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交通

環境負荷が低いのはハイブリッド車よりも軽量な車 209

ストーリー by hylom
環境にやさしい軽量自動車 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

昨今の燃料高騰で、次買う車はハイブリッドカーを選択肢に入れる人も増えているだろうが、著名なレーシングカー設計者のゴードン・マレー氏によると、自動車会社は駆動系の開発より車体の軽量化に取り組むべきとのこと(BBC記事本家/.記事)。

車がモデルチェンジするとほとんどの場合旧モデルより大きく重くなっているが、例えば車体の10%軽量化に成功すれば、最新のエンジン技術や燃料技術より良い結果を生むことが可能という。また、マレー氏曰く、考えるべきは車体重量だけでなく、自動車製造にかかるエネルギー、原材料運搬や製品運搬にかかる輸送エネルギーなどにも及ぶとのこと。これは車の組み立て方法、材料の調達元や調達方法にはじまり、工場の建設される場所や建設方法にまで至ると言う。

マレー氏はこの1年程、業界を揺るがす革新的な車の設計を手がけているとのことで、普通のファミリー向けハッチバックの半分以下の重さで、CO2ダメージを2/3近く削減したものであるという。ブラバムやマクラーレンF1を設計した氏がどんな車を設計しているのか非常に楽しみである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • エコ替え(笑) (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年06月12日 15時12分 (#1362155)
    > 考えるべきは車体重量だけでなく、自動車製造にかかるエネルギー、原材料運搬や製品運搬にかかる輸送エネルギーなどにも及ぶ
    実に当たり前のことなんですが、車が売れずに困っている自動車メーカーにとっては絶対に触れたくない点ですね。
    どこのメーカーとは言いませんが、「エコ替え」と称して「クルマを新しく買い替えることは、実はエコにもつながるんです」などと主張してます。
    つまり、燃費が少し改善された車が出るたびに買い換えれば最高に「エコ」なわけですね。
    まあ、「「エコ」が「ecology」の略だなんて言ってませんが何か?我々の「economic activity」のことですが?」とでも開き直るつもりなのかも知れませんが。
    • by goji (949) on 2008年06月12日 18時12分 (#1362327) ホームページ 日記
      そういえば、ハイブリットカーを海外から輸入しておいて「空輸なんかしやがって。俺の環境に対する取り組みが台無し!!」みたいに怒ってたミュージシャンがいたな。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年06月12日 15時51分 (#1362204)
      > 車が売れずに困っている自動車メーカーにとっては絶対に触れたくない点

      売れてるメーカーは違うようで。

      最近感心した記事なので、長くても貼っておこう。
      (オリジナルを全文読むには無料登録が必要だから、サワリを引用ってことでヨロシク)

      ++++++++++ 引用はじめ ++++++++++
      『環境に良い』は正直ではない

      2008/05/26 10:35
      小谷 卓也=日経エレクトロニクス

       先日,環境問題について,ある大学教授に取材する機会がありました。テレビなどにもたびたび登場している著名な教授です。予定していた取材テーマに関する議論があらまし終わりかけたとき,その教授は,興味深いことを話し始めました。

       「この前,環境問題について議論したいというので,トヨタ自動車の重役会に呼ばれて出向きました。そこで役員の方は,ハイブリッド車『プリウス』についてこんなことを言っていました。『我々は環境で稼がせてもらっているけど,決して環境に良いものを造っているとは思っていない。だから,環境に良いなどという表現は使わない』と…」

       確かにプリウスは,ハイブリッド技術の採用と低燃費などの特徴によって環境ブランド/環境イメージを確立しました。しかし,クルマは「もともと環境負荷の塊のようなもの」(ある環境コンサルタント)です。もちろんプリウスは,従来車と比べれば環境負荷は小さいのかもしれませんが,その存在自体は環境に負荷を与えているものに変わりありません。トヨタ役員が言っているのは,おそらくそういうことなのでしょう。教授は,このトヨタの姿勢を「正直だ」と高く評価していました。
      (以下略、引用元 http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q2/572522/ [nikkeibp.co.jp])
      ++++++++++ 引用おわり ++++++++++

      これ読んで、トヨタのクルマを買いたくなった。(って、それじゃぜんぜん地球にやさしくない)
      親コメント
  • ということは (スコア:4, おもしろおかしい)

    by saab9000 (31344) on 2008年06月12日 14時42分 (#1362129) ホームページ 日記
    ドライバーや乗員自身の軽量化も環境に寄与するというわけなんですね。
    がんばろう(何を
  • 環境言うなら (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年06月12日 14時38分 (#1362125)
    自転車にした方がいいんじゃね?
  • by satomi (9415) on 2008年06月12日 14時44分 (#1362132)
    カーボンファイバーモノコックの投入ですね、分かります。
    ってパンピーには買えない値段になってしまうがなー。
  • by each+one (32378) on 2008年06月12日 15時15分 (#1362159)
    自動車が一番エネルギーを必要とするのは停止からの加速。
    速度Vまで加速すると仮定すると、運動エネルギー1/2MV^2は、質量に比例します。
    軽ければ、必要なエネルギーは少ない。
    一定走行時は摩擦により失われる分を補給するだけのエネルギーだけでよく、
    減速時は、すべての運動エネルギーがブレーキにより熱エネルギーに変換され空気中に放出される。
    ハイブリッド車は、減速時に電気エネルギーに変換し、加速時に使うシステムであり、加減速の多い渋滞道路でのみメリットのあるシステム。
    渋滞の無い道路では、バッテリーの重量だけ無駄。
    エネルギーの観点からは、軽い車、流れの円滑な道路を作ることが一番効率的な方法である。
    経済的観点では、軽い車は利益が薄いからダメで、日本は地価が高く広い道路が作れないので渋滞は無くせない。
    • by toworu (27387) on 2008年06月12日 15時49分 (#1362202)
      ハイブリッドと軽量化は対立概念ではなくて、両方やればいいんですよね。
      トヨタだってそれは分かっていて、前回の東京モーターショウでは「軽量なハイブリッドカー」という
      コンセプトの『1/X』を大きく展示していました。
      http://www.webcg.net/WEBCG/autoshow/2007/tokyo/model/domestic/i0000017... [webcg.net]
      親コメント
    • プリウスの実際 (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年06月12日 17時34分 (#1362296)
      >ハイブリッド車は、減速時に電気エネルギーに変換し、加速時に使うシステムであり、
      >加減速の多い渋滞道路でのみメリットのあるシステム。
      >渋滞の無い道路では、バッテリーの重量だけ無駄。

      プリウス乗りですが、それは間違っています。

      回生ブレーキによる充電は、実はほんのちょっとだけなんです。
      多くの充電はエンジンによる充電です。
      もちろん、長距離の下り坂が続く道路は回生ブレーキでも貯まりますが。

      それに「渋滞道路でのみ」というのも大きな間違いです。

      ハイブリッドだって渋滞する道路を走ると燃費が落ちます。
      長距離の渋滞の場合はバッテリーはみるみる減っていきます。

      渋滞の無い道路では無駄というのも間違いです。
      プリウスが最高燃費を発揮するのは、渋滞の無い道路です。

      概ね、55km/h以内で無停止、空いている平坦な道路というのが、プリウスの
      得意とする道路です。
      逆に一番の苦手は渋滞した上り坂です。

      プリウスの燃費がいい理由は、以下のとおり。

      (1) 燃料を一番使う発進時に、モーターが補助する
      (2)下り坂ではまったくガソリンを使わない
      (3)エンジンを動かさなくても慣性で走れる
      (4)信号待ちではエンジンが止まる

      特に、(3)は「滑空」と呼ばれる走法で、これが上手になるとリッター40kmは
      行くそうです。
      ただし、渋滞の無い空いている平坦な道路でしか使えません。

      ハイブリッドじゃなくても(2)~(4)は実現できる機能なので、
      走行中にエンジンを切れるガソリン車が作られれば、かなりの
      燃費向上になると思います。

      念のため真似しないように書いておきますが、普通の車で走行中に
      エンジンを止めると、ブレーキアシストやパワーハンドルが切れて事故に
      なる恐れがあるので、プリウスのまねはできません。

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      • by rawbanana (36407) on 2008年06月12日 18時23分 (#1362338)

        (2)下り坂ではまったくガソリンを使わない

        現行のクルマも「まったく」と言うわけではないですが、アクセル off の状態で一定の回転数以上になった場合、燃料供給がカットされます。

        ですので、下り坂ではギアを落として、アクセル off がベスト。

        ニュートラルにしてアイドリング状態で滑空するよりも燃費は良くなります。

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        • by yasudas (5610) on 2008年06月12日 22時33分 (#1362486) 日記
          >ニュートラルにしてアイドリング状態で滑空するよりも燃費は良くなります。

          普通の車のATで下り坂ニュートラルや高速でのニュートラル走行は、エンジン特に
          ミッションのトラブルの元になるんで、やめた方がいいですよ。

          普通の車のATでは、エンジン側の回転数に即してオイルを巡回させてミッションを
          稼働させています。
          ニュートラルだと、車軸側の回転数が大きいのですが、エンジン側の回転数分しか
          オイルが供給されず、結果、回転数に見合ったオイルが行き渡りません。
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      • by shiragaoyadi (27158) on 2008年06月12日 21時05分 (#1362431)
        昔のマニュアル車はとにかくゆっくりアクセルを踏み、
        定速に達したら、アクセル操作をしない、が燃費の条件でしたが、
        今のマニュアル車、特に1500CC以上では、定速到達後は
        わずかに加速、アクセルオフ、じわっとアクセルを踏んで再びオフ、
        という動きの方が平坦値では燃費が良いです。
        下手すると平坦値の5~60km/hだと、オートマの方が良かったりします。
        これはまさに(3)の滑空ですね。

        1000cc以下だとギヤ比の関係でエンブレが効き過ぎ、
        平地では無理なようです。
        1300クラスは最近(ここ10年以上)乗っていないので分かりません。
        親コメント
    • ハイブリッド車で、減速時に100%の効率で回生して、それを次回の加速に回せるとしたら、
      結果的に「加速のためのエネルギー消費」は0になります。
      そうなると、加速時に毎回毎回エネルギーを消費する車がどんなに軽くても、
      ハイブリッド車がたとえどんなに重くても、ハイブリッド車の方がエネルギー消費は少なくなります。

      まあ、こんな仮定は極端というか現実的にありえませんが、他にも、
      ハイブリッド車の場合、「エンジンをもっとも効率の良い回転域で定速運転」させて、
      負荷変動はバッテリーでカバーできる、という点でもエネルギー消費の減少が期待できます。

      結局は「重量増によるエネルギー消費増加」と「効率の改善によるエネルギー消費の減少」のどちらが大きいかという問題なわけですが、
      現状でも、単に「燃費」だけで見た場合、プリウスの燃費が良いのは事実ですから、
      ハイブリッド車の方が重くても「運転に必要なエネルギー消費」が少ないのは確かでしょう。

      問題は「初期費用(購入価格)の高さ」「耐用年数の短さ(バッテリーの寿命)」などの面まで考慮すると、トータルでハイブリッドの方が有利とは言えないってとこなわけで、そこらあたりは今後の技術革新に期待ですかねぇ。
      親コメント
  • by superfox (31908) on 2008年06月12日 14時41分 (#1362128)
    紙と木で作ってはどうだろうと冗談で考えたのだけど、案外事故減少に一役買うかも知れない(和傘があるから雨天もいけるよね)。
  • by harutin_99 (34900) on 2008年06月12日 15時07分 (#1362149) 日記
    だん吉と比べて、どちらが環境負荷が低いかな。
  • 関連記事 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年06月12日 15時14分 (#1362158)
  • by iwakuralain (33086) on 2008年06月12日 15時22分 (#1362165)
    徒歩に勝る移動手段はない

    #まぁスピードとかは違いますが、燃料なくなったら鉄くずだし・・・
    #お腹すいたら脂肪の塊とか言わないように・・・
  • 重量が軽いと、重い相手と衝突した場合は絶対的に不利。
    軽いほうがあっさり吹ッ飛ばされて潰される。
    格闘技が選手の重量でクラス分けされるのはそういう理由でしょう?

    軽くて速いことで有名だったシティーターボ2(ブルドッグ)のように
    「ハイパワーなエンジンを積んで、有り余る機動力で危険な状況は回避する」というのも、
    一つの方法ではあるけれど、それでは若くて機敏なドライバーしか乗りこなせない。
    スポーツカーならそれもアリだけど、市販車で同じことはできないよね。
    # でも乗ってみたいとは思う。
    # 軽くて機動力に優れ、すぐ反応して手足のように操れるクルマはホント楽しそうだ。
  • by mari-nyan (35774) on 2008年06月12日 15時30分 (#1362176) 日記
    こういう事 [wiredvision.jp]ですね。
    わかります。

    # いやわかってない。
  • 全体での環境負荷を考えた場合、車を買い換えないのが一番良いのでは無いでしょうか?
  • たれ込みにもあるが、ハイブリッド車の燃費が実はそんなに・・・なんて話じゃなく
    製造による環境インパクトが大きな問題。

    重い車をハイブリッドで燃費を良くしても余り意味がないし、
    バッテリーの交換も含めれば普通の車よりも・・・

    #だからトヨタ自動車(!=ディーラー)は、
    #環境に"優しい"とは一言も言っていないらしいってホント?

  • という事でOK?
    軽自動車ハイブリッドは重量的に意味なしかも知れない?けれどディーゼル軽自動車はどうよ?
    ダイハツの660ccディーゼルエンジンはその後どうなったんだろう?

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