汚染土壌から放射性セシウムを99.7%以上除去する「乾式セシウム除去技術」 99
ストーリー by headless
除去 部門より
除去 部門より
m.sakkanen 曰く、
農研機構は、放射性物質を含む汚染土壌から効率的に放射性セシウムを分離・除去する「乾式セシウム除去技術」を開発したことを発表した(プレスリリース、 日本農業新聞の記事)。
汚染土壌に高性能反応促進剤を添加して回転式電気炉で1,300度以上に加熱することで、放射性セシウムを昇華させる。これにより、99.7%以上の放射性セシウムを分離・除去することが可能となり、60,000Bq/kgを超える汚染土壌からクリアランスレベル(100Bq/kg以下)の浄化処理物が得られるという。昇華した放射性セシウムは冷却後に濃縮セシウム塩として回収することで、大気中への放出は検出限界(0.1Bq/立方メートル)以下にすることが可能となる。飯舘村クリアセンターで実施した連続昇華試験では、60,000Bq/kgレベルの汚染土壌を毎時2kg程度処理し、50Bq/kg以下にするという結果が得られたとのこと。
本ストーリーは日本の縮図 (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:本ストーリーは日本の縮図 (スコア:3, すばらしい洞察)
文句言うだけの人の数>>>>>>>>>>>>問題解決のために手を動かしている人の数
電気炉 (スコア:2)
Re:電気炉 (スコア:1)
マッチポンプ... じゃなくて何か適当な言い方がある気がする。
Re:電気炉 (スコア:1)
一休さんの虎? (スコア:1)
退治するから絵の虎を出してくれ、というのを思い出した。
#セシウムを除去するから表土を全部剥ぎとって持ってきてください。
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
つーか“毎時2kg程度”の処理能力じゃ自然に減るのを待ったほうがいいんじゃね?
#しかも1,300度に加熱とか、コスト面などあらゆる面で意味ねーな
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
>#しかも1,300度に加熱とか、コスト面などあらゆる面で意味ねーな
そうだ!
熱源に、原子核を分裂させる技術を使えば、大量の高熱が得られますから、
処理量も上がって、具合いいんじゃない?
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
一気に大量に使えば、汚染地域全体の表土を高温にできるんですね^^;
------------
惑星ケイロンまであと何マイル?
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
虎の絵を燃やして「やっつけました」と言い張っているような・・・
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
「この虎を捕えてみせよ。」
「では虎を出してみてください。」
「それくらいせんか。」
「では、"バキッ"」
「....弁償せいよ?」
M-FalconSky (暑いか寒い)
「びみょ~」ep06にそんなコントあったな (スコア:1)
屏風に書かれたゴリラの絵を指差して
「できるのか」
「できるよ、ゴリラ」
「いいんだな」
「うん」
屏風に駆け寄りながら「才加ちゃ~ん、"バキッ"」
「才加ちゃ~ん、"バキッ"」
「才加ちゃ~ん、"バキッ"」
「才加ちゃんと呼ぶのはやめなさい」
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
まさかパスツール以前の科学観!?
処理した土壌を元の場所に戻したとして、細菌のネットワークが以前の状態に戻るのかな?
以前というのがいつのことだとか、そもそも元の状態に戻す必要性とか色々考慮することはあるだろうから、無駄な議論かもしれないが。
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
表土と地中では、微生物が違うのでは?
Re:一休さんの虎? (スコア:1)
ヒステリーの人から見れば、正常な人も異常に見えるのかな。
通知の設定いじったから、ACだとコメントされても気づかない事が多いよ。あしからずw
セメント作りながらセシウム除去? (スコア:1)
回転式昇華装置って要はセメント作るのに使うロータリー・キルン(回転式焼成炉)のことですね
セメント工場で汚染土壌の浄化処理したり、セメント作りながらセシウム除去が出来るのかな?
あるいは汚染地域内にある操業停止した炉を浄化処理に転用するとか
スループット (スコア:1)
土壌をわざわざ工場まで持ってきて、反応容器に詰めてバッチ処理するようなプロセスは、「できるかできないか」といえば「できている」んだろうけれど、現実的じゃない。
Re:スループット (スコア:1)
土壌をわざわざ工場まで持ってきて、反応容器に詰めてバッチ処理するようなプロセスは、「できるかできないか」といえば「できている」んだろうけれど、現実的じゃない。
じゃあ「工場が来い」でおk
Re: (スコア:0)
> 土壌をわざわざ工場まで持ってきて、反応容器に詰めてバッチ処理するようなプロセス
それはあなたが勝手に「土壌をわざわざ工場まで持ってきて、反応容器に詰めてバッチ処理するようなプロセス」しかできないと想像しているだけ。今後は、実験室的なプロセスを現実のフィールドにあてはめて実用化するという、当然ありうる工程が開発されるはずで、その可能性を完全に無視しているだけの意見です。
少なくともこれまでの日本は、そうした「実用工程」を開発する能力の高さで発展してきたんですけどねぇ。
Re: (スコア:0)
コンバインの後ろに小型化したこの処理設備を乗せて、汚染された地域を耕して廻る姿を想像した。
車両の先頭で汚染土を掻き入れて、処理して、後方から除染した土を吐き出す。
で、濃縮セシウム塩は保管設備 (どこに作るんだろう?) までそのまま運ぶ。
本当にできるようになってから言え (スコア:1)
もうさ、なんでもいいけどさ、論理的に可能とか不可能とか、実験では可能だったとかそういうのは、もう一般向けには報道しなくていいと思う。
非現実的なコストとか効率とか例示されても、投資家向けの金儲け宣伝記事にしか見えないし、そういうのは、それこそ業界紙とか投資情報とかでやってくれ、って感じ。
現実的な選択肢となったあたりで報じてくれれば十分だし、一般市民がそんな記事にいちいち期待したりがっかりするのは不毛だよ。
よさん (スコア:1)
実際に行われており、また現に放射能が問題となっている下水処理汚泥等のセメントキルン処理に
使うものなんでしょう。土壌と銘打っているのは国・自治体の除染対策予算をもらう都合でしょうね。
毎時2kg? (スコア:0)
コスモクリーナーにはほど遠いなぁ
Re:毎時2kg? (スコア:1)
ちなみにコスモクリーナー(Dが付くほうだよね?)の処理能力はどれほどなの?
なんか設定があるなら教えて。
まあ、あっちは「放射能」を除去するらしいけど。
Re:毎時2kg? (スコア:1)
初始動では、待機中の酸素を除去してしまって、操作した人間を殺害してたような?
通知の設定いじったから、ACだとコメントされても気づかない事が多いよ。あしからずw
Re:毎時2kg? (スコア:1)
原理まではもちろん分かりませんが、初始動で操作した雪が死亡した後、真田さんが「猛毒の酸欠空気」と言ってましたから、酸素だけが除去されたんでしょうね。(とはいえ、艦内全体じゃなく、あくまでコスモクリーナーDの周囲がそうなった様子でしたが)
通知の設定いじったから、ACだとコメントされても気づかない事が多いよ。あしからずw
毎時2kgって… (スコア:0)
汚染土壌って一集落分だけでもトン単位になるもんじゃないの?
Re:毎時2kgって… (スコア:1)
プレスリリースを見れば分かりますが、
相当に小さい実験炉ですよ
Re:毎時2kgって… (スコア:1)
現在、深さ5cmまで汚染が確認されています。チェルノブイリのケースだと、一年あたり6mmの放射性物質の沈下が観測されています。8*n年後には汚染土はn倍に増加しているので8年以内に汚染地域の半分を処理できる速さでないといつまでたっても処理は終わりません。
10000倍に規模を拡大したとして、5cmの深さまで土壌を処理するならば、100m四方を処理するのに3分かかります。100km四方を処理しようとすると6年かかってしまいます。
面積は100km四方のファクター倍あるのでまだ遅い、、一声規模を10万倍に拡大する必要があります。
Re:毎時2kgって… (スコア:1)
私には10万倍なんてとても無茶な数字に見えますけど
Re:毎時2kgって… (スコア:3, 参考になる)
元コメで出ているセメント製造時のセメントキルンは、元々1300-1500度程度で加熱焼成する器械です。
ですので、加熱機構は元々ありますし、1400度前後で加熱して年間100万トン/1基程度の製造能力があります。
Re:毎時2kgって… (スコア:2, 参考になる)
追記すると、近年はビル建築の減少などでセメントキルンの設備に余剰が生じたりもしているので、産業廃棄物等の燃焼分解等(&セメント原料への添加)にも利用されており、日本全土で言えば年間数千万トン規模で分解処理が行われています。
Re:毎時2kgって… (スコア:2)
毎時2kgを10万倍すると、毎時200トン
24時間フル稼働で、年間175万トン
日本の鉄鋼生産量が1億トンですので、日本の鉄鋼産業の持っている溶鉱炉の5%くらいを使えば、不可能ではない、、ちょうど温度もほどよい。
原発自体の無茶っぷりを考えれば現実的な範囲か?
Re:毎時2kgって… (スコア:1)
高炉は融けた液体の鉄を取り出す構造になっているので固体の残渣を取り出すのは無理ですね。
そもそも“回転式”じゃないし。
要するに (スコア:0)
田畑の土には使えない
Re:要するに (スコア:2)
Re:要するに (スコア:1)
下水処理場の汚泥だけでも処理できれば喜ぶ自治体は山ほどあるかと
そういえば、もう貯蔵場所が限界って話から何ヶ月立ってるんだろう
あと、高圧水による除染で大丈夫な地域だと、除染した水に含まれる汚泥回収する必要を考えれば、避難地域でも大半の地域はこれでも大丈夫かと
除染じゃお手上げになってる地域は後回しって政府が宣言してますが、その地域向けは別の技術開発しなきゃダメでしょうが
そりゃもう土壌とは呼べないでしょうね… (スコア:0)
1300は℃でしょうか…
1300℃の熱風に大量のセシウム137が含まれていたら、大変でしょうね…
結果として残るのは、砂でしょうね…
技術って、実現可能な物のことですよね…
そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:5, 興味深い)
>1300は℃でしょうか…
そのとうりです
セメント製造用の炉の温度です
>1300℃の熱風に大量のセシウム137が含まれていたら、大変でしょうね…
熱風(ガス)に大量のセシウム137が含まれていなければ、燃焼ガスからのセシウム回収が出来ません
含まれていなかったら、大変です
>結果として残るのは、砂でしょうね…
それをセメントと呼びます
>技術って、実現可能な物のことですよね…
実現可能で商売になりそうだからセメント会社(太平洋セメント)が一枚噛んでいるのです
意外と知られていないようです、セメント製造用の炉は高温で有害物質を処理出来るので産業廃棄物処理の分野でも注目されているのです
可燃性のある廃棄物なら水分を含んでいても長~い炉の中で乾燥させながら燃やせるので燃料も節約出来てエコです
セメントとは呼べないような… (スコア:1)
うーん、普通は水硬性を持つ粉体をセメントと呼ぶと思いますが、適当に土を焼成しただけでは十分な水硬性を持たせられないような気がします。
「セメント原料」とは呼べそうですけど。都市ごみ焼却灰とかが重量比で半分以上入っているエコセメント [jci-net.or.jp]というものがJIS R 5214で規定されているようですので、上手くそのくらいの割合でセメントに使えるのなら、それなりに量は捌けるのかもしれません。
捌ける量が、セメント市場に適合するのかは別問題ですけどね…。需要がないのなら、結局は砂として発生地に戻して、土壌としての姿を取り戻すまで待つしかないように思えます。
Re:セメントとは呼べないような… (スコア:2, 参考になる)
正確にはセメントの原料の一つですね
セメント作るときには高温の炉で焼成処理するので、やろうと思えば何でもかんでも放り込めるようです
もちろん制約はあるでしょうが、そもそもセメントの製造量が多いので処理能力に不足は無いということでは?(今後の震災復興需要もあることですし)
下記のwebには建設発生土、サンドブラスト廃砂、廃鋳物砂もセメント原料化処理対象とあります
http://www.ube-ind.co.jp/japanese/products/recycle/recycle_01.htm [ube-ind.co.jp]
セメント原料化処理対象に賞味期限切れ飲料水もあるが????????
Re:一行毎の全否定キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!(was Re:そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:3)
また当然のことながらセシウムというのは元素です。それ以上分解することはできません。
つまり除去することなど誰にもできません。なにかに吸着させることのみができるのです。
ダウト。分解できない(元素転換出来ない)のはその通りですが,「なにかに吸着させることのみができる」ではないですね。
現に,今回の技術は「高温でセシウムを昇華」させた後,「冷却後に濃縮セシウム塩として回収」って書いてありますよ。
残った土をセメントに使うとしても,そっちには低レベルの放射性セシウムしか残っていませんし,放射性セシウムも「濃縮セシウム塩」として分離されますから,「吸着した高濃度放射性物質」が「セメント」になるわけではありません。
記事をよく読んでから批判しましょうね(^^)
Re:一行毎の全否定キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!(was Re:そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:2)
> ダウト。分解できない
"放射性"セシウムなんだから,わざわざ分解しなくても,勝手に核分裂しますね.
そして分裂後は,別の元素に変わってます.
Re:一行毎の全否定キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!(was Re:そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:2)
放射性"セシウムなんだから,わざわざ分解しなくても,勝手に核分裂しますね.
そして分裂後は,別の元素に変わってます.
「勝手に核分裂する」は,自発的に起きることであり,且つそれを制御すること(人為的に分裂を早めるとか)は出来ませんよね。
これを「分解できる」とは言わないと思います…。半減期を待つ事しか出来ないから,色々手を尽くして「化学的手法で」低減しようとしているのですが,それは「移動」もしくは「濃縮・除去」に過ぎません。
元素転換出来る,というのは,「人為的に」,それも「微生物に喰わせるとかいう論理」で元素が別のものに変わる,という論理です(もちろん,物理的にあり得ない事ですけどね)。
Re:一行毎の全否定キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!(was Re:そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:1)
http://www.wolframalpha.com/input/?i=1TBq+Cs137 [wolframalpha.com]
ただ、他の粒子が多量に含まれるだろうから数グラムじゃ済まないとは思うけど。
Re:一行毎の全否定キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!(was Re:そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:3, 興味深い)
>常識的に考えて、毎時2Kg程度しか処理できないシステム
(#2106185)とか(#2106226)とかで指摘されてるけど、実験で毎時2Kgだっただけで、本番はセメントキルンで年間100万トンレベルの処理を想定しているはずです。
>吸着した高濃度放射線汚染物質ができます。この場合はそのセメントです。
>このセメントは、一体どこにゆくのでしょう?
セメントじゃなくて濃縮セシウム塩として出てきます。
汚染土よりも圧倒的に体積が小さくなり、従来の放射性廃棄物と同様に扱えますから、汚染土としての問題は解決します。
従来の方法よりも効率的に(エコに)問題を小さく出来ると見込めるわけです。
まさか、問題を小さくすることは無価値とでも言うのですか?
>また当然のことながらセシウムというのは元素です。それ以上分解することはできません。
一応、中性子をぶつけまくって転換してしまう(分解する)って手はありますよ。
密閉して転換して、安定元素のみ化学処理で分離して、以下ループ。
要らないものまで放射化されかねないのであまりまじめに検討されてる方法ではないと思いますが、不可能ではありません。
汚染土を元に濃縮セシウム塩(放射性廃棄物)と焼土(セメントもどき)を生産する技術だって事も理解出来ない読解力で他人を貶そうなんてちゃんちゃらおかしいって事を自覚してもらいたいね。
Re:一行毎の全否定キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!(was Re:そりゃセメントと呼ぶのです (スコア:2)
放射線廃棄物の体積を小さくして管理をしやすくしようって話だと思いますよ。
山積みの土をブロック程度に固められれば幾分管理しやすいってものでしょう。
Re:とりあえず (スコア:1)
小型化すると加熱時に無駄になるエネルギーが多いので、むしろ一カ所に大型のプラント作ってそこにまとめて土壌を運び込む形の方が結局は楽な気がする。
Re:うーん (スコア:2)
開発したのは除去技術であって、セシウム塩の処理方法までは書いてないですからねえ。
再処理工場ったって結局加工して埋めるだけですから、
どの自治体(福島県含む)も「俺の所はお断り」するでしょうからね。
絶対安全に処理する?なら東京の地下にでも埋めれば。
再利用できますね (スコア:1)
塩化物で取り出せるのなら、かなり純度は高いですよね。
さらに精製すれば、それはそれで用途 [wikipedia.org]があるみたいですよ。