鬱になる SF 作品、あなたのナンバーワンは? 187
ストーリー by reo
ミスト…はSFじゃないかな 部門より
ミスト…はSFじゃないかな 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
本家 /.「Ask Slashdot: What's the Most Depressing Sci-fi You've Ever Read?」より。
SF 小説はは大団円で終わることが多いが、中にはそうではない物もある。その作品の持つ、人間性や社会への悲観的またはシニカルな洞察などがいつまでも心に残る一冊というものがあったりしないだろうか。
自分にとってはフレデリック・ポールの「JEM」がそれだ。資源枯渇に苦しみ、厳しくブロック分けされた政治に支配された未来の世界、そして人間というものはテクノロジーが相手よりも発達している場合は特に、地球外生命体と接触するには破壊的すぎるという結論。短編を含めた小説やシリーズものなど、/.er の心に残って離れない作品を教えて欲しい。
F作品 (スコア:3)
本家コメントを見ると定番作品がいくつも挙げられていますが、日本でなら「すこしふしぎ」作品で色々ありそうですね。
たったひとつの冴えたやりかた (スコア:2)
ジェイムズ・ティプトリー・Jr 「たったひとつの冴えたやりかた」
鬱というより泣けますが。
Re:たったひとつの冴えたやりかた (スコア:1)
というラストがよろしいですかね。
#新訳出てるんでしたっけ
Re:たったひとつの冴えたやりかた (スコア:2)
やっぱりあったか、gojiさんのコメントにも、firkraggさんのコメントにも賛同。
# 新訳でてますが表紙のデザインが好き嫌いありそう
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Re:たったひとつの冴えたやりかた (スコア:1)
著者自身の最後の振る舞いも、この作品のタイトルに表わされているような気がします。
何年も前から遺書を用意して、その時が来たらこうしようと決めていたそうですね。
Re:たったひとつの冴えたやりかた (スコア:1)
ティプトリーJrなら、「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」のほうが鬱になれました
なんというか、ブラックな無力感が
式貴士「カンタン刑」 (スコア:2)
純粋に鬱展開なら「家族八景」シリーズ。
救いがない…。
〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
サイボーグ・ブルース (スコア:2)
Re:サイボーグ・ブルース (スコア:2)
虚航船団 (スコア:2)
#「萌え絵で読む」でもそんなに軽くならないし・・・。
#星新一さんのはそんなに鬱とは思わないのはあの文体のせいかな・・・?
SF小説母大団円 (スコア:1)
うまいつっこみが思い浮かばない・・・
凶暴な舌だったか凶暴な口、くだんの母、ゴルディアスの結び目、牙の時代
たぶん全部小松左京さん。
貴志祐介さんの天使の囀りと黒い家も読んで嫌な気分になったっけ。
後者はSFじゃないか。
Re:SF小説母大団円 (スコア:2)
「凶暴な口」ですね。今手に入る本多と「夜が明けたら (ハルキ文庫) 」に収録されています。
ガリヴァー旅行記 (スコア:1)
かなりSFの拡大解釈になってしまいますが、ジョナサン・スウィフト氏の有名な風刺小説『ガリヴァー旅行記』が鬱ですね。
正直、これが童話として通用しているのが信じられないです(^^;)
SFの淵源 (スコア:1)
ダルコ・スーヴィンの「SFの変容」だったと思うけど、SFという文学ジャンルの淵源はルネサンス期の政体小説やユートピア小説に求められるとし、今で言う科学考証重視のハードSFはデュフォーのロビンソン・クルーソー、哲学や思索を重視するSFはガリヴァー旅行記を、その始まりとしていました(読んで20年たつので記憶が薄れてる・・・)。
メアリ・シェリーやエドガー・アラン・ポーを経て、本格的なSF作家の始祖として、ハードSFとしてはジュール・ヴェルヌ、思索SFとしてはH.G.ウェルズにつないでました。
ガリヴァー旅行記って、直接、当時の政治を批判すると、いろいろまずいことになるので、架空の国を想定して、間接的に政治批判した作品で、原作は童話ではないですね。
空飛ぶ国とか、馬の国とかプロットだけ見れば、ぶっ飛んでいて「子供向け」に見えるから童話扱いできるんでしょうね。
で、童話扱いされると言うことは、本当の目的をカムフラージュするため、ああいう形で書いた作者の目的を果たしているといえるかもしれません。
短編ですけどね (スコア:1)
「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」
この辺りがまさに「薄ら寒い」かと。
渚にて、宇宙戦艦ヤマト、冷たい方程式 (スコア:1)
やはり、渚にて [amazon.co.jp]でしょうね。 ぜひ暗澹たる結末に鬱になってください。
あと、小説版「宇宙戦艦ヤマト」 [amazon.co.jp]も、アニメ版とは比べ物にならないくらい、突き落とされ感のある鬱な結末です。
そういえば、なぜか冷たい方程式 [amazon.co.jp]を誰も挙げていませんね。
みんな良識的なのが余計に悲しい (スコア:1)
「渚にて」は、登場人物が皆、「良い市民」で物語の終わりまで、淡々と日常生活が続いていくんですよねぇ。
いよいよ終わりが近づいてきたとき、若い夫婦が、自分たちよりも長く赤ちゃんが生きてしまったら、おなかを空くし、汚れたおむつのまま死ぬまで苦しむからかわいそうと話し合うシーンが切実で悲しくなりますね(大阪の幼児餓死事件の時、このシーンを連想しましたよ)。
特にすごいスペクタクルもないけど、核戦争後の悲惨さをよく描いた作品だと思いました。
(筒井康隆でも、核戦争後の人類絶滅を描いた作品があったけど、グロいだけで全然おもしろくなかった)
Re:みんな良識的なのが余計に悲しい (スコア:1)
筒井康隆のは「霊長類、南へ」ですかね。
あれは、さすがに鬱になりました。
ちゃんと読んでないんだけどディッシュの「人類皆殺し」は紹介読んだだけでも鬱になれそう。
なんでも、「渚にて」のような「理想的な終末」へのアンチテーゼだとか。
Re:みんな良識的なのが余計に悲しい (スコア:2)
人類皆殺しとかの地球滅亡系(良いよね?さすがにネタバレとは言わんよね)はどっちかというとスカッとする系なんで鬱にはならんなあ。
ブラッドミュージックみたいな感じですからね。
あなたの人生の物語とかもむしろ感動したしなあ。
Re:みんな良識的なのが余計に悲しい (スコア:2)
顰蹙買うような展開だっけ?・・・とか思うほど空気読めないのはもうなんともw
エロゲの沙耶の唄とかほぼおなじだし、日本で受ける話だとおもうんですがね?
Re:みんな良識的なのが余計に悲しい (スコア:2)
嫌いな人・価値観の共有できない人にはけして見せたり読ませたり内容を紹介したりしてはいけない禁断の一冊は
『ぬいぐるみさんとの暮らし方』 [amazon.co.jp](グレン ネイプ著 翻訳書 共訳者:土屋裕)
ではないでしょうか。
わたしは楽しく読めました。でも古風でこんなもの認められない!という人には鬱な書籍なのではないかと。。。。
Re:みんな良識的なのが余計に悲しい (スコア:2)
新井素子が出てくるなら「今はもういないあたしへ…」を挙げないわけには。
Re:渚にて、宇宙戦艦ヤマト、冷たい方程式 (スコア:1)
仲間で死んだのハヤトくらいじゃなかったっけ?
スレッガーも生き残ってるし。
らじゃったのだ
Re:渚にて、宇宙戦艦ヤマト、冷たい方程式 (スコア:1)
あっ、リュウを忘れてた(汗
らじゃったのだ
Re:渚にて、宇宙戦艦ヤマト、冷たい方程式 (スコア:1)
ガンダムを入れていいのなら、断トツで鬱だったのは『閃光のハサウェイ』です。
異星の客 (スコア:1)
あの終わりは、悲しかった....
久美沙織の「いつか海にいったね」 (スコア:1)
あとは粗筋しか知りませんが、「ソイレントグリーン」とか。
星新一も割と鬱な終わり方することが多いですよね。
有名な「おーい、でてこーい」もそうだし。
あ、これってSF?
Re:久美沙織の「いつか海にいったね」 (スコア:2)
>おーい、でてこーい
あれは事実上の永久機関が完成出来るんだからハッピーエンドですよ!
#だって落としたものが上から降ってくるんだよ?
Re:久美沙織の「いつか海にいったね」 (スコア:1)
なるほど!
その発想はなかったw
Re:久美沙織の「いつか海にいったね」 (スコア:1)
星新一なら鬱じゃないけど「声の網」ね
Re:久美沙織の「いつか海にいったね」 (スコア:1)
もう一つ思い出した。
基本的に鬱エンドしかないスティーブン・キングの、
「ミスト」もある意味SFなんですかね、あれは。
まあ事の起こりが実験の副産物みたいな話なのでSFでいいか。
小説も映画も見たけどどっちも鬱エンド。
小説は結末はまだぼかされてたけど、
映画はもっと鬱になりました。
ミストも「いつか海にいったね」も、
ある意味閉鎖空間に閉じ込められた人たちの苦悩みたいな話で、
ほんと後味悪いですわー。
メタSF (スコア:1)
作家がアイディアを思いつかずに鬱になる
Re:メタSF (スコア:1)
作者が原稿を公衆電話に置き忘れて最初から書きなおし
グリーンレクイエム@新井素子ですね
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猿の惑星 (スコア:1)
もちろんピエール・ブール版の原作。
続きが出なくて… (スコア:1)
あなたの人生の物語 (スコア:1)
テッド・チャン。
皆殺しエンドとかは、それはそれとしてすっきりすることも多いのですが、
これはなんというか、永遠に消化できないとハッキリわかっているものを突っ込まれたような、
微妙な気持ちになります。
Re:日本沈没とか (スコア:2)
うむ、アニメなんかだと皆殺しENDとか鬱な終わり方は普通ですしね。(普通か?)
そういえば、昨年の日本SF大賞にノミネートされていたアニメ作品なんて、「魂を売り渡す契約を迫る悪魔(拒否できない)」「時間遡行もの」「主人公の犠牲で辛くも世界が救われる」「ぼっち」「ティロフィナーレ」とか鬱要素のオンパレード。
Re:日本沈没とか (スコア:1)
きっと、「君が望む永遠」の衝撃が脳裏にやきついてるせいなのかもしれませんが。
Re:日本沈没とか (スコア:1)
>というのが、なんというか偏った見方のような気がする。
これに同意。
人の想像力は明るい世界も暗い世界も同等に生み出すと思う。
らじゃったのだ
Re:日本沈没とか (スコア:1)
>スペオペはともかく、そうでないものなら大円団で終わるのは半分もないような印象。
「大団円」で終わるかどうかはともかく、アシモフとかハインラインは、
鬱エンドはほとんどなかったと記憶しています。
# まあ、逆にディックはかなり鬱エンドな気もしますが。
Re:日本沈没とか (スコア:2)
エンドが鬱なのはないにしても、ローダンシリーズは
死ぬ前に全部読めるとは思えないと思って鬱
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Re:アルジャーノンに花束を (スコア:3, すばらしい洞察)
あなたがSFだと言い張ったものがSFです
Re:アルジャーノンに花束を (スコア:1)
「ただし他人の同意が得られるとは限りません」?
よく例に挙げられるのが銀英伝。
あれがSFと認められることは滅多にない。
SFの定義づけは不毛だと思いつつ。 (スコア:2)
スペオペはエスエフで良いのではないでしょうか。
個人的には定義付けや境界線論争による排他「だけ」が盛んになったら、そのジャンルは遠からず衰退すると思っております。
Re:アルジャーノンに花束を (スコア:1)
科学技術の効用についての悲観的またはシニカルな洞察がある一方、人間性や社会については結構楽観的なとこがあると思うので、全体としては鬱になる作品でもないと思っています。
ともだちがいるのわいいものです
Re:冷たい方程式 (スコア:1)
このスレは育てるべきだな
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Re:冷たい方程式 (スコア:2)
あの作者がこんな救いのない話を書いたのが驚きでしたね。
ホストクラブの話を書いてたのは別方向で驚いたけど
Re:遊星から来た物体X (スコア:1)
つい最近、クトゥルフ神話としての「遊星から来た物体X」って切り口の文庫が出てますね。
らじゃったのだ
Re:火の鳥 宇宙編 (スコア:1)
しかもあれ、牧村以外は別に流刑星に送られなきゃいけないようなことしてないんですよねえ。
最初の隕石衝突が牧村をあの星に送るための操作だったとしたら、猿田たちは巻き添えもいいところ。
(猿田の最後は自業自得と言えば自業自得ですが)
Re:E.G.コンバットだろ… (スコア:2)