訃報: 漫画「ベルセルク」の三浦建太郎氏 83
ストーリー by nagazou
お悔やみ申し上げます 部門より
お悔やみ申し上げます 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
30年以上にわたり(中断を挟みつつ)長期連載中の漫画「ベルセルク」の作者三浦建太郎氏が今月6日に死去したことが明らかになった
https://www.asahi.com/articles/ASP5N4438P5NUCVL00S.html
終わらない(終われない?)長期連載漫画は他にもあるが、いろいろな意味で考えさせられることのある出来事である
漫画「ベルセルク」の作者である三浦建太郎氏が5月6日に亡くなられたことが発表された。54歳だった。ベルセルク掲載誌であるヤングアニマルの公式Twitterにて、追悼文が発表されている。急性大動脈解離が原因だとしている(ヤングアニマル公式Twitter、朝日新聞、ORICON NEWS)。
死去したベルセルク作者の私生活、ヤバすぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww (スコア:3, 興味深い)
巻末コメント健康篇
40℃の高熱でダウン。考えてみれば今年はまだ2日しか休んでない。(1993年・12号)
な~~んもせんのに5キロやせた。なぜだろう???(1993年・21号)
この2か月で平均睡眠時間が4時間を切った。これでもうすぐ里中さん。(1993年・23号)
引越し以来、平均睡眠時間が4時間を下回る。ガ、ガンムになる。(1994年・16号)
ひと月半ぶりに休みがとれて外出したら熱射病にやられた!!(1995年・17号)
マンガ家人生初めての大連休は沖縄へ。4日中2日半を熱射病で倒れてました。(1998年・19号)
まずしい人間関係が私を机に向かわせる原動力。(2002年・21号)
俺の休みは2か月に半日。もう4年も2日続けて休んでない。
そろそろあちこちガタがきてる。(2004年・23号)
過労でまた倒れた。グインの百の大典行きそこなった。うえ~ん!(2005年・9号)
月に2回も風邪で倒れたのは生まれて初めてです。(2007年・5号)
巻末コメント日常篇
7月で27歳、ふり返ればマンガだらけの27年、これでいいのか?(1993年・14号)
毎年の事だけどクリスマスも正月もお仕事。たまにはおせちが食べたい。(1994年・3号)
ひと月半ぶりに休みがとれて外出したら熱射病にやられた!!(1995年・17号)
映画の後は都庁横のロイホで必ず友達と寸評会して始発までいる。(1996年・1号)
新年会にむけて服や靴を買った。スニーカー2足しか持ってないんですよ、ボク。(1996年・2号)
7月で30。振りかえれば金太郎飴の様にマンガばかり描いてたな。(1996年・12号)
ひと月半で外出できたのはジョナサンでメシくった2時間だけ。プチひきこもり?(2001年・24号)
長い間、人に会わないと口がうまくまわらなくなる。(2002年・7号)
30代もあとわずか。マンガ以外何もないイビツな人生だが
もうとりかえしがつかないのでこのままGO!(2006年・2号)
今年もひきこもるぞ━━! (2006年・3号)やっぱり、ひきこもるのはさみしーのでやめます。(2006年・4号)
忙しくて1週間外出できず、もはやチョコレートは貴重な食料と化しております。
ありがとうございました。(2006年・6号)
休載の間もずっと兵隊を描いてました。(2007年・3号)
俺の体の2/3はカロリーメイトで出来ている。
・・・ということはベルセルクの2/3は大塚製薬の提供か?(2009年・19号)
今年は桜を一度も肉眼で見ることができませんでした。(2011年・10号)
https://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1621485912/ [2ch.sc]
Re: (スコア:0)
なぜこれだけハードに働いて作品を完結させられなかったのか?
労働環境が悪いのに生産性が上がらない日本企業みたいだな
Re: (スコア:0)
過去2年だと掲載6回(しかもページ数ものすごく少なくてただのイメージボードみたいな回もあったような)ですから、
そりゃ完結どころか話も進まないというもの。
(それ以前も年5,6回くらい。掲載されてるヤングアニマルは月二回刊)
まあヤングアニマルは3月のライオンとかも含めて豪華休載陣と揶揄されるような感じですが。
最後まで読めないのが辛い (スコア:2)
『月刊アニマルハウス』でベルセルクを連載開始したのが22歳のときだったんですね。
それから30年以上もあんな超絶技巧の画面の黒い漫画をずっと描いていたとは驚異的。
生前、編集者なりアシスタントなりにどういう結末になるかとか語ってなかったのかなあ。
オチのつけ方だけでも知りたかった。
Re: (スコア:0)
久々に押入片づけてて、しばらく続き買ってなかったからと読み始めてたところだった。
続き読めないのもつらいけど、続きを描けなくなった本人も無念だろうなと。
Re: (スコア:0)
むかぁ~し、床屋にあった雑誌で連載初回を読んだのだが、それから10年以上もたってまだ続いてるのを知って驚いたことがある
小学校低学年で読み始めたのが中学や高校卒業しても終わってないとか、もう漫画は子供が読むものじゃなくなってる
ま、ベルセルクは子供が読む漫画で無いことが分かってるが、ワンピースとか名探偵コナンとか........
Re: (スコア:0)
単行本の方はようやくキャスカを巡る旅も一段落して、たぶんこれからガッツとグリフィスが対決なりする方向に進んで結末なんだろうなーと思ってた矢先なのに、今回の訃報は本当にショックでした。
せめて区切りが良いとこまで進んでたのは救いか…。しかし残念です。
Re: (スコア:0)
ほぼ専属のアシスタントで、ベルセルクを手伝うために自分の連載が止まってしまうという技来先生ならば、知っていてもおかしくないし、もし万一続きを書くとすればこの人しかいないのでしょうが…そうするとただでさえ止まり気味のセスタスが完結しなくなるだろうな…
ベルセルクを読んだ後で、マガジンに載っていたNOAという漫画が同一作者と知り、全然画風が違うので驚いた記憶があります。NOAが85年の話なので、35年くらいほとんどの話は見てきたと思いますが、こういう結果になるとは。
Re: (スコア:0)
ベルセルクはこれからもう広げずに畳んでいく段階とのことだったけど
セスタスはまだ構想の半分もいってないとのことなので、
ただでさえ終わりそうにないところにブレーキかけてほしくないぞ…
どうにか発奮してアクセル踏んでほしい
4月には (スコア:2)
そこで技来が「命が尽きる前に終えられないことがわかってきちゃって。」とボヤキ?嘆き?を言ったところ・・・
って返してんだよ。まさかそれから1か月でこんなニュース見る羽目になるとは思わないよな・・・
何しろ『セスタス』だって20年連載してんだから、こちらの心配までしなきゃならンのよ両方のファンとしては。
なお、ベルセルク振興委員会の同人誌『ベルセルクフリークス』でのインタビューで「ガッツは海に出る」って言ってたの90年代半ばだけど、作中で海に出るまでに15年くらいは経過してた筈。
とりあえず、すぐに…… (スコア:1)
仲が良かった漫画家の技来静也氏,森恒二氏,山口貴由氏、御本人が影響を受けた事を公言してて映像化される度に主題歌を担当してたミュージシャンの平沢進氏、あと主要なアシスタントを集めて、今後の展開・構想について何か聞いてなかったか洗い浚い話してもらうべきだと思う。
Re:とりあえず、すぐに…… (スコア:1)
葬式のときに遺産相続の話をしだすのと同じで
なんだか悲しくなりますね
Re:とりあえず、すぐに…… (スコア:2, すばらしい洞察)
人類全体の遺産だからしゃーない
Re:とりあえず、すぐに…… (スコア:1)
訃報に触れたみんなが、作家当人よりも作品のことを考えるのは、
読者としてしか関わってないのだから仕方が無い話ではあるし、
ある意味でクリエーター冥利に尽きると言えるかもしれないが、
親しい友人や仲間を亡くしてしまったばかりの人々に、
知ってることがあればすぐ教えろ、なんて話をするのはなんか嫌だな、と思う。
Re: (スコア:0)
プログラマの属人化は悪なのにね
Re:とりあえず、すぐに…… (スコア:1)
「あのプログラマ、俺や課長の頼みはちっとも聞いてくれなくてさ、
同僚のあの子通さないとコンパイル一つやってくんねーんだよ」的な?
Re: (スコア:0)
「お前な、よその部署の奴が所属長を通さず仕事を依頼するんじゃないよ」的な?
(プログラマだと、別段悪ではありませんね)
Re: (スコア:0)
「俺はこの組織に所属しているからお前の命令を聞いてやっているのであって、
お前に従属しているわけじゃない、覚えとけよ」
「……同じことだ、早くやれ」
的な
死後に完結 (スコア:1)
死後に完結したもので覚えているのは「ゼロの使い魔」
こちらは闘病だったので没前にプロットを遺し、代筆してもらう意思を伝えていたので実現しましたね
今回のは突然の病死だったのでそういったものも期待できず、ましてや漫画だと文体以上に真似るのが難しいと思う
他の人が代筆して続けてもファンは納得しないだろうし、継続や完結は絶望的だろうなぁ
Re:死後に完結 (スコア:1)
>死後に完結したもの
『明暗』(続)はカウントしちゃダメですか?
// 『日本沈没』というのも…
Re:死後に完結 (スコア:1)
> 『日本沈没』
こらこら、谷甲州・筆で第二部が発売されたのは2006年ですから、小松先生(2011年没)は存命でしたよ。
ついでに言えばそのさらに未来(通称日本沈没第三部)である「果しなき流れの果に」は1965年発表ですし。
Re:死後に完結 (スコア:1)
>こらこら、
ごめんなさい。時間順序を誤認していました。
Re: (スコア:0)
素で「日本沈没2020」に対する揶揄だと思ってました。
Re:死後に完結 (スコア:1)
ゼロ魔にやや近いものとして、石ノ森章太郎の「サイボーグ009」も挙げられますね。
完結編を描くべくメモを残していたものの(すでに連載枠も用意されていた)叶わず、
そのメモを元にした小説・アニメ・漫画が発表されました。
コアなファンはその出来にけっこう評価が辛いですが、原作にかなり忠実だったアニメ三期で
作られたアニメ、「石森の筆」といっていい早瀬マサト&シュガー佐藤による漫画の絵は
あり得た完結編の真の姿を妄想させるよすがとしては充分すぎると思います。
同様に御大の未完のライフワークといえば手塚治虫の「火の鳥」も、過去編と未来編を順次描き
最後にそれらをつなぐ現代編で完結するはずが叶いませんでしたが、残されたシノプシスを元に
小説「大地編」が連載されました。最近単行本にもなったんじゃないかな。自分は火の鳥は断片的にしか
読んでいない上にその「大地編」も読んでないのでこれで完結したのかは知りませんが。
Re:死後に完結 (スコア:1)
膨大な執筆メモがあったから企画された、息子が協力者と書くデューン最終巻は……10年以上前に出てた。
翻訳されてないだけか。
翻訳していた矢野徹さんが亡くなったからかなぁ。
Re: (スコア:0)
アリオッチはいつの間にかアリオッホになってるしchの音で無理に独自性出さんでもいいのにね。
Re: (スコア:0)
「機動戦士ガンダム」小説版。
主人公のアムロが死んでから完結。
Re:死後に完結 (スコア:1)
そんなこと言い出したら、昔話はだいたい最後には主人公は死んでる。
「幸せに暮らしました」→今は死んでる。
Re: (スコア:0)
でも初代ガンダム(を含む宇宙世紀ガンダム)の主人公は実質シャアだと思うよ。
Re:死後に完結 (スコア:1)
まあ、いうても結構ありますね。
主人公が冒頭で死ぬ→ゾンビランドサガ
主人公が途中で死ぬ→新約聖書
Re:死後に完結 (スコア:1)
>主人公が途中で死ぬ→新約聖書
主人公は聖パウロ、という解釈でも成り立つ
(いずれにせよ『黙示録』後日譚)
Re:死後に完結 (スコア:1)
パウロは磔刑後の使徒だから、ややこしいよ。使徒言行録とか。
黙示録は、文学だから少し違う。
Re:死後に完結 (スコア:1)
シックス・セン……おっとネタバレしてしまうところだった。
Re: (スコア:0)
「ガサラキ」の小説版が第三巻でアニメ最終話に追いついてしまっておやっと思ったらまさかの第四巻で伏線回収が始まってきちんと終えたことを覚えている。
「ベルセルク」の続きを漫画で出すのは難しいかもしれないけど、別媒体で一応の終わりまで持っていくことは出来るかも。
ベルセルクは絵の緻密さ、迫力も魅力の大きな要素なので話だけ続きが見れても満足には至らないだろうけど、せめてそれだけでも見たくはあるよね。
Re: (スコア:0)
伊藤計劃とかも記憶に新しいですよね
引き継いだ円城塔はゴジラSPやってるんですね…
Re: (スコア:0)
故佐藤大輔氏が珍しく完結させた「征途」の、寝た子を起こした「現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変」(二日市とふろう 旧ペンネーム:北部九州在住著)。
この作者が又、途中で連載を打ち切る悪癖がある。
Re: (スコア:0)
「征途」は完結と言っても、ダイジェストみたいな内容だけどね。
Re:死後に完結 (スコア:1)
アントニオ・ガウディのサグラダ・ファミリア教会もその仲間?(もうすぐ完成予定)
Re:死後に完結 (スコア:2)
未来放浪ガルディーンとか、完結しそうにないですしねぇ……
#まだ訃報は聞こえてこないから希望を捨てきれない
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:死後に完結 (スコア:1)
挙げてる例が悪すぎるというか、
クレヨンしんちゃんは、アシ(臼井儀人氏が立ち上げていた制作スタジオ)により
今も普通に漫画連載中ですよ。
人形の国がますます白くなるな (スコア:1)
弐瓶勉先生も一層危機感を持つだろうか。
ベルセルクのファンタジ界隈での位置付。身の丈の剣、とか (スコア:1)
「ドラゴン殺し」の1)大きさのアイデア、2)加護の付与なき剣の斬撃のみで破邪。三浦先生がこれらを創作する時のヒント・影響過去作品ってあるんかね?。この2点に1989年の本屋で出会った時、それまでに無いファンタジ!と私はめっちゃ衝撃でした。私もファンタジに詳しく無い身にて、何でも珍しいんだろうがw。
当時(≒昭和)の討魔ファンタジは和洋含め、霊験あらたかな剣(今で言うエンチャント)じゃなきゃ破邪不可な話ばかりだった記憶。大きさのアイデアに至っては、あのビジュアルのインパクトにて一目でも見たら未視聴未読な作品でも憶えていそうだが、とんと記憶無い。ベルセルク起源説を喧伝するんじゃなくw、(あって欲しく無かった)この機会に、詳しい方々から聞ければと思う次第。良い情報をお持ちなら宜しくお願いします。
ベルセルクが影響を与えた後発作品なら大量にあり、多すぎて詳しくない私は触れませんが、そちらも一家言あれば、どぞ。
※とりま、洋画「コナン・ザ・グレート」シリーズ未視聴なんで、履修すべきかなあ。
平沢進 (スコア:0)
https://susumuhirasawa.com/information/archives/1431 [susumuhirasawa.com]
完結しないことは分かっていたけど (スコア:0)
話の進み具合から、多くの人が完結できないことは想像してたと思うけど
こういう終わり方は非常に残念です。
個人的には、モズグス様というキャラクターをあそこまで描ききれたのは凄いなぁと思います。
作者が亡くなってもきっちり完結 (スコア:0)
レアケースかと
作家ヤマグチノボルさん、亡くなる
https://srad.jp/story/13/04/11/0820203/ [srad.jp]
グイン・サーガのような形がとれれば良いけど (スコア:0)
正直あの作品の納得行く結末を描ける人はいない気がする。
Re: (スコア:0)
打ち切り? (スコア:0)
ベルセルクの続きはどうなるの?
アシスタントや編集人は今後の展開を知っってるんだから続き描いてくれないかなぁ
漫画の絵なんて95%がアシスタントが書いてるんだし問題ないよ
Re: (スコア:0)
分担率は作家さんによるが、ベルセルクのような作品は他の人が書くのはなかなかきついだろうな。
キャタピラーとは作者が急死した後に他の人が引き継いだけど、あれは原作原案がほかにいたしな。
Re: (スコア:0)
そのアシスタントをしているのも自分の連載を持っている先生で、自分の作品の進捗を犠牲にしているのだそうです。ベルセルクをもし続けるようなことがあれば、ただでさえ遅れている作品がベルセルクの巻き添えで未完に終わってしまうでしょう。今も既に持病があって危ない状況なのです。
ベルセルクは完結するとしてもまた10年20年かかるでしょう。共倒れになるよりは、ここで未完とするしかないのでは…