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10555 story

テクノスーパーライナー、小笠原航路への就航断念 124

ストーリー by Acanthopanax
残念 部門より

ncube2曰く、"間もなく小笠原航路に就航予定だった高速客船テクノスーパーライナーであるが、読売新聞の記事によると、昨今の原油の高騰を理由に就航を断念したそうだ。就航していれば所要時間が現在より9時間は短縮されていただけに、小笠原の島民や小笠原リピータ、時間がなくてちょっと行けないという人達にはかなり残念なニュースであろう。"

[2005-07-26 22:33 JST Acanthopanaxによる追記] 「就航へ公費助成も検討」との情報もある(コメント#772424)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • TSLは国策で作った高速船の筈。だけど 国策最速船、早くも支援催促…年20億円の赤字予測で [ogpress.com]を見ると、
    • 同じ大きさの最高速フェリーですら約30ノット出る。
    • 高い軽油を使うため、燃料費は1往復約2000万円。満員でも採算が取れない。
    • 国交省は、TSL就航で小笠原観光が“ブレイク”することを当て込み、「旅客10万人が利用」との需要予測も出していた。
    とわかります。なんで観光客が5万人弱程度の所に「TSLが就航すれば10万人が行くという事にしよう」なんて、絶対に実現する筈もない予測で造船しちゃうわけ? 

    年約20億円の赤字は避けられない状況で、どうやって、資本金1000万円 [ogpress.com]の、民間企業である小笠原海運 [ogasawarakaiun.co.jp]に、「1年以内に破綻してでも就航せよ、これは国策なのだ」と尻拭いさせろってわけ? 滅茶苦茶ですね。

    考えて見れば、ほとんど利用されないのにやたら建設費を掛けた、無駄としか思えない道路とか、橋ってあちこちにありますよね。橋を作れば車が何台通行して採算が取れる筈だ、なんて予想は全国各地で外れまくっていますけどね。今度はテクノスーパーライナーねぇ。造船業界だけは既にしっかり儲けたと思うけど。例え一度も使われずに廃船になってもね。

    どうせディーゼルの高速フェリーでも30ノット出るのだがら、漁船・釣り舟が多くて「徐行運転」しかできない東京湾を避け、横須賀港あたりから出航してすぐに外洋に出て30ノットで飛ばせば、それで十分だったんじゃないかな。この程度の時間短縮なら。

    TSLは既に飽和しているトラック輸送を代替する可能性も模索するという大義名分があったはずだけど、どうせ国策で始めたんだから、最後までちゃんと責任持とうよ。

    • 「国土交通省が同航路を新型船の“初任地”に選んだのは、年約4万人が利用する「黒字路線」であることに加え、島の空港建設中止を唱えた「石原都政」が強力に誘致を推進したため。小笠原海運はこうした流れの中、2003年1月、政府系企業と18年のリース契約を結び、毎年8億円を支払うことで合意した。」

      契約内容の詳細が明らかにされていないので断定的な事は言えませんが、開発をしたこと自体が無駄だったという批判はもっともだとはいえ、赤字を民間に押しつけたという表現は誤っているのではないでしょうか?小笠原海運が契約したくなければ契約しなければ良かったのです。リース元の企業が政府の肝いりで作られていようがいまいが、客観的に見ればこれは単純に企業と企業の契約なのです。

      燃料コストの上昇がリスク要因であることは海運会社だけでなく陸上運輸会社、航空会社など運輸業界では常識のことです。もし小笠原海運側が一方的な圧力による不当な契約だと主張するなら、契約無効の申し立てをして民事で争うべきだと思いますし、契約が正当であるなら小笠原海運が契約不履行をした場合には相応の補償を小笠原海運側がすべきだと思います。全ては契約内容に従う、それだけだと思います。
      --
      屍体メモ [windy.cx]
      親コメント
      • 日本に住んでいて「お上」「国策」に逆らえるかどうか判らないというのも・・・同社は「そもそも赤字が見込まれ、損失が出た場合には国が航路維持のため支援することを条件に引き受けたが [ogpress.com]とあるよ。

        だから、就航するから、国と都は、支援するという最初の約束を守れっていうだけの事でしょ?

        > 赤字を民間に押しつけたという表現は誤っているのではないでしょうか?

        いい? 読売の元記事にもこうあるよ。

        国交省造船課と都は、計50億円でTSLを買い取り、小笠原海運へのリース料を年約8億5000万円から2億円前後に引き下げることを計画。それでも見込まれる年10億円程度の赤字は、新規の補助金を設けて補てんする見直し案を検討した。

        最初から赤字の補填が考えられていたのは、これを読んだだけでも明らかだよね。

        > リース元の企業が政府の肝いりで作られていようがいまいが、客観的に見ればこれは単純に企業と企業の契約なのです。

        まあ、現在のおがさわら丸は60億円で建造された、1997年に就航した比較的新しい船。小笠原航路は黒字路線だったのに、国策で建造費115億円かけたTSLを、リースという契約で、損失が出た場合には国が航路維持のため支援することを条件に引き受けた、と。 ところが原油高騰で目算が狂い、「補填がこれ程の金額になるとは予想していなかった。離島航路の赤字を埋める補助金制度の予算をオーバーしてしまう」ってオタオタして、就航の前提であった支援の約束を履行しようとしていないのは、国と都だよ。それなのに、「支援の約束は予算オーバーなので反故にするが、リース契約だけは守れよ。契約は契約だ。」なんて言うわけ? 

        > 不当な契約だと主張するなら、契約無効の申し立てをして民事で争うべきだと思います

        だから、

        小笠原海運や同社の親会社の日本郵船は「助成が受けられなければ、裁判になっても契約はしない」

        と元記事にあるよね? つまり、”国策という事で最初から赤字覚悟の船を就航させる事に同意したが、国と都が支援の約束を守らないなら、就航の約束は破棄する以外に無い。何なら出る所に出て争ったっていいんだぞ!”みたいな事になる寸前だったわけですよね。だから、単純に、離島航路の赤字を埋める補助金制度でTSLの赤字を支援するというのを守れば、ゴタゴタにはならなかった、という事ですがね。

        でも、元記事のような問題が持ち上がった結果、どうなりましたか? 国土交通省の岩村敬事務次官は25日の記者会見で「燃料費高騰で、運航を予定している小笠原海運の収支見込みが悪化しており、東京都などと対応を協議している」と述べ、同社への助成も含めた支援策を検討していることを明らかにした。 [kahoku.co.jp] とありますね。

        どうやら、小笠原海運が一年で破産し、島民の生活航路が消滅するという最悪の事態も、「国策として約115億円を投じて開発・建造され・・・実動も見ずに廃船となり、財政投融資資金などで賄われた巨額の建造費が無駄になる」という、よろしくない事態も避けられる見通しなんでしょうかね。 結局、赤字のツケは税金か、と思うけど、せめてこのテクノスーパーライナーの建造および実運用を通して得られた技術が、海運国日本において、他に有効活用される事を望みたい物です。

        # まあ、多摩ニュータウンなんか借金3200億円で、税金で穴埋めするそうですけどね。日本というか、東京ってこういう所。

        親コメント
    • 「○○○がいくら通行すれば採算が取れるはずだ」しか考えて無いんですよ。あともうひとつ。「いくら業者に渡せば天下りした時にいくらもらえる」しか考えて無い可能性が高いかも。

      #某国在住なので、詳しい事は知りません。
      親コメント
  • by Technical Type (3408) on 2005年07月26日 22時04分 (#772424)
    就航へ公費助成も検討 小笠原の超高速船で国交省 [kahoku.co.jp]
    国土交通省の岩村敬事務次官は25日の記者会見で「燃料費高騰で、運航を予定している小笠原海運の収支見込みが悪化しており、東京都などと対応を協議している」と述べ、同社への助成も含めた支援策を検討していることを明らかにした。
    読売記事は7月25日3時4分。河北新報では25日の記者会見でと述べている。

    河北新報の方が、若干情報が新しいのか?

  • by Anonymous Coward on 2005年07月26日 20時08分 (#772362)
    TSLはとにかく燃費が悪い。
    浮上用のエンジンと、前進用のエンジンの両方を動かさないといけないので
    仕方がありませんが…。

    現在の「おがさわら丸」は、総トン数が6679トンで旅客数が1031名に対して、
    TSLは14500トンもありながら、725名しか旅客を運べません。
    燃費+旅客数の減少をカバーするためには、当然のように料金を上げないと
    いけません。

    で、そのデメリットに対して、売り物の速度はどうか。
    現在の東京・小笠原間を24時間で走るおが丸に対し、16時間で運行できるのが
    TSLの売りですが、

    24時間が16時間になって、どれだけ便利なのか

    というところが今回のネックとなります。

    現在、普通の大型フェリーだって30ノットは出るわけで、それがたとえば
    東京・小笠原間を20時間で運行できるなら、TSLとの差は4時間。
    既存技術で十分に週2便の往復が可能になります。

    TSLが就航していたら、当然今の「おが丸」は廃止されていたわけで、島の住人に
    とっておいそれと使えない代物になっていたことでしょう。

    正直、就航しなくてよかったよかったと胸をなでおろしています。

    TSLに乗りたい人は、下田・清水間のカーフェリー「希望」がTSLです。
    何しろこれは、もとTSL実験船「飛翔」ですので。

    # アレな私はもちろん乗りたい。
    • by Anonymous Powered (12649) on 2005年07月26日 20時19分 (#772367) 日記
      書き落とし。

      現在実用運行中のTSL、世界最速カーフェリー「希望」です。
      http://www6.ocn.ne.jp/~tslkibo/

      小笠原TSLも、せっかくだから竹芝・下田間とかで運行して欲しい希ガス。
      しかしカーフェリーじゃなくて貨客船なんだよね、小笠原TSLって・・・。
      車積むときはクレーンで吊り上げないとだろうなあ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年07月26日 21時32分 (#772410)
      内容の半分が誤認なのに「参考になって」しまって悲しいので。

      >燃費+旅客数の減少をカバーするためには、当然のように料金を上げないと
      小笠原海運は、「島の住人の足なのでおいそれと料金を上げられない」から
      大赤字になると発表しています。

      >24時間が16時間になって、どれだけ便利なのか
      夕方出発して、翌日の朝着くのは1日余計に使えて便利ではないのか・・・・と
      ちなみに現行の船は25.5時間、TSLで17時間と小笠原海運では申しております。

      -----
      当該海運業者ではないが、微妙な関係者なのでAC
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年07月27日 0時24分 (#772515)
        >燃費+旅客数の減少をカバーするためには、当然のように料金を上げないと
        小笠原海運は、「島の住人の足なのでおいそれと料金を上げられない」から
        大赤字になると発表しています。


        じゃ、万難を排して運用した場合には、誰がそれを負担するかってことになります。
        二等がいっぱいだったときに、一等しか空いてないから仕方なく高い料金で乗る、
        ってのは実質値上げだと思うんですが。

        国費負担としても年間20億円を湯水のようにつぎ込むことが正しいのかどうか。
        それよりは、さんふらわあ程度の高速ディーゼル船を就航させた方がずっと
        現実的ですよね。
        それだって、現在よりずっと早くつきます。

        >24時間が16時間になって、どれだけ便利なのか
        夕方出発して、翌日の朝着くのは1日余計に使えて便利ではないのか・・・・と
        ちなみに現行の船は25.5時間、TSLで17時間と小笠原海運では申しております。


        早くついたほうがそりゃ便利ですが、コストに見合うかどうかが問題だと言ってます。
        今と同等のコストで運用できるディーゼル船との差を埋められるほどのメリットが
        あると思いますか?

        >当該海運業者ではないが、微妙な関係者なのでAC

        広義の関係者といえば、私だってそうではありますが…。
        だからこそTSLの就航は気が進まんのです。
        親コメント
    • Re:正直ほっとしている (スコア:2, すばらしい洞察)

      by KAMUI (3084) on 2005年07月26日 20時20分 (#772369) 日記
      小笠原海運 [ogasawarakaiun.co.jp]のサイトにある料金表を見ると,現在のおが丸の2等船室が 22,570円(7・8月期除く)ですが,TSL 就航の際にどの程度の上昇が見込まれていたんでしょう?

      TSL のページ [ogasawarakaiun.co.jp]にある比較見ると,あからさまに2等減らして特等増やしてるし :p
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年07月26日 21時45分 (#772418)
      私ゃ当地に住んでいない(関東在住)ので、所詮「内地人の戯言」なんだけど・・・。

      以前、小笠原旅行と沖縄旅行を天秤にかけた事があって、飛行機じゃ行けない事に驚き、それでも気を取り直してフェリーの時間を調べて、どう足掻いても24時間かかる上に、1週間単位で当地から動く事ができない事がわかって更に驚き。代わって沖縄の最西端・与那国島へは、「近く」の石垣島に空港があるので、2泊3日くらいで行くのも不可能じゃない。どちらが関東に近いかと言えば、勿論小笠原なのに、この違いは何なんだと呆れました。
      空港作るのが一番の早道だろうけど、現地の地形がそれを許さないのでできないとの事らしいし、空港作って環境破壊して観光地まみれにするのも良くねぇだろうと思ったので、空港が無い事はまぁ仕方ないとしても、旅行者としては、少しでも早く航海が終わる方がいいのです。現地の活動時間が増えるから。大体、空港つくらない代わりに高速船通すってのが、現都知事・イシハラの言い分じゃなかったっけか。
      尚、元々私は九州出身で、一昔前の地方高速道路無用論には憤ったクチです。あんなのは大都市圏の近くの「地方」にしか適用されるべきじゃなくて、「本当の」地方の人間は、少しでも早い交通手段を望んでいるのです。この考えから行くと、空港建設を潰された小笠原の人達は、TSL就航がとても残念なのではないかと勝手に想像しています。

      >現在、普通の大型フェリーだって30ノットは出るわけで、
      >それがたとえば東京・小笠原間を20時間で運行できるなら、
      >TSLとの差は4時間。
      現実には24時間で航行してる訳で、それにはそれなりの理由があるからそーしているのだと思います。関係者じゃないから知らんけど、消耗の度合いとか考慮して、今の速度になっているのでは?とすると、船の速度を「安全に・有効に」あげるにはエンジンあたりを改修しなけりゃならなくなり、んな事するなら新しく船作った方がマシって理屈になるのは当然なんではないでしょうか。
      ・・・TSLがおが丸程の荷物運送能力持っているかは疑問で、その点に関しては就航せんで良かったと同意しますが。あ、それと、乗り心地も、おが丸に比べると悪いらしいね。

      尚、私的に一番の解決策は、おが丸運行と並行して飛行艇の定期運行・本数増じゃないかと思います。空港作んなくってもいい訳だし(空港に拘るならメガフロートって手もあるだろうが、その分しっかり日光遮ったり海流乱したりして環境破壊は免れんだろうし)。・・・え?その飛行艇、どっから持ってくるのかって?


      ###結局TSL就航を待つ事にして小笠原旅行も沖縄旅行も取りやめたのでAC(TT)。
      親コメント
      • by tmiura (6268) on 2005年07月27日 13時22分 (#772734) 日記

        カスピ海の怪物を買ってくるとか……

        波が高いと駄目かしら

        親コメント
      • > 現実には24時間で航行してる訳で、それにはそれなりの理由があるから
        > そーしているのだと思います。関係者じゃないから知らんけど、消耗の
        > 度合いとか考慮して、今の速度になっているのでは?とすると、船の速度を
        > 「安全に・有効に」あげるにはエンジンあたりを改修しなけりゃならなく
        > なり、んな事するなら新しく船作った方がマシって理屈になるのは当然
        > なんではないでしょうか。

        かなり誤解してますね。30ノット出るのは最近のだけで、現在小笠原航路に
        使われている船では出せません。ちょっと計算すれば大赤字で非現実的と
        すぐにわかるTSLを導入するより、30ノット出せる通常の高速フェリーを
        導入する方がいいだろうという話でしょう。

        現在新日本海フェリーで使われているタイプの船なら実績がありますし、
        輸送力もTSL以上で運用コストも建造コストも圧倒的に低コストです。
        親コメント
    • by toworu (27387) on 2005年07月26日 22時19分 (#772436)
      >>現在、普通の大型フェリーだって30ノットは出るわけで、

      そうですよね。このIncat社の wavepiercer Evolution 10B [zaidan.info] は、800人乗り・38ノットということで、小笠原TSLとほとんど変わりません。

      航続距離は半分だし、船室も宿泊用ではありませんが、貨物積載量がwavepeacerのほうが4倍(800トン)あり、車載デッキもあるので、遠距離仕様にもできるのでは。

      これで値段が800万ドルということですから、小笠原TSLの1年分のリース料くらいです。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年07月26日 23時43分 (#772496)
        国費をかけて開発したTSLはいったい何だったのだろうか・・。
        エンジニアのおもちゃか、造船会社と政治家と官僚の飯の種
        だったのか・・。
        よくよく考えてみるとガスタービン機関を使って大型船舶を
        運航しているところなんて運用に旅客採算と言うモノを考えない
        海軍ぐらいなもの。性能が良ければ民間でも採用するだろうけど、
        ジェットフォイルなどの特殊小型船舶ぐらいしか採用しているものを聞かない。

        民間が大型船舶の機関に採用しない理由はもちろん経済性に尽きる訳で。
        燃費はすさまじく悪く、点検整備もエンジンを陸上に上げて
        分解整備しないといけませんし。いくら小型軽量高出力エンジンでで、
        たかだか10~20ノット速度を上げるだけで払えるコストではありませんな。
        この問題を解決した画期的なガスタービンを開発したなら素晴らしい事ですが、
        今回の顛末を聞くに最大の欠点は置き去りだったわけですな・・。
        Incat社の wavepiercer Evolution 10B を見て、日本の造船技術
        (最大のネックはガスタービンだから航空産業かな?)を
        買いかぶっていた事に今更ながらに気がついた。
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      • 国産でも、「ゆにこん」が42ノット出ますね。
        http://www.mhi.co.jp/ssmw/seihin/senpaku/ferry/ferry2.htm
        今は長崎で就航してるようですが。
        親コメント
  • 空港よりも (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2005年07月26日 20時15分 (#772364)
    年間20億円の赤字の補填、といったって、空港作るよりもはるかに安い(空港は一千億かかる)のにねぇ。それに、作ったSTLは廃船にするそうで、建造費は無駄だよね。

    急患とか、天変地異とか、そういうときのリスクに備えるのは、納税者に対する行政の責任だと思うよ。今回は全部行政がその責任を負うわけじゃなくて、民間会社にやってもらって、その赤字分を補填できるかどうか、という話。

    赤字だけを理由に弱者とか僻地の切捨てをしてはばからない行政はやはり問題だと思うがな。赤字でもやるべきことをやるのが行政のサービスのありかた。企業だとつぶれちゃうからそれはできないけれど、行政はある程度やり方を変えて、その赤字をなんとかできるはず。いや、納税者への責任があるから、しなければならない。どんなことをしても、黒字にできる工夫ができない、とうことは許されないと思うんだが。
    • これ [ogpress.com]を見ると、小規模空港案も出てきているもよう。
      親コメント
      • by maia (16220) on 2005年07月26日 22時29分 (#772445) 日記
        > 石原知事は「(小笠原では)ジェット機が飛ぶような飛行場は無理だが、民間の二十人近い人が離着陸できる緊急用の飛行場も考えなくてはならない。山をほんの一部削るだけで済むような案もあると思う」

        TSL就航については、元々国策船だから、面子にかけて無理やりという可能性もあるけど、この小型機案があるというのは興味深い。そりゃあ、まともな旅客路線なら1500m滑走路が必要だけど、それは無茶だった。でも、普通の旅客路線でなく、緊急用や(高額運賃でも構わない人向けの)小型機路線って、魅力的だけど、はて具体的にはどうなんだろう。

        ダイバートを考えると、航続距離が2500km程度必要だろうし、釣合い滑走路長が700mとかね(州崎か?)。でもそんな機材、今あったかなあ。ターボプロップでもいいけど、与圧だけはお願いしたいし。

        #予算100億円出すから、開発しろっちゅう話なら面白いかも。予備機含めて数機出来ればOK(無茶

        新規開発はともかく、ティルトローターの民間機もその内発達するだろうし、将来は無理なく実現できるようになるかもしれない。でも、あくまで少人数向けで、輸送の主力は重油使用の通常船舶だろうけど。
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        • by keybordist (3572) on 2005年07月27日 12時54分 (#772721) 日記
          つうか、それなら飛行艇つかわないかな。
          新明和工業もUS-1Aの消防用モデルを世界中に売り込んでるみたいだし、

          東京消防庁で2、3機買って、消防用のほかに、離島への輸送にも使えば、
          空港作るよりも安いと思うんですけどね。
          親コメント
      • by gigo (21150) on 2005年07月27日 14時40分 (#772761)

        上のリンク、石原知事がワンマンで空港計画を撤回したのかと思ったが、彼は、南島が知らない間に荒らされてしまったことなどから、観光を誘致するにしても、自然を守るにしても、肝心の当事者(島民)がちゃんと将来を考えられないことに不満を持っているらしい。空港も1000億円の公共事業のおねだりと思っているのではないか。TSLは妥協案だったのだけどそれも頓挫してしまったということか。

        親コメント
  • 最果て (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Cutlet Curry (4119) on 2005年07月26日 21時10分 (#772402)
    遠いからこそ守られる、ということもあるのでは?
    地の果て知床、海の果て小笠原。
    --
    モデレート したいときには 権利なし
    かつかれー
  • by crypt (12091) on 2005年07月26日 19時10分 (#772329)
    空港を作るためじゃないの?
    深読みというほどでもないか(^^;)
    • Re:深読み (スコア:2, 興味深い)

      by kazzu (18916) on 2005年07月26日 21時37分 (#772415)
      誰が皮算用したのか。
      結局住民が熱望してるわけでもないのに、ごり押しして
      料金アップの負担増で実質的な利便性の低下。
      維持費であっぷあっぷ
      なんか、地方新幹線と並行在来線の関係に似てません?
      親コメント
      • by yasuchiyo (11756) on 2005年07月26日 23時32分 (#772487) 日記
        住民の熱望があったかどうかはさておき、
        地方新幹線は軒並み予測以上の需要を得ています。
        負担増はあるにせよ、実質的な利便性は向上した、と評価する方が自然です。

        また並行在来線問題というのは、
        新幹線と引き替えにルーラル輸送が「切り捨てられる」点が問題となっています。
        一方、今回の小笠原航路について例えると
         現行フェリー⇒TSL
        に相当するのは、
         在来線特急⇒新幹線
        ですから、全く別の話だと思います。
        親コメント
    • by Higuchi_Misya (23432) on 2005年07月26日 19時24分 (#772337)
      空港は作らんちゅうことやからテクノスーパーライナー作ってたんやないの?
      んー、残念だいな。
      親コメント
    • by (B)sort (27915) on 2005年07月26日 19時39分 (#772349)
      実は買い物袋問題が解決しなかったんだよ。

      航空機のジェット比単純に一次元倍の吸込み事故発生(笑
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年07月26日 20時33分 (#772377)
    清水港(静岡市)-下田港(下田市)
    テクノスーパーライナー希望 [ocn.ne.jp]
  • 間にいる会社 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2005年07月26日 23時45分 (#772498)
    小笠原TSLを保有しているのは確かこの会社だったかと。
    株式会社 テクノ・シーウェイズ [tsws.co.jp]
    建造状況を見ると結構できてますね。
  • 本土と小笠原を高速船で結ぶという考えには合理性がある。
    また、トラックから高速船へのモーダルシフトを目指してテクノスーパーライナーを研究・開発したのも合理性がある。
    しかし、
    ・ウェーブピアサーが成功している(大西洋横断速度記録樹立など)にも関わらず、テクノスーパーライナー開発を続けた
    ・長期的に黒字を維持できるとする論拠も乏しいまま、小笠原航路でのテクノスーパーライナー実用化を目指した
    のは非合理である。
    国土交通省あたりがTSL推進派の顔を立てるためだけに計画を進めたのでなければ、理解できる説明をして欲しいところだ。
    • by Anonymous Coward on 2005年07月27日 15時30分 (#772780)
      ホント、こういうのをリースすりゃいいのよ。オーストラリア船籍で、アメリカ戦略輸送軍が太平洋長距離輸送に使ってる船だけど、月のリース料が3万ドルだってよ。安いよね。

      http://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/hsv.htm
      親コメント
  • by yu_raku (419) on 2005年07月27日 15時32分 (#772783)
    こういう船にこそ動力に原子炉を使うとかは無理なんでしょうか?
    燃料を問題にしなくて済むし、環境にも優しい!(笑)
    戦略潜水艦なんかには使われる動力なのに、なんで使わないんでしょう。
    建造費が異様に高値になるのかな?
    • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2005年07月27日 16時19分 (#772794) 日記
      小型の原子力船は経済的でないので,無理かと.
      原子炉自体もかなり開発せにゃならんですし,製造・運用コストが
      かさみますので.
      #原子力船の利点は補給が少なくてよい,酸素がいらない,という
      #ぐらいですので,潜水艦や軍用船以外ではあまり有難みがないかと.

      超大型船なら経済的にも見合うかもしれませんが,まあ,むつでやらかし
      ちゃったりとかもあるので多分もう開発することはないのでは.
      親コメント
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