日本版シャトル実証実験機、パラシュートが開かず大破 146
ストーリー by Oliver
生還こそが第一目的 部門より
生還こそが第一目的 部門より
SS1 曰く、 "日本版スペースシャトルの実証実験機,高速飛行実証(HSFD)フェーズII(NASDA,NAL)の第1回目の実験は,マッハ0.8の亜音速飛行を「概ね正常」に実行することに成功しデータを回収した。
しかし,高度約1キロメートルから始まる回収フェーズで,メインパラシュートが完全に開かず。機体は地面と激突し主翼が根元から折れるなど,大破する結果になった。このため,同機を使って7月末までに行う予定だった2回目以降の実験は,ほぼ不可能となる。報道は,
朝日,
毎日,読売,産経など。
パラシュートの動作は,CNESに依頼した気球系と同様に,ミッションの主要な実験目的外の要件だが。この失敗は,HYFLEXでのテザー切断などの,これまでの失敗が,教訓として活かされなかったともいえる。日本の再突入技術の限界を感じさせる結果となった。先日の宇宙委員会で提示された,3機関統合後のロードマップにある,「再使用型サブスケール実験機」の開発スケジュールへの影響は,どうなるのだろう。"
宇宙開発委員会での報告が出ました (スコア:2, 参考になる)
飛行経路や回収後の機体の写真等が付いています。
思ったよりは壊れていない気がするのですが、復活は無理なのでしょうか。
いずれにせよ事故原因の報告が待たれるところですが、暫くは時間が
かかるでしょうね。
飛行経路から見てパラシュートを開いたのはマッハ0.2~0.3くらい?
時速で言えば240~360Km/時くらいでしょうか。
Re:宇宙開発委員会での報告が出ました (スコア:1, 参考になる)
試験機の分離が日本時間で1日 14:14 で、6時間足らずのうちにプレスリリース [nasda.go.jp]が出て、MLでのアナウンスも行われました。その後マスコミのサイトでも報じられましたが、プレスリリースの方が早かったと思います。 更に翌日には、詳しい状況を報せるページ [nasda.go.jp]が公開されています。
Webでの情報開示については、NASDAは日本の公的機関/独法人の中で文句なしのトップではないでしょうか。
Re:ダメっすか? (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
失敗を糧として欲しい (スコア:2, 参考になる)
失敗はしないにこしたことはありませんが、失敗しないと身につかないこともあります。ロケットなどの宇宙機はそこらの家電製品と違い限界近くで使用するため、故障に対して脆弱であることは宿命的です。結局数をこなすことで経験を蓄積するしかないし、NASAやソ連/ロシアとは二桁、ESAとも一桁違う我国の打上げ実績では経験の量による差は、工夫や勉強では埋められないものがあります。それが技術というものでしょう。シミュレーションがいくら高度化したところで、モデルに数値化されていないことはシミュレーションの対象にならないわけです。H-IIだって、5回連続で成功した後に2回失敗していますが、そのどちらも1~5回目に発生してもおかしくなかったものでしょう。
今回の実験機はロケット(Launch Vehicle)ほど大規模なシステムではないでしょうけど、新たに開拓する技術要素は盛り沢山だったはず(じゃなきゃ実験などしませんよね)で、これに懲りずに技術の完成度を上げて欲しいものです。
もっとも、有翼宇宙往還機が最適かどうかは、別なかたの発言にもありますが、議論の余地があるのかもしれませんが:例えばこれとか。 [nikkeibp.co.jp] まあ、この議論が全て正しいとも思いませんけどね。
前から思っていたのだが (スコア:1)
どっちかというと、安価に機材を軌道に載せる技術開発が向いている気がします。
化学燃料ロケットよりも、マスドライバーやイオン系などの電磁気推進系を必死に研究して欲しいなぁ・・・というのが個人的な意見です。
Re:前から思っていたのだが (スコア:2, 興味深い)
それに、有人飛行手段を持っていないと、軌道上より遠いところでの大きな国際協力ミッションのイニシアチブは取れないと思います。
ただ、有翼再利用の後追いがいいのかはしっかり検討してほしい、という個人的な意見はもってたりします。
スペース・シャトルに疑問が付きまとっている時期ですし。
<ぼそ>再突入?</ぼそ>
訂正 (スコア:1)
再突入技術→サンプル・リターン技術の回収系
……と訂正します。いまいちですが。
有翼の是非は。 パラシュートはヤダって人もいるわけで…… 「開かなかったらどうする」というか。
有翼再利用でも国際宇宙ステーション(ISS)でもいいのですが,どちらも商業ベースに乗るようなものではないんで,ISSが「技術オリンピック」なら,シャトルは「アメリカスカップ」みたいなヨットレースに参加するようなものかと。ここでの批判もそういう方向性を感じますし。広報とか。
斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
マスドライバーって、地上から軌道まで打ち上げるのに有用な手段なんでしょうか?
Googleあたりで検索する限りは、地上からではなく、月面からの打ち上げ等の利用で考えられているみたいですけど
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
#まさかイオノクラフトの話でもあるまい
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
月面などの真空に近い場所だと、マスドライバー/キャッチャーのみで自力航行しない物資が輸送できるようになるようです。
SFな知識ですが‥
Re:前から思っていたのだが (スコア:1, 興味深い)
例えば、減圧したパイプ内をリニアで予備加速したあとで、マスドライバーで打ち出すシステムとかの方が、研究者としても楽しいんじゃないのかなぁ、作ってて。さすがにトン単位のものを打ち上げるのはしんどいでしょうけど、Kg単位のものを何個も打ち上げるシステムとかなら数年以内にできないのかなぁ。未開拓な分野だけに、100億単位の金つぎ込めば、ある程度の成果を期待できる気がするんですよ。
それに再使用も有人も、スペースシャトルで実現しちゃっているシステムですし・・・もちろん現在の技術でとか、日本が、とかいろいろと意義や大義名分はあるんですけど、それもバブルの頃から引き継がれた気がしないでもないです。
Re:前から思っていたのだが (スコア:2, すばらしい洞察)
4Gで加速可能な投射機構を用いて、ペイロードを7.8km/sまで加速するのに、条軌長はどのくらい必要でしょうか?
リニアとかマスドライバとか言う人は、第1宇宙速度というものを舐め過ぎです。空気取り込み式エンジンも同じ。秒数百メートルの速度を稼ぐ程度では、SRBの代わりにしかなりません。
実際のところ、HOPEがバブル以前の空気を引きずった迷走プロジェクトであるのは間違い無いでしょう。そもそも現状での実現可能性の極めて薄いプロジェクトです。プロジェクトの士気の問題もあるのかも知れません。あとNALだし……
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
さて、有人をあきらめろというのは4Gなんてなまっぬるい加速じゃなくて、10G以上(100Gでもいいです)の加速を使いたいってのが一つあります。
リニアも射出機であればそこそこに速度が出ます。ただ、ある程度の体積の物を加速するために、減圧パイプはいるかなぁと。
で、パイプはもちろん地下がメインですね。数十㎞もトンネル掘れるんですし、数㎞くらいのトンネル掘ってパイプ設置して、加速器みたいに中は減圧します。
そこでリニア射出で秒速1~2kmまで加速して、ローレンツ力で7.8まで加速できんかなぁとね。
軌道エレベータ作るより安くできませんかね?
ケーブル素材をいまから研究開発するより、現実的だと思いませんか?
しかも、やるなら日本がやるべきだと思っています。リニアの技術だって、超伝導の技術だって、トンネルの技術だって、建築の技術だって、いろいろと恵まれているんですよ。
Re:前から思っていたのだが (スコア:2, 参考になる)
瞬間的な衝撃荷重だと10Gくらいまではイケル可能性がありますが、それも一度振動試験してみないといけません。
ひとつひとつ打ち上げるものを試験にかけないといけない、その境界が大体4Gあたりかなぁ、そう思っています。
あ、あとローレンツ力加速は止めておいたほうが良いかと。加速を続けるためにどのような電流、電圧が必要か計算したことがありますか? 私は以前、1グラムの恒星間探査機を加速するのに必要なハードウェアを検討してみて、ちょっと泣いた記憶があります。
あと、磁場遮蔽だけで装置の成立可能性が大きく揺らぐ気が。
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
> めにどのような電流、電圧が必要か計算したことがありますか? 私は以
> 前、1グラムの恒星間探査機を加速するのに必要なハードウェアを検討して
> みて、ちょっと泣いた記憶があります。
あのー、ローレンツ力は荷電粒子が磁場で曲げられる力でして、
軌道を曲げることは出来ても、速さをアップすることはできないはずですけど、
どのような計算をされたのか教えていただけないでしょうか。
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
ので、説明はやっぱりいいです。
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
http://www.ted.isas.ac.jp/spc/railgun/railgun.html
実験の動画付きです。
http://homepage.mac.com/xantia93/ISAS/iMovieTheater7.html
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
そういう物を作る技術とか、そんなんじゃない別の画期的な技術 (大気の侵入を防ぎ、超音速物体がいきなり飛び出しても大丈夫な何か) ってのは大変に魅力的でワクワクするんですけど相当に難しいんでしょうねぇやっぱり…。
Re:前から思っていたのだが (スコア:1)
材料を打ち上げて、軌道上/宇宙空間で物をつくるよりは、地球上で物を作って人も精密機器も耐えられる加速度で打ち上げる方が、いつでも圧倒的にコストは安いと思います。
#とんでもない量の物流があるのであれば、話は少しは変わってくるとは思いますが。
おー (スコア:1)
研究し甲斐があるってもんです。
減圧の維持については、ベイキングが必要なほど真空を保つ必要はないと思うので、機械的な仕組みと、あとはプラズマバルブを研究して・・・
Gの方は間欠的な加速と耐ショック技術を組み合わせてがんばる!
磁場遮蔽はリニアモーターカーでも問題になっていますから、いろいろ応用できそうですよね。研究成果は。
エネルギー問題は、例えばKEKのトリスタンも東電と専用契約で莫大な電力を消費していました。ですから夏の昼間の実験は行えません。今年はしんどいでしょうねー。やはり、近くに大きな発電施設と、大きなキャパシティが必要になりますよね。例えば、阪大の激光も瞬時に莫大な電力を消費しています。まあ、加速時間がある程度長いとすごい電力量になっちゃいますから、やはり間欠的に加速するのが良いのかなぁ。
お薦めはレーザ打ち上げです。 (スコア:1)
例えば10kmトンネルを掘って、10G加速するとします。秒1.3キロまでしか加速できませんが、とにかく考えましょう。時速五千キロと考えると凄いですが、宇宙には全然届きません。
真空に引くのはひと仕事ですが、物量の問題です。技術的難関は、全長に渡って気密を保つことです。特に電磁投射の場合、チャンバーに瞬間的に激しいストレスが掛かることが考えられます。
次の問題。ここまで加速するシステムだと、導体として超伝導物質しか考えられません。もちろん毎回コイルが破壊されてもオッケエなら別に良いのですが。
最大の技術的問題はその超伝導物質に流せる電流の上限です。高温超伝導物質では当分の技術的進歩を当て込んでも半世紀ぐらいは大電流を流せそうに無いので、投射質量にもよりますが、液体ヘリウム級の冷却が必要でしょう。
こうなるとコイルも冷却設備もチャンバーの中に入れたほうが良いですね。メンテナンスは格段に難しくなりますが。
……月面だとこれが格段に単純になります。月面の夜に入って充分冷えたところで運転すれば良いですし、経路長も余裕を持って取れるし、当然ながらチャンバーも必要ありません。それでも流せる電流の上限から、バカみたいな電圧を要求されます。
でも冷静に考えるとこの程度なら、減圧区間を走らせるより、フェアリングを被せたほうが楽ですね。
>Gの方は間欠的な加速と耐ショック技術を組み合わせてがんばる!
加速度は、ペイロードのあらゆる要素、あらゆる原子に平等に働きます。これを緩和しようとしたら、反重力が必要です。SF「マッカンドルー航宙記」に出てくる、縮退物質の円盤で逆から引っ張ってやる方法とか……
間欠になると、衝撃が問題になりますし、制御も面倒になりますね。
>磁場遮蔽はリニアモーターカーでも問題になっていますから、いろいろ応用できそうですよね。研究成果は。
磁場は電場と違い、遮蔽は面倒です。マイスナー効果もピン留め効果も万能ではありません。一番実用的なのは逆磁場を作ることですが、それは要するに……
私のお薦めは、レーザ/マイクロ波打ち上げです。
固体ロケットSRB-Aのてっぺんに10トン、うちペイロードが8トンという構成で打ち上げてまず秒4キロまで稼ぎ、そのあと光PLLで位相を揃えた、1ワット出力のレーザーダイオード五百万個、FFP広がり角1度の設備で3000度Kまで加熱してやります。最大毎秒1キログラムの推進剤消費で比推力は900秒。
レーザーダイオードの変換効率を50%と見込むと消費電力は10メガワット、ちょっと専用の発電所が欲しくなります。お薦めは太陽発電衛星を使った、軌道からのレーザ照射です。
電磁投射と比べると遥かに現実的な案だと思うのですが、賛同者は少ないっス……
Re:お薦めはレーザ打ち上げです。 (スコア:1)
> 五百万個、FFP広がり角1度の設備で3000度Kまで加熱してやります。
> レーザーダイオードの変換効率を50%と見込むと消費電力は10メガワット、
高々10メガワットでは、物質を3000度まで加熱するのは無理です。
10メガワットのレーザーなら、100リットルの水を一秒間に20度だけ
温度上昇させる程度の電力量です。
Re:お薦めはレーザ打ち上げです。 (スコア:1)
3000度ケルビンだと排気速度9000m/sくらいが期待できるので、ペイロードが落っこちないプラスアルファの推力は確保できるかと。
○億円がパ~ (スコア:1)
が、リンク先の報道を見る限り開発費に言及したのは1つだけだし、所期の目
的を達したことも書いてあるなど、必ずしも否定的な報道だけではないよう
だ。
これはマスコミをはじめとする非技術系の人たちが、「実験には失敗がつきもの」
ということに気が付きはじめたからではないだろうか?
そこに至った最大の要因はやっぱり「プロジェクトX」?
#いや、単に○億円を端金と感じるようになっただけかもしれんが。
Re:○億円がパ~ (スコア:1)
もちろん「安い」ってったって、この一連の計画の中で「安い」って以上の意味はなく、絶対金額ではその一万分の1、いや10万分の1でいいからどうか分けてくださいっ、というぐらいな金額なはず。ゴージャス(?)なのは、今回の実験ひとつというより、日本でも有翼の再利用型宇宙機を開発するという、HOPE-XやHOPEを目指す、その計画全体なのだと思う。そうしたものを限られた予算の中で頑張ってるから、個々の場面では苦労や失敗が多くなるのだろうと。
僕は、どちらかといえばH2Aに開発コストを追加して競争力を高めるとか(安くするにも金がかかるわけで)、実用衛星をもっと上げるとか、あるいはふじ型宇宙船を実現するとか、そういったリアルなものに予算を集約して欲しいんだがなあ。夢は目の当たりにできたほうが嬉しいし(←恥ずかしいセリフは禁止?(^^;)。
金をかけないのが失敗の根本原因だ (スコア:1, 参考になる)
今回のように回収装置のトラブルくらいの話であれば、予備機をもっていれば一回目の失敗をリカバーして実験を続けられると思うのですが、予算的に厳しいためにそれができないことが悲しきかな日本の航空宇宙開発。
予算、バックアップ体制、さらには航空宇宙産業、学会の全体的なレベルアップを切に願います。
自分はかかわっていないけど職場的にかなり関係者なのでAC
Re:いやいや、金がないなら知恵を使え (スコア:1)
今回の実験は比較的低速度時(遷音速時)での空力データ取得が目的とのことだけど、米国のシャトル開発では、ジャンボジェットを改造したものにフルスケールのモデルを乗っけて延々と実験してたのって、覚えておられませんか? 一方、日本での実験は、(こう言ったらミもフタもないかも知れないけれど)1/4スケールの自動飛行の実験用機体を使い回して、エンジンを外してパラシュートを詰め込み、車輪の代わりにエアバックを装着し、気球でつり上げてポトンと落とすという・・・。与えられた条件下での努力が、全く欠けていたりは無いと思うんだけど。
バカ最強説 (スコア:1)
まあそれだけの努力もバカ一人(一人じゃないかも. それに寝不足だっただけかも)の前には風の前の塵のごとく吹き飛ぶわけで.
作る技術みたいに華やかじゃないけど, 工学的に失敗を防ぐ技術が欠落していることに気がつかなければ何度でも同じことが起きるでしょう. そういう意味じゃ現在の開発体制は現場の個々人の努力に頼りすぎ. 旧日本軍の上層部と同じ思想.
Re:バカ最強説 (スコア:1)
だって壊れた原因はパラシュートが開かなかっただけでしょ? 亜音速滑空で制御不能になったとかなら話は別. さらに気球からの落下による加速という方法を使って, ロケット等による大加速+振動による故障の発生まで避けているんですよ. パラシュート+エアバッグによる着陸方法だって, 着陸脚を使う方法よりも信頼性が高いからでしょ?
これだけ慎重な実験計画でお膳立てされておいて, たかが200~300km/h(ちょっとした市販の自動車でも出せる速度です)で, 安定した滑空シーケンス中にパラシュート展開に失敗したらバカ呼ばわりされていても仕方ないでしょ?
100歩譲ってパラシュート展開が高度で信頼性に不安の有る技術だとしたら, 何故そんな技術をこの実験で採用したのですか? それこそ実験計画を立てた人がバカなんでしょう. そんなことは無いでしょうがね.
どう言い訳しようが, リスクとして想定した以外の所で障害が発生したら, そこにはバカないしボケがいたんですよ. そういった事実を受け止められなければ, バカ・ボケによるミスを減らすことはできません.
# もしもあなたが某国による破壊工作が原因だと考えているなら, 話はまた別ですけど.
Re:バカ最強説 (スコア:1)
あ、もちろん凡ミスだろうと、そこまで罵倒せにゃならんとも思わないけど。
無駄なの? (スコア:2, すばらしい洞察)
もちろんうっかりミスでの出来事ならば誰かが責任とるべきとは思いますが・・・。
ただ、今の段階で失敗を生かしたとしても生かせなかったとしても、それを判断して適切な賞罰を決められる仕組みがありません。
今回の失敗でも、今までに把握していないデータが得られたのならば良いのではないでしょうか。
過去にそういう失敗を積み重ねて、今の技術があると思えば無駄遣いとは言いきれないと思います。
Re:また無駄づかいだな (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:また無駄づかいだな (スコア:1)
そーゆー意味ではやはり競争相手が居るのが一番だと思います。
国土交通省と防衛庁あたりでそれぞれ競合するものを
開発させましょう。
#統合した意味ないじゃん(笑)
「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。」って
状態の時、ある程度コストかかるのは仕方無いと
思うんだけど、「ある程度」の範囲が人それぞれなのは
仕方のないことなのかなぁ。
これぐらい目でみてわかるものに対しても厳しいと、
基礎研究なんてもっと大変だろうなぁ...
個人的には原因追求の過程と結果及び今後の対策が
公表されれば、文句ないですが。
欲を言えば望む者にはお金の流れも公表してほしいとこですが。
そゆ意味では大学や国の研究機関はもっと広報を
充実させないといけないのかもしんない。
例えば、イベントがある時は事前に小中学校をまわって
イベント内容を説明して、場合によっては理科の時間に
当日の実験中継を生徒に見せてもらうとか。
自分等の成果が新聞でどのように報道されているかを
検討して誤解が生じやすいような記事だった場合、
次のプレスリリースでは改善するよう努力するとか。
Kiyotan
Re:また無駄づかいだな (スコア:1)
* 大岡越前の見すぎ [skyperfectv.co.jp]
それを防ぐシステム (スコア:1)
「そうならないことを願いたい」と前につながるし、IDだし、悪意を持った発言や荒らしではないように思うんだけどナァ・・・
#この発言見た後にメタモデしたわけではないので。
Re:マジレス (スコア:1)
> と言われていることと同じなのだが。
なんで壁ですった程度なんだろう・・・・。
今回の「事象(^^)」を例えるなら、よそ見して、電柱にぶつけて大破したのに、
「よそ見をするのは想定外でした」と言って言い訳してるようなものだよ。
Re:マジレス (スコア:1)
壁が見えている所に、何の工夫もせず新車でわざわざ当たりに行くバカは論外だが、
壁との距離をギリギリに詰めながらどう速く走るかを考えているのなら、
もし失敗して壁に擦ってもバカだとは思わない。
宇宙開発なんて、部品の性能を限界まで使うわけで、
車に例えて見れば、擦れる(壊れる)ギリギリのところで走らせようとしてるようなもんでしょう。
最初から事故をまったく起こさず、速く走れるレーサーなんていないよな。
「速くなりたい」って思ったら、やっぱいろいろ練習してる。
あっちこっちぶつけたり、時には谷底におっこちたり、
たくさんの相手とバトルして、こうしてたくさん経験を積んで、
もっともっと本人のセンスを磨くことで、本当に速くなるんだ。
自動車学校で交通法規や初歩的な操作方法を習い、
一般の道路で走って安全に運転する方法を実際に経験していたとしても、
それでクルマの限界の挙動をコントロールして走らせられるわけじゃない。
そのへんの違いを理解せずに「擦ったら免停」とかいう論議を
持ち出して押しつけようとするなんてのは、おかしいよな。
一度の失敗が致命的になることがまったく無いとは言わんが、
一度の失敗でおしまいという世界だったら、
既存の不可能への挑戦など最初から不可能だ。進歩はないぞ。
# 先日、見えてなかった壁で車を擦ってしまってショボーンなのでID。
Re:マジレス (スコア:1)
実験をやって失敗がないなんてことめったにないですよ?
あなたはことあるごとに実験で失敗した研究者=ダメなヤツ→責任とってヤメロ、といった発言をされてますけど
もしも実験がうまくいかなかったごときのことで研究者がクビになるんなら残るのは一度も失敗したことのない人、
つまりまったく実験などしない人間だけになりますが。
実験で失敗するのは不祥事ではないんです。
もちろん怠慢から来る失敗もあるでしょうけどね。
プログラマが
「コード書きました」
「コンパイルしました」
「エラー出たぞ!!」
「お前なにやってるんだ!!?バカが!!お前みたいな無能なヤツはクビじゃ。」
と言われるようなものなんですよ?
もちろん失敗したときのコストはプログラムのミスとは違います。宇宙開発のような大金のかかるプロジェクトでは
より厳重にチェックしなければならないのはもちろんです。
でもプログラミングとは違って研究は「何をどうやれば」正しいのか、本当に問題は残っていないのか、わからないものです。
欧米の研究所でも、仮説どおりの結果が出なかった、ある実験がうまくいかなかっただけで
無能扱いはされないと思いますけどねぇ。
Re:マジレス (スコア:1)
が、locate氏の発言は毎度毎度
「また失敗かよ、責任者クビにしろ」
と言ってるようにしか見えないもので。。。
失敗内容の検討なんか全然してないでしょ?
Re:マジレス (スコア:1)
> 実験をやって失敗がないなんてことめったにないですよ?
その実験の失敗の「質」のことを言ってるんですけど。。。
#それはちゃんと書いてるのに、なんで読み取ってくれないんだろう・・・・。
Re:マジレス (スコア:1)
> 良いでしょうけど国にとってはマイナス(さっさと別人に取って変わられ
> たほうが良かった)って可能性もあります。
まさに私もそう思います。
少なくとも、ポカミスした人間はとりあえず別の研究に移ってもらう(左遷ね)。
その代わり、そこでの敗者復活は用意しておけばいい。
どうしても元の研究に戻りたければ、その研究者はそこできちんと
業績を上げてもう一度認めてもらえば良い。
その業績を持って、再度予算の大きなプロジェクトに参加する。
こうすれば、おのずと優秀な人間が常にプロジェクトに関われるようになる。
同じ研究者が何十年も同じプロジェクトに居座るのはどう考えてもおかしい。
知識やノウハウは人間に付随するものではなくて、
論文や設計図のような形で受け継がれるものなので、研究者が激しく入れ替わったとしても、
プロジェクト自体は継続発展することは可能ですよ。
Re:マジレス (スコア:1)
僕が検討しなくても、代わりに新聞記者がやってるわけで。。。
毎日、日本中で何千、何万と繰り返されている実験の中で、
なぜ今回の「事象(^^)」が記事になったかと言えば、
それは納税者に知らせるべきだと判断されたからでしょう。
さてさて、なんで議論が噛み合ないか少しだけ分かってきました。
研究には年期の入った研究者が重要だと思っている人が多いようだけど、
代わりの研究者なんていくらでもいます。
長くいたら知識が増えると言うものでもないです。
その分、どんどん忘れて行くし。
研究者を一人、プロジェクトから外したとしても、
代わりになる同レベルの研究者なんかいくらでもいますよ。
というか、周りでそのポストを狙っている若くて能力のある研究者が
たくさんいます。
その人たちに研究の機会を与えないならば、それこそ損失でしょう。
Re:マジレス (スコア:1)
> 毎日、日本中で何千、何万と繰り返されている実験の中で、
> なぜ今回の「事象(^^)」が記事になったかと言えば、
> それは納税者に知らせるべきだと判断されたからでしょう。
いや、単に国家予算を使った大きなプロジェクトだった、ってだけの話でしょ。
しかも新聞記者が失敗原因の検討なんぞやってるはずもなく・・・ニュースでたの事故の日の夜でっせ?
それに「飛行機落ちた」としか書いてないし。
それでもこの「事象」は単なる税金の無駄遣い?
Re:なんでパラシュートが開かなかったぐらいでここま (スコア:1)
これが最後のミッションなら良かったのですが, まだ先が有ったんですよ. むしろ今回のは肩慣らし程度のはず(最終的には超音速滑空までを狙う予定)だったので, 言ってみれば先発投手が四球を連発して1回で自滅・降板って感じ. 怒る前に情けなくなってくるでしょ.
Re:なんでいまさら。 (スコア:1)
現場を知らない人間は楽でいいですねぇ。
Re:いまさらじゃないですよ (スコア:1)
下手をすれば厄介な競争相手を作るかもしれないのに
何故に簡単に教えますか…ってところでしょうか。
そのうえ、基本的に彼らは Give & Take が基本ですから、
超音速の技術を教わるには、何か見返りがないと駄目でしょう。
<おふとぴ>
F-2攻撃機の開発時にも、アクティブ・フェーズド・アレイレーダの
技術がアメリカにロハ同然で渡されたとか。本当かどうか不明ですが。
</おふとぴ>
HIKARU
Re:いまさらじゃないですよ (スコア:1)
安全に降りるための超音速滑空と、速く飛び攻撃するための能力を持つ 超音速ジェット戦闘機じゃ、やる事が違いすぎるでしょ。 第一、エレボン機と普通のエレベーター・ラダー持つ機体じゃ 全然操作も違うと思うんだけどなぁ。
Re:なんでいまさら。 (スコア:1)
> ジェット機の設計やってる人間連れて来ればいいって事ね。
反論のパターンが決まってるよな。
そんな誰も言っていない極論を持ってきて、あなたは何が主張したいのですか?
反論になってないのが分かりませんか?
原発反対だと言うと,必ず出てくる愚言、
「それならお前は電気を使うな!」
これと同じレベルだよ。
公開されない技術は存在しないのと同じ (スコア:1)
しょうがないので、今手元にいるジェット機の設計ができる人に、超音速機の設計ができるようになってもらわないといけないわけです。
日本の場合は軍事第一で機密化するアメリカと違い、開発すれば民間企業が独自の判断で使えるようになりますので、民間用に流用できる技術を持てば新しい展開も期待できますから。
有名な話で、形状記憶合金を開発したアメリカの研究所と日本の企業の話があります。
アメリカは軍用機の燃料管継ぎ手に利用して軍事機密化したが、日本は有効利用できないかとアイディアを募り、自動温度調節付きの蛇口や形状記憶ブラジャーなんてモノまで開発したというものです。
たとえすでに開発されているものでも、独占してノウハウを公開しない相手である以上、自力で作り出すしかないのは仕方がないことかと。
--- どちらなりとご自由に --- --
日本でも (スコア:1)
ソフト開発でもそんな感じですから、ハードだともっとうるさそう。