環境省が今後の衛星はJAXAに頼まないことを検討 82
ストーリー by Oliver
失われた信用 部門より
失われた信用 部門より
parsley曰く、"毎日新聞の記事によれば、環境省は2007年打ち上げ予定の新しい温室効果ガス観測センサーの打ち上げには、JAXA(宇宙航空研究開発機構)を利用するが、それ以降のプロジェクトについては、他の手段の検討する。
2003年10月のみどりII(ADEOS-II)の打ち上げ後わずか10ヶ月での運用停止、JAXAの他プロジェクトの失敗などを踏まえての検討であろう。
/.-Jの記事、気象衛星「ひまわり」後継機が納入されるが...でも、日本の打ち上げ技術についての意見が多く出されたが、政府調達の衛星の打ち上げを断られると、JAXAは今後どのような方向へ進んでいくのだろう?"
なんかニュアンスが違うぞ (スコア:2, すばらしい洞察)
その結果どこを使うかはその時その時の判断でしょうよ。
Re:なんかニュアンスが違うぞ (スコア:0)
今回の件もアドバルーンの可能性があるわけできな臭い。
Re:なんかニュアンスが違うぞ (スコア:2, すばらしい洞察)
お役人様は真っ当な仕事をしてください :-)
Re:なんかニュアンスが違うぞ (スコア:1)
JAXAよりも (スコア:2, すばらしい洞察)
「みどり」と「みどり2」の2つのプラットフォーム衛星の事故には、
当時JAXAに持ち込まれた「2年ごとに技術者も持ち場を変える」という官僚制の弊害が寄与していますから。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
技術職にも人事ローテーションを適用することによるレベル低下、ってやつでしょうか?
実際には文官がいきなり技術の最前線に出るわけじゃないだろうし、設計などの文書管理がそこそこのレベルなら担当者間のレベル差も出にくいってわけで。現場にも責任があると思うのだが。職人からちゃんとノウハウを継承しないと。
SEの現場を見てるようなので敢えて杓子定規っぽく書いてみる:-P
---- 何ぃ!ザシャー
Re:JAXAよりも (スコア:1)
建前ではそうですね。
でもSEで言うなら「ハードからUIまで作る大型の案件」を「一から把握して2年でクリティカルなバグを含まない仕事を残せる人」ばかりじゃないでしょう。
多少は絞った方が良い、という点では同意しますが。 :)
# 私は松浦氏ではありません。誤解を与えて申し訳ない。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
ばなりません。なのでノウハウの継承にはやっぱり時間がかかるってのが現実
ではないかと思ったり。文書は手がかりにはなり得るとしてもノウハウそのも
のではないからね。
# 別に文書化するのに反対とかそういうんじゃなくて、ちゃんと文書作っと
# けばおっけーってわけにもいかないってのが論旨ね。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
漏れ自身も安易なローテーションには反対。継承に時間も手間も能力も場数も要するってのも同意。
けど、管理層に片足突っ込み始めて違う目線でも見るようになったのでねぇ…
>文書は手がかりにはなり得るとしてもノウハウそのものではない
文書の書き方にもよるとは思います。マニュアルにも記述レベルや想定場面の相違があるでしょ。アレと同様です。
相手が基礎知識を有した新人だとして「文章だけで継承する」ことができない限り本人の理解が足りない、というのが理想でしょうかね。継承していくうちに巻末にFAQが追加されていくのもアリかと。
# 技術者には文章力が必要だが漏れには足りないと感じてるのでID
---- 何ぃ!ザシャー
Re:JAXAよりも (スコア:1)
ってのが技術と言うより技の範疇で、ノウハウを一般化して初めて技術と言え
る。で、技と技術じゃ文書化したときの価値が全然違う。って事なんじゃない
だろうか。
技を文書化しておくと誰かが技術にしてくれる可能性ってのもあるこたあるん
だけど、そんなこと余裕がないとできないよなぁ...
Re:JAXAよりも (スコア:2)
まずは、松浦さんの本を一読されることをお勧めします。
技術者にとって「ここが怪しい」と見当をつけられる直感力をえることが大切だが、文書で気軽に引き継げるようなものではない。直感を得られるようになるためには、開発プロジェクトの最初から最後まで付き合って全体の流れを体感し、さらに繰り返しプロジェクトに参加して経験をつむ必要がある。
そういう話だと、私は理解してます。
だいぶはしょった書き方してますので、繰り返しになりますが、詳しくは松浦さんの本を参照してください。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
# 二つ上くらいのコメントも読んで欲しいな。
「ここが怪しい」ってのは個人的経験によると演繹能力とかシミュレーション
能力とか、そういうもんだと思う。でもそれらはやはり技の部類になると思う
な。属人的だし。
ソフトならソース上でだーっと実行されるイメージになる。メカ屋なら機械が
動くだろうし。でも、それなりに対象について知らないとシミュレータが走ら
ない。とま、こういう事なんじゃないだろうか。頭から尻まで参加しないとダ
メってのは。
何にしても文書化できるのは過去の案件であって、現在進行中の案件にはそう
いった勘も必要だろうから技の出番がなくなる事もないし、技がないと大した
事はできなさそうでもあるね。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
+++ ここから話が「勘」とか「技」の方向にずれます(汗
ちょっと思ったのが、「職人」と「技術者」を別物として考えるべきで、演繹能力・シミュレーション能力等のノウハウは「職人」の範疇ではないかと。
漏れの場合、入社しばらくして上司に"KKDD"なるものを伝授されました。
"KKDD"は勘・経験・度胸・妥協の略だとか。まさに職人のノウハウそのもの。
ノウハウ自体は属人的だろうけど、ノウハウに頼るためには前提となる基礎知識(業務知識や共通的な常識や過去ログなど)が必要で、それが不足すると(たとえ正論であっても)根拠レスの暴論になってしまうでしょうね。
# 「職人」が突然いなくなったときの後任はそれはもう大変なものですよ
---- 何ぃ!ザシャー
Re:JAXAよりも (スコア:1)
でも、たいがい同一人物だったりする。というより前提となる基礎知識=一般
化されたノウハウの部分が技術者で、それより先の部分が職人ではないかと。
で、組織としては場数踏ませて職人を増やすか、時間をかけてノウハウを一般
化して技術レベルをあげるかしかないわけで、やっぱりどちらにしても伝承に
は時間がかかる。とまぁ、こんなところかな?
# OTJは前者、文書化は後者だな。
Re:JAXAよりも (スコア:0)
Re:JAXAよりも (スコア:0)
Re:JAXAよりも (スコア:0)
出典は国産ロケットはなぜ墜ちるのか [amazon.co.jp]ですよね。
Re:JAXAよりも (スコア:2)
いつもお世話になっています、、、
「みどり2」機能喪失が暗示する衛星低コスト化の可能性 [nikkeibp.co.jp]
「みどり2」機能喪失の背景に存在する硬直した体質とアメリカの圧力 [nikkeibp.co.jp]
--rena
Re:JAXAよりも (スコア:1)
(だいたいこの人の文章、肩が凝りますしね。…あ、私もか)
長年のお役所仕事のツケでしょうけど、突っ込んで調べる人が少ない。
でも現状に不満を持つ人は多いようですね。
我々も声を上げれば、内部にいる「有能な」人の援軍になり得ます。
でも相手がJAXAでも関係省庁でも、できるだけ具体的に問題の原因を指摘する必要があります。
(中○氏のように)表面に出てきた問題を批判するだけでは、有能な人に負担が集中して、逆効果です(きっと皆様にも覚えが)。
まずは自分がどうして欲しいのか、考えてみませんか。
# 私はJAXA内部の人間ではありません。が、裏話が聞ける程度には関係者です。
## フレームすみません。
Re:JAXAよりも (スコア:0)
つまり「2年ごとに元の持ち場に戻ってくる」と解釈してよろしいでしょうか。
# むしろ「2年は現場で、2年はお勉強」体制?
Re:JAXAよりも (スコア:1)
Kiyotan
Re:JAXAよりも (スコア:2, 興味深い)
あまり分け隔てがありません(ぉ
旋盤動かして金属加工する事務官、
管理簿片手に片っ端から備品シールを貼りまくる技官
#某機関って何処よ?
Re:JAXAよりも (スコア:1, すばらしい洞察)
彼の本を鵜呑みにするならば(正しいと思ってはいるけれども私は検証の手段を持ち合わせておりません。)、JAXAの初期は技術畑の人がトップをやっていたのだけれども、ある程度打ち上げも成功して安定したと思われる時期に、安定した天下り先ポストとしてトップの座をお役所にとられていたようです。霞ヶ関人事ローテーションもそのときに導入されて、いろいろ混乱を引き起こし、結局「やっぱりやばい」ということになってトップを技術畑の人に戻したようですが。
要するに「上の役所の無茶な要求を撥ね付けられないのは自分達の問題」 と言い切れるほどJAXAは独立した組織ではないということですな。
私も文部省からお金を貰って研究しているわけですが、 財布の紐を握られていると、技術的に相手が間違っていても逆らえないというのは確かにあって。
そもそも天下りはけしからん!技術の予算くらいはせめて技術が分かる人が配分するべきだ、組織に独立性をもたせてトップくらいは自分で決めさせてやれ、ということなら私も大いに同意です。
Re:JAXAよりも (スコア:1, すばらしい洞察)
なら単純。
その上含めて無能なだけという事でよろしいか?
関係省庁ともJAXAとも無関係な人間から見たら、奴等が無能なだけってのは何も変わらないのだが。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
だから放送衛星は安くて信頼できるアメリカ製ばっかりです。
買い手がいないので国から予算が出なければ技術開発も出来ません。
学術探査に関して言えば民間が採算に乗らないものに手を出すわけがないのでやっぱり国がやるしか。
Re:JAXAよりも(おふとぴ) (スコア:1)
去年の10月なんで,まだ半年ですけど「後期」って?(^_^;
Re:JAXAよりも(おふとぴ) (スコア:1)
Re:JAXAよりも (スコア:1)
発言力に対して有能ならば、ね。
いわゆる声の大きい奴ってやつだ。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
>いわゆる声の大きい奴ってやつだ。
それは重要な事では?
技術しか知らない人は馬鹿にし勝ち(やっかみも含めて)ですが、大規模な開発なんかであれば、技術よりマネージメントが重要となるのは、スラドにはそこそこいるだろうSI屋辺りでも知っている事だと思う。
ちょいと違うかも知れないけど、F1なんかその辺りが出ている感じも。
ハイテク規制の為にほとんど全てのチームが持っている「技術」自体は大差ないと思われる。だけど、結果は全然違うと。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
声が大きいこと自体はマネージャの能力として重要な要素ではある。が、声が
大きいからといって有能であるとは限らない。元コメントの[有能であれば発
言力も増す]というのは、だいたい当てはまると言えるほどもなさそうに思え
るのでね。
>ハイテク規制の為に...
技術が大差ないということはありえないと思う。ハイテク規制で規制できるの
は使えるカラクリだけだもの。カラクリそのものよりそれを実現するためのノ
ウハウの方が濃ゆいってのはよくある事だし。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
>声が大きいこと自体はマネージャの能力として重要な要素ではある。
>が、声が 大きいからといって有能であるとは限らない。
ちょっと話が通ってないようですね。
責任を持ってプロジェクトを動かすのに声が大きいってのは、ある意味「必須」だって意味ですが。
確かに声が大きいだけで無能な人間もいるでしょう。
しかし、責任を持ってプロジェクトを薦めねばならない立場の人間が声が小さいってのは、それだけで十分に無能(+無責任)だと判断出来るって事です。
いわんや、問題があるのを解っている状態で、ならば尚の事。
>元コメントの[有能であれば発 言力も増す]というのは、
>だいたい当てはまると言えるほどもなさそうに思え るのでね。
単純な話、有能だと解っている人間と無能なのが解っている人間の発言に対し、他人がどう取るか考えれば余りに単純な話かと。
それが実績に裏付けされていれば尚の事、なんですけどね。
ほとんど常識っていうか当たり前過ぎの話ですが、(偶に他人からは有能に見えないのに自分(だけ)が有能だと考えている場合には、その辺りに疑問を持つものかも知れないですが)大概に一般化すれば別に間違いでもなんでも無いと思います。
Re:JAXAよりも (スコア:1)
>須」だって意味ですが。
まー、そうだわな。
>単純な話、有能だと解っている人間と無能なのが解っている人間の発言に対
>し、他人がどう取るか考えれば余りに単純な話かと。
ちょっとこれには同意できないな。そうだったらいいしそういう傾向も否定は
しないけど、ものすごい有能な奴に関してでなければ一般化できるほどではな
いと思う。
勘繰りすぎなのかもしれないですが・・・ (スコア:2, 興味深い)
過去にもひまわりの後継機で某国企業に発注して(しかも失敗して)ますし・・・。
「日本は政府が円高で介入しすぎるよ!、債権たくさんもってるんだろ?うちの国の企業にそれで金払ってくれよ!」
とかごにょごにょ。
美しい切り捨ても必要ではありますが、
(確かに気象系とかはピンチでせっぱ詰まってる話を聞きますが)
最終的な我々日本の利益になるような手段を取って欲しいところではあります。
税金つかうんですからね^^;
裏がとれるとか詳しい方がフォロー頂けたら幸いでございます。
失敗と損失 (スコア:1, 興味深い)
悪者は誰? (スコア:1, 興味深い)
もし、みどりの失敗の原因が、みどりの設計自体にあった場合、果たしてJAXAだけの責任にして良いんでしょうか? 環境省側にもかなり大きな責任があるのではないか? って気がするんですけど‥‥‥‥。
Re:悪者は誰? (スコア:1)
記述されている内容が間違いでも、仕様書を優先させられます。
もっとも、設計者、施工者の意見を聞き入れて認めてくれる担当官もいますが、これは稀な例ですね。
======= nandabe =======
というか (スコア:1)
どちらかというと、JAXAに頼まないのなら環境庁はどこに頼む気なのだろう?という問題を考える方がいいかもしれません。
他の国に頼んで行った衛星打ち上げって微妙に失敗が多かった気がするのですが……
Re:というか (スコア:1)
Re:というか (スコア:1)
衛星を使うには軌道の選択、データ解析や衛星の維持管理など、運用面での技術も必要です。これらはハードの設計と一体です。
ですから使用目的に応じて、メーカと運用担当機関(JAXA?)とユーザが密に連絡を取らないと、そもそも詳細設計にすら入れないでしょうね。
# ある程度はセオリーが存在しますけど…。
ですから、発注や運用に関わる専門部署はユーザにも必要だと思います。
いずれにせよ、環境省の衛星ならば大量のデータを処理することになるでしょうし。
ここでメーカが十分力をつけていて、自前の設備や技術を揃えていればJAXAの出番は少ないと思いますが、
現状では国内メーカの手に余る場合も多いでしょうね。
> メーカ丸投げ?
JAXAには「丸投げ」と程遠い仕事をする人達が実際に居ます。
近著でも中富氏が事実関係を示さずに同趣旨の表現をしていますが、弊害しか生まないと思います。
JAXAの必要性を考えてみたいのでしたら、
まずは敵状視察でJAXAのサイトでも見て、欲しいものや余計なものをご自分なりに探してみることをお奨めします。
# 活かすも殺すも、あなた次第。:) [www.jaxa.jp]
Re:というか (スコア:1)
JAXAで出来ることを、環境庁内に独自の部署をつくってやるなら無駄だと言いたかったのです。技術蓄積だってやり直しになりますし。
Re:というか (スコア:1)
産よりスケジュールの決まってるどこかの方が手っ取り早いと考えた可能性も
あるし。
微妙な失敗がみどりIIを差すならそれは明らかに積荷の問題。あがってから
暫く経ってからのトラブルだし。H2Aはかんけーないでしょ。
それはもちろん (スコア:0)
Re:それはもちろん (スコア:1)
あちらは10年計画で1500億。(20年後の世界ですが)
JAXAの年度予算が約1000億。
だからどうだって訳じゃないけど
SFとリアルの間には高い壁があるな、と。
Re:それはもちろん (スコア:1)
言ってましたよね。
どれくらいいじってるんだろう。2つくらいかな?
Re:それはもちろん (スコア:1)
1200億というのは架空のトロフィーエンジンがあっての金額です。
一応 (スコア:0)
なので、「JAXAの衛星以外への搭載を選択肢に入れる」という趣旨かと。
過去にも、Aquaに改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)を搭載した例 [nasda.go.jp]はありますね。事情は異なりますが。
私もそう思います (スコア:2, おもしろおかしい)
センサーは衛星じゃなくて、衛星に搭載するモジュールの一つですね。NASDAが音頭をとり、環境省の観測モジュールが複数搭載されたADEOSシリーズは二機続けて短命に終わっています。モジュールの故障なら仕方ありませんが、プラットフォームの故障が原因での運用打ち切りなので、他の手段を利用してみたくなるのも当然かと思います。
それでもまたトラブルに見舞われるようなら、まずは基本に立ち返って、お祓いしてもらった方が良いかも知れません・・・。
Re:私もそう思います (スコア:1, 参考になる)
トーゼンでしょ。
非常に大きな通信事業者さんの各交換機には「お札」が張ってあります。
もちろん、PDC開局の時にもお祓いをしていました。
#もち、AC
Re:私もそう思います (スコア:1, 興味深い)
それを買いに大宰府まで行ったのは私です。
#もちAC
Re:私もそう思います (スコア:1, 参考になる)
なぜに太宰府なのか、興味津々。
#あ、お祈りする神様を間違えると逆効果という話もあるので...
#おーい、そこの弁天様にお参りしているカップル。
#おまえらはそんなに別れたいのか [google.co.jp]と小一時間(ry