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「ゲーム中毒」の結論は時期尚早 71

ストーリー by Acanthopanax
証拠不足 部門より

papa-pahoo 曰く、

./Jでも「米医療情報学会が『ネット・ゲーム中毒』をDSM IVの診断名に追加することを推奨」と報じられたばかりが、AFPの記事によると、米国医師会は「中毒は複雑な病気で、インターネットゲーム、ビデオゲームがもたらす問題を中毒と正式に認定するのは時期尚早」と結論づけたとのこと。

米国医師会は当初、「インターネットゲーム、ビデオゲームの中毒を精神障害とみなすべき」と勧告するレポートを準備したが、年次総会前の委員会で反論が相次ぎ、発表する内容を改訂したもの。「ゲームが長期的に攻撃的な性格をもたらすという主張同様に、ゲームのやり過ぎを中毒であると結論づけるには、まだ研究が不十分である」と結んだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「中毒」 (スコア:5, 参考になる)

    by Eric Benton (31791) on 2007年06月27日 21時30分 (#1181127)
    中毒とはいっても、急性中毒(食中毒や急性アルコール中毒のような)ではなくて、慢性中毒(むしろ嗜癖や依存症という言葉がふさわしい)なんでしょうけど、基本的には「快楽を伴うもの」には全て「依存症になる要素」があります。そのうち、「(種も含めた広義の)生存本能」に関わるものを除き、かつ「無くても死なない」ようなモノに関しては、そういう「依存による障害の可能性」は必ずあります。それを求め、その行動を続ける代わりに通常の「生活」が障害されつづけるというのが「依存症」なわけです。

    そういう意味で、これを「中毒(依存)に含めるべきではない」という理由は意味が無いと思うのですが、どうなんでしょうね。病名として一般化するほど頻度が多くないか、あるいは殆どのケースで「生活」に障害が出ないのか。両方とも可能性としては低そうなんですけどね。
    --
    Medu Lah! en' gula vrechen d' MOL! ~箇更なる高みで廼の困惑を姜す
    • Re:「中毒」 (スコア:4, 興味深い)

      by vn (10720) on 2007年06月27日 21時40分 (#1181132) 日記
      うがった見方をすると、米国医師会はこのテーマをなるべく長引かせることの旨味に
      気付いてしまったんじゃないでしょうか。結論を出さずに宙ぶらりんの状態にしておけば、
      ステークホルダーからの献金やら、研究助成金やら、シンポジウム賛助金やら、色々な名目で
      お金をむしり取ることができる。こりゃやめられませんて。

      あれ、これって「中毒症状」?
      親コメント
    • by Takahiro_Chou (21972) on 2007年06月27日 21時47分 (#1181138) 日記
      中毒とはいっても、急性中毒(食中毒や急性アルコール中毒のような)ではなくて、慢性中毒(むしろ嗜癖や依存症という言葉がふさわしい)なんでしょうけど、基本的には「快楽を伴うもの」には全て「依存症になる要素」があります。
      そのうち、「(種も含めた広義の)生存本能」に関わるものを除き、かつ「無くても死なない」ようなモノに関しては、そういう「依存による障害の可能性」は必ずあります。

      そう言う「依存による障害の可能性」の例としては、ゲーム中毒よりも歴史が有り、かつ、洒落にならない状態になった事例も山程有る「活字中毒」などが挙げられますね。
      私の知人とかでも(差障りが有る為、略)

      もっとも、DSM IVに「活字中毒」が載ってるかどうかは知りませんが。

      #人の事とやかく言えた義理じゃないがID。
      ##さて、明日から出張だけど、移動時間中と宿で読む本は、どれにしようかな。

      親コメント
    • 中毒に分類してもいいと思うんですが、「で?」という感じです。
      薬物やアルコールみたいに外部摂取の分かりやすいものならともかく、
      それ以外のものってうまく分類できるんですかね。

      活字、アニメ、ゲーム、ギャンブル、コーディング、筋トレ・・・。
      なんにでも中毒的な要素はありますよね。
      これらの対象ごとに分けたところで、根っこの部分は同じであまり意味がないと
      思うんですが。
      それぞれ対処方法が違うといっても「ゲーム中毒だからゲームから引き離して
      運動でもさせよう」とか浅いレベルじゃ解決しないですよねぇ・・・。
      --

      --- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
      親コメント
    • by the.ACount (31144) on 2007年06月28日 12時59分 (#1181536)
      >「無くても死なない」
      食べることにも「過食症」がある。
      制限一切なしで、異常に「依存」してて悪影響が大きいのは全部でしょ。
      「ゲーム中毒」は、ホントに「ゲーム」に依存してるのか、「悪影響が大きい」と言えるのか、自分には今のところ分からん。(「パチンコ中毒」なんて医学的に存在したんだろうか?)
      --
      the.ACount
      親コメント
  • by akiraani (24305) on 2007年06月27日 21時45分 (#1181137) 日記
     一概にゲームと言っても、ゲームによってはエンターテイメントの方向性は多種多様なわけで、ゲームというカテゴライズは中毒症例を分析する上であまり役に立つとは思えない。
     例えば、MMORPGにはまっているけど、実は他人との会話が好きなだけでMMORPG禁止されたら今度は長電話にはまるかもしれない。育成ゲームの中毒の人は実はペット依存症なのをゲームでごまかしているのかもしれない。
     Wiiのようなインターフェース部分の進化がいまだに止まっていないことを考えると、ゲームと言うカテゴリが含むかもしれない要素はこれからもどんどん拡大していくはず。

     ゲームにはまる人が何かの中毒である可能性は高いけど、ゲーム以外のホビーにも含まれる要素である可能性がある以上、そもそもカテゴライズ自体が不適格だと思うなぁ。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    •  一概にアルコールと言っても、酒の種類によっては嗜好の方向性は多種多様なわけで、アルコールというカテゴライズは中毒症例を分析する上であまり役に立つとは思えない。
       例えば、ワインにはまっているけど、実は他人に薀蓄を語るのが好きなだけでワインを禁止されたら今度はスコッチにはまるかもしれない。ビールで中毒になった人は実は喉の乾きをビールでごまかしているのかもしれない。
       コンビニのような流通・小売の進化がいまだに止まっていないことを考えると、アルコールと言うカテゴリが含むかもしれない要素はこれからもどんどん拡大していくはず。

       アルコールにはまる人が何かの中毒である可能性は高いけど、酒以外の食品にも含まれる要素である可能性がある以上、そもそもカテゴライズ自体が不適格だと思うなぁ。
      親コメント
      • by the.ACount (31144) on 2007年06月28日 13時06分 (#1181549)
        言ってることが矛盾してるよ。
        書いてる内容は、「ワイン中毒やビール中毒よりアルコール中毒のカテゴリが正しい」という結論にしかならない。
        --
        the.ACount
        親コメント
    • >> 一概にゲームと言っても、ゲームによってはエンターテイメントの方向性は多種多様なわけで

      限定すれば成り立つのかも?

      ・テトリス中毒: あらゆるものがブロックに見え、症状によっては行動にも影響を及ぼすと言われています。

      ・塊魂中毒: 見えるものすべてを巻き込もうとする異常行動がみられるそうです。
    • 人間のインターフェース部分は固定だから人間が含むかもしれない要素は拡大しないのだろうか。
  • ちゅーことはだ・・・ (スコア:5, おもしろおかしい)

    by wolf of white supern (22102) on 2007年06月27日 22時03分 (#1181149)
    黒い巨塔~S○NY編の台本
    シーン説明:息子が倒れ父と母が病院に駆けつける

    父「息子は何の病気なのですか?」
    医者「大変申し上げにくいことなのですが・・・」
    母「・・・」
    医者「息子さんは末期のゲーム中毒です。真っ当な人間生活ができるのもあと三ヶ月ほどでしょう。そのころには○○の拡張版がリリースされますから・・・」
    泣き崩れる母
    父「な、なんとかならないのですか?」
    医者「もう手のつけようがありません。今度の拡張版は今までの経験値等全てがリセットされるようです。息子さんのアカウントも例外ではありません。そうなると争いが熾烈を極めることは必死ですから・・・」

    などという三文芝居が。
    --
    RはRevolution・Return・Rememberの意味です
  • 集めた証拠の中には (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Cutlet Curry (4119) on 2007年06月27日 21時02分 (#1181099)
    キーボードクラッシャー [youtube.com]は無かったんでしょうか?有っても例外?
    --
    モデレート したいときには 権利なし
    かつかれー
  • by Anonymous Coward on 2007年06月28日 0時11分 (#1181254)
    働きすぎも中毒として認定してください。

    団塊世代は誰もが仕事中毒でした。

    そして今も奇特にサービス残業する中毒サラリーマンの多いこと多いこと。

    #何がサービスですか馬鹿らしい。『サービス』という安易な名前を使うから軽微なものだとマインドコントロールされるのですよ。

    自分の人生を浪費して対価となる労働賃金をもらおうとしないのはマヒという名の中毒症状が発生している証拠だと思いませんか。

    企業からは安い賃金で摂取されてるだけに留まらず無賃労働までして時間も健康も自由も浪費していく。

    なのに管理職からは遅刻もしていないのに「上司が先に着いているのに重役出勤でいいご身分だな。
    普通は10分でも上司より先にくるのが常識じゃないのか」と体育会系の常識でくどくどと小言を言われる。

    「あなたはいつも定時帰りでさぞ清清しい朝を迎えているんでしょうね。私は終電まで無賃労働して朝の10分が
    貴重に感じるほど眠いんだ」と声にならない不満を型遅れでスペック不足の起動の遅いパソコンに苛立ちを募らせる。

    会社に奉仕することが立派な社会人なのでしょうか。

    誰もが「働くためにはしょうがない」と諦めて無賃労働することが常識のある人間のとる行動なのでしょうか。

    こんなことを考えながら働いている私は不誠実で常識のない社会人なのでしょうか。

    #労働基準監督署みなで駆け込めば怖くない。
    • 残業代を払わない会社があれば、おかしいのは社員でなく経営者です。
      社員の不満をうまく会社でなく上司だの団塊の世代だのに逸らせているのは実に巧い手ですね。
      数十年後に「俺の若い頃は」なんて若い社員に言うような社員になればしめたものです。
      おかしな会社からはさっさと逃げましょう。

      世代に関わらず会社で困るのは「たとえ業務でもとにかく謝ることが絶対に嫌」
      「少しでも他人に見下されるのが許せないため威圧的に振舞う」といったいわゆる自己愛の強い方たちですね。
      「自分が傷つくのが嫌なあまりにコミュニケーションを拒絶する」とか。
      • >会社で困るのは(以下略)

        会社を基準にしてメンタルヘルスの問題を語って勝ったつもりになるなよ。
        本人にとっての幸せが「会社社会での成功」ではない場合、
        会社社会でのやり方を押し付けるのはただただ迷惑なんだよ。
        「シュガー社員」とかぬかす前に、会社社会の価値観で動いてない人間の存在を想定しろ。

        おまえみたいなやつが職場の鬱を「本人だけの問題」と言って労働環境を改善しないクソ上司・経営者になるんだよ。
  • 100年早い (スコア:1, フレームのもと)

    by vn (10720) on 2007年06月27日 21時14分 (#1181112) 日記
    ゲーム業界の主要なステークホルダー全ての同意を取り付けて
    「時期尚早ではない」という結論を出すまでには、100年かけてもまだ足りないでしょう。

    それでも、あなたの曾孫が廃人になるのを予防するには間に合うかも知れませんが。
    • Re:100年早い (スコア:4, すばらしい洞察)

      by kicchy (4711) on 2007年06月27日 22時14分 (#1181157)
      >それでも、あなたの曾孫が廃人になるのを予防するには間に合うかも知れませんが。

      ひ孫が出来るのであれば、
      孫までは結婚して子供をもうけられているわけで
      自分も含めて幸せな人生だと思えてると思います。

      # 問題は、まず自分の伴侶探しから始めなくてはいけない点です
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      アルコールやギャンブルのステークホルダーはもっと多くて
      金も力も持ってると思いますが、100年もかからずに病気扱いされましたよ?
      • Re:100年早い (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2007年06月28日 11時16分 (#1181446)
        「アルコール中毒の歴史」J.C.スールニア 著 「序文」より抜粋
        ---------------------------------------------------------------
         本書の第一章で取り扱っている十九世紀の間、フランス語では 「飲酒癖」 と「暴飲」の二語のみが用いられていた。1849年に「アルコール中毒」(alcoolisme)という語が現れて初めて、過度の飲酒者が医学の領域へ入り、検査と認知を受けるようになったのである。
        (中略)
         過度のアルコール摂取が人体器官に及ぼす悪影響を彼らが指摘するときでさえ、彼らが多くの経済的利益と衝突し、彼らの「闘争」にあまりに情熱を費やすことがあるため、大衆は反アルコール中毒運動とその説教にうんざりしてしまうことになる。
        (中略)
        1950年以降、アルコール中毒は社会心理学的および精神病理学的な文脈に組み込まれた。それは多数の人々を捉える麻薬中毒の一つに数えられていて、それを特徴づける依存現象について分析がなされている。アルコール中毒は、単なる道徳的な非難の対象ではなくなったのである。隷属状態からより容易に解放させるため、なぜその隷属状態が生じたかがよりいっそう分析されている。この現代が本書の第三部の対象になる。
        ---------------------------------------------------------------

        アルコール中毒のような、身体にはっきりとした症状が発現するものですら、それが個人の不摂生と言った道徳の問題だけではなく、依存症と言う精神病理の問題として語られるまで100年かかっています。
        症状が漠然として認識しにくいゲーム依存症はもっと時間がかかったとしても不思議ではないですね。
        親コメント
      • アルコール飲料#酒の歴史 [wikipedia.org]
        2004年12月、中国で紀元前7000年ごろの賈湖遺跡(かこいせき)から出土した陶器片を分析したところ、米・果実・蜂蜜などで作った醸造酒の成分が検出されたという報告があった。いまのところこれが考古学的には最古の酒である。
  • by 9nu (12793) on 2007年06月27日 22時04分 (#1181150)
    反社会性人格障害でも同様の議論があったと思うんですが、

    社会的価値基準から定義することに違和感を感じますね。

    正確に言えば、社会的価値基準から決定されているように思える、というべきか。

    強引に依存症として分類するなら「精神的依存」なんでしょうが、こういった研究

    って、どれくらいされてるんでしょうかね?

    Ciniiで検索かけてみたら、
    平井大祐,葛西真記子,「オンラインゲームへの依存傾向が引き起こす心理臨床的課題--潜在的不登校・ひきこもり心性との関連性」,心理臨床学研究,Vol.24, No.4 (2006/10) pp. 430~441

    ってのが出てきたけど、こうしたものの知見って何かあります?
    --
    犬が犬であるように、猫でありたい
  • by 9nu (12793) on 2007年06月27日 22時11分 (#1181155)
    すでに必要経験値と接続コストの損益分岐点に達しつつある患者が、ロストするリスクを冒して

    幻の"Special A"をクリアし、"Class Real"にトライするんですか?
    --
    犬が犬であるように、猫でありたい
  • by nijimasu (2879) on 2007年06月27日 22時58分 (#1181196) ホームページ 日記
    〝./J〟と打ってしまったタレコミ人(または編集者?)は、まだ/.J中毒ではありません。
  • by Alef_F (27309) on 2007年06月28日 12時04分 (#1181469)
    皆さん冗談で仰っているのかもしれませんが、本人や周囲の人間に明らかな害悪をもたらすからこそ病気なのだという定義を忘れていませんか?

    韓国で長時間ネットゲームに熱中して死亡した事例もありますし、日本でもネットゲームへの傾倒によって自らの社会的地位を失うような人も散見されるわけですから、既にDSM-IVに記載されている「買い物中毒」程度には病気だと思いますよ。
    もちろん、「買い物」それ自体が害悪ではないように、「ゲーム」それ自体が害悪であるということにはなりません。そういうことにしたい人はいっぱいいらっしゃるでしょうけどね。
  • 裁判詳しくないのですが、この場合の精神障害とみなす、みなさない、というのはよくある犯罪時の精神状態がどうとか言うのと同じ文脈なんでしょうか?
    だとするとギャルゲ中毒者がメイドさんに暴行しても判決は精神障害による犯行で無罪とかなったりすんの?
  • by Anonymous Coward on 2007年06月27日 22時02分 (#1181148)
    ネット・ゲーム中毒が精神障害ならば
    家に光ファイバ引く時にも健康保険証が使えますでしょうか?
    • by Anonymous Coward
      むしろ撤去するときの費用が3割負担になります。
      ・・・今まではプロバイダが全額負担していたんですけどね。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月27日 22時18分 (#1181161)
    オナピーか・・・ありゃはまると恐ろしいことになるわ
  • by Anonymous Coward on 2007年06月27日 23時27分 (#1181227)
    よくわからんので追加検証が必要。よってもっとゲームしる!

    って事でOK?
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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