死にゆくNetBSD 113
ストーリー by mhatta
屍を拾うものはあるだろう 部門より
屍を拾うものはあるだろう 部門より
tamo曰く、"本家記事The Future of NetBSD
によると、NetBSDのプロジェクト創始者の一人である Charles M. Hannum 氏が、
「このままでは NetBSD に未来はない」と危惧しているようです。
だいたいの論点はこんな感じ:
「この現状は私にも責任があるが、全体的にいえばプロジェクトは停滞している。
コアチームという考えをオープンソース界で始めたのは NetBSD だが、十分なリーダシップがないことは問題だった。Linux はリーダのLinusが幾つかの実装のなかから選べるのに対し、NetBSD では誰かが手を付けたら誰もやらないままだ。そして往々にして進捗が遅かったり成果が貧弱だったり
するのだ。それに、いまプロジェクトで一番声の大きいメンバたちは有能な開発者とは言えない」
組織を完全に再編しなければ NetBSD の生き残る道はない、とおっしゃっています。
これが「コアチーム」形式をとるプロジェクトすべての行く末だとすると、あまりに悲しいことです。
どうにか起死回生できないものでしょうか。"
developerの一人として印象 (スコア:5, 参考になる)
NetBSD developer (レポジトリのコミット権限を持つ人のこと) です。
中の人の一人としての印象は、べつに「死にゆく」ってほど悲惨な状態だとは感じませんね。停滞してる作業に関しては「みんな本業が忙しいんだろうなあ」と思う程度。現状でも NetBSD で暮らすのに困っていないから、新機能が入らなくてもとくに困らない。
メールでの議論は起きるけど、それに関するコードが出てこない傾向があるのは気になってます。
現状維持というのは (スコア:1, すばらしい洞察)
それ以下の進化であればそれは停滞であり、行き着く先は衰退のみ。
衰退の道を転がり始めるとあとは一気だからねぇ。
つまりそういうことに敏感かどうかが未来を決めるということだと思うし、
それがCharles M. Hannum 氏が感じている部分でしょうな。
ふと、そんな印象を元発言(#1009356)からは受けた。
時代は変わる (スコア:5, すばらしい洞察)
NetBSDのようなぶっちゃけ非メジャーなOSを開発することのモチベーションって、特に若い人にはほとんどないんじゃないかな。
「必要が薄い」
10年前なら、個人で使えるUnix環境への憧れが動機だった。まだまともなのがないから。欲しいから。必要だから。
でも、今やLinuxは動くどころかもはや一般的なサーバOSの主流だ。レンタルサーバはありふれている。
「使えない」
一方、デスクトップはどうか。今どき、YouTubeやメッセンジャーやSkypeがないと話にならない。テレビの録画や動画編集だってふつうにしたい。メジャーなOSじゃないとつらい。
Windows XPはけっこう安定してるし、無料になったVMwareやcoLinuxやCygwinでUnix環境も手に入る。一方にはもちろん、UnixベースのMac OS Xもある。
逆に、これらでできる当たり前が、NetBSDでは(容易には)できない。
「楽しみが薄い」
世の中はWeb2.0。キーワードはともかく、今目の前に動いていて、使えて、遊べるものがたくさんある。つまり、もう人との交流や情報の交換が自由にできるインフラはできている。細かいことに凝って手段を目的化せずとも、楽しさと一定の満足心を得られる材料には事欠かない。
「縁が遠い」
ただブログを書くだけに飽きたら、JavaScriptでちょいちょい書けばアマゾンでもソーシャルブックマークでも簡単に連携、マッシュアップできる。
次はPerlやRubyやPHP。すでにCMSはOSSパッケージでもASPでも出そろっている。BlogにWikiにSNS。
もっと新しいものを作りたければ、RailsやCatalystがある。MySQLもPostgreSQLも簡単に動くし、SQLを知らなくてもアプリケーションが書ける。
さらにがんばるなら、フレームワークの拡張や改良。LL言語ライブラリの開発。行ってもせいぜいが言語処理系。
そこで初めてOSとの接点が現れる。OS自体をいじろうなんてところにはそうそう至らない。
Re:時代は変わる (スコア:1)
だけど、これはメジャーかどうかに関係なく誰もOS自体は触らないんじゃない?
てきとーなディストリビューションをインストールしておしまい。
Re:時代は変わる (スコア:1)
んにゃ。Linuxをいじる人はOSそのものというよりLinuxに興味があるんであって、OSそのものに興味があれば(少なくとも高級言語レベルでは)0から書くでしょ。生活環境の方では別のシステムのイチユーザのままで。
当たってないと思います (スコア:5, 興味深い)
代表しての意見ではありません。プロジェクトを構成する単なる個人
としての意見です。
正直、mycroft の指摘は当たってないと思います。
彼の主張は、NetBSD Foundation を解散し、プロジェクトの運営機構を、
強力なリーダーを中心とした、新しい仕組みに変更すべきだというもの
ですが、現在のプロジェクト内で、彼の意見に賛成している人はほとんど
いないと思います。この件は内輪でも話題になって、mycroft の意見にも
一理あるという人は若干いるんですが、「じゃあ、現在の core グループ
制よりも、強力なリーダ制の方がいいの?」と聞くと、「いや今の方が
いい」って意見なんですね。
mycroft がこのような主張をした背景には、かつてはプロジェクトの
president であり director であった彼が、今では単なる developer の
一人に過ぎず、プロジェクト全体の意志決定機構から外れていることに
対する失望があると思います。しかし、それは、彼が、対人的な能力に
関して問題があったことの結果に過ぎないんですね。
ソフトウェアの開発に必要なのは、王様の命令に盲従せざるをえない奴隷
ではなく、自分で考えて自発的に動ける自由な人間なわけですから、
mycroft の主張するような一人の強力なリーダは不可欠だとは言えないと
思います。そもそも、自分で考えるより人に命令された通りに動く方が好
きな人間に、優れたソフトウェアが作れるはずがありませんし。
mycroft は技術的方面では非常に優れているんですが、そんな彼でさえ、
たびたび技術的な間違いを犯してます。core グループのような形で複数の
人間で相互チェックする仕組みは、どうしても必要でしょう。
「NetBSD に未来はない」という書き方のせいで、話題にはなってますが、
私には、このメール自体が、プロジェクト運営といった人間的側面に対する、
mycroft の能力の不足を示しているように思えます。
Re:当たってないと思います (スコア:2, すばらしい洞察)
当たってないなら、それはそれでよいのですが、
といった面で、世の中一般から「もうダメなん?」とか「内紛?」といった誤解を招くことが怖い気がします。
Re:当たってないと思います (スコア:2, 参考になる)
これは、developer agreement を交わしてない人が、プロジェクトから
引退するというアナウンスですね。
ほとんどのメンバーは、単に忙しくてプロジェクトに貢献する時間が
とれなくなったから、とりあえず引退するというものだと思います。
日本人だと、BeBox ポートの portmaster である坂本さんの名前が
挙がってますが、坂本さんの場合は間違いなくそうでしょうね。こう
いう人は、もしまた暇ができたら、再度 developer 登録をして戻る
こともあるかと思います。実績もあるので手続きは簡単でしょう。
タイミングという意味では、偶然ではなく、agreement の提出期限に
なったので、mycroft は、ああいうメールを出したのかもしれません。
ただ、この点に関しては、私の全くの想像ですので違うかもしれません。
> といった面で、世の中一般から「もうダメなん?」とか「内紛?」とい
> った誤解を招くことが怖い気がします。
確かにそうですね。
そこら辺も、mycroft の対人スキルに関する問題点の一つでしょう。
内紛という観点では、mycroft が現在の運営方針を嫌っているというのは
確かです。ただ、運営側は、別に mycroft を追い出そうとしているわけ
ではなくて、mycroft に developer agreement を交わしてプロジェクトに
残ってくれと頼んでいます。しかし、どうも、mycroft はそれに応じる
気がないように見えます。もしそうだとすると、非常に残念です。
方向性? (スコア:4, 興味深い)
入門したのが、netBSDでした。
三浦一則さんの名著
『MacBSDネットワークサーバ構築ガイド』
は擦り切れるまで読みました。そもそもパー
ミッションなるものを知ったのもこの本でした。
その後、NEC製モバイルギアで動くPocketBSD
など使いたかったのですが、間が悪くモバイル
ギア自体が入手できませんでした。いまだに後悔
しています。
netBSDは様々なハードウェア上で動くので、操作
環境さえ揃えば使いたいひとも多かったはずですが、
どうも初心者でも使える方向性が強くなく、玄人好
みのイメージが付いて回り新たな愛好者が増えなかっ
たのが問題ではなかったかと思います。
組織が大きくなる過程ではどうしても『有望な新戦力』
が『多数のおばかさん』を引きつれてきます。
『有望な新戦力』だけを欲しがるのはどの団体も同じ
なのですが、世の中そんなに甘くありません。
『有望な新戦力』確保のために『多数のおばかさん』
を許容したからこそLinuxは成長したのではないかと
思うのですが、、。
----------- 一生勉強を続けなきゃ!
それでもコードは残る (スコア:3, 興味深い)
そしてライセンスと矛盾しないプロジェクトに伝搬していく。
コードに込められた知恵は読んだ人間の脳内に伝搬していく。
それで十分なのではないか?
伝搬していかないかもしれないけどさ。
遺伝子を残せなかった種がたくさんいるように。
#遺伝子を残せそうにないけどID
屍体メモ [windy.cx]
とりあえず (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:とりあえず (スコア:3, おもしろおかしい)
--- show mpls ldp neighbor
じゃ、統合で (スコア:1)
統合?アグリゲート?
フュージョン?
そしてスーパーBSDへ。
屍体メモ [windy.cx]
Re:じゃ、統合で (スコア:1, おもしろおかしい)
ナイフ
# もしくは軍歌?
コアチームだと大きくなれない (スコア:3, 興味深い)
翻って例えばLinuxは(そんなに多くはないが)階層的に権限を委譲するような所があるように見受けられる。組織や権限、コミュニケーションが階層的であれば基本的にはO(log n)であるから開発規模に対してずっと強い。
# んじゃないかなぁ...。
Re:コアチームだと大きくなれない (スコア:1)
core チームは、基本的には、本人どうしの話し合いでは技術的な争点を解決
できなかった場合の調停機構です。
ですから、O(N) ほどのコストは背負ってないです。
NetBSD のソースコードリポジトリにアクセスできる開発者は、それぞれ
自分の担当領域を持っているので、自分の担当分については、基本的に自由に
コミットできます。
また、担当外の領域についても、core ではなく担当者にレビューしてもらえば
OK です。コアのレビューが必要になるのは、担当者がたまたま不在であったり、
あるいは意見の相違がどうしても解決できない場合に限られます。
そういう意味で、権限委譲は既になされているわけです。
mycroft の 7) をそのまま受け取ると、確かに現状に問題があるように思える
でしょうが、彼のこの指摘は全く当たってないと思います。現状は、むしろ
彼がそうあるべきだと主張している形に近いものです。
Re:コアチームだと大きくなれない (スコア:1)
# ライセンスがGPLみたいに成果を吐き出させる力がないからとか、俺リポジトリがなかなか統合されないので重複修正が増えてそれが原因で余計に統合できないという悪循環に陥ってるとか。あるいはデバイス対応以外に「進化」する必要性をあんまり感じていなくてみんなマターリしてるだとか。
Re:コアチームだと大きくなれない (スコア:1)
足りてないからだと思います。
現在の Linux のように、企業に所属してフルタイムで Linux のソースを
書いて寄贈する開発者がたくさんいる、といったプロジェクトではありま
せんから、見比べると、どうしても差が目立ってしまうんだと思います。
だからといって、進化していないわけではなくて、昔の Linux のような
ペースでは進んでると思いますよ。
つまり、 (スコア:3, すばらしい洞察)
普通、飽きるぜ?
Re:つまり、 (スコア:1, 興味深い)
多くの人間を巻き込んで動いてる以上、個人の気分だけで即投げ出すわけにもいかないだろうが、飽きたらモチベーションなくなるもんなぁ。
ダニエル・ロビンスがgentooを始めた動機が (スコア:2, 参考になる)
Stampede [stampede.org]の時、コードを書かない議論好きの変人を相手にするのに疲れたのがきっかけだったそうだけど、こういう例もあるので無理に建てなおさなくていいんじゃないかな。
IBM developerWorks: ディストリビューションの作成
簡単に言えば (スコア:1, おもしろおかしい)
もうあほが開発をはじめるから、後任が手をつけられない、、、、もうだめぽ
有能な開発者求む!
Re:簡単に言えば (スコア:4, おもしろおかしい)
きっと自分よりは出来るプログラマーなんだろうな・・・orz
うーむ (スコア:1)
開発者のモチベーションがあがらない(誰もやらないまま)のか、
「成果が貧弱」だから使われてないのか。
やったことに対してのレスポンスがないと、続かないかも。。。
Re:うーむ (スコア:1)
ただ、UNIX環境をPCで使いたいのであれば、
LinuxやFreeBSDなんかのほうが情報も環境も整っていますよね。
日本だと、FreeBSDのユーザが多かったのは、PC-98への対応が
大きな理由のひとつだった気がします。
(逆に、FM-TOWNSでは、Linuxが精力的に移植されていましたね)
NetBSDはモトローラのMC68xxx系に強かったので、68kMacや、
X68000なんかに移植されていましたけど、これらでUNIXを動かすメリットを
感じる人が少なかったのが普及しなかった理由のひとつかも。
Re:うーむ (スコア:1, 興味深い)
採用されているわけねぇだろうがwww
・・・と,決め付けられないのが,NetBSDの侮れないところだよね。
ここ1、2年で (スコア:1, 興味深い)
Re:ここ1、2年で (スコア:1)
自分の周りにいたBSDな人達もMacへ移行しています。
blogの内容にもあったとおり、最初は戸惑いもあるみたいですが、
中はunixという部分に非常に安心感?があるみたいです。
Re:ここ1、2年で (スコア:1)
Appleの製品を使ってる人は移行できるだろうけど、他の場合は全然ダメ。
BSDコミュニティ全般に言えますが (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:BSDコミュニティ全般に言えますが (スコア:1, 興味深い)
Re:BSDコミュニティ全般に言えますが (スコア:1, すばらしい洞察)
それが「新しい血」の側にとって魅力的でなければ
何の意味も成果も生まない方法論にしかならないわけで。
で、そういう方法は受け入れ側の条件をいくらゆるくしても
なかなかうまいのものがないもんです。
結局プラットフォームの魅力に勝るものはなし。
宗旨替え・・・ (スコア:1)
今までは、導入するためならとマニュアルあさってたりしましたが、導入にあまり時間がかけられない場合だと、やはりメジャーなツールに頼ってしまいます。
Mac屋でもあるので「メジャー万歳」といいたくないのですが、BSD系が衰退してしまうのも無理ないかな?と思っていたりもします。無くなって欲しくはないですが。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:宗旨替え・・・ (スコア:1)
それそのものがBSDっしょ。
ま、いまどき (スコア:1, 興味深い)
BSDって開発者になりにくいと思う (スコア:1)
Linuxも手を出してみましたが、商用Linuxと比べて、FreeBSDなどのBSD系OSは情報がまとまっていて導入や設定がしやすいと思います。またportsも便利(OSのバージョンやパッチなどがあたって整合性がなくなると大変だけど)だと思います。
使ってみて、とっても使いやすいすばらしいシステムだと思うんだけど、一歩、初心者レベルから進んで、自分で何か作ってみたいとなるととたんに情報がなくなってしまいますね。
たとえばハードウェアのドライバを作ってみたいと思っても、Webを探しても雑誌の記事を見ても見つかりません。
その点、Linuxでは、たとえばTurbolinuxがドライバ開発の解説を公開していたり、比較的情報が手に入りやすくなっています。
開発者が必要ということであれば、たとえば*BSDを利用している企業に協力を求めるのもひとつの方法だと思います。また現行のリリースにあわせたシステムプログラミングの解説や資料などを充実させ、大学生や高校生などの若くてシステムプログラミングに興味を持っているユーザーを惹きつけることも大切だと思います。
全ての情報はハードディスクに入っている (スコア:5, 参考になる)
ととのっていると思います。なぜなら、OSおよび
その他インストール時に入るソフトウェアの
ソースコード、開発についての情報がきちんと
まとまっていて得易いからです。そして、そういう情報は
往々にして利用者のハードディスクの中にあります!
以下、話題に出ているFreeBSDについて述べます。
まず、FreeBSDではインストーラーにてソースコードを
インストールするというオプションを選べば、
カーネル及びUnix系の基本ツールのソースコードが
インストールされます。そして、OSをインストール
してすぐにそれらのソースコードに触れることが
出来ます。他人のコードに触れることがプログラミング
上達の近道と言われますが、FreeBSDではインストール
した直後にその環境を整えられます。
また、ドキュメントが少ないと言うことですが、
http://www.freebsd.org/ [freebsd.org]をうろうろすると
ハンドブックという形で意外に多くの情報を得られます。
先に問題にしていたデバイスドライバの作り方については
architecture handbook [freebsd.org]の9章を参考にすると
よいでしょう。ここには簡単なデバイスドライバの
作り方、動かし方、サンプルコードが載っています。
このようにカーネルをいじっているとカーネル内のみで
使われる関数の仕様を知りたくなると思います。
そのような場合は、『man 9 関数名』とするとすぐに
わかります。先に示したhandbookではmake_devや
uprintf等、普通のC言語には見慣れない関数が
出てきますが、man 9 make_devなどするとそれらの
引数、使い方などを詳しく書いたマニュアルが表示
されます。
以上のようにFreeBSDではカーネルやその他の
ソフトウェアを開発するための情報は簡単に得られます。
そして、さらに素晴らしいことにhandbookなどの
情報は/usr/docの下に入っていて、ネットワークに
繋がっていなくても参照することができるように
なっています。
Re:全ての情報はハードディスクに入っている (スコア:2, 参考になる)
> manを例に挙げるのは適切じゃないんじゃない?
Linuxでmanの結果に騙された経験はありませんか?
だから、HOW-TO 的なドキュメントだとか、サポートするベンダが必須となるのではないか、
と、職場で半ば冗談で言っていたものです。
Re:全ての情報はハードディスクに入っている (スコア:1, すばらしい洞察)
インストーラーで選択するなどの簡単な操作で最初からshellやfileutils、kernelなどの主要なソフトウェアのソースコードを入れてくれるディストリビューションってありますか?
また、manなどの簡単な方法でkernel内部で使っているprintk、vmallocなどの関数の意味や使い方、注意点を教えてくれますか?
最初からすぐ手に入る位置にあり、ちょっと調べたいと思ったときにすぐ調べられるのと、わざわざ検索して探してきて、場合によっては圧縮を展開して見始めるというのは情報のアクセスのしやすさに雲泥の差があると思いますが。
自分の場合、仕事でLinuxのカーネルハックをする度に「うぉーーーこれの仕様はどうなってるんだぁぁぁぁ!」と悩まされることが多々あるのですが。
特に、*BSDで言うところのがonline manualのsection 9がLinuxに無いことをいつも恨みに思います。
Re:BSDって開発者になりにくいと思う (スコア:1)
> たとえばハードウェアのドライバを作ってみたいと思っても、Webを探しても雑誌の記事を見ても見つかりません。
この辺 [netbsd.org]とかは、既にご覧になっての発言と思ってよいでしょうか?
(それらしい雑誌はなくなっちゃったからなぁ。)
ユーザとして使う方はガイド [netbsd.org]の方かな。
(日本語でないという批判は、そのとーりですが。)
まだまだ大丈夫かなと (スコア:1)
他の人も書いてましたが、man セクション9 が整っているとか、開発に必要なツールが全部ベースシステムに入ってていて、インストールしただけでハックできるとか、あるいは開発時に意見の衝突、その他の問題が起きた時の対処方法についての合意のとり方にコンセンサスがあるとか。
これらを整備するというのは、開発を推進するシステムを整えることに他ならないと思います。
これは人に依存しにくいという点で非常に重要です。
こういったシステムを構築できていないプロジェクトに比べれば NetBSD はずっと恵まれているでしょう。(デバイスドライバの問題はありますが)
あとは、その他のフリーソフトと同様に、ソフトウェア自体の魅力が重要になると思います。
残念ながら、ソフトウェアの魅力は時間の経過とともに減少していく、資産のようなものです。
(勝手に続く)
--
# FibreChannelやらNASやらL3の装置やらのエンタープライズ向けアプライアンスにはBSD系OSを良く見かけます。
# BSD系がカーネルに使われるのも、フィードバックが少ないのも、どちらもBSDLのおかげ?
[Q][W][E][R][T][Y]
Re:さらば強敵(とも)よ! (スコア:1)
Re:さらば強敵(とも)よ! (スコア:1)
君(BSD)は生き残ることができるか!?
ではないかと。
声が大きな人というのは (スコア:2, すばらしい洞察)
必要なのはうまく誘導する事。
味方につけたなら最強の宣伝マンになるだろう。
Re:誰のことだろ (スコア:2, 参考になる)
最初に書かれている論点のまとめ方が偏ってるとは言わないけれど、元の内容から削った結果、
誤解を招きかねない形に仕上がってると思う、取り敢えず。
slashdot本家かどこかを真似たのかもしれないけれど、えらいタイトルも扇動的だし。
原文に目を通すことをお勧めします。
Re:誰のことだろ (スコア:1, 興味深い)
元のタレコミからそういうタイトルだったのかどうか知りませんが、恥ずかしいというか情けないというか。これがスラドクォリティですか。
それはともかく、親コメントにもあるように、元々のHannum氏のメール本文は目を通すべきだと思います。
プロジェクトの運営を刷新するための8ヶ条の提案が主体であることがわかります。
Re:誰のことだろ (スコア:1)
おそらく本人は再編策をメインにしたつもりなのだと思います。
しかし、彼の案は実現性に疑問がありますし、あれだけ愚痴のような前書きを
していることを汲めば、タレコミの書き方が間違っていたとは思いません。
むしろ、できるだけコメントを煽って解決策を探したいと思っていたので、
これだけ有益なコメントが付いたことに満足しています。(*)
特に、「NetBSD は現状で無問題」とか、「問題はリーダシップ以外」とかいう
意見は非常に参考になりました。Mycroft の危惧が杞憂に終わればいいですね。
--
(*) ただ、これが NetBSD ユーザを減らすようなことになるのだとすれば
まったく意図と逆であって、謝罪しなければなりません。ごめんなさい。
Re:誰のことだろ(どう考えてもフレームの元) (スコア:2, 参考になる)
OpenBSDのwebページ翻訳者のひとりです。
Re:誰のことだろ(どう考えてもフレームの元) (スコア:1)
NetBSD で問題とされていることの多くは OpenBSD で解決されているので、
よっぽど「OpenBSD にこうした問題はない」って書こうかと思ったのですが、
タレコミとしては不適切なので、やめました。
ちなみに、元のタレコミではタイトルを「NetBSD is dying」としていました。
これは "BSD is dying" という煽り文句がすでに使い古されており、
さほど攻撃的と受け取られない表現になっていることから選択しました。
自分で日本語タイトルを考えるとしたら「NetBSD 創始者の危惧」あたりですね。
いずれにしても、NetBSD を貶めようという意図はありません。
滅んでほしいと思っていたならタレコまなかったと思います。
どちらかというと、Momonga の進展に役立つ情報を得たいと思ってタレコみました。(^^;
Re:シンプルな答え (スコア:2, 参考になる)
英語: http://www.netbsd.org/MailingLists/ [netbsd.org]
日本語: http://www.jp.netbsd.org/ja/JP/ml.html [netbsd.org]
貢献という意味では、問題を報告したり、パッチを送ったり、デバイスドライバを書いたり、新しいハードウェアに移植して、コードを寄付する方法があります。
これらは NetBSD をインストールし、Internet にメールを出せる環境を整えれば、send-pr というコマンドでできます。
質の高い貢献があれば、自然に直接のコミットができるように、声がかかるでしょう。