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2019年8月 記事 / 日記 / コメント / タレコミ
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2019年8月1日の人気コメントトップ10
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phasonのコメント: 仕組み (スコア 5, 参考になる) 10

by phason (#3662083) ネタ元: 「液体の永久磁石」が開発される

もともと,磁性流体は微細な強磁性ナノ粒子を分散させた溶液です.
個々のナノ粒子は磁石なのですが,小さいため自由に回転してしまい,外から見ると磁化が保持されません.
外部から磁場を印可するとナノ粒子の向きが揃えられ磁化が生じますが,磁場が消えると熱によるランダムな回転で磁化が(全体としては)消えます.

磁場が無い状態でも磁化を維持させるにはどうしたらよいかというと,ナノ粒子の回転を抑制する必要があります.
一つは低温にして熱運動を減らす(極論すれば,凍らす)というものですが,これですとそもそもの液体としての特性が無くなるためうまくありません.
そこで今回用いられたのが,「ナノ粒子同士の摩擦を増やして回りにくくする」という方法です.

まずは水滴中に,表面を小さなアニオン性界面活性剤でコーティングした磁性ナノ粒子を分散させます.
(イオン性界面活性剤同士の反発により磁石同士がくっつきにくくなり,分散します)
この水滴をオイル中に入れると,いわゆる磁性流体になります.
ここで,油の中にまた別の,カチオン性の界面活性剤を投入します.
すると水と油の界面にこの界面活性剤が集まり,さらに界面付近にいた磁性ナノ粒子の表面にも張り付きます.
この張り付いた界面活性剤により磁性ナノ粒子表面の電荷が打ち消され,さらにこの界面活性剤を張り付けて安定化しようと無数の磁性ナノ粒子が寄ってくるため,ナノ粒子間の距離が縮みます.
結果として,水滴表面にナノ粒子が集合し,密度が高くなって互いに束縛するためナノ粒子の回転が抑制されるわけです.

まとめると

もともとの磁性流体:水滴の内部に均一に磁性粒子が分散.磁性粒子同士が離れており,熱で回転できるので磁化の向きを保持できない.
今回の系:水滴表面(油との界面)に多数の磁性ナノ粒子が集結.粒子同士が引っ掛かりあうことで回転が抑制され,一度磁場でナノ粒子の向きを揃えるとその向きが維持されやすい.

という感じです.
全体としては液滴で,その表面に強磁性材料の柔らかい殻を張り付けたような構造ですね.
「殻」の部分も実際には(互いにある程度束縛しあった)小さな粒子の集合体なんで,液滴全体の形を後から変えることもでき,液体としての特徴も維持されている,と.

13972155 comment

コメント: Re:四天王 (スコア 4, 興味深い) 162

by Anonymous Coward (#3662205) ネタ元: 不正利用が話題になった7pay、9月末でサービス終了へ

あなたは経済学の基本をご存知なんですか。すごい。

私は博士号を取って研究者として生活していますが、
〇〇学の基本を知っているとか口が裂けても言えません。
基本が一番怖い。

13972061 comment

コメント: 7Payは犠牲になったのだ… (スコア 4, すばらしい洞察) 162

by Anonymous Coward (#3662133) ネタ元: 不正利用が話題になった7pay、9月末でサービス終了へ

> なお、同グループの各サービス横断で使える「7iD」については「他のサービスと比べても十分なセキュリティレベルの水準に達していると内外で評価されている」と主張されている。

7iDがグダグダだった結果不正利用されてしまったのだと思ってたんだけど違うの?
7iD止めると影響デカすぎるから7Pay止めて煙に巻こうとしてない?

13972077 comment

コメント: Re:四天王 (スコア 4, 興味深い) 162

by Anonymous Coward (#3662145) ネタ元: 不正利用が話題になった7pay、9月末でサービス終了へ

宣伝費も大きいけどPayPayは現状、MPM型(店舗提示のQRコードを消費者が読み取るタイプ)の契約では加盟店手数料とってないから、
システム保守費を無視しても登録クレカでの決済が流れる都度、カード原価で赤字が積み重なるという血反吐を吐きながら走るマラソン状態だからな

13972163 comment

phasonのコメント: Re:仕組み (スコア 3, 興味深い) 10

by phason (#3662211) ネタ元: 「液体の永久磁石」が開発される

>液体として形状の変化が起きると簡単に磁性が消えそうな予感。

一応著者らは,球形のやつを磁化した後に,ストロー的なものに吸い込んでちょっと長いカプセル状(風邪薬のコンタックとかああいう形)に変形させても磁石としての異方的な性質が残っていることを示したりはしています.
ただまあ,大幅に形を変えちゃうような変形だと磁化を残すのは難しいかもしれませんね.

13971740 comment

marukenのコメント: Re:フロッピーディスク自体がorphan (スコア 3, 参考になる) 68

> 8インチなにそれおいしいの

いや、8インチは互換性最強(だった)んですよ。うちにはFD-1がまだデータが入ったままであるんですがどうしましょ?実験所で、データがFD-2Dで取れるんだけどそれを汎用機に移すのに使っていました。

20年位前の昔話:生協で8インチFD下さいといったら、「もう無いですよ」というので、メーカーは製造しているから確認してと言って電話してもらったらあったので驚いていました。5インチはもうなかったかな?

もう一つ
>物理的に巻き込むことさえあるテープレコーダーの苦労を思えば、
「アナログの」テープレコーダーは回転数とかテープの伸びとかで周波数が変わります。
これを、再生速度連続可変のデッキと、音感優秀なオーケストラ部員の友人で救出したことが有りました。

13971436 comment

コメント: フロッピー雑ネタ (スコア 3, 参考になる) 68

by Anonymous Coward (#3661635) ネタ元: Linuxのフロッピーディスクドライバー、orphan扱いになる

「アップルを創った怪物」でWozはApple Disk開発を回想している。

シュガートのドライブをリバースエンジニアリングして、使ってるチップの大半を不要と結論して再設計(これにより信頼性が向上)
Apple II のCPUではフロッピードライブの直接制御が困難なので、拡張スロットに接続するインターフェースを設計
ドライブのヘッドを、重い荷物を積んだ台車のようなものとみて、動作スピードが徐々に速く/遅くなるよう制御プログラムを実装。動作音が静かになり、アクセスも速くなった、等々

# 百回生まれ変わっても到底追いつけそうにない...

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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