「社会福祉を使って長生きする」ことは良いことなのか 142
ストーリー by hylom
未来のために死ねるか 部門より
未来のために死ねるか 部門より
insiderman 曰く、
ダイヤモンドオンラインにて、「長生きすることは、本当に良いことなのか? 親の介護で未来を奪われる若者たち」なる記事が掲載されている。タイトルのとおり、介護のために進学したり自分の望む職に就くことができないという若者が存在する、という話を発端に、医療や社会福祉を駆使し、長生きすることについて疑問を投げかけるものだ。
高齢となり、定期的に通院したり入院するようになった場合、公的な健康保険によってその一部が賄われることになる。高齢者の場合、その病気が今後直る見込みがないという場合もあるが、記事ではその場合に若者や働いている人たちの稼ぎの一部から構成されている公的なお金を使って治療することの意味を考えるべき、とされている。
実際、もし自分がそのような立場になったとしたら、判断は非常に難しいだろう。未来の世代のためにおとなしく身を引くのは潔いが、実際にそういった行動をできるか分からないし、逆に自分の親族がそのような立場になった場合、若者のために身を引いてくれと言うことは難しいだろう。「自分一人の力で生きていくことができなくなったら死ね」というのは極論だろうが、理解はできる。
生きることができる選択肢を与えられる、ということは非常に不幸なことなのかもしれない。
神にでもなったつもりか 太田典礼の亡霊はまだ死なないのか (スコア:5, すばらしい洞察)
安楽死は太田典礼とかいうアホが優生学や経済性などにも絡んだ流れでぶち上げた事による呪いから解放され、尊厳死としてようやくまともに議論がされるようになってきたところだ。
歴史的悲劇(例えばヒットラーによるユダヤ人虐殺や、かつての奴隷制など)を踏まえ、その大原則は
・生存権が大前提
・法規に従う
・本人の意思による選択と言う話に絞って議論をする
・周囲の圧力や、洗脳、経済的理由から選択されることはあってはならない
と言う所が大前提で、積極的な死ではなく、延命治療の拒否を表明するという形になっている。
その面でこの記事は、
・若者がかわいそうだと、理由を尊厳死を考える本人から引きはがした上で、さらに著者の考えですらない他の事象に理由をアウトソースして批判している
・経済的な面を全面に出して居る
・生存権の侵害や、「俺が困っているからお前死ね」と迫るようなケースに対する配慮が全くない
と言う点で、この竹井善昭が語っている非常に雑な話は、尊厳死の是非に関わる議論において大きなマイナス。
さらに、竹井善昭による問題的の切り口では、はっきり言って地獄しか生まれない。
なぜか。
それはこの件、最終的には
「介護者が可哀想だから早く死ぬことを推奨すべき」
「介護が必要になったのは早く死ななかったのが悪い」
と言う形にしかたどり着かないから。
まず若者の介護者についてだが、何の権利があって介護者の代弁をしているのか?あれは介護者を支援する制度が、中年以上の介護者を想定していて若者に対するフォローが不十分だという指摘だ。間違っても「介護者がいないのに、生き残る奴がいるのが問題だ」とか、彼らに対して「あなたは若くて介護してて、将来のキャリアに影響があるから介護対象に安楽死を勧めてはどうか」と提案するような話では無い。
そこにさらに社会的負担…つまり金を削減するためにも考えるべきだと言う話になっていて、お前は神にでもなったつもりなのかとしか言いようがない。どう取捨選択するのか? 社会的には自殺は推奨されるようなものではないが、推奨される自殺と、推奨されない自殺をどう判別するのか?
介護者の負担が大きいのなら、介護者の負担を軽減する措置を推進するべきだ。
それを若年介護者にあわせて話すのならば、例えば現在自宅で介護ができる人がいる場合は養護施設の入居が難しい。そこで老老介護でかつ介護者にも病気があるなどの場合には考慮があるが、若者が介護している場合には考慮がされない。また老老介護に対する支援制度は充実しているが、若年介護者に対する支援制度は乏しい。こう言った制度面をまだ改善する余地がある。
しかし、この竹井善昭が言うように、要介護者は早く死ぬべきだった、介護が必要になり社会的コストが高くなったのは死ななかったのが悪いのだ結論を導き出して福祉を削る方向に行ったら、単に介護者の負担は増える一方ではないか。介護者が介護する相手はほとんどが肉親だ。例えば自分の親がそうなったとして、生きてるのが悪いと福祉を削られ、その通り親に「安楽死しろ」と言える奴、どれぐらいいるのか?
さらに、竹井善昭の知識不足も目に余る。繊細な議論が必要とされる分野の議論が出来るだけの知識が無い。
少なくとも、欧米に比べて寿命が長くて寝たきりが多いのだから早く殺せ、と言う雑な思い込みからスタートしているがそれは完全に誤解から来ている。実際には健康寿命も寿命が長い分だけ日本は長い。さらに疾患については地域性があるのだが、それを考慮せずに欧米と単純比較していている。こんなので実態を踏まえたまともな議論はできないだろ。
少なくとも、長いカタカナ語の肩書きで身分を煙に巻いて自分を大きく見せるハッタリで商売しているクソジジイが、経済ポルノ週刊誌のネタサイトで語るようなレベルの話ではない。
Re:神にでもなったつもりか 太田典礼の亡霊はまだ死なないのか (スコア:2)
社会保障制度改革推進法 [e-gov.go.jp]
という法律が2012年8月に作られまして、第1条の目的規定によれば、
「安定した財源を確保しつつ受益と負担の均衡がとれた持続可能な社会保障制度の確立を図るため」
という、社会保障費をどうにかしようという法律です。
そして、その社会保障費問題の文脈において、第6条第3号には、
「医療の在り方については、個人の尊厳が重んぜられ、患者の意思がより尊重されるよう必要な見直しを行い、特に人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境を整備すること。」
とあります。
つまり、医療費を抑えたいから尊厳死をしやすい環境を作ろう、というのが現在の尊厳死の議論だということですね。
Re:神にでもなったつもりか 太田典礼の亡霊はまだ死なないのか (スコア:2)
法成立時は民主党政権の野田内閣ですね。
民・自・公の3党合意に基づいての議員立法でした。
消費税含め、自民党が本来やりたかった嫌われ政策を、民主党がどんどんやって、そして実際に嫌われた時期ですね。
民主党は、原発も財政も社会保障も、自民党のツケを肩代わりしすぎ。
Re:神にでもなったつもりか 太田典礼の亡霊はまだ死なないのか (スコア:4, すばらしい洞察)
無い袖は振れない。そういう議論もあると思うんですが、ならば枕に「若者の介護者が可哀想だから」みたいな、他人に死ぬことを推奨する責任を若年介護者に押しつけるような話にしないで欲しいと思うんですよ。主語を自分にするべき。たとえば俺の税金がそんな事に使われるのが嫌だから殺せ、駄目だと思ったら自殺を推奨する社会を目指そうぜと堂々と言うべき何ですよ竹井善昭は。そうしなければそれ以上の地獄が来るぜって根拠もあわせて。
実際に介護者はそんな制度は望んで無くて、それよりも先にやって欲しいことはたくさんあるので。
それは膨大に金がかかる事ばかりではないんですよ。ざっと書くだけでも
・補助などの制度があっても、年齢が若いと言うだけで不正に支給を受けようとしているのでは無いかと疑うなどがおきないよう、現状の周知を図る
・施設入居や利用などの順番待ちに対して、高齢介護者は加味されても、若くて健康な若年介護者はむしろ在宅介護に適するとみなされる制度の見直し。それなりに蓄えのある中年以上の介護者に比べて金がないという切実な若年介護者の状況を加味して欲しい。(竹井はキャリア形成の大事な時期を割いている事を重視しているようだが(いかにも痕猿思考)そんな事より金が無い事の方が切実)
・休学を認める期間を通常よりも長く、費用を免除する(介護を理由にした休職については制度があるが、休学は少ない)
・介護教室などに、若い人向けのセクションを設けて参加しやすくする
・年齢が若いために起こる、生活保護など各種社会的扶助が受けにくい問題に対して、要介護者の状況を加味する
・介護休暇を若い人でもとりやすくする
・離職していた場合に生まれる介護期間中の職歴の空白期間に対して、介護保険を確かに利用して介護していたという証明書を出す
(空白期間があると書類選考で落とされる事がしばしば。病気だと医師の診断書などがあるが、介護だと出ない。年齢が高い場合には「介護をしていた」と言っても認められやすいが、若いと厳しい)
・介護者しながら働く仕事の斡旋制度があっても、高齢者が優先で回ってこない制度構造の是正
こう言う事をやるべきだし、NHKの放送でもこう言う問題提起になっていたはず。
それをどう考えたか竹井善昭は、自分の優生学に染まった歪んだ思想を正当化する理由として我々若年介護者を利用している。
それも味方しているツラで。それはやめて欲しいんですよ。
Re:神にでもなったつもりか 太田典礼の亡霊はまだ死なないのか (スコア:1)
それを前提とした制度を作れば、長寿を寿ぐことすら無くなりますな。
原子力で例えるとわかり易いけど、事故が怖い、補償に金が掛かるからと全廃すれば、原子力技術を目指すインセンティブが大幅に無くなるわけで。誰も研究しなくなる、そこから先の未来技術の可能性も失われる。介護が金持ちの道楽になる世の中になる。
# 正直、なぜ掲載されたか正気を疑うレベル。ここスラドだぞ?
長生きだけじゃなくて (スコア:4, すばらしい洞察)
そこまで極論を展開するなら、長生きだけじゃなくて、他も考慮に入れなきゃねえ。
身体障碍者になったらどうするか?
精神疾患で働けなくなったらどうするか?
先天性の難病で長くは生きられない赤ちゃんをどうすか?
健康だけど働く気が無いやつをどうするか?
などなど。
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
極論を展開しているというのは確かですが
提示されている例に比べて、人数が多い点、誰もが確実に老いを迎える点で、
同列に考えられない部分もあると思いますよ
(提示例の状態になる可能性は誰にでもあるけど確実ではない、老いは確実、老いる前に死ぬ可能性はあるけど)
身近に大勢の老人がいて、いずれ自分も老人になるってことは、現在や未来にも大きな負担となる得る訳で、、、
喫緊の問題である老人の処遇を例に福祉を考えるってのも、ある程度合理性があると思います
(不可能とは思いますが)、老人の福祉問題が解決できるなら、
提示されている方に対する問題解決は比較的楽になるのではと想像します
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
身近に大勢の老人がいて、いずれ自分も老人になるってことは、現在や未来にも大きな負担となる得る訳で、、、
大多数の幸福を追求すること。これ政治の目的。
多数の老人が十分な医療を受けられず、例示した少数の人達は医療を受けられる、ということになると、それを果たして良い政治と呼べるのか。
…なんて理屈を捏ねることもできますね。
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:2)
確かに政治は多数決で決まってしまいますが、それが目的でもないし
それが全てではありませんよ。
時には誰もが嫌がる決断をしなければならないことも多いわけです。
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
他のコメントにもあるけど、多数決のことを言っているわけでも、民主主義のことを言っているわけでもないよ。
誰もが嫌がる決断をしなければならないこともあるけど、その目的は、単に嫌がらせをすることじゃないよね。
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
民主主義の発祥ともいえる古代アテネ市議会では、満場一致は賛成にせよ反対にせよ保留、再審議になったぞ。
多様な価値観を持ち寄っているはずの場で満場一致は異常だからだ。
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
最近は出生前の検査次第で世に出さなくなっちゃうケースもあるそうですね。
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
>星新一の「生活維持省」くらい平等ならいいんですかね。
ああいうデストピアなら受け入れてもいいかな。
と読んだ当時も思った。
>誰を社会に必要とし、誰を不要とするなんてのに、明確な線引きが出来るとは思えないですが
繰り返し他人の人生を奪い去るような犯罪を犯しても数年拘束されるだけで世に放たれて、繰り返し犯罪を犯すような人は社会には不要だと思うけど、必ずしもそうではないらしい。
舞鶴女子高校生殺害事件で無罪確定へ [nhk.or.jp]
確とした証拠が無くて裁かれてしまうという不条理があることを考えるとしょうがないんでしょうけど。
#この段オフトピ
Re:長生きだけじゃなくて (スコア:1)
子供の頃にやってたドッジボールの「命」カウント制を連想した。
#顔面セーフ
健康寿命 (スコア:2, オフトピック)
小噺:
老人「酒もタバコもやらず、酒も飲まず、女に手を出さなければこうして長生きが出来るんだぞ」
若者「それで長生きして、何か楽しいことがあるんですか?」
Re:健康寿命 (スコア:1)
酒やタバコが原因で、がんや心臓病で死ねるなら、本人も家族もまだ幸せです。
ヒトらしい死に方ができますから。
認知症は、肉体は人並みに屈強なまま、大脳機能がヒトからサルに不可逆に劣化していく症状なので、本人も家族もみんな不幸になってしまう。
動物に戻ってしまった、丈夫な肉体を持つゴリラと、同じ家の中で暮らせるかというと…
入所施設か安楽死を整備しないと、無理心中はなくならない気が
Re:健康寿命 (スコア:1)
> 認知症は、肉体は人並みに屈強なまま、大脳機能がヒトからサルに不可逆に劣化していく症状なので、
それだけとは限らないよ。俺の親父の場合には、両目失明+認知症からの幻覚幻聴を発症。
それにより、その時々で年代が逆行する。(20代であったり、30代であったり。。)
> 本人も家族もみんな不幸になってしまう。
これは同意。心底疲れたしw
> 動物に戻ってしまった、丈夫な肉体を持つゴリラと、同じ家の中で暮らせるかというと…
俺の親父の場合、人工透析(腹膜型)をやっていたので家で1日4回(1回30~60分)拘束され、
更に暴れるので容易じゃなかったw (昼間は母親+嫁で夜は俺)
しかも、人工透析だと施設も受け入れてくれないしな。。
更に、ヘルパーはつかえねぇ~し。。< 医療行為になるので、家族以外は手伝えない。。
> 入所施設か安楽死を整備しないと、無理心中はなくならない気が
尊厳死はあってもよいとは思うが、安楽死はなぁ~。
保険金or遺産目的の詐欺の多発が容易に想像できる。。
痴呆だけなら、入所施設は結構整備されているし、金もそんなにかからない。
ただし、ほかの病気を併発していると途端に入所できなくなる。(金があっても)
そういった医療施設の拡充が必要だと思うね。
Re:健康寿命 (スコア:1)
認知症の進行は、自分の知性が手から少しづつこぼれ落ちていき、そしてそれは二度と戻らないと本人自身が分かってしまうという、結構な恐怖だそうで。
一気に重度まで進んで完璧に呆けてしまえば、本人自身は楽なんでしょうが。。
定年退食 (スコア:2)
藤子F不二夫の 定年退食 [wikipedia.org]思い出した。
でも、ただ思い出しただけで、じゃぁどうすりゃいいのか検討がつかない。
Re:定年退食 (スコア:1)
1970年代の頃既に次世紀の日本の「超高齢化社会」という推定はマスメディアで語られていたと思う。政府統計を素材にさんざん。
ので、から、当時は近未来を多くの人が真剣に深く考えなかったということならその通りだと思うのですが、これからの世代とたそがれの見えてきた世代では物の見方も違って見えるということでそこが支店としては面白い。
ピンピンコロリ (スコア:2)
30年くらい前からある運動みたいだし、結構長いこといわわれてるテーマだよね。
人は働くために生きている訳ではない (スコア:2)
・人は働くために生きている訳ではない。
・仕事できなくなったら即死ねと言われて安心して働けるか?
(まぁ20台頃はあんまり想像できなかったが、40代で成人病など患うと
当面取りあえず働けてはいるものの
いつ倒れるかわからんという恐怖も身近になってくるのであった。)
・社会福祉に頼って生きるべきでないとなると失業者も死ぬべきって話になるよね。
・自分の親族や友人が何かの事情で働けなくなったとして死ぬべきと思えるか?
それにそもそもこういうのを世代で切るというのはあんまり賢い分析方法ではない。
実は貧富の格差は高齢になるほど激しいわけで、
それは世代問題でなく所得の再配分がうまく行ってないことが
世代別の分析にも反映してしまっただけのことであって世代が直接の原因ではない。
#財源が足りない足りないといって増税したり教育福祉の財源を切り詰めていながら、
#法人税は下げていたり実にちぐはぐな対応など、見るからに再配分に失敗している。
会員登録してなくて全文読めないので (スコア:2)
著者の背景を知ろうと著者、竹井善昭のBlogを見に行ってみた。 [takei.us]
…まぁムードで物言ってるだけであんまりマトモに取り合うだけの中身はないな。
「社会貢献でメシを食う。」…っていっても別に社会福祉関係とかの背景がある訳でもなく
CSRコンサル、それも極めて上っ面っぽい感じのソレだもんなぁ。胡散臭いなぁ。
Re:人は働くために生きている訳ではない (スコア:1)
「株主の配当を多くしろとか、内部留保の蓄財を多くしろという話ではない」
…といくら「狙い」をお題目のように唱えたところで
それを実効的に阻止する仕組みは全くないから結局、法人税を下げただけではそっちへ走るよね。
そして実際そのように走ってきたよね。
なので狙いがいくら正しくとも政策としては実効性がない「間違い」だってことだよ。
国土設計の失敗 (スコア:2)
この人の言ってることは要するに「ジジババは殺せ!」という話で、ジジババへの差別観念を持ったまま自分がその年になったら自己差別でこうなるという話。若者云々は口実。
こんなクソ記事を書いた竹井善昭というバカが「ソーシャルビジネス・プランナー」として食っていける社会は、あまりよいものではないと思う。
それはともかく、わが国の国土設計の大失敗は、高度成長期に若者を都市に誘導したことに始まっていると思う。経済・生活共同体としてあった家族を観念レベルの存在に解体して、社会的機能を大きく削いでしまった。
それで多摩ニュータウンなんかには「若い人向け」とかでウサギ小屋をたくさん建てて、子どもが成長したら「かつての若い人」はそこにいるまま、「新たな若い人」は同居困難で出て行って、そこにも新たな家族は形成されなかった。
近年は介護保険で社会化・現金化されたので、いちおうジジババの面倒を見る人はいるけど、かつて大きな家族やその集合体としての地域が現金以外のところで面倒をみていた分がすべて社会の負担に転嫁されるのだから、そりゃ負担は大きいよね。
しかしそれはわが国のここ六十年の施策としてそうなっているのであって、それが問題だと主張するなら、批判は「長生きする個人」でなく「わが国の政策」に向けられねばならない。
「怪我と弁当は自分持ち」で可処分所得を増やした方が、「金を出すが口も出す」官僚支配から解放される (スコア:2)
そのため、金を出す以上口を出すと言うのが、日本の行政府の立場だ。特定保健指導と言う形で、肥満者を対象に、高血圧や糖尿病があっても薬物投与なしに、食事や運動によって進展を食い止めようとしている。
しかし、特定保健指導の枠を超え、投薬が不可避になった層には来年度以降、健康保険組合を介して、検査値の目標達成を促す様に、検診結果とレセプト(病院が健保に出す請求書)を突き合わせて、薬の内服を渋っていたり病院に行かない様なら、尻を叩いて通わせることも考えている。データヘルス計画と言うhttp://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/bunka/iryou/dai7/siryou6.pdf [kantei.go.jp]。
金を出す以上、口を出すというのは判る。「命を護りたい」という甘言に票を投じる有権者がいる以上、立法府は物事の道理ではなく、有権者の有卦を狙った政策を推す。今回のデータヘルス計画については、産業振興という面もある。日本再興戦略:新しい枠組みをつくって健保から外注を出せば新産業育成と言う訳だhttp://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/jisedai_healthcare/ke... [meti.go.jp]。「レセプトデータの活用による医療の効率化」https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_... [mof.go.jp]
しかし、「弁当と怪我は自分もち」という名言もある。天引きされる社会保障費が可処分所得となれば、現役世代が子育てやその他の家計の余裕に回す事が出来る。社会補償給付を「停めれ」ば、法人税減税の税源としても有用である。
オバマケアを忌避する米合衆国の茶会の言い草でもあるが、命は自己決定権の最たるものである。「強制された健康」の結果、健康寿命が延びても、支給される年金で愉しめる事は少ない。それを補おうと勤労世代が貯蓄に励めば尚更内需は縮小する。国が福祉医療を内需の柱として金を使わせ産業の柱としようと言うのは、家計を振り向ける先として正しいのだろうか?定年まで働いて、老妻とクルーズというより、20歳代に10歳代のパートナーとクルーズの方が愉しかろう。
「弁当と怪我は自分もち」で「強制された健康」ではなく、太く短く活きるほうが、個人も経済も「健全」だ。
Re:「怪我と弁当は自分持ち」で可処分所得を増やした方が、「金を出すが口も出す」官僚支配から解放され (スコア:2)
健康を維持するのに掛かる金銭以外の外部経済は色々です。多様な価値観を合理化出来るのは金銭であって現物給付では無いのでしょう。
Re:「怪我と弁当は自分持ち」で可処分所得を増やした方が、「金を出すが口も出す」官僚支配から解放され (スコア:1)
保険料を払えなくて病院に行けない + ルームシェアで同室の者に感染させたことで抑え込めなかった
というシナリオが紹介されていましたが、かなり現実味を帯びてきましたね。
ここは理系の掲示板でないのか (スコア:2)
なぜ、介護の自動化を考えない。
半導体工場のように、無人搬送車で老人が運ばれ、用をたされ、洗浄されるようにするべきだろう。
Re:ここは理系の掲示板でないのか (スコア:1)
Re:ここは理系の掲示板でないのか (スコア:1)
ヒトの生活の自動化といえばやっぱり前から主張してるんだが少子化対策としての出産育児の集約化な。
出産可能な全ての女性を国立の出産育児施設に収容し、人工授精で可能な限り連続して妊娠出産させ続ける。まあそういう扱いなんで色々と面倒だから収容した女性はロボトミーを施術するのも良いかも知れない。
そうして生まれた男児は小さな集団に分けられて専門職により幼時より社会と国家の繁栄を最優先にして考え行動するような教育を施す。彼らは他や過去に比較するものもないので笑うことも泣くこともない。女児はどうせ妊娠可能になったらロボトミーを施術するので教育なんて要らない。そして全ての世代がそうやって生まれ育った人間に入れ替わった時に日本はプラトンの夢想した哲人国家として再生する。
いいアイディアだと思うんだけどなあ。どっちもリアルで話すとドン引きされるのはなんで?(´・ω・`)
Re:ここは理系の掲示板でないのか (スコア:1)
いや、介護が不必要なほうがいいだろう。
体が不自由になったらみんなサイボーグになろうぜ。
まあいきなりサイボーグは開発できないから、
とりあえずはサイバーダインのHALを安価にして普及させよう。
「社会福祉を使って長生きする」ことができる社会は良い社会なのか? (スコア:1)
尊厳死も含めて (スコア:1)
老人と言わず色々な人達が個人の自由意思?で
好きに生きたり死んだりできる本当に豊かな社会?を
目指しましょう=造りましょう!(走召糸色木亥火暴)
とかのオチ??
"castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
長生き=寝たきりではないので (スコア:1)
寿命が伸びるということは、就労できる年齢も平均的には伸びてきているのだと思います。
体力的には衰えが出てくるかもしれないけど、今はその分補助ツールも多いわけだし、
元気なうちは何かしら働く、という世の中になれば、割はあうとおもうのですが。
もちろん、楽しく働けるような社会づくりは重要だと思いますが。
Re:そういや尊厳死ってなんか法律で決まるとか何とかあったね。 (スコア:1)
いわゆる自殺ってあちこちに迷惑をかけるから、きっちり対処したうえで安楽死権を行使したいなぁ。
…いや、まだもうちょっと生きていたいです。
Re:そういや尊厳死ってなんか法律で決まるとか何とかあったね。 (スコア:5, すばらしい洞察)
安楽死権が認められるか否かは、それを行使したい人が行使できない問題もさることながら、
行使したくない人に、有形無形で行使が強要される可能性のほうが大きな問題なんだよね。
「わしゃぁー100歳まで死にとーないんじゃーゲフンゲフン」
「お隣のおじーちゃんは70過ぎで自ら安楽死を選択したというのに…」
Re:そういや尊厳死ってなんか法律で決まるとか何とかあったね。 (スコア:1)
安楽死権もそうだけど尊厳死権もちゃんと議論して履行できるようになるといいんでしょうけど。
どうしてもかなりの損得が絡みそうでちゃんとした議論自体が難しくなりそう……
Re:いっその事 (スコア:1)
それを乳幼児にも適用するとすごいことになるのですが、乳幼児は例外適用するのでしょうか?その例外とする理由を知りたいです。
Re:いっその事 (スコア:1)
乳幼児の場合、その時点では
社会の負担になるだけの人
かもしれないが
一定期間たって社会に貢献できるように復帰できる
んじゃね?(「復帰」じゃなくて「参加」かな)
Re:いっその事 (スコア:1)
日本育英会の奨学金(実態は貸金だろうけど)を返済できるかどうかの審査があるように審査があるんでしょうねー。
なんか暗い話だなあ、自分で振っておいてこういうのもなんだけど。
Re:いっその事 (スコア:1)
とりあえず、201x年以降に生まれた人は初回だけ適用除外にしとけばいいかも。
でもまれに成長(発達?)がかなり遅い人もいるらしいので、やっぱり見極めるのは難しそうですね。
Re:いっその事 (スコア:2)
そうして弱い血筋(?)から滅んでいくのも生存競争なんすかね。
壮大なる蠱毒日本。
高齢社会の民主政治 (スコア:1)
老人「多数決で決めよう」
Re:掛かるコストが無限にならないようにすればいいのかな? (スコア:1)
それやると交通事故にあっただけで破産ですね
Re:掛かるコストが無限にならないようにすればいいのかな? (スコア:1)
それなら健康保険の廃止を同じ俎上に載せないといけないと思うんだが。
掛けると絶対に黒字にならない構成のものなら、それは「保険」では無い。
3割負担でも保険として意味無いって言う人間が居る位なんだけど。
Re:潔く身を引いて自殺する必要はない (スコア:1)
懲役より禁固の方が刑が重くなるな
Re:潔く身を引いて自殺する必要はない (スコア:2)
同じ期間の比較では、懲役の方が重い刑です。
禁錮の刑期が懲役より長く、懲役の2倍超、ないしは無期の場合に、禁錮が重い刑だとされる。
なお、本来は刑務作業がない禁錮刑でも、受刑者が申し出れば、作業を行い、懲役と同様の作業報奨金を得られるようです。
Re:「公的なお金を使って治療する」のが問題ということなら (スコア:1)
就職後、結婚せず一切無駄な金を使わず貯金して、要介護状態になったら業者に大金を支払って寿命まで面倒みてもらえば良い。
あるいは夫婦共働きで貯金し、子供が18歳になったら「俺たちは将来お前らに迷惑をかけたくないので貯金しなければならないから
お前らはさっさと就職して出ていってくれないか」と言う。
若者自体いなくなるか、介護はしなくて良いものの他で苦労する若者が増えますが。
Re:正直自己申請による安楽死はあって欲しいと思ってる (スコア:1)
公認された「便利な逝き方」が欲しいようだけど、それが「便利な殺し方」にならないことを担保するのは無理だと思う。
つまり「自殺する自由」なんてのを認めると、何かと剣呑なことになるので、俺的には反対である。
俺だって長生きするつもりなどないが、今死ぬ気もないから生きている。
「死にたい」というのは未成年(ただし年齢問わず)の病気か、よほどの不幸かのどちらかだ。