アメリカ産牛肉、輸入再開から一ヵ月で禁輸 288
税関お手柄 部門より
KAMUI曰く、"昨年12月,約 2年振りに輸入が再開されたアメリカ産牛肉だが,成田空港で行われた検疫で「特定危険部位」の脊柱が混入している事が確認され,即日アメリカ産牛肉の全面禁輸を決定した (参考:農林水産省のプレスリリース )。今回,「特定危険部位」の混入が確認されたのは日本の商社が見本として空輸した牛肉で,Atlantic Veal & Lamb, Inc. で処理されたもの。目視検査を行った際に,41箱・約 390kg の内,3箱・約 55kg に混入が確認された。 「特定危険部位」は「脳」「眼球」「脊髄」「扁桃」「回腸遠位部」そして今回混入が見つかった「脊柱」で,BSE の原因物質とされる異常プリオンが蓄積しやすいとされ,日本への輸入再開に際してはこれらの部位を除去した 20ヵ月以下の若い牛の牛肉に限定する事を条件としている。輸入再開に当たって農水省と厚労省は係官をアメリカに派遣し,日本向けの牛肉処理場(の一部)などを調査して「問題無い」としていた。Atlantic Veal & Lamb Inc. で処理した牛肉が日本に輸出されたのは今回が初めてだそうだが,再開から僅か一ヵ月で再禁輸という事で牛丼再開も遠退く事になりそうだ。"
locate曰く、"以前「輸入再開される米国産牛肉,食べる?」で盛り上がった米国産牛肉問題ですが、やはり危険部位は取り除かれていなかったことがあきらかになりました。しかも、牛肉の中に脊柱がそのまま入っていたというなんともお粗末な結果となりました。結論としては、米国産牛肉は食べない方が正解だったわけですが、皆さんはどうされましたか。米国の対応も問題ではありますが、科学的な根拠に基づかずに政治的な判断で輸入再開を決定してしまった食品安全委員会プリオン委員会の責任も追及されるべきではないでしょうか。"
出来レース (スコア:5, おもしろおかしい)
小泉 「安全性が確保されないことには世論が・・」
ブッシュ 「議会が強硬なんだよ。1ヶ月後に背骨入れとく 。」
小泉 「では1ヵ月後に再び輸入禁止ということで」
政府もGJ (スコア:4, 興味深い)
Re:政府もGJ (スコア:3, 参考になる)
以前にネット上の情報を漁っていた時に、
(1)米国ではアルツハイマーにかかる人が増えており、アルツハイマーと狂牛病の関係が疑われている。
(2)遺伝子に特定の因子を持っているとアルツハイマーになりやすい。
(3)その因子は欧米人なら4~5割の人が保持しているが、日本人は9割くらいの人が保持している。
とのことで、当面米国産牛は食えんな~という感想を持ちました。
情報ソースはこのあたり [naoru.com]とかこのあたり [livedoor.jp]。
#他にもあったように思いますが、調べる気力が尽きてきたのでこのくらいで :-P
つ[農水相の地盤](Re:政府もGJ) (スコア:3, すばらしい洞察)
農水相と厚労相が総理に働きかけて異例のスピード発表&措置となったらしいです。
特に農水相の中川氏は地盤が牧畜家と酪農家の多い北海道ですから、アメリカ産牛肉の輸入再開とそれに至る経緯については非常に忸怩たる物があったと思いますので
…ここぞとばかりに反転攻勢に出たということでしょうね。
Re:政府もGJ (スコア:2, すばらしい洞察)
あまり重くなりそうにない
(まあ実際アメリカの管理能力の問題ですから)
ってのが大きいんじゃないですか?
防カビ剤 (スコア:2, 興味深い)
Re:政府もGJ (スコア:3, 参考になる)
(asahi.comから)
特定危険部位の除去が保証されないというファクタ (スコア:3, 興味深い)
最初から.... (スコア:3, 興味深い)
とりあえずアメリカの言うことを聞いておく.
↓
アラを見つける.
↓
アメリカは文句を言えなくなる.
しかし (スコア:3, おもしろおかしい)
プリオン委員会の責任? (スコア:3, すばらしい洞察)
安全が確保されるための条件を出したのに、米国が破ったというだけの事なので、その委員会の責任云々とはちょっと違うような気がします。むしろちゃんと検査して禁輸に踏み切ったお役所は珍しくGJなわけで。
「科学的な根拠に基づかず」? (スコア:3, すばらしい洞察)
これは的外れな批判だと思うよ。 としていたリスク評価自体は妥当だった。「一定の条件」が守られなかったこと自体に問題があるわけで、批判を向ける対象を見誤っている。
Re:「科学的な根拠に基づかず」? (スコア:3, おもしろおかしい)
日本がどうのと言うよりも (スコア:2, おもしろおかしい)
#彼奴ら、やる気あるのか?
まずは、こういうことじゃないのか...
-- LightSpeed-J
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:3, すばらしい洞察)
牛肉の輸出はめちゃめちゃやる気はあるんでしょうが、日本の言い分を聞く気はないと思います;-) しょせん、日本はアメリカにバカにされているということで。
日本側は、輸入再開の話はふりだしに戻ったと思いますが、アメリカは「検査体制を整えれば OK」と思っているに違いない。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 参考になる)
まあ、アメリカの場合肉そのものの需要がベラボーに多いでしょうから、あんまり日本向けに騒いでしまうと国内での対応まで求められてしまってコストが合わなくなるのを恐れているんでしょうかね。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:3, 参考になる)
彼(女)等(一般的な欧州からの移住者。)の主食ですから、当然でしょう。
| …日本向けに騒いでしまうと国内での対応まで求められ…
というより、肉やオレンジ等の農産物即ち産業製品だけではなく法体系や制度等の思想即ち文化の輸出こそ、米の目指す所と感じています。方々からの移住者達が何とか社会を構築して来た結果の文化なので、良いものだと思い込み「米の法体系・制度は世界標準」と押し付けようと一人よがっていますが、他国の受けは周知の如く芳しくありません。(本当の)国際標準に合致している他国の標準を堂々と無視して米標準を持ち込むようなこともしているので、顰蹙買うのは仕方無いでせう。(小さな例は、レターサイズのカタログや説明書を日本に持ち込んで来る米系企業です。JISのA4サイズはISO合致です。)
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:4, 参考になる)
いまだに、ポンド・ヤード法とか、華氏温度がまかり通ってますしね;-) メートル法は、人間の寸法を基準にしてないので日常では使いにくい単位系だとしても、世界標準ですから使ってほしいところ。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの工事のときも、メートル法じゃなくてポンド・ヤード法の図面を米国から押し付けられて現場は苦労したらしいです。来場者にも見えるところでは、アトラクションの身長制限が 92cm とか中途半端な数字になっているぐらいですが。
Apple Retail Store も似たような話があるのかも……。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 興味深い)
ブッシュ大統領自身、国産の牛肉は危険だから豚肉や鶏肉を食べるようにしている、と言ってますし。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 興味深い)
アメリカ政府が、(全頭検査したくないので)それは駄目だって言って、検査に必要な薬品を
その業者に渡さなかったって話ならある。
(結構前の話なので、ソースは勘弁)
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 参考になる)
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 興味深い)
アメリカ政府の役人と言っても、業者団体から天上りした人で
越後屋が悪代官も兼ねているような不思議な光景でした。
霞ヶ関の構造改革で水戸黄門から西部劇に変わっても
あまり良い事は無いかもと思った瞬間でした。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2)
日本向けに肥育した牛(アメリカ産和牛)はアメリカ市場では高く売れないのです。
だから日本向けとして育てた牛肉は日本へおしつけないと牧場が赤字になってしまうので
無理にでも輸入再開する必要があるのです。
バーターで再開した日本→アメリカの牛肉輸出はどうなるんだろう?
やはりアメリカらしく報復措置でまた輸入停止するのかな?
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:3, 興味深い)
〜◍
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 参考になる)
欧米では「自分で焼く」とか「薄切りの牛肉を食べる」という習慣があまりない気がします。だから売れないんじゃないかな。当然焼肉のタレもアジア食材店に行かないと買えなくて、けっこう高価ですし。
スーパーに行っても薄切り肉は売ってませんし、肉屋に行って店のオヤジに「スライスして」って言っても、カルパッチョ用の肉を使われて、焼肉用の肉ではなかったりします。あと既出のように、脂肪分の無い肉ばかりなので、固くて焼肉に向かないものも多いです。
(一部の高級肉は除く)
#フランス在住のAC
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 参考になる)
欧米やオーストラリアでは肉に油が無い「ヘルシー」なのが(美味さより優先順位高で)好まれる傾向があって、資本主義に忠実なお国柄とて、「一般向けしないもんは出さない」のが浸透しすぎてんではないかと。
#オフトピ
中国の牛肉は大して美味くないですが、豚肉は、大抵の日本の牛肉が足元にも及ばないくらい美味いです(料理法に依る所多々かもしれんが)。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2)
#とっても愉快な人達です。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, おもしろおかしい)
その内、良くなるんだから、最初のうち
1.仕様に合わないものがある
2.日本人には合わない仕様
3.違うものが送られてくる
4.最初から壊れてる
ものがあるのは しょうがないじゃん?
ってのがアメリカ企業の基本姿勢ですがヽ(´д`)ノ
それぞれ
1.仕様に合わないだけで、製品の不具合ではないって言う
2.これは仕様だ、バグじゃないって言う
3.間違えちゃったテヘ>w< 送りなおすから問題ないよねって言う
4.送ってる途中に壊れたと言う
しょうもない言い訳をします。
今回は1と3ですか、食べ物でそれは勘弁ヽ(´д`)ノ
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, 参考になる)
National Prion Disease Pathology Surveillance Center [cjdsurveillance.com] というところがデータを公表してますが、州によって報告の義務が無いらしいです。
Re:日本がどうのと言うよりも (スコア:2, すばらしい洞察)
日本人が飢餓に陥ったなんて話は
聞いたことがありません。
もちろん米国産牛肉に大きく左右される一部業界は
大変だったと思いますが。
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
気にしない (スコア:2, すばらしい洞察)
母曰く、「今更騒いだって、もう食った後だよ。あと2,30年もすりゃ人類滅亡かもね。」とのこと。
#そりゃアンタらはいいだろうけど、こっちはまだ働いてる年齢なんですけど…
#ええい、IDだ!
検疫での発見率 (スコア:2, 興味深い)
検疫で発見したようですね。
これが本格的な消費を前提とした大量の肉だったら見つかったでしょうか。
既に焼肉屋やスーパーなどで米国産牛肉を出した店があるようですが、
それらの肉は大丈夫だったのでしょうか。
到底安全になったとはいえない米国産輸入再開に対し、消費者への
安全を考えてくれる店ならば米国産牛肉は使わない、売らないのが
普通だと思います。
少なくとも再開後、しばらくは様子をみて決定するくらいでしょう。
そうすると、再開後間もなく客に出した店の客に対する考えは
安全なんて二の次。売れればいいと考えているということになります。
そんな店が大量に仕入れた米国産牛肉に危険部位が混ざっていたとして
それを公にして回収なんてするでしょうか。
検疫での発見率が100%ならばいいのですが、実際は走ではなく、
今回たまたま検疫で見つかっただけで、実は危険部位を含む牛肉は
もっと大量に流通してしまったのではないかと心配されます。
ゆさぶりをかけてみるテスト (スコア:2, 参考になる)
国内に流通する米国産牛肉等に係る調査結果について(最終報告) [mhlw.go.jp]にて、禁輸前に当該食肉業者より輸入・在庫あり、と(平成16年)。
今回危険部位混入してるのは、ロースとヒレを脊柱ごとカットしたTボーンステーキの切り分け前の塊のようだ。日本人はコレ食べないのか?うまいよじゅる。
昨年10月の報告、EU、Tボーンステーキ解禁に向け前進
脊柱の除去月齢を12カ月齢超から24カ月齢超へ引き上げることに合意 [lin.go.jp]
当該食肉業者は肉トータル扱い量としては中堅だが、Veal(幼牛)屋さんの大手なこととかを知っておいてもいいかなと思った。
BSEと無関係な理由で、牛食えないので平気なのごめん。
ヽ( )`ω´( )ノ
Re:これでもまだ、維持でも輸入再開しろというなら… (スコア:2, すばらしい洞察)
いえ、彼らが発病しても余命を考えると意味がありません。
彼らの幼いお子さんやお孫さんに食して頂いて、安全性を立証して
もらうしかありません。
Re:これでもまだ、維持でも輸入再開しろというなら… (スコア:2, 参考になる)
Re:再開は出来ると思う (スコア:4, すばらしい洞察)
とみられるから同社の牛丼に適した肉質を持つメキシコ産牛肉をブレンドする予定」だったから。
正直、4年もカタワというか羊頭狗肉というか、「牛丼の吉野家」という看板を出しながら、
出さないチェーン店運営では、他店の味で十分だと客が学習してしまう。
大体、吉野家の牛丼なんてウマイってよりもデフレ時代が追い風しただけなので、
今のプチ高級志向の流れに乗った新しい牛丼を出したほうがマシだ。
「あの味」と言われる定番な、キリンラガーやサッポロ黒ラベルだって
マイナーチェンジをしているんだから恥じる事は無い。
ただ、その時代でいつも最高を求めればこそマイナーチェンジになるのであって、
いまの吉野家はデフレという成功体験から抜け出せない一発屋みたいな行動ばかりだ。
すき家は社長自ら米国で現地調査 [mainichi-msn.co.jp]を行い、「日本の消費者に安心して
提供できる状況ではない」と判断、豪州産100%の今の体制を続けると決定したというし、
「消費者が何を求めているのか」という所に、吉野家社長は大きな勘違いをしているようだ。
今の吉野家は「消費者は安いマンションを求めている、だから耐震性を犠牲にするのは仕方ない」
と開き直った一級建築士のようなものだ。オリジナルでもそこまでは到達してないのにね。
「牛丼、並、つゆだくで」と、殺伐とした雰囲気を楽しむ。
味ではなくて、そういうストーリーを求めているファンのために、
アホなこだわりはとっとと撤回して欲しいものだ。
俺もそういったファンであるので(っていうか最寄駅駅前に吉野家しかないw)
はやく「ねぎだく、ギョク」言わせろ、がんばれと言っておきたい。
Re:二年ぶりに… (スコア:2, 参考になる)
吉野家
米国(メキシコ)
松屋
中国(豪州)
すき家
豪州
です。
どこが一番安心かはおのずと知れます。
#BSE対策より自殺者対策の方が急務でしょ!
Re:二年ぶりに… (スコア:2, 興味深い)
聞いた話で、行ったことが無いために他のメニューが有るのかは知りません。
天琉陳(Teruching)
Re:競馬場の吉野家 (スコア:3, 興味深い)
国産・豪州産の牛肉を使用するため、牛丼大盛650円の販売だそうです。
# 牛すき鍋定食が好きなのでID
Re:こういう説もある (スコア:4, すばらしい洞察)
「こういう品質の品物は出荷しない」と明言しながら出してしまう、それも公言して出荷開始した直後のタイミングで。
この体質そのものが大笑いなんですな。
少なくとも半年くらいはおとなしくマジメに守るんじゃないかと期待していたのですが1月…orz
仮に背骨もその中身も「完全無欠の無罪」だったとしても、こんな状況では他になにが混ざってるか安心できたものじゃない。
恐水症や口蹄疫で死んだウシとかw
Re:こういう説もある (スコア:2, 参考になる)
ざっと想像すると、異常プリオン説は科学的証拠がない。
嘘であるという説でしょうか?
BSEと異常プリオンの関係は、状況証拠的にはほぼ原因と
考えることは出来るが、科学的には証明できていないとか
そういうことなんでしょうか。
なお、BSE感染牛の脳髄などを他の個体・他の動物に摂取
させる実験では、直接脳に注射すると牛以外でも豚や猿
などにも感染し、経口だと豚や鶏は感染しなかったそうです。
当然人間での感染実験はされていないと思うので、経口摂取で
人間に感染するかはわかりません。
異常プリオンが原因ではないとしても、危険部位を摂取する
ことで感染することはほぼ間違いないようです。
Re:こういう説もある (スコア:2, 参考になる)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060118-00000057-mai-soci/ [yahoo.co.jp]
プリオンを伝染して感染が実証されています。
Re:こういう説もある (スコア:2)
他の新聞はことごとく異常プリオンと書いてますけど、実際はどうやってるんでしょうね。一次情報が手に入らないのでよく判りませんが。あちこちの新聞社の記事を見るとBSE牛から作ったものを接種しているのは確実なのですが。私は記者達が勝手に「異常プリオンを含んだ乳液」を「異常プリオン」と省略してるのだと思っています。
純粋な異常プリオンタンパク質でやって感染させられたと言う話は無いと件の本には書いてあります。ので、本当に純粋な異常プリオンタンパク質で感染させられたのなら新聞ネタではなく、ネイチャーとかサイエンス辺りに投稿しているのではないかと思います。
Re:こういう説もある (スコア:2)
親コメントの本の著者、福岡氏の主張は、ひらたく言えば、万一プリオンが犯人ではない場合、真犯人が野放しになっているわけで危険だということでしょうから、この件はちょっと違うかと。
Re:医師による『プリオン説はほんとうか?』の書評 (スコア:3, 参考になる)
この文章読むと、C型肝炎の命名の歴史が判っていないことはわかります。ウイルス発見前は、まとめて非A非B型肝炎と言われていたんです。
1989年
ブラッドレー(Daniel Bradley)がチンパンジーから採取した非A非B型肝炎血清をカイロン社に提供。ホートン(Michael Houghton)らがウイルス単体を発見し,その遺伝子配列を発表。病原体の名称をC型肝炎ウイルスとする。
beyond-discovery [nikkei-bookdirect.com]より。
1995年には、G型まで発見されています。
Re:非常に残念 (スコア:2, すばらしい洞察)
残念なことに、吉野家は最初の禁輸の時に「米国産牛じゃないと、この味が出せない。他の肉も試したが、どの肉でも絶対に無理だ。だから牛丼は米国産牛以外では絶対に出さない。安全管理は社内でしっかりやってるから、はやく禁輸を解除して欲しい」みたいなことを公式の会見とかで言いまくっちゃったんですよねぇ。
おそらく、本音では単純に「米国産じゃないと価格的に商売として厳しい」という事情で、(ここまで禁輸が本格的になるとは予想できずに)役所にプレッシャーをかけるつもりで言ってただけだ思われるのですが、今となっては自分の首を絞めまくるような発言です。最近になって牛鍋とかビミョーなものを出し始めてるのも、そういう背景で「国産牛などで牛丼を販売したくても、今更『やっぱり国産牛で販売します。味は落ちてて値段も上がりますが』とは言えないし、かといって『昔と同じ味です』と言っても上記の発言があるから大嘘にしか聞こえない」という苦しい状況で、「牛丼っぽいけど牛丼じゃない」というものを出してるわけです。あんなこと言わなきゃ、今となっては昔の味なんて正確に覚えてるヤツいるわけないのにね。
Re:アメリカの牛がそんなに危険なら… (スコア:4, すばらしい洞察)
努力すれば、私のような中年にさしかかった門外漢でも
もう少しましな仕事が出来るかも知れないな....
Re:アメリカの牛がそんなに危険なら… (スコア:3, すばらしい洞察)
なぜなら今回の件で、相互に取り決めた安全基準を守れなかったから。
現時点ではこれだけで充分でしょう。
安全基準を守れるようになった事が確認される、または安全基準そのものを見直す、どちらにするつもりかはわからないですが、彼ら自ら「安全基準を満たせない、または満たすつもりがない」と証明してしまったのですから。
# 日本の基準が厳しいかどうかはまた別問題
まぁ、和食&魚偏重で肉はほとんど食べない私には対岸の火事ではあります。
しかし、目の前で「牛丼が〜」と嘆いている自称牛丼好きの上司があまりにむごい orz
彼がいい歳していきいきと牛丼を語る笑顔をまた見たいものです。
Re:アメリカの牛がそんなに危険なら… (スコア:3, 参考になる)
http://square.umin.ac.jp/kyotoupe/archives/youbou2001-3.htm
> Yale大学でアルツハイマーの疑いで死亡した46名の剖検を行ったところ、
> 6名がvCJDと判明した
> Pittsburgh大学で老年性痴呆の徴候で死亡した55名の剖検を行ったところ、
> 3名がvCJDと判明した
誤診の可能性は十分にあるようですね。
前者はアルツハイマー型痴呆と疑われた患者の13%、
後者は老人性痴呆と疑われた患者の5%が、実は痴呆症ではなく
vCJD だったという報告です。
アメリカにアルツハイマー患者は400万人いるとのことですから、
もしも上記の13%という数字を当てはめると、52万人の vCJD 患者が
いる(老人性痴呆の分も加えるとさらに増える) という
とんでもないことになるわけですが…
少なくとも1000人いないと断言できる状況にはないのは間違いない
のではないでしょうか?
Re:脊柱 (スコア:3, 興味深い)
アメリカの出荷元は牛肉屋さんでなく、veal屋さんです。
6ヶ月未満の幼乳牛なので、みなさんが牛丼やステーキとして認識している牛肉とは異なり白くて豚肉似。味も全然違う。若いこと明確だし、beefと流通が違うので、危険度が低いとされ、欧米人は「ならおまえが食ってみろ!」といわれても喜んで食うでしょう。アメリカの業者、検査官は、BSE発生国である日本の規則の特殊性を知らずに、主観でvealなら安全と思ってしまったミスです(重大ですが)。
このveal、国産牛肉でも流通してるのか?精肉として見たことないのだが。
なんで日本の商社が禁止されていることが明確なTボーンステーキ用Vealを発注するのだろうかという疑問。
ヽ( )`ω´( )ノ