東芝、HD DVDからの完全撤退を発表 140
ストーリー by mhatta
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ 部門より
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ 部門より
slashvista 曰く、
Impress AV Watchの記事によれば、BDプレーヤ/レコーダを生産、販売する予定は今のところ無いとのこと。日経、朝日、 読売と各社が報道しているが、 先日リークされた東芝のHD DVD完全撤退が正式に発表された(東芝のプレスリリース)。 日経の記事によれば、プレーヤーとレコーダーの開発・生産は即座に停止、製品販売は3月末をめどに打ち切りとのこと。 朝日の記事によれば、購入者へのアフターサービスなどサポートは続け、補修用部品は製造打ち切り後8年間は保有するとのことである。
HD-DVDをHD DVDに直しました(by mhatta Wed, 20 Feb 2008 08:52:25 +0900)
東芝、HDD DVD方式のレコーダーを推進! (スコア:5, おもしろおかしい)
ハードディスクを中心としたHDD DVD方式を推進することを明らかにした。
ブルーレイ方式と競争をしていた当社ではあるが、敗退が決まった方式から
一気に競争相手を突き放す戦略に出た模様。ブルーレイは光学ディスク発展の制約を受け、
今後の容量拡大の進歩はあまり早くない。それに対してハードディスクの進歩は早く、
容量および使い勝手の面でも優れている。
その利点を生かし、また、従来の問題点でもあった、専用ハードディスクで
なければ記録できないという点を廃止し、市販のハードディスクを使用できる
可換ケースを安価で供給するとし、ユーザの使い勝手を大幅に改善する。
(ケース付きHDDの供給も同時に実施)
なお、懸念される著作権保護方式であるが、機器固有のIDが記録時にハードディスク
に記録される為、可換方式とはいえハードディスクはその機器専用となる。
しかし、修理などで機器を変更する場合は機器固有のIDを書き換えることが
専用サイトで可能になる為、記録した映像が見られなくなることは無いという。
(ただし古い機種のIDは無効になる)
加えてコピー10に準拠する為コピー制限も現在より緩くなり、
複数のハードディスクを搭載できる機種ではハードディスク間でバックアップを
取ることも可能になるという。
ちなみにブルーレイ方式で供給される映像ソフトについては、任意のプレーヤーを
東芝の装置からリモコン制御できる様にし、操作の一体感を可能にすることで対応する。
今回提示された製品が従来の製品と比べると超薄型なのは、他の装置に載せることを
前提にしたデザインだという。この様に、何も自社製品だけで固めなくとも
安価な機器を追加することで対応できるというコンポスタイルは他社には無い
割り切った考え方である。
さてこの、災い転じて福となす戦略は上手くいくであろうか?
ひとつ言える事は、ブルーレイ陣営としてはHD DVD方式が存続してくれた方が
良かったということだろう。競合メーカーとしてはHD DVDが撤退したからといって
安閑としてはいられなくなった為、頭が痛いところだ。
#あ、フィクションですよ、この話。(笑)
Re:東芝、HDD DVD方式のレコーダーを推進! (スコア:1)
>その利点を生かし、また、従来の問題点でもあった、専用ハードディスクで
>なければ記録できないという点を廃止し、市販のハードディスクを使用できる
まさに東芝のREGZAがそういう機能を持ったTVですよね。
こぴ10などの運用法などの細かな仕様は知りませんが、8台までつながるのだし、移動もできるのかな。
>ちなみにブルーレイ方式で供給される映像ソフトについては、任意のプレーヤーを
>東芝の装置からリモコン制御できる様にし、操作の一体感を可能にすることで対応する。
HDMIコントロールや、万が一REGZAリンクに対応したBDプレイヤーが発売されたら、可能ですね。
#ま、まさか東芝の液晶TVの設計は、このHD DVD撤退を予測して設計されたものだったのでは。
一方著作権団体は (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:東芝、HDD DVD方式のレコーダーを推進! (スコア:3, おもしろおかしい)
iVDR [impress.co.jp]の知名度がまったく無いことに絶望した!
Re:東芝、HDD DVD方式のレコーダーを推進! (スコア:1, おもしろおかしい)
でも、「iVDR」という名前だったことを忘れていました。
HD DVDは決して犬死にではない (スコア:4, すばらしい洞察)
でも、HD DVDはその激しい闘いによりBDドライブの価格を引き下げ消費者の利益に貢献
しています。
そして、なによりもBDがすでにHDDのバックアップには容量が少なすぎて使えず、
またネットワーク配信がビジネスとして立ち上がるところまでは時間を稼いでくれました。
HD DVDの闘いは歴史の一ページとして語り継がれる事になるでしょう・・・・
# ACだけど某所でも書いているから特定されるかもw
+5% (スコア:2, 興味深い)
(他にも要因はあるけど) 話だからね、あれで撤退しないなどと発表する自由は
すでに失われている、とみんな思っていた。
# 19日のクローズアップ現代(原発景気)の放送とタイミングを合わせたのかな?
Re:+5% (スコア:1)
財務的にはお荷物が減ることになりますし、このところ東芝が続けてきた『集中と選択』の流れですから、短期的には投資家からは歓迎材料となるんでしょうね。
ただ、個人的に気になるは、東芝はデジタル家電を事業の柱の一つと位置づけていたはずなので、『消費者からの信用・信頼』がどう効いてくるのってあたりでしょうか。
US だと、価格を下げた HD-DVD 買っちゃった消費者からの集団訴訟とかもなくもなさそうだし。
#東芝はのデジタル家電は、結構ニッチなところを突くような面白い機能とか付けてきたりしてチャレンジングって評価してるんですけどねぇ。
北京オリンピック (スコア:2, すばらしい洞察)
HD Recが載ってれば構わんけど。
Re:北京オリンピック (スコア:1)
Re:HD Recも捨てた方が… (スコア:1)
PS3で再生できる分だけAVCRECの方が良いかなー、とも思う。
失敗は常 (スコア:2, すばらしい洞察)
別にどうって事無いですよ
むしろ失敗を続ける精神を見習(ry
まあ、容量の面で最初から不利なのは分かっていたが
製造上の優位点なんて、量産でどうとでもなるしねぇ
xD SD が良い例
気になるのはCH-DVD (スコア:2, 参考になる)
中国発の次世代DVD規格として制定されながら実質的にはどうなってんのかわからない規格(言いすぎ?)
もともとHD DVDやBlu-Rayに席巻されるのは目に見えてる国内市場の保護と「科学大国中国」の国威掲揚のためのどーでもいい規格のような気もするんですけどね
あれはこれからどうなるんでしょ
ま、実質的に始まってもいないもんは終わりようも無いんでしょうけど
ああ、/.Jよお前もか… (スコア:1, おもしろおかしい)
まあ、時事通信なんかは「HD」にしちゃって [jiji.com]まるで東芝のPCがHDD搭載をやめるかのような誤読を誘う表記をしてるんですけどね。(という悪意ある誤読をするのは僕くらい)
勝手に誤解 (スコア:1)
もう次々世代のを出す方向で進まれるのですね!
きっと正解 (スコア:2, 興味深い)
東芝、「選択と集中」鮮明 NANDフラッシュに1兆8000億円投資
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/19/news025.html [itmedia.co.jp]
次々世代は、光メディアではなく、半導体メモリ+ネットワークなんでしょう。
Re:きっと正解 (スコア:1)
首の後ろのコネクタにケーブル刺してデータをやり取りできるようになるまで
あと何世代くらい必要なんだろうか。
Re:きっと正解 (スコア:3, 興味深い)
つーわけで無線システムきぼー。
「あ、頭に電波がーっ!」
ってのをリアルでやれるわけですね。
#そして毒電波(Leaf的な)を受信して……
コモディティ化からの既定路線 (スコア:1)
Bluがコモディティ化したら商売上のうまみがなくなってくるので
結局は新しいモノを出すでしょう。
# そしてまたメーカーと提灯記事ライターが
# 「もうBlu-rayには戻れない!」とか書くんだな~
ネタにマジレス (スコア:1, 興味深い)
Blu-rayへの対応自体はおそらく大した問題じゃない。それよりも、既存のBlu-ray陣営の製品に対してどこで差別化を図るかが問題。差別化に失敗して、DVDレコーダー市場ではすっかり存在感の薄れたパイオニアの例もある。
BDの次を狙うという選択肢ももちろんあるが、当面どうするか。
(DVDであと10年は戦える<無理)
(いっそ公式なVirtualRDもどきをQosmioに搭載するとか)
ああ、日立マクセル (スコア:1)
誇らかに発表 [yahoo.co.jp]した日立マクセルなんか涙目でしょうね。
それとも、東芝から事前に知らされて、あわてて発表したのでしょうか。
Re:ああ、日立マクセル (スコア:3, 興味深い)
打撃はないと思います。
大昔、フロッピーディスクの規格戦争っていうのがあって、松下電器や日立製作所と組んで
傾注した3インチフロッピーが大負けした経験から、マクセルはメディアの規格対立が
あっても全方位外交をしてリスクを分散しています。(日立製作所のライバル規格のメディア
でも普通に販売してます。)
Re:ああ、日立マクセル (スコア:1)
日立自身、全方位外交的な印象を持っている私は、
加圧水型原子炉用燃料棒くらいしか思いつきません。
Re:ああ、日立マクセル (スコア:1)
Re:ああ、日立マクセル (スコア:2, 興味深い)
Re:ああ、日立マクセル (スコア:1)
意外と知られてないのかもね。
でも、あれは大成功だけどディスクシステムが無かったら
MZユーザの玩具で終わってたのかな。
# MSXユーザですが憧れてました
βはそれなりに残ったが… (スコア:1)
Re:βはそれなりに残ったが… (スコア:4, 参考になる)
記録面を高精細にするには、レンズの分解能を上げる必要があり、そのためにNA [wikipedia.org]を上げる(DVDの0.6から0.85)のは、まったく素直な発想です。
デメリットとして、すぐに思いつくのは以下の二つ。
技術的には、そのあたりの解決を図ったといえるでしょう。傷については、TDKのハードコートが採用されたんではなかったかな。
一方のHD DVDですが、NAは0.65に留まっています。
NAを上げると焦点深度が浅くなるのは前述の通りですが、記録面がDVDと同じ0.6mmの深さにあるため、傾きの影響がBDよりも大きくなります。
従って、NAをあまり上げられなかったのでしょう。
解決は図ったのでしょうが、単層の容量でBDに勝てなかったのが、その結果です。
原理的な無理を技術的に解決するのは、非常に難しいと考えます。
Re:βはそれなりに残ったが… (スコア:4, 興味深い)
東芝が最初から主張していたように,HD DVDの方がコストが低い(DVDのラインを流用できる)というのがポイントの1つで,もう1つのポイントは,ドライブを作る技術についてもHD DVDの方が容易(…だと思われる仕様に収めようとしていた),という点があります.要は,DVDフォーラムには安物DVDドライブを作っているような海外メーカも沢山参加していたわけですが,(本音がどうなのかは知りませんが)建前としては,そういう海外メーカが技術的にドライブを製造できないような仕様を避けるといような話があったはずです.
一方,BD陣営(というかSONY)としては,「(先述のような)技術レベルの低いメーカに合わせてヘボい仕様にするなんてのは本末転倒」という考えでDVDフォーラムから離脱したわけで,そういう意味ではBDの方が先進的な方向へ進んだのは当然かと思います.
ついでに,別の方が書いている「藤井氏は統一に積極的で、0.1mm保護層技術に否定な東芝技術者代表との狭間で苦労」という話について書きます.これは,オレが1年くらい前に聞いた噂(信憑性は謎)です.
両陣営のプレイヤーの発売直前に「HD DVDとBDで仕様統一に向けた話し合い」という日経のスクープ…かと思ったら両陣営から速攻で否定されて何も起きずに終了してしまったという出来事がありましたよね.実はあれは,両陣営の技術者連中が「上層部の反目で2陣営に別れてしまっているが,現場レベルでは,お互いに自陣営の技術的欠点と相手陣営の技術的利点を理解している.しかも2陣営に分裂しているとユーザにとって不利益になることも明らかだ.だから,上層部に内緒で,まず現場の技術者レベルで統一に向けて話し合い,技術的な落としどころを見つけてから,互いに社内で上を説得しよう」という計画だったらしいです.ところが日経が余計な報道をしたせいで,先にお偉いさんにバレてしまい,当然,会合を開くことすらできなくなってしまったという…
藤井氏がどうだったのかは知りませんが,SONYは言わずと知れた「CDを作った元祖」であり,東芝は「(あまり知られていないが)CD-ROMというCDの拡張を考えた元祖であり,DVDの仕様策定でも中心となった」というプライドがあったわけで,とにかく会社の中でも偉い人たちは「我々が本家であり,奴らが亜流なのだ」みたいな変な感じになってたみたいですね.
Re:βはそれなりに残ったが… (スコア:1)
やっぱ、DVDの大容量版なんだから、容量は大きい方がいいよねぇ
少しの差ではなかったんだから
Re:βはそれなりに残ったが… (スコア:1)
0.1ミリ保護層というと、CDのレーベル面と同じになるわけですが、CDは記録密度がずっと低かった上に読み取りは裏側だったので、BDとは比較になりませんね。
Re:βはそれなりに残ったが… (スコア:1)
DVDのハードコートの話ですし、ちょうちん記事かもしれませんが参考になるかも
Re:βはそれなりに残ったが… (スコア:2, 参考になる)
-------- tear straight across --------
これからが買い時 (スコア:1, 興味深い)
HD DVDは意味なくなりますが、HDD/DVDレコーダーとして見たら素性は悪くないですし、
唯一の弱点はHDDの容量ですが、DLNAで補完すれば問題ないし。
そんなに時間は無い(Re:これからが買い時) (スコア:2, 興味深い)
『今日の屈辱に耐え明日の為に生きるのが男だ』
宇宙戦艦 ヤマト 艦長 沖田十三氏談
2006/06/23 JPN 1 - 4 BRA
Re:そんなに時間は無い(Re:これからが買い時) (スコア:2, 参考になる)
http://www.mainichi.jp/select/biz/news/20080219k0000e020022000c.html [mainichi.jp]
『今日の屈辱に耐え明日の為に生きるのが男だ』
宇宙戦艦 ヤマト 艦長 沖田十三氏談
2006/06/23 JPN 1 - 4 BRA
Re:そんなに時間は無い(Re:これからが買い時) (スコア:1)
Re:そんなに時間は無い(Re:これからが買い時) (スコア:1)
A301あたりなんて5万前後なら正直買いなのですが、DVDのみの
他機種までつられて値下げされるのを嫌ったか。
正直RDが好きでX1からかれこれ4台くらい買っているので、
X7を出して有終の美を飾ってほしかった。
X7は、mpeg2からH264へトランスコード(エンコードにあらず)
する機能を搭載することで、まだまだ発展途上のH264でも高画質
になるため、DVDを使っても実用的になるのではないかと噂されて
いたのに。
Re:これからが買い時 (スコア:2, 興味深い)
HD DVDメディアが高いとか手に入らないとかいう以前に、A301のデジタルチューナの感度悪すぎです。
パラボラからパラで繋いだS600やXD71のほうが受信レベル高くて普通に映るのに、A301だとブロックノイズバリバリです。
A301の後ろに繋いだアクオスだって普通にBS観れてるのに。
殻割した人の話によると、筐体をみればわかるとおりSシリーズじゃなくてEシリーズの作りで、チューナー周りも
EシリーズレベルなのでXDシリーズやSシリーズより性能は低いのではないかとのこと。
HD DVDのハイエンド機であるX7が出れば速攻で飛びついていたかもしれませんが、たぶんこのまま開発中断でしょうね。
ネットワーク機能を考えると他社への乗り換えは考えられないので、なんとかX7だけでも出して欲しいところ。
#X6再販でも可gesaku
DVD Forum的にはどうなんだろう (スコア:1)
#まあDVD+R系についてもうるさく言ってないからスルーなのかもしれないけど
Re:正式名称は「HD DVD」 (スコア:1)
残念ながら、この結末は必然だったということの一つの証左でしょう。
Re:正式名称は「HD DVD」 (スコア:5, おもしろおかしい)
やっぱり、Bluerayに比べてマーケティングが弱かったんですね。
#覚える気がない
Re:正式名称は「Ble-ray」 (スコア:1)
Re:正式名称は「HD DVD」 (スコア:1)
結局、性能うんぬんなんて大部分の消費者はあまり気にしてないと思う。特に今回は「VHS→DVD」の時のような明らかな変化を伴っていませんでしたし。
Re:正式名称は「HD DVD」 (スコア:5, おもしろおかしい)
両面仕様の、2HD DVDを出す予定だったとか?
Re:正式名称は「HD DVD」 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:正式名称は「HD DVD」 (スコア:3, 興味深い)
Re:物理媒体としては (スコア:1, すばらしい洞察)
双方の欠点は量産していく中でほとんどが解消されていくような問題点でしかない。
結局、量産化不可能と主張した東芝の技術者の筋が悪かったということ。
Re:「負けたと言わないが完敗」 (スコア:3, 興味深い)
藤井氏は統一に積極的で、0.1mm保護層技術に否定な東芝技術者代表との狭間で苦労されてそうです。
もしかすると、負け戦覚悟で気丈に振る舞う硫黄島からの手紙の栗林中将みたいな感じなのかもしれません。
Re:「負けたと言わないが完敗」 (スコア:1)
まあそれはさておき、引用文の文意としては
ってことだと思うので、元・編集者的な観点は必要なかったのでしょう。