小惑星探査機「はやぶさ」、第1回目の試行では着地できず 105
とりあえずターゲットマーカは地表に到達 部門より
/.Jに特設ページが欲しいsnowy曰く、"asahi.comの記事、共同通信の記事より。現在、小惑星「イトカワ」への着陸、試料採取、地球帰還を目指している探査機「はやぶさ」は、今朝の一度目の着陸に失敗した模様だ。25日に再降下を目指す。
なお、現在のはやぶさについては、松浦晋也のL/Dや下記のJAXA内のページが便利だ。
- 関連ニュースのリスト
- 専用Blog「Hayabusa Live」
- 管制室のライブ中継(今日のトライについては終了)
【追記 11/23 14:30 by yosuke】産經新聞の記事によると、はやぶさは21日の運用で三軸姿勢を回復し、イトカワへの再接近を始めたとのこと。
松浦晋也のL/Dによると、20日05:20頃に自律モードに入ったはやぶさは、高度17mまで降下したことが確認された後、上昇も降下もしない状態で停止してしまった。そのため、07:00過ぎには地上から上昇コマンドが、続いてセーフモードに入るコマンドが送信されたものの、これらに対する反応はなく、一時は「表面に突き刺さっているのではないか」との憶測も流れた。
しかし、着地点が裏側に入った08:00過ぎには、まだはやぶさが飛行していることが判明。その後、09:30頃には双方向通信が回復、ミディアムゲインアンテナでの交信が確立した昼過ぎには、はやぶさがセーフモードに入り上昇していたことが確認された。セーフモードに入った理由は、上昇中に太陽電池パドルと太陽との角度が大きくなりすぎたためらしい。また、上昇も自律コマンドで行なわれたようだ。
その後のデータの解析で、高度17m付近ではやぶさの姿勢がイトカワ表面にならうように制御をかけた後、表面に対して水平にドリフトする軌道に入ったと考えられている。タッチダウンはしなかった模様。
現在のはやぶさは、ホームポジションよりさらに遠く、イトカワから100kmほど離れた地点にいる。セーフモードに入ったことによるスピンは止めたものの、三軸姿勢の確立には至っていない。ターゲットマーカはまだ残っているため、25日に再度降下を行なうことを目標にしているが、最終段階で起きた現象の解明、残燃料の見積、温度上昇を受けた計測機器への影響の確認など、やるべきことが多いため、25日に間に合うかどうかは微妙なところである。
なお、ISAS/JAXAのトップページの記述によると、88万人の署名の入ったターゲットマーカは、20日05:30頃に高度40mから投下されており、このターゲットマーカがイトカワ表面に到達したことは確実と思われる、とのこと。
予想外の条件でボロボロ?しかし… (スコア:5, 参考になる)
・底高度に降下したときの輻射熱でコマンドを「はやぶさ」が受け付けなくなった。(電子機器への)ダメージはチェック中。
・このときにセーフモード(保護モードか?)に入ったことにより、サンプル弾丸射出のソフトが起動せず。
・NASA経由で上昇コマンドを送った所これに付いては受付、しかし100km程度離れてしまった模様
・一連のトラブルで燃料をかなり消費した模様。残り一回のサンプル採取は行いたいが、検討しないとなんとも言えない。
と言う状況で、かなり予想外の状況がかさなってしまったようです。
しかし、インタビューに出た川口マネージャは明るい材料を忘れなかったようで、
・88万人の署名を載せたターゲットマーカの射出と着地に成功した
・今回初めて行った、レーザ測距儀による低速降下制御には成功した
・そのほかの要素を勘案してみても、自律制御の探査機の動作については当初の仕様を満たしており、ロボット工学的に見た場合、合格点だと思う。
最後の件については「成功なのか失敗なのか」と言う言質を取ろうとする記者もいたようですが、するりとかわしていました(苦笑)
まぁ、ここまでやったのだから空荷でもいいから、地球に戻ってきて欲しいというのが、本心です。
下手にサンプリングして地球に戻れないどころか通信も出来なくなるダメージを受けて、貴重なデータを失うよりも、地球に帰ってくることによって、一つでも多くの科学データや技術データを地球に送信させてほしい。
このプロジェクトは単体では成功は出来なかったかもしれないけど、過程と成果を次のプロジェクトに繋げることの方が重要では無いかと思います。
特に、輻射熱の影響やイオンエンジン・画像のデータは次に繋げる重要なデータであり、それ以前に科学的に貴重な財産であるのですから…
Re:予想外の条件でボロボロ?しかし… (スコア:4, 興味深い)
100℃以上になったかも知れない、とのことですが。
高温に一番ダメージ受けそうなとこ、と考えてみてリチウムイオンバッテリー [furukawadenchi.co.jp]の寿命かなぁ、とか考えたんですが、どのぐらい影響あるもんなんでしょうね。
とりあえず満充電+高温で保存するのは最悪 [baysun.net]らしいですが、万一に備えて満充電にしてたら、と思うとちょっと心配かも。
Re:予想外の条件でボロボロ?しかし… (スコア:2, 興味深い)
そういえば,サンプルリターンは,月と地球の半分程度の距離からサンプル入りのカプセルを地球に向けて投入する [www.jaxa.jp]そうですけど,「はやぶさ」本体はその後どうなるんでしょう? この前例のないカプセル投入方式へのチャレンジも興味がありますね。
今のところ未定らしい (スコア:5, 参考になる)
相模原の一般公開 [srad.jp]の時に質問したら「現時点では未定。でも、推進剤に余裕があったら別の天体を目指すかも」というお話しでした。ターゲットとなりうる小天体はいくらでもありますから。
ただ、その後起こったリアクションホイールの故障のため、姿勢制御にスラスタを多用してますから、イオンエンジンの推進剤は残っていても軌道変更が困難な気がします。
のぞみ [isas.jaxa.jp]のように、スイングバイを多用して軌道変更する手もありますが、いずれにしてもおまけのミッションになるでしょう。
Re:今のところ未定らしい (スコア:3, 興味深い)
# というか一般公開に行かれたんですか。いいなあ:-)
小惑星探査機はやぶさ勝手に応援ページ [as-exploration.com]に掲載されている川口PMへのインタビュー(2002年) [as-exploration.com]でも,同じ質問&回答があるのを見つけました:
いずれにせよ,サンプルリターンを達成しようとするなら,「はやぶさ」本体はいったん月と地球の中間地点までは戻ってくるんですよね。そこから新たな飛行計画を作成するのはたしかに難しそう。
でも,燃料やバッテリの問題という大きなハードルはあるでしょうが,「はやぶさ」の観測機器がそれまで生きのびてくれれば,"おまけ"であってもいろいろできそうではありますね。工学的にも,放射線や太陽風に対する観測機器の耐久度試験を,現実の環境で,機器が本当に壊れるまでできる。…という,希有な機会が得られるかもしれないですし:-)
まあ,「はやぶさ」はまだ実施可能なミッションを抱えているし,もともとサンプルリターンまでを想定して設計された機体なので,その後のことに思いをめぐらしても現時点ではしょうがないんですけどね。2007年の夏に,こんな話でまた盛り上がれるといいな,ということで。
Re:予想外の条件でボロボロ?しかし… (スコア:5, 参考になる)
ISASの担当するところは実験や試験衛星なので、しょうがないともいえるのですが、それでも宇宙開発を行っている諸外国の数分の一から数十分の一の予算・人員規模でやってます。
宇宙三機関統合や偵察衛星の割り込みも入って、最近じゃ成功するのが奇跡のようにしか思えません。
下の方にも書いてありますけど、民生品を使うというのは、民生品の品質が上がって宇宙用規格部品を使わなくてもよくなったということもありますが、裏を返せば宇宙用規格で生産されていた部品を使えないほど予算がないということです。
安い民生品を使うのであれば、それで浮いた予算の分何回も打ち上げを行わなきゃ、使う意味がありません。
それすら許されない一発勝負のミッションなんです、日本の宇宙開発って。
Re:予想外の条件でボロボロ?しかし… (スコア:1)
自律制御の安全運用と、オペレーションの難易度がコンフリクトしていて、アシモフのロボットものっぽいって思ってました。
陽電子頭脳の中の人も大変だな。
#続きが楽しみ。
応援しています (スコア:5, 興味深い)
# いつもお世話になってますm(_ _)m
高度17mからさらに(自由落下で)降下したところまではドップラー計測で確認。高度10m(推測)まで達したところで,それ以上の降下が確認できなくなった。何もなければ「はやぶさ」はそのままイトカワに着陸or接触していたはずだが,サンプル採取コーンのセンサも障害物センサもいまのところ作動した形跡が確認できない。考えられる原因としては,「はやぶさ」がイトカワの自転にあわせて水平方向に運動した可能性があり,それはリアクションホイールの故障により降下時の姿勢制御を燃料噴射で行わざるを得なかったことによる影響だったかもしれない。実際のところは,「はやぶさ」の3軸制御を安定させた上で,「はやぶさ」のテレメトリデータを詳細に解析しないとまだ何とも言えない。
…という理解でいますけど,認識間違いがあればツッコミ下さい>みなさま。
少なくとも高度17mまで降下を続けておきながら,着陸はもとより接触すら確認できていない,というのは,確かに不思議ですね。こういう事を実地で『経験』することが工学実験衛星としての「はやぶさ」の重要なミッションであり,『経験』できたことがすなわち大きな成果なのだと思いますが,やはりここまできたら,第2回のタッチダウン&サンプルリターンまで含めて,フルコンプリートできることを願ってやみません。
野尻ボードでも話題に上がっていましたが,川口PMの以下の台詞が,「はやぶさ」運用チームの今の総意なんだろうなと思います。
第2回のタッチダウンはぜひ実施したいとのこと。応援しています!
# ところで,ターゲットマーカにお名前をのせていた方々には,おめでとうございます。とってもうらやましいです:-)
トラブルを起こすのも仕事の内 (スコア:5, 興味深い)
マスコミがあんま区別つけないから、知らない人も多いと 思いますが、はやぶさは新規技術の実証衛星です。いわば 「トラブルを起こすのも仕事の内」なんですよ。
はやぶさが検証した技術を使って、判明したトラブルを 修正して、探査を主目的とした衛星が作られるんです。
誰もいったことのない小惑星表面へ行ってサンプル リターンを試みる、その過程で予想外のトラブルが起きる ことも、ある意味予定の内です。今回は、はやぶさの生存 が確認できたので、その「予想外の何か」が何だったのか、 具体的なデータも得られるでしょう。
実際にやらなきゃわからないことは、結局一度はやってみ るしかないんだよね。
Re:トラブルを起こすのも仕事の内 (スコア:2, 興味深い)
惑星間軌道にのりますので、衛星ではないのですよー。
探査機なのですよー。
って言われたと『宇宙へのパスポート2』に書かれてたような。
Re:トラブルを起こすのも仕事の内 (スコア:1, オフトピック)
新幹線安全神話崩壊!(中越地震で一人のけが人も無いのに)
みたいなマスコミ報道はやめてほしい・・・(この報道かなり情けなかった。私的には)
予定してるからって、確実安全(安全確実?)ではないってことですよね。
Minder
Re:トラブルを起こすのも仕事の内 (スコア:2, 興味深い)
小惑星探査のような長い地味な工程を含むネタは、 やはりWebとの相性が大変よいです。今回のはやぶさ Liveも、熱くて面白くて、ハラハラドキドキしながら見守りました。
JAXAの広報は、今後この方向を強化していくと よさそうです。それが、長期的には予算の獲得にも つながるはずですし。
Re:トラブルを起こすのも仕事の内 (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:想定の範囲内 (スコア:2, おもしろおかしい)
>
>よくわかりませんが、つまりホリエモンみたいなものなんですね。
技術的に失敗する可能性が高いことが前提で敢えてチャレンジして、運用過程のデータを取ることが目的の「はやぶさ」と、
ホリエモンのハッタリとは、やっぱし、違いますよぉ(;´Д`)
「今日のはやぶさ」 (スコア:4, 参考になる)
具体的な数字などは、「今日のはやぶさ」 [isas.jaxa.jp]が便利です。
JAXAの真の敵とは・・・・。 (スコア:4, すばらしい洞察)
宇宙空間の過酷な環境でもなく、ある意味、この国の
マスゴミとそれを鵜呑みにする大多数の国民の宇宙開発に
対する無理解という宇宙空間より過酷な環境そのものなんだろうな。
ガンバレ JAXA応援団 (スコア:5, すばらしい洞察)
わけの判らない解説記事や論説を見つけたら、
「自分の所(Web上)で」きちんと説明することで、対抗しましょう。
人は、その場で情報を得るだけで無く、検索エンジンで情報を探します。
だから、「マスゴミ」よりも検索結果で上位に表示されれば、読んでもらえる確率は高くなります。
マス媒体をその時に見ている何百万人という人数には及びませんが、情報が有益なら数万人くらいには読んでもらえます。しかも、「自分で情報を探す」タイプの人達に。
問題は、名の知られた「巨大媒体」とは異なる情報をWeb上に置いた時に、「自分」を信用してもらえるかどうか、という部分にあると思っています。個人が情報の信頼性を担保することは、とても難しいのです。
でも、専門的な分野の話では、「マスゴミ」を生み出している、きちんと調べ物さえも出来ない「巨大宣伝媒体」に所属する人間(記者)よりも、正確な専門知識と見識を持った個人の方が、有益な情報を提供している例が増えてきているように思えます。ただし、広大なWebの海の中でそれを探しあてるのは難しいです。
マスコミが取材に費やす資金量と人的資源の量には、個人ではとうてい対抗できませんが、知識・情報の良質さは「資金と人数」だけに依存しないというのが、この場合肝心な点なのだと思います。多くの有益な情報が「Web上に無料で公開されている」、という事を上手く組織立てる手だての方はまだ道半ばですが。
# マス媒体の記事は、概ね有益だと思っています
# でも今回は、マスゴミの報道よりここの記事の方がずっと有益です
着陸延期の理由 (スコア:3, おもしろおかしい)
――イトカワ星人
Re:着陸延期の理由 (スコア:2, おもしろおかしい)
空から怪しい物体が降りてきて、17mの超低空をさまよっているのを見付けたら、私なら一目散に逃げ出します。
Re:着陸延期の理由 (スコア:1)
…次はいつになるとは確定しないけど、降りてくるのが分かったらせめて遠巻きに眺めるくらいでなんとか頼む orz
-+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
Re:着陸延期の理由 (スコア:1)
はやぶさのイトカワ着陸はあっただろう論 (スコア:3, 参考になる)
はやぶさ、イトカワへの着陸に成功していた模様です!
プレスリリースも来ました (スコア:2, 参考になる)
成功してもらわないと (スコア:1, 興味深い)
失敗すると削られちゃうんですよね。
担当者は結構胃が痛い思いでしょうが頑張って欲しいです
アポロ計画みたいに国の威信だけで科学的な
成果が出ないプロジェクトって現状ではできませんし
やるなら成果を出さなければならないですからね。
Re:成功してもらわないと (スコア:5, 参考になる)
宝くじで言えば一等の一億円が当たった状態です。
サンプルリターンはその前後賞に相当しますが、予算規模からするとあくまでもおまけなので、それが達成されなかったからといって「失敗」とするのは賛成できません。
「宝くじ買ったけど一等しか当たらなかった。失敗だ。」って考え方は変でしょう?
Re:成功してもらわないと (スコア:5, 興味深い)
・小惑星付近での自律航法
・小惑星からのサンプル収集
・秒速12kmでの直接再突入
どれをとっても、それだけで単体の試験をするべき難度のミッションですからねぇ。
数日前のストーリーNo More "Sorry Japanese Only" Documents [srad.jp]のコメント#831643 [srad.jp]
という指摘が、日本の宇宙開発・探査にもあてはまりますな…。
地球から3億km離れた大きさ500m足らずの小惑星に、自力推進する探査機が辿り着いたんですよ。それだけでも快挙ですよね!
アメリカも旧ソ連も、音信不通になった探査機はけっこうあります。トラブルでミッションを完遂できなかったのもあります。でも、何度もチャンスがあるから失敗しながらも成功が生まれるというのに。
Re:成功してもらわないと (スコア:1, 興味深い)
Re:成功してもらわないと (スコア:1, 参考になる)
>サンプルリターン成功させると言ってプロジェクト実施
なんてしてません。
Re:成功してもらわないと (スコア:1)
工学実験探査機としての課題 [isas.jaxa.jp]に小天体からのサンプル採取 [isas.jaxa.jp]が入ってますね。
「主目的はイオンエンジンの長時間稼働実験」とは一言も書かれていないですね。
もしそれが本当ならば、ちゃんと書いておいてほしいですけど。
いまの報道だと「サンプルリターンで成功」という雰囲気に思えます。
アレですか、やっぱりマスコミが悪いんでしょうか。
Re:成功してもらわないと (スコア:1, 参考になる)
>もしそれが本当ならば、ちゃんと書いておいてほしいですけど。
どこを読んでるんだろう。。
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/subject.shtml
>>「はやぶさ(MUSES-C)」の鍵となる要素技術のひとつに電気推進エンジンがあります。
Re:成功してもらわないと (スコア:5, 興味深い)
成功はほとんど取り上げないのに、些細な失敗をあげつらって全てが失敗したかのように報道する姿勢には、正直、悪意すら感じます。
例えば、極超音速飛行実験(HYFLEX)では機体の回収に失敗しましたけど、機体の回収はおまけのようなものでした(*1)。そして、回収失敗によって得られなかったデータは14項目中2項目 [nasda.go.jp]だけです。しかし、マスコミはこぞって「失敗」と報道しました。
(*1)極超音速実験機(HYFLEX)設計結果 [nal.go.jp](PDF)には以下のよう記されています。
Re:成功してもらわないと (スコア:2, 興味深い)
マスコミの役割って、良くも悪くも重要ですよね。
でも今回、多くの報道機関が真剣に書いてくれてると思いますよ。
例えば読売のサイエンス欄 [yomiuri.co.jp]には逐一経過が出てます(内容も充分正確)し、朝日 [asahi.com]も良くまとまった記事を幾つか載せてます。
「のぞみ」やHYFLEXの時を思えば、もうここまでで190点ぐらい差し上げたい私…。(^_^;;
特に今回は公式ブログもダウンして、マスコミの報道に頼る部分が大きいわけですが。その分スタッフ(大抵は技術職が広報まわりも兼任)がトラブル対応に集中できるから、実はかなり直接的な助けになっているのでは?
ということでさらに+30点。
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s-kei % 人の利点を探すと、自分の利点も分かる。
Re:成功してもらわないと (スコア:3, 興味深い)
この件に限らず、日本の科学者は、あっさり成功させすぎ
だから、科学に関わりのない人は、金かけた先端科学だから
何でも出来て、当たり前と思ってしまう
いわゆる、成功慣れだな
もっとスポ根風の雰囲気を出さないと、、、、
過去の成功体験を懐かしむ、
プロジェクトXも終了することだし
現在進行形技術に焦点当てた
プロXを作ってくれんかの~
オフトピ気味だが、どうしても言いたいので
(詳細は忘れているの、ご記憶の方フォローを)
この前、NASAが火星探査機着地に成功した際
オッキーフ長官が「東京から打ってパリでホールインワン」と
その快挙を称えておりました
それに対して、フジのとくダネ!はこともろうか
東京-パリ間と地球-火星間の距離の比から
仮想ゴルフホールの大きさを算出し
直径数kmのホールにゴルフボールを
打ち込む様なもんだと表現
コメントを求められた、O倉アナは
「それなら俺でも出来るよ」と発言
適当な計算から、とんでもないミスリード!
一日中、腹立たしかった
日本の知を担っている(と思いこんでる)
文化人でこのレベルか、、、、、、、、
Re:成功してもらわないと (スコア:2, 興味深い)
日本のスイッチ [66.102.7.104](すぐになくなりそうだったのでgoogleのキャッシュで。)
7番目の質問みたいな「科学は役に立たないと意味がない」と一般人に思われている状況だから、マスコミもそうなるのか、マスコミがそうだから、一般人もこうなるのか。
Re:成功してもらわないと (スコア:2, 参考になる)
減点方式で評価する事自体が間違ってるんですよ。
Re:成功してもらわないと (スコア:3, 参考になる)
現在は100点から、どこまで記録を伸ばせるか、自分の限界に挑戦している感じです。
#これだけ成果を挙げている状態で、予算を減らされたら担当者は泣くになけないだろうなぁ。
#問題が起きている部品 [air-nifty.com]だって予算不足のせいという印象が否めないし・・・。
Re:成功してもらわないと (スコア:4, すばらしい洞察)
>現在は100点から、どこまで記録を伸ばせるか、自分の限界に挑戦している感じです。
なるほど。たしかにすでに100点越えてますね。
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml#mission
だったら100点こえた段階で関係者が
「マスコミ相手に」派手にお祝いすればよかったのに。
# ブログで地味にやっても無駄です。念のため。
素人としては、サンプルリターンのほうが派手だから、
どうしてもそっちのほうに目が行ってしまいますよ。
>#これだけ成果を挙げている状態で、予算を減らされたら担当者は泣くになけないだろうなぁ。
成果の見せ方の問題じゃないですかね。
Re:成功してもらわないと (スコア:2, 興味深い)
松浦氏による記者会見レポート [www.jaxa.jp]によれば,毎日新聞の記者が「ロボティクスでは良い成果を挙げたと言っているが、500点満点でどこまで達成できたと考えるか」という質問をしてるみたいなんですよね。500点"満点"じゃなくて,100点満点を達成して,さらにどこまで伸ばせるか,ということのはずなんですが。質問時の言葉のアヤならいいんですけどね。
Re:成功してもらわないと (スコア:1, すばらしい洞察)
予算に影響する「成功/失敗」については、中の人がどう思ってるかよりも、外の人にどう思われてるかの方が重大なんじゃないかと思うのです。
「なんども言ってる」って時点でちょっとあやしいです。
「はやぶさ」って.... (スコア:1, 興味深い)
教えて,エロい人!!!!
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#クレクレ君はスルーって言われそうだが,おいらの脳では理解できんかったんだよ....orz
#なのでAC。
Re:「はやぶさ」って.... (スコア:5, 参考になる)
・イオンエンジンでコンパクトながら超遠くまで行って戻ってこれる
・高度なセンサと自律機能により、小惑星の周囲を自由に飛びまわれる(うまくすれば着陸できるぐらい)。
・地表のサンプルをとる機能と、それを地球に持ち帰るカプセルがついてる
・小惑星表面を探査する子機がおまけについてる(これはどっか行っちゃったけど)
・そのわりにめっちゃ安い
忘れちゃいけない民生品部品使用 (スコア:5, 参考になる)
たとえばバイオにも搭載されているカメラがつかわれているとかいろいろあります。
リアクションホイールは外からブラックボックスで買ってきてこわれちゃいましたが、日本で普通に調達した民生品の部品はまだどれも壊れていないようですね。
Re:忘れちゃいけない民生品部品使用 (スコア:2, 興味深い)
Re:「はやぶさ」って.... (スコア:2, 参考になる)
http://www.jaxa.jp/news_topics/vision_missions/solar/pages/hayabusa3_j.html
イオンエンジンは、イオン化したガスを電気で勢いをつけて噴射するので、燃料を燃やすよりもずっと早く加速することができ、必要な燃料も10分の1で済みます。
制御系ではまってますけど...
Re:「はやぶさ」って.... (スコア:2, 参考になる)
>燃料を燃やすよりもずっと早く加速することができ
って誤変換ですよね.
速くは加速できるけど,早くは加速できないのがイオンエンジンですから.
Re:「はやぶさ」って.... (スコア:2, 参考になる)
偉くないけど回答 (スコア:3, 参考になる)
>地上から衛星軌道まで [イオンエンジンで] 打ち上げることは可能でしょうか?
不可能です
はやぶさに搭載されているイオンロケットエンジンの推力は20mN---約2グラム---です。地球表面では、探査機はやぶさ(約500kg)はおろかエンジン自身(36kg)を持ち上げることすらできません。
参考:小惑星探査機はやぶさ搭載イオンエンジン [isas.ac.jp]
一方参考までに、H-IIAに搭載されている化学ロケットエンジンLE-7Aの推力は1074kN---約100トン---です。エンジン自身の質量は1715kg。
参考:LE-7Aエンジン | NASDA
そういうわけで、エンジン自身の(地球表面での)重量の50倍以上の推力を出せる化学ロケットエンジンと、エンジン自身の重量の1万分の1の推力すら出ないイオンロケットエンジンとでは活躍の舞台が違うのです。
補足 (スコア:4, 参考になる)
簡単に言うとイオンエンジンはとっても低燃費なのです。どれぐらい低燃費かというと、はやぶさ搭載ので普通の化学ロケットエンジンの10倍ぐらい。つまり、持っていく推進剤が10分の1で済むのです。
推力が小さいのは時間で補います。はやぶさ搭載のマイクロ波放電式イオンエンジンは1万時間以上(1年間以上!)の連続運転ができます。
はやぶさに積まれた推進剤は機体質量の13%で、推進剤が10倍必要な化学ロケットエンジンを使うなら探査機本体よりも大きなタンクが必要になることでしょう。
(推進剤自体も道中の荷物になりますから必要な推進剤の量は10倍では済みません)
更に、探査機の質量が増えれば、それを打ち上げるロケットもでかいのが必要になります。(M-Vでは無理でH-IIAクラスが必要になるかな)
Re:偉い人に質問 (スコア:2, 参考になる)
推力密度がない(レシプロエンジンでいえばトルクがない)のと
真空中でしか使えないため、重力井戸の底からの脱出には使えないようです。
イオンエンジン [wikipedia.org]
Re:精緻すぎるのでは? (スコア:2, 参考になる)
あと今回は、細かい芸を応用した実習課題としての着陸ですから。
例えばの話、サンプル採取できなくても、空のカプセルを地球に持ち帰るだけで成果なんです。
再突入の実験を単独でやる予算がないから、探査機についでで運んでもらおう、
再突入させるならせっかくだからお土産も拾ってこよう、
そういう性格のミッションなんです。