ぷらら、WinnyやWin-MX等のトラフィック制御へ 503
べすとえふぉーと 部門より
cidy 曰く、 "ぷららネットワークスはWinnyやWin-MX等の一部アプリケーションのトラフィックを11月より順次制御していくと発表した。(INTERNET Watchの記事より)
アプリケーション毎にトラフィックを制御できる機器を順次導入し、主に上りトラフィックを「他の会員の迷惑にならないレベル」まで制御する。担当者によると、「当社の管理者が、地域ごとにトラフィックを監視し、個別に制御していく方針だ。IPアドレス毎に制限するか、ポート単位で制限していくかなどの細かい点はケースバイケースとなるだろう」とのこと。
また、ぷららによると外部からのダウンロード要求がぷらら全体の上りトラフィックの約50~70%を占めているとも言われており、「平均トラフィックを大幅に超えるユーザに警告メールを送信していたが効果が見られないため、今回の処置に至った」とも説明している。ファイル交換ソフトのトラフィック抑制となるが、具体的にどの程度影響が出るのか、タレコミ人としては気になるところです。"
問題はトラフィック制限ではない (スコア:4, 興味深い)
それは確かに、契約時の謳い文句「ベストエフォートでこれだけ」に満たない実情がさらに制限されるのは面白い話ではありませんけどね。
しかし今回の規制のポイントとなっているのは
>「Win-MX」や「Winny」などの違法著作物のネット流通に対する著作権保護対策が不充分であり、
>実態として違法著作物の流通が甚だしく行われている一部アプリケーション
の利用者を狙い撃ちで制限すると宣言されている点だと思われます。
これは特定のアプリケーションを目の仇にした、恣意的な判断による懲罰的な意図を含んだ制限ともとれる方針の表明です。
そういった意図がないのであれば、単純に「1日のトラフィックが○○を超える日は、帯域を××に制限する」などと定量的な制限を示せば済むことです。
実際、何をどれだけ利用すればどれだけ制限されるのか、その制限はいつ解除されるのか、
制限されたという事実は記録として残って今後の利用に影響するのか。わからないことだらけです。
そんな基本的なことも説明せず、「みんなのため」「コストダウンのため」「ご理解を」と言われても納得しろと言うほうが無理でしょう。
P2P技術の将来性や可能性への期待や利用者の不安が騒ぎを大きくしていることは確かですが、
ISPが一方的に恣意的な規制をおこなうという、その検閲的な行為に対する警戒心こそが、この問題の本質ではないでしょうか。
何よりぷららはそのいいかげんではっきりしない方針を明確化すべきであると考えます。
アナウンス効果 (スコア:3, 興味深い)
スパムメールに課金 [srad.jp]っていう話の顛末はどうなったか知っている人いますか?
実際に制御した効果がでることよりも、
こうした対策を発表することでのぷららの認知度・好感度を上げる方が
大きいんじゃないのだろうか。
という、私はぷららユーザー。