SFは読書体験を貧しくするのか 78
ストーリー by hylom
単純に文章力の問題では 部門より
単純に文章力の問題では 部門より
Anonymous Coward曰く、
ワシントン大学とリー大学のChris Gavaler教授とDan Johnson教授は2017年、「サイエンス・フィクション(SF)は読書を貧しくする」という内容を含む研究結果を公表した(guardian)。
この研究は「The genre effect(ジャンル効果)」というものに関するもので、150人の被験者に対し、「舞台が食堂で登場人物が地球人の文章」と、「舞台が宇宙ステーションで人間だけでなく異星人やアンドロイドも登場する文章」を読んでもらい、その後文章の内容についての質問に答えてもらうという実験が行われた。これらの文章はともに1000単語ほどで構成されており、舞台や登場人物が異なるだけで筋書きは概ね同じものだという。この実験の結果、SF文書では読解力や推論する能力の低下を引き起こすという結論が得られたそうだ。
しかし、この研究に対しては、批評家から実験としては問題があると指摘されていた。そのためGavalerとJohnson氏は研究を再検討し、新たな実験を行ったという。今回の実験では文章の構成は同じで、単に登場するのが「娘」か「ロボット」かという点だけが違う文章を使って実験を行ったという。その結果、単に登場人物がロボットに代わっただけでは「読書の質」は低下しなかったという(The guardianの続報、Slashdot)。
状況の理解に手間取ってるような (スコア:5, すばらしい洞察)
今のところ宇宙ステーションで生活することも、異星人やアンドロイドが身近にいることもないので、そういう文章を読むときは、日常生活を舞台にした物語よりも状況を理解することに手間取るよね。
文章の理解が悪いのは、文章を読む際にすっきり納得できてない状態ではないかな。
ロボットと娘を入れ替えるだけでは、あまり結果が変わらないというのは想像する対象が減って状況が理解しやすくなったからだと思う。
おそらく被験者が馴染みのない設定で複雑な状況にの物語になれば、他の素材でも同じような結果になると思う。例えば、生粋のアメリカ人に「賢者の贈り物」と似たような筋書きの大岡越前とか読ませてテストすれば、アメリカ人に馴染みのない舞台設定の大岡越前の結果が悪くなると思うんだよね。
逆に、その物語の時代背景なんかに馴染んでいれば、理解しやすくなると思う。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:2)
わかるなぁ。
アメリカでStarTrek見たときに、私よりずっと英語が得意な人が「全然わからない」って言ってた内容が日本語吹き替えてみるほどではないにしろ、ほぼ理解できた。(一年後日本で見たら、かなり細かいことまで理解してた)
物語のベースの理解の方が、言語的な部分より重要。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
>物語のベースの理解の方が、言語的な部分より重要。
たぶんそれが真理でしょうね。
英語はかなり不得手ですが、専門分野の論文や特許は英語でもなんとか理解できてたのを思い出した。
英語のアブストラクトも頑張って書いてたっけ。
#もう10年以上やってないけど。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:2)
日本語字幕がどうだったのか気になるなぁ
なんとなくGoogle翻訳にかけてみた
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ウフラ:宇宙艦隊信号、キャプテン! 検査のために軌道造船所に戻ります。
KIRK:そのシグナルは無視してください。
(スコットに)エンタープライズに適切なシェイクダウンをしましょうか、スコットさん?
スコット:(いきなり輝いている)そろそろその時だと思うよ。
(スポックに向けて)4日以内にバルカンに戻ることができます、スポックさん。
スポック:(クールな)バルカン、エンジニア。
カークとスポックは表情を交換し、カークが舵を取る。
カーク:先のワープワン、スールさん。
DIFALCO:見出しですか?
カーク:(中央席を取る;一般的に示す)そこに。 それは。
スポック:(ノードが重々しい)最も論理的な選択肢、キャプテン。
その後、スポックの顔に笑顔の跡が現れます。
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まだまだって感じだな…SFだから余計難しいのか…?
「いきなり輝いている」とか
KIRKが一ヶ所訳されてないのはなんでなんだ
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:2)
申し訳ない、StarTrekと書きましたが、見たのはStarTrek Voygerの最終回です。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
質問に対する回答に聴き慣れない単語があったら不利だしな。
対照実験は舞台を古代とかファンタジー世界にしたらどうだろう。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
なろう系小説が流行なのは状況の理解にコストを掛ける必要がないのが理由の一つ。二次創作も。つまりそれらの作品は読書体験を豊かにする…と言われるとさすがになんかおかしいぞとなるな。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
SFからラノベに行って、久しぶりにSFを読んだら読みにくいと感じたなー。
コストの差を実感したよ。
the.ACount
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
もちろん、読みにくいと感じたのはラノベじゃないSFだよ。
the.ACount
Re: (スコア:0)
大半のSFはラノベだしアレゲ人なら最近流行りの異世界ファンタジーよりもSFの用語、舞台設定のほうが馴染みがあり読解のためのコストは異世界ファンタジーよりも低いと思うのだが…
Re: (スコア:0)
「最近流行りの異世界ファンタジー」の舞台設定が作られたのは最近ではないですから、
馴染みのある度合いで言えばSFも異世界ファンタジーも変わりませんよ。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:2)
>どっちかっつーと異世界ファンタジーにサイエンス要素はないっしょ
概ねそのとおりですが少し紹介
異世界薬局
監修している薬剤師や医師がガチすぎて薬の選定に長時間かけるという、ファンタジー×SFを名乗っているが、SFというよりサイエンスじゃないかと思う作品
https://twitter.com/fizz_di/st... [twitter.com]
「「神と呼ばれ、魔王と呼ばれても」」
SFのテンプレートの中で魔法やファンタジー世界を構築する作品。完結済み。
Re: (スコア:0)
現代ではタイムスリップしようが宇宙船で漂流しようがそれだけではSFじゃないもんね
SFです!てのはなんつうか、やりたいのは僕の考えた最高の世界の説明であって物語は二の次の小説
物語に関係ない設定まで説明したり拘る意味のないところに独自設定をぶち込むから読み難い
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
たぶんこれだよね。普段からSFも一般の小説も読み慣れてる読者に限定して実験しないと、ジャンル効果があるのかどうかはわからない気がする。
原文読めないから、そこまで考慮して実験してたら的外れだけど。
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
> ロボットと娘を入れ替えるだけでは、あまり結果が変わらないというのは想像する対象が減って状況が理解しやすくなったからだと思う。
「結果が変わらない」→「状況が理解しやすくはなっていない」
だと思うけどなぜ真逆に受け取ったの?
うじゃうじゃ
Re:状況の理解に手間取ってるような (スコア:1)
あ、失礼。
「結果が変わらない」は「ロボットのときと同じ」ではなく「読書の質の低下はなかった」なんですね
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
つまり、挿絵が必要な本はそれだけ舞台設定が非日常ということだな
Re: (スコア:0)
サイバーパンク系SF小説(特にセキュリティー攻防)に、挿絵って本来必要か?
Re: (スコア:0)
理解に手間取るだけでなく、理解を保留する処理も行われるはず。
異なる常識や文化を想定すると予断で理解を進めることはできない。
その意味では自分だったらロボットが出てても理解率は下がっちゃうだろうな。
ロボットの思考形態が人間と同じであると読み解くまでいくらかの判断は保留してしまう。
というかこれはSFに限らず、未知の前提を想定すべきかどうかが一番のポイントだと思う。
読書体験が貧しい、というのがそもそも謎 (スコア:5, すばらしい洞察)
「文章の内容についての質問に答えてもらう」というテストが読書体験の貧富を測定するというのがそもそも疑問。
SFでよく言われるセンス・オブ・ワンダー [wikipedia.org]なんかは、文章の理解とは違った方向性の”読書体験”なわけで、そんな方法でテストしたらジャンルによって差が現れること自体は大いにありうる。
けど、それが豊かか貧しいかというスカラー的な評価として使えるものではないだろう。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:読書体験が貧しい、というのがそもそも謎 (スコア:2)
「文章の内容についての質問に答えてもらう」というテストが読書体験の貧富を測定するというのがそもそも疑問。
これに賛成。
あと、内容の把握だけなら東野圭吾より星新一のほうが楽だし。
SFじゃないけど、ドグラ・マグラとか難易度高いよね?
SFかそれ以外か、なんて二項対立で語る話じゃないような。
Re:読書体験が貧しい、というのがそもそも謎 (スコア:1)
SFに限らずフィクションにおけるセンス・オブ・ワンダーは一般に文章を理解した先にあるものだと思いますが。
例えば高い城の男を読んでメタフィクションという構図を理解できなかったとしたらその人は高い城の男から得られるはずの読書体験の一部しか得られないと言えるわけですし。
無論難解な表現や情報の伝達を目的としない表現に接したときの感覚もセンス・オブ・ワンダーに含まれるとは思いますが、そういうのはSFよりは純文学とか呼ばれるジャンルが主として扱う領域でしょう。
全体的に研究として雑というのは同意。
描写が簡素 (スコア:0)
リアルモデルがない対象について描写が簡素である傾向がある。
とはいえ、朝起きてからのたった5分間の描写に10万字もかける私小説なんかはやりすぎだがなあ。
まあ、昔の野球アニメなんかだと1球投げる刹那に追憶で何話かかかるといった異常な表現もあったがなあ。
Re:読書体験が貧しい、というのがそもそも謎 (スコア:3)
読書体験という言葉を当てはめるのは間違ってんじゃないのと言ってるだけだと思うが
貴方のほうが奇妙な攻撃性に溢れてると思うよ
Re:読書体験が貧しい、というのがそもそも謎 (スコア:2)
バカだという主張は当らんのじゃないってとこやな
無用に言葉がきついとこ非難してるのはそのとおり
「単なる読解力だよ」
までのトコには別に文句もないので反論する理由はないからしてないよ
Re: (スコア:0)
仮に人間一人の読解力を100とした場合に
普通の物語
設定の理解(舞台が食堂で登場人物が地球人)に10
ストーリーの理解に90
の読解力が割かれる
SFの物語
設定の理解(舞台が宇宙ステーションで人間だけでなく異星人やアンドロイドも登場)に割かれる読解力30
ストーリーの理解に70
の読解力が割かれる
ストーリーの理解が90>70なのでSFでは読解力が下がる
という結論はおかしいんじゃないかって話じゃないの?
結局 (スコア:2)
サイエンス・フィクション(SF)は「読書を貧しくする」のではなく「読書を難しくする」でFA?
元論文 (スコア:2)
https://benjamins.com/catalog/ssol.7.1.04gav/fulltext/ssol.7.1.04gav.pdf [benjamins.com]
をリンクしておいてくれたらいいのに。
参加者はAmazon Mechanical Turkで募集し,報酬は一人50セント。あまりに短時間で答えた人は除外したとのこと。
このAmazon Mechanical Turkというサービス
https://ja.wikipedia.org/wiki/Amazon_Mechanical_Turk [wikipedia.org]
日本でも研究に使われているんだな。
https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2012/pdf_dir/B2-1.pdf [www.anlp.jp]
Minato NAKAZAWA, Ph.D. Demographer, Human Ecologist
学問をしなさい (スコア:1)
「貧しいのは学問をしないからだ」と言った福沢諭吉先生
なんとなく正しいんじゃ無いかなと言う気がする今日この頃
# 貧しさは"心の"も含みます。
なんか違う (スコア:1)
研究の結論はSFを読む時に人は内容を理解する努力をしない。登場人物の心情に感心を払わない。
原文では被験者に行った質問について言及されている。質問の内容も文章の理解度を図るものの他に読んだ感想やどこに感心を抱いたかについても言及している。
その結果
SF読者は文学読者よりも登場人物の心情を理解する努力に労力を割かなかった。
登場人物の言動を自分のことのように共感できなかった。
心情よりもエアロックのような用語の理解に労力を割いた。
などという回答が出ている。以上の回答から人はSFを適当に読んでいると結論づけている。
そもそも質問自体は理解できたかというより理解しようとしたかなどの読者の姿勢に関するものがメインのようだ。
〇〇はXXをしたときにどこにいましたか。なんて質問はなさそう。
で批判に上がっているように、読者の傾向を考慮していないのでSFなんてくだらねーなんて思っている読者がSFなんてくだらねーなんて思っているがゆえに適当に斜め読みして済ませたのかSFに強い関心を持つ人でも内容に感心を持たないのかが区別できない。
Re:なんか違う (スコア:1)
SFに限らず例えばラブロマンスとパニック小説なんかで比較しても
心情理解への努力とか共感度とか変わりそうだよね
読解力じゃなくてジャンルとして何を重視してるかの差なんじゃないのかなぁ
対照実験項目が少なく検証が不十分 (スコア:1)
舞台が食堂で登場人物が一般市民で外国人やYOUTUBERも登場する文章
舞台が中世で登場人物が平民の文章
舞台が中世で登場人物が平民で貴族や騎士も登場する文章
舞台がファンジー世界で登場人物が農民の文章
舞台がファンジー世界で登場人物が農民で魔法使いやエルフも登場する文章
なども対象にしないと本当にSF文書では読解力や推論する能力の低下を引き起こすかは分からない
読めないものは読めない (スコア:1)
SF作家といわれることが多い、J・G・バラードの(SFでない)半自伝的小説「太陽の帝国」の終わりのほうです。この小説はスチーブン・スピルバーグ監督が映画化しました。
これは1945年の上海で出来事です。
However, the heads of the Chinese were already turning to another spectacle. A crowded had gathered below the steps of the Shanghai Club. A group of American and British sailors had emerged through the revolving doors and stood on the top step, arguing with each other and waving drunkenly at the cruiser moored by the Bund. The Chinese watched as they formed a chorus line. Provoked by their curious but silent audience, the sailors began to jeer at the Chinese. At a signal from an older sailor, the men unbuttoned their bell-bottomed trousers and urinated down the steps.
Fifty feet below them, the Chinese watched without comment as the arcs of urine formed a foaming stream that ran down to the street. When it reached the pavement the Chinese stepped back, their faces expressionless. Jim glanced the people around him, the clerks and coolies and peasant women, well aware of what they were thinking. One day China would punish the rest of the world, and take a frightening revenge.
Q. さて、放尿した水兵は何人でしょう?
A. 2,3人。なぜなら、水兵は50フィート上(の屋上)におり、そこの階段の一段に乗って放尿したから。
でも、訳は新旧どちらも、水兵がコーラスラインのように並んで放尿したことになってるんだよね。中国人は日本兵が放尿したのを見てきていたから、「またかよ」と思っただけ。屈辱に核報復を考えていたわけではない。
というわけで、ジャンルがどうではなく、読者はたんに自分が望む光景を読んでしまっているだけだと思うよ。バラードがこういう文章を書くこと自体が、ネイティブも簡単にだまされるということの証だ。
Re:読めないものは読めない (スコア:1)
下で見ていた大勢の中国人が「こいつらも日本兵みたいに放尿しそうだ」と思って後ずさった、という話なんですよ。上海クラブというのが、ステージを連想させようとしたんでしょうね。
あえて載せなかったけど、このあと日本語訳では、水兵が一列になって放尿するのに屈辱を感じた中国人が、いつか核で報復してやると思うだろう、となっています。んなわけねーだろ、ですが、みんなすっかりだまされちゃって…
Re:読めないものは読めない (スコア:1)
One day China would punish the rest of the world, and take a frightening revenge.
これですね。
one dayは未来だけでなく過去の一地点も意味するから、Chinaは当時の中華民国や執筆時の中共とも限らず、かつての大帝国でもありうるし、バラードの読者ならピンとくるかもしれないけど、Iとのダジャレにもなっています。
wouldは仮定法、意志、能力、願望、いろいろありますし、punishは罰以外に、たんにひどく傷つけるという意味もあります。
take a revengeは自分が復讐するだけでなく、自分が復讐を受けることでもあります。
この組み合わせでこの一文の意味は何通りにも解釈できますが、常識的に一番ありえないのが、放尿の報復に核攻撃することで、作者は読者をそこに誘導するために八方手を尽くしています。
天動説と地動説 (スコア:1)
「地動説?そんなのサイエンスフィクションに決まっている」
昔はそんな会話もあっただろう。
要するに慣れの問題じゃないの。
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原文読んでないから知らんけど。
SFに限らず起こりそう (スコア:0)
人間はエピソードを過去の経験との差分で認識してる。
単にSFの文書の方が、読者の日常との差異が大きく単語になじみがないから筋書きに払える注意力が落ちてるだけに見える。
外国の話とか、古典とか、ファンタジーにしても同じようなことが起きるんじゃないかと。
Re:SFに限らず起こりそう (スコア:2, すばらしい洞察)
でもなあ、フィクションに関しては、外国の話とか異世界の話とかの方が
リアリティに対する要求水準が低くなって話に入りやすい気がする。
つまり、現代の日本の話として書かれたら、「こんなのあるわけない。ばか?
ノンフィクションでも書いてろ」と思うような話でも、外国や異世界だったら
まあOKになるわけだよ。
Re:SFに限らず起こりそう (スコア:1)
同感だなあ。
「京のぶぶ漬け」みたいに、コンテキストが異なると意味が理解不可能になるという話。
人間相手なら「一昨日来やがれ」は「二度と来るな」と同じでも、時間旅行できる
ドクターフーやドラえもんなら「タイムマシンで二日前に移動して会いに行け」を
意味するかもしれない。
携帯電話がない時代のドラマだとしばしば相手が不在でのすれ違いが起きていたのに、
携帯電話登場後は相手に直接かけるのが普通になった。この状態で、逆に家の
玄関にある黒電話で会話していたならば、「それには何か特殊な意味があるだろう」と
想像する。未来SFで以前では普通だったことが普通でなくなれば、こういうことは至る
所で起きるだろう。
それを読書体験を「貧しくする」というのは正反対だと思う。日常では体験できない
思考実験は、むしろ読書の持つ楽しみの一つだから。
Re:SFに限らず起こりそう (スコア:1)
まるっと同意。
読解力は読み手の素養(または書き手の描写力)次第という話だよな。
SFに限らず、平安日本、ローマ帝国時代のユダヤ、19世紀イギリスを知らない人間は
源氏物語、ベン・ハー、シャーロック・ホームズの読解力は当然落ちる。
つまり「平安日本」という前置だけで風景文化が想像できれば、詳しい描写は不要になる。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、
写真や挿し絵がない時代の物語や記事は、何からなにまで文章で説明していたらしい。
おもしろいのは、活版印刷の登場で、庶民の知識レベルが爆発的に上がると、
物語や記事の描写は簡素になっていったこと。
SFは読書体験を貧しくすると考える者達 (スコア:0)
ノーベル文学賞選定担当スウェーデン王立科学アカデミー会員
読解力や推論する能力の低下を引き起こすことが「読書体験を貧しくする」ことならば (スコア:0)
ゲスなゴシップ記事は「読書体験を豊かにする」文書なのかもしれない。
舞台を宇宙ステーションにして、異星人やアンドロイドを登場させれば、 (スコア:0)
SF だという発想が貧困.
「宇宙ステーション」という舞台に値する物語の展開を期待させないと、興味を失ってしまう.
Re: (スコア:0)
せやな。
筋書き同じってことは、宇宙で異星人が恋愛や人情噺するだけ?
それSFちゃうやろ。
ラノベではそんなのありそうだが。
バカには難しいだけだろ (スコア:0)
それは単にバカには難しいものは読めないってだけの話なのでは?
なろう系で同様の実験してほしい (スコア:0)
異世界に転生してチート能力もらってハーレム築く作品や、
悪役令嬢に転生して婚約破棄されるようなやつで、
同じような実験をしてほしい
ライトノベル (スコア:0)
ライトノベルに詳細な表現を求めるな。
文芸的な一般小説で見かけるヘビーな情景描写をしないのが、ライトノベルである。
情景描写がライトな小説だからライトノベルと呼ばれているところがある。
一言一句に命を懸けているような純文学と一緒にしてはいけない。
Re: (スコア:0)
面倒な説明を省いて「百聞(文)は一見にしかず」
もしくは、描くのが面倒な絵を省いて文章で済ませた漫画
ジャンルに慣れてない人には読みにくいってだけの話では? (スコア:0)
この箇所の量子力学の説明はハッタリなので雰囲気だけ味わってください。
あのガジェットはスタートレックのアレと同じですよ。え?ご存知ない?
慣れてない人は脳のスタックに全部積み上げるからパンクしちゃうよ。
SF的な「設定」 (スコア:0)
この実験では、話の内容は同じなわけですから、
「SFと普通の小説」を比較しているのではなく、
「SF的な設定と普通の設定」を比較しているのですよね。
単に、
「よくSFに結び付けられるような設定は一般の読者をとまどわせる」
という、多くの人がそうだろうと思っていることを、
科学的に証明しようとしただけなのでは。