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シマンテックと佐川急便、無許可での信書配達に関わったとして書類送検 110
ストーリー by hylom
悪いのは誰だ 部門より
悪いのは誰だ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
シマンテックが佐川急便に依頼し、郵便局や許可を受けた業者以外の配送が禁じられている信書を配達させたとして、2社および関与した男性社員が書類送検された模様(47NEWS)。
信書には請求書や督促状、ダイレクトメールなどが該当する。配達された男性の告発により発覚したようだ。
ライセンス証書の類 (スコア:3)
シマンテックに限らず、ライセンス証書の類は佐川急便で届くことがちょくちょく有るけど、これが信書に該当?
Re: (スコア:0)
ライセンス証書って要は特定の人間との契約書だから、当然信書に該当するよね。
Re:ライセンス証書の類 (スコア:5, 参考になる)
貨物の添え状と解され、信書にあたらないとされています。
http://www.soumu.go.jp/yusei/shinsho_guide.html [soumu.go.jp]
Re:ライセンス証書の類 (スコア:3, おもしろおかしい)
勉強になりました。
だとすると、おまけとかをつけておけば、添え状といえないこともないですよね。
どうりで、シマンテックとか、いらないグッズを合わせて送ってくるはずだ。
今回、おまけを付け忘れて摘発されたわけだ。
Re:ライセンス証書の類 (スコア:5, 参考になる)
(#2458059)で示した総務省の資料には
『貨物の送付と密接に関連し、その貨物を送付するために従として添付される無封の添え状・送り状は、信書に該当しますが、貨物に添えて送付することができます。(郵便法第4条第3項)』
とありますが、"密接に関連し"や"従として添付"あたりの判断基準は示されていないので、解釈は非常に曖昧なものになります。
同資料の中で直前の項にある(例)が好例です。
全く同じものを同じ体裁で送付しても、その意味合いによっては信書にあたる場合もあればあたらない場合もある、ということです。
私は、47NEWSの記事文中で分かち書きをして触れている「請求書」「督促状」が今回のポイントではないかと推察していますが。
そもそもこの男性がシマンテックを告発する目的は何だったのかという点が焦点ではないかと。
マスコミにタレこんだのもこの男性だったりするとさらに香ばしいですね。
Re:ライセンス証書の類 (スコア:2)
そのページには、ソフトウェアのパッケージに入っているライセンス証書が貨物の添え状と解されるとは書かれていないと思います。
Re:ライセンス証書の類 (スコア:4, 参考になる)
考え方は3通りありますが、どちらにしても信書として配送を規制されることはないと思われます。
ライセンス証書の相手方が特定の誰かでない場合(「ご購入のお客様へ」など)、これはそもそも信書ではありません。
一方、ライセンス証書が「○○様」と特定の相手方を指し示すものの場合、証書単体では信書扱いになる可能性が高いです。
ソフトウェア使用許諾契約が成立したことを記した文書ですので契約書の機能を持ち、またソフトウェア購入・使用の名義人とライセンス数、ソフトウェアの使用可能範囲が書かれた内訳納品書としての役割も持っているといえるからです。
でもパッケージをソフトウェアという商品の外形と捉える場合、その中に封入されているライセンス証書はソフトウェアパッケージという貨物を構成する一部品であるという解釈が出来ますから、信書配送禁止などの制約を受けません。
もしパッケージはソフトウェアを梱包する箱であると捉えた場合、パッケージ内に証書を入れるのは貨物の梱包内に添え状(納品書)を入れる行為に相当し、これまた信書配送禁止の制約を受けないことになります。
Re:ライセンス証書の類 (スコア:2)
説明ありがとうございます。実務上、ライセンス証書が添え状と解釈されている可能性までは否定していません。それはリンクされているページには書かれていないことだよね、というのが #2458165 で言いたかったことです。
無許可での信書配達 (スコア:2, 参考になる)
佐川も「飛脚特定信書便」てのを許可を得てやってるはずなのですが。
ダイレクトメールを、その(料金がムダに高い)サービスを使わずメール便として送った(から違法)ということでしょうか。
Re:無許可での信書配達 (スコア:5, 参考になる)
そういうことですね (今回問題になった信書便物がダイレクトメールかどうかは知りませんが)。
佐川急便が許可を受けている特定信書便事業の種類は、 (1) 長さ、幅、厚さの合計が 90 センチメートルを超えるか重量が 4 キログラムを超える信書便物の送達と (2) 1 通あたりのサービス料金が 1,000 円を超える信書便の 2 種類です。 (特定信書便事業を定義している信書便法第 1 条第 7 項 [e-gov.go.jp]での番号に合わせてだと思いますが、佐川急便では (1) を「飛脚特定信書便 1 号」、 (2) を「飛脚特定信書便 3 号」と呼んでいます。参考: 飛脚特定信書便 [sagawa-exp.co.jp]。) なので、届ける信書が (1) の条件を満たさない場合、 1 通 1,000 円以下で引き受けてはいけないことになります。
ちなみに、このルールのせいで、配達してほしい信書便物が大きいか重い方が、小さくて軽い場合より安くなる場合があるようです。飛脚特定信書便料金表 (PDF) [sagawa-exp.co.jp] を見ると、 (1) の条件を満たすサイズ区分 100 の信書便物を同一地帯内で 501 通以上送る場合、割引があって 1 通あたり 882 円で送れることになりますが、 (1) の条件を満たしていない場合は飛脚特定信書便 3 号になるので、 1 通あたり 1,010 円を下限とすると料金表にあります。変なの。
Re:無許可での信書配達 (スコア:5, 参考になる)
昔はそうでした。 2003 年 4 月に信書便法が施行され、許可を受ければ民間でも信書便事業 [soumu.go.jp]ができるようになりました。
えっと、それは合っている面もありますが、重要なところで少し違います。少なくとも建前としては。
信書便事業には一般信書便事業と特定信書便事業があります。一般信書便事業の許可を取れば民間でも郵便と同じような小型軽量安価の信書便を取り扱うことができます。ただし、一般信書便事業の許可を得るためには、全国均一料金で、 25 グラム以下の信書便物の料金が 80 円以下、全国で原則毎日 1 通からの引き受け・配達をすることなどの条件があり、現在許可を得ている一般信書便事業者はありません [soumu.go.jp]。
一般信書便事業は、日本郵便が独占的に行う郵便の業務と競合する事業です。郵便法 [e-gov.go.jp]により、日本郵便にはユニバーサルサービス [wikipedia.org]を提供する義務があり、採算性の悪い田舎の郵便サービスを値上げしたり廃止したりする自由がありません。この状態で一般信書便事業への民間参入を無条件に認めれば、日本郵便の経営が行き詰まり、田舎では今と同じ郵便サービスを今のような料金で受けることができなくなることがほぼ確実です。なので、ユニバーサルサービスを提供できる事業者しか一般信書便事業に参入してはいけない、というルールを設けているのです。仮にそういう事業者があれば、日本郵便と民間事業者の間の競争になり、仮に日本郵便が競争に負けて潰れても民間事業者が郵便と同等のユニバーサルサービスを提供してくれるのですから、国としては問題がないことになります。
なので、一般信書便事業への参入に際して規定されている厳しい条件は、実態としては日本郵便を保護しているかもしれませんが、建前としては小型軽量安価な信書便物の配達というユニバーサルサービスを保護しているのであって、品質の高い安価で非差別的な配達サービスが実現されるなら誰がそのサービスを提供しても良いというのが一般信書便事業制度のスタンスです。
という点を理解した上でなら、「いや、自由競争こそが正義で、郵便サービスをユニバーサルサービスとして提供しようというのがそもそもの間違いである」という意見もありうると思います。なお、念のために書いておくと、僕はこのコメントで一般信書便事業に高いハードルが設けられている意図を説明しているだけで、それが良いことか悪いことかについては意見を述べていません。
線引き (スコア:1)
ダイレクトメールが駄目で、クレジットカードがOkって……
信書の区分がよく判らないです。
本文に、宛先の人の名前が書いてあったら駄目って事なのかしら?
ガイドライン [soumu.go.jp]
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:線引き (スコア:2)
クレジットカードがOkって……
「差出人の考えや思いを表現し、又は現実に起こりもしくは存在する事柄等の事実を伝え」ないから、ですかね。
Re:線引き (スコア:1)
¶「だますのなら、最後までだまさなきゃね」/ 罵声に包まれて、君はほほえむ。
Re: (スコア:0)
この辺は宅配業者が訴えられては、裁判で主張して認められたり認められなかったりっていう結果が反映されてますからね。
昔は荷物の中に一緒に挨拶状を入れるのも信書法違反とかいう話もあった。
Re:線引き (スコア:2)
民間事業者による信書の送達に関する法律 [e-gov.go.jp]のことではないのかな?
Re:線引き (スコア:1)
『「浮動」「小数点」』「数」「型」なんだから、「浮動小数点型」はそれほど問題ないでしょう。「浮動小数点」とまで書いた時点で、数を付けなくても数値型なのは自明だし、英語表記でも「floating-point number」まで書かない「floating-point」という表記もよく見かけます。
それよりも
> #浮動小数点数 約 87,100 件
> #浮動小数点 約 44,400 件
浮動小数型 約 15,500 件
こっちの方が問題だと思う。
Re: (スコア:0)
モノを送るのがメインか、情報を送るのがメインかあたりでしょうか。
Re: (スコア:0)
そもそも、このような規制の目的が分からない。
Re:線引き (スコア:1)
Re:線引き (スコア:1)
憲法で通信の秘密が保障されてるからじゃないかな。
誰でも彼でも信書の送達ができちゃうとそれが保障できなくなるから、規制して国または特定の民間にだけ認めましょうって理屈。
Re:線引き (スコア:1)
通信の秘密の一種でもある。
以前は郵政省独占だったからそれでもよかったけれど、最近はメール便とかいろいろできたので私企業でもできるようになった。そこを手抜きしている佐川が挙げられたって感じでしょう。ペリカンもクロネコも合法的に許可をとってやってる。
Re:線引き (スコア:5, 参考になる)
待て待て。何かいろいろおかしいよ。
まず、総務省の信書便事業者一覧 [soumu.go.jp]によれば、ヤマト運輸は信書便事業者としての許可を取っていない。ヤマト運輸の「クロネコメール便」は軽量な荷物を運ぶサービスであって信書便サービスではないので信書の配達はできない [kuronekoyamato.co.jp]。
次に、日本通運が許可を取っているというのは特定信書便事業者としての許可で、これは佐川急便も取っている。特定信書便事業者というのは信書を何でも配達して良いわけではなくて、特定の条件を満たしていないといけない。条件は何種類かあって、事業者ごとに異なる。今回郵便法違反になったのは、佐川急便が引き受けていた信書配達が、佐川急便が許可を受けた種類の特定信書便事業に該当しないということだろう。
許可されている特定信書便事業の範囲は佐川急便より日本通運の方が広い。具体的には、日本通運は名古屋市と大阪市で「3 時間以内送達の役務」の許可を得ているが、佐川急便は「3 時間以内送達の役務」の許可を得ていない。今回問題となった信書の配達が「3 時間以内送達の役務」かどうかは知らないが、もしそうだったら、日本通運なら合法だった可能性はある。
Re:線引き (スコア:2)
信書便事業を許可制にする法制度が良いか悪いかとか、どこの運送会社の品質が良いとか悪いとか、そんな話は僕は #2458055 でまったくしていないので念のため。
Re:線引き (スコア:1)
「起訴猶予」を「最終的に処罰を受けない」とするかどうか難しいですが…
中身を知らなくても訴えられますし、訴えられただけで面倒ですからねぇ。
で、ヤマト運輸の信書に関する重要なお知らせ [kuronekoyamato.co.jp]のように
「がんばって信書じゃないことを確認しているという姿勢を見せよう」としてたりしますな。
…現実的にどこまで徹底できるかはさておき。
Re: (スコア:0)
マンガとかスタンプにしたらいいんじゃないかな。
Amazonで購入したコミック配達されるよね。
飴玉一個を送る付録として書類を付けてもいいかもね。
外側には飴玉在中とか粗品在中って書いとく。
書類送検はいいんじゃね (スコア:1)
警察が違法行為との疑いを持った→法にしたがって検察に報告した
これが書類送検。処罰するに値するか判断するのは検察庁だし、それが法的に正しいか判定するのは裁判所
法律がおかしいと思えば審議するのは国会でしょ。
Re:書類送検はいいんじゃね (スコア:1)
ということで、この書類、検察官に飛脚メール便で送っておいて。
E-mailなら対象にならないんだな (スコア:1)
紙に印刷したら負けってことか
Re:E-mailなら対象にならないんだな (スコア:5, 参考になる)
印紙税もそうだったはず。
> 印紙税は「文書」にかかる税金であるため、一般的に、電子メールやFAXなどの
> 電子データで送付された「電子的契約書」に対しては課税されないとされています。
> https://www.seiko-cybertime.jp/time/column4.html [seiko-cybertime.jp]
契約書も電子書類にすると印紙税がかからない。
これって書類送検ほどのことだったのか… (スコア:1)
昔某社で信書運べない会社なのに信書運びまくってたな、有名無実の法律だと思ってた
一応規約をよく読むと「信書はダメですよ」と書いてあるので、万が一告発されても発注した客のせいにして逃げられるようにしてあったはずではあったけど
肺多雨 (スコア:0)
肺多雨された男性の告発により発覚したようだ。
いくらなんでも、この誤字はひどくないか?
Re:肺多雨 (スコア:5, おもしろおかしい)
最初は全く判らなかった。
はいたう⇒はいたつ⇒配達
ですね。typo+誤変換コンボ?
いや、じぶんもよくやらかしますが・・・。
(正)お忙しいところ恐縮ですが
(誤)押しが強いところ恐縮ですが
Re:肺多雨 (スコア:2)
typo+誤変換って!
typoして正しく変換は無茶な要求でしょう。
と思ったら同じtypo何回かしてたら勝手に正しく変換してくれた@ATOK
Re:肺多雨 (スコア:1)
ATOKですが、「這い多雨」となりました。
惜しいですね。
当然ですが、過去の変換の履歴が影響するのでしょう。
Re:肺多雨 (スコア:1)
○よろしくお願いします
×よろしこおねがいします
メールではたまにやらかす
Re:肺多雨 (スコア:2)
アレ?僕のIMEのユーザ辞書登録の内容をのぞき見しました?
もちろん、
おしがつよい⇒お忙しい
おねぎあ⇒お願い
よろしう⇒よろしく
へのう⇒変更
あたりは辞書登録してますw
Re:肺多雨 (スコア:2)
「おいそがしい」と入力したいのに間違えて「おしがつよい」と入力するってどういう状況? 全然違っていて間違える状況が想像できないんだけど…。
もしかして僕、ネタにマジレスしてる?
Re:肺多雨 (スコア:2)
「おいそがしい」を間違えて「おしがしい」と入力して、漢字に変換したら「押しが強い」になる、というのならわかるのです。 faune さんのコメント #2458002 はそういう意味だと思っていました。でも、それだったら同じ faune さんが #2458058 で書かれている「おしがつよい→お忙しい」という単語登録をしても意味がありませんし。
Re:肺多雨 (スコア:1)
あぁ、はしょっちゃいました。
おしがつよいところ ⇒ お忙しいところ
です。
どうも「ところ」に引きずられてtを先に打って、おまけにもう1回打っているようです。
Re:肺多雨 (スコア:2)
その可能性はありますね。あとは、どんなに特殊な間違え方でも、何度かなぜか同じ間違いをして癖が付いてしまうとなかなか直らないというのも経験上ある気がします。
Re:肺多雨 (スコア:5, おもしろおかしい)
はい-たう【肺多雨】
[名](スル)郵便物や商品などを配達する際、大雨が降って肺にまで水につかりそうになるという比喩。
民明書房刊「天下一国民字典」より
Re:肺多雨 (スコア:1)
きっと、ACさんの投稿を無編集・無修正で載せたのですよ。
ある意味、ただしい姿勢かもしれません。
notice : I ignore an anonymous contribution.
悪いのは誰だ 部門より (スコア:1)
タレコミを読まない編集者か、推敲できないタレコミ子か・・・
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:肺多雨 (スコア:1)
無修正とか裏とかはよくないと思います!
Re:肺多雨 (スコア:1)
いや、そこはタイトルも肺多雨にそろえるべきだろう
Re:肺多雨 (スコア:1)
気胸のような、なんかの病気・症状かと思ったよ…
Re:肺多雨 (スコア:1)
肺多雨なんて初めて見たよ。
希有部門で誤字大賞に出場できるかな?
the.ACount
Re: (スコア:0)
ひどいに同意ですが、ひどい場合は修正するってのもおかしなポリシーですからねえ…
Re:肺多雨 (スコア:2)
ここまでくるともう肺多雨でいいんじゃないかという気も。
# 漢字に変換する段階でふつうは気づくと思うのだけど……
自由の行使には責任を伴わなければならない