BSEに感染しない牛を開発 139
ストーリー by yoosee
もー大丈夫 部門より
もー大丈夫 部門より
RSATOsrv 曰く、
1月4日付け産経新聞(同等記事)より。 サウスダコタ州のバイオテクノロジー会社、Hematech社のグループが、BSEの原因であるプリオンの増殖に関係のある遺伝子を除去した牛の開発に成功しました。また、このクローン牛を12頭生産したところ、これらの牛にも増殖に関係のある遺伝子は見つかりませんでした。現在これらの牛は2歳以上で正常に成長しているそうです。 現在はこれらの牛に異常プリオンを注射してBSEに発症するかテストを行っていて、半年後に結果が出るそうです。
しかしこれは血液製剤等の医薬品用に開発された牛で、かつ遺伝子組み換え技術の食肉への応用は認められていないため、この牛を食べることはできないようです。安心してアメリカ産牛肉を食べたい方々には残念なところでしょう。
プリオン説 (スコア:5, 興味深い)
その牛に狂牛病感染牛で作った肉骨粉を食べさせるとかの実験もしてほしいような。
1を聞いて0を知れ!
そんな暇があるなら (スコア:4, すばらしい洞察)
<(_ _)>
Re:そんな暇があるなら (スコア:5, 参考になる)
日本で実施されてる検査だって、いくら全頭検査だと言っても、その検査が完全でない可能性も指摘されている。
それに、全頭検査をしている日本でも、相変わらずBSEに感染した牛は毎月のように見つかりつづけている [maff.go.jp]。
なので、こういった根本的な解決策が実用化されるのなら、米国産に限らず、国産牛肉の安全性にも重要な事だと思う。
Re:そんな暇があるなら (スコア:5, すばらしい洞察)
>BSEに感染した牛は毎月のように見つかりつづけている。
というのは検査に対するネガティブな事象ではなく、
逆に検査が正常に機能していることを
証明するひとつの材料になるのではないでしょうか?
>全頭検査しても、BSEがなくなるわけじゃ無いし、それで安全とも言えない。
というのは同意です。
検査自体はBSEを無くすことではなく市場に出ることを防ぐのが目的でしょうし
検査をしても第二種の誤りを0にすることは出来ないですから。
#検査工程はもはや不良品の流出を防ぐ工程ではなくて、
#品質を作りこむ工程のうちの1つだっていう説も最近良く聞きますが。
##あ、不良品じゃなくって不適合品だっけか
今回のニュースは遺伝子操作に対する不安と
BSEに対する不安のどっちをとるかって言うかが
興味深いところかもしれません。
前者はどちらかというと漠然とした不安で
後者は目に見えた不安っていうイメージがあります。
Re:そんな暇があるなら (スコア:1)
>逆に検査が正常に機能していることを
>証明するひとつの材料になるのではないでしょうか?
全頭検査が機能してないという話ではなく、全頭検査は予防とは別の話だという事です。
BSEが問題になってから何年も経ちます。
問題が大きくなってから生まれた牛が市場に出回り始めていますが、依然として検査に引っかかる牛の数は減らない。
つまり、BSEを防ぐという手段は今のところ目に見えた結果は出ていないという事じゃないでしょうか。
検査が万全なら現状維持で良いでしょうが、検査に不安があるのなら、予防も大事だと思うのです。
ですので、元コメントの「予防より検査が大事だ」という意見に反論した訳です。
Re:そんな暇があるなら (スコア:2, すばらしい洞察)
全頭検査をしているから、ちゃんと見つかるということなんですよね。
全頭検査をしなかったら、そのうちの何頭かは流通してしまったかも知れない。
BSE感染牛が見つかるということは、きちんと全頭検査が機能しているって事ですよ。
原因を潰していないのに、急に感染牛が見つからなくなったとしたら、それは検査が機能していない可能性を疑わないとならない。
Re:そんな暇があるなら (スコア:2, 興味深い)
検査しているからといって、原因を潰さなくて良い事にはならないんですよ。
SPAMフィルターがあるからといって、SPAMの発信元を放置しておいて良い訳じゃないってのと同じです。
実際に全頭検査で感染した牛が見つかっていますけど、それで全部とは限らないんです。
例えば、生後23ヶ月以下の牛は発症しないという前提の元に検査をしていますが、実際には生後24ヶ月の牛で発症してるのが見つかっている。
たった一ヶ月の差です。
まだまだ、現在の検査が完璧だとは言いがたいのではないでしょうか?
Re:そんな暇があるなら (スコア:1)
どこにぶら下げたものかと考えたけど、ここでいいや。
どっちもそんなに違うことを言っているとは思わない。とりあえず全頭検査は必要で、それで万全と思ってはいけないし、だからといって検査しないわけにはいかないという点では特に異論がないように読めますが<現時点までのこのツリー全体的に。
[わかってもらうことは難しい。わかってあげることは、もっと難しい。]
Re:そんな暇があるなら (スコア:1, 興味深い)
検査すると BSE に感染した牛がみつからなくなるんですか?
Re:そんな暇があるなら (スコア:1)
いいえ、全頭検査というのは感染した牛を見つけるだけなので、予防という意味では無意味なんです。
だから、全頭検査とは別に、BSEが起きなくなるような手段も探さなくてはいけないというお話です。
理解できましたか。
全頭検査に関する誤解が広まってるからでしょう (スコア:2, 興味深い)
いちいち勘違いコメントにつっこむことはしませんが、全頭検査に関する誤解が広まってるせいでしょう
とりあえずこのあたりはチェックして見るべきかと
・全頭検査の正しい知識 - [umin.ac.jp]
・BSE全頭検査への見解・意見 - 市民のための環境学ガイド [yasuienv.net]
BSEに関する牛肉の安全性は、特定危険部位の除去により確立されています
全頭検査は所詮検査で、検出は完全ではなく、すり抜ける可能性もあります
全頭検査は感染経路の特定・原因究明の手がかりとしてはなんとか機能しそうですが、牛肉の安全性に直接関与してません
しかしながら、どうやら日本では全頭検査してるから安心なんだという誤解が広まってます
僕は日本に住んでないのでわからなかったのですが、日本のスーパーで「BSE検査済み」ってシールが貼ってあったりするらしいですし、日本のテレビの煽り報道では、こういう誤解が広まるのも無理は無いかな、と思いました
検査をした牛肉と、検査をしてない牛肉があるなら、そりゃ検査をしたものが食べたいというのは理解できますけど、「全頭検査してるから100%安心・安全」なんて思い込みは、白黒はっきりさせる典型的なニセ科学といえるんじゃないでしょうか?
ここからは個人的な意見ですが、検査費用の話もでてましたけど、全頭検査が安全性に直接関与してない以上、100グラム1.2円というのは詭弁で、1頭11億円というのが正しい認識だとは思います
しかしながら日本での全頭検査をやめろというつもりはないです(無駄使いが好きだなとは思いますけど)
アメリカに全頭検査を要求するのは現時点では無駄としか言いようが無く、それ以前にトレーサビリティの確立が必要かと
検査して見つかったところで、原因究明の手がかりにすらならないんじゃ意味ないですから
Re:そんな暇があるなら (スコア:4, 興味深い)
狂牛病感染のリスクは同等と言えるのではないかと。
Re:そんな暇があるなら (スコア:5, 興味深い)
100グラムあたり1円前後ですな。ぜひやれ
そんなことより (スコア:4, おもしろおかしい)
Re:そんなことより (スコア:1, すばらしい洞察)
肉全般食べないのであれば、ベジタリアンになればいい。(仏教徒でも良いのかな?)
Re:そんなことより (スコア:1)
Re:そんなことより (スコア:2, おもしろおかしい)
あ、そういう属性は無いですけどね。
Re:そんなことより (スコア:1, すばらしい洞察)
たとえモデルチェンジのサイクルが20年から15年に短縮されても、
自分は死ぬまで非対応の旧モデルのままなので興味ないですね。
発想の延長 (スコア:4, すばらしい洞察)
しかし、それがBSEの発生を招いてしまった。自然の中での牛のあり方を考え直すべき警告であった気がします。
今回の遺伝子操作は、その過ちをコンセプトはそのままに発展させてしまい、まったく同じ過ちを繰り返してしまっているような気がします。遺伝子であれ、生態系であれ、人間が操作すべき部分は最小限に保つべきなのでしょう。
しかし、それは極論として、農業の全面否定を意味しているので、うまくバランスをとらなければ成りません。BSE問題の解決には、進まず戻るべきだと思います。
もちろん、あまり根拠のない個人の思いなので、そのへんは勘弁してください・・・。
Re:発想の延長 (スコア:2, すばらしい洞察)
人間が生態系を操作すべき部分を最小にしたいのなら、すべての食料生産をファームとファクトリーの中に押し込めるしかないわな。
野菜も家畜も工場の中で育て、魚も完全に養殖モノしか食べないようになれば、その外側の生態系にはタッチせずに済むんだから。
発想の癲癇(was Re:発想の延長) (スコア:2, おもしろおかしい)
じゃあ人間には人骨でも与えとくか。
最小限ねぇ (スコア:1)
オーガニックだのロハスだのに毒された、いまどきっぽい考え方なんだろうけど、実に底が浅いなぁ
というのが感想
> 遺伝子であれ、生態系であれ、人間が操作すべき部分は最小限に保つべきなのでしょう。
遺伝子操作ってのは放射線あてて突然変異を誘発する品種改良よりはよっぽど最小限じゃね?
> もちろん、あまり根拠のない個人の思いなので、そのへんは勘弁してください・・・。
もちろんいちいち全部突っ込みませんよ
ひとつ目標をクリアしたな (スコア:3, おもしろおかしい)
# それはなんと呼ばれるのか
Re:ひとつ目標をクリアしたな (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:ひとつ目標をクリアしたな (スコア:1, おもしろおかしい)
遺伝子組み換えで安心 (スコア:3, すばらしい洞察)
遺伝子組み換えでBSEよりもっとすごい何かの引き金を引いちゃってる可能性はないのですか? そもそもそのために食肉への応用が認められていないのだと思うのですが。
Re:遺伝子組み換えで安心 (スコア:5, 興味深い)
ないとはいえません。
ですが、通常の品種改良でも同じ危険があります。
植物の場合、放射線や薬物による突然変異の誘発が通常の品種改良として認められているため、目的以外のどの遺伝子に変異が発生しているかわからない分、遺伝仕組み換えより通常の品種改良のほうが危険です。
(家畜の場合、放射線による突然変異の誘発も、品種改良として認められているのでしたでしょうか?)
ですが、ほとんどの人は、遺伝子組み換え品種がもっとも危険だと思っているのが現状。
Re:遺伝子組み換えで安心 (スコア:1, 参考になる)
あの騒ぎで農産物を「機能食品」として生かす道を、閉ざす事になってしまった気がします。
#高コスト低賃金な日本農産業を救う唯一無二の道だと思ったんだけどな・・・。
遺伝子組み替え=悪って図式はなんでひろまったのだろー? (スコア:1)
ですよね
なんでそうなったのか知りたくてこのあいだこういう本を買いました
# 時間がなくてまだ読破してないけど、序盤だけ見るとちょっと煽りが激しいような・・・
Re:遺伝子組み替え=悪って図式はなんでひろまったのだろー? (スコア:2, 興味深い)
「人間として」とか「生理的に嫌」とか「キモいものはキモい」とか…。
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:遺伝子組み換えで安心 (スコア:1, すばらしい洞察)
引き金を引いても、自分に当たらなければそれで良い、と思っています。
世界初、クローン動物食品認可へ…米が安全報告書案 [yomiuri.co.jp]
Cビーフ! (スコア:1, 参考になる)
食肉まつり [itscom.net]や畜産まつり [lin.go.jp]では試食できる [uranaiblog.net]ようです。
主婦連の機関誌「主婦連たより」の見出しにもその名が見えます。
1999年5月号、12月号 [shufuren.net]
2000年4月号 [shufuren.net]
Cビーフの表示は任意だそうなので、もしかしたら知らずに食べているかも知れませんね。
で、今度は体細胞クローンですか。
BSEよりもっとすごい何か (スコア:1)
羽が生えてるとか?
見た目がめっちゃかわいいとか?
食べたらすげー不味いとか?
#もっとすげー何か
Re:BSEよりもっとすごい何か (スコア:1)
あかるいデスマーチ2010実行委員会
Re:遺伝子組み換えで安心 (スコア:4, 参考になる)
トリプトファンを作らせ販売したら、そのトリプトファンを採取して亡くなった方が出た、
ということがありました。このときは分析不能な量のたんぱく質だったかなにかが副生成し
それが死亡の原因らしい、というところまでしか追い込めなかったような記憶が
あります。
こういうことは滅多にないことかもしれませんが、全くないわけでもないと いうことで。
Re:遺伝子組み換えで安心 (スコア:3, 参考になる)
例えば人間に於いて、Y染色体があると何故男子になるのかといった事はわかっていません。
動物によっては別の染色体が雄雌を決めていたりします。
つまりDNAの解釈ルールはわかってなくて、とある条件での結果だけがわかっている状況です。
正常かどうかの如何に関わらずプリオンそのものを作らせないようにした結果、神経の働きを支えているプリオンを失った動物が
どう変化するのかしないのか。
よくわかっていないDNAについてもどんなリスクがあるのか人はわかっていないと思うのですが。
「安心」? (スコア:3, すばらしい洞察)
> 安心してアメリカ産牛肉を食べたい方々には残念なところでしょう。
この最後のところにどういう意図があるのか読み切れませんが,「安心」と「安全」は違いますからね。
# 検出限界未満の対象を《検査》するために,どれだけのコストがかけられていることか。
"Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
Re:「安心」? (スコア:3, すばらしい洞察)
今は食べられなくても (スコア:1)
安全性を懸念しつつも「市民からの要求」で食用に回されるように
なるまでにはたいした時間がかからないんでしょうね。
Re:今は食べられなくても (スコア:1)
遺伝子組み換えトウモロコシや遺伝子組み換え大豆への拒否反応は大きいですから、ウシについても拒否反応が大きいのではないかと思います。
農薬を使った作物が受け入れられているように、遺伝子組み換えの食品もいずれ受け入れられるようにはなるんだろうなとは思うのですが、道のりは長そうですね。
経験則だけど (スコア:1, 興味深い)
#牛って前処理ちゃんとしないとうまくないんだもの。
#でそこまでしてくれる店ってよほど良いところでしかないし、
#家だと面倒だからまずいままなんだよね。
関連リンク (スコア:1, 参考になる)
BSE発症の確率は (スコア:1, すばらしい洞察)
よりも高いんでしょうか。
アメリカ、カナダに何年もいて、向こう産の牛肉をバクバク喰っていた身には、日本人のBSE嫌
いは異常に見えます。風評被害もここまでくるとひどすぎる。
ま、牛肉・オレンジ・コメに関して、保護貿易を推進するのが農林水産省の方針だったわけです
から、そのかぎりでは、絶好のいいがかりができたということでしょう。消費者にとっては迷惑
です。
Re:BSE発症の確率は (スコア:2, すばらしい洞察)
「これだって交通事故より確率低いから見逃してくれよ」と言われたらね。
BSE発症の確率は、飛行機事故や交通事故とは別個のものです。
飛行機事故や交通事故の確率がすでにあるところに、
BSE発症の確率までプラスされるのを防ぎたいのは当然でしょう。
Re:BSE発症の確率は (スコア:2, 参考になる)
『リスク理論入門 −どれだけ安全なら充分なのか [cts.ne.jp]』瀬尾佳美著, 中央経済社, 2005
全体最適と部分最適 [dir.co.jp]、経営者と労働者の考え方の違いにも似ていると思います。国民の大多数が全体最適で考える国家だったら政府ももう少し別の選択をしていたかも知れない。
Re:BSE発症の確率は (スコア:3, 参考になる)
>シートベルトするのは馬鹿馬鹿しいとでも言いたそうですね。
そんな似たり寄ったりな数字じゃありません。
むかし、イギリス人はBSE牛を食いに食いまくりました。
数にすると100万頭くらいです。
いまいわれてるBSEの危険部位というところも食いまくりです。
脳みそとかもばりばり食いました。
それでBSEで死んだのが200人もいません。
(イギリスでの年間ごとのBSE死者数のグラフ見る限りでは、BSEの潜伏期間はとっくにすぎてる)
このことから単純に考えるとBSE5000頭出回ると1人死ぬことになります。
仮に日本に毎月1頭ずつBSE牛がやってくるとすると、
日本人のBSE死者は400年に1人です。
実際は、危険部位が除去されてるので、もっと低いです。
さまざまなリスクについては、この文章 [yasuienv.net]が詳しいです。
Re:BSEに感染しない牛を[開発] (スコア:3, 興味深い)
害虫として殺されるカやハエやゴキブリも生命体ですし、掃除機の中で死ぬダニも生命体。農薬を撒けばたくさんの生命体を一気に虐殺することになりますし、殺菌という行為で殺される無数の菌類や細菌類達も生命体。
生命体を軽々しく見ているといいますが、生命体を大量に殺すことで私たちの生活は成り立っているのですよ。
ある程度以上の大きさのある動物だけが「生命体」ではないのです。
Re:BSEに感染しない牛を[開発] (スコア:1, 興味深い)
物としてみていなかったら商売なんてできないよ。
Re:BSEに感染しない牛を[開発] (スコア:1)
#新年早々お子様開発に励む人達は多そうだ
#え、そうじゃないって?
Re:BSEに感染しない牛を[開発] (スコア:1)