ジブリ版「ゲド戦記」に対する原作者ル=グウィンのコメント 235
ストーリー by GetSet
確かに原作とは別物の仕上がりだったし… 部門より
確かに原作とは別物の仕上がりだったし… 部門より
x-AC曰く、"「ゲド戦記wiki」にて、ジブリ版「ゲド戦記」の完成品を観た原作者アーシュラ・K・ル=グウィンのコメントの翻訳全文が公開されている。まだ「(仮)」の状態だが、直訳版と意訳版と中立版の三種類のバージョンを用意して極力誤読を避ける工夫がされているようだ。
その中で氏は、作品そのものについては、「映画は、小説を正確になぞろうとすべきではない」と断わりつつも、
アメリカと日本の映画製作者はどちらも、名前といくつかの考え方を使うだけで、わたしの本を原作と称し、文脈をあちこちつまみ食いし、物語をまったく別の、統一性も一貫性もないプロットに置き換えました。これは本に対する冒涜というだけでなく、読者をも冒涜していると言えるのではないでしょうか。……と述べており、映画のいくつかの要素は褒めつつも、やはり心中穏やかではない様子が察せられる。
興味深いのは、今回のジブリによるこの映画の成立の経緯について語っているところで、どうも最初は宮崎駿が引退するので監修にまわるという話だったのが、そういうことは全くなく制作が進められ、また、宮崎駿自身も引退などはせずに新作に着手していると知って大いに失望したとのことらしい。曲がりなりにも世界3大ファンタジーのひとつとも言われる作品をものしたSF・ファンタジー界の重鎮であるところの彼女を騙すようなことをして、いったいジブリは何をしたかったのだろうか?"
まあ確かに (スコア:5, 興味深い)
大方は無難に纏まっていて、数点、説明不足だなと
思いつつも、それほど物語りの破綻はありませんでした。
ただ世界観の説明は全然されなかったので、
そこで入れなかった人はつらいかもw
おっしゃる通り、つまみ食い+シュナの旅=今回の映画版なので、
小説を読んでいる人には辛い内容でしょう。
ジプリは主題をゲド戦記とするよりも、
別題名として、原案、参考にル・グゥインを
入れたほうがよかった気がします。
Re:まあ確かに (スコア:5, 参考になる)
午後6時からの上映ということで(他にも原因があるかもしれないけどw)映画館は空いていて快適に鑑賞できましたが、映画自体は楽しめませんでした。「俺はゲド戦記なんて何も知らないんだ!!」と暗示をかけて見た結果は以下のとおりです。
# 実際には15年来の愛読書ですが、オートコンプリートは無効にして鑑賞しました。
> ただ世界観の説明は全然されなかったので、
> そこで入れなかった人はつらいかもw
世界観の説明(真の名前と魔法の関係とか、宇宙の均衡とか、竜と人の起源とか)はハイタカやエンラッドの魔法使いがものすげぇ説明的な台詞でやってます。問題なのは世界観ではなく、原作読まんとわからない固有名詞の山でしょうね。パルンの知恵の書とかロークの大賢人とか、エンラッド王家とかアチュアンの墓所とか……。
> 大方は無難に纏まっていて、数点、説明不足だなと
思いつつも、それほど物語りの破綻はありませんでした。
あっちこっち中途半端で破綻していますけど。影は結局どうなったんだとか、ぶっ壊れた均衡は結局どうなったんだとか全部置き去りです。俺はこのレベルの破綻は「致命的」と言ってしかるべきだと思いますが。
# どうなるかと思って見ていたらそのままハッピーエンドになだれ込んだんで唖然としました。
あと、ハイタカもクモもアレンもヘタレ過ぎ。ハイタカは「ちょっと魔法が使える壮年のおっさん」がせいぜいのところであって、世界一の知恵者であるところのロークの大賢人とは到底思えませんでした。アレンも「カルシウムが足りてないキレやすい若造」としか思えないし。
# テナーは(ちょっと若すぎるけど)おおむねイメージどおりで萌えたのでtuneo。
Re:まあ確かに (スコア:2, 興味深い)
感想は、
前半「つまらねー」
中盤「うーん」
後半「これで終わり?」
上映後「作者かわいそう」
後半のアクションシーンは思わず見入っちゃいましたがそれだけでした。
原作無視 (スコア:4, 興味深い)
耳をすませば(柊あおい)
魔女の宅急便(角野栄子)
どれも、原作というよりも原案に近いものにされています。原作と呼ぶに相応しい敬意を、作品中で払ってきたとは私は思えません。その延長線上にあるのではないかと。
Foot to the Home
変なもの部 [slashdot.jp]
Re:原作無視 (スコア:3, 興味深い)
Re:原作無視 (スコア:1)
提案からも、そのようなものを期待していたことが伺えますね。
「なにぃ!私の原作を踏み台に!?」みたいな。
--- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
Re:原作無視 (スコア:2)
しかし今回ばかりはぶち切れた。ジブリなど竜の劫火に飲みつくされてしまえ!
空白の期間のゲド (スコア:3, 興味深い)
私は原作の最初の2巻しか読んでない上に,映画を見に行ってないので…言える立場じゃないかもしれない.
翻訳を読み始めのところにあるこの一文通りだったら,宮崎駿監督だったら,是非見てみたかったなー
kero
Re:空白の期間のゲド (スコア:2, 興味深い)
>外には知りません、宮崎さんはいくらでも好きなように作って
>いいですよ、と。
むしろここまで好条件を与えられながら、まったく持って無駄にしてしまったジブリの罪は軽くないですな。
ジブリつうか、今回の件で親父→息子を主導したのが誰か
によりますが。
____
#風邪をひきました、脳が故障しています
#残念ながら仕様です。
それは (スコア:1, 参考になる)
吾郎がちゃんと監督らしきことをしていたとは思えないので、
あくまでこれはジプリのスタッフの映画と見るべきでしょうね。
あはは (スコア:3, すばらしい洞察)
もし、ほんとに吾郎が映画を作りたいのならジャンルの違う自主映画とかで、息子と名乗らずに始めたと思うよ。
それをしなかった、で、父親のレールに乗った時点で、父親&ジプリ&スポンサーのリモコン操作ケテーイなわけ。
Re:それは (スコア:2, すばらしい洞察)
言っているわけではなくて、
pct = 0;
while (1) {
printf ("スタッフ:~でどうですか?\n");
printf ("カントク:じゃあそれで\n");
pct++;
if (pct >= 100) break;
}
って状況だったんじゃないの?と言いたかったんじゃないかと。
#すっげぇ久々にC書くから間違ってたりして……。
Re:それは (スコア:2, おもしろおかしい)
無限ループでいいんじゃない?
mick
Re:それは (スコア:4, おもしろおかしい)
宇野宗佑元総理 [wikipedia.org]かな…。
Re:それは (スコア:1, おもしろおかしい)
それはエロすぎる。
原作あり作品の映像化は・・・ (スコア:3, すばらしい洞察)
いやー、アメリカ・日本に限った話ではない気が。
ホンの映像化って、絶対原作をぐちゃぐちゃにするもんだと思ってます。ガキの頃からずっと感じ続けて、も、怒るのも疲れました(^^;。
だから私は、未読な原作ものの映像作品は、まず映像の方を先に見ます。既読な原作ものの映像作品は、極力見ません。
Re:原作あり作品の映像化は・・・ (スコア:3, 興味深い)
映像を先に見てしまうと本を読んでいる時に俳優の顔が浮かんでしまって興ざめだから。
Re:原作あり作品の映像化は・・・ (スコア:2, 興味深い)
発言しようかしまいか迷いましたが、思い切って書いてみることにします。
ちなみにアニメは総合芸術に近いものだと思うので、
作画とか声優とかも大事だとは思いますが、
それらの観点では今回のトピック内容に合わないと思ったのと、
自分がストーリー&世界観スキーだという理由から、
ストーリーという観点から書いてみます。
→タナベが最初から出てくる
→登場人物が2人増えてる
アニメ版「プラネテス」は、
しょっぱなから「愛、愛」言ってるタナベが、
ストーリーに一貫性を持たせることになっていて見やすかったです。
アニメ版「十二国記」の、蓬山で鈴が泰麒に会ってた、
という設定はかなり良かったです。(確か原作にはなかったはず)
鬱展開が苦手なので10話までは厳しかったですが、
残りの3/4は楽しく見させてもらいました。
蛇足になりますが、攻殻機動隊S.A.Cは原作とは比較できないですし、
鋼の錬金術師なんかもメカキンブリーが出てくるまでは結構良かったと思うんですが・・・
ただ、最近思うのが、
アニメが既存の作品の厳密な映像化しかやらなくなったらそれはそれでつまらないなぁ、というのと、
原作を部分的に改変するっていうのは二次創作にすぎないんじゃないかという気がして、
手放しでは喜べないんです。
(もちろん、二次創作が悪いって言う意味ではなくて、
世の中に存在するアニメのほとんどすべてが二次創作的なアニメで良いのか?
っていうことです)
もちろん、アニメにはアニメでしかできない事があると思うし、
アニメ監督と呼ばれる人には是非それを実行してもらいたいけれど、
アニメそのものが原作、っていう作品がもっと増えて欲しいなと思います。
# 最近みんな「萌え萌え」言ってるけど、アニメってそういうもんなんでしょ?
# という人には、アニメ入門としてプラネテスと十二国記を薦めています。
# アニメにはいつまでも誰かのエンターテイメントであって欲しいと思います。
映画監督まで世襲制 (スコア:3, すばらしい洞察)
大監督の息子というだけで大した下積みも実績も才能もない人を監督に使うからこういうことになる。
まあ、日本の大衆の方が超ブランド志向、ジブリなら何でもで、宮崎監督と書いてあろうものなら何がなんでも見に行くってんだから、仕方がないか。
Re:映画監督まで世襲制 (スコア:1, 参考になる)
当時、先代は特撮の神様と言われ世界的にも有名だったのに、2代目、3代目が凡人だった典型例でしょう。
蚊帳の外 (スコア:3, 興味深い)
ゲド戦記は読んでませんし、映画を観に行こうとも思わないので今回の話は蚊帳の外ですが。
読者の立場としては、私の場合、自分が思い入れのある作品の他メディア化作品は見ません。 原作に100%満足しているなら、余人の手が加わることで更に良くなることはありえないので。
原作者については気の毒だけど、まあ自業自得でしょう。他メディア化にリスクはつきもので、決定権は彼女にあったんですから。 そもそも、宮崎駿自身、それも今のピークを過ぎて久しい宮崎駿ではなく、ナウシカ制作時の一番脂が乗っていた宮崎駿に制作してもらえるチャンスを、ル=グウィン自身が棒にふっているんですし。
この時、もしナウシカではなくゲド戦記が作られていたら、その後の日本アニメ界はどうなっていたんだろうと考えると、まあ断ってくれて良かったかな。
Re:蚊帳の外 (スコア:1, 興味深い)
よくわからないんですけど、絵コンテ書いたことない人がいきなり監督ってできるもんなんですかね?
Re:蚊帳の外 (スコア:1)
過去の経験から学習しました。
ミュージカル化などもってのほかです。
ただ、「実写ゲーム化」だと手が伸びてしまうのが不思議です。
クソゲー好き魂、というやつでしょうか。
--- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
ドラマ版「ゲド戦記」への作者コメント (スコア:3, 興味深い)
(「指輪物語」を映画化した人が、フロドが指輪を身につけて支配者となって、めでたしめでたしという結末にして、「これがトールキンの意図だ」と言ったら、それは「とても原作に忠実だ」と人は思うでしょうか?)
ということで、これも作者にとっては不満だったようです。
いったんOKしてしまったら、作者があれこれ口を出すことはできないようですし、実際そういうことがあっては、ろくな映画はできないだろうと思います。作者にできることは、原作と映画は別ものだとしっかり主張すること、あるいはそもそもOKしないこと、なのでしょう。
むしろ不思議なのは、ジブリのほうで、それほどの改変をおこなうのに、なぜ「ゲド戦記」のタイトルが欲しかったかということですね。
原文へのリンク (スコア:2, 参考になる)
Wikipediaの翻訳も非常にレベルが高いのですが、微妙な表現も多く、レトリックも含まれているので原文への参照は欠かせないと思います。
Re:原文へのリンク (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:原文へのリンク (スコア:2, おもしろおかしい)
Wikipediaを「wiki」と省略して呼称するのは良く見かけていた
(「朝日新聞」を「新聞」と省略するみたいで気持ちわるい)が、
Wikipedia以外のwikiを「Wikipedia」と呼ぶのは初めて見た。
メーカーに依らず、ステープラーを「ホチキス」、コピー機を「ゼロックス」と呼ぶようなものだろうか。
wiki≠wikipedia(おふとぴ) (スコア:2, 参考になる)
Wikipedia [wikipedia.org]にも何か載ったのかと思って見にいっちゃったじゃないか。
世界三大ファンタジー (スコア:2, すばらしい洞察)
「指輪」は不動だと思うが、私なら「ナルニア」を抜いて「エルリック」を入れる。人によっては「コナン」を入れたがるかもしれない。
古典に拘らなければ、「ハリーポッター」も確定だろう。
私の3大は「指輪」「エルリック」「パーンの竜騎士」だが、みんなはどうよ?
# パーンはSFなのかもしれんが...
Re:世界三大ファンタジー (スコア:5, おもしろおかしい)
#ほぼウチの本が独占しているじゃないかなのでAC
Re:世界三大ファンタジー (スコア:2, すばらしい洞察)
私にとってあれは英国風ズッコケ三人組なので。
ナルニアは、クローゼットが異世界への扉になっているというその一点だけで私はOKです。
でも、長編でなくていいのなら「はてしない物語」もいれて欲しいなあ。
Re:世界三大ファンタジー (スコア:2)
むしろ主題はバスチアンがファンタージェンの英雄となってからの顛末にこそ隠されているというのに…(/_;)
Re:世界三大ファンタジー (スコア:2, すばらしい洞察)
好きに入れ替えていいと思いますよ。
要件を適当に見定めて。
この三作の共通点をあえて言うなら、「ST&FT読みで無い人に
すすめても無理が無い感じがする」ことぐらいでしょうか。
薦める相手の種類はそれぞれ違うように思いますが。
世界三大なんとかにはそういう一般受け性みたいなものは必要でしょう。
「俺が好きな三大ファンタジー」を好きなように挙げるのは誰がやってもいいと思います。
#「平らな地球」「ゲド戦記」「空色勾玉(シリーズ)」
世界三大ファンタジー (スコア:2)
「指輪」、「ゲド」、「氷と炎」
「氷と炎」は未完ですが、いまでも十分三大ファンタジーだと思うな。
life is too short to hate each other.
東洋三大ファンタジーなら (スコア:2)
・西遊記
・南総里見八犬伝
こんなとこかな
原作に忠実かどうかの問題なのかな (スコア:2, 興味深い)
ゲド戦記の原作を読んだことはないけど,原作に忠実かどうか,ストーリーとして破綻してないかどうか,という問題以前に,部分部分を張り合わせて作った映画にしか見えないんだけど.そもそも完成度が高ければ,面白くなかったって人もこんなに出て来ないだろうし,原作者だって,原案あろうがなんだろうが文句は言わないでしょ.
見てきて気になったのは,そもそも,見終わったあと,かなりショックが大きかったですよ.これがジブリ品質かと...知り合いの名前がスタッフロールにあって,ちょっと複雑な気分だった.
大体,伏線ってのは,ハウルだったら,街角の新聞でチラっと王子が行方不明みたいに,それとなくやるもんだと思うんだけど,そもそも今回の映画の場合,最初の海のシーン(特に風の名前がとかいう場面,これによって後ろの展開の理解が進むと言うよりは,後半の展開から,ここの意味があとでわかるっていう感じなので,ゲド戦記的には必要かもしれないけど,この映画には不要だよね)とか,二人で川を渡ったり歩いてるシーンなど,必要なのか疑問なところが多い.
それに草原で歌を歌うシーンも,世界観なのかもしれないけど,この映画だけを見たら,突然すぎる.それに,後半の説明でわかることだけど,この若い男の主人公の性格がころころ変わる説明には真面目に考えたらなってないよね.
そういうことを考えると,ジブリ映画「ゲド戦記」としての完成度の問題としか思えないんだけど.
そーやって監督を縛ると (スコア:2, すばらしい洞察)
それをすると「監督が十分に能力を発揮できなかった」とか言われる。
まあどうせ金曜ロードショーでやるんでしょ。その程度のもん。
「アニメなんて内部はごたごたの固まりさー。できのいいアニメなんて本質的にはどこにもないさー」と斜めに構えてばかりのROBOTECHer(これもこの数年ぬえと竜の子と万代と大西と黄金調和の間でゴタゴタして碌な事になってねーな)
+=======------
| K.Hamaura a.k.a. SeyfertSluw
| 「SFはどこまで実現するか」 復刊希望は→http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4901
いったいジブリは何をしたかったのだろうか? (スコア:1, すばらしい洞察)
ジブリは欲張らずに (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:辛辣ですね (スコア:2, おもしろおかしい)
なんだか3人の人が意見を言っているようになってきたので、それぞれM$要約機にかけてみました。25%要約だと重要な文を抜き出そうとしますが、さらに減らすと文を再構築しようとします。一層ヘンになりますが原文があれば意味が分からなくなる事はない。
原作を壊していると良く言われていますが、何を壊したかは皆さん沈黙しているようです。それを意訳氏は肌の色に対するメッセージと言っています。それをまた解釈するのもあれですが、吾郎氏には案外好意的で、良い映画作りをもっと日本の人全体に問いかけているような気もします。
Re:辛辣ですね (スコア:1, 参考になる)
ル=グウインは「宮崎駿」に託したのであって (スコア:2, すばらしい洞察)
ふたを開けてみたらド素人の息子にやらせていたと言う時点で問題があるでしょう。
(映画の)作品としてのデキがどうとか言う以前に、何故原作者が映像化を拒んでいたのか、
それを何故彼が「宮崎駿に託した」のか、そして映画を見てどう思ったのか。
心中お察し申し上げますとしか。
「ゲド戦記」が映像化しづらい作品である事は原作者本人が一番よく分かっていた事だろうし、
だからこそ、今回まで映像化の話を断り続けたのだろう。
それでも、今の宮崎駿なら多少のアレンジはあれど旨く
調理してくれるだろうと託してみたらこの有様。
そりゃ、苦言の一つも言いたくなるわな。
これが赤塚不二雄氏だったら、*灰皿が飛んできたところですよ。
*メガドライブソフト「おそ松くん はちゃめちゃ大作戦」のあまりのデキに立腹した氏が、
ソフトを持参したセガ社員に灰皿を投げつけたという説話に基づきます。
Re:ル=グウインは「宮崎駿」に託したのであって (スコア:2, 興味深い)
>提案しました。私たちは、その頃ゲドがどうしていたのか、大賢人になった
>ということ以外には知りません、宮崎さんはいくらでも好きなように作っていいですよ、と。
>(私は彼の他の誰にも、こんな提案はしていません。)
このあたりを読んでいると、いかにル=グウィンが宮崎駿を高く買っていて、
(その能力を)信頼していたかが伺えてやりきれません。
宮崎駿なればこそある意味フリーハンドと言っていい申し出をしたんでしょう。
この申し出は、最大限の信頼の表現だったと思うんですが…
宮崎駿にやらせてダメだったなら、それはル=グウィンの眼鏡違いであった、
あるいは誰もアースシーを映像化なんざできないんだよ、
とまあそういう話になったと思うんですがね。
結局宮崎駿はノータッチで結果は見ての通り。
なんか暗澹としますね、今回のいきさつ。
宮崎駿もその昔「ゲド戦記の映像化は許せない、もしやるなら俺がやる」
とまで言っていた(出典失念)んだから、
是が非でもクチを出せば良かったものを……
Re:ル=グウィンは「宮崎駿」に託したのであって (スコア:2, 参考になる)
>お父さんの本来の領域を侵すことではないんでしょうか。
TV版ブラックジャックの事かー!!
私も書きましたけど、映像に携わる者としてかなりの下積みを経てですよ?
今回のように、「父親の看板をしょった未経験者がいきなり
大御所原作付き作品で劇場版を制作する」のとは状況が全く異なります。
と言うか、分かった上で書いてる?只の「昔の事を知らないだけ」の人?
手塚氏に関しては、1981年の「お茶の子博士のホラーシアター」を手がけた時点で
既に才能が見え隠れしていましたけどね。
(マジで怖かったよ。微妙な画像の荒さがまた幼心にリアルだったな…。
手塚治虫氏の子息だった事を知るのは、また後の話。)
この手の才能は必ず遺伝するものでもないし、磨かないと光るものでもない。
父親のネームバリューを引き継げるだけの経験を磨いて跡を継いだか、
磨く前に実力に合わない仕事を引き受けたか、どちらかの話。
Re:ル=グウインは「宮崎駿」に託したのであって (スコア:2, 参考になる)
> 手塚治虫氏=漫画家(ポンチ絵を書く人)
> 宮崎駿氏=アニメを作る人
> という認識なので,手塚眞氏が漫画で親の威光を借りたようなことをしない限り,父親の「本来の領分」を侵したこととは思えません。
> 手塚治虫氏がアニメに手を染めたのも,他の人に自分の作品をいじられたくなかったからかと。
手塚が日本のアニメ史において果たした役割、アニメにかけた情熱のほどを知らずに、よくもそんなことを……
虫プロ設立後はアニメの制作資金を稼ぐため、あるいはアニメで作ってしまった借金を返すために死にものぐるいで漫画を描き続けていたといっても過言ではないというのに。
もちろん漫画家としての知名度の方が高いのは確かだが、アニメーターとしても超ビッグネーム。
アニメが本分ではないなどと言われたら、当人はどう思ったことか。
Re:キャラクターがみな白人に見える (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:悪評ばかりだけど (スコア:2)
どう考えてもあの発想は(こう言っては失礼だが)通常のキリスト教徒からは出てこないはずだ。
「さいはての島へ」で「この世」と「あの世」の境界を確定し、それを持って多島海世界は均衡を取り戻したのだ…と思わせておいて、実は「あの世」すらも人の永遠に生きようとする欲望によって竜の領域から奪った土地であったのだ、と知ったときの衝撃は忘れがたい。
これってまんま仏教じゃん!無の思想じゃん!と思ったのは私だけではないでしょ?
だからこそ私は怒っている。
なぜ、つまみ食いのようなことをせず、じっくりと時間をかけて全てのエピソードを映像化しようとしなかったのか?
4巻、5巻が書かれた背景に対する深い考察を行わなかったのか?
いずれにしても二度と観る気はしない。原作を読んでリハビリをするよ…
Re:悪評ばかりだけど (スコア:2)
同様の衝撃を受けたのはF.P.ウィルスンの「聖母の日」を読んだときぐらい。この人もある意味一般的なレベルのクリスチャンを超えている。
Re:悪評ばかりだけど (スコア:2)
読まれているのならば、それらが現代社会への深い洞察に基づいていること、すなわちそのエッセンスを取り入れることに対して、原作者の不興を買おうはずも無いことも御理解いただけますよね?
にも係らず、今回のような結果になったということは、とりもなおさず、ジブリが表面的な部分のみをあちこちから拾い集めた挙句、ストーリーを単なるボーイミーツガールストーリーにまで堕してしまったからに他なりません。
大げさかもしれませんが私はこのジブリの罪を糾弾し続けます。いつの日か、完全な「ゲド戦記」をリリースするまでは。
Re:私にとってのゲド戦記 (スコア:2)
> 押し上げたのであれば、原作のファンとして大いに感謝すべきです。
ある意味皮肉であると受け取っておきます。
あの映画を観た人は所詮Tales from Earthseaとはこんなものか、と言う感想しか持てないでしょう。
でも映画に騙されないで!必ず原作は全巻読破すべき価値のある作品です。
私が言えるのはそれだけです。