仏、伊、英で5Gネットワークからファーウェイ製品排除の動きが強まる 61
簡単にはいかない 部門より
ヨーロッパの一部で5G基幹設備のファーウェイ排除の動きが強まっている。
フランスは7日、ファーウェイ製の第5世代(5G)移動通信機器に関しては、期間限定での使用を認めるという決断を下した。与党・共和国前進でサイバーセキュリティー委員会メンバーでもあるボトレル議員の発言によれば、ファーウェイ製品を「段階的に排除する措置だ」とのこと(Bloomberg)。
イタリアでもファーウェイ製品を排除する方針であることが報じられている。イタリアとブラジル両国で5G環境の構築に動いていたイタリアの通信大手テレコム・イタリアが、基幹通信網の入札にファーウェイを入れず、事実上の排除を決めたとしている(Reuters)。
イギリスでもジョンソン政権がファーウェイ排除に乗り出している。14日に会合が開かれる国家安全保障会議(NSC)で方向性が決められるという。具体的な案としては、2021年終盤までにファーウェイ設備の新規導入を禁止し、その後2027年までに完全排除する方向でまとまりつつある模様。
ただ英国の通信大手BTは、急激な排除は通信障害を起こす可能性があるとして、「ファーウェイ製品をすべて排除するのであれば、理想的には7年間の時間が欲しい」という時間的な猶予を求める発言をしている(Bloomberg、Bloombergその2、Reuters)。
なお現在の5G設備市場シェアは、1位がファーウェイで35.7%、2位がエリクソンで24.6%、3位がノキアで15.8%、4位がサムスンで13.2%だそうだ(36Kr Japan)。