時速5,800kmで進む潜水艦、中国で開発中? 118
ストーリー by hylom
海中の環境を大きく乱しそうですね 部門より
海中の環境を大きく乱しそうですね 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
中国で、理論上は時速5,800kmという速度を出せる超高速潜水艦が開発されているらしい(PC Watch)。
冗談のようにも聞こえるが、「水中の推進物を空気の泡で覆うことで抗力を減らし高速航行を可能にする」という技術を採用することで実現が可能になるという。
実際、旧ソ連がこの技術を使って時速370kmで進む魚雷を開発していたそうだ。ただし、現行の技術では舵も泡で覆われるため、直進しかできないという欠点がある。これを解決するため、潜水艦を特殊な液体の膜で覆うことで流体抵抗を制御して方向転換を行えるようにする技術を考案しているという。また、推進力を得るための強力なエンジンの開発も求められるそうだ。
「時速5,800km」という点が注目されてますが (スコア:4, 興味深い)
やじうまPC Watch の記事に「カリフォルニア工科大学の論文によると、この手法によって、理論的には時速5,800kmまで速度を上げられるという」とあるので site:caltech.edu supercavitation [google.co.jp] で検索してみると、確かにいくつか資料がヒットして、そのうちの一つに:
Racing Through Water: Supercavitation [caltech.edu]
みたいな記述があるのですが、魚雷のような兵器ならともかく、さすがにこの速度域は有人用とは思えないなあ。あくまで理論上はそこまで行けるというだけで、人やモノを運ぶ用途でその速度を目指すわけではないのでは。
(そこまで速度上げないにしても、一般的な船舶のようなスクリューによる推進不可でロケットエンジンの運用となると、コスト的に微妙な気が)
今北産業(有人は無理。騒音でかい。直進だけ。燃費悪い。) (スコア:2)
今来たので、スラド内の意見を三行で僕なりにまとめますね。
(1)有人の潜水艦をこの速度で進めるのは危険で実現しない。
(2)無人の魚雷としても騒音でかい(衝撃波は?)。進路制御もほぼ無理。
(3)その速度に達するまでエネルギーかなり使う。燃費悪い。
Re:「時速5,800km」という点が注目されてますが (スコア:1)
理論上の上限が5800km/hなだけで今現在の倍の速度で動けるだけでもかなりアドバンテージ得られるのでは無いでしょうか。
ソビエトのスーパーキャビテーション魚雷は速いこた速いけど舵効かないし、まさか二次大戦の頃の無誘導魚雷に戻る訳にも行かず
そこらへんの制御技術が開発されれば事態は一変しますが…さてはて。
あと、人やモノを運ぶときに重要なのは速度というより加速度じゃないでしょうか _(:3 」∠)_
Re:「時速5,800km」という点が注目されてますが (スコア:1)
元々、大砲は無制御ですけれど、現代の戦車も誘導弾ではなく、大砲を積んでますよね。避けられなかったら、大砲で十分なんです。
魚雷の場合は誘導弾のメリットは大きいと思いますけど、2段階発射(射出後、誘導弾が方向を制御し、確実に当たる方向と距離になったら、高速弾を打ち出す)にすれば、十分に実用性はあると思います。兵器に重要なのは、当てることと察知されないことで、そのいずれにもスピードは重要なファクターですから。
Re:「時速5,800km」という点が注目されてますが (スコア:1)
謎の新兵器 超音速魚雷 [nikkei-science.com]
だいたい水中の音速+αあたりに理論限界があるんでしょうな
コントロールはできるとして (スコア:3, 興味深い)
コントロールするための外部情報はどうやって得るんだろう……?
基本的に潜水艦だから、
視界はないも同然で、電波は使い物にならないはず。
で、通常、潜水艦の目になるのは音波を使ったソナーだけど、
船体を泡で覆ってロケットエンジンで航行、なんて状態で、
ソナーがまともに使える気がしない。
ジャイロか何かで自律航法っって手もあるけど、
外部が見えないことに変わりはないよな。
Re:コントロールはできるとして (スコア:1)
出発時にどういうルートでどこまで進むって決めておけばなんとかならないかな。
補正に必要なデータはブイでもばらまいてそこから送る。
Re:コントロールはできるとして (スコア:1)
5800km/hだと水中の音速も超えるので、「まともに」どころか原理的に使えません。
Re:コントロールはできるとして (スコア:2)
艦長!海図に鯨や鯱が載ってません!!
# ソナー使えないとなると鯨に追突して大破しそう
Re:コントロールはできるとして (スコア:2)
>それより、攻撃により推進中にキャビティを破られたらイチコロなんじゃ。
自分の運動エネルギーと水圧にやられて一瞬で棺桶に成り果てますね。
Re:コントロールはできるとして (スコア:2)
外部カメラのデータ受信部はどうするのよー。ULFじゃ通信帯域的に無理があるし、音響通信じゃキャビテーションの泡を通過できないし、ブルーレーザーも泡で散乱してダメそう。
(それで唯一、潜水艦のノーズだけが泡の影響を受けずにデータ受信可能で、そこが弱点になる、と)
環境問題 (スコア:2)
京大博士で東大で研究歴有りだった (スコア:2, 興味深い)
http://power.hit.edu.cn/news/sub_szdw.asp?id=3151 [hit.edu.cn]
博士までは核関連が専門だった。
海上技術安全研究所や産業技術総合研究所にもいた。
この潜水艦はすぐにバレる (スコア:2)
最高速度を出すと音速超えるし水中とはいえ衝撃波とかすんごいことになりそう。
潜水して隠れているという意味がすばらしく低下する気がする。
# でもソナーより先に動けるから大丈夫ということか・・・?
飛行機の先から (スコア:2)
飛行機の先からシャボン玉を出せば…
・
・
早くならないですね。
なんかすごい! (スコア:1)
ニュースを見て「なんかわからないけどすごい技術で、我が国の軍事力は世界一ぃ!」とか国民が思えればそれで良しっていう印象
軍事的に実用かどうかより技術的に可能かどうかを重視するならば技術者・研究者としては正しい姿勢なのかもしれない
少し…頭冷やそうか…
空想科学読本が懐かしい (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
空気の泡の中でロケット飛ばすのはさておき (スコア:0)
空気の泡自体が水中を音速で進むのに抵抗はないのか?
Re: (スコア:0)
泡は次々発生させて後方に置き去りで進む必要がないのでは?
それだけの泡をどうやって高速に発生させ続けるのかが難しいのだと思います。
Re: (スコア:0)
泡は海水との摩擦を低減するだけの役割で、本体と泡がくっついて移動するわけじゃなく、
ほとんど泡はその場所にとどまるというか、泡によって海を切り裂いて進むイメージって感じ
Re:空気の泡の中でロケット飛ばすのはさておき (スコア:3, 興味深い)
海で泡って聞くと、これを思いだしました。
船舶の摩擦抵抗低減デバイスとしてのマイクロバブル [jsme.or.jp]
Re:空気の泡の中でロケット飛ばすのはさておき (スコア:1)
なぜ泡な姫の方を思い浮かばないのですか!(プンスカ
Re: (スコア:0)
何故態々その速度域で水中を往くのだろうか?
Re: (スコア:0)
発想自体に抵抗はありました!
空気の膜で覆うのに (スコア:0)
液体の膜で操作できる理由がわからん
Re:空気の膜で覆うのに (スコア:1)
舵の部分は空気では覆わず、液体だけで覆うのでは。
Re:空気の膜で覆うのに (スコア:1)
うなぎのぬるぬるとか、魚ってぬるぬるで抵抗を減らしているという話があるね。
いるかとかは皮膚が水の渦に対応してふにゃふにゃ凹んで抵抗を減らすとかなんとか。
それにしても5800km/hは、白髪三千丈だとか、いかに昔から大げさに宣伝する国柄といえ、吹かしすぎかとー
音速超えてるぞ (スコア:0)
空気で考えるとマッハ5
水中だと音速1500m/s(=時速5400キロ)なので、水中の音速も超える。
Re:音速超えてるぞ (スコア:3)
音速超えるってソナー役に立ちませんよね?
どうやって外の状況把握する気なんでしょう。
完全目隠し状態でどっかに突っ込みそう。
ついでにいえば、その速度で運行してたら海上から丸見えになりそう。
潜水艦の隠密性がなくなって意味がないのではと思うのだが・・・
Re:音速超えてるぞ (スコア:2)
言ってる通りのスペックが実現できれば話だけどな。
まさにこの一言に尽きますね。
真っ直ぐにしか走れなないようなら、早期発見して進路にミサイル打ち込んじゃえばいいだけなんですよね。
# 衝撃波で海水を跳ね上げて進む光景を予想してました。
Re:音速超えてるぞ (スコア:1)
核の爆風よりこの潜水艦は速い気がします。爆風が 300m/s 程度ならですが。光よりは遅いけど水中で電磁波関係を防げるなら核のデリバリーも可能(笑)
LIVE-GON(リベゴン)
Re:音速超えてるぞ (スコア:2)
電波といわれてイメージするようなものは海中ではまず役に立ちません
http://etoysbox.jp/Memo/4.2_VLF_LF_receiving/E-S-U-VLF_stations.html [etoysbox.jp]
ULFより長波長だと海中まで届くけどビットレートが非常に低いから、短いコードを
数分かかって送る程度
#無制限攻撃指令コードを送るくらい
VLF(3-30KHz)だと海面下15メートルくらいまでとどく。
アンテナ長がオーバーKm。オメガ航法支援システムがこの帯域
二次大戦まではこのくらいが潜水艦の通常行動範囲だったけど、空から見えるので
今は用がない限りこのあたりにはいないはず
ということで、センサマストを海面に出さないとレーダーもGPSも使えません
Re: (スコア:0)
潜水艦が衝撃波まき散らすのはまずいだろ、と思ったがこんなの魚雷回避時だけだろうな。
と思って実はやばい技術なことに気が付いた。
潜水艦で出せるなら魚雷でだって不可能じゃない。
光の届かない海中で音速超える魚雷……やばすぎだろ。
Re:音速超えてるぞ (スコア:1)
ファンタジーの話で申し訳ないが、
「無責任館長タイラー」の宇宙魚雷(ミサイル)を思い出しました。
タイラーがやった手ですが。
戦艦のワープ終了間近で発射し、「ハイパーコクーン」という
ワープ効果(作中の用語)を持たせたままミサイルを打ち込むものです。
「光をより早く飛んでくるミサイルなんか回避しようがないでしょ」と。
ちなみに、「軍人ならこんな事は発想してもやらない。ボクがやったのを見て、やろうと思う人はもう出てこないだろうね。ただの虐殺だもの。」(意訳)
とか言って、敵側船長が応答してます。
Re:音速超えてるぞ (スコア:1)
私はイデオンの準光速ミサイルを思い浮かべた。
こっちは通常のミサイルを巨大質量兵器として使うためのものだったけども。
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
元記事 [impress.co.jp]読む限り通常航行で使用するつもりっぽいけどな。
こんなの軍用に使ったらおっかない反面、機雷原でも作られたらあっさり防がれてしまう気がしなくもない。つーか機雷原を認識した時には既につっこんで爆散してそうだ。
Re:音速超えてるぞ (スコア:1)
推進用のスクリュープロペラは音速超えのキャビテーションで悩まされてるそうだ
部門名 (スコア:0)
フィッシュストライクとか起こるんでしょうか
#潜水艦の先頭に突き刺さる秋刀魚の群れ
Re: (スコア:0)
スーパーキャビテーションとやらで気絶した魚がたくさん浮いてきそう。
海面に集まる海鳥の群れを辿れば航跡がわかりそう。
レーダーで鳥の群れを探知すれば航跡予測できたりして。
探知されないの? (スコア:0)
次々泡吹きながら音速超えて移動したら特徴的な音がしそうなもんだけども
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
理論上は音速超えてますから。
それに同等の技術がなければ見つけても逃げ切れないし、追いつけない。
Re: (スコア:0)
潜水艦丸ごと包む泡なんて遠方から視認できそうですよね
緊急回避時のスモークや対ソナー替わりにはなるのかな
まぁそんな速度で移動すれば
尋常じゃない水流ができて撃破しちゃえそうだけど
# 近海の海洋生物ナムー
やっぱり (スコア:0)
爆発オチに期待
平常運転 (スコア:0)
まー中韓の話はいつものことなのでw
雷速がだいたい70knot位なので、そのクラスなら色々検討されていたと思うよ。
いざ戦闘になったときに、自立回避できる位の速度は欲しいという意味で。
隠密性が最優先なので、それ以上早くてもあまり意味がない。
今回の件だけど、実際に目途があるなら潜水艦では無く
航空機とかミサイルとかの飛翔体でやると思うけどね。。
低空&超高速なミサイルとかぶっちゃけ迎撃不可能だし。
むろみさんと (スコア:0)
どっちが早いのかな?
#むろみさんはマレーシアからバルト海まで海路で半日。
Re:むろみさんと (スコア:2)
イルカの息継ぎジャンプの様に飛んだら、パナマや、マラッカ海峡の陸のくびれた所を飛び越せないだろうか?
第4世代型潜水艦はどうなったのだろう (スコア:0)
去年の8月頃に話題になった [xinhua.jp]けどそれ以降音沙汰が無い。こちらも時速100ノットと現行潜水艦の3倍ぐらいの速さで推進するようだけど。
Re:海底まで落下する (スコア:1)
水面を歩くときだって足が沈むより先に前にだしてやれば、ほら! (まて
実際はロケットモーターつけたミサイルを水中でそのまんまの速度で飛ばす(泳がす)技術だと思えば
わかりやすいんじゃないかなー。
Re:一方、日本は (スコア:1)
なるほど…となると、
ああ、それね…俺たち(防衛省)はマジになんてなってないけどさー
まあ…ウチの魚雷つくってるメーカーが勝手に研究してるって感じだよねーHAHAHA!
的なアピールなんでしょう。
それが本物(に使えるモノとして)実現できれば画期的なのは確かだけど
実情は俺たちもそこそこ手をつけてるから、知ってるよ? フフフ
という感じっぽいんでしょうね。