MP3の共有はCD売上げ減少と無関係とする論文 198
ストーリー by Oliver
損だけを見ずに益も見よう 部門より
損だけを見ずに益も見よう 部門より
Anonymous Coward曰く、"ファイル共有は音楽CDの売上げ減少と無関係、とする論文が米国の経済学者によって発表された(日本語の情報および原論文[PDF])。
発表者らは、基本的には個々のCD売上げとそのCDの音楽のダウンロード数
の相関をみることで、影響を調べている。ダウンロード数については,OpenNapサーバーのログを使っている模様だ。ただし、単純に2つの変数の相関を見るだけだと、個々の音楽の属性がダウンロード数と相関するので、バイアスが生まれてしまう。たとえば,本当はダウンロード数が売上げにマイナスの影響がある場合でも、人気があり売上げが大きい音楽は、その音楽のダウンロード数にプラスの効果を与えるので、みかけ上はダウンロード数と売上げにプラスの相関がでてしまう。このバイアスに対処するため、彼らはまず個々のCDの売上げ数、ダウンロード数のデータを前の期のそれらのデータと差分をとり、それぞれの差分の相関を調べることで、個々の音楽の属性が持つバイアスを排除している(統計学的にいうと,固定効果を排除している)。上記の方法でも、CDが発売されてからしばらくたった後で、そのCDの人気があがった場合にはバイアスを完全に除去できないので、彼らはさらにネットワークの混雑、その曲の長さ、学校の休日などを操作変数にして、その音楽の属性がダウンロード数に与える影響をとりのぞいている。"
実際に (スコア:3, すばらしい洞察)
正月に家族や親戚(ファイル共有ソフトどころかPCさえろくに触らない)
と話をしていたところ、数年前と比べて明らかにCDを買う量は減ったという。
学生はやはり携帯代で毎月一定額は持って行かれるので、CDに回す
予算がないという。
しかし、可処分所得の多い社会人でも、CDを買う量は減っているという。
理由は、
「音楽の質の低下、買いたくなるようなCDがない」
と言っていたが、そんなことはないだろう。
しかし、CDで買う音楽の、生活の中における地位が下がってきている
んだとは確信した。
例えば通勤通学の電車の中、以前はウォークマン(商品名)で音楽というのが
よくあるパターンだったが、最近ではケータイアプリでミニゲーム
という人が増えているようだ。(俺もだけど。あと、電源OFF車両ではちゃんと電源切ってるよ)
趣味を聞いても、音楽鑑賞、って答える人は減ってきてるらしいね。
Re:実際に (スコア:3, 参考になる)
買うとしても大抵古い音源のものばかりです。
これは私が歳を取ったことの影響もあるかもしれません。
新しい音楽を聴く機会が減ってるからかもしれません。
FMを聞かなくなって久しいですし、だいいちラジオがありません。
インターネットラジオを聴くべきか。でもめぼしいのって、
ラテンかアフリカ系か(どっちもビットレートが低い局がほとんどでいつも聴くには辛いっす)
あとは80年代以前とかくらいしかないんですよね。
他に目立つのはトランスだのばかり(私の好みに合わないんです)。
テレビで聴いて探し出して買ったCDは、10年くらい前の
ダルファー(キャンディではなく、彼女の親父さんの方)が最後です。
10年くらい前まであった、レコード屋に行って
「あれも欲しいこれも欲しい」感が全くないんです。
ただ友達に聴かせてもらったシンバルズはとてもよくて、
CDを買っちゃいましたけど。これも私にとって比較的新しい
というだけで、昨年解散しちゃいましたけどね(涙
私にとって買ってまで聴きたい、と思えるような楽曲は、
少なくともよく聴くソースで流れているのでは、
減ってきてるような気がします。寂しいっす。
知り合いの中古CD屋の店主がいうには、ここ10年で消費傾向が
明らかに変わってきたそうです。短期間にあるタイトルがわっと売れて、
すぐに中古屋にどっと売りに来るとか。
そういう傾向が強くなってきたそうです。
それが何を示唆するのかは何とも言えませんけど。
なんだかとりとめもなかったですね。愚痴かもしれません。
すみませんです。
Re:実際に (スコア:3, 参考になる)
マキシなどは同日レンタルが開始されるので、約1200円より10分の1のお金でその曲が手に入るレンタルを利用する客がはっきり言って多いです。
メジャーなアーティストのアルバムにしても発売から約2週間経つとレンタル開始なので、それを待つ客は多いです。
(お客からいつレンタル開始かよく聞かれます。)
よくレコード会社はファイル共有を目の敵にしますが、本当はレンタル屋ではないかと僕は思います。
まぁ、レンタル屋から1枚あたりいくらかは徴収しているのでレコード会社は文句はいわず、徴収してないファイル共有の方を諸悪の根源としているのだろうと思いますが…
Re:実際に (スコア:2)
ここ最近、DVDの安売りが増えててCD買うより安いもので、私はDVDの方に予算が取られてたりします。
もちろん好きなミュージシャンのCDは買ってますが、これまでやっていた、まだ聴いたことのないミュージシャンや新人のジャケ買いでの一発勝負な買い方はしなくなりました。
大手量販店に行っても、CDコーナーよりDVDコーナーの方が充実してたり、客が多かったりするように感じます。
いや、実際に質は落ちていますぜ (スコア:2, 興味深い)
>と言っていたが、そんなことはないだろう。
いや、実際に質は落ちていますぜ
>しかし、CDで買う音楽の、生活の中における地位が下がってきている
>んだとは確信した。
引き金はこれだろうけどね。
要するに音楽業界が目先の利益ばかりを追求し、CDを良く買う
若年層ばかりをターゲットに音楽作りを行い、他の世代、特に
中高年を無視していた。
その若年層の少ない小遣いは、やがて携帯電話代に消える事となり、
CDを買う余裕が無くなった。
とたんに、打ち上げがガクンと落ちる。
お金を持っている世代は、既に音楽業界に興味なし。
だって、その世代を対象にした音楽を育ててこなかったんだからね。
今や、ノリだけ良くて中身の薄い曲ばかりが、発売後の短い期間だけ
注目され、どんどん消えていっている。そんな音楽には無関心。
よって、売り上げが伸びない業界は、ベストやカバーのアルバムばかり
を出す様になる。実際に売れているのは、そいうのばかりというデータもある。
と言う事で、過去の栄光ばかりにとらわれた業界は、更に魅力が無くなり、
売り上げが落ちる。
そこへ、パソコンでのコピー問題。
業界は、そら来た!とばかりに、PCコピーに責任をなすりつけ、
CCCD等という糞な円盤を発売。こんなのCDとは呼べません。
これが、コピー防止の変な円盤だけでなく、エラーを一杯含んだ、極悪円盤。
よって、音楽用のCDプレイヤーでも一部の機器では再生出来なかったり、
なにより、大量のエラー訂正の製で音が非常に悪くなっている。
そんな物を従来と同じ価格で売り出された日にゃぁ、買う気無くなって
しまいますぜ。
お金持ってる人達(CDにお金を使ってもいいという人達)ってのは、
気に入った音楽があったらちゃんと買いたいし、いい音楽を求めているのにね。
つまり、音楽業界の目先の利益の追求と怠慢と責任転嫁の結果が、
業界の衰退と、現在のCCCDやレーベルゲートCD等の糞円盤の反乱なのである。
小寺信良資のコラムにそういう詳しい内容があったんだけど、
見つからないや…2年位前だったはず。
小寺信良氏 (スコア:2, 参考になる)
>見つからないや…2年位前だったはず。
小寺信良資って検索しても見つからないから誰やねんと思ったら
小寺信良氏のtypoかーっ。
というわけで、氏のサイト [dti.ne.jp]から
AV WatchとITMedia(旧ZDNet)のコラム一覧へのリンクがありますから
そこから目当てのものが探せるのではないかと。
Re:実際に (スコア:1)
ただ、それがマーケティングとは別のところで盛り上がっているのが、難しいところなわけで。
DCPRGをCMに使おうという面白いところはないものですかね。使い方によっては、結構さまになると思うんだけど。
Re:実際に (スコア:2, 参考になる)
前者は「昔買ったけど聞かなくなったもの」、
後者は「昔の名曲を繰り返し聴く」って感じかなぁ。
後者のストック(笑)が一般の人において十分な貯蓄(?)として手元にあるってことなのかもしれないですね。
「あぁ耳がさみしいな、新しい曲探しにレコード屋行こ」と、
「あぁ耳がさみしいな、あの曲聴こ」って感じとでは、
後者の方が多いんだろうなぁ、みたいな。
クラシックなんかは後者が多いですよね。
Re:実際に (スコア:1, すばらしい洞察)
80年代のアイドル全盛の頃と、今では、明らかに歌い手の実力が
違いますね。
80年代、90年代は逆に「歌がうまい歌手は売れない」と皮肉
されるほど下手だった。
森口博子、山瀬まみとか、歌唱力はあるのに歌手としてはあまり
成功してないですね。
逆にあの人とか、あのグループとか、うまいとは全然言えないのに。
CDの売り上げが下がっているのは、音楽の質が低下したからではなく、
個人それぞれの時間の使い方が大きく変わったからでしょう。
お金の問題ではなく、移動する電車の中、街中の待ち合わせ時間など、
それまで暇つぶしに音楽を聞いていた時間が、携帯電話で話したり、
あるいはメールを読み書きしたりするようになったためでしょう。
その代わり、着メロ、着うた、カラオケなどの売り上げによる
アーティストの収入は上がっているのではないでしょうか。
売り上げが減って困っているのは、レコード会社だけではないかと。
しかし、それは音楽の質が下がってのではなく、音楽がリスナーへ
届くまでのメディアが変わっただけなんでしょう。
Re:実際に (スコア:3, おもしろおかしい)
違いますね。
・・・それは基準がおかしいような。
アイドルの歌はその音程のはずし方を楽しむものです。
うまければいいというものではありません(w
甘い声で微妙に音が揺らぐと、脳内からドーパミンがどばっと(ry
いわゆる電波曲もこのジャンル。
Re:実際に (スコア:2, おもしろおかしい)
好きだった世代は、アニメ声優の下手歌に救い
を求め、それすら追いやられてエロゲ下手歌に
流れ、それすら追いやられようとしているのでは
無いかと。
#アイドルヲタとエロゲヲタ層が被っているような
嘘をつくけどID
Re:実際に (スコア:2, 参考になる)
> 違いますね。
歌い手の実力が上がったんじゃなくて、声をいぢくり倒す道具が
発達した・・・って感じかと思います。
前にレコーディングエンジニアの知り合いに聞いたんですが、
今のレコーディング技術だと、エフェクトかけまくればどんな
下手くそでもそれなりに聞けるようになるらしいです。
唄ってる声を一部だけ微妙に上げ下げしたり、タイミング
ずれずれを微妙に修正したりとかいう作業を実際に見せてもらった
のですが、ほとんどワープロ感覚でした。
今でも大半の歌い手はへたっぴかなと・・・
オフトピなのでAC
Re:実際に (スコア:2, 興味深い)
買いたくなる CD があるかないかではなく、お金の使い道として音楽の
優先度が下がっているということだと思います。
Re:実際に (スコア:4, 興味深い)
14年ぐらい前は「CDを買う」ってのはいろんな意味で楽しかったのです。楽しかった理由は、、
・「CDは永遠に音質が劣化しない」という宣伝文句で「永遠のものを手に入れた」という感覚があった。
・買ったCDから曲を抜き出してテープに編集・録音して友達にあげるという、「贈り物機能」がちゃんと機能していた。
・CD屋とかネットで「試聴」なんてあまりできなかったので、偶然テレビ、ラジオで聴いた曲をCD屋に探しに行くという、「探す楽しみ」があった。
今の問題は、これらの「楽しみネタ」がほとんど有効ではなくなったということだと思います。そりゃ、優先度さがるよね。
「音楽の質がよければ、CDは売れる」というのはここだけではなく、他のサイトでも見られる意見ですが、それは間違いだと思います。
正しくは「音楽の質がよければ、より血まなこになってMX上で探す」ということだと思います。
ただ、新しい「楽しみネタ」もいくつか出てきているのもたしか。
インターネットで情報が手に入るようになってきたことで、音楽産業に起こった大きな変化は、最近の邦楽の「インディーズブーム」だと思います。
今までライブに行かないと聴けなかった、存在すら知られてなかった、そんなインディーズバンドの情報はインターネットでもあまり大々的には流れてないけど、Amazonの評価や掲示板などで昔よりは情報が流れるようになった。
つまり、情報が多すぎず、少なすぎずのちょうどよいポジションに「インディーズ」が押し上げられてきた。
そういうミュージシャンのCDはみんなあまり持ってない、みんなあまり知らない、これを知ってるのは自分の周りでは自分だけじゃないか、友達の○○さんもこのミュージシャンが好きだけどお互いこういうマイナーなものが好き同士なので深い話ができる。
この状況は楽しいですよね。
海外でたとえばアンダーグラウンドヒップホップがもてはやされているのも、たぶん同じ構造だと思う。
また、その他あげられる「新しい楽しみネタ」はiPod。
iPodの何が一番すばらしいかっていうと、そのHD容量の大きさです。
自分の場合、最近iPodを使うようになって一番たのしいのは、CD屋でCDを買って、家まで持って帰って、iPodに注入するという過程そのものがたのしい。
iPodという携帯MP3プレイヤーを持っていながら、CD買って自宅に帰るまでのひと時は今一番聴きたいその買ったばかりのCDを聴けない。くやしい。ある意味興奮しっぱなし。その感覚がたのしい。
iPodのすごいところは、この楽しみ方を何回くりかえしても、圧倒的なHD容量があるために、現実問題としては大丈夫。いくら注入してもだいじょうぶ。
おかげで、僕はCDの購入量が増えてます。
それから「タイムスリップグリコ」(うろおぼえ)だっけ?
バカ売れだそうですよね。あれはみんなお菓子じゃなくCDを目当てに買ってたんですよね。
CDが売れないというよりは、CDを売るための新しい楽しい状況を開発する努力を怠ってた結果が「CDが売れない」なんだと思います。
僕が子供の頃は、テレビの前にぼろいカセットテープレコーダーを置いて、「ベストテン」にTMネットワークとか南野洋子とかが出演したら、
「録音するから静かにしてて!!」
と家族に言って、録音してたものです。
で、食卓にだれかが茶碗置いて「コトリ」って音がすると、
「音出さんでよ!!!」
とマジギレしてたものです。そんだけ感情もたかぶるぐらいだから余計にCDがありがたかった。
あんぐらい楽しい状況がまた出現しないかなあ。
Re:実際に (スコア:3, おもしろおかしい)
_| ̄|○
そうか、半年ぐらい前までは鬼のように買っていたのに、ここ最近CD買う枚数が激減していたのは自分のiPodがオーバーフローしたせいか...
なんか納得。
Re:実際に (スコア:2, おもしろおかしい)
リバウンドは半端じゃないです。
#経験者は語る。
Re:実際に (スコア:1)
同意ですね。言い換えると「価値に見合った価格と思えない」のかも。
ただし原因は音楽メディアだと思います。(音楽の質なんて常に代わるものでしょうから)
買おうと思ったCDをよく見ると、CDではなくCCCDだったとき、
一気に買う気をなくしちゃった経験はありませんか?
# sonyのレーベルゲートCD2だと妥協して買いますが
---- 何ぃ!ザシャー
実際買わなかった例 (スコア:1)
新しい CD 購入しようとしたら CCCD だったんで買うのやめた。
最近、CD は MP3 プレイヤーで聞くことがほとんどなので
リッピングできないと意味ないし、
聞くことができないリスクを俺が負うのはまっぴらだ。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
洋画DVD (スコア:3, 興味深い)
CDが内容に比べて高いと思われるようになっただけでは?
私もここ数年はCDを借りなく&買わなくなりました。
だって洋画DVDの方が圧倒的に安価で内容が濃いから。
この間なんか2作品セットで1500円程度のが売られていたし、
それに比べると映像も出ずにコピーコントロールなんかかかった
CDもどきに3000円もかけるのは馬鹿馬鹿しいと思う。
私の場合、携帯電話に使う費用は連絡用のPHSだけだし、
ゲームボーイアドバンスSPは友達からの借り物だから只同然。
iPodを持っている友達は昔の洋楽を中古屋で数百円程度で買って
ダビング(というのか?)している位で、買う人は確かに減ってますね。
#こんなに慎ましく暮らしてるのに貧乏なのはなぜ?
極めて希なケースかも知れませんが (スコア:2, 興味深い)
普通なら聞く機会のない音楽を聴いて気に入った物を買います。
単に聞くだけなら違法配信でいいんですが、気に入った曲は良い音質で聴きたいので。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1, 興味深い)
つまりAMラジオ並の音質で音楽会社がばらまけば広告効果があるってことかしらん?
昔はラジオで聞いた曲を気に入ったら買っていたんだけど、今ラジオの音楽番組やっている時間帯はネットにつないでいたりPC操作してたりして、PCノイズでラジオ自体聞く気にならないのも僕が最近CDを買わない理由の一つなんだろうと思う今日この頃。
試食用の音質劣化 (スコア:3, 参考になる)
違法配信の可能性が非常に高い、ネットラジオやボイスチャットの類ですが
コレが非常に便利というか、お手軽な仕組みで、配信する方は
「本当にテクノが好きな人」や「本当にJazz に詳しい人」や「実際のクラシック奏者」
といった濃い方々が運営しいて、ハズレに当たるケースは少なかったりします。
# 欲しいけど既に廃盤ってケースも多いんですが(笑。
逆に、客の方も
「良質なJazz やクラシックを聴きたい、知りたいがナニを聴いたら良いか」
「レコ屋の棚、店員からはナニも伝わってこない入門にはどういったモノを聴けばよいか?」
といった質問をするのはよくある光景で、配信側が見繕ったモノをその場で聴かせてもらい
販売サイトのリンクを見せてもらうコトもできます。
# コレは新しい販売手法、ビジネスモデルになると思うんですけど
# 例えば、販売サイトがスポンサーになって
# 宣伝として流れている曲の購入ページURI が出るとか
# レーベル間の問題や、当然、著作権管理団体が黙っていないでしょうけど
私個人としては、(探す|知る)方法論が変わっただけで
違法が当然とは思いませんが、食堂のオヤジが客の目に付く場所にTV を置いたり
客に聴こえるようにラジオを設置したりするのも、厳密には違法配信なのですよね。
# 消費者側からすれば、知る機会なのですが
ネット上の違法配信ではモノラルか2ch ステレオですが
実際にCD を手に入れてみると
当然高音質ですし、他にもサラウンド対応であったり
SACD [super-audiocd.com]とかHDCD [hdcd.com]のような録音技術を使っていて
奏者の息吹や、足でテンポを刻む音が入っていたりして
再生環境さえあれば、その臨場感はCD と比較するまでも無いでしょう。
ドチラにしても、この手合いの宣伝活動を無料(というか自腹)で行っている方々が
「法に抵触して訴えられる」という仕組みは、巧く折衷できないモノか悩ましいです。
Re:著作権法のDJ特例を求む (スコア:1)
ネットで違法配信ははっきりクロとして、店やオープンスペースで
流すのに著作権料取られるのがアホみたいですよね。
何で売り上げに貢献してやってるのにさらに金を取られるんだ?
その曲で店にもメリットがあるわけですが、持ちつ持たれつじゃないですか。
そのほか、ネットで素人の打ち込みMIDIが取られるようになったのも同様。
結局諸悪の根源はJASRACというわけですが…。
DJ特例というか、宣伝条項付フリー演奏というのが出来ればいいのですが。
一定の条件を満たすと著作権料タダで演奏出来るというような。
Re:著作権法の各種特例を求む (スコア:2, 興味深い)
個人的に「廃盤特例」が欲しいですね。聞きたいけど廃盤になってて……って人に対して、現在全く救済方法がないってのは制度の欠陥のように思います。
書籍の場合は出版義務規定 [e-gov.go.jp]があるのに、なぜ音盤には同様の義務規定がないのか、不思議でなりません。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
>つまりAMラジオ並の音質で音楽会社がばらまけば広告効果があるってことかしらん?
いや、良い音質の違法配信がまだ無いってことではないかと。
それはともかく「違法でいい」なんて簡単に言って欲しくありません。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
>つまりAMラジオ並の音質で音楽会社がばらまけば広告効果があるってことかしらん?
それは無いです。曲の魅力は旋律だけではありませんから。
曲の魅力を感じ取るには、せめてMP3 192kbps, ogg vorbis 128kbpsは欲しいです(w
試聴版と称してスカスカな音の圧縮音楽を置いているメーカーが
多いですが、却って購買意欲は削げます。
あたしの耳がよくないせいかもしれませんが (スコア:1)
もっともジャンルによっても大幅に違うとは思いますが。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
私の場合は必須なんですよ。
テレビのCM, ラジオの音質程度ではフレーズの良さ、サビの部分の旋律のよさしか分かりません。
そこからCD購入にいたる人も居るのでしょうけど。
CDを買うのはその音楽をしゃぶりつくしたいから。
そこまでの曲かどうかは一定以上の音質で10回くらい聞いて、
まだ聴きたい、他の曲も聴きたい、ジャケットも見たい!!!
という欲望が湧き上がってきたときだけですね。
だから試聴版にはまぁまぁな高音質の、せめてショートバージョンを収録して欲しいのですが、、、。
30秒とかじゃ曲として完結してないので、最初の10回を聞く気にならんです。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
劣化しないコピーをばら撒き放題にするという前提において、あなたの欲求を満たすレベルのクオリティの物を用意するのは無理でしょう。
そうでなくても、AMラジオ程度の音質でも、
・へえ、こんな曲あったんだ
・こんなアーチスト知らんぞ
・げ、俺の知らないアルバムが出てたぽ
購買意欲をくすぐるだけの力は充分にあると思う。
つーかAM/FMラジオの放送そのものをInternetに乗せてはくれませんかね。我が家のロケーションでは電波状況が悪いのかまともに受信できないのですよ。クオリティなんて気にしないから....
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
だからマイナーアーティストにとっては違法配信のおかげで
グッと売れる機会が増えたと思うのですが、どうでしょうか。
あと、CD屋に足を運ぶ時間が無いというのも大きいかも。
ショートバージョン聞いてほれ込む→ネットで買う
の繰り返しですな。
#あ、以上は架空の話であり私が違法にどうこうしているわけでは
#ないのでそこのところヨロシク。
メジャーアーティストにとっては、違法配信は売り上げを下げる要素になっている
というのは感じますね。でもそれも中巻搾取が多いからで、
直接通販すれば大もうけになる気がしますが。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
個人的には音質はそれほど重視しないのですが (耳が痛くなるような圧縮の仕方はさすがに困るけど)、サビの部分だけをハイライト的に 30 秒程度だけ聴かされても、サンプルとしては良く分からないことが多い、と言うのには同感です。できれば曲全体を聴きたい。
そんなおいらはいっつも CD 屋の視聴コーナーを長時間独占してしまう迷惑オジサンなのですが(w、フルバージョンのサンプルがネット上で普通に流通するようになれば、もうちょっと賢い買い物の仕方ができるんだろうなぁとは思います。
# アキバのヤマギワソフト館、早く復活しないかなぁ。。。(;_;)/
むらちより/あい/をこめて。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
自分もNapster全盛期の頃は毎月bounce [bounce.com]の配布日にすぐ取りに行って、新譜紹介の中から気になるのを片っ端からチェックして、気に入ったのは紹介してもらったよしみでタワレコか今は亡きCDNOWで注文してました。
聴く機会ってとっても大事だと思う。特に自分はしみったれなんでジャケ買いが怖くてできないんだけどジャケット見て気になるCDもある訳で、事前試聴としては最高のツールでした。
今年はまだ1枚もCD買ってないや。OpenNapやGnutella互換してるP2Pクライアントはいくつかあるんだから、かつてみたいにやろうと思えばできるんだけど、何か萎えた。
Re:極めて希なケースかも知れませんが (スコア:1)
ソースが見つからないですが、P2Pの利用者ほど音楽購買意欲が高い、という調査もあったはずです。
でも、これは、いたちごっこで、結局いつまでも決着がつかないと思っています。それこそ、「○○を使うと、ガンになる」って話と同じくらいに。
そういえば、「P2Pは、新しい音楽プロモーションのスタイルだ」といっていたアーティストがいたはずですが、いったいどうなったんでしょうねぇ。さすがに、訴訟が怖くて、何もできない状態かもしれませんが。
日本ブレイク工業社歌 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:日本ブレイク工業社歌 (スコア:1)
「音楽の属性がダウンロード数に与える影響をとりのぞ」こうとしている彼らに対して失礼ですよ。
「操作変数」は使い様でどんな結論でも導き出せるように出来てしまうので、
諸刃の剣ではありますが。
Re:日本ブレイク工業社歌 (スコア:1)
この例を挙げるならば、JASRAC 登録以来、公に mp3 ファイルの無料配布ができなくなってしまったことも考慮しなければならないでしょう。
私も買ったのですが、実は祭りに乗り遅れた口だったもので (^_^;。まぁ、祭りに乗っていた (事前に mp3 ファイルを入手していた) としても、やっぱり買っただろうけど。
むらちより/あい/をこめて。
著作権とP2Pシンポジウム (スコア:2)
昨年秋に業界関係者を集めたシンポジウムがありました。
手前味噌ながらログがありますので参考までに張っておきます。
感覚として (スコア:1)
ただ、僕はCDとかを「持っておきたい」のでレンタルすらしないので、参考になるかわかりませんが…
タレコミ文にはなかったが、日本語の情報リンク先による「その上でファイル交換が音楽の売上に2つの側面から影響を与えていると…」のくだりが興味深い。
実際のところ消費者の音楽に対する趣向が多様化しているので消費動向が分散しているというのも感じる
# でもな、ミュージシャンとアーティストを分けてほしいな
# 僕はミュージシャンが好きなのです
Re:感覚として (スコア:1)
こんな人たち [kingrecords.co.jp]ですか?
Re:感覚として (スコア:1)
売り上げ落ちてきてるんだし。
# ストIIトリビュートアルバムとファミコン20周年が今年んとこ唯一の購買CD
これは同意 (スコア:1)
> 新しい技術と新しい経済の時代により適した、社会全体の福祉を目指す著作権法が必要となるのかもしれない。
というのは私も同意。現在、著作権だなんだで、替え歌とか、パロディさえも規制が入る。こんなバカなことをしているから、文化は衰退する。記者は「社会全体の福祉」と言っているが、要するに過剰に無形物やコピーが容易に可能なものに権利をもたせ過ぎると、窮屈な世の中になる、ということ。
こどもの保育園のワープロ打ちの「ご家庭へのお知らせ」の下にちっちゃくコピーしてあるかわいい「ドラえもん」の絵から著作料を取ろう、というケチな根性で文化が育つわけがない。
Re:これは同意 (スコア:1, 興味深い)
そんな事件あったのですか?ディズニーとかならともかく。
という疑問はさておき、保育園だって「業務」でやってるんだから、
いくら子供相手で、ちっちゃなものだからといって、著作料を
取るのは正当だと思うけどね。
(「子供が作った物」からの著作料という話なら理解できるけど)
そもそも、安易に既存のキャラをコピーして貼るより、(著作権の侵害を避けて)職員が自分でオリジナルの絵を
描いた方が、よっぽど「文化が育つ」のに寄与すると思うけど。
Re:犯罪なんですけどね (スコア:2, 参考になる)
法律違反の行為について議論することはときとして大切だと思います。
Re:犯罪なんですけどね (スコア:1)
>わけではないんだが。
それは正しいですが、酒を飲む事は正当化されちゃいましたよね。
今違法行為をしても良いと論じているわけではなく、違法行為に
しなくても良いのではないかと論じているのだと思います。
李 露星
娯楽に使う可処分所得はどっこに行くか (スコア:2, 興味深い)
(余談だけど、もうあなたが心配することはないのですよ。「ゲーム脳」の森先生!本当に、本当に、よかったですねー!)
で、iTunesの成功を見て米国の音楽業界等の態度が豹変したのを見てもわかる通り、足りなかったのは音楽産業の変化であり、それに適応するための柔軟なアタマだったわけです。
休日には家族や恋人と映画を見て、平日にはテレビを見て音楽を聴いて、という決まったパターンの娯楽といったものが、ぐちゃぐちゃになって成立しない時代になったんですね。
今は携帯電話もあるし、インターネットもある。可処分所得の消費先が分散したのと、不況が大きな影響を与えたんだ、というのがごくノーマルな解釈でしょう。時代とともに娯楽も人々のメンタリティも変化する。当たり前のことだと思うのだけれども。
そして、政治とつながって自分の既得権益を死守したい、と思っている人たち。あんたがたももうすぐご老人になって、お亡くなりになるわけだから、あまりジタバタしないほうがいいと思いますけど。人生は短いから、あまりよけいなことせずに、ちゃんと創作活動したほうがいいと思うよ。
芸術は長く、人生は短い
Re:携帯で販促 (スコア:1)
全部聞かなくてもいいってことでしょう。
フレーズ全部はパッとしてないようです。
Re:処理方法 (スコア:1)
後者であればそもそも市場として0なのだから、P2Pがマイナスの影響を与えることはないと思いますし、取り締まったところで売り上げが回復するわけでもないですね。
#というような話をむかし違法コピーソフトの文脈で読んだことが。
Re:処理方法 (スコア:1)
ふむ。
では、自分より安く不正に手に入れる人間に損をさせることで、
正規に手に入れる代価を下げてもらうように働きかけますか。
#ということで問題ないよね、実際下がるかどうかは絶望的な気もするが
Re:そういうことだね (スコア:1)
総括すると、「時代よ、どうか変わらないでくれ!!」ってことでしょうか?
# 変わる時代に流されないよう、なるべく考えて生きていきたいと思っているので ID
むらちより/あい/をこめて。
Re:そういうことだね (スコア:1, すばらしい洞察)
ファイル交換が社会問題にならず、ごくごく一部のマニアによる遊びの段階ならよかったが、
こうもおおっぴらにメディアが取り上げ、祭状態になってしまえば
レコード会社も「黙認」しているわけにはいかない。
ここでおおっぴらに認めてしまえば、そこらの穴をついて
「合法的に」荒稼ぎしようとする企業が必ず現れる。
そうなればこの統計みたいな状態では間違いなくいられなくなるよ。
また、P2Pによる音楽ファイル交換自体が、いわゆる「音楽産業」なしには今のところ成立できない。
具体的には、アーティストを探し、契約し、アルバムを作らせ、話題をまくという仕事を一手に引き受けてきたレコード会社なしには、
P2Pで入手する音楽自体が「巷で話題の」とはならない。
iTuneなんかもあるが、現時点であれは、音楽産業が作った商品を売るオンラインストアにしかなりえていない。
ましてそのシェアと言えば、今回の統計の示すとおりだ。
この状態で、なにをどう持っていくのがあなたがたの望みなのか。
以前からそうだが、/.音楽ネタの御高説からは、
1)現状に対する認識
2)どの問題をどうクリアし、最終的にどうしたいかというビジョン
が徹底的に欠けている印象がある。
どちらかの味方になって、敵方に罵声を浴びせることが、
あなたの言う「現状を変える」ことに繋がるとは、俺には到底思えないのだが。
だからむしろこちらが問いたい。
「現状をどう変えたいの?それはアーティストと消費者と流通業者すべてにメリットを与え得る変化なの?」
マジレス期待。