次世代スパコン計画から NEC、日立が離脱 104
ストーリー by reo
あららー… 部門より
あららー… 部門より
汎用京速計算機こと「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトから NEC と日立が離脱しました (理研のプレスリリース、NEC のプレスリリース、東京新聞の記事、YOMIURI ONLINE の記事より) 。
日立は NEC に協力する形で参加しており、日立からの撤退に関するプレスリリースは今のところ見あたりませんが、NEC の撤退に伴い日立も撤退する模様。本プロジェクトの総事業費は約 1150 億円で、設計開発が終了した段階。製造段階に入った場合、NEC の追加の費用負担額は 100 億円を超えると見積もられていました。汎用京速計算機はベクトル、スカラの複合システムとして設計されていたため、理研は (白紙にも近い) 大幅なシステム見直しを迫られそうです。
残るは富士通一社となってしまうようですが、前ストーリーにもある通りの新型プロセッサが「2010 年度末の稼働を目指す理化学研究所の次世代スーパーコンピューターに数万個が組み込まれる見込み」とあります (NIKKEI NET の記事)。「富士通にとられちゃったし、不況でお金ないし」というダブルパンチだったのかな ? と詮索してみたり。
文部科学行政の終わりの始まり (スコア:5, 興味深い)
文部科学行政のうちでビックサイエンスには冥加金みたいな立場で諸企業貢献してきたのだが、いよいよ付き合いきれないという最初の白旗だとすると、宇宙にしても原子力(特に核融合やナトリウム炉)にしても付き合えないというのが陸続とするのは眼に見えている。インハウスで作るものから始めるには、行政サイドに偏りすぎて纏めきれない。
Re:文部科学行政の終わりの始まり (スコア:1, すばらしい洞察)
結局、国の基礎体力になるような科学や技術開発は国家予算をちゃんと使い、そのかわり企業からはちゃんと法人税ガッツリ取る、っていう本来正しい形にすればいいんですね。
そう考えると、国家の中長期的視点が曖昧で将来予算確保もテキトーな現状だと、企業は先行投資もしないから尻すぼみかなぁ…。
Re:文部科学行政の終わりの始まり (スコア:1, 興味深い)
その「正しい形」が「良い形」かどうかは疑問です。
国民の大部分が十分に納得するまで,その技術開発の有益性の説明を重ねる,
という手続きにも,コスト(テマ+ヒマ)がかかりますので,
結局,誰も何もしない,という均衡点に落ち着いてしまいがちになるのでは。
「正しさ」に殉ずるための代償にも,限度があるでしょう。
富士通のCPU (スコア:4, 参考になる)
日経の記事だと、富士通のCPU詳細は不明なので、こちらの記事 [impress.co.jp]を参照すると、
・アーキテクチャ: SPARC64 VIIIfx
・浮動小数点演算処理速度: 128GFLOPS
・45nmプロセス
・コア数:8つ
重複記事(オフトピ) (スコア:1, すばらしい洞察)
同じ日の同じ時間帯にしかも同じ編集者が、それぞれの記事に言及するようなトピックを掲載するぐらいなら、ひとつにまとめましょうよ……。
同じスレッドで話した方が盛り上がるのに、わざわざ分断させても話題がループするだけですよ?
Re: (スコア:0)
ばかだなぁ、それじゃページビューが減るじゃないか。
ヨタはさておき、増えた2名の編集者はPVを増やす事を第一に考えているようにしか見えませんね
そう考えれば、色々とある突っ込み所も合点がいきます。
違う。NEC、日立はうまく逃げた。富士通が逃げ遅れた (スコア:1, 興味深い)
次世代スパコン「業績悪化を理由に開発から撤退」と言うことは… - okky の日記 [srad.jp]
逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:5, すばらしい洞察)
政府がほしいものを企業に発注した、だけど代金を十分に払っていない。なんて、そんな単純な話ではありません。
企業の視点から行くと、大規模なIT企業が自社で新技術を開発したいが、その費用負担を自社だけではまかなえなくなっている。
そのため、ロビー活動を通して、政治家や役人、研究者も巻き込んで、政府で大規模プロジェクトを作ってもらって、要件を実質的に特定企業しか参加できないようにしてもらい、金を出してもらったでしょう。
自社からの持ち出しがあるにせよ、政府の金で技術開発ができ、しかも開発した技術は他に応用して外販してもいいと来てる。
もくろみ通り進めばHPC自体は個別案件に特化した作りになるものとしても、たくさんの技術開発を政府の金でできる。
こうしたところでうまくいっていたはずなんです。(理想通りではなく、いびつになっている部分はあるでしょうがそれはとりあえず置いておいて)
ですが、当初計画して動き出した当時から、経済状況、計算機の動向などもふくめ、ずいぶん状況が様変わりしてしまった。
言っちゃえば自社の技術に固執し、世間について行けなくなったことに気がつかず、これで開発すれば応用製品・応用技術が売れるぞと計画を進めたはいいが、結局は持ち出した金を回収できる見込みが立たなくなってしまった(市場を読み誤った)。
さんざん実現に向けてロビー活動を繰り広げ、他の会社を大規模に巻き込んで推進してきたのに、売れなくなったからはいやめました。これではお話になりませんよ。
NECと日立は、売れない技術しかなく、市場がなくなってしまったとしてやめた。それに対して富士通は売れる見込みのある技術を持っており、今回の開発の成果を利用して利益を上げることができると判断した。それだけの話。逃げ遅れたとかそう言う問題ではないでしょう。
少なくとも政府が金を出さなかったから駄目なんだと言った話にはならないと思いますが。それこそNECの経営判断を誤った部分の金を補填しろなんて話、言語道断ですよ。
予想できたできなかったなんて話をすると「ベクトル型の将来性」だの「HPCと言うもの自体の必要性」だのという毎度おなじみのフレームになってしまうでしょうから言いませんが、少なくとも、そういった市場性を見誤った経営判断と、それで各方面に多大な影響を与えた点で「国家プロジェクトであるはずの理研次世代スパコン開発実施本部は、NECにちゃんとお金を払ってい」から逃げたんだ、などと一方的な論には賛同できません。
このまま行くと残ったメーカに過大な負担がかかることになりかねませんので。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2, 興味深い)
下りたのは製造から下りて、開発・設計までは終わってたんだよね。
だから設計図まではある。
#当然製造に伴い不具合やバグは出てくるだろうけど。
その成果を元に、例えば SX-10 を作れるかもしれない。
実は美味しい所持って行ったのかもしれない。
と言うか、このままプロジェクトに参加して、5年10年単位の利益は
望めるけれども、短期・1年単位の利益が望めないから撤退って感じに
報道資料からは読めるんだけど。
今どこの会社も同じだと思うけど、長期的研究はどんどんキャンセルされ、
とにかく手近に金になる事しか出来ない。
TomOne
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1, 興味深い)
まぁ、SX-4あたりからずっと売れば売るほど赤字だったわけだし、製造から撤退するのも、大赤字で先行きが暗いNEC的には仕方ないよねー。
#さすがにAC
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:3, 興味深い)
なんか最近NECから官需のしごとばかり降りてくるし、そういう状況だからこそ、官需は大切にしていると思ってたんで、この撤退は正直意外。
なので設計に不具合があって、一応研究完了として報告したけど、実際に作ったものはその性能が出ない・出たとしてもがったがたで不具合だらけ大幅に手を入れないと動かないのがすでに確定済みとか、別の理由があるに一票。
実は発注側も報告をうけて知ってて、だけど研究費をこれ以上増せない・自腹も切れないから、同意のうえの敗戦処理だったりして。
そうじゃないと官需べったりのNECが抜けるなんて事そう簡単にできるわけないよ。
#ACで
#前半はともかく後半は言いがかりですはい。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1, おもしろおかしい)
> 開発・設計までは終わってたんだよね。
え、まさかお役人向けの表の進捗管理表どおりに実際に進んでると思ってんじゃないだろうね。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1)
茅の外なのでよくわかりませんが、自分も逃げられたとは思っていません。
補正予算で予算追加してくれとの駆け引きかもしれませんし、
なま暖かく見守っていきたいと思っています。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1, 興味深い)
大笑い。それこそ勘違いというものだ。
大昔の、素材のはてまでも研究対象になっていた時代ならばともかく、たかが 1150億かそこらで、ろくな技術など作れるはずがあるわけないだろうが。しかも2006年にスタートして2012年終了、合計7年間で1150億円ぽっちだ。
たとえば Intel。インテル、第4四半期決算の見通しを下方修正 [zdnet.com]という 2009年1月8日の記事によると「研究開発費および一般管理費は、前回の予測28億ドルから26億ドルに下方修正されている。」そうだ。ちなみにこの翻訳は若干かかり方が間違っている。http://news.cnet.com/8301-1001_3-10095660-92.html [cnet.com]をよく読むと、「研究開発とその管理費」が28億ドルだ。
別にスパコンを作っているわけではない、インテルでさえ年間 2800億円とか2600億円とかの金を使っているわけだ。7年かければ最低でも 1兆8200億円だよ。
これが国家予算が 1兆1500億円で、NECの持ち出しが 100億、というのなら『逃げた、逃げられたという話ではない』というのも判る。値段的にも妥当だ。しかし1150億円と一桁も小さいのでは、これはただ単に物の値段を知らない馬鹿どもがせせこましい話を、さもえらそうに、かつ恩着せがましく、振り回しているだけの、タカリプロジェクトだよ。
fjの教祖様
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1)
>別にスパコンを作っているわけではない、インテルでさえ年間 2800億円とか2600億円とかの金を使っているわけだ。
これって、スパコンの開発費じゃなくて全ての開発費ですよね?
全開発費で語るなら、半導体売上高で2位に2倍の差を付けて、ぶっちぎりのトップであるインテルを指して
「インテルでさえ」とするのはおかしいでしょう。
ちなみに、NECのSXシリーズの年間売り上げは100億のオーダーしか無かったと思いますが、
適当な資料が見つかりませんでした。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:3, 参考になる)
2008年度のNECの研究開発費は3000億円を越えてますよ。売上高が連結で4兆円を越える企業の研究開発費は、そのぐらいの金額になります。ソニーやパナソニックなんかだと5000億を越えます。
次世代スーパーコンピューターの予算、7年で1100億の内訳は調べりゃわかります。ハードの予算は600億ぐらい、ソフトが150億であとは土地建物ですね。ハードの予算のうち製造に200億、設計も200億ぐらい、残りは保守などにかかるコストです。半導体プロセスの研究開発にかかる費用は、入ってません。なぜその程度の金額でシステムが作れるかというと、量産品の技術を転用しているからです。要するに、スーパーコンピューターのうち、量産品でまかなえない部分の開発と製造にそれぐらいかかると言っているわけです。
富士通はSPARCをサーバに使えますが、NEC日立は転用が難しいですね。もともと量産品を転用できない部分の開発費ですからね。いずれにしても、量産品の研究開発費に7年で1100億まわっても、誤差みたいなものですが。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2, 興味深い)
他の方も指摘していますが、スパコンの開発費とインテルの総研究開発費を比較して何の意味があるのですか?
>で、話を戻すと。Intel は7年で1兆8200億円をかけたわけだ。そこで得られる技術が、1150億円 + 各社持ち出し分(を減らすべく、ギリギリとコスト削減プレッシャーを加えられ続け、研究目標に集中できない 研究者 & 技術者) ごときで追いつくとでも?
1150億円でIntelの7年間の全ての研究開発の成果に追いつける訳がありません。
Intelの研究開発予算の大きな割合に、プロセス開発の予算(7年なら数千億を2回~3回)がありますが、
それと比較するなら別のプロジェクトが(そちらも失敗してますが)あります。
国産のx86プロセッサを設計+製造するプロジェクトでもない限り、比較の意味はないでしょう。
1150億円の予算は、スパコン開発としては相当大きい物だと思います。
2社が離脱するのは国の予算が少ないことが理由ではなく、開発してもその成果が売れる見込みがないとか、目標の10PFを達成できないとか、ベクタ+スカラを会社で割ったような構成がまとまらなかったとか、この辺りが理由ではないでしょうか。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2)
技術系のツッコミは他の方にお任せするとして。
なるほどその点は同感ですね。で、なぜ受注企業団はそんな無意味なプロジェクトを一度は引き受けたのでしょうか? そもそもこのトピックは、「一度引き受けながら何故逃げる?」という点がポイントだったのでは? それら企業の批判はないのですか?
つまり、スパコンの発注は口実で、実際には特定企業の研究開発費分の利益を供与せよと? それでは不公正貿易として告発されても仕方ないでしょうね。
いわゆる車輪の再発明? そんなものに公金を投入する価値あるの? という疑問の答えが後半部分ですか?
経営者が無能でないといえる根拠は何ですか? 仮に有能であったとしたら、リスクは存在しないのでしょうか? たとえば、現在かなりリードしていて経営も優秀と目されているインテルは、ライバル企業が巨大プロジェクトを成功させない限り長期的な優位は安泰? だったら、あなたが紹介してくださったインテルの研究開発費圧縮の話は妙ですよね。モトが取れることが明らかなら、インテルの株主はむしろ開発投資の増強を望むはずでは? 不景気なのは投資家も国家財政も同じなんですよ?
住専処理のお話のことだとすれば、6850億円の大半は銀行ではなく農協系金融機関にいったと記憶していますが、まぁそんな細かいことはどうでもいいし、確かに農協なんてあの時潰れていた方が今もっとマシな世の中になっていたかもしれませんね。金融システムがどうなるかは判りませんが。
何やらバラマキ公共事業にものすごく期待されている方々と同様の発想のようですが、そんなに公的投資が経済的なら、資本主義を捨てて計画経済をやった方が合理的ですね。たとえばこの機会にトヨタ自動車を国有化して専門家でもない役人が投資先を決定するとか。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2)
文脈読めてますか? 私は、okky氏の話 [srad.jp]が本当だったら極論が成立してしまいますよ、と書いただけですよ。もとの話を拡大解釈して極論に仕立てたわけじゃない。
okky氏のもとの話 [srad.jp]がそもそも極論なんですよ。だから山ほど突っ込まれてるでしょ。2兆円投資した公共事業が法人税だけで利回りを上回るほど回収できると本気で思いますか? そんな例あるの? それに比べれば企業の国有化の方がよっぽど現実的ですよ。話の中で触れられている日本の金融危機の処理では銀行の国有化が行われたし、今アメリカでさえ現実味を帯びているでしょ。実際にアメリカでは巨大な自動車メーカーの一部国有化がまさに焦点になっていますね(クライスラーは回避したようだが)。加えて、現在日本最大の企業収益をあげているNTTは民営化された国有公社で、今でも1/3超は財務大臣の持ち物ですよ。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2)
最初は極論だというからがんばってそれを否定したら、今度は侮辱したことになっちゃってるわけですか。
「資本主義を捨てて計画経済をやった方が合理的」と書いたら何故侮辱なのでしょうか? 万一、資本主義よりも人民を幸せにする経済計画法が開発されたら、世界は積極的に資本主義を捨てるべきですよね? それを真面目に実行したら侮辱ですか?
私は「公共投資が好きなら」とかいう主観は問題にしてないし、「資本主義を捨てろ」と誰かに命じたこともない。「その方が合理的」と書いているだけ。議論に対して議論を重ねているだけで、意見を述べてる人の人格は問題にしてない。その意味を「子供みたいにダダをこねる」などと無理やり書き換える方が侮辱でしょ。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2)
ますます的外れ。私の物の言い方と侮辱となんの関係があるの?
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:2)
それと「侮辱」と何の関係があるの?
なんであなたの都合に合わせて意見陳述しなきゃならないの。私は投稿者の思想信条や人格について問題にしたことは一度もない。トピックとそのコメントに関して意見しただけ。侮辱的な人格攻撃してるのはAnonymous Cowardの方々の方でしょ。もう付き合いきれない。終了。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1)
それは金銭感覚が貧乏人過ぎる。
10billionドルにも満たなければ、 1billion/year ドルにも満たない。なにが「巨額」だって?
# そう言ってやればいいだけだよ。
fjの教祖様
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1)
だとしたら、企業は受注する前にその捨て台詞を吐くべきでしたね。
別にスパコンを作っているわけでないインテルは、シェア2位のサムスンの倍近い売上高を誇る巨大企業ですが、では今までスパコンを作ってきた企業たちは一体いくら補助金をもらってきたのでしょうか? それも多彩なインテルの製品群の総研究開発費に迫る費用をスパコンだけで? スパコンっていうだけで予算もスーパーなんでしょうか? 発注元が単一だからといって、研究開発費の99%以上を負担するのが妥当ですか? それも成果が出るかどうかわからない未開のアーキテクチャで? 兆円単位の高価な物の値段を知らない一納税者としては、それはご勘弁願いたいですね。
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:1)
>しかし1150億円と一桁も小さいのでは、これはただ単に物の値段を知らない馬鹿どもがせせこましい話を、さもえらそうに、かつ恩着せがましく、振り回しているだけの、タカリプロジェクトだよ。
(苦笑)そ、そんなほんとのことを。。。。
そもそもの予算が小さいんすよね。
個人的には国家的に10兆ぐらい突っこんでほしかったのですが。。。
私が行かない地方の道路がきれいに整備されるより面白いでしょ。
逆転するつもりなら先行している、1会社の予算より低予算なんてばかげてますし。
ちなみ、要するに逃げたんだと思いますけど。。。
Re: (スコア:0)
昨今の半導体事業再編に関連して,最新のプロセスでのスパコン専用LSIの製造や開発人員の確保にいろいろ問題があったりしたのでは~と考えるのは深読みしすぎだろうか?
Re:違う。NEC、日立はうまく逃げた。富士通が逃げ遅れた (スコア:1, すばらしい洞察)
一番のネックは、プロセス開発のコストだと思う。
高速でトランジスタを動作させられるプロセスは、どうしてもリーク電流が大きくなってしまうので
携帯とか家電などの数が出る製品に使えず、費用回収までに時間がかかる。
しかも45nmでのプロセス開発だと初期投資もデカイ。
(配線層、設計環境などは他の45nm世代から流用しても百億円オーダじゃないかな?)
さらにいえば、高速プロセス用に設計した回路資産も、低消費プロセスにはそのままでは生かせないし。。
# 半導体関連で考えてみた。
Re:違う。NEC、日立はうまく逃げた。富士通が逃げ遅れた (スコア:2, 興味深い)
理研まとめの次世代スパコンの開発からNECが離脱する本当の理由 [cnet.com]
仰る通りのようです。
記事では、NECエレクトロニクスとルネサステクノロジを統合した新しい半導体会社に採算度外視で開発させるのは出来ないとみています。
Re:違う。NEC、日立はうまく逃げた。富士通が逃げ遅れた (スコア:1)
それが出来る状況じゃなくなっていた。
設計自体は終わってるから、理研に富士通のプロセスに振り替え設計して
製造しろと言われて、NEC側が切れて離脱したんじゃないかと妄想してみる。
まあ当然でしょう (スコア:1)
さらに、黎明期と違い瞬間最大速度よりも平均速度や冗長性の方が重要な上に、
これまたご時勢的にコストパフォーマンスまで求められるとあっては
撤退は妥当というよりもむしろ当然でしょうね
Re:まあ当然でしょう (スコア:1)
「スパコンの戦艦大和」の建造は中止せよ
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/bd62588c4ac51772855a945ea9f1616a
Re:税金で行うからこそ行うべきこと (スコア:1, すばらしい洞察)
ぶっちゃけ、池田信夫大先生にまともに反論しても意味がないと思うよ。
所詮はあのエントリ「ほーれほれほれ見たことか」と喜んでるだけで中身なにもないし。
あの人は自分に不都合な意見は全部黙殺するか、都合のいいところだけ抜き出して徹底的に罵倒する人だから、人の話なんて聞きはしないよ。
今回の事だって別に政府の側からちょん切ったわけじゃなくって、NECのほうから不参加を通知した形なんだから。
書いてるあなたはご存じだと思うが、全くそんな単純な話じゃないわけ。
それをあの人は「ITゼネコン」とか言って適当な言葉を作り、よく分からないからと適当につごうよく勧善懲悪に仕立てて水戸黄門ごっこをやってるだけ。
技術の中身なんかみちゃいないんだから、そんな反論は無意味だよ。専門外のことには相当弱い上に勘違いばりばりだし。
とはいえ、なまじ技術が分かる人が反論するとすぐこうなる。
相手は金と政治の話をしてるのに、こっちは技術の話をしてる。
スーパーマリオとガンダムならどちらが強いか?と言うような無意味な比べ方になっちゃってる。
基本的に比較するときは基準を合わせろってのが基本。
そして、天才と馬鹿だったら馬鹿に合わせないと世の中うまく進まないのも道理。
この場合有効な反論は
「それでしかできないことがあるから必要なんだ」
という事ではなく
「これを導入したことによって、●●●の経済的効果があるので、導入した投資は十分に回収できる」
とか
「これを導入しない場合、×××の計算が効率よくできないために●●●の損失が生まれる」
等としなければならない。
何も具体的な数字を出さなくてもいいんだが、すべて経済的な方面に結びつけなければ駄目。そうしないとあの大先生は理解できない。
あの大先生以外にも、HPCの存在意義について懐疑的な立場をとる人たちは、基本的にこういった経済的な部分を基本において考えている事が多い。
それに対して技術者科学者は「いるものはいるんだ」と言った話しかしないのだから、議論が平行線で当然。
そして結局は世論は「コンピュータには向き不向きがある」事を理解する人よりも「1000億円あれば何ができるか」と言うことを理解する人の方が多いのだから、そのレベルにたって説明できなければ、予算の取り合いに負ける。不景気になると余計に。
#その点で、強力なロビイスト軍団を持つNECがプロジェクトにいる事はかなり心強かったんだが
あなたは
他の福祉に使えというのはおいておいて、科学技術分野で
などと言ってるけど、実際には予算の出所は同じなので、そんなことはあり得ないわけだし。
Re:まあ当然でしょう (スコア:1)
戦艦が不要になったのは航空機の航続距離が伸びて存在価値が著しく低下したから、です
その反面、航空機の移動基地となる空母は大活躍するわけですが・・・
#自分でもどうまとめればいいかわからないけど多分間違って無いので非AC
Re:まあ当然でしょう (スコア:1)
ごめんなさい。説明不足でした。
大和のことで,第2次世界大戦あたりの話です。
現在では大規模上陸作戦自体が不要になったので,
戦艦の必要性は少ないと思います。
ただ,戦闘ヘリが戦車の代わりにならないのと同様,
弾のコスト,即応性の問題で砲は現在でも重要です。
Re:まあ当然でしょう (スコア:1)
B29に代表されるような大型爆撃機が実用化されており
やはり戦艦は時代遅れだったと思います
#どんどん話がそれていくけど多分間違って無いので非AC
ベクトルプロセッサ (スコア:0)
富士通はスカラプロセッサを持っているけど、ベクトルプロセッサって持ってない。だから、NECと連結させるという設計だったんじゃないかな?
Re: (スコア:0)
スカラにより金を払う構造になってた、あるいは将来的にそうなる空気があったからベクトルのメーカーは手を引いた。とこじつけることも可能かと。
まあスカラだけならアメリカのメーカーががんばってるし。ハイブリッド型はOpteron+CellとかOpteron+Teslaとかもあるし。
建物は既に神戸で着工済みか (スコア:0)
耐震、電源、保安とかってがちがちとか。
まぁ、ぽしゃることはないとは思うけど、仮に売却となったらデータセンターとかで買い手が見付かるか。
Re:建物は既に神戸で着工済みか (スコア:2, 興味深い)
>朝日の記事に神戸のポートアイランドで建設中のでかい建物の写真が出てますけど、
>仮に売却となったらデータセンターとかで買い手が見付かるか。
外観が写った写真と場所が堂々と公開されてしまうと、買い手も嫌がるんじゃないかな。
テロを避けるために、データセンターの詳細な位置については一応秘密だから。
新聞やWebで晒し者にされてしまうと、データセンターとしての価値は半減してしまう
と思います。まあ安く買いたたけるならそれでもいいのかもしれないけど。
Re: (スコア:0)
入札の結果、Googleに10000円で売却される。
そして“アルカイダの友達の友達”が騒ぐ。
現時点で10年後のシナリオまで出来てます。
Re: (スコア:0)
まず耐震はまるでないでしょうね。何しろ埋立地ですから。
それより少し前までは張ってあった、「次世代スーパーコンピューター施設建設中」みたいなことが書いてあった横断幕が、こないだ見たらなくなっていたのが気になるなぁ。
Re:建物は既に神戸で着工済みか (スコア:1, すばらしい洞察)
中に入るスパコンの値段は高いが、しかし、その性能寿命がたったの3~5年なんだ。
だから、壊れたら作り直せばいい。
Re:建物は既に神戸で着工済みか (スコア:1)
「砂の上に浮く船」という形にすれば、むしろ耐震性が高まるのではないかと思いますが。
高層ビルは無茶だが、低重心な形状にしておけばひっくり返る心配も無い。埋立地ならば「土砂津波」がやってくることもあるまい。
もちろん、中身はある程度シェイクされちゃうだろうけどさ。
そして、実際そういう発想で作ったビルが昔あったという話をどこかで聞いた気が…どこだっけか…
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
>まず耐震はまるでないでしょうね。何しろ埋立地ですから。
震度4やそこらならともかく、震度7クラスの大地震に耐えられない
ことについてはポートアイランドは既に実証済みです。
1995年1月17日の阪神淡路大震災で液状化や港湾施設に大きな被害が
出たことは有名ですからね。
ただしそれだけに近い将来において大地震が来る可能性は非常に低く、
それも込みで考えるならば耐震性は悪くないと思います。
Re: (スコア:0)
えーーーーちゃんと考えて書いてます?
実証されたのは震度7クラスでも大丈夫ということだと
思います
たしかに液状化はしましたで建物は崩壊しましたか?
まったくしてません
うそはまき散らさないように
Re:建物は既に神戸で着工済みか (スコア:5, 参考になる)
デマを抑止するために、事実を列記してみます。
> 港湾施設に関しては完全に機能停止してます。
護岸がゆがんだり、コンテナ積み降ろし用のガントリークレーンが倒れたりしたからで、ビルなどの建築物が倒壊したからではありません。
> またポートアイランドとは橋でしか繋がってないけれど、これも使えなくなったりします。
> #少なくとも直後は。たしかポートライナーなんて半年くらい止まったままじゃなかったっけ。
ポートアイランドと陸地を結ぶ神戸大橋は、地震でも壊れませんでした。
また、現在のポートアイランドは、神戸大橋だけでなく海底トンネルでも陸地とつながっており、「橋の破損で即座に孤立化」とはならないよう、すでに教訓が生かされています。
なお、ポートライナーを長期間止めてしまった高架橋の倒壊は、神戸港やポートアイランドではなく、JR三ノ宮駅のすぐ南側(多くのビルが倒壊し、震源が駆け抜けていった、まさに震度7の地帯)で生じたので、埋立地だから壊れたわけではないと思われます。
> 建物の倒壊に関しては個々の建物の話ですね。
ポートアイランドには、ホテルや高層マンションなど多くの建築物がありますが、倒壊したものはありません。ポートアイランドの建築物は、その基礎の杭を強固な岩盤まで深く打ち込んでいるので、埋立地の流動化現象などでは倒れませんでした。
ただし、流動化現象で埋立地が下がってしまい、相対的に建築物の入り口が地面から浮き上がってしまったようになって、建築物の利用に支障が出た例はありました。
> >うそはまき散らさないように
> 以下同文。
まさに「天に唾する」という言葉の良いサンプルになってしまってますね。
Re:建物は既に神戸で着工済みか (スコア:1)
建築の専門家でないので、推測の域を出ませんが、現在の耐震基準というのは、「震度七でも潰れて生き埋め者がでることはない」ということではないのかな。
決して、「建物としての機能を損なわない」基準ではないでしょう。
大地震でもヒビひとつはいらず、雨漏りもせず、地面や地盤が傾いても真っ直ぐに立ち続け、さらには電気水道などのインフラや、交通・通信システムの動作まで保証する、というのは、いくら金かけても無理でしょう。
災害対策というのは、
(1) 防災:災害が来ても被害のでない丈夫なものを作る
(2) 減災:被害が出てもその拡大を防ぎ、被害を最小化するようにする。
(3) 保険:被害が出たものについて、その代替(金でもバックアップでも)を用意する。
の3要素をバランス良く考えないと、現実的でなくなります。
Re:建物は既に神戸で着工済みか (スコア:2)
あなたの元コメントでの主張は、私が述べた事実とは異なることを否定できなかった。つまり、あなたの主張は事実に基づかない根無し草だということを、あなたが黙認したようなので、私は満足です。
離脱して正解 (スコア:0)
↓
次世代スパコン稼働開始するも、スパコンの処理能力に対して利用者が足りなくなる(箱物行政)
↓
自前でスパコンを設置している研究機関や民間の産業部門に、それらを更新せずに次世代スパコンを使うよう要請する
↓
NECはSXのリース契約が取れなくなって、SX事業の継続が不可能になる
あいかわらずだ (スコア:0)
技術立国とか言うくせに、国は金だしを渋るのな。
というかだな、3社のうちで一番やばそうなのは富士通に思えるんだが。
大丈夫なのか?余裕あるのか?