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story
tarxz 曰く、
厚生労働省は27日、放射線照射による生の牛レバーに対する殺菌効果の研究を行うため、研究班を設置することを決めた。年内にも研究を開始して殺菌の有効性や人体への安全性を確認し、実用化を検討するとのこと(日本経済新聞の記事、
中国新聞の記事)。
現在日本で放射線照射が認められている食品はジャガイモのみ。諸外国と比較して食品への放射線照射が浸透しているとは言い難い状況だ。実際の効果も気になるところだが、放射線という言葉への日本人の忌避感情と、食へのこだわりの折り合いがつくのかどうかという点でも興味深い研究になるかもしれない。
新しいラベル商法 (スコア:5, すばらしい洞察)
「この食品には放射線照射は行われておりません」
(裏意)あなたには食中毒でのたうち回る可能性を選択する自由があります
すでに発生してしまったベロ毒素をどうするか (スコア:5, 興味深い)
殺菌自体は放射線でなんとかなると思いますが、
すでに発生してしまったベロ毒素については、数分加熱しないと無毒化できなかったはずです。
実質的な研究内容は、
・放射線でのベロ毒素の分解
もしくは
・ベロ毒素を低コストで検出する
ということになるのでしょうか。
#厚労省の研究員になると、合法的に生レバー食べ放題という都市伝説が生まれたりして
通勤にカラシレンコン (スコア:2)
一口に細菌性食中毒と言っても, 大きく毒素型と感染型 [oka-pu.ac.jp]が有るってことには注意が必要ですね.
毒素型の代表格と言えばボツリヌス菌ですけど, カラシレンコンによる食中毒 [nih.go.jp]もすでに30年近く前になるんですね. ちなみにボツリヌス毒素なら100℃で1〜2分の加熱で失活するみたいですが, 黄色ブドウ球菌毒素だとちょっと火を通したぐらいじゃ失活しないらしいですね.
Re:すでに発生してしまったベロ毒素をどうするか (スコア:1)
捌いた直後の新鮮な状態で放射線殺菌して、
すぐ密封して販売することになるんじゃないですか
どうせ末端で放射線殺菌なんてするわけない。
Re:すでに発生してしまったベロ毒素をどうするか (スコア:1)
もともと牛が生きてた頃から、体内にO-157が居たんですから、
捌いた瞬間にもある程度のベロ毒素は発生してるのでは?
捌いて直ぐに放射線殺菌したら、確かにそれ以上毒素は増えませんが、それまでに発生している分が無害になる訳ではありません。
Re:すでに発生してしまったベロ毒素をどうするか (スコア:5, 参考になる)
毒素の名前が有名すぎて、誤解されがちだけど、腸管出血性大腸菌による食中毒は、感染型食中毒です。ベロ毒素そのものを食べても発症することはない、というのが通説です。(似たような作用機序のリシンならば経口中毒もあるけど、毒素の活性サブユニットの機能は共通してても、結合サブユニットの仕組みが異なるので)
少なくとも、ベロ毒素そのものを食べたことによる症例報告は、私が探した限り見つかりませんでしたが、もし「生菌ではなく毒素を食べて発症した症例」の論文等をご存知でしたら、ぜひご教示ください。
Re:すでに発生してしまったベロ毒素をどうするか (スコア:5, 興味深い)
O-157は極めて少ない細菌数(10個とか)でも感染するため,
細菌が「ほとんどいない」と思っていても感染することがあるようです。
で,レバーの(外だけではなく)中にもわずかな157が発見されることがあるため,
そしてそれの滅菌方法は加熱しかないため生レバーは禁止になったようです。
ですから,新鮮なレバーであれば体に影響を及ぼすほどのベロ毒素は到底存在しないはずです。
問題は感染してから体内で作られるベロ毒素です。
肉の殺菌に使う場合は高線量が必要 (スコア:5, 参考になる)
>現在日本で放射線照射が認められている食品はジャガイモのみ。
この手の議論は震災前まで研究されていて、厚生労働省:食品への放射線照射についての科学的知見のとりまとめ業務報告書 [mhlw.go.jp]にある「食品への放射線照射技術の利用(PDF:365KB)」 [mhlw.go.jp]によると、「必要な線量は発芽防止、殺虫、殺菌の順に高くなっている」とのこと。
以下、報告書から抜粋。
米国では1992年から「家禽肉の許可(3.0kGy まで)」され、1997年には「FAO/IAEA/WHO 高線量照射に関する合同研究部会:10kGy 以上の高線量健全性の宣言」が行われる一方、ドイツで「国立栄養生理研究所がアルキルシクロブタノンによる細胞のDNA 損傷についてのデータを発表」もあって、「欧州では 2000 年以降、照射量は減少傾向となった。ドイツでは、輸出用としてのみ、香辛料類の照射が実施されており、国内での照射食品の流通は禁止されている」とのこと。
とはいえ「照射食品に関する国際的検討はその後も進められ、2003 年にはコーデックス委員会において、技術的な目的を達成する上で正当な必要性がある場合には、10kGy 以上での照射も認められることとなった。」ともある。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
照射臭 (スコア:5, 参考になる)
ちょっと古い資料ですが
食品照射研究・開発の現況 [jaea.go.jp]
生レバーなんかより香辛料等が先だろ
できるはずだけど (スコア:1)
肉の味がすごくまずくなるから、実用化には向かないっていう話しだと思ったけど。
Re:できるはずだけど (スコア:4, おもしろおかしい)
ほとんど同じだよ。
牡蠣にも使えないかな? (スコア:1)
生牡蠣好きだけど、一度中ってからあの恐怖が抜けないので。
Re:牡蠣にも使えないかな? (スコア:1)
生牡蠣はすでに殺菌処理の方法が確立されてるはずです。
生食用であることを確認したにも関わらず中ったのであれば不幸としか言いようがありませんが、
放射線を使ったとしても100%の安全を保証できるわけではないでしょう。
Re:牡蠣にも使えないかな? (スコア:5, 参考になる)
>生牡蠣はすでに殺菌処理の方法が確立されてるはずです。
「無菌の水に数日間漬け込む」
とゆーのがソレです。そのあいだ牡蠣は餌食えないので身が痩せます。
なので、そういう処理をしない牡蠣のほうが生食した場合旨いです。(よほど綺麗な海で育てない限りそんな食べ方できないけどね)
宇宙科学が生んだ脅威の技術!! (スコア:1)
キャトルミューテーションによる内臓摘出処理により、安全に牛レバーを(ry
そもそも (スコア:0, すばらしい洞察)
そこまでしてまで食べなければならない物じゃ無い。
Re:そもそも (スコア:2, すばらしい洞察)
単なる食材としての殺菌技術の話のはずなのに
「おれ食わないからどうでもいい」派と
「朝鮮文化は消えろ」派が一番必死になるのがこの話題の特徴。
Re:そもそも (スコア:1)
規制規制の連発だったこんにゃくゼリーとの扱いの差がでかいな
食肉業界からのお布施の額が桁外れなのか
Re:そもそも (スコア:1)
個人的には、あれだけこんにゃくゼリーを擁護してたネット民が生レバーは叩きまくってる、その差が気になる。
Re:そもそも (スコア:2, すばらしい洞察)
蒟蒻ゼリーは、摂取方法さえ気を付ければ、重大なリスクを回避できる
生レバーは、摂取方法をどうしようと、生である限り重大なリスクを回避できない
(今回の解決策が実現されれば、「回避できなかった」となりますが)
この差ではないですか?
Re:そもそも (スコア:1)
こんにゃくゼリーの時にやり玉に揚げられてたのは一社だけでしたっけ。
生レバーの場合焼肉屋関係だと相当範囲がでっかそうだからお布施もたんまりかも。
#どっちもあんまり食べないけど。
Re:そもそも (スコア:1)
半分くらいまでしか同意できない。
たべたい人にとってはぜひとも研究してほしいとは思ってるじゃないかな。
俺は食べないけど、多様な食文化は良いことだと思うし。
ただ生レバーについて金かけて調べる意味はあるのかという感じはする。
レバー以外にも応用可能だから調べてるよという前提だろうことはわかってるけど。
Re:そもそも (スコア:1)
「そもそも論」に従わなかった人がいたおかげで、ふぐの刺身など、豊饒な食文化が日本に存在していると思っています。
# 当時は「他に食べるものがないので必要に迫られて」だったのかもしれませんが、現在は他にいくらでも食べ物があるので、「そもそも論」に従うなら止めればいい話だと思う
Re: (スコア:0)
完全に同意。同じことを考えたら、やっぱり同志が居た。
Re: (スコア:0)
好きなひとには、そこまでしてまで食べたい物じゃ。
Re:そもそも (スコア:1)
人獣共通感染症といえば, 細菌に限らず寄生虫も注意が必要ですね.
牛と豚についてそれぞれ有名なのが無鉤条虫 [wikipedia.org]と有鉤条虫 [merckmanual.jp]で, 寄生虫予防の面からかっては生肉は食べないのが常識だったはずなのですが.
放射線照射するなら (スコア:0)
焼いて食えばいいぢゃん
Re:放射線照射するなら (スコア:1)
刺身も寿司も全部焼いて食べればいいですね
Re:放射線照射するなら (スコア:1)
赤外線照射ですね。
# と、某掲示板から
国がいちいち (スコア:0)
食肉業界への影響云々ってのが動機だろうけど、国が金と手間隙かけるような研究じゃないでしょコレ。
そんなことに心血注ぐヒマあるなら、もっと他にやることが山積してるのに。
Re:国がいちいち (スコア:4, すばらしい洞察)
生レバーや肉の生食で需要が高まっているこの好機もってして、ガンマ線殺菌の食品への適用を進めるのは良い判断だと思いますけど。
効果やコストをちゃんと見極めて、適切な用途について活用可能になれば国民全体の利益につながるわけで。
#生理的な忌避という理由だけで選択肢が潰されるのであれば勿体無いと思うのです。
Re:国がいちいち (スコア:2)
安全性と認可の話ですよね。国民の食生活の安全の確保を国が研究しないで誰がやるべきと言いたいのでしょうか。 たとえば食肉業界が金を出した研究の結果、「安全です」となったら鵜呑みにして厚労省は認可すべきなの?
他にもやるべきことがあることは否定しないけど、それはこの研究をけなす理由にはならない。
Re: (スコア:0)
いや、単に「生食禁止」で終わりだろこんなん。
Re:国がいちいち (スコア:1)
別に、国が禁止する必要も無いですよ。
生食を禁止したって、今度は、焼いて食え、って出された牛レバーを焼かずに食って食中毒起こす人間が出るだけの事。
そうなったら、今度は素人の焼肉を規制するんですか?
そろそろ食品にゼロリスクを求めるのは止めにしませんか?
Re:国がいちいち (スコア:5, すばらしい洞察)
> 食中毒起こす人間が出るだけ
腸管出血性大腸菌の場合その感染力の強さ故に食べた人だけでは済まない可能性が強いことが問題になっているそうです。
http://togetter.com/li/319675 [togetter.com]
Re: (スコア:0)
放射線源の使途は国が管理しているのに、食肉業界が勝手に研究したら脱法。
Re:国がいちいち (スコア:3, すばらしい洞察)
放射線を使った食品の殺菌技術の用途はなにもレバ刺しに限った話じゃない。
免疫抑制を受けてる患者は生鮮品は原則不可だけど、放射線殺菌の基準ができれば食事に生鮮品を出せるようになる。
入院中の患者における食環境の比重は大きいし、楽しみがあると治療の結果にも影響する。
Re:国がいちいち (スコア:1)
実は方法は無いこともないんですけどね. 要は完全無菌状態で飼育すればよいだけの話で.
でも, その「だけ」というのが困難で, 現実的には食肉用の無菌豚は存在しない [pork-land.com]って状況みたいです. 医薬品の研究とか, 移植用というような目的では飼育されているみたいですが, そういう目的ですから価格的にも数桁違うでしょうし, 入手もほぼ不可能でしょう. 味の面でも用途が違うのでどんなものかも分かりませんし.
Re: (スコア:0)
そうだね。
食肉の問題を起こしたら二度と営業できないようにして、
経営者にも損害賠償を請求したらいいだけ。
Re: (スコア:0)
そんなことに心血注ぐヒマあるなら、もっと他にやることが山積してるのに。
テスト前に何となく部屋の掃除をし始めたはずが、捨てようとした雑誌を読みふけってしまうようなもんだ。
Re:で、 (スコア:1)
放射脳かどうかは知らないけど、お約束すぎる反応をして炎上している人なら。
togetterより:「放射線殺菌したレバーを食べると内部被曝する!」と主張するジャーナリスト rei_ueno 氏 [togetter.com]
わざわざ放射線汚染された肉売るな被曝するだろ (スコア:0)
いっそ、レントゲンもCTスキャンも電磁ではあるけどMRIも拒否したらいいんじゃないかな
年に一度の健康診断でやるバリウム飲んでする胃のレントゲン検査も胸部レントゲンもそいつらハズしてくれたら、保険料少なくてすむのに
Re: (スコア:0)
ついでに飛行機を使った海外旅行や、東海道新幹線で丹那トンネル通過して西日本へ旅行、お盆の墓参りもやめたらいいんじゃないか。
Re:わざわざ放射線汚染された肉売るな被曝するだろ (スコア:1)
思わず末尾に「お後がよろしいようで。」の一文があるんじゃないかと思った。
Re:わざわざ放射線汚染された肉売るな被曝するだろ (スコア:1)
まあこんな話もありますし。
「放射能とは縁遠い宇宙に行けてうらやましいです」 [livedoor.jp]
Re: (スコア:0)
したきゃするでしょ。ただちに反応してくれないと不満なの?
本人は対立厨を客観的に演じてるつもりかもしれないけど、
もう脳に快感が染み付いちゃってるんじゃないんですか。
Re: (スコア:0)
赤外線とか紫外線、可視光線の対処に忙しいんじゃないの?
Re: (スコア:0)
ああ、鳩のことですね。
彼はもう末期だと思いますよ。
Re:名前変えときゃ大丈夫だろ (スコア:1)
遠々紫外線とか言えば、健康に良さそうじゃね
Re:中途半端に照射すると (スコア:1)
前者については確率論の問題だと思うけどね。
突然変異でス(略)菌とやらが人体に有害でかつ充分成長・増殖可能な状態で産まれることはあり得ないとは言わないけど
それはとあるプログラムの修正をサルに任せた時にちゃんと動きかつ有害なプログラムが産まれるか、というようなものだ。
確かにわずかな修正で超有害なウイルスが産まれるかもしれない。
でもきっとそのン百万倍くらいの確率でそのプログラムはコンパイル不可か、コンパイルを通ってもまともに動かない。
仮に突然変異ウイルス・菌が産まれても、それが増殖し、人体の免疫に打ち勝ち、人体に有害な作用を与え、その結果被害人数が問題になるほど出るようになるには関門が沢山あるし。