑法の過失理論に引っ張られていますので、同じ概念が共有されているわけです。
儲かるなら参入、そうじゃないならやらない (スコア:2)
責任の所在は重要だけど、こっちも重要
Re:儲かるなら参入、そうじゃないならやらない (スコア:1)
相当高齢だけど交通機関のない地方に住む老人とか、でかい車乗ってるくせに
車両感覚がつかめていないおばちゃんなどが契約者から排除できるなら、トップレベルの
人間に及ばないとしても、かなりのリスクが排除できそうな気がする
メイドロボット? (スコア:2)
私の脳内では、下記の映像が浮かんでしまいました。
「メイド風塗装をしたタイラント2000の手に乗せられてエッチラホッチラ運ばれる主」
もちろん、暴走中です。
ゴー、ズシャ (スコア:1)
メイドロボットは航空機扱いでしょう。
Re:ゴー、ズシャ (スコア:1)
航空機とは、飛行機、回転翼航空機、滑空機及び飛行船に限られますので(航空法2条1項)、まあ、例えばタケコプターで空を飛ぶメイドロボットなら航空機かもしれませんね。
メイドロボの形体によるのでは? (スコア:1)
>ところでメイドロボットに抱っこしてもらって通勤した場合、それって車両扱いになるの?
たぶん……足にローラーついてると車両扱いです。 ローラースケート履かせても車両かもしれない。
ところで実際に抱っこしてもらうと。 よくドジ転びするので安全上問題があります。 おやめください。
==========================================
投稿処理前プレビュー確認後書込処理検証処理前反映可否確認処理後……
Re:メイドロボの形体によるのでは? (スコア:2)
牛馬と同様で軽車両扱いになると思う。
Re: (スコア:0)
サイバーダイン社のHALとかどうなってんだろうね
Re:メイドロボの形体によるのでは? (スコア:2, 参考になる)
電動車椅子やシニアカ―(原動機を用いる歩行補助車等)は道路交通法施行規則第一条で
一 車体の大きさは、次に掲げる長さ、幅及び高さを超えないこと。
イ 長さ 百二十センチメートル
ロ 幅 七十センチメートル
ハ 高さ 百九センチメートル
二 車体の構造は、次に掲げるものであること。
イ 原動機として、電動機を用いること。
ロ 六キロメートル毎時を超える速度を出すことができないこと。
ハ 歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと。
ニ 歩行補助車等を通行させている者が当該車から離れた場合には、原動機が停止すること。
と定められているのでこれに該当していれば歩行者扱いですが、
自律ロボットは二のニに、成人男性を抱っこできるサイズのロボットだと一のハに引っかかると思います。
Re: (スコア:0)
自律ロボットはむしろ今話題の自動運転車に分類されそう
Re:メイドロボの形体によるのでは? (スコア:1)
セグウェイは法律上の車両ですよ。ブレーキとかがないから整備不良でナンバーが取れないんです。
Re: (スコア:0)
軽車両はエンジンやモーターがないものだからなー。
軽車両ってのは無いと思う。
電動アシスト自転車も、アシストが強すぎると軽車両じゃなくなるし。
Re:メイドロボの形体によるのでは? (スコア:1)
車両扱いかどうかをを気にする以前に搭乗者(?)の社会的扱いがヤバい事になりそうなんですが、それは…
Re: (スコア:0)
40年ほど記憶を失ってもらえますと、人と変わりない生活を送るようですよ。
#サイドカーにだって乗ってもらえますし、必要があれば、巨大ロボットさえ操縦します
Re:メイドロボの形体によるのでは? (スコア:1)
Dカップ以上は車両扱いです。
Re: (スコア:0)
アップルシードではサイボーグは車両扱いだったような
車両扱いは (スコア:1)
Re:車両扱いは (スコア:1)
私の記憶でも「走るとき」です。
たしか、走っていて警察に注意されて「緊急事態だ!」
と返すシーンがあったと思います。
問題は責任の所在だけ 保険料は常に利用者 (スコア:1)
今なら事故起こしたら運転手が責任を負い、文句いわれるし、減点・罰金も取られる。
自動運転車ができたら、それはメーカーが負えばいい。メーカーが保険に入るだけだ。
そして、その保険料は自動車の価格に上乗せされるので、結局は利用者が支払うことになる。
保険会社にとっては、利用者が払ってたものをメーカーが払うようになるだけで、基本的に変わらないと思う。額は減るだろうけど。
その場合、被害者の批判対象が「利用者」から「メーカー」にいくか、が問題かもね。
普通事故おこされたら運転手または乗ってる人に文句いうのが現状だ。責任がメーカーに移っても、被害にあった時は感情的になるだろうから、加害車に乗ってる人に八つ当たりしないか。「俺の責任じゃない。メーカーのせいだ」と言い返せるか。
国がしっかり法整備と周知すればいいのかもしれないけど。
# さらに問題は、自動運転が実現しても、もし手動運転モードを実装した場合、これまた責任が面倒なことになる。
# Googleが完全な自動運転車(手動不可)を出したのも理解出来るかも。あいまいはよくない。いや、メーカーとしては曖昧の方がいいのかな・・・
無人自動運転 (スコア:1)
自動運転がもし、本当の意味でなしえる技術になったならば
そのとき有人で運転する必要はないですよね。
それが前提になるまで技術革新が進んだと過程しての話となりますが、
その場合、個人で車を所有する必要性は限りなく0になるのではないでしょうか。
なぜなら、無人自動運転で目的地まで到達できる以上、今のタクシーの代わりは簡単に務まるわけです。
社会インフラとして公共機関が行うか、企業がやるかは別として、
カープールを点在させて、呼び出しに応じて無人運転で移動。
呼び出した人を輸送して、その近辺のプールに収まるなり、在庫の薄いところに移動するなりできるわけです。
そうなると、個人の所有の意味が贅沢以外になくなります。
となると保険の掛け主はその車両の持ち主である団体とすればわかりやすい。
現在の旅客業(鉄道・船舶ほか)と同じです。
逆の言い方をすれば、そういった事業主しか無人(自動)運転車を所有できなくするのもありかもしれません。
そこまで至るまでの資金調達や調整は気が遠くなる話ですが、最終的にはそこまで至る話になるのではないかと思いますね。
## 白い馬も黒い馬も同じ馬。
## じゃ、白も黒も同じ色?
ぼくのかんがえた保険案 (スコア:0)
間違いないのは、現状の消費者保護の観点からつくられた製造物責任法がそのまま適用されると、自動運転車は作れないと言う事だと思う。
・自働運転装置の使用が出来る場合を明確にし、その範囲内で自働運転装置によって法令違反を含む事故がなされた場合に限り自動車製造会社に責任が及ぶ、と言う形の免責事項を認める
・事故に対しては基本運転手が責任を負う事にして賠償責任は保険で支払う
・自動車会社は購入者に自働運転装置に対応した保険加入を求める。
・自動運転中の事故に対する保険料率は、個別自然人に対して保険料率をランク付けする方式ではなく、その車両に対して統計的に事故が多い少ない、支払い額によって上下する方式にする(車両保険の保険料みたいに)
・自動運転中の事故に対する保険料率のランクは統計情報として販売時に情報提供を義務づけ、各社はこの保険料の安さで安全性を競争させる
・グレーゾーンについては保険の特約で対処。あるいは基金という手もある。
・運転には当面免許は必須。
・オートマ限定のように、自動運転車限定免許や、完全無人運転のための「自動運転車取扱主任者」みたいな免許はあるかも
・ドライブレコーダやログ情報の記録などは当然あると言う前提
こんなところが落としどころじゃね?
過失割合等は一番最初のは保険屋と警察と自動車屋が大まかに決めてさ
後は裁判を積み重ねて判例育てていくしかない。
#メイドロボは軽車両じゃね?
#賠償責任保険の範疇だと思うが、普及してきたら一般賠償責任保険の免責に「ロボット使用中の事故」が加わって、ロボット賠償責任保険が出るかも
今あるPL保険的なものを拡充し、基本自動車会社に責を負わせる考え方もあるけれど、自動車本体の価格が上昇してしまうし、嫌らしい話だけど、日本の自動車産業の競争力を損ない、また外国からは非関税障壁だとタコ殴りにされると思う。
後は…現状の運転支援技術(自動ブレーキとか、人間を感知して警告を出すとか)がだんだん進歩していってその延長線上で自働運転が実装されていく場合、確実に自動運転装置で事故が減ることがわかるから、保険は「自働運転装置利用特約」といった形で割引制度としてスタートする可能性も、無くは無いと思う。
Re: (スコア:0)
そうやってガチガチにやって国内企業が身動き取れない間に外国でどんどん発達して黒船がやってきて慌てて対応するのが日本なんだよな
Re:ぼくのかんがえた保険案 (スコア:1)
命に関わる分野と環境規制については先進国、規制状況はあまり大差ないですよ。貿易のために標準化される。
なんかIT関連の常識を無闇に他に適用しようとする人いるけどそれ間違いだから
安全規格の共通化【脱線】 (スコア:1)
MTが減ってきている原因、海外のディーゼル乗用車が国内販売されない原因とかで、日本で自動車を販売する際の型式認定に金がかかるということをきくのですが、安全対策や環境対策が共通の国同士で型式認定を共通化するとかして欲しいですね(関税とか輸出入台数の話とは別の話として)。
たとえば、イギリスで販売されている車を輸入しやすくなったり、オーストラリア向けに生産している国内生産車をそのまま国内向けにできたりして、日本国内で車の選択肢が広がるような気がするんですけど。
/*
イギリスで販売されている車のウィンカーって、右ハンドルなのに左側にあるんだよね?
あれって使いにくくないのかなあ。
*/
Re: (スコア:0)
ウィンカーの位置は、確かISOで決まってるんじゃなかったかな?
まあ、慣れれば問題ないよ。
MTだと、早めに方向指示を出すようになって、より好ましいしw
#「世の中」では、ウィンカーを早めに出したり早めに前照灯を点灯すると、「初心者っぽくて格好が悪い」んだそうな。
Re: (スコア:0)
ガソリンは質が違うので、単純にはいかない。
ウインカーレバーの左右の違いは、慣れれば問題なかった
でも、偶に国産に乗るとワイパーを動かしちゃう
Re: (スコア:0)
なんでもかんでも「自由」「自己責任」で目先の経済性ばかり優先すると、どうにもならない未来が待ってるだろ。
したり顔で「日本なんだよな」とか言って思考停止してないで、ちょっと考えろよ。
Re: (スコア:0)
とか言いながら子宮頸がんワクチンは強制なんだよね。
Re: (スコア:0)
・自動運転中の事故に対する保険料率は、個別自然人に対して保険料率をランク付けする方式ではなく、その車両に対して統計的に事故が多い少ない、支払い額によって上下する方式にする(車両保険の保険料みたいに)
・自動運転中の事故に対する保険料率のランクは統計情報として販売時に情報提供を義務づけ、各社はこの保険料の安さで安全性を競争させる
・グレーゾーンについては保険の特約で対処。あるいは基金という手もある。
・運転には当面免許は必須。
・オートマ限定のように、自動運転車限定免許や、完全無人運転のための「自動運転車取扱主任者」みたいな免許はあるかも
・ドライブレコーダやログ情報の記録などは当然あると言う前提
こんなところが落としどころじゃね?
このへんみると、 (#2621740) は「自動運転カー」は、現在の自動車の延長線上にある「運転補助」と位置づけてるんだと思われる。
/.Jのコ
Re: (スコア:0)
今現在の「運転手のいるタクシー」は保険に入れないのか?まさか!!!ゲロ高い緑ナンバー用の保険に入ってるぞ。その延長で処理できない理由がどこにあるの????
Re:ぼくのかんがえた保険案 (スコア:2)
タクシーに乗るときには保険に入らなくてよいということでしょ。保険にはタクシー会社が加入し、乗客は車の安全に関してほとんど責任は負わない(まあ、運転手
がなぜか酔っ払っていたりすれば、一般的にそれを止める義務くらいはある)。それと同じで、Google式の自動運転車の乗員は"客"であって、運転手ではないので、
安全や行動の結果に対する責任も、逆に言えば操縦者として操作する権利もなくなるのだということを言いたいのではないかと。
Re:ぼくのかんがえた保険案 (スコア:2)
元コメは「Googleのやつの話をするならあれはタクシーだ」と言ってるだけですよね。それを運転補助とごっちゃにすると議論ができないよ、と。
結局、保険は乗客の支払いではなく運賃収入(→廃車までの期間の運賃だから、つまり本体価格)から出すべきっていうことでいいってことですか?
Re: (スコア:0)
タクシーだったら議論いらんだろ。
所有する場合の話をしてるんだよ。
Re: (スコア:0)
タクシーだったら議論いらんだろ。
所有する場合の話をしてるんだよ。
アホ。
20世紀後半に「馬車を所有することによる利権」を誰が議論してた?
Re: (スコア:0)
冷蔵庫は普通は大爆発を起こしたりはしないので、所有者は保険に加入する必要がない。
同様に、自動運転車は普通は事故を起こさないから、所有者は保険に加入する必要がない。
ただ、完全なものは作れないので、冷蔵庫が大爆発を起こさないともかぎらない。
もしそんなことが起こったら、そんな致命的な欠陥製品を作った会社が全面的に悪いので、
爆発に巻き込まれた人の補償まで、冷蔵庫メーカーが負う。
同様に、自動運転車が本来あり得ない事故を起こした場合は、メーカーが責任を負う。
Re:ぼくのかんがえた保険案 (スコア:2)
メーカーが負担すべきってのは、PL保険の考え方ですよね。生じた事故の責任は製造者が持ち、製造者は保険料を払い、価格に転嫁するので利用者も負担する。
いまの自動車でも保険をセットにして売れば同じことかもしれませんが、自動車保険だとちょっと額が高すぎて無理なんじゃないのかって気はしますね。
# 自動運転車が普通に事故を起こすんだったら、それはもう天災なんじゃないかなあ
# 人間の水準を大まかに超える注意力と判断力があるという前提なんだから
Re:変わるの? (スコア:3, すばらしい洞察)
それを「だけ」と言えるのなら、私の保険料を代わりに払っておいてください。
Re: (スコア:0)
Re:変わるの? (スコア:2)
本当にバグのない自動運転車が出来たら、明らかに事故は激減する。
ちょっと考えただけでも、信号無視による事故がなくなり、前方不注意による事故もなくなり、曲がる時に歩行者を巻き込むこともなくなる。
運転手が突然の病気で運転不能でおこす事故もなくなる。
事故が減るってことは、保険金支払いも減るから保険料も減る。それなら自動車所有者が払っても問題ないくらいの料金になるんじゃないかな。年1万円以下とか。
ただすべての自動車が安全な自動運転者に切り替わるのは時間かかるだろうから、過渡期には自動運転車は保険料安く、そして人間が運転する車の保険料がかなり高めの料金になるだろうね。
まぁそういう自動車が出来るのはまだまだ先だろうし、社会全体が自動運転車になるのは今の世代が生きてるうちは無理かな。
保険料減っても税金が上がっていきそうだけど。
Re:変わるの? (スコア:1)
現状の保険のままで進めるのなら、「この会社のAIは優秀で事故を起こさないから、補償内容がショボい代わりに
支払い額が安い保険に入ろう」というような事を所有者が考える必要が出てくる。
この場合、現状でもしばしば聞く、「自分は事故を起こさないので任意保険には入らない」という戦略を採ったバカが
挙げ句の果てに事故を起こして、被害者への十分な賠償が出来ない、というような迷惑が起こり続ける。
自動運転自動車の場合なら、極端なところでは、事故が起こった際の損害賠償は全てメーカー持ちとするやり方もありうる。
その場合、所有者は保険に入る必要はなく、メーカーが販売した全車両分を一括して保険契約するなりすればいい。
保険屋に頼まず、メーカー社内の会計で完結させても大差ないだろうけど。
いずれにせよ、その分、自動車の価格が高くなる。
後者のやり方のみになった場合には、どんな迷惑な奴に轢かれてもちゃんとした補償が受けられるようになるという安心感がある。
Re:変わるの? (スコア:1)
実はだ、個人が「車両購入・維持コスト+任意保険」を払うよりも、団体として「車両購入・維持コストのみ。事故が起きたら団体がキャッシュフローから払う」というほうが安いんだよね。
例えば国がもっている公用車全部に任意保険をかけるよりも、任意保険を掛けずに、事故が起きた場合に賠償するほうが安いんだね。
だから、もし自動運転車が実用になって大量に出回る様になったら、所有者が「購入維持コスト+任意保険」を払うよりも、「少し高い購入費と維持コスト」のみにしておき、事故発生時の補償はメーカーが支払ったほうが安いんだよね。
単純に保険屋の儲けの分がなくなるから、後者のパターンが安いってわけ。
この法則は、人間が運転する車に対しては自分が保険料を負担しないことによる事故誘発があるので成立しないが、自動運転車なら成り立つ。
Re: (スコア:0)
そのレベルだと、「ウチ会社のAIは優秀で事故を起こさないから」と考えて十分な保障なり保険を用意せずに安く車を売る不届きなメーカーが出現することを防げないのでは? 結局「バカが 挙げ句の果てに事故を起こして、被害者への十分な賠償が出来ない、というような迷惑」が発生するのは変わらない。
Re:変わるの? (スコア:1)
保険屋が補償額を決めているように見えるなら、それは、いちいち裁判で額を確定するのが手間だから、
どうせ裁判を起こしてもこの程度の額だという落としどころを提示する、ただのサービス。
加害者が保険に入っていなくても補償されるべき額は変わらない。
ただ、加害者に支払い能力が無ければ結局どうにもならず、泣き寝入りするしかないというだけの話。
不届きなメーカーでも、大体は、バカな個人よりは金を持ってるだろうから、
損害賠償金を請求したのに破産されて取りっぱぐれるような事例はほぼ無くなる。
ユーザが事故を起こすたびに破産するようなとんでもない会社が続々と出てくるか、
大規模なAIのバグでとんでもない量の事故が発生して、原因になった大手メーカーが破産する、といった危険は残るけど。
Re:変わるの? (スコア:1)
>ユーザが事故を起こすたびに破産するようなとんでもない会社が続々と出てくるか
まあそういうリスクをカバーするための保険会社なので、
メーカーの資本力が十分じゃない場合には、メーカー自身が
製造物責任的な保険に加入することを義務付ける、とかいうのが現実的な線ですかね。
で、「とんでもない量の事故が発生して」、再保険会社が破産すると。
Re: (スコア:0)
> 支払い額が安い保険に入ろう」というような事を所有者が考える必要が出てくる。
今でも、車種によって保険料が違うと言うことですけど、それがより顕著になる方向に進むのではないでしょうか。 つまり、保険会社が車種で査定して、より安全な車の保険料は安く、そうでない車は高く。
でこれは、任意保険ではなくて自賠責の範疇に含めると言うことで。
Re:変わるの? (スコア:2)
これが妥当というか、マイルド、な気もしますね。自動運転車の事故は基本的にユーザの責任。ただし、自賠責に入っておく程度のもの、という。
メーカーに払わせると少数生産の車は作れなくなるし。