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日本

気象庁曰く、箱根山で起きている現象は噴火だが、噴火との表現は適切でない 91

ストーリー by hylom
噴火のようなもの 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

活発な火山活動が続いている箱根山では降灰が確認されているが、気象庁は火山灰の噴出が短時間だったことから「現象は噴火だが、住民の不安をあおるなどの防災上の影響もあるので、噴火との表現は適切でない」としているという(朝日新聞)。

気象庁では噴火として記録を残すのは「火口から噴出物が100~300m飛んだ場合」とされているとのことで、「理科研究の小学生に、噴火かと問われれば噴火だと答える。ただ、気象庁では噴火と記録はしないと説明する」そうだ。

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  • by hohoho (14727) on 2015年07月24日 0時30分 (#2852339)
    文学的だけど
    だったら、今後も観測はいらないのか。

    このニュースでおもいました
  • タレコミはいつの話をしているのかはっきりさせろよ。

    それはともかく住民に配慮しなくても、これは噴火とは言わない。

    問題は先月末に起きた噴火の日時を、気象庁がうやむやにしていること。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • by Anonymous Coward

      単なる定義の問題なので、別に隠ぺいしているわけでも何でもない。実際に、21日より前の噴火は噴火と言っているわけだし。
      例えば台風なんかでも、アメリカのJTWCの方が日本の基準より緩いから、JTWCではTyphoonになっているのに、気象庁では台風になっていないとか普通にあるわけで。
      ただ、温帯低気圧に変わっても台風より勢力が強く、台風が消滅したことで気が緩んで大災害とかというのもよくある話ではあるので、記録としての名前の定義と人々への告知というのが悩ましい問題ではあるのも確か。

    • by Anonymous Coward

      http://www.asahi.com/articles/ASH7P5QR4H7PUTIL04Q.html [asahi.com]
      大涌谷の火口で21日正午ごろ、火山灰を含んだ噴煙を10秒ほど観測。高さ約10メートルの白色噴煙が一時的に灰色になり、50メートルほどの高さになった。噴火に伴う振動は確認されず、火山性地震も同時間帯に観測されなかった。

       気象庁では、火口から火山灰が放出される現象を噴火とする一方、噴火として記録を残すのは「火口から噴出物が100~300メートル飛んだ場合」と説明。6月30日と今月1日のごく小規模な噴火では、火口から100メートル以上離れた場所で降灰を確認したことを根拠とした。ただ、21日は火口から100メートルの範囲で降灰調査は実施しておらず、実際の火山灰が飛んだ範囲は把握できていないという。

    • by Anonymous Coward

      > 問題は先月末に起きた噴火の日時を、気象庁がうやむやにしていること。

      火山名 箱根山 火山の状況に関する解説情報 第62号 [jma.go.jp]

       本日(30日)、神奈川県温泉地学研究所及び気象庁が実施した現地調査
      により、昨晩から本日にかけてごく小規模な噴火が発生したものとみられた
      ことから本日12時30分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(
      火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。

      これじゃ不服なのですか?
      「昨晩から本日にかけて」ってことは、おそらく夜中ですよね。
      「うやむや」じゃなく、「何時に起きたのかは誰にもわからない」ってことじゃ?

      • >「昨晩から本日にかけて」ってことは、おそらく夜中ですよね。
        >「うやむや」じゃなく、「何時に起きたのかは誰にもわからない」ってことじゃ?

        問題はそこじゃない。気象庁は「地すべりがあったから」と否定した、29日日中にすでに噴火が起こっていた証拠がある。

        29日正午過ぎから夕方にかけて、上湯温泉(大涌谷下の県道沿い、現在警戒区域内)や早雲山駅などで灰白色の細かいものが降って大騒ぎになった。これについて気象庁は29日の会見 [srad.jp]で

        大涌谷の周辺に降ったものは「この噴気孔からの土砂の噴き上げによるものと推定され、この現象は噴火ではないと考えています」

        と発表。でもこのとき採取されたものは分析にまわされた。その結果__

        箱根火山2015年6月29日に降下した火山灰の構成鉱物 [www.gsj.jp]

        解析に用いた火山灰は6月29日に採取されたもので、細粒の灰白色を呈する。X線回折によれば、火山灰に含まれる主要な鉱物はスメクタイト・鱗珪石(トリディマイト)・方珪石(クリストバライト)・黄鉄鉱・硬石膏で、石膏・斜長石・石英などが伴われる(チャート図)。これらの構成鉱物は、地熱地帯浅所での比較的低温の変質作用を示唆する。

        したがって今回解析した火山灰は熱水変質帯浅所から噴出したものと判断される。

        30日の気象庁会見で「下から物が上がってきてないから噴火じゃない」と言っていたんだけど、分析結果は明らかに「下から」来てる。

        それから極めつけは温泉地学研究所の指摘。
        テレ朝news「箱根山で“火山泥流” 気象庁発表の半日前に噴火か」(07/04 05:50) [tv-asahi.co.jp]

        ごく小規模な噴火が確認された箱根山の大涌谷で、火山泥流とみられる現象が起きていたことが分かりました。

         先月29日午後3時ごろ、神奈川県温泉地学研究所が許可を得て大涌谷に立ち入り、撮影した映像です。研究所によりますと、勢いよく流れる土砂は小規模な火山泥流とみられ、噴き出した水蒸気が地表付近で急激に冷やされ、土砂とともに流れ出た可能性があるということです。また、この3時間ほど前に、大涌谷の定点カメラに粘着性の水滴が付いているのが確認されました。研究所は、この水滴が水蒸気噴火に伴う火山灰を含んだものと分析しています。気象庁は、噴火したのは先月29日夜から30日にかけてとみられると発表しましたが、研究所は、噴火はそれより半日ほど早い可能性を指摘しています。

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        • 【NEW !!】箱根山の2015年噴火で生じた火口・噴気孔群について [kanagawa.jp](7月28日)

          箱根山は2015年6月29日に、ごく小規模な噴火を開始しました。温泉地学研究所では噴火直後からこの噴火で生じた火口や噴気孔の観察をはじめましたが、全貌がようやくわかってきたので、報告書を火山噴火予知連絡会に提出いたしました。

          その報告書 [kanagawa.jp]によると、

          大涌谷園地の通称「お立ち台」(図1のB点)に設置したタイムラプスカメラの映像を検証したところ、今回の噴火では、29日夕方までに火口・噴気口群の南端に噴石丘の形成が確認できる(図3b)。

          29日や30日の気象庁の会見では「地形が噴火を示していない」という主張だったが、タイムラプスビデオの映像には噴石丘の盛り上がりが映っていた。そもそも29日の調査では噴気が強すぎて地形を現認できなかっただけじゃないの?>気象庁さん

          少なくとも29日の時点で「大涌谷からの土砂がまきあげられて降った」と説明していたので、29日夕方までに噴石丘の形成が確認できたのであれば、噴火で間違いないんじゃないの?そもそも噴火したかどうか判定するのに必要なのは、ある程度の距離での降灰のみ。火口の現地調査は不要なのだし。

          なおこの報告書で「15-9」と呼ばれる直径20メートルの火口は、29日18時以前に形成され「噴石丘を形成したとみられるが、6月30日の日中にかなりの部分が崩壊。現在は弱い噴気」であるとのこと。

          --
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  • by Oh-MissSpell (37716) on 2015年07月23日 14時43分 (#2852063) 日記

    噴火レベルが下がってから、「あれは噴火でした」って言いそう

  • 噴火中と言うと観光にダメージがあるから言わない、と理解したんだけど、噴火中の火山のそばでも楽しめる観光地として売り出すことはできないのかしら。

    噴火中の火山が近いけど安全です、っていう観光地って、他にもあるんじゃない?

  • で結局、火を噴いたの?噴かなかったの?

    火を噴いたんなら噴火で、そうじゃなきゃ別の言葉で示せば良いのでは?
    噴煙とか、噴水とか。
  • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 13時24分 (#2852005)

    もう好き勝手言い換えたらいいんじゃない?

    • by Anonymous Coward
      噴火のようで噴火でない。ベンベン。
      それは何かとたずねたら?
    • by Anonymous Coward

      噴火しても噴火の記録を残さないのはなぜか?っていう記事です。

      • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 14時50分 (#2852076)

        学術上科学上は噴火だが、行政民生上は噴火という言葉でイメージされるマグマが吹き上げる事象ではない、
        ということか

        anonymous ftp も whois も ssh も専門的にはインターネット技術だが、一般的に想像される「インターネット」ではない、みたいなものだろう

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        「~ではない」「やらない」ではなく、「~である」「とする」を用いて説明するのは、簡潔に説明するときの鉄則。

        シンプルに「あの現象は、気象の定義では『有色噴煙』です。記録上もそう記録されます。」と言えば済んだ話。
        「『有色噴煙』って何?」と問われた後で『噴火』と『有色噴煙』の定義の違いを説明すればよい。
        正しい定義を説明した後で、捕捉として必要であれば「一般の方が抱くイメージでは全て『噴火』かもしれませんが、気象用語としては厳密に定義があり、それに沿って判断しています。」と言えばよろしい。

        「現象は噴火だが」などと余計な一言を添えるから言葉遊びになってしまう。

    • by Anonymous Coward

      ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ

  • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 13時29分 (#2852010)

    10cmで被害らしい被害のない津波でもきっちり記録されますよね。
    しかし、恐怖を煽るだけだから「この程度は噴火としない」というのは科学的なんだろうか。

    防災といってるから、噴火と記録されたら防災上何ヶ月間あーだこーだしなきゃいけないといった規則があるんだろうなあとは想像できるが。

    • 定量的ではなく定性的な定義だと間欠泉みたいなのまで含めてしまうから、
      定量的な定義は必要。

      でも、今回のは記録するかしないかの問題で、噴火の定義とは関係ないんだよな。
      なので、このルールを持ち出して「噴火との表現は適切でない」は適切でないと思う。
      (逆に、これが噴火の定義であるなら、こんどは「現象は噴火だが」が適切でなくなる。)

      あと、「火口から噴出物が100~300m飛んだ場合」というのに違和感があったので、調べたら、

      固形物が噴出場所から水平若しくは垂直距離概ね100~300m の範囲を超すものを噴火として記録する。

      (気象庁 噴火の記録基準 [jma.go.jp]より)
      とある。「固形物が」と「を超す」を省略しちゃいかんがな。
      (朝日新聞が悪いのか気象庁の記者発表が悪いのかはわからんが)

      で、なんで閾値が範囲なんだよ。

      親コメント
    • >しかし、恐怖を煽るだけだから「この程度は噴火としない」というのは科学的なんだろうか。

      事実のみを伝えれば良い科学的な(?)相手じゃなくて、「一般人」相手の発表だから言葉を選ぶしか無いんでしょうね。

      親コメント
    • https://mobile.twitter.com/HayakawaYukio/status/623811504035397632 [twitter.com]

      定義を無視して話してもろくなことにならない。┐(´∀`)┌ヤレヤレ

      --
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      • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 14時45分 (#2852066)

        定義という点では、
        有色噴煙というのは噴出物の種類のことです。
        噴火でないとは言ってません。

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        • by Anonymous Coward

          書き忘れましたが、噴火でなくとも噴出物が出る(他の自然現象で飛ぶとか言ったことかな?)ということなので、
          有色噴煙=噴火であるともいいません。
          なんかその人のブログでも意見分かれてますよ。

          • # 2852051 [srad.jp]

            シンプルに「あの現象は、気象の定義では『有色噴煙』です。記録上もそう記録されます。」と言えば済んだ話。

            同意。「小学生」とか「住民の不安」など余計なことを言いすぎて、分かりやすいどころか、気象庁不信を抱かせかねない事態を自分から招いていやがる。

            これだけだと「既出」になっちゃうので補足。

            気象庁の噴火記録基準 [jma.go.jp]によれば、噴煙を観測しただけでは「噴火」に当たらない(ただし桜島では活動評価の観点から噴煙量が噴火判断の決め手となる)一方、古文書などの記録に黒色や灰色の噴煙が上がったことが分かる記載があれば噴火イベントとして認定するとのこと(国立研究開発法人産業技術総合研究所「噴火イベントの認定基準」 [gbank.gsj.jp])。

            21日昼頃の白色噴煙の高さは50メートルだったから、噴煙量 [jma.go.jp]は「極めて少量」でいいかな。気象庁が定義を知った上でまともな会見をやっていれば、ここで雑談ネタになることではなかったと思う。

            もちろん噴煙中に噴出物があって、それが「100~300m飛んだ場合」噴火に認定されてしかるべき。意見が分かれていると思うのなら、リンクで示して。

            --
            モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
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  • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 13時31分 (#2852012)

    震度みたいにレベルで表現すればいいんじゃね?
    噴火度0~6強までとか。

    それか台風式に
    弱い噴火
    噴火
    強力な噴火
    非常に強力な噴火

    小規模
    普通
    大規模
    非常に大規模

    を組み合わせるとか。今回の場合や「小規模の弱い噴火」みたいな。

  • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 13時56分 (#2852031)

    何だ、一票の格差判決と同じ話か。

    • by Anonymous Coward
      「我が軍」は軍隊じゃないわけですから
  • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 14時16分 (#2852044)

    一般人「ねえ、出したでしょ?」
    気象庁「出てないから! ちょっと出たかもしれないけど、出てないから!」

    と書くと、ちょっとアダルティかも

    • by Anonymous Coward
      先生! 小学生にはどっちだと言っておきましょう?
      • by Anonymous Coward

        「すかしっ屁噴火」と名付けよう。

        #「ちょっと臭い!今したのだれ?」「お、オレじゃないぞ。屁をこいたのオレじゃないからな。」

    • by Anonymous Coward

      外に出さなきゃ噴火じゃないんだから例えが悪く無いですか。

  • by Anonymous Coward on 2015年07月23日 14時48分 (#2852073)

    怖くないもん

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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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