
シリコンバレー銀行の経営破綻で政府、全額保護へ 96
保護 部門より
米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(SVB)が10日に経営破綻した。同行の資産規模は全米16位で、2022年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)だった。これは日本の大手地銀グループに匹敵する破綻規模のようだ。米連邦預金保険公社(FDIC)が管財人となり預金を保護する。破綻の要因としては、米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化した。その結果、預金引き出しが加速し預金額が減少したことにあるという(NHK、読売新聞、日経新聞)。
加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護されるとのことだが、22年末の預金残高約1750億ドルのうち89%に当たる約1560億ドル(約21兆円)は預金保護の対象外。同行はシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先となっており、多くの企業の資金繰りに影響するとみられている。
またこうしたSVBに資金を依存していたベンチャー企業の中にはクラウドサービスを展開している企業もあり、一部にはクラウドサービスが停止する可能性も出ていたようだ(なるがみさんのツイート)。