ゲームブック「死のワナの地下迷宮」、新装版ではラノベ風になり作者が困惑 121
ストーリー by hylom
これがローカライズだ 部門より
これがローカライズだ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Ian Livingstone氏によるゲームブック「The Deathtrap Dungeon」は1985年に社会思想社から「死のワナの地下迷宮」というタイトルで邦訳版が発売されていたが、この作品の新装版が2008年にホビージャパンから発売された。この際にタイトルが「デストラップ・ダンジョン」となり、さらに表紙もいわゆる「ビキニアーマー」を着た少女やくのいちが目立つ「ラノベ風」に変えられていたという。これについてLivingstone氏が困惑していることをTwitterに投稿して話題になっている(PC Watch、ハフィントンポスト)。
元々の「死のワナの地下迷宮」は、「誰もまだ生きて帰って来た者は居ないという危険な大迷宮を踏破し、賞金を手にする」というハードコアなもので、イラストもいわゆる洋物ファンタジー系の硬派なものだったのだが、新装版では「凄腕の女の子冒険者フィリア、究極の挑戦! 」というものになっており、主人公は女の子になっている模様。確かにこれは作者が困惑するのも理解できる。
そっとしておいてあげてください… (スコア:5, すばらしい洞察)
HJはこの路線で儲けようとしたが、結局さっぱり売れず
企画そのものが爆散した後なので、もうそっとしておいてあげてください
死体を蹴るなんてことはもうやめてよ。やめたげて…。
ハッ(・д・)
まさかこれは、在庫がある事を聞きつけた原作者による支援、支援なのか…?
2009年に (スコア:2)
まぁ、あれをビキニアーマーの冒険者に差し替えられたら、そりゃ作者もドン引くわなぁ。
Re:2009年に (スコア:2)
古いトピの方で張られてたリンクが切れてるので
ドラゴンランスのページを張り直しとく。
http://tsubasabunko.jp/special/sp0907-c.php [tsubasabunko.jp]
ドラゴンランスの方は個人的には全然あり。言うほど萌えでも無いよね。
「角川つばさ文庫」っていう小学生向けレーベルとして出す以上、
元の絵は濃すぎると思う。あの絵の良さが判るのは大人になってからだよ。
子供って、大人からすると何でも無いような普通の真面目な顔すら
リアルな描写だと「怖い」って感じちゃうらしいので、そんなどうでもいい理由で
せっかくの良作を敬遠しちゃうとしたらもったいない。
表紙は何でもいいから、できるだけ今の若い子たちが本物のファンタジーに
触れる機会が増えるよう、いいぞもっとやれ、って応援したいぐらいだね。
# でも中身の改変は程々に……
最近の絵柄の表紙に変える事自体は決して間違っちゃいないよ。 (スコア:2)
単にこの事例では「付けるべき最近の絵柄」の調査が適当過ぎただけで。
日向悠二辺りに描かせて新納とか橙乃とか近年のそっち系の客寄せパンダになった者に
帯文なり解説なり書かせたら内容変えるような事せんでも
大分マシだったろう
アメリカナイズ (スコア:2)
新装版発行にあたって (スコア:1)
原作者は新装版を表紙も見なかったのか?それとも送らなかった?
イラストだけならよくあることだが、
内容を改変したとなると、原作者にお知らせがいってないとおかしい。
著作権切れにはまだ早いし。
原作者には勝手に改変すんなという権利があるのだし、不名誉とまで言うなら行使すればいいと思うけど。
Re: (スコア:0)
契約次第じゃないの?
海外だと原作者がエージェントに一任ってのも珍しくないから、エージェントまでは連絡が行ってる可能性もあるし
契約自体が日本国内の販売は自由にしていいよ的な契約なら仁義などは別にして連絡する必要はないだろうし
契約によっては著作権なり、著作人格権なりを行使しないって条項を設けている可能性もある
Re: (スコア:0)
まあこういう事例が重なると
日本に限り表紙の変更は原作者レベルの連絡必須ってなるんすかね
これはもしや (スコア:1)
「合わせて買いたい」の罠
Re: (スコア:0)
本屋で買うのが恥ずかしいから、結果Amazonで注文する罠に嵌まりっぱなしですよ。
Re:これはもしや (スコア:1)
以前からの表紙カバーでも『ゲイルズバーグの春を愛す [amazon.co.jp]』(ハヤカワFT26)
みたいな路線も現役なのだから個人の受け取り方の程度問題という気もします。
// 驚いたことに版元品切増刷未定ではなく現役だった。
// ついでに『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 [amazon.co.jp]』(創元SF文庫)を勧められた。
Re:これはもしや (スコア:1)
表紙で釣るのは「ノースウェスト・スミス」シリーズや「太陽の女王号」シリーズからの伝統なので. 「エルリック・サーガ」シリーズに至っては, 日本版の表紙が本家で使われるぐらいですし.
# 「ジェイムスン教授」シリーズの藤子・F・不二雄はちょっと目には分からないけど
Re:これはもしや (スコア:1)
すでにMMD用のデータさえもあるジェイムスン教授は、そうそう変化しないだろう、と思っている。
ときにジェイムスン教授シリーズは電子化まだ?
http://srad.jp/comments.pl?sid=575411&cid=2206225 [srad.jp]
Re:これはもしや (スコア:1)
早川で内容と乖離してるカバー絵っていうとシーフォートかなぁ。いまでいう BL 系(当時なんといったか?)
しかしあの絵であれはあれで特定層向けに売れるきっかけになったという実績もあるらしい
※ なにもう 15年位前なの?
Re:これはもしや (スコア:1)
>(当時なんといったか?)
もしかして: 「スラッシュ」
Re:これはもしや (スコア:1)
あと耽美とか言ってませんでしたっけね?
いま調べるとちょっと意味ずれてるかなぁ、な感じなので違うかもしれません。
※ 当時 BL って言葉があっただろうか、とする方が良かったか
Re:これはもしや (スコア:1)
耽美は中島梓が(彼女よりも先にこう言い出した人いましたっけ?)
使い始めた時期以降ということなんでしょうけど、それを転がして
お耽美というのは「花とゆめ」誌などで見かけた。
やおいと耽美どっちが先なのかはよく知らない。
もっとも翻訳の出た1996年末の時期だとBLという言い方が
第一候補でないまでも狭い世界限定であれば確立されていたと思う。
Re:これはもしや (スコア:1)
> やおいと耽美どっちが先なのかはよく知らない。
ふむー。こないだ死亡フラグの起源調べてた人たちにあたりなら調べてくれるかも?
(積極的に知りたいわけではございません)
※ ってあれ? ここでも扱ってたのか。
> 狭い世界限定であれば確立されていたと思う。
私がそれを認識したのは 1999年みたいですが(その年末に出た本を買っている)先端なはずないので、発生時期はそんなモノですかね。
シーフォートのカバー絵と BL という言葉が繋がったかはもう記憶が曖昧
Re:これはもしや (スコア:1)
学校でも習ったと思いますが、文学のジャンルとしての「耽美」は、中島梓以前からありました。
中島自身も森茉莉に言及してますし。
Re:これはもしや (スコア:1)
なるほど。耽美前史がつながりましたね。
(日本文学史副読本の一行紹介記述を無視すれば)
学校の授業では省略でしたが、耽美といえば森茉莉よりも
少し年長の日夏耿之介の方が印象が強い(あくまで印象)。
もとより、中島梓の耽美は日夏耿之介や森茉莉のそれと少し違う。
そういう差異というものは個性の強い文学者たちの常。
Re:これはもしや (スコア:1)
中島は、萩尾望都『ポーの一族』、竹宮恵子『風と木の詩』を挙げていたと思います。
どちらも1970年代の少女漫画ですね。
BLって言葉は当然無かったでしょうけど、耽美とは言われてたんじゃないかなあ。
その辺り、中島梓は評論家サイドのペンネームなので、そう言った評論を書いてるんですが、残念ながら、今は手元に資料がありません。
Re:これはもしや (スコア:1)
スラッシュでもやおいでもBLでもなければ稲垣足穂の
随筆集の題名の一部でもある「少年愛」だろうか。
Re:これはもしや (スコア:1)
言葉遊びになってしってもうしわけないけど、
谷崎潤一郎は耽美というより淫靡という印象。
// 『春琴抄』はピュアだからそこんところが好きだけど。
Re:これはもしや (スコア:1)
ロングナイフさんは作者が日本モノの影響受けてるんではなかろーか。講談社が出していたらきっとカバーに女の子がいなくて苦情を言うレベル。今回の話と逆になりそう。
ここで宣伝です
シリーズ6巻6/24 [hayakawa-online.co.jp]
※ あと似た話題で、アニメ放映中なのでアニメ絵カバーの新装版と見せかけて実は文庫本体と同じ高さの帯をつけているだけ(元のカバーもそのままついている)というのもあるんだけど、日本国内の話なのでやめとこう
「ドラゴンバスター」と「竜の血を継ぐ者」 (スコア:1)
他作品だと、「ドラゴンバスター」 (1987年 創元推理文庫)が、「竜の血を継ぐ者」(2004年 創土社)として
出版される際に、主人公が男性から女性に変更されています。
「ドラゴンバスター」は同名のナムコの名作ゲームをゲームブック化したものなので、
権利関係をクリアにする目的もあったのかもしれないですけどね。
現代のオタクに「あの「ドラゴンバスター」をゲームブック化!」と言っても話が通じないけど、
ゲームブックはシステム作りとバランス調整が大変なので、旧作のシステムの出来が良ければ
それを生かして現代のオタク向けに作品をリメイクするというのは商売としてはアリなのかもしれない。
とは言え、全体の構成が同じでも文章が変われば全然別の話になります。
騎士が姫君を助け出す古典的なファンタジーが、女主人公になったら全然別の話になりますよ。
個人的には、リメイクが悪いとかではなくて、旧作も読めるようにしてくださいお願いします。
ぬるま湯じゃない幻想世界が魅力的な作品だったのです。エンディングを今読んだらどう思うのかなあ。
Re:「ドラゴンバスター」と「竜の血を継ぐ者」 (スコア:1)
少しバランス調整はしたらしいけど、基本はそのまま
知り合いが旧版を持っているそうで (スコア:1)
かなりハードらしい。
Re:知り合いが旧版を持っているそうで (スコア:1)
懐かしい。
たしか、最後が袋とじになってたんだっけ。
アレゲなニュースと雑談サイト
Re:知り合いが旧版を持っているそうで (スコア:1)
Re:知り合いが旧版を持っているそうで (スコア:1)
これな。全巻あるよ(笑)
http://f.hatena.ne.jp/frontline/20130124103752 [hatena.ne.jp]
Re:知り合いが旧版を持っているそうで (スコア:1)
そんなにハードなんですか?!
それを「ビキニアーマーつけた少女」を主人公にするとは、
さらに(精神的に)ハードになったってことですか…。
いわゆる「ビキニアーマー」? (スコア:1)
下は布にしか見えんが…。
フロイトが生きていたら (スコア:1)
http://log.musicago.jp/archives/1739/ [musicago.jp]
これは怒ってもいい。
Re:フロイトが生きていたら (スコア:1)
Re:フロイトが生きていたら (スコア:1)
個人的には大して気にしないレベル。
// 角川ソフィア文庫に移ったけど訳文見直しなしのそのまんまなのだろうな。
まぁコンセプトとしてはLOST WORLDSも (スコア:1)
同じ具合にとんでもない方向にいきましたしね。
http://queensblade.net/lostworlds/ [queensblade.net]
http://queensblade.net/products/ [queensblade.net]
アニメのパッケージですが (スコア:1)
風の谷のナウシカの最初のアメリカ版パッケージはこんなのだったそうで
http://rocketnews24.com/2012/07/13/230538/ [rocketnews24.com]
デューン 砂の惑星(表紙:石ノ森章太郎) (スコア:1)
門外漢 (スコア:0, オフトピック)
二つのカバーの毛色が違うのはなんとなく分かるけど、
本の中身が取るに足らないものだと感じる点では大差ないなぁ
あらたなる目覚め (スコア:0)
・訴えてやる!
・新装版を研究
・いつのまにか作風が変わる
誰向けなんだ (スコア:0)
そもそもがマニアックな部類に萌え萌えしとけば売れるって発送が謎
むしろ売れ行き下がりそうだが
Re:誰向けなんだ (スコア:1)
ああいう濃い絵の需要もあるにはあるでしょうけどね。
クト系とか…って、しまった、日本人は無貌の神 [nyaruko.com]も偉大なる魔道書 [demonbane.com]も萌やし尽くしてる民族だった!
RYZEN始めました
Re:困惑したといえば (スコア:2)
資料をおいておこう。
漫画「イキガミ」について
http://www.hoshishinichi.com/ikigami/index.html [hoshishinichi.com]
Re:おいおい、ここは日本だぜ? (スコア:2)
地下迷宮擬人化とか奥深いですな。
現存する地下迷宮としては有名な梅田あたりが関西弁キャラで
「うちの中でなにしとるん!?あかんて!」
とか言うんですかそうですか。
Re:おいおい、ここは日本だぜ? (スコア:1)
きっと彼女の職種はNINJAなんですよ。シャーマン戦車並の防御力だと思います。
Re:イラストのイメージが違うのはよくあること (スコア:1)
ソースがWikipedia [wikipedia.org]で恐縮だが、イギリス版の表紙を
天野絵に差し替えるほど気に入ったらしい
Re:イラストのイメージが違うのはよくあること (スコア:1)
Re:ムーミン (スコア:1)
初期のアニメだとあれですね、関西だと「パルナス」と「ギターペイント」のCMが
流れてたやつですね。
その後のアニメ作品は、画風や雰囲気が原作に近いものが出てましたが、
初期版についてはわたしも原作を読んで「あれれれれ」と思いました。
Re:星の海のミッキー (スコア:1)
それに限らずハヤカワ文庫って草創期からコミック調の装丁と装画を採用してたよね。キャプテン・フューチャーの水野良太郎とかジェイムスン教授や宇宙兵ブルースの藤子不二雄とかテクニカラータイムマシンのモンキー・パンチとか。
件の作品が出版された80年代末から90年代初頭にかけては特にラノベがその形を成しつつある時期でハヤカワ文庫は今以上にコミック調の装丁だったねえ。著名な漫画家やアニメータ使って。
でも、一番強烈なのは新潮文庫だったけどね。ルーディ・ラッカー×吾妻ひでおとかジェイムズ・H・シュミッツ×宮崎駿とか梶尾真治×手塚治虫とか。手塚治虫てw。無茶しやがるなあ今考えても。
Re:ようこそ女たちの王国へ (スコア:1)
それは初耳だけど納得。そして海外では逆に萌えイラストにして欲しくても営業的判断からそうしてもらえない事例もあるんだろうなあと思った。
LIVE-GON(リベゴン)