ファン活動と著作権@講談社 98
ストーリー by wakatono
よくあること? 部門より
よくあること? 部門より
mass曰く、"講談社のリンクと著作権についてによると、講談社は出版物のコピーだけではなく、ファンが制作したパロディ作品のネット上での公開も規制する方針のようです。6月に入ってから各ファンサイトにこの情報が伝わり「イラストすらアップできない」と動揺が広がっています。"
"昔から小学館やサンライズ(共に許可制リンクのためリンク張れず)は同様の強い規制を打ち出していましたが、いわゆるマニア層向け作品の多い講談社が今更このような原則を打ち出したことには困惑させられます。悪質なケースを押さえるためとしても、要約駄目・同人小説駄目・イラストも駄目と、ここまで厳しくはっきり書かれると普通の人はファンサイトを開けません。ネット上でのファン活動は出版社にとっては邪魔なのでしょうか。
ちなみに、講談社はあえてオフラインの同人誌については何もふれておりません。あくまでネット上での活動と同人グッズのみです……。"
この件について質問を送り、回答をもらった人が、自分のページでそのやりとりを掲載している。主上探索さんの「著作権についての見解」というコンテンツがそれにあたるが、回答の内容は至極まともなもの。同人誌についても同様のガイドラインが適用されるようだ。
なぜ著作者の権利だけこんなに主張する? (スコア:4, すばらしい洞察)
日経新聞も同じような権利主張の広告を載せたことがあるけど、マスコミ各社はみんなこの売れない時代、マスコミの役割が急激に変化している時代に対応していけない、ということを自ら開示しているようなもの。
硬直化と陳腐化で自ら腐りはじめた人や組織は、自分の既得の権利を守ろうとするあまり、それさえ守る必要のないところまで急速に堕落して、結局は自らのいのちを短くしてしまう。
これは単に「権利の主張」ではありません。「近代マスコミの終焉」に向けた一場面にすぎません。
ぼくはあなたの死に際を看取ってあげる義理はないんだけど、面白い見世物だから見に行く。それだけだよ、というヤジウマもまた多いことをお忘れなく。マスコミ関係者の方々。
Re:なぜ著作者の権利だけこんなに主張する? (スコア:1, 興味深い)
創作者の身内に返さず、企業が持ちつづけたり
フリー化したものを、新たに創ったパロを使って、
他者が創れ無いよう縛ったり、
不透明なピンハネをやったり、
自分の所の物は、しっかり権利主張するが
裏で無断転載とか平気でやっていたり
単行本の書き下ろし分については、無給労働を強いたりと
仲介組織が生産者をナイガシロにしているケースもあり末期的だと思う。
週刊少年マガジン連載陣の一人の反応 (スコア:3, 興味深い)
作者の気持ちとしても、複雑なようですね。
個人的には、私も同人活動を行うものの立場として、ファン活動としての同人活動はある程度許容されてしかるべきではないのか?まったくの規制を行った場合、その作品の衰退を招く結果にもなりかねない部分があるのではないか?という事を指摘しておきたいです。
ま、私自身は絵は描かないんですが。
あと、模型を作るものの立場として、ある程度幸せなファン活動の場としての「ワンフェス」と当日版権、といったシステムも指摘させてもらいます。ただし、これは同人誌には適用しがたい(運用コスト上の問題)のも事実であることも合わせて。ご参考までに。
Re:週刊少年マガジン連載陣の一人の反応 (スコア:1)
はすかわ
Re:週刊少年マガジン連載陣の一人の反応 (スコア:1)
ファンサイトと言ってもファンのリンク集に近い気がします>G.H.T同盟
山本さんは漫画好きの集団である「作画グループ」で活動されてたので
「ファンとしての活動」ならそれ程目くじらは立てないと思いますが
「除く,悪意&商業ベース&無断転載」なんてわざわざ書いてる辺り
かなりカチンと来る連中も居たんだろうなぁと推測。
因むと作画グループ自体は創作集団です。
記憶する限り,発行物でパロディ載せたのは
「超人ロック」をベースにしたパロディ作品が1本だけじゃなかったかな?
Re:週刊少年マガジン連載陣の一人の反応 (スコア:1)
付け加えるなら、「超人ロック」/聖悠紀も、最初のシリーズは作画グループから出てましたね。ある意味セルフパロディ。
リンク先読んでます? (スコア:3, 参考になる)
「CGIやその他のコンテンツへの直リンクはご遠慮ください」となっているためにリンク先がトップページだし、講談社の回答メールを見つけられなかったのでしょうね。
しかし、件のページにはわざわざ「このページへのリンク、転載・改変は自由です。ただし自己責任でお願いします。」と書いてあるので直接リンクを貼っておきます。
講談社の「著作権について」に対する当サイトの見解2
[wakwak.com]講談社からいただいた回答と管理人の質問メール [wakwak.com]
これを読む限りは小学館などよりはずっと良心的かつ現実的な対応だと思います。
もちろん、「禁止していることには変わりはない、どこが良心的なんだ」という意見もあるでしょうが。
うじゃうじゃ
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
日本の著作権についてよく分かりませんが、商標みたいに保護しないと失う物ではないと思います。そしたら、作者が文句をいわない限り叩かなくてもいいのではありませんか?間違えたら指摘してください。
Re:リンク先読んでます? (スコア:2, 参考になる)
そういうふうに個別に許可を出すようなことをしたくないのだと思います。
例の回答メールの内容から推測すると、
・作者にしても出版社にしても本来やるべき仕事は別にあるので許可を求められるたびに内容を確認するのは現実的ではない。
・どこまでが許容範囲かは作者によって違う場合もあるので、出版社としては全てを包括できるように厳しい条件を示しておく。
・実際にはこの条件は悪質な事例に対して公開停止を要請したりする場合の根拠とするためのもので、すべてに一律で適用するつもりはない。
という感じで、2次著作物に関しては「悪質な場合に対する保険として禁止としておくが、事実上は黙認」というスタンスではないでしょうか。
>作者が文句をいわない限り叩かなくてもいいのではありませんか?
悪質な場合のクレームに関しても基本的には作者と協議の上で対処するように思われます。
本当にこのとおりに行動するのか、将来に渡ってそういう姿勢を貫けるのかはわかりませんが。
うじゃうじゃ
出版業界も勉強不足? (スコア:1)
ここからもう1段推測してみたのですが、例えばファンのサイトなどを訪れた誰かが、「当ページの内容について出版社への問い合わせは御遠慮下さい」などの記述を無視して出版社に何か問い合わせを行ったのがきっかけになっている可能性があります。
ただ、これは別に出版業界に限ったことではありません。ファンができるようなものなら、例えば鉄道でも起きているそうです。車とか、食品とかでもあるのでしょう。こっちの方では「業務に差し障りがありますので」とやんわり窘めるだけで済んでしまいます。比較してみると、出版の方は著作権をあまりに意識し過ぎて、他の方法を見失っているのかも知れません。
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
でもって、出版社は同人の大手サークルとか作者を青田買い(?)してきて、メジャーデビューさせているのに、この手の制限をかけるのは、言ってることとやってることがちゃうやんけー!という感じです。
うかうか
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
確かに、講談社の運用はゆるいようですね。
ただ、それならばあそこまで詳細に禁止事項を掲載する必要はなかったのではないかと。
この回答を読むと、違反者にはまず警告を送ると読めますが、警告を送ってから
法的処置をとるつもりならば、Webページにはもっと総括的な禁止事項を
書いておけばいいのではないかと思うのです。
ファンサイトは普通、出版社や作者が何もいっていないということは
黙認してくれているのだという暗黙のルールを信じてファン活動をしています。
そして、著作権者からクレームが来たら素直に従う心構えでいます。
そんな中で、要約が駄目、キャラを使ったイラストや小説が駄目、というように
項目を列挙してかかれていると、講談社はファンサイトが
通常行っているような行為を具体的に潰そうとしているのではないかと
普通は思います。
そうやって、規模を縮小したり、消滅したりした「良心的な」ファンサイトを
いくつも見てきただけに、やるせない気持ちになるのです。
あまり悪質なものが想定しにくい小説や要約を名指ししてまで
法的な処置をとるぞと脅す必要はあったのでしょうか……。
それとも、悪質なケースに対処する場合に
あらかじめ詳細に禁止しておかないと
あとの警告で詳細に禁止事項を通知したとしても
裁判で不利になったりするのでしょうか?
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
>ファンサイトは普通、出版社や作者が何もいっていないということは
>黙認してくれているのだという暗黙のルールを信じてファン活動をしています。
>そして、著作権者からクレームが来たら素直に従う心構えでいます。
>そんな中で、要約が駄目、キャラを使ったイラストや小説が駄目、というように
>項目を列挙してかかれていると、講談社はファンサイトが
>通常行っているような行為を具体的に潰そうとしているのではないかと
>普通は思います。
普通じゃない、違法、悪質なサイトが世の中にどれほど
多いのか、と言うことじゃないでしょうか。
「利益以上に被害が大きい」とか。
良質なものばかりならば問題はそもそも発生しないでしょうし。
だから、ファンとしてやるべきことは、自分のサイトさえよければ
よいということではなく、むしろ、悪質なサイトを発見した場合に
なんらかの手段で立ち向かっていくことだと思います。
出版社側としては、1サイト毎別々に判断を下す、なんていう
作業はとても大変でしょうし、本来の仕事では無いはずです。
ファンは一つの「ファン」として群体で見るしか無いと思います。
それが総体として悪質だと判断されるのは、総じて「ファンの責任」
ということなのでしょう。
ならば、ファンのなかで自浄作用する何かが必要なのでは。
悪質なファンが取り除かれれば、自然に緩やかになると思います
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
「普通」という単語を使った時点でつっこみがくるとは思っていたのですが、
自分の周りでの普通がもしかしたら他のジャンルでは違うのかも
などと思いながら言葉を選んでいました。
ですので、僕の感覚は間違っている、という指摘は大歓迎です。
自分は小説ファンサイト系の人間なので、
コミック系はまた感覚が違うのかなぁ、などとも思っていたり。
> 普通じゃない、違法、悪質なサイトが世の中にどれほど
> 多いのか、と言うことじゃないでしょうか。
> 「利益以上に被害が大きい」とか。
悪質な同人誌や悪質な同人グッズというのはよくわかるのです。
ほとんど商業ベースになっているようなところもありますよね。
ただ、被害の多い悪質なサイト、といわれると
僕にはとっさに思いつかないので、??になっていたわけで。
作品をそのままコピーして載せているサイトを禁止するなら
2次創作まで禁止する必要はないですよね。
・・・エロパロ同人誌を収集して無断転載しているような
サイトを出版社側で規制したいとかなのでしょうか?
それなら2次著作も制限する項目が載っていることにも納得ですが、
そんなに数が多いものなのでしょうか。
よく知らないので、わかる方に教えていただきたいです。
> ならば、ファンのなかで自浄作用する何かが必要なのでは。
> 悪質なファンが取り除かれれば、自然に緩やかになると思います
そうですね。悪質なページを見つけたら注意して、
悪意のあるものに関しては著作権者に報告するという運動をすることは
意味のあることだと思います。
現状でも、結構行われていることではないかとは思いますが……。
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
>黙認してくれているのだという暗黙のルールを信じてファン活動をしています。
そういう暗黙のルールを作ったのはファンサイト側じゃないんですか?
自分たちで勝手に作って勝手に信じてれば世話ないですが。
>著作権者からクレームが来たら
で、何も言われなければ(見つからなければ)おっけーってのはあんまりでしょう。
著作権者に許可をとるのは当然でしょうし、「いちいち問い合わせされるのは迷惑かも」と思うのなら、
同好の士に周知すべく行動を行うのが「良心的」なのではないでしょうか?
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
明確な約束事として成立してしまうのもまずい部分もあるでしょうし。
#前にもあったように、「権利が保護されている=禁止されている」わけじゃないってところもあるでしょうし。
著作権者に連絡を取っているかどうかはケースバイケースでしょうし(著作者公認の公式ファンサイト、サークルはあるわけですし、ただ、今回のようなこととなると、講談社での作品の扱いだけ特別になるのかな?事例は既にあったような気もしますが)、
今のようにネットが発達する以前からの活動ということもあるし(時代にあった活動方針を立てようよというのは分かります)、
活動を見直すという機会ではあるかも。
#だからこそネット上のものだけに限っているのかも>個別許可は面倒くさい>原則禁止とか
まぁ、講談社の権利ってのがどのくらいで消尽するものなのかには個人的興味はありますが。
コミックス絶版になるの早いんだよねー。
本当かい♪本当かい♪
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
> 自分たちで勝手に作って勝手に信じてれば世話ないですが。
いや、実態をご存知じゃないのなら、そう思われても仕方ないのですが。
ただ、ファンサイトのあり方はどの出版社も把握しているわけですよ。
Yahoo! あたりを見ればいくらでも登録されているわけですし。
以前、何かの機会で出版社側の方の話を聞きましたが、
「許可を求められれば立場上 Yes と言う訳にはいかない、
だからそんなやぶ蛇なことはせずに、暗黙の了解というレベルでやっていてね。
ただ、行き過ぎたことがあったら警告するので
そのときには素直に従ってね。」
というお話でした。
どこの出版社でも似たような現状だと思います。
「いや、違う」とおっしゃるなら、ぜひその事例をお教えください。
僕が知らないだけでしょうから。
> で、何も言われなければ(見つからなければ)おっけー
そんなこといいたいつもりはさらさらないのですが(苦笑)
ファンサイトがそんなに悪意の渦巻くものだと思ってます?
作家さんにこんなページ開きましたよ、とメールを送ってみたり
公式ページからリンクされていたりと、和気藹々とやっているところが
多いんですが、それでもそんなスタンスで活動しているとでも?
Re:リンク先読んでます? (スコア:1)
MIDI関係ってそういう感じだったのですか。興味深いです。
ただ、音楽に絡むあたりは伝統的に著作権にうるさいということもありますし
そこらへんでサイト運営者の意識も違うのではないでしょうか。
ファンサイトを運営していてアングラ意識でやっている所って
僕の感覚ではあんまりないような(^^;
作家さんに喜んで報告したりしながら、
作品を一緒になって楽しんでいこう、という雰囲気で
やっているのではないかと思います。
これも、いままで実際に著作権者に訴えられた経験がないので
こんなにのんびりしているだけで、出版社がガンガン訴え始めたら
MIDI のサイトと同じような雰囲気になっていってしまうのかもしれませんね。
そうなってしまうと、確かに
> "著作権者の顔色伺いながらビクビク続けて いても全然面白くない"
というのは確かかも。
昔○○○という漫画があったな、 (スコア:3, すばらしい洞察)
2.googleで調べてみる。
3.著作権を所有する企業のページに行っても古い情報は存在しない。
4.やがて、ファンのページに行きつく。
5.そこでキャラクタの紹介、ストーリーの紹介、とカタログ以上の濃いデータが載っていて、さらに興味を持つ。
6.最終的にはビデオを購入する。
今後はこういうこともなくなるわけですね。
Re:昔○○○という漫画があったな、 (スコア:2, すばらしい洞察)
ちなみに、文章のみだとしても要約・翻案に引っかかる恐れは大だと思います。制限事項を最大限まで拡大解釈したとき、ファンサイトに残されるものってあるんですかね……。
あと、個人的にはファンサイトによる「被害は見えやすい」けど「利益は見えづらい」というのも、企業側が過剰防衛に走る原因だと思っています。
分野違いですが、海外のPCゲームメーカーなんかは(著作権表記さえしておけば)制限がかなり緩いところが多いですよね。がちがちに制限するよりも、悪質なサイトも出てくるかもしれないけれども、ある程度好き放題にしてもらった方が最終的な利益は大きくなるという判断が働いているからではないでしょうか。
今回も含めた出版社の方針が、そういった計算をした上で取っている行動なのか、それとも使える権利はとりあえず使っとけ的なものなのか、そのあたりは少し気になります。
勝つて言はず、敗れて語らず、
謙譲を崇ぶ者は君子也、怨怒を起す者は小人也。
二次著作権の現状 (スコア:2, 参考になる)
まとめてみました。
・二次著作物について
一度作られてしまえば、(日本の法律では)二次著作者は一次著作者と同一の権利を持つ。
一次著作物の著作者は、著作者人格権(譲渡不可)の一部として同一性保持権を持ち、それを根拠としてすべての二次創作の作成をコントロールすることができる。実際にはこれと複製権の問題を両方運用することにより、二次著作物(具体的には同人誌等)の流通をコントロールできるのが実態だろう。
・過去の(二次著作物がらみの)主要な事件
任天堂事件
ポケモンの(18禁??)同人誌を書いた個人サークル(ピコ手?)代表が逮捕された事件。京都府警は同人誌業界の大きさから、何らかの組織(=暴力団?)が背後にいるものとして捜査を進め、結局作者は22日フルに拘留されて有罪判決(略式・罰金10万)が出た。
詳細は http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/pokemon.html [rim.or.jp] がよくまとまっている。
この件については、任天堂からの警告がなかったことなどが現在でも問題視されている模様。
ときメモビデオ事件
コナミがときメモの18禁ビデオを作った企業を訴えた事件。コナミ勝訴。こいつはいくらなんでもコナミが勝っておかしくないんだが……いろいろな件で「コナミ=二次著作物に厳しい会社」というイメージを植え付けたことは確か。
ときメモセーブデータ事件
ときメモ1において、オールパラメータ999のセーブデータをぶち込んだメモリーカードを販売した企業が訴えられて、コナミが勝訴した事件。……オールパラメータ573のメモリーカードならPS版ときメモとまっさらのメモリーカードがあれば一発で作れますが何か?
#藤崎詩織でさえ200あれば攻略できる…(はず)ので、573か999かは本質的には何の違いもない……はず。
・ゲーム業界の実情
二大えろげメーカー(?)鍵 [visualarts.gr.jp]、葉っぱ [aquaplus.co.jp]ともに非営利レベルの同人は完全に認めている。
葉っぱは書店等委託を認めていない(→C58における将棋倒し事件の遠因)が、鍵はほぼ完全な同人容認。
#昔の葉っぱは書店等委託も含めて全部認めていたようです。
二番手メーカーの場合、ageやねこねこあたりは完全無制限(素材直接引用を除く)、コンシューマーではあるがこの手の話題に対する傾向が似ているKIDも完全無制限。
一般論として、コンシューマーのメーカーは厳しい……
と思っていたら、コンパイルやスクウェアのサイトには一切の記述が見当たらない様子。どうなのだろうか……
#コナミでさえ、ときメモ最初期にはコミケで関連ブースを回って「同人を作ってくれてありがとう」とか挨拶していたらしいんですが……
結局、二次著作物は(何らかの許可がない限り)すべて著作権侵害(=法律違反)なことは確かなんですが、殺人や強盗などとは違い基本的にはすべての罰則が親告罪扱い(=権利保有者が告訴しなければ裁判沙汰になりえない)になっているので、「暗黙の了解」がある意味において許可とみなせる状況になっています。
講談社の場合も、(注1)講談社と某同人屋の往復書簡メールで明かされているようにコミケを含む同人世界にかなりの理解を示しているので、一応厳しいことは言っておくが、実際には(あまりにひどいものを除き)暗黙の了解を出しているというダブルスタンダードで運用されているものと思われます。
(注1 http://www.bg.wakwak.com/~kotetsu/tansaku/letter.html [wakwak.com])
実際問題、二次著作物が「権利者からの直接の要求」で潰されたケースを私はほとんど知らないのですが、認識不足でしょうか? 実際に二次著作物が消滅しているケースでは、結局「無言の圧力」で叩き潰されているものがほとんどのように感じます。
#……しかし、C62に「著作権侵害を一斉検挙する警察特殊部隊」が突入したとしても、唐突な感じはしないのが現状ですね。例のアメリカのクラック容認法案といい、大手著作権者(=企業等の大組織)が保有する著作権がほとんど強制力を持ちかねない現状は確かにどんどん強まっています。
#私が書いているメルマガの購読は http://www.amanogawa.to [amanogawa.to] で。
#いつも/.をネタに使わせてもらっています。
同人誌(一部)が (スコア:1)
著作権ばかりが優先されがちな法解釈もいかがなものかと思うけれ
ども、同人雑誌(の全てではなく一部が) 著作人格権の侵害も甚だし
いYO
それらの非常識な同人誌の存在を容認している同人誌市場やファン
やコミケにも責任の一旦があるはず。
Re:同人誌(一部)が (スコア:1)
リアルの同人誌に対しての網掛けは殆どせず,ある意味見返りのない
ファンサイトに対する規制項目が並んでる点からして・・・
エロ同人出してる連中は何も感じねえだろうと :-p
それこそ講談社自身がその辺りを黙認してる様にしか見えません。
まぁ実際の話,そういった人は金持ってるので,本なりグッズなり
買ってくれる優良顧客ですから文句言い難いのかもしれませんが(苦笑)
講談社の文言では2次的著作物に関する規制も入ってますが
そもそも2次的著作物に対する規制って本当に法的に可能なんですか?
法的根拠?かな?? (スコア:2, 参考になる)
二次的著作物 著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変型し、又は脚色し、
映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。
著作権法第十一条
二次的著作物に対するこの法律による保護は、その原著作物の著作者の
権利に影響をおよぼさない。
著作権法第二十七条
著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、
映画化し、その他翻案する権利を専有する。
著作権法第二十八条
二次的著作物の原著作物の著作者は、当該二次的著作物の利用に関し、
この款に規定する権利で当該二次的著作物の著作者が有するものと同一
の種類の権利を専有する。
#この款 とは著作権法第三款 著作権に含まれる権利の種類 のことで、
#その権利とは複製権、上演権、上映権、公衆送信権などなど
以上、著作権法で関連ありそうなところを丸写しです。参考になれば
幸いです。
#ホントに丸写し...
この文言を読む限り、原著作者の権利は二次著作物を規制するには十分
すぎる程に保護されているように思います。判例や定説でちがった解釈
があるのかもしれませんが、私にはわかりません。どなたか教えて戴ける
とうれしいです。
Re:同人誌(一部)が (スコア:1)
一次著作権者は二次以降の創作についても、同等の権利を行使できる
みたいだから、
「同等の権利+色々」という事で出来るのではないかと。
#ところで潰せるならば、吸い上げる事や後押しする事も可能?
#一次>二次>三次…とネストが激しい時は如何するのだろう?
取り敢えず、
Fantasia [age.ne.jp]のココ [age.ne.jp]とかココ [age.ne.jp]を参考として挙げておきます。
論点はずれるが (スコア:1)
> やコミケにも責任の一旦があるはず。
確かにね。同人誌業界は今や腐った果実だ。
しかし腐りかけが一番おいしいのも確か。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Net の特性 (スコア:1)
そやつの Copyright(c) なんぞつけて公開されるという事件もあるようなので、公開禁止の主張されても
やむを得ない面もあるかなあと思いました。
Re:Net の特性 (スコア:1)
違法なはずなのに堂々と配布されていますので
同人禁止の理由には乏しいと思われます。
どっちにしろ。 (スコア:1, すばらしい洞察)
まさに特許論争とにたようなモンですね。
業界標準になったから特許振りかざすことと
ヒットした漫画だから講談社が擁護する。
多分、ヒット作じゃなければ講談社も何も言わないと
思いますけど…。
ただ、今の同人というものが5年前と比べて著しく
やりすぎな部分あるからこういう締めが出てきたって点もあるし
カネになるから企業が差し止めするっていう事もあるだろうし
どっちもどっちって感じですね。
個人的には2次著作を取り締まれば取り締まるほど
有能な人材というのは埋もれていくと思うんですけどね…。
今のMIDI耳コピなんかはJASRACの規制で危機的状況だし。
今の規制状況を続けるのであれば、講談社関係者はコミケ等
のイベント参加は恥ずかしくて出来ないでしょうケド。
そのうち、某社のように連載陣に見放されたりして(笑)
#申し訳ないがACで勘弁してください。
Re:どっちにしろ。 (スコア:1)
やりすぎな同人っていうのは、どちらかというと
同人誌の方が多いのではないでしょうか……。
件の講談社の通知は、同人誌については何も触れず、
同人グッズとネット上のファン活動についてのみ言及しているのが
不自然というか、不思議というか。(グッズの方は当然かも)
同人誌は作家を育てる土壌になっているからだ、と
リンク先の講談社からの回答には書いてありましたが。
それとも、ネット上でも行きすぎな同人活動があるのでしょうか……
海外サイトの作品を丸々載せているようなのは論外ですけどね(^^;
どっちも気になる (スコア:1)
>著作権法によって権利が守られていますので、インターネットやイントラネット上で以下のような行為をすることは禁じられています。
その言い回しは違うんでないかい?
著作権法によって権利が守られていることと禁じられていることはイコールじゃないよ。
「権利者として禁じます」ならおかしくないかも。
同人活動者:
>この件について質問を送り、回答をもらった人が、自分のページでそのやりとりを掲載している。
昔、容認発言をしたから今もその「はず」だってのはあまり正しくない姿勢かもしれません。
同人活動者であるならば、きちんと確認すべきではないでしょうか。
Re:どっちも気になる (スコア:1)
確かに。なんとなく、 「改めて聞くとダメって言われたら困るから聞かない」 雰囲気があるように読めました。 講談社に問い合わせる元気のある人が原作者に問い合わせる元気がないとは思えないし。 「だって前にいいって言ったもん」 「その後、ダメだって言ってないもん」では子供の論理ですな。
Kiyotan
Re:どっちも気になる (スコア:1)
なんとな~く、昨今の特許運用のようだ、って感じ。
(文書化の無い黙認・承認→やっぱダメ)
ま、昔ダメだしされたから今後一切ダメってもんでもないって言うものかもしれませんけど。
本当かい♪本当かい♪
Re:どっちも気になる (スコア:1)
>著作権法によって権利が守られていることと禁じられていることは
>イコールじゃないよ。
違いません。
「著作権者は特別の権利を持つ」なので、著作権者以外は禁止されて
いるわけです。
著作権は出版社じゃなく「作者」が持っているわけで、
講談社がどう主張しようと「作者」がOKといえばOKだし、
ダメといえば講談社が許してもダメなわけです。
だから、それほどこの警告文自体は問題になることじゃない
と私は思います。
Re:どっちも気になる (スコア:1)
その前提には「著作権者が許可を与えていない場合」とか「無許可の場合」というのが付くわけで、
「保護されている=無条件に禁じられている」わけではないということが言いたいんです。
せっかく文章を起こしてるんだから、正確な表現しないとダメっしょ。
>著作権は出版社じゃなく「作者」が持っているわけで、
そうとも限らないのでは?
作者は絵を描くだけで、ストーリーは担当(編集)者ってのもザラだし。
Re:どっちも気になる (スコア:1)
>影響はでます。
やはり著作者の権利はもっと保護しなくちゃだなぁ
# 対出版社でね;-P
-- wanna be the biggest dreamer
おふらんす (スコア:1)
……エロ絵がパロディかどうかはともかく。
合法的?パロディ (スコア:1)
元々は「キャ○テン翼」のやおいネタだって話は有名らしいです。
いや,読んだ事無いので本当にそうなのかは知りませんけど(^_^;
1)キャラクターの名前は別名に置き換え。
2)キャラクターの(やおい的)相関関係は維持。
3)解るその筋の読者はニヤリ(笑)
・・・という話を聞いた事があります。
Re:おふらんす (スコア:1)
「許可無く」が抜けてる (スコア:1)
「著作権者の許可無く」...すること
とすればまったく問題ない(どこにでもあるような)権利主張となりますな。
わざと抜いなのかなぁ?
使用許諾のシステム (スコア:1)
「禁止だ!」 「ふざけるな!」
じゃらちがあかないんで、
正当な使用許諾を得て正当な使用料を払うようなシステムを作ればいいのにね
カラオケとか着メロなんてそうだし、ライブハウスでコピー演奏するときに
ちゃんと著作権料(って言うの?)払わす所も増えてるし
pine-apple
Re:使用許諾のシステム (スコア:1)
という事を実践している人のサイトを見たことがありますが、
カラオケへの曲の持ちこみって著作権的には如何なんでしょうか?
#私ゃ行きませんが。
白泉社も (スコア:1)
やはり質問して解答を得ましたけど、著作権の代行管理をする立場として至極まともな内容でしたよ。
規則をどう運用するかは、担当者の裁量ともおっしゃってたです。
(まともなファン活動は黙認の方針と暗に述べたものと解釈)
結局は (スコア:1)
作品の質も上がって、さらに多様化していくのに期待したいです。
規制の意図は、そういうことではなく、作品のイメージダウンや作家の創作意欲向上とか、その他もろもろ企業のオトナな事情だったりするのでしょうけれど。
でも、実際は作家の作品よりも面白いものがあって、
ダメ作品を露呈するのを防ぐため、と考えることもできますね。
Re:権利は誰のもの? (スコア:2, 参考になる)
講談社がまっとうな出版社であれば、法77条の都合上、著作権を移転している場合は文化庁で登録していると思います。登録がなければ、著作権は譲渡されていない(正確には譲渡を我々に対抗できない)わけですから、権利を「許諾」されているだけの出版社には、著作権侵害で告訴する権利はありません。(もっとも、講談社の法務担当者の人はその辺ちゃんとわきまえているように思えます。)
もちろん「原作のまま印刷その他の機械的又は化学的方法により文書又は図画として複製する」権利(法80条)に対しては、話は別です。印刷に準ずる、しかもパロディではなく原作である...という要件を満たすような同人活動って、まずないとは思いますけど。
Re:権利は誰のもの? (スコア:1)
パロ作品を作るな!ではなく流布するなって事かと思いきや、 作成することも禁止なようだね。
「漫画・小説・文章等」の等には「音声」も含まれるん だろうね。すると、声に出しただけでもNG?電車内で迂闊に 話もできない世の中なのか。
「出版物やホームページ上の画像・文章・漫画・キャラクター 等をもとにした会話は禁止されているので御遠慮下さい」って 車内放送がかかるのかな。
Re:権利は誰のもの? (スコア:1)
ストーリーが独自でもキャラクタを複写した時点で複製物に該当すると思います。
よって同人誌というのは複製物に該当すると考えます。
講談社は著作権者との契約により、複製物の出版権を持っていると思われます。同人誌が複製物であるならば、同人誌の出版は講談社の持つ出版権の侵害にあたると思います。
いや、合ってる。 (スコア:2, 興味深い)
だから、アンタにはそーゆーこと言う権利あんの?、という発言だと思われ。
普通、出版社が持っているのは出版権とか編集著作権で、本来の著作権者ではないにもかかわらず著作物の利用を規制する法的根拠はどこあるのか、あるのならまずそれを明確にしなさい、というお話。
ま、実際のところは、
という態度で著作権者の意見を封殺する、音楽業界と似たり寄ったりの構造のような気がしますが。Re:権利は誰のもの? (スコア:1, 興味深い)
講談社が作家から受けている許諾内容を公表せよ、ってことです。
出版社が権利を主張するのなら、根拠となっている許諾内容を公表して欲しいのです。
はたして作家は出版社がそこまでできるほどの権利を許諾しているのか疑問なのです。
Re:いつから「ファン活動=パロディ」になったのか (スコア:2, 興味深い)
鉄道の場合なら事業者の本業と直接衝突することはありません。
ポスターやパンフレットなどの「著作物」も存在しますが、直接そこから利益を得ているというわけでもないのでよほど悪質な場合でなければ問題にはされないでしょう。(最近は既成のキャラクター関係のものも増えてきたのでそちらの方で問題になる場合もあるでしょうが)
ところがSF/コミック/アニメ/ゲームなどでは「著作物」そのものが財産であり、そこから利益を得ているわけです。
少なくともこの点に関しては鉄道を引き合いに出すのはふさわしくないのではないでしょうか。 これは上に書いた「著作物そのものを事業として扱っている」という理由ともうひとつ、「一般的には2次利用の方がはるかに低コスト」という問題もあります。
例えば元の作品としては「ストーリー」「舞台設定」「キャラクターの外面/内面」「絵のタッチ」「広告などによる宣伝活動」といったさまざまな部分にコストを費やしているのに、「イラスト」などによる2次利用の際にはそれらを流用して表面的な「絵」の部分だけを創作しているわけで、「絵のクオリティが本物以上」だからといって必ずしもトータルでオリジナルを超えたわけでもないのに「市場」からの認識としては「プロ以上」のような誤解を生む恐れがあります。(もちろん本当にプロ以上である場合もあるでしょうが、元ネタがあるならコストの一部を肩代わりしてもらっている状態には変わりありません)
このあたりが2次著作物の難しい点であり、作家によっては自分が苦労して生み出したものに「ただ乗り」して絵やストーリーのみを創作するような行為を許さない姿勢をとる場合もあります。(しかし周囲からは短絡的に「金儲け主義」と叩かれる)
この部分だけならソフトウェアの改変に対するライセンスの問題と似たような面があるといえるかもしれません。
#ひとりよがり、狭い考えの持ち主と言われても、自分の作品を人にいじられたくないという理由から
#「無料ソフトだけどソースは公開しない」という選択をしてもいいじゃないかと私は思います。
自然発生的に規模が拡大していったものを当事者が意図的に縮小しようとすることはまず不可能でしょう。
出版者の側としてもその「場」から新人を発掘したり自分達の資産を宣伝してくれる効果を無視はできないでしょうが、同時に作家の育成や出版活動といった投資の結果を安易に利用して利益を得られたり作品を貶める行為によって資産価値を減少させる可能性も考慮しなければなりません。
大手の出版社に限っても対応に差が出ているという現状は、出版社側も「落としどころ」を模索しているということだと思います。
うじゃうじゃ