英国政府、スパイにハッキングのライセンスを与える法案
英国議会に来月提案されるであろう法案は、注目すべき内容になりそうだ。それは、MI5、MI6、GCHQといった英国諜報機関に、スマートフォンやコンピューターなどをハッキングする合法的な権利を与えるというもの。現行案では、内務大臣の許可を得て、調査中の個人のデバイスをハックすることなどが認められているという。また、同時に2015年10月14日に確定したウィルソン・ドクトリンにより、英国の国会議員に対しては、ハッキングによる諜報を行うことを禁じている(The Stack、mail Online、slashdot)。
デジタル証拠の専門家Peter Sommer氏によると、現在は、通信の暗号化技術が進み、通信から必要な情報を盗み出すことは難しい。この問題に対処する最善の方法は、デバイスをハッキングして、スピーカやマイクなどに直接アクセスし、データが暗号化される前に情報を入手することだという。新しい法案は、英国政府が効果的に暗号化を破り、他の国と共有している困難を解決するとしている。