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教育

学習指導要領と特許出願・更新数には相関関係がある? 77

ストーリー by hylom
単に年代が進むと減っているだけのようにも 部門より

神戸大学などの研究者らが、学習指導要領の変更と日本の研究開発力低下に因果関係があることを実証したと発表している

学習指導要領の変更は1960年・1970年・1978年・1989年・1999年に行われているが、今回の研究では特に「ゆとり教育」と言われた1978年の変更と「新学力観」と言われた1989年の変更に注目し、高校時代が「ゆとり教育」以前だった1940年4月~1966年3月生まれ、「ゆとり教育」世代の1966年4月~1978年3月生まれ、「新学力観」世代の1978年4月~1987年3月生まれという3つの世代を対象に、理数系科目の学習状況、技術者になってからの特許出願数や特許更新数を分析した。

その結果、理由系科目の授業時間は世代が新しいほど少なく、特許出願数や特許更新数も同様に新しい世代ほど少ない傾向が見られたという。

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  • 教育だけではない (スコア:5, すばらしい洞察)

    by miishika (12648) on 2017年02月27日 18時48分 (#3168000) 日記
    教育の内容と言うより、教育を受けた理系技術者の待遇に連動しているだけだと思う。
    時代に伴って業績不振となった会社で真っ先に削減対象となったり、IT企業では
    人材の使い捨てが横行しているから。
  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 19時46分 (#3168051)

    「9-3÷1/3+1」が計算できなくて大丈夫なのか? 1部上場企業技術者「小学生以下」学力の実態 [j-cast.com]
    過去に話題になった、これと同じ研究グループの発表みたいですね。

    2014年度に1部上場の製造業9社に在籍する主に20代の技術者をテストしたところ、
    中学受験のかなりやさしいレベルの問題で正答率が6割を切った。

    同様の調査を自社で毎年継続して行っていた企業によると、
    1980年代の正答率は9割だったものが、2012年の正答率は4割しかなかった。

    • by Anonymous Coward

      ところでこの式の「÷」と「/」は同じ意味なのだろうか?
      演算子に複数の意味があるため問題が不適切であると試験管に抗議するのが正解だと思われる。
      (あるいは回答が拡散するのであえて空欄で提出するのも正解だと思われる)

      • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 23時45分 (#3168155)

        ところでこの式の「÷」と「/」は同じ意味なのだろうか?

        分数の「三分の一」を表しているのでしょう,きっと。

        親コメント
      • 以前話題になった時から一次ソースを探しているのですが全然見つからないので推測ですけど、
        そもそも小学校では「1/3」って表記はしませんので、 「1/3」というのはテキストに書き下した都合上の表現で、
        本当の問題表記は

             1
        9-3 ÷ ─ + 1
             3

        だった可能性が高いと思いますよ。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        同問題については「1/3」という表記が問題になりそうだが、Webサイトで記事を記載する都合上、「1/3」という分かりにくい表記になっていた可能性が高そうだ。同様の問題について言及した中部経済連合会の資料では、次のような表記で出題した結果、80年代に80%以上あった正解率が2007~2009年入社の若手社員では50%以下にまで落ち込んでしまっていると指摘している。

        http://engineer.fabcross.jp/archeive/151208_science_education.html [fabcross.jp]

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 20時19分 (#3168066)

    そりゃ当たり前でしょ、そうじゃなきゃその前の教育がおかしくないか。

    そんなことわかってて、それでもやったんでしょ、ゆとり教育を。
    そんなことより大切なことがある、とか言って。
    そうじゃないんだったら何考えてんの?て感じですが。

  • グラフの年齢からみて2013年頃の数字で調査してるっぽい。

    2013年の人口ピラミッド [stat.go.jp]もみてみると第二次ベビーブーム以降の世代は人口も減少してるので、40歳以下はそのあたりも考慮した方がいいと思う。

    # 学習指導要領の変遷 [kobe-u.ac.jp]をみて、若手より、むしろ中堅が「ゆとり世代」だった事に衝撃を受けている。

    • by Anonymous Coward

      例えば水分補給したことある人の死亡率は100%。相関あっても因果関係あるとは限らないしなぁ

      • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 18時59分 (#3168008)

        水分補給したことのない人の死亡率も100%だからなぁ・・・・

        親コメント
        • by 90 (35300) on 2017年02月27日 22時46分 (#3168139) 日記

          Spurious Correlations [tylervigen.com]のページには不思議な相関が色々まとめてあるんですよ。人口当たりチーズ消費量とベッドシーツに
          引っかかって亡くなった人の数とか、数学の博士号授与数と米国内の原子力発電所に貯蔵されているウラニウムの量とか。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          水増しして故人所得増大!

        • by Anonymous Coward

          そうなんだよね。だから今回ので言えばゆとり時代にゆとり教育を受けていない人達で対照取らないといけないんだけど、取ってるのかね。

        • by Anonymous Coward

          そういう話をするときは、たとえば水を飲むのを止めてからn日後以内に死ぬ率を考えるのが一般的ですが、ご存じありませんか

          • by Anonymous Coward

            あなたにとっての一般的がどうなのか分かりませんが、「水分補給したことのない人」とは、たとえば産後すぐに亡くなった人のことを指すと思われるわけで、その程度の想像力のかけらでも(以下略)

      • by Anonymous Coward

        こちらのほうは、死んだ人は水が飲めなくなるということですからから、完全に因果関係があります

    • by Anonymous Coward

      世界的には海賊の減少と地球温暖化の進行に相関が見られますね

  • by Anonymous Coward on 2017年02月28日 6時13分 (#3168206)

    66年終わり生まれの「ゆとり教育」初年ですが、ちょうど教育内容が上の年と変わっていて教科書が簡単になっているんですよね。
    大学入試の2次試験の化学で習っていないsp混成軌道が出題されてビビりました。
    一応、ガイドが示されていたので考えれば分かるようになっていたんですけどね。
    前年までの教育課程ではsp軌道を習っていて、化学反応をあるていど理屈で考える事が出来る訳だけど、新課程ではひたすら反応式を憶えるしかない教科になった印象。

    sp軌道を習っていたらもう少し化学を好きになっていたかなと入学後に思いました。理学部化学科だったんですけどね。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 18時46分 (#3167995)

    開発にかける予算、開発コストの上昇、開発要員のモチベーションを支える給与、待遇などがちがうんじゃないか?
    でも確かに日本発のイノベーションは減ったと思う。

    • by Anonymous Coward on 2017年02月28日 7時15分 (#3168213)

      学習指導要領と学力の比較についてもさ、実際には受験戦争の厳しさってもんの影響が大きいと思う。

      どんだけ「ゆとり教育」と言った所で大学が狭き門であれば必死こいて受験勉強するしかないし、
      若者の数が減って大学全入時代になれば、勉強しなくても名前書くだけで入れる大学だって
      増えてくるわな。
      そんな時代に定員割れで困ってるようなFラン大に行って意味あんのかというのは別問題。

      #バブル期なんてアホでも正社員になれたのに、バブル崩壊以降はねえ……

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      一昔前にたまたま条件が重なって増えただけかもしれない。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 19時23分 (#3168030)

    ある意味当然の結果だろう。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 19時28分 (#3168034)

    55歳ぐらい、現代化されてから右肩下がり。ゆとりが、ではなく小中高大という教育制度そのものがまずいのでは・・・

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 19時29分 (#3168035)

    > 「ゆとり教育」世代の1966年4月~1978年3月生まれ、
    この年代って「ゆとり教育世代」だったの?

    • by Anonymous Coward

      いわゆる「ゆとり」と呼ばれる授業時間が導入され始めたのが、その年代からです。

      • by Anonymous Coward

        アホか!その年代って39~51才だぜ。完全にオヤジだオヤジ。

      • by Anonymous Coward

        おれ、今46才だけど、土曜日は休みじゃなかったんだけどなー
        円周率だって、3.14 で教わったよ

        • by Anonymous Coward

          先進導入校などと言われた一部の学校で導入されてから全国化したからな。40代後半だと、先行的にゆとり教育が導入された学校に通学した人と、従来の教育を受けた人が一定割合で混じっているんです。40代前半とかだと、批判を受けながらも適用校が増えていった時期なので、だいぶその比率も増えていくのですがね。それに、発展的内容として旧来の教育を頑に行っていた教師も多くいましたからね。

        • by Anonymous Coward

          それでも前の世代より減ってるんですよ。
          わたしも同じ歳ですが、大学に行ってから
          指導教官からこんなことも知らないのと驚かれた。

          騒がれるようになる前の世代はそういう機会がないと、
          自分がゆとり世代なのを知らない人も多いんじゃないかなあ。

      • by Anonymous Coward

        うん。
        しかし、1966年4月~1978年3月生まれの世代を『いわゆる「ゆとり世代」』とは呼びませんね。
        少なくとも世間一般では。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 19時40分 (#3168047)

    特許に値する新規的なものは、何もないところから生まれてくるわけではない。社会の常識と基礎学力が礎になり、そこから花開いた応用でしかないのだ。基礎学力というのは、一定のところまでは、詰め込み、訓練するしかない。学習内容を減らしたり簡略化したりすれば、落ちこぼれは減るかもしれないが、全体の平均が低下し、優秀な人材も減ってしまうのである。教師の労働環境を早番/遅番の二交代制にしてでも夜19時まできっちりと授業を行って、落ちこぼれに補修を施すとともに、優秀な生徒にはその先も示していくことこそが必要なのである。そもそも、ゆとりなどというものは、教師の労働環境の改善が根拠になっていたもので、子供のためではないのだ。習熟度別にクラス分けして習熟度に応じた適切な指導を行うことこそが一番必要だったのだ。教師の労働環境の改善が必要なら、二交代制でもなんでも別の形で導入すればよかっただけの話なのだ。

    • by Anonymous Coward

      1000万人に一人の天才を育てるために、残りのすべてを愚民化する教育がゆとり教育の本質である。教育内容を減らせば、落ちこぼれも減って、授業時間も減って、教師が楽になるという日教組の愚かな愚民化政策こそがゆとり教育だったのだ。ふたを開けてみたら、教師の負担が余計に増えただけという笑えない結果になっているがな。

    • by Anonymous Coward

      勉強なんかしなくても卒業させてもらえるから生徒が学校をなめているという面もあると思うけどな。
      分数の計算もできないようなのを高校に進学させるな。
      学校は部活のために通うんじゃない。部活なんかする暇あったら勉強しろ。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 20時52分 (#3168084)

    本当のことは誰にもわからないし、政策にも使えない

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 21時09分 (#3168092)

    たしかに相関関係はあると思いますが1970-1980年代(1940年生まれが30歳)の製品と2010-2020年代(1980年生まれが30歳)の製品では技術レベルが違いすぎて単純に比較できるのでしょうか?
    それより特許出願数や特許更新数と一番相関関係が強い要素は企業の研究費や設備投資費ではないのでしょうか?
    いまの技術開発と格闘 アクション シューティングゲームの衰退は似ていて複雑になりすぎて新規参入の敷居がとても高くなっている

    • by Anonymous Coward

      技術レベルというよりも、最近だと新しいものを開発しなくても生活に不満がないレベルに社会が到達してしまったため「こうすりゃ便利じゃね?」とか「性能が上がるんじゃね?」という特許ネタがなかなか無いんだよな。

      まあ、これも技術レベルが上がったためと言えるか。

      • by Anonymous Coward

        物書きがリライト記事ばかり量産して自分から情報を取ってこないだけだろ

    • by Anonymous Coward

      局所的には特許出願数はノルマと正比例します。
      研究費とか設備投資とかは無関係です。

      90年代前半くらいまでは、とにかく量を出せだった。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月27日 21時40分 (#3168109)

    実際の研究者がどうあれ、特許はその研究グループ内の年長者の名義で出してるからでは・・

    • by Anonymous Coward on 2017年02月28日 0時12分 (#3168166)

      特許ということなので企業研究者が多くを占めると思うのだけど、そうすると特許の名義はプロジェクトリーダーになるのが多いと思うんですよ。
      で、そうすると役職の高い年長者が特許を多く出してるのは当然と考えられるわけで、これを学習指導要領と関連付けるには考慮すべき要素が全然揃っていないと思うわけで…。
      それこそ就職氷河期で新卒採用を絞った結果とも考えられるし、若手がプロジェクトリーダーになり難いことを示してるとも考えられるし。

      # グラフ縦軸の特許数って「1人当たり」なのか「その年齢における総数」なのか読み取れないな、これ…

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2017年02月28日 0時22分 (#3168170)

    テレビやら洗濯機やら
    出始めのころなら改善点もいろいろあっただろうし
    そこに工夫することが特許につながったりしたんだろうけど
    今となっては多様な商品カテゴリで充分考えられた商品が並べられている
    それを上回る性能につながる特許を生み出すのは簡単ではない
    そういう部分もあったりするんだろうか

    • by qem_morioka (30932) on 2017年02月28日 15時00分 (#3168459) 日記

      特許ってどうしても新製品そのものってイメージあるけど
      そうじゃないからね。なにも電球や電話ばっかりじゃないんだ。
      ある一部分の限られた所に適用する特許だっていっぱいある。

      …なのでその特許技術を回避する技術というのもあるし、金払って使うというのもある。
      さらに特許にすると公開することになるからあえて特許出さずにブラックボックス化する
      場合もある。出来た製品から逆に類推することが難しい製法とかはあえて特許を
      とらないってのが多いって聞いたよ(゚∀゚) !

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      何のいいわけにもなってないじゃん

  • by Anonymous Coward on 2017年02月28日 1時48分 (#3168190)

    1)第1次ゆとり世代「ゆとりと充実」授業時間に「ゆとり」なる時間が追加された導入期。別名「金八世代」。
    2) 第2次ゆとり世代「新学力観」学習指導要領が大幅に変更された世間一般でいう「ゆとり世代」
    3) 第3次ゆとり世代「生きる力」学習指導要領がさらに変更された世代。第2次ゆとり世代への批判から見直しが叫ばれ始める。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月28日 3時00分 (#3168198)

    少子化の影響も考慮してる?
    人が減り続けているんだから減って当然なんだから

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