セキュリティ専門家が住基ネット侵入実験の発表中止で総務省を提訴 215
ストーリー by Oliver
滑稽な交渉風景が目に浮かぶ 部門より
滑稽な交渉風景が目に浮かぶ 部門より
KAMUI 曰く、 "ITmedia エンタープライズの記事に依ると住基ネットの安全確認実験に関する技術報告差し止めで「言論の自由を侵害された」としてセキュリティ専門家のイジョビ・ヌーワー氏が総務省を提訴した。
氏はアメリカのセキュリティ企業 SecurityLab Technologies 社の最高技術責任者(CTO) でもあり,昨年 9月~11月に長野県で行われた住基ネット侵入実験を担当した人物。総務省は 10月上旬に告知してあったプレゼン資料に対し直前になって修正を要求。この時点でヌーワー氏は修正要求を受け入れたが,その後の「交渉」に現れたのは地方自治情報センターの職員で,何故か修正前の資料を基にして結論部のスライド4枚全てについて「理由説明無し,とにかく指示に従え」と公表しない事を要求したと言う。
なお,今回の件は既に Computerworldの記事やInfoWorld の記事になっており,海外にも知れ渡っております。国辱もんだ・・・"
民主主義 (スコア:4, 興味深い)
関連記事「住基ネット侵入実験のセミナー報告中止で、米国技術者が総務省を提訴 [mycom.co.jp]」
ヌーワー氏曰く「この訴訟はコンピュータ技術やハッキングに関するものではなく、言論の自由に関するものだ。総務省には、いかなる人々に対しても、『話してはならない』という権利はない。私は、総務省の妨害行為を見過ごすことができない。この訴訟は政治活動のためのものではない。民主主義とオープンな対話を促進するためのものだ」
「言論の自由」と言われて、ITにとって何が重要であったか、突きつけられた想いがした。日本の役人がどうこう、という問題より、それに対して有効な方法で抗議したり、司法に訴えたりして、権利を守るということが大事なんだなと。(背景としては)大陸法(的感覚)と判例法(的感覚)の違いもあるかもしれない。
Re:民主主義 (スコア:1)
というのはポーズで、実は総務省と住基ネットを土俵に上げるのが目的のような気がするのはうがった見かたでしょうか?
プロセスとしての民主主義 (スコア:1)
Re:プロセスとしての民主主義 (スコア:1)
えっと (スコア:2, すばらしい洞察)
元記事を読む限り、この時点で既に総務省は交渉する気が無かったようですね
Re:えっと (スコア:3, 参考になる)
例えば,国の審議会などには実際に問題解決を探るワーキンググループ(WG)が非公式に組織されることがあります。各省庁は実働部隊にあたる特殊法人にWGを丸投げするのが慣例になっています。
まあ,こうやって国のガバナンスが不透明で遡及不可能なものになっていってるのですけれども。
Re:えっと (スコア:2, すばらしい洞察)
「総務省」の発言ではない、という免罪符が欲しかっただけかな。
いくらここで騒いでも、一般大衆向けの報道なら
簡単に誤魔化せそうですからね。
何の問題か (スコア:2, 興味深い)
日本国憲法第二十一条第二項より
「検閲は、これをしてはならない。」
に違反してないか、ということでした。
この辺、どうなんでしょうか。>識者の方
Re:何の問題か (スコア:3, 参考になる)
>ヌーワーさんは「総務省は私と直接会って対話せず、主催者を通じてプレゼンを
>やめさせようとした。これは憲法が禁じた検閲であり、言論の自由を侵害している」
>と主張。オープンな対話を促すために訴訟を提起したと話している。
とありますから、争点の一つにはなってるんだろうと思います。
Re:何の問題か (スコア:2, 興味深い)
…そう考えると、訴えられるべきは総務省ではなく、発表中止の決定を下した主催者ではないのか、という気がしてきた。
Re:何の問題か (スコア:1)
主催者側がそう感じるようなやりとりがあったとしたら、脅迫であり検閲でしょう。
録音があったら聞いてみたいですね。
Re:何の問題か (スコア:1, 参考になる)
お上に目を付けられてロクな事は無い、です。
そうでなくとも、力関係からして、その差は歴然。
あとで責任を取らされる立場にある人物ならそう考えるでしょう。
周囲には『総務省から「要請」されたので』という理由もたちます。
これが圧力ってもんかな。主催者もまあ、そこで総務省に何か言える力があるのか?と思うとそれは無い。
なぜ総務省はそういうことをしちゃうのか、だれかが文句つけないと、前例になってますます「これでなんか言われたら」と自主規制する社会になっちゃいますからね。
主催者を訴えるのも一案だけど、「じゃ、最初からアブナそうなのには関わらない」ってことになりかねない。
#お上の言う事に「それは違う!」と逆らうのって、会社ではクロネコとか(悪名高き)ソフトバンクくらい?あとドンキ?
Re:何の問題か (スコア:3, 興味深い)
> 総務省を訴えるなんて見当違いもいいとこです。
一連の報道記事を読むと、
主催者が総務省の言い分の正当性を認めて、積極的に発言をやめさせようとした様子はない。
直前に総務省から文句がきたので、 やむをえず、当事者間の話し合いで決着させようとした。
もし、総務省から文句が来なかったら、主催者は予定通りプレゼンをさせていただろう。
総務省の申し入れが「要請」にとどまったものだとしても、
主催者がそれを断固として拒否できる状況にはなかったと思う。
何せ相手は天下の総務省なのだ。
仮に普通の市民が、社会的に見て正当とは思えないプレゼンだと考えて、
講演会の主催者等に「あの人の報告をやめさせてくれ」ということはあったとしても、
暴力等不当な圧力に訴えない限り、主催者が最終決定をできる状況にある。
その場合は、主催者の責任だといってよい。
しかし、行政機関・国家機関の場合はそうではない。
その圧倒的な権力(影響力)によって、国民の自由を制限しうる。
私は、主催者が拒否できる状況になかったと思うので、
総務省の申し入れとヌーアー氏のプレゼンの中止の間は、因果関係があると思う。
(つまり、総務省の文句がなかったら、プレゼン中止はなかった。)
それに、総務省は公的機関として、表現の自由の重要性を認めるべきであろう。
ヌーアー氏の発言は、それ自体が犯罪であるとか、あるいは他者の権利を侵害するものとして、
阻止すべきものだったのだろうか。
たしかに、総務省は行政活動に支障を来すと考えていたようだが、
発表をやめさせるほどの正当性はなかったように思う。
ことは表現の自由に関わる問題である。
政府にとって都合の悪いことでも、 その表現を認めることこそ、民主主義の基礎ではないのか。
ましてや、臭いものに蓋的な姿勢だったら、結局、被害を受けるのは国民だ。
だからこそ、行政機関は他の誰よりも、表現の自由を守るために、自制する必要があるはずだ。
> 主催者が後援名義を返上すればいい話でしょ。
なんてことをいっているけど、
PacSec.JP/core04の直前に、総務省の後援を断ることができると思う方がどうかしている。
全く現実を見ていない。 見当違いもいいところだと思う。
Re:何の問題か (スコア:2, すばらしい洞察)
「どうせ形だけの審査で後援しているんですから、状況変わったんだし後援止めてくださいよ。今までの広報にはばっちり名前出てますが、まーそれはそれってことで」
……といえる現実が存在していたら、世の中相当スムーズに回るだろうなあと思ってみた。
#直前断り=面子潰しにブチ切れた総務省から、壮絶な潰しにかけられるのが「現実」
Re:何の問題か (スコア:1)
> 後援名義って何だか知ってて言ってるんですか?
> 役所の後援ってのは主催者が申請して、役所では形だけの審査をするものですよ。
仮にスラッシュドットジャパン(例に挙げてゴメンね)程度のものが後援しており、
直前に/.jが難癖つけてきたんで後援をお断りしたというのだったらまだ分かる。
しかし、①コンピュータ関係の会社が、総務省と意見が分かれたという理由で、
総務省と喧嘩し、総務省の後援を本番直前に断われるほど、
総務省(政府機関)の影響力・支配力が弱いとは思えない。
それに、②総務省後援が PacSec.JP/core04 の評価(格付け・権威)に影響していて、
報告者や参加者の確保等に影響しているとしたら、
11月11日・12日の開催直前の9日に総務省から文句がでたからと行って、
その後援を断ることはできないと思う。
たしかに、②は一つの可能性であって確証はない。
①は今日の社会状況から、あながち的はずれではないと思う。
しかし、主催者がヌーアー氏のプレゼンの直前まで総務省担当者との協議の場を設定していることや、
結局ヌーアー氏が「「講演を強行することは、PacSec.jp 2004の運営に混乱を与え、主催者や参加者に迷惑をかける」と判断。」 [impress.co.jp]したとの記事からすれば、
その原因が、①なのか②なのか或いはそれ以外にあるのか(例えば、財政的支援も受けていたとか)は断定できないとしても、
少なくとも主催者が総務省の意向を無視することができない状況であったと十分に推定できる。
別(だと思う)のACがいうように、
最初から総務省の後援を受けなければよかったではないかという意見も傾聴に値するが
(今後は総務省の後援など受けない方がいいと思う団体が増えるかも知れない)、
とはいえ、既に総務省の後援を受けて PacSec.JP/core04 の準備が進んでいたとすれば、
その直前で後援を断れるかどうかは、それとは別の問題であるように思う。
総務省はヌーアー氏のプレゼンを直前にやめさせようとして主催者に圧力を加えたと私は考えるし、
その考えに基づき、このような時点でそれを行うことは、
総務省のヌーアー氏に対する権利侵害行為であると、私は思う。
Re:何の問題か (スコア:2, すばらしい洞察)
これも潰しの一種。総務省が上に控えているところでは、もうだれも発表の場を与えようとは思わないでしょう。私(Anonoymous Coward)が責任者だったらなんのかの言って断ります。自分の組織を守らなくちゃですから。
今更だけど、 (スコア:2, 参考になる)
総務省情報通信政策局
「総務省としては、Nuwere氏の発表によって悪意を持った者の攻撃を誘発する懸念を主催者側に伝えた」
(http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/11/22/5498.html)
結局、ポートスキャンする小僧とおんなじで、誰にでも気安く真似できるほどに現実的にやばい、って事、なんですかね?
普段からかも (スコア:1)
まぁ、今回に始まったことでもありませんが.......
むしろ、普段からじゃないかと?
財源 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:財源 (スコア:2, すばらしい洞察)
賠償金の支払いが認められるということは、この事実が認定されるわけですし。
訴訟制度について詳しくないので賠償請求以外の手法でこういう認定を求めることはできるんでしょうか?
Re:財源 (スコア:2, 参考になる)
民事訴訟では、裁判によって利益が得られることが多くの場合で前提条件ですんで。
なんで、100円請求の訴訟とかも「事実を確認する効果はある」ということで意味はあるんですよね。
ソーシャルハッキング (スコア:1)
Re:ソーシャルハッキング (スコア:1)
上忍は頭を使いますよ。
Re:ソーシャルハッキング (スコア:1)
--
「なんとかインチキできんのか?」
今更だけど... (スコア:1)
確か「会議の主催者に迷惑をかけないようにするため」にとりやめたんですよね
何かの罪に問われたりしたのかな
それとも黒服の男達に連れ去られて...
別なカンファレンスで発表したりするのは自由だとか、そういうことはあるのでしょうか?
しかし、総務省コメントの「直接やりとりしておらず、詳しいことは分からない」って、一瞬目が点になりました。
直接のやりとりを拒んだのはあなたでしょうって感じで...
Re:今更だけど... (スコア:1)
それは主催者の姿勢次第でしょうね。
主催者がヌーワーさんとの契約に基づき、断々乎として発言させれば、それで問題なし。
少なくとも、総務省が強制的にやめさせることはできない。
また、名誉毀損や公然わいせつの発言でもないし、
その他の犯罪該当性も思いつかないから、
その場であるいは後に警察に捕まるわけでもないと思う。
しかし、主催者が、総務省が文句を言っているので已むをえないと考え、
報告をさせないという措置をとったら、 マイクのスイッチを切ったりするでしょうね。
もちろん、その場合、ヌーワーさんは、主催者に損害の賠償を請求することはできる。
このできごとで、主催者はヌーワーさんに対する加害者なのか
総務省の突然の横やりの被害者なのか気になるが、
まぁ、被害者だろうね。
主催者が、当事者(ヌーワーさんと総務省)の話し合いに委ねたのもよく理解できる。
逆に総務省は主催者のせいにしようとして姿勢がありあり。
でも、総務省が直前に申し入れたことや、報道からはかなりかたくなだったことが窺われること、
それに主催者と総務省との関係(というか事実上の支配力)も考えると、
総務省が責任を免れることはできないと思う。
Re:今更だけど... (スコア:1)
>逆に総務省は主催者のせいにしようとして姿勢がありあり。
逆に総務省は主催者のせいにしようとしている姿勢がありあり。
Re:今更だけど... (スコア:1, おもしろおかしい)
不正アクセス未遂幇助、じゃないですか?
そんな馬鹿げた法解釈がされるのが現代。
発表予定のスライド (スコア:1)
屍体メモ [windy.cx]
Re:発表予定のスライド (スコア:2, 参考になる)
(.pptファイルです)
--- 人生あるがまま
言論の自由? (スコア:1)
方だと思いますね。
言論に限りませんが、「無制限な自由」などあり得ず、あくまで、
「(名誉毀損等)法律に明確に違反しない限り、言論が原因で国家権力等から罰を受けない」
という話であって、「圧力、不利益をいかなる場合も受けない」という話ではありません。
もちろん、「発表を(しづらい程度ではなく)不可能にされた」「発表後『不当に罰を受けた』」
のなら、言論の自由への侵害と言えるかもしれませんが。
そもそも、「言論の自由」なんて大仰なものなら、たかが「セミナーの運営に迷惑をかける」
ぐらいで断念してはいけません。
なぜなら、自由な言論に対する圧力は、「誰かの迷惑」になる(恐れがある)からかけられるの
ですから、断念した時点で、
「言論の自由よりも、(不利益を蒙らないという意味での)利益を優先した」
ということですので、彼自身言論の自由を蔑ろにしたことになります。
また、『「交渉」に現れたのは地方自治情報センターの職員』だって、代理人に値しない者が来たのなら、
交渉を拒否して直接の交渉を要求すれば良いだけの話ですし、
「理由説明無し,とにかく指示に従え」だって、突っぱねれば良いだけの話です。
少なくとも、セミナーの主催者の長野県に、
「こんな説明では到底納得できない。まともな交渉相手をよこすように働きかけてくれ
さもなくば例え長野県さんに迷惑をかけても公表する」
ぐらいは言えるでしょうに。
発表に際してはロクに抵抗もせず、後からこんな訴訟を起こすなんてのは、「言論の自由」という
聞こえの良い言葉を振りかざして、いやがらせをしているようにしか見えません。
Re:言論の自由? (スコア:1, すばらしい洞察)
ヌーワー氏は、(自分の)言論の自由を守るために、他人(自分を招いてくれた主催者)の迷惑を突っぱねて、発表を強行すべきだったというのでしょうか
招待講演などは、まず、その機会を与えてくれた主催者に対する感謝の言葉から、始める物だと教わりました。
--------礼儀というものを知っていますか?
Re:言論の自由? (スコア:1)
Re:言論の自由? (スコア:1)
Re:言論の自由? (スコア:1)
われわれは想像するしかありませんが、
いやがらせをしているだけなのだとしたら、
相当有効ないやがらせですね。
Re:その職員の名前を (スコア:3, 興味深い)
だろうから、そのうち判る。
#報道されるかどうかは別。
#というか、今回の会見でも晒されらしい。
以下、今回の件は、いろんな意味で面白すぎるので、
個人的な所感を長めに。
まず、別コメントでもあったけど、総務省にしてみれば、
後援名義を出したイベントで、好き勝手にやられちゃ困るのは
間違いない。
そんな中、住基ネットについて語るということが判っていて
総務省が後援をするとは思えない。
#判っていてやったとしたら、圧力目的以外ありえないから、
#総務省は万死に値するし、そこまでしなければならないほど
#住基ネットはヤバイ、という傍証になる。
#その場合、本件だけでなく、住基ネット関連の一連裁判の
#焦点の一つになりうる。
それだけに、住基ネットについて語るってことを、知らないまんま、
後援名義を出しちゃったんじゃないか、という気がする。
#それはそれで、担当者のポカだと思う。
で、仮にそうだとすると、個人的には、主催者含めて
総務省を嵌める気だったとしか思えん。
なぜなら、困る話が出るかもしれないと知った場合、
総務省は、後援を引き上げるか、内容を総務省的に問題無いように
してもらう(or させる)しかない中、今回は「講演中止」で
新聞沙汰&裁判沙汰という、どう考えても主催者が霞ヶ関に
出入り禁止にならざるえないような結論に到達しているから。
#主催者にとっても、総務省にとっても、ダメージ極大。
#ネタがネタだけに、当日キャンセルだけは普通やらんわな…。
さらに、総務省の情報セキュリティ対策室を含め、
セキュリティ関係者であらばまず購読しているであろう
セキュリティホールmemo MLに、Securitylab社(ヌーワー氏の
所属する米国の会社)の「11月5日付の日本語のプレスリリース」
(予定している講演の内容)がわざわざ投稿されてるってのも、
興味深い。
#普通、宣伝効果を狙うなら、もっと前にリリースを出さないか?
#なお、slash dottedなのかもしれないが、現時点ではSecuritylab社の
#サイトには一切つながらない。
#なお、セキュリティホールmomo MLのアーカイブは、
#認証が必要なので、あえてリンクしない。
あと、報道を追っているといくつか気になる点が出てくる。
たとえば、MYCOM [mycom.co.jp]の記事によれば、今回の会見では
「エス・アイ・ディ・シーから、総務省へのメール送信を促され、
同省に修正版のスライドを送り、直接の話し合いを申し入れ、
同省はこれを受け入れ」と言ってるんだけど、イベント直後の会見 [mycom.co.jp]では、
「(総務省とは)直接の連絡は取っていない。全ての連絡は総務省と(PacSec.jpの)
実行委員会の間で行われていた。」って、直接連絡したのか してないのか…
#今回の会見についてはタレコミにあるITmediaの記事の方が
#はっきりしているけど、それ以外の件はMYCOMの方が充実しているので、
#以下MYCOMに頼る。
さらに、凄く気になるのが、MYCOMの記事 [mycom.co.jp]の真ん中辺りで、
無線LANの写真について、「侵入実験の環境がいかに作業に
対して困難であったか説明しようとしたもの」って言ってるん
だけど、長野県の侵入実験報告を受けたの記事 [mycom.co.jp]では、
無線LANを通じた侵入実験に成功、って書いてあるんだよね…。
#長野県とヌーワー氏、少なくともどちらかが「総務省を悪者に
#するために、いい加減なことを言った」ということは確実。
まぁ、東京地裁において、ヌーワー氏による10月に主催者に送った
バージョンと、修正後バージョンの両方のプレゼンや、
本件に関する両者の言い分が白日の下に晒されるのは、
間違いなさそうなので、非常に楽しみではある。
組織の厚い壁 (スコア:1)
あちらさんの言い分としては犯罪者でもなくましてや有罪になったわけでもないので実名を出す必要はない、という事らしいですが、別にその個人がいいとか悪いとかそういう事を云々しようとしているわけではなく、責任の所在を明らかにしてほしいと思うのですが、組織の厚い壁と言うのはそう簡単には破れる物ではなさそうですね。
屍体メモ [windy.cx]
Re:組織の厚い壁 (スコア:1, おもしろおかしい)
> 組織の厚い壁と言うのはそう簡単には破れる物ではなさそうですね。
これは告発される側だけの問題ではない。
告発する側も記事に著名なんぞつけやしねえし。
そんなわたしはACですがなにか?
トレースできない (スコア:1)
屍体メモ [windy.cx]
Re:組織の厚い壁 (スコア:3, すばらしい洞察)
>トカゲの尻尾きりになるだけです。
国民が求めているのは、
1.国家による問題解決。
問題を残していると何等意味が無い。
2.問題発生原因の排除。
同じことをやられてはたまらん。
って事で、個人への責任追及は後者。
でもって、どちらか一方で良いって訳ではなく、当然双方行うべきなのは当たり前なのだけども、何故かお役人には後者を求められると前者が蔑ろになると主張する困り者が多い。
個人責任を追及する変わりに他の問題解決を蔑ろにしているのは誰だ?
それも同じ役人だろうが。
結局自分達でグルになって、
「個人責任追及されたら問題解決の手段は採らないよ?それでも良いの?」
と外部の人間を脅迫しているだけじゃないか。
Re:組織の厚い壁 (スコア:2, 興味深い)
んー、#656586さんの意見は興味深いんですが、一点だけ気になります。
個人の責任を追及したら問題発生の原因を排除できるんでしょうか。
個人が排除されて終わりなように思います。
責任を追求された個人はクビになることはないでしょうが、
公務員生活は終わります。閑職に追いやられて。トカゲの尻尾斬り、残念。
担当者からトレースするって話もありましたけど、
もっと大きな問題でもトレースできたことなんて記憶にないです。
組織の中には色んな逃げ道があります。
担当者が上司の指示を超えた行動をとったことにすれば、
上司はせいぜい監督不行き届き。最悪ダメな職員を部下にもったな同情するよ、で終わりかねません。
あくまでも役所内部の話ですが、ここら辺を鋭く追及していく外部の人は少ないですし、
その少ないリースを割くほど今回の件が重要だとは思いません。
真相はもっと深いところにあるような気がします。
今回のケースは、国(地方自治センター)が要求して、
発言者本人が(表面上一応)納得して取り下げたんですよね。
それだと裁判では勝ち目ないんじゃないかな。
要求の内容は、言った言わないの話でしょうし。
# いいや、IDで
書き方が悪いだけかと。 (スコア:1, すばらしい洞察)
「国辱」という表現は、恐らく
『総務省を中心とした対応が非常に恥ずかしいもので、それが裁判沙汰になってより世界に広まってしまった』
というところから来ていると思ったんですけどね。総務省にダメさを対外的にアピールような対応してるなよ国辱ものだろ、というツッコミというか。
国辱かどうかは別にどうでもいいとして (スコア:1)
守秘義務は長野県との間のものです (スコア:3, 参考になる)
長野県は発表に反対しなかったとのことです。
http://www.livejournal.com/users/ejovinuwere/1208.html
Re:あからさまなexploitの公表 (スコア:1)
住基ネットにexploitがあってはいけないでしょ。
#マスコミ各位ではないですが。
Re:国辱? (スコア:1)
どちらかと言えばたれこみを採用する方の問題では?
# そういえば最近1年ほどM1来ないけど何でかなぁ。条件 [srad.jp]は満たしてると思うんだけど。
Re:国辱? (スコア:1)
ほえほえ
Re:国辱? (スコア:3, 参考になる)
ヌーワ氏の証言が正しいなら、総務省は明かに氏の意見を圧殺しようとしていました。 もし、他に発表の場があるから言論の自由は奪われていないというなら、 地下活動ですらできないような状態になるまで言論の自由は奪われていないという ことになってしまいます。
言論の自由と、裁判を受ける権利は全く別物です。 魔女裁判に言論の自由はありますか?
言論の自由があるなら、踊らされないようにするのは我々の責任ですよね?
Re:何が問題なの? (スコア:4, すばらしい洞察)
と言われたようなもの。言われた相手は総務省だけじゃない。この
訴訟のポイントが分かっていない日本人を相手にもそう言っている。
くやしいことに、その言い分はかなり正しい。「国辱」というのは
その辺りをうまく表現した言葉だと思う。
Re:何が問題なの? (スコア:3, 興味深い)
「完璧な言論の自由はあり得ないが、自由な言論はどこにでもあり得る」みたいな事を誰かが言ってました。後段は、どんなに言論統制が厳しくても、それにとらわれず何かを主張する事はできる(その後投獄されたり、殺されたりするかも知れないけど)って事で、#656626 [srad.jp]の主眼はこれだと思います。
で、じゃあ、「言論の自由」って何か。言葉から始まってそれに意味される物を確定しようってのは妙ですが。形容辞である「自由」その物がどこかに存在するって事はありませんから、「言論が権力に妨害され、また強制されない構造、また「自由な言論」のプロセスが常時行われている事」くらいに思ってます。
この訴訟のポイントは、「言論が国家によって不当に妨害された」って事です。人間が社会に属している以上は常に権力関係があり、権力関係は強制を伴う以上「完璧な言論の自由はあり得ない」のですが、各人が常に自由を目指すってのが丸山眞男の言う「永久革命としての民主主義」な訳です。