BSAに家宅捜索されてオープンソースユーザになった社長の話 284
ストーリー by Oliver
客は全て犯罪者予備軍 部門より
客は全て犯罪者予備軍 部門より
本家より。Ernie Ballはギターの弦を製造する小さな会社だ。創業以来、借金を返せなかったこともなければ納税が遅れたこもなければ、訴えられたこともない優良企業だった。ある日、なんら予告なしに重武装した警官隊が玄関前に現れるまでは。それは大手ソフトウェア会社の不正コピー摘発機関であるBSAによる監査だった。マシンを部門間移動したときにソフトを消し忘れた数台分の罰金と弁護士費用で10万ドルを払ったころにはBSAにより全国ニュースのトップで晒され、広告キャンペーンで実名入りの例に使われていた。
今後、顧客をそのように扱うマイクロソフトには一銭も払わない、という決意のもと、Ernie Ballは全社をオープンソースソフトウェアに転換した。RedHat Linux, OpenOffice, Mozilla、そしてEvolutionに社員も経営陣も大満足だそうだ。CNetに掲載されているCEO Sterling Ballのインタビューはプロプラエタリなものからオープンソースなソフトウェアに6ヵ月という短期間で転換した中小企業のユーザビリティだけでなくビジネス面にも言及している体験談として、とても興味深いものだ。
消し忘れ? (スコア:3, すばらしい洞察)
本当に消し忘れただけなんだろうか...
Re:消し忘れ? (スコア:2, 参考になる)
社員から密告とかないと社外にはわからないよねぇ...
となると、使っていたということしかないじゃないのか?
Re:消し忘れ? (スコア:1, 参考になる)
>社員から密告とかないと社外にはわからないよねぇ...
だそうです。
試訳「そのころBSAは"ボスを暴け"という計画のもと、不満を抱く従業員に会社のことをタレこむよう働きかけていた。我社に起こったのはつまりそういうことだった。」
”訳”したのではありません。 (スコア:2, すばらしい洞察)
>ミスリードだなあ。「数十台」レベルでしょ。
"a few dozen"を「数台」と”訳”したわけじゃないでしょ。
本家のタレコミを見てみればわかると思いますが、本家のタレコミには、"for a few unlicensed copies of software,"とあるんだから、翻訳自体は正確だったと思いますよ。
CNETのニュースから、本家にタレこんだsimonikerさんの記事が、誇張され過ぎていたんだと思います。
ちなみに、10万ドルの内訳は、弁護士費用に6万5千ドル、正規のライセンス料として3万5千ドルとありますから、数ダースを計算し易いように3ダースくらいと考えて、1台あたり千ドル…10万円程度?
どういうソフトのコピーかにもよると思いますけど、ビジネスソフト一式とすれば、WindowsOSと、Officeなどの一通りのソフトの正規料金と考えると、それほど不当にひどい金額では無いように思います。
また、BSAが晒した、と言うのも、一般向けに、と言うよりは他のビジネスソフトメーカーに対して、不正コピーの有りうる要注意企業として晒したようなので、実際そういう事実があった以上、Ernie Ballさんも、文句を言えた義理では無いと思うんですけどねぇ…。
まあ、オープンソースのソフトへの移行のきっかけとしては、良かったと言うのはわかりますけどねw
Re:”訳”したのではありません。 (スコア:1)
ざっと元記事全文読んでみました。
とあるので、和解に$65,000 訴訟費用に$35,000 ですね。
ライセンス違反の台数ですが、
とボールさんは答えています、これが正しいとすると5~6台のライセンス違反だったわけですね。台あたり$10,000以上行ってそうですね。この辺は 色々相場 [nda.co.jp]あるみたいなので、なんとも言えませんがちょっとしたミス(開発部門で使っていたPCを事務屋さんにお下がりで渡した時の消し忘れ)が結構な費用についたとは言えそうです。
#それよりも、サーバサイドにアプリを置いてThin Clientにとか、
#RedHatにサポートの電話なんか全然かけてないよとか他の部分の
#方が面白いです。
正確に、冷静に (スコア:2, 参考になる)
10万ドルは弁護士費用と和解費用、ライセンス違反というのは、部門間移動した6台のPCに入っていた(おそらく前の部門では使っていたが、移動先の部門では関係ないので放置していた)消し忘れソフト。
ともあれ、OSS移行の一例として興味深い。
#armedってえのは、警官が丸腰では無かったという程度のことでしょうが、それはどうでもいい(麻薬捜査じゃないんだから)。
とてもいい啓蒙材料 (スコア:1, 興味深い)
まず移行したソフトウェア(OS、Officeアプリケーション、ブラウザ)が明確であるし、期間も6ヶ月と明記されしかも短期。この企業の規模や構成を参考に、類似のスケールの企業を対象に移行プランを立てることも出来そうです。それをオープンソースソフトウェアに協力的なベンダーがプロモートすれば、そのうちのいくつかはうまくいくのではないでしょうか。
また、一人一人で使っているだけではわからなかった問題点も、こうしてオフィスで一斉に移行することで浮きあがってきて、それらオープンソースソフトの品質向上にも貢献するかもしれません。
とにかくプロプライエタリなソフトを使っているうちは、いついいがかりをつけられるかわからないという危険性がある、そういうことがこのエピソード全体から直感できます。
特にこれから、Windows や Office の売り上げが落ちてきたら、Microsoft 側はそういった「不正ユーザ」の「取り締まり」を行うことで利益を上げようという行動に出るかもしれません。
同時期にSCOによる訴訟が退けられるようであれば、その明暗は世間の人によりいっそう印象的に映るでしょう。
- Ryuzi Kambe -
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:3, 興味深い)
>いついいがかりをつけられるかわからないという危険性が
>ある、そういうことがこのエピソード全体から直感できます。
判っているのだとは思うけど、念のため。
ライセンス管理に落ち度があったErnie Ballに非があった
のであって、それに対処することを「いいがかり」と
いうのは適切でしょうかね?
そういう危険性がある(というか見落とした時に影響が
大きい要素がある)という点には同意しますけど。
不正ユーザの取り締まりを行うことで利益を上げようと
いう行動? 利用に対する対価を求める行為でしょ?
「目的・意図」と「手段」は区別しましょうよ。
「重武装した警官隊」を度が過ぎた対応であるかどうかは
自分にはなんともいえないです。現地の詳しい事情が判ら
ないので。(治安が悪い地域だとそのくらいの準備が
いるかもしれないとは思うけど)
僕はフリーソフトやオープンソースの雰囲気が好きなので
FreeBSDや mozilla を使っているけど、あなたの物事の
捕らえ方とその表現は偏っていて醜いと僕は感じますよ。
記事の話は啓蒙材料になるけど、あなたのそのコメントは
フリーソフト・オープンソースに対する理解を捻じ曲げる
害になりかねない。
著作権や知的財産権などを守る BSA による行為だから
変に感じているようだけど、フリーソフト・オープン
ソースを使った商売をやっている人達だって、自分たちの
サービスを販売・契約数以上に不正に使われたら困る
でしょ。 そういう不正ユーザは対処すべき存在でしょ。
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1)
> のであって、それに対処することを「いいがかり」と
> いうのは適切でしょうかね?
> 不正ユーザの取り締まりを行うことで利益を上げようと
> いう行動? 利用に対する対価を求める行為でしょ?
おっしゃるとおり、Ernie Ball に対しては、
どのような経緯でBSAが監査の対象にしたのかが
妥当であれば、至極正当な行為だったと思います。
> 僕はフリーソフトやオープンソースの雰囲気が好きなので
> FreeBSDや mozilla を使っているけど、あなたの物事の
> 捕らえ方とその表現は偏っていて醜いと僕は感じますよ。
> 記事の話は啓蒙材料になるけど、あなたのそのコメントは
> フリーソフト・オープンソースに対する理解を捻じ曲げる
> 害になりかねない。
やっぱり既に利用している人には見苦しい印象が出て
しまいますか。ただやっぱり、いきなりソースコードが
公開されていることや、そのライセンスの特徴について
話しても、知らない人にはなかなか興味を持ってもらえないので、
こういったエピソードを使うことで、フリーソフト・
オープンソースソフトウェアについて知ってもらう機会には
出来ると思います。それで引き込んだ人には、もう一度
時間をかけて理解してもらう必要はあると思いますが。
ちなみに私が Mozilla を使っているのは、オープンソース
ソフトウェアだから、というだけではなく、それが
ほかのソフトよりも使いやすいと感じるからでもあります :-)
- Ryuzi Kambe -
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1, すばらしい洞察)
#383494のAC [srad.jp]は、このエピソードがフリーソフトや
オープンソースの利点を示す一例になる事には異論を
唱えてないし、そういう事に言及している訳でもない。
#383494のACが言おうとしている点を見事に外した
コメントを返してどーするんですか。
それは話のすり替えです。
やはり論点が判ってない。
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1)
> なかなかピンと来るようなオープンソースソフトに移行することのメリットを示す啓蒙材料が無かったのですが、これはかなりいい実例ですね。
→ これは、オープンソースソフトに移行することのメリットの、いい実例ではない
たしかに『オープンソースソフトに移行することのメリット』の本質部分を示すものではありませんでした。まずライセンス違反ありきであったことを容認することは、オープンソースソフトのベンダーにとっても不利益であることは他の方からのご指摘にあったとおりだと思います。
単に通りすがりの人の気を引くために使える可能性があるというだけのことで、こちらについては撤回させていただきたいと思います。
> 特にこれから、Windows や Office の売り上げが落ちてきたら、Microsoft 側はそういった「不正ユーザ」の「取り締まり」を行うことで利益を上げようという行動に出るかもしれません。
→Windows や Office の売り上げが落ちてきたら、Windows が不正ユーザに対する取り締まりを強化することで自社製品の利益を守ろうとするだろうが、それは正当な権利である。
ここは、書き方が悪かったかもしれないので、弁解をしますと、
元の「利益」のところは「不正コピーを大量に行った企業に対し、それ相応の損害賠償を求める訴訟を行うかもしれない。それ自体は契約を交わした相手に対して認められる正当な行為だが、Windows や Office アプリケーション の価格、そして無料であるブラウザの価格は、ほぼMicrosoft独占状態にある市場の中でそもそも適正であるのかどうかが疑わしく、独占の疑いに対する訴訟も起こされ続けている。従って、ソフトウェアの価格に基づいて賠償額が算定された場合、それは不当に高いものになるのではないか」
「そのような見せしめを行うことで自社製品のユーザに圧迫感を与え、独占状態下でその企業の製品を企業が設定した対価のまま受け入れるしかない、という印象を世間一般に与えつづけること。書き下すと『仕事をするには、Windows と Office がどうしても必要だ。なぜなら、周りも取引先も皆それを使っているからだ。』という通念のようなもの」
というようなことまで含んで書いたからです。しかし元の文章を見るとはっきり言ってそれを示唆するような文章にはとてもなっていなかったようです。
また、現在欧州で起こされている訴訟の内容も [internet.com]、Office アプリケーションや ブラウザに関してではなく、ローエンドサーバー市場と Windows Media Player に関するものなので、引用したとしても弱かったかもしれません。
- Ryuzi Kambe -
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1)
> オープンソースソフトウェアについて知ってもらう機会には
> 出来ると思います。それで引き込んだ人には、もう一度
> 時間をかけて理解してもらう必要はあると思いますが。
気持ちはよく分かります。
しかし、初めに誤解を植え付けてしまうと、それを正すのはかなり難しいので(それが本人に都合のよい誤解だった場合はなおさら)、こういう形でのオープンソース・フリーソフト関連の導入推進は得策ではないと思います。
ソフトウェアも他の道具と一緒です。とくに業務に使うのであれば、使う側がきちんと調べてから導入しなければならないでしょう。
本家の反応 (スコア:3, 興味深い)
本家を読むと、遵法はあまり意識されてないみたいですね。
憲法すら時代や状況に合わせて変えてよいもので、そのための運動も
臆しない国(USA)と、法律を決めるのに一苦労で、決まってしまえば
悪法でも遵守するのが普通な国(日本)の違いでしょうか?
この違いを意識しないと、今回の事例を日本で啓蒙しようとしても、
一般の人にはひかれるかもしれません。
規制緩和やオープンソース運動などで日本はアメリカ化しようと
がんばってきていますが、乗り越えられない壁はあると思います。
Re: 本家の反応 (スコア:1)
> 本家を読むと、遵法はあまり意識されてないみたいですね。
米国的感覚でいうと、裁判で結果が出てて罰金まで払ってるんだから、もうこの件は結着した、これ以上話すことはない、という所じゃないでしょうか。
> 決まってしまえば悪法でも遵守するのが普通な国(日本)
そうかなぁ。現実的にはとても守れないような規則を作っちゃって、「運用で」などと称して適当にルールを破りながらやっていくのが日本だと思っていますが。
Re:本家の反応 (スコア:1, すばらしい洞察)
>臆しない国(USA)と、法律を決めるのに一苦労で、決まってしまえば
>悪法でも遵守するのが普通な国(日本)の違いでしょうか?
この部分を読むと、まるで自分の都合のいいように法律を変えていくアメリカが
すばらしくて、決めた法律を遵守しつづける日本のやり方が間違っているという
イメージを抱かせるので、個人的には「フレームの元」とモデレートします。
オフトピになりますが、イラク侵攻の際に国際法を無視しまくったアメリカと、
それを支持したアメリカ国民を見ていればわかるように、「自分に都合の悪い法律は悪」
という考えの人が多いんじゃないでしょうか。
#これも「フレームの元」か。
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1, すばらしい洞察)
元記事を読まずに書きますが、この会社が求めているのは「オープンソース」なんですか?本当に「オープンソース」のメリットを示していますか?
タレコミ文に書かれた状況からは、単に「無料で自由にコピーできるソフト」のメリットを示しているようにしか見えないですし、この会社もそういう無料のソフトを求めているだけじゃないですかね。ソースがオープンだろうがクローズドだろうが関係なさそう。
私は、個人的には(GPLだろうがBSDやX11だろうがソース非開示であろうが)良質で無料のソフトであれば作者に感謝しながら使ってしまうというノンポリな人間なのですが、そういう立場から見ていると、いつもオープンソースやLinux、GPLなどの狂信者(と敢えて書く)は「ソースがオープンであるメリット」を力説するクセに、いろいろ議論すると最後には必ず「だって無料じゃん」に行き着く気がするんですよね。
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1, すばらしい洞察)
単に両者は別の人間なだけじゃ?
この手の話題に反応するオープンソース支持者は「だって無料じゃん」のタイプの方だけで、あなたの言われる狂信者は関心を持たないと思います。
Re:とてもいい啓蒙材料 (スコア:1, おもしろおかしい)
>SCO が言いがかりを付けているのは一般利用者じゃない。
じゃぁ、なんで一般利用者用のライセンスが用意されたのさー
ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:1)
違反したことをやっていたのは事実。それを法律をもって罰する
のは悪事ではないだろう。
Ernie Ballだかなんだか知らないけれど、こういうご都合主義な
解釈をする人間って、自分に都合が悪くなればGPLだって無視
するんじゃないの?と穿った見方をしてしまう。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:3, すばらしい洞察)
そういった通常の段取りを飛ばして、いきなり警察による強制捜査をおこなった上に 実名入りでそれを晒し上げるのは、商売としてどうかと思います。
これではライセンス違反状態を解決するためではなく、 自社の顧客をスケープゴートに仕立て上げるために強制捜査をおこなった と思われても仕方ないのでは、と思います。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:1, すばらしい洞察)
> 通常は文書による警告等があってはじめて
> 強制捜査などになるのが「通常の商慣行」でしょう。
数ダースの「消し忘れ」が内部告発されている状況で
「通常の商慣行」も何も無いでしょう。事前通告したら
九分九厘まで、ローレベルフォーマットかけて知らん顔
するよ。数年前に韓国でライセンスの抜き打ちの踏み込み調査を
したら、社長か重役が窓からPCを投げ捨ててまで証拠隠滅
しようとした、という話もある。
ノリとしては脱税捜査に近いのかも。「一企業が税金気取りか!」
と突っ込まれるかも知れないが、そういう意味ではなく
ソフトウェアは簡単に数百~数千万円のモノが無断使用できて
証拠隠滅も容易だということ。まず、現場を押さえなくてはね。
> そういった通常の段取りを飛ばして、いきなり
> 警察による強制捜査をおこなった上に実名入りで
> それを晒し上げるのは、商売としてどうかと思います。
前述したように、証拠隠滅をされる惧れがあるので
強制捜査は已むを得ないと思う。その後の晒し上げは
やりすぎかも知れんけど。ただ、片方の証言のみを
鵜呑みにして「悪意は無かったのに、酷い!」と
片付けるのには反対。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:2, すばらしい洞察)
そうですね。「摘発」が目的であれば、いきなり強制捜査するのが有効なのは その通りだと思います。
しかし、「ライセンスの遵守」が目的であれば、摘発以前に「警告」を与える機会はあるはずだし、 何度か警告しても改善が見られないのであれば悪質なライセンス違反として摘発するのが順序だと思います。
まったくその通りだと思います。
その意味で、警告無しでいきなり強制捜査に踏み切ったことで 「悪意は無かったのに、酷い!」と言わせる余地を作ったのではないかと思うのです。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:1)
>摘発以前に「警告」を与える機会はあるはずだし、
>何度か警告しても改善が見られないのであれば
>悪質なライセンス違反として摘発するのが順序だと
>思います。
「摘発の前には警告がある」というのは、裏返せば「警告がくるまではOK」ということになりませんかね?
いきなり摘発されるからこそ、「摘発による抑止効果」が現れるという面もあると思うんですが。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:1)
「摘発の前に警告」だと、「警告がきてなければ摘発はないんだから、警告来るまでそのまま使っちゃえ」という人が出てくるんでないの?という意味なんすけど。
言うまでもないけど、「警告がくるまではOK」というのは、あくまで「摘発はない」と言う意味であって、「ライセンス上OK」という意味ではないっす。為念。
GPLはユーザを縛りません (スコア:2, すばらしい洞察)
との事ですが、GPLなソフトウェアを(ソフトウェア開発をしない)ユーザが使用していてライセンス違反する事はあり得ないと思うのですが?
Ernie Ballだかなんだか知らないけれど、こういううっかり屋さんな人間は、EULAのようなガチガチのライセンスで縛られたソフトウェアより、 GPLのように自由な使用を許可しているソフトウェアを使った方が良いんじゃないの?
Re:GPLはユーザを縛りません (スコア:2, すばらしい洞察)
ありえると思います。
- GPLの「結合物」は全体がGPLでなければならない
- 動的リンクは「結合物」である(FSFはGPL FAQでそう主張している)
という前提で、
プロプラな(あるいは、オープンソースだがGPL互換のないライセンスの)アプリケーションAと、動的リンクで利用されるプラグインaがあるとします。
また、Aと同じプラグインAPIを持つGPLなアプリケーションBと、プラグインBがあるとします。
ユーザがAとb、Bとaの組み合わせで利用することはGPL違反になりますが、A,a,B,bの作者はコントロールできません。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:1, 参考になる)
十分社会的に悪印象を与える行為だろう。
で、”よほど悪質”の基準が、MSとErnie Ballとではかけ離れていて、
「あなた方(MS)とはお付き合いできません」と相成ったのが今回の件。
どちらの考えが”より一般的に悪質”なのかは各人の判断に委ねられているように思う。
# ・・・で、このタレコミストはMSのやり方が悪質と考えたわけで。
>こういうご都合主義な解釈をする人間
貴方はErnie Ballの方をご都合主義者と評されたようだが・・・ホンマかいな?
/*余談
>GPLだって無視するんじゃないの?
コンピュータソフトウェアのGPLって、ソフトウェアベンダでもない限り違反するのって難しくないかな?
無視するか否かはともかく。そういう意味でErnie Ballのやり方は賢明とも言える。
*/
極論するけど (スコア:1)
今回の例は、以下のようにまとめてみました。
・オープンソースへ移行するなら徹底的に、全社規模で、迅速に、という良い例
・ソフトの消し忘れは明確な犯罪ですという警告
・米国には悪徳な弁護士が多いという再認識
・Ernie Ball氏は自社の過失が原因で陥った事態なのに、マイクロソフトを逆恨みしているという事実
・本当に消し忘れだとしたら、そんなよくあるミスで1000万ドル以上も顧客に支払わせるという、マイクロソフトの間違った判断
・本当に消し忘れなのかという疑問
・それほど違法コピーが深刻な状況なのかという驚き
・そんな被害にも関わらず利益をだしまくるマイクロソフトの価格設定への疑問
・違法コピーをする犯罪者が減れば、ソフトの価格が適性化されるのではないかという期待
・でも人間にはそんなことは期待できないだろうなという失望
なるほど (スコア:1)
------
世界は狭いし唯1つだよ 仲良くしようぜ基地外どもゆ?
個人情報の秘匿WA破滅eNO第一歩也。
Re:ライセンスという面では、EULAもGPLも一緒。 (スコア:1)
shunak氏の言う事は筋が通っていると思います。
この「事件」を(EULA==悪 && GPL==善)という考え方の論拠として捉えるよりは、ソフトウエアという資産を所有する際に付随するリスクを考察する種と捉えたほうが建設的なのかな、と考えます。
>/dev/null
こーゆーのを読むたびに (スコア:1, 参考になる)
個人的にはオープンソース信者を自負してるんだけどね。
> なんら予告なしに重武装した警官隊が玄関前に現れるまでは。
> それは大手ソフトウェア会社の不正コピー摘発機関であるBSAによる監査だった。
BSAの監査で何故「重武装した警官隊」が付くワケ?
然るべき手続きを取れば警察を引っ張り出せるだろうが、
「重武装で御願いします」「へい、お待ち!」って事にはならんだろう。
他国事ながら、そーゆー税金の無駄も厳しく糾弾すべき。
と言うオフトピ
Re:こーゆーのを読むたびに (スコア:1)
社長が中条きよし [google.co.jp]に似た人だった…とか?
# 店が店だけに
Re:こーゆーのを読むたびに (スコア:1)
僕もなんだかこの一文と「警官」という言葉が結び付かなくて
かなり違和感を感じました。私設軍隊みたいなノリで
私設警官ってのが居るのか?と思いました。
で、私設警官が武装してやってくる国なのか?と。
#いや、BSAってのがなんだかわかってないってのが
#いかんのかもしれないんだが。
Kiyotan
Re:こーゆーのを読むたびに (スコア:1, 興味深い)
事前に文書での通知はありませんでした。
# 踏み込まれたことがあるのでAC
Re: 重武装した警官隊 (スコア:2, おもしろおかしい)
↓
ギターはロック
↓
ロックは反体制
↓
反体制は危険思想
つまり「不正コピーの監査」の名を借りたアカ狩りかと…
Re: 重武装した警官隊 (スコア:1)
アニーボールの弦のパッケージは(見た目)少しロック気味かな。
…と思ったらナイロン弦もフォーク弦も作ってるんですね。
E.G.の弦は普通の楽器屋さんに普通に売ってます。
# .009~.046の弦が余ってるけど.009~.042を張っているヘタレなのでID
Re: 重武装した警官隊 (スコア:2, 参考になる)
踏み込む以上はアメリカの警察は半端ではありません。常に、日本人の、そしてアメリカ人でも普通の感覚から言うと「重装備」といえる装備で踏み込みます。
日本では話題になったかどうか知りませんが、数年前にキューバ人の子供をキューバに帰すとか帰さないとかいうことでもめたことがありました。子供をつれてアメリカに亡命してきた母親がその途中で亡くなり、アメリカにすでに来ていた親戚が子供を引き取ったのですが、キューバに残った父親が親権を主張したために法律上は帰さざるを得なくなりました。親戚家族は子供を当局に渡すのを拒否して抵抗したのですが、ある夜、「重装備」の警官隊が突入して子供を連れ去りました。
その時の写真がアメリカでは各誌の表紙に使われたりして有名になったのですが、それがこのページの中ほどにある写真 [indystar.com]です。
ギタリスト、ベーシスト達には (スコア:1)
ていうか、スラドでアーニーボールの名前を見るとは思わなんだ。
------ 「俺は死ぬまで詩を謳い戦場を駆けまわるのだ」(曹操/蒼天航路)
FUD (スコア:1, 興味深い)
>Ernie Ballはギターの弦を製造する小さな会社だ。
大小は相対的なものではあるが、Ernie Ballは決して従業員数名規模の小企業ではない。
Ernie Ballが弱者であったかのように示すためのミスリーディング。
>ある日、なんら予告なしに重武装した警官隊が玄関前に現れるまでは。
重武装は完全な捏造。
>ソフトを消し忘れた数台分の罰金と弁護士費用で10万ドルを払った
・数台分→数ダース分
・罰金→正規のライセンス料金($35,000)
Ernie Ballが犯したライセンス違反を矮小化し、BSAが不当な額をまきあげたというミスリーディング。
結論。
このタレコミ文はBSAに対する悪質なFUDである。
Re:じゃ、次にタレコミ人の出番 (スコア:1)
>Ernie Ballはギターの弦を製造する小さな会社だ。
"we're a privately owned company, a family business that's been around for 30 years, "
>ある日、なんら予告なしに重武装した警官隊が玄関前に現れるまでは。
"And one day I got a call that there were armed marshals at my door talking about software license compliance..."
>・罰金→正規のライセンス料金($35,000)
これは、元のタレコミに"fine"とありますから、罰金と訳してしまうでしょうし、CNETの記事にも"You pay the fine and get on with your business."という一節があります。
とあります。最初のは、私企業でも小さくない会社はありますから、「小さな会社」と訳すのは誤解を与える可能性がありますが、他の部分を、全てOliver氏による捏造だと言うのは、はなはだしく言い過ぎだと思います。
Re:じゃ、次にタレコミ人の出番 (スコア:1)
そういうのは、「誇張」となら言えるかとは思いますが、「捏造」とは言わないと思います。
Re:じゃ、次にタレコミ人の出番 (スコア:1)
単に元コメントから引いた言葉なんですが、私の言い過ぎということにしましょう。ごめんなさい。
で、どこからどういう意図で「重」が出てきたかを知りたいですね。
Re:じゃ、次にタレコミ人の出番 (スコア:1)
あと、「武装」と「装備」は私の感覚では別の言葉です。どうでもいいけど。
Re:じゃ、次にタレコミ人の出番 (スコア:1)
武装と重武装と言う2つの言葉の、辞書的意味には、これほどこだわっていらっしゃるのに?(笑)
武装と、重武装の、言葉の定義が人によってマチマチな様ですから、やはり、armed を「重武装」と訳した事を「捏造」呼ばわりは、言いすぎの様に思います。
Re:じゃ、次にタレコミ人の出番 (スコア:1)
>本文中にはちゃんと"$35,000 in legal fees"と書いてありますよね。
取られた側であるBall達の弁護士が、Ball達に向かって、
このまま法廷で争う事になれば、非常にコストがかかるから、罰金払って仕事を続けろよって言ってるんですよね?
感想なのかどうか知りませんが、彼らが「罰金」という表現を使っている以上、Oliver氏がその表現を使ったとしても、
Oliver氏の捏造と言うのにはあたらないかと思います。
まとめると、 (スコア:1, すばらしい洞察)
1. どう弁護しようが、正規のライセンスを払わなったのが悪い
2. 払っていれば、何事もおこらなかった
3. リプレイスするシステムのソースがオープンである必要は全くない
4. このストーリで真剣に議論すべき点はない
以上終了~。ってとこですか。
わが家にもあったなぁ (スコア:1)
Windows3.1プリインストールの機械で、アップグレード版ではないパッケージのWindows95を入れてあります。その後同じパッケージから別の自作機にインストールして、アップグレードして使ってます。
元のマシンはWin95が入ったまま部屋の片隅で埃かぶってます。
企業はともかく、個人でこういう人は結構いるのでは?
# FDISKは簡単なんだけど、引きずり出してキーボード・マウス・モニタをつないで・・・っていうのが面倒なんだなぁ。
残念な話だ。 (スコア:1, 興味深い)
Re:真相はわからないけれど (スコア:1)
>ほらほら、知らなくてやってると、こんな目にあうよって。
ギターというかバンドマンにワレザーは多いのは事実です。
(今日の日記にちょっと書かせてもらいました。)
けど、ギタリストに圧力かけるんなら、アーニーボールよりもいい企業があるんじゃ・・・。
#日記も書いたしID
------ 「俺は死ぬまで詩を謳い戦場を駆けまわるのだ」(曹操/蒼天航路)
全面対決させたいということなのかな? (スコア:2, 興味深い)
このタレコミ人はいつも同じことをくり返してるんですよ。
だから、たまに今回のストーリーみたい反対意見が噴出する。
年中行事みたいなもんかな。
自分が素晴しいもの(ここではオープンソースね)に関っていることを伝える時に、なんで他者のこと(ここでは商用ソフトね)を批難したり、中傷したりしなくちゃならないのかが、さっぱりわからない。どうしても商用ソフト陣営とオープンソース陣営に色分けして全面対決させたいのかな。。。
>客は全て犯罪者予備軍 部門より.
この部門名もいいかげんにしてくれー、だよ。
僕は Linux も使ってるけど、商用ソフトを売って稼いでいる会社で給料もらってコード書いてる。だから、どっちかの色を選べと迫られたら今現在給料を稼げる商用ソフト陣営だな。
まったくくだらないことだが。