政府、企業の残業時間について月60~80時間の上限を設定する方針、罰則付き 177
ストーリー by hylom
力技で仕事を進めるのは止めよう 部門より
力技で仕事を進めるのは止めよう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
政府が企業における労働者の残業時間について、月60~80時間を上限とし、それを超えた場合は罰則も適用する方針を決めたと報じられている(日経新聞)。
抜け穴はいくらでもありそうだが、とりあえず「過多な残業は犯罪」という意識が広まることは悪くはないと思われる。
これと一緒に (スコア:4, すばらしい洞察)
サビ残の罰則強化&取り締まり強化よろしく
Re:これと一緒に (スコア:5, おもしろおかしい)
「一月何時間残業を」
「100時間以上ですね」
「勤続年数は」
「30年くらいです」
「あそこに労基署がありますね」
「はい」
「あそこに訴えてみては?」
「あそこは私の勤め先です」
労働者保護、人手足りず 監督官1人に3000事業所 [archive.org]
Re:これと一緒に (スコア:2)
企業って書いてあるから、コームインは関係ないのかもしれません
学校や研究者やSEも専門労働者だから除外されそうですね
独法化している大学も適応外なのかな?
Re:これと一緒に (スコア:2, 参考になる)
国家公務員に労働基準法は適用されません。
国家公務員法第十六条 労働組合法(昭和二十四年法律第百七十四号)、労働関係調整法(昭和二十一年法律第二十五号)、労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)、船員法(昭和二十二年法律第百号)、最低賃金法(昭和三十四年法律第百三十七号)、じん肺法(昭和三十五年法律第三十号)、労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)及び船員災害防止活動の促進に関する法律(昭和四十二年法律第六十一号)並びにこれらの法律に基いて発せられる命令は、第二条の一般職に属する職員には、これを適用しない。
独法や地方公務員は各自調べるように。
Re:これと一緒に (スコア:2, 参考になる)
あなたの勘違いです。次のように条件付きで適用されますよ。きちんと附則まで読みましょうね。
第一次改正法律附則
第3条 一般職に属する職員に関しては、別に法律が制定実施されるまでの間、国家公務員法の精神にてい触せず、且つ、同法に基く法律又は人事院規則で定められた事項に矛盾しない範囲内において、労働基準法及び船員法並びにこれらに基く命令の規定を準用する。但し、労働基準監督機関の職権に関する規定は、一般職に属する職員の勤務条件に関しては、準用しない。
Re:これと一緒に (スコア:2)
まさにですね、一億総活躍社会の実現に一歩近づくと思います。
// 注釈 あくまでもユーモアです。
Re: (スコア:0)
駐車違反取り締まりみたいに民間委託すべきだ。
今の世の中、違法駐車よりよっぽど残業の方が社会に対する害悪は大きいよ。
もちろんナンバープレートの写真撮るよりは調査員のスキルが必要だけど
調査と簡易指導ぐらいなら少々の教育とマニュアル対応で何とかなるはず。
本気で非道いところだけベテランが対応すればいい。
Re:これと一緒に (スコア:1)
Re:これと一緒に (スコア:1)
ことを恐れて、どの弁護士も引き受けなくなるかもしれない。
Re:これと一緒に (スコア:3, すばらしい洞察)
サービス残業っていうなよ。
労働者がサービス残業してるんじゃないんだよ。
会社 (経営者) が残業代未払いしてるんだよ。
Re: (スコア:0)
サービスが有料な国もあるし、
Re: (スコア:0)
サービスが有料か無料かの話じゃねえよ
残業が自主性か強制かの話だよ
Re:これと一緒に (スコア:1)
残業は会社の命令でするものですが?
Re:これと一緒に (スコア:1)
やれって言われたことを期限内に終わらせられないけど残業するなって
板挟みに迫られてそういう状況においやる
期限ないに終わらそうな仕事を押し付けといて残業規制する時点で企業側の犯罪だよ
Re:これと一緒に (スコア:1)
雇用側と従業員側とのインターフェース定義が欲しいなっと。
Re:これと一緒に (スコア:1)
多くの場合は暗黙の命令なんですよね。
帰ろうとすると仕事終わってないだろう?とか
月曜朝一に間に合うのか?とか言われるし。
# そろそろボイスレコーダーが必要ですかね?
何度も、会議で「言った、言わない」でモメる(当然偉いヒトは後から「オレは知らん!」しか言わない)
パワハラという概念をご存じ無い
ので、そういう人と会うときには私はボイスレコーダー必携です。
# 証拠になるかどうかは知らんが、準備はしなくてはね。
Re:これと一緒に (スコア:1)
「耳触りがよい」ならともかく「耳障りがよい」はいただけない。
「障り」はそもそもから悪い意味ですよ。
Re:これと一緒に (スコア:2, 興味深い)
上限規制じゃなくて、サービス残業を完全に規制して厳罰化。
時間外手当も25% 50%ではなく、50% 100%に上げるほうがいいね。
いっぱい働けばいっぱい給料がもらえればそれでいい。
Re:これと一緒に (スコア:1)
そんな事したら経営者以外基本給が最低賃金になるだけだなorz
Re:これと一緒に (スコア:1)
生産性が最低になりそう。
いっぱい稼ぐために、だらだら働いて会社に居座る未来が見える。
というか、うちの会社がそうなんだよな。
サービス残業を完全に規制して、分単位で残業代をきっちり払ってる。
そうすると一部の昇進をあきらめたおじさんは、とにかく時間かけて働くようになる。
人事評価は最低になるけど、それでも日本だとクビにはならないから。
Re:これと一緒に (スコア:1)
一人を残業させて二人分働かせる < 二人雇って定時で帰らせる
だから、この対策は間違いではないと思う。
残業は会社からの命令で行うものだから、
昇進をあきらめたおじさんは定時で帰ってもらうのが正しい運用。
それで終わらない仕事はもう一人雇ってやってもらう。
正社員をクビにできない点については、また別の論議
Re:これと一緒に (スコア:1)
そーゆーおじさんに残業代を払ってもやっていけるんなら、それでいいんじゃない?
民間企業なんだし。
コストに厳しい会社だと、残業代不払いが許されないとなれば、残業削減を目指さざるを得ないと思うよ。
ただ、残業代の割増し分を増やすより、残業代不払いに対するデメリットを大きくする方がいいと思う。
Re:これと一緒に (スコア:2, 興味深い)
罰則もだけど、労働関連だけでも不払いや給料遅延は懲罰的賠償金を認めるべき。
たとえば新卒で独立したばかりでそこまで貯金もない奴が給料不払いされると、1~2ヶ月でほぼ生活が破綻する。
家族からの仕送りを受ければ何とかなるかもしれないが、それは本来期待すべきことじゃない。そうなると他の手段は借金ぐらいしかなくなる。
ところが給料不払いの訴訟をやると、少額訴訟でもなければ数ヶ月はかかる。つまり端的に言えば、訴訟やってる間に餓死する。
(尚、原告が少額訴訟を希望しても、被告が通常訴訟を希望すれば通常訴訟になるので、確実に少額訴訟で終わらせる方法というのは存在しない)
ところで給料不払いの利息(遅延損害金)は状況によるが、取れる額は最大限見積もっても年利14.6%が上限。つまり裁判に半年かかってその後即座に支払わせたとしても、割増額は1割に満たない。
これではサラ金で借金して生活を繋いだとしても利息がトントンになるかどうかってライン。そして弁護士等を雇った場合、その費用は請求できないので確実に赤字になる。
(尚、民法の規定 [wikibooks.org]で金銭債務の不履行に関する慰謝料は法定利率を超えての賠償は請求できない、というのが通説なので、給料振込が遅れたことで家を追い出されようが財産を手放そうが、上記の14.6%を超える額を取ることは事実上不可能)
上記のような事情があるので、ぶっちゃけ金銭的に厳しい(貯金がない)人ほど、給料不払いで泣き寝入りを迫られたりする。弁護士に頼む費用がない(まあ法テラスとかあるけど)とかで、訴訟になった後に一部を諦めて早期の和解を選択せざるを得ない、とかね。
そういう現状を改善することを考えたら、たとえば「雇用契約に基づく賃金の不払いは3倍までの請求を認める」とか、せめて「特例として弁護士費用も損害賠償として請求できる」とか、それくらいのことはしないと、不払いされた側の受ける損失のバランスが取れていない、と思うんだけどね。
Re:これと一緒に (スコア:1)
電通の女性従業員が死んだ影でおっさんが何人死んでいるというのか。
反語?
霞ヶ関官僚は (スコア:3, すばらしい洞察)
こんなの、そもそも霞ヶ関官僚が絶対に守れないのに、どうしろと。
この法律を制定するためにも、これ以上の残業が必要な枠組みになっているのに。
いや、そんなアホなシステムを根本から変えろと言われるかもしれないけど、そのためには法律の改正が必要で、
官僚の相当な残業作業が必要になるんだけどな。
Re: (スコア:0)
トリアージするしかないんじゃない。
「ああ超勤は+50時間ですか、トリアージ・タグは緑となりますね、立件まであと2年ほど待ってください」
太平洋戦争末期の日本軍では、必要物資のオーダーが何でも「至急」扱いだった、というジョークを思い出しました。
何故、残業代を上げさせないの? (スコア:2, すばらしい洞察)
欧米のように経済的に割に合わないようにすれば良いのに。
Re:何故、残業代を上げさせないの? (スコア:1)
まあ、「欧米」の範囲も明確ではないし、各国の労働法制(とその運用)も網羅は難しいからわからないけど、少なくともモナコとアンドラはフランスと同じでもおかしくはない。
そんなことより (スコア:2)
もっと労基に権限つけてあげたほうがいい気がする
でも管轄は厚生労働省でしょ (スコア:2)
別件でまじめに取り締まってくれと送ったけど、
回答は、抑止力として機能してますってことだった。
また、意味の無い法律ができるだけ。
「残業を月60~80時間させてよい」と政府がお墨付き (スコア:1)
> 政府が企業における労働者の残業時間について、月60~80時間を上限とし、
日本の場合、「残業を月60~80時間させてよい」と政府がお墨付きを与えたと解釈される予感。
それでも長時間 (スコア:0)
月~金に2時間残業(10時間労働)して
土曜日に10時間労働って感じ?
地獄の人からすれば楽なのかもしれないけど十分長時間労働だな
Re:それでも長時間 (スコア:1)
60-80時間は、週の労働時間ではなく残業時間と思われ
残業80時間が上限てのを今頃決めるなんて、みんな普通の基準がずれていますよね、、、、
Re:それでも長時間 (スコア:2)
いやいや、週の残業で80時間なら余裕で死ねる。
月の残業時間だよね、キツイけど残業代がきちんと支払われるなら、まぁわからなくはない数字
# それが年12回とかなるのは問題外、年に1,2回であれば許容範囲かなー
Re: (スコア:0)
80時間って過労死ラインじゃ……
Re:それでも長時間 (スコア:1)
> 死ぬ人がいるからやめろって話なんですけど
> 薬害が起きても投与された人の100%が死んだわけではないとか言うわけ?
まあ、過労死ラインが80なのも、制限を下げるのも異論はないんだけど、
10時間でも、残業なしでも過労死することはあり得るし、かなり個人差が大きいので、
「死ぬ人がいるからやめろ」はなかなか難しい。
どこかで線を引く必要があって、それがとりあえず80とか55とか、そういう数字なわけで。
Re:それでも長時間 (スコア:1)
リンク先の日経の記事を読めばわかるが、通常の40時間/週 労働のほかに、残業が(60〜)80時間/月。
1月を4週とすると、残業が20時間/週なので、通常業務と残業の合計は60時間/週。
仰るとおり、月〜金が10時間労働(50時間)、土曜に10時間労働のペースですな。
1つめのレスは残業の単位「月」を「週」と違えている。
週80時間残業だと、20時間労働が6日間となる。
流石にこれは無理^^;;;
Re:それでも長時間 (スコア:1)
土日は休みたいので、月〜金が12時間労働というのもありか。
こっちは結構当たり前かもな。
9時から、2時間の休憩を挟んで23時までの計算。
Re:それでも長時間 (スコア:2)
電車で一番混んでるのは夕方5時~7時くらいでしょ。
Re:それでも長時間 (スコア:1)
>単位「月」を「週」と違えている。
完全に勘違いしておりました、ご指摘ありがとう!
Re:それでも長時間 (スコア:1)
どういたしまして。
# 嗚呼、ここだとまともに話が通じる。うれしい、ほんとうれしい
IT業界は存在自体が犯罪? (スコア:0)
今の業界体質や社会のITと言うか技術系職種への意識が変わらん限りそうなりかねん。
そして強制的に変えざるを得なくなった時、脱ITへ向かったり。
Re:IT業界は存在自体が犯罪? (スコア:1)
SI業界だけを指してをIT業界と呼ばないで下さい
時代も変わったもんだ… (スコア:0)
ホワイトカラーエグゼンプション [wikipedia.org]が話題になったのも10年以上前か…。
Re:時代も変わったもんだ… (スコア:1)
ホワイトカラーエグゼンプション
長時間労働に嫌気がさして例外投げてcore吐いて死ぬのでしたっけ。
# それはexception
Re:時代も変わったもんだ… (スコア:1)
残業例外がスルーされました。
Re:月に残業80時間とか上限が高すぎでしょ (スコア:1)
原発とオスプレイについてはよく報道するのに、残業時間については熱意が足りないのはなぜだろう。
TVの主な視聴者である高齢者と主婦に受けないからだろうか。
Re:月に残業80時間とか上限が高すぎでしょ (スコア:1)
80時間が「過労死ライン」なのは、「80時間を超えると多くの人が過労死する」ではなくて、「80時間を超えると、過労死する人がめだって出はじめる」ですよ。
逆に「80時間を下回っている場合は、多分過労死ではない」というラインなんです。
#もちろん、80時間を切っていてもストレス状況によって過労死してしまうことはあり得る。
なので、80時間を規制ラインにすることは、最低限安全に配慮するという意味ではとりあえず合理的です。
Re:不公平? (スコア:2, 参考になる)
大分前にディズニーで働く日本人のCGデザイナーがテレビ番組で
「残業はできない。8時間以内で終わらせる能力が要求される。それができないのならば『あ、君は間違って雇ってしまったんだね』とすぐ解雇される。」
というのを見て残業が長いのとはまた違う厳しさだなと思いました。
時間が短くなって倍雇うなどという甘いことはなく、給料の良い企業に勤めるにはそれだけ多くの仕事をこなせるスピードが求められるようになるんでしょうね。
有給休暇を「実労働時間の」残業扱いするブラック企業 (スコア:1)
年次有給休暇は
・実労働時間にはカウントしません。
・所定労働時間にはカウントします。
一般的に36協定は「実労働時間」に対する制限なわけで
過労死ラインも政府が想定している80時間制限も同じく実労働時間の話。
わざと混同させて、実労働時間への制限を理由に有給申請を妨害するブラック企業は多い。
まぁタレこめば一発だけどね。