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4363 story

人間の脳を凌ぐ(と言われる)スパコン 196

ストーリー by Oliver
想像力欠乏症 部門より

bluedwarf 曰く、 "Wired Newsによると、アメリカのエネルギー省がIBMと、理論上人間の脳と同等以上の処理能力をもつスーパーコンピューターの構築にあたって、2億9000万ドルの契約しました。 その二台の処理能力を合わせると、最近発表されたスーパーコンピュータTop500にリストされている全500台の処理能力を合わせたのを越える、毎秒500兆回の演算が可能になります。
理論上の人間の脳の処理能力がいかなるものかは分かりませんし、それでも人間の脳の能力は未知数だと思いますが、ついにスーパーコンピューターもくるとこまできてしまいました。まず、最初にチェスや将棋をさせてみたいと思ったのは私だけでしょうか。"

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  • by hix (3507) on 2002年11月21日 17時05分 (#204518) 日記
    このやたらと派手な性能を持つ計算機でもって電気を沢山使わせようって魂胆だな?腹黒いぞ>エネルギー省 [energy.gov]

    んなわきゃ無いと思いますが、消費電力はどんなもんなんですかねえ?

    計算機本来の機能が消費する電力もさることながら、周辺的な機能である冷却その他に相当の電力が必要そうですが…。
    • by K.S. (5353) on 2002年11月21日 17時25分 (#204529) 日記
      > んなわきゃ無いと思いますが、消費電力はどんなもんなんですかねえ?

      人間の脳とどっちが効率いいんだろう。
      親コメント
    • えっと・・・BlueGene/Lの方は13万CPUと書いてある様なので、超好意的に10Wと見積もって、それだけでも1,300,000W(1.3MW)。メガですよ、メガ。こうなったら大きなノート並みに、付随する機構込みでこれまた超好意的に30Wとしたら3.9MW。

      これらをbeowolfと仮定して連結するために30%の39,000個のハブが必要でこれが10W食うとして合計して4.3MWぐらい。

      排熱のためのエネルギーが倍必要と勝手に推測して合計すると12.9MWぐらい。

      どっちにしても想像を絶する量のようです。電力供給できるんでしょうか。場所も考えるとビルごと必要ですかねぇ。

      # 数字はすべて適当です。信憑性のあるものではありません。でもID

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    • 原子力発電or核兵器のシミュレーション用でしょう。
      用途は。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2002年11月21日 17時59分 (#204550)
        つまり、スパコンに電力を供給するための原発のシミュレーションをするためのスパコンに電力を供給するための原発のシミュレーションをするためのスパコンに電力を…というわけでつか。
        親コメント
  • んじゃー (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Kow (2603) on 2002年11月21日 18時11分 (#204560) ホームページ 日記
    このコンピュータに、さらにすごいコンピュータを設計してもらおう。
    んで、その設計してもらったコンピュータにさらに。。。。

    で、出来たのが地球です(笑)
  • by Ryo.F (3896) on 2002年11月21日 16時27分 (#204493) 日記
    学習ですね。
    例えば、チェスや将棋、囲碁でも、人間がプログラムを一から銃まで組むのではなく、ある程度の基本ルールをプログラミングしておいて、後は実戦なり棋譜なりから学習して強くなるようなものでなければ、人間と同じとは言えないでしょう。言語だって同じで、人間がすべての文法規則、構文、辞書を与えて自然言語処理、ってんじゃ、全然人間と同じとは言えないわけで。
    • by Joga (8113) on 2002年11月21日 17時43分 (#204542)
      > 学習ですね。
      > 例えば、チェスや将棋、囲碁でも、人間がプログラムを一から銃まで組むのではなく、
      > ある程度の基本ルールをプログラミングしておいて、後は実戦なり棋譜なりから
      > 学習して強くなるようなものでなければ、人間と同じとは言えないでしょう。

      こういうのに求められるのは処理速度ではなく、思考能力ではないかな?
      「考える」ということを実現したコンピュータは聞いたこと無い。
      研究はされてるんだろうけど、実現はまだかなり先だと思う。
      だから、Blue Geneにやらせようと、その辺のPCにやらせようと、結果は大差ないと思うよ。
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      • > こういうのに求められるのは処理速度ではなく、思考能力
        > ではないかな?

        処理と思考の差はなんですか?ある種の情報処理を思考と呼ぶのかもしれませんね。

        > 「考える」ということを実現したコンピュータは聞いたこ
        > と無い。

        「考える」と「処理する」の差はなんですか?

        そのあたりを曖昧にしたままでは、この後の Joga さんの主張も理解できません。
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        • by Average (3404) on 2002年11月21日 18時16分 (#204565) 日記
          >「考える」と「処理する」の差はなんですか?

          >そのあたりを曖昧にしたままでは、この後の Joga さんの
          >主張も理解できません。
          この辺はAIでは普遍的なテーマですね。AIというのは「考えるということはどういう事かを計算機を道具として追求する」事だそうですから。
          ちなみに「アルゴリズムがわかっているもの」が「処理する」、で、「なんだかわからないけど、結果的にうまくいく」ものが「考える」に近いのかな。
          たとえば、ある事象を理解するのに、人間は背後にある事象を援用して処理していますが、この背後にある事象ってのは対象が複雑になればなるほど、爆発的に必要となってきます。(これをAIではフレーム問題と呼んでいます)
          にもかかわらず、この爆発的な事象のデータベース、計算量をものともせずに人間は判断しているので、なんらかの形で「ネグって」いると考えられているのですが、誰もやり方がわからーん。

          大体こんなところでよろしいでしょうか>識者の方
          --
          -----------------
          #そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
          親コメント
        • by Joga (8113) on 2002年11月21日 18時35分 (#204582)
          > > こういうのに求められるのは処理速度ではなく、思考能力
          > > ではないかな?
          >
          > > 処理と思考の差はなんですか?ある種の情報処理を思考と呼ぶのかもしれませんね。

          当初「アルゴリズム」と書いてやめたんだけど、「アルゴリズム」のほうが適切だったかな。
          「"思考"と"処理"は違う」ということではなく、
          「重要なのはハードウェアの処理能力ではなく、適切なソフトウェアではないか」ということです。
          つまり、現時点では「思考」に相当するアルゴリズムが確立されていないので、
          適切なアルゴリズムの無いまま「考える」ということをさせても、
          いくら高速なコンピュータといえども良い結果は出ないのではないか、
          ということを言いたかったわけでした。
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    • by joshkata (4660) on 2002年11月21日 16時41分 (#204501)
      謳い文句は「同等の処理能力」なので、そこまでは期待できない でしょう。
      親コメント
      • うん、だから、その「同等の処理能力」をもって学習エンジンを「処理」させたいわけです。
        人間と同じ処理能力って、一秒間に10桁の足し算を一回行える、とか、そういうレベルの話じゃないですよね。
        親コメント
        • by SteppingWind (2654) on 2002年11月21日 18時31分 (#204577)

          > 人間と同じ処理能力って、一秒間に10桁の足し算を一回行える、とか、そういうレベルの話じゃないですよね。

          指を使って数を数えることじゃないんですか?

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          • by SteppingWind (2654) on 2002年11月21日 18時46分 (#204589)

            で, 自分にマジレスしちゃうんですが, 指を使って数えるという行為には物と数の間に抽象性による連携があることを示しているわけですが, こういった抽象性を取り扱えるエンジンは装備されるのでしょうかね?

            実はこういった数の抽象性をドラマチックに記述していた元ネタは「竜の卵」だったりします. 砂漠を渡るのに必要な木の実の量を, 行きに使った実から取った種の数で推測するのですが, 木の実と種は別の物と主張する相手を説得するために, 主人公が決死の覚悟を見せるというシーンがあるんですね. 一見あたりまえに見える抽象的思考が決して簡単なものではないという,正に目から鱗な記述でした.

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        • by joshkata (4660) on 2002年11月21日 18時06分 (#204555)
          ちなみに「同等の処理能力」ってのは、『人間の脳の処理能力は推定でおよそ100テラフロップス』 [hotwired.co.jp]っていうのを論拠にしているみたいです。

          あとは人の頭の中でどういうプログラムが動いているかってことなんでしょうね。現在人が創り出せる「学習エンジン」なんかより、はるかにすごいものが動いているんだろうなぁと思います。

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          • by y_tambe (8218) on 2002年11月21日 19時54分 (#204613) ホームページ 日記
            ヒトの脳の最大処理能力が100テラフロップスということなんでしょうけど、大部分は使われてなかったり、あるいは身体の機能維持に使われたりしてるので、演算処理に使えるのはずいぶん少ないんじゃないかな。
            #コンピュータももちろん全部を演算処理に使うわけじゃないだろうけど、ヒトよりは効率よさそうな。

            >あとは人の頭の中でどういうプログラムが動いているかってことなんでしょうね。
            あと、回路自体の仕組みもあるかと。

            #つっても10年前に本を一冊読んだ程度の知識しかないんで、ぜひ識者の登場を待ちたいとこですが。

            ニューロンによる情報処理は入出力ともに多対多になりうるもので、コンピュータが通常行うような直列原理ではなく、並列原理として考えた方がうまくいくとかいう話があったような。「正解」に行き着くことよりも、「近似解」に早く行き着くことができるような効率化に都合がいいとかいう話を聞いたことがあります。コンピュータでこれを再現しようと思ったら、直列回路で並列回路をエミュレートするようなことになって、却って効率が悪いような気がします。
            しかも信号の重み付けには神経細胞自身の生物学的な変化(よく使う軸索突起はより信号を伝えやすくなるとか)がうまく絡んでいるわけで、そういうところまでシミュレートしてヒトの脳の情報処理にこだわるよりは、コンピュータとしての情報処理方法を極める路線に持っていく方が実利的なのでしょう。

            #もちろん個人的興味としては、どこまでヒトに近付けるかというのは大きいのですが :-)
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          • > 現在人が創り出せる「学習エンジン」なんかより、はるか
            > にすごいもの

            確かにそうですね。私も簡単に「学習エンジン」なんて書きましたが、実際にはその「学習エンジン」のプログラミングすらできないのが現在の計算機科学の実情です。
            でもまぁ、それがプログラム化できれば、100TFLOPSで処理できるという見通しなんですよね。
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  • /. 名物 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by sakamoto (8009) on 2002年11月21日 16時46分 (#204504) 日記
    ゲームをやらせて、ゲーム脳になるのかどうか試してみたいです。
    # あと、携帯電話の電波をあびせて知能が低下するかどうかとか
    --
    -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
    • Re:/. 名物 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2002年11月21日 17時04分 (#204517)
      携帯の電波を浴びせる前から迷路を進む事ができないので知能はネズミ以下と判断されました。

      # スパコンに足が生えて勝手に歩き回ると怖いのでAC

      親コメント
  • IBMのプレス・リリース [ibm.com]によると、ASCI PurpleはPOWER5×12,544、50TBメモリ、AIX 5Lなので、凄いけれどまぁ分かります。
    Blue Gene/Lの方がよく分からないんですが、13万のプロセッサを搭載する新アーキテクチャでOSはLinuxとあります。
    • Re:スペック (スコア:2, 興味深い)

      by von_yosukeyan (3718) on 2002年11月21日 19時15分 (#204604) ホームページ 日記
      Blue GeneのほうはIBM Reserch Labsが結構前から研究している [ibm.com]大規模並列システムで、ASCI Purpleが既存のRS/6000系のアーキテクチャーであるのに対して、独自のCELLと呼ばれるプロセッサが使われるそうです。Blue Gene自体はプロテインの立体構造解析だとか気象予測、次世代のHPC開発などに使用されるらしいのですが、Lのほうが先に世に出たか?

      CELLのアーキテクチャー自体は定かではないですが、1枚のダイにDRAMを混載したり、命令セットを単純化する代わりに多数のプロセッサコアを集積するなどアイディア自体は目新しいものではないですが(筑波大学の計算物理学研究センターの次世代連続体向け超並列計算機など [tsukuba.ac.jp])、数万から数十万のプロセッサを使用しているシステムのため、個々の構成要素に障害が発生しても計算に影響を与えないような自立性や対障害性を持たせるそうです。ここんところが、「脳を超える」と言われてる(誤解?)面なのかも
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  • 人間の脳をどう凌ぐのか、
    IRCに常駐させてチューリングテストしてみたい
    --
    「それがどうした、おれたちには関係ない」
  • by XERE (8618) on 2002年11月21日 18時23分 (#204571) ホームページ
    使用される目的からみても
    日本の地球シミュレーターに対抗するための策としか思えん。

    誰か「大統領!世界最高性能のコンピュータをわがアメリカでなくなぜJapがもたねばならぬのでしょうか!」
    そして予算を得たに一票
    --
    一切これすなわち空(くう)かもしんなくてイエスキリストもきっと正しい。
  • by Kow (2603) on 2002年11月21日 19時59分 (#204618) ホームページ 日記
    人間の脳くらいのサイズにしてみやがれってんだぇ~。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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