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14940 story

厚労省、「タミフル」についての緊急安全性情報を発表 126

ストーリー by mhatta
深夜に発表ですか 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

さきほどasahi.comに速報が出たが、厚生労働省は国内でインフルエンザ治療薬「タミフル」を販売している中外製薬に対し、10歳以上の未成年患者の服用を原則として差し控えるとの内容の緊急安全性情報を出して医療機関に配布するように指示した。

タミフルを巡っては、国外で使用後に副作用と思われる異常行動が多数確認され、また国内でもこれまで明らかになったもので2件、昨日になって更に2件明らかになったそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • また極端な対応だな。 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by KAMUI (3084) on 2007年03月21日 7時38分 (#1129195) 日記
    1)タミフル服用で「精神神経系の副作用が出る可能性がある [chugai-pharm.co.jp]」のは中外製薬も認めてる。

    2)ただし、同様の症例はタミフル販売前からある為、インフルエンザ脳症の症状である可能性もある。

    3)今の所、厚生労働省は因果関係を認めていない。 [mhlw.go.jp]

    4)マスコミの取り上げ方を見てると、厚労省を叩く傾向が強い様に感じられる。


    ・・・そもそもタミフルは「インフルエンザの症状を抑える薬ではない」事を忘れてませんか?>マスコミの方々。

    元々、タミフルに頼り過ぎだった日本の状況とか、その辺りも押さえて報道しないと意味が無い気がするんだけど、ひたすら「タミフルの所為で子供が死んだ」って切り口ばかり。そうした報道の結果が今回の対応じゃないかとさえ思ったりする。いや、邪推であって欲しいですけどね。

    #こんな状況でパンデミックしたらどうなるのよ?
    • by shiragaoyadi (27158) on 2007年03月21日 11時37分 (#1129274)
      これまで、厚労省の対応は、異常行動が、
      インフルエンザ脳症によるものかタミフルによるものか区別できない、
      というものでした。
      厚労省が上げているデータだけ見れば、そのように見ていました。

      一部の医師の話とTVニュースだけなのでソースは不明確ですが
      1)厚労省の数字は0~18歳くらいまでをひとまとめにしており、
       10歳くらいで上下を切るとインフルエンザ脳症とタミフル群で
       明らかな差がある
      2)インフルエンザ脳症による妄想状態と今回問題になっている
       妄想状態とは行動に明らかな差がある、
      という話がありました。

      そのあたりをきちんとマスコミも整理してほしいのですが、
      そんな難しいニュースは受けない、ということなのか、
      どこも整理、精査してくれていないように見えます。

      また上記が事実だとすると、厚労省が意図的に隠していた、
      とか、先日の研究会の発表が隠蔽工作であった、といわれても
      仕方がないことになりますね。
      親コメント
    • by kitakitsune (25416) on 2007年03月21日 7時47分 (#1129200) 日記
      まあ、BSEやら原子力やら鉄道事故やらの周りの方々の反応を見ていると、
      結局この国は中国4000年的な人治主義国家の一員なのだなあ、とは思います。
      親コメント
    • >#こんな状況でパンデミックしたらどうなるのよ?
      パンデミックみたいな派手なケースでなくても、単純に来シーズンが怖いですよ。今年が流行らなかっただけに。
      死者数もさることながら、社会機能や経済への影響も大きいですからね。

      >マスコミの方々
      ワクチンにしても、タミフルにしても、そもそも感染症ってのが完璧に予防できたり、治療薬があるなんてものではないってことから、もう一度整理して考えて欲しいところですね。「効く効かない」なんて単純な図式だけで理解できると思ったら大間違いです。
      親コメント
  • 天下り (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年03月21日 7時18分 (#1129188)
    法令上は無問題だが、やはり厚労省から中外製薬に天下り。
    http://www.asahi.com/politics/update/0320/012.html [asahi.com]
    今後、多数の薬害訴訟が提起されると予想する。お役所の体質は変わらないね。
    • Re:天下り (スコア:3, すばらしい洞察)

      by ken2 (27347) on 2007年03月21日 11時38分 (#1129275)
      まあ、天下りしていない製薬会社はないような。
      つまり、どこの製薬会社で事故が起ころうが、「やはり厚労省から○○製薬に天下り」となるだけのような。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 7時33分 (#1129192)
    インフルエンザにかかった子供は、タミフルを使わなくとも熱性譫妄という異常な行動が現れることがあるのだが、
    昨今問題になっている異常行動の頻度はタミフル非使用のインフルエンザ患者のそれよりも有意に大きいのだろか。
    そもそもタミフルが必要な程度の症状の子供をほったらかしておくなよとは思うが。
    • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 8時26分 (#1129207)
      熱性譫妄というのですね。 [wmstyle.jp]

      実は私も十代前半で発熱時に錯乱したことがありました。
      ぼんやり覚えているのですが、いろいろ意味の解らない事しゃべって、起きあがって暴れたりして、兄に取り押さえられたらしい(そこは良く覚えてない)です。
      周りで見ていた母は気が気でなかったとか…。
      錯乱が治まった後ですが、病院行って検査しましたよ。結果、脳には特に異常は無かったのですが、子供の時は発熱時にまれにそういうことがある、という説明された覚えがあります。


      そんな経験もあって、タミフルで錯乱という話を聞いても薬が原因と断定するのはどうなのかな、と思います。
      まず、薬の有無に関わらず、子供の発熱時には異常行動が現れる可能性があるという事実を認識しておくことが先でしょうね。

      高熱時の子供は放置してはいけません。
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    • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 17時56分 (#1129521)
      > そもそもタミフルが必要な程度の症状の子供をほったらかしておくなよとは思うが。

      今度は親叩きですか・・・
      すくなくとも、今回の発表のきっかけとなった飛び降り事故は親の制止を振り切ってのものですし、「ほったらかさない」としても、親もトイレも行けば、氷のうの氷を代えたりと一時も目を離さないというのは無理でしょうに。
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  • 驚いた (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年03月21日 9時46分 (#1129219)
    人口動態調査によるとインフルエンザによる死亡は基本死因分類のJ10~J11に分類されています [mhlw.go.jp]。それによるとH17年には1800人がインフルエンザで死亡しています [mhlw.go.jp]が、今回対象となる10~19歳のインフルエンザでの死亡に限ると、H17年に10名ですね。まあ対象の世代は毎年何百万人もインフルエンザにかかっているので、死亡率としてはたいしたコトなさそうです。
    …が、以前の記事によればタミフル服用直後の異常行動死の報告例って1年で1人ペースとか、そんなだったような…。病悩期間の経済的損失を完全に棚に上げるとしても、微妙だなーという気はします。

    その間10歳台の転落死は47人 [mhlw.go.jp]、不慮の事故死は750人。う~ん。

    まあ処方して死んだら訴えますよ、処方せずに死んでも訴えられません、というような世の中の流れがある以上、義憤にかられて処方しつづける医師もいないのでしょうが。う~ん。

    とりあえず役所も製薬会社も、現場の医師薬剤師にすら「危険とは考えていない」とあれだけ言いつづけておきながら、敢えてこのようなインフルエンザシーズンも終わろうかというタイミングで態度を180度転換させて緊急安全性情報を出したわけですから、しっかり説明はしてもらいたいものです。「念のため」じゃ済まされないわけで、統計をナメとんのか程度の説明じゃ誰も納得しません。
    • by WIM (29485) on 2007年03月21日 11時58分 (#1129290) 日記
      21日の朝ズバッ!では、今年の患者数の推移は、例年比(?:すみません比較の対象失念しました)5週遅れになっていて、これからですよと言っていました。
      --
      偏っていないと宣言する人なんて信用できん
      親コメント
  • by hohoho (14727) on 2007年03月21日 7時09分 (#1129185)
    タミフルがインフルエンザ脳症に効くかは、治験の時も調べていないんです
    ただ使いやすい、ということで出す方も、もらう方も薬を、安直にもらいすぎです
    薬は一定の確率で必ず副作用があり得るということをもう少し、、、
    薬がでないとせっかく病院にきたのに、ということも多くのヒトは感じるようですし

    タミフル脳症というものが本当にあるかはわかりません
    確かなのは、インフルエンザ脳症というものはあるということ
    • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 7時35分 (#1129193)
      タミフルはインフルエンザ脳症に効く(かもしれない)ものなのですか。 それとも、(あなたのいう)"タミフル脳症"というインフルエンザ脳症みたいな症状を 引き起こす(かもしれない)ものなのですか。 よくわからなかったのでお聞きしたい。
      親コメント
      • by y_tambe (8218) on 2007年03月21日 12時29分 (#1129311) ホームページ 日記
        そもそもインフルエンザ脳症がどうして起きるのかということ自体がまだよく判ってないのです。なので現段階では「効く/効かない」という判断すら出せないし、タミフルがそれを助長するかどうかも判らない。

        脳症のメカニズムがある程度判ってるんだったら、モデル実験系を何とか考えて、それに対するタミフルの効果から類推できるでしょうが、それができない。なので (1) (これまでの研究でもまだ解明が出来ていないが)インフルエンザ脳症の起きるメカニズムを解明する研究を待つか、(2) もっと直截的に疫学的なデータから因果関係を類推する、しかないわけです。

        で、(2)の方向でのデータの集積から「もしかしたら因果関係あるかもしれん」ということで今回のような安全性情報発表に至った、ということですね。
        まぁリスクがあるものを「ある」と発表するのは、正しい姿勢なんだけど、それで正しく国民が「リスク vs ベネフィット」を理解できるように伝わるかというのが問題ですね。そこらへんをマスコミがバランスよく伝えてくれりゃいいんだけど、これまでさんざん「科学音痴」な報道っぷりを見せつけてくれてるだけに期待はできんよなぁ、というのが正直なところ。
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        • by lunatic_sparc (15416) on 2007年03月21日 12時55分 (#1129324)
          > そもそもインフルエンザ脳症がどうして起きるのかということ自体がまだよく判ってないのです。なので現段階では「効く/効かない」という判断すら出せないし、タミフルがそれを助長するかどうかも判らない。

          その上、タミフルの成分も血液脳関門(だったっけ?)を超えて脳に到達することもあるらしいのでさらに検証が厄介なことになっているようです。

          直接的に効く効かないもありますが、インフルエンザウィルスが増えること自体を抑制できる→脳炎などのさらに重篤な症状を引き起こさないようにできるって考え方もあるようで、直接的にインフルエンザ脳症との関係をうんぬんするのは難しそうです。

          > これまでさんざん「科学音痴」な報道っぷりを見せつけてくれてるだけに期待はできんよなぁ、というのが正直なところ。

          やっぱり、科学万能を信じてしまって明解な答えを期待しすぎる、ってことなのでしょうかね。

          #これは記事を書く人が科学的素養がなさすぎるからなのか、科学的素養がある人が文章が書けなさすぎるからなのか。。。。
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      • by hohoho (14727) on 2007年03月21日 7時47分 (#1129198)
        タミフルはインフルエンザ脳症に効くという根拠は無いということです
        きちんと検証していないけれど、
        効くもしれない、ということに関しては経験的な意味しか持たないので、
        いわしの頭と同程度ということになります
        その事を理解した上で使うヒトをせめる事はしません

        ただ、惰性で飲まないこと、ということです
        親コメント
    • タミフル脳症というものが本当にあるかはわかりません
      確かなのは、インフルエンザ脳症というものはあるということ

      って事は、有る程度以上の数のインフルエンザの患者を2つのグループに分けて、片方のグループAにタフミルを投与、もう一方のグループBには偽薬を投与した場合、グループAの方が異常行動を起こす人が多い(かつ、それが統計的に有意)かどうか、って研究とかはされて無いって事なんでしょうか?
      (倫理的にOKな研究かどうかは置いといて)

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      • Re:インフルエンザ脳症 (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年03月21日 11時25分 (#1129265)
        ここ数年、日本中で何万という人がタミフルを飲んだのに、実例が数例ですよ。
        仮にやったとしても有意な差が出ないと思います。
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  • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 23時12分 (#1129707)
    私は実際にインフルエンザAにかかり、タミフル飲んで効きました。
    夜に39.6度の高熱が出て夜間病院で、タミフルをもらい飲みました。
    次の日の朝には熱が引き、普通に動けるようになりました。

    タミフルが処方される以前は、インフルエンザにかかったとき3日間高熱で身体が痛み、死ぬ思いをしていました。
    高熱が続いた時、突然身体がふわふわ浮いた感じがして、階段から飛び降りたくなる、飛んでも平気なような気分になる事があります。話しかけられても、頭が回らずなんか自分でもわけわからない事を話していることがあります。

    自分にはタミフルがものすごく効いて、いい薬ができた。というのが感想です。
    もし自分の子供がインフルエンザにかかったら、タミフル処方してもらいたいと思っていました。
    ですが、今回のことで難しくなってしまいました。

    マスコミの、偏った報道、薬の効果と政治的な事をごちゃ混ぜにした報道のせいで、選ばれた一部の人間にしか使えなくなってしまったのは悲しい事ですね。
    この選ばれたと言う所が恐ろしい所で、医者の子供や権力を持った人間にしか使えなくなるという事も含まれていると思います。

    タミフル以前には異常行動が無いなどを発言する人たちは、実際にそういう経験をした人たちの話を聞いて勉強し直してもらいたいです。
    実際にタミフルが効いて助かった意見を含めて報道してもらいたいですね。

    (今日、風邪を引いて39.4度の熱がでて、医者で解熱剤を射ってもらいました。タミフル飲んで効くインフルエンザの方が楽なぐらいです。)
  • by hohoho (14727) on 2007年03月21日 7時25分 (#1129190)
    不思議なのはなぜ急に、使用制限をしないということを撤回したのだろう?
    最後の脳症の患者が、偉いヒト?の、家族?
    詳細でてないみたい
  • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 7時47分 (#1129199)
    こういう精神に作用する副作用って、動物実験で確認するのが困難なのよね。ショック症状が起こるとか発熱するとかだとわかりやすいんだけど。健常者に投与しても発現せず、インフルエンザウイルスに感染した人でのみ発現とかいう話だとさらに面倒。

    広く使われている薬だから症例が集まらないことはないだろうけど、他のレスにも出ているインフルエンザ脳症との絡みも問題になる。薬物による精神への作用って「統計上因果関係があるらしい」というところまでしかわからないことが多いし(抗うつ剤なんかも、作用機序がわかってなくて「投与したら効いたから有効」ってレベルでしか薬理が把握できてないものもある)。
  • 全部が本物か? (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年03月21日 8時46分 (#1129209)
    最近のニュースだと、2階程度の「たいしたことない」ケースが目につくんだが、医療訴訟目当てでわざとやってるとかないのか?
  • by Sukesan (10675) on 2007年03月21日 9時50分 (#1129220)
    科学的な調査もろくにせず叩きまくったからこういう事になったんでしょうね。

    これでタミフルの使用制限のためにインフルエンザ死亡者数が増えたら
    それはそれでまた叩くんでしょ?>マスコミ

    まぁ、それに踊らされちゃった視聴者もアレなんですが・・・
    • by mik_naruto (26947) on 2007年03月21日 10時15分 (#1129227)
      高齢者まで含めて禁止すれば、ほぼ確実に死亡者数増えるでしょう。自分もついこないだ処方したばかり。高齢者で肺炎合併しかかってたので怖かった。

      10歳台だったらどうせほとんど死なないっちゃ死なないのです、が、ただ、これで受験を台無しにする人がこのシーズンの受験生の0.1%と仮定すれば、全国レベルだと数百人になってしまいます。某センター試験リスニング用ICプレーヤーの不良率に比肩する高確率であり、処方で1日でも早く楽になるなら処方すべき思っていたのですが、こんなもん出ちゃったら流石に受験生に涙目で頼まれても出せませんよ、と。

      過去には年間165万人に投与されて死亡報告1例の「緊急安全性情報」 [mhlw.go.jp]ってのもあったりして、これが出てくる基準は結構謎なのですが、そうはいっても影響でかいです、これ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 13時15分 (#1129343)
      一部の解熱剤がインフルエンザ脳症を引き起こすか症状を激化させる疑いが
      出たときなんかは、マスコミはこぞってタミフルを持ち上げていたような記憶が。

      あと、児童の集団ワクチン接種を廃止させて製造会社の生産ラインを大幅縮小させ、
      大流行時の対応に危惧の念が出て、代替手段としてタミフルに頼るきっかけを
      作ったのもマスコミだったような。

      #門外漢かつ記憶モードゆえAC
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    • by ken2 (27347) on 2007年03月21日 19時15分 (#1129557)
      って所ですかね。
      あるあるから何も学んでいない。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年03月21日 10時20分 (#1129229)
      今回の件でマスコミだけを叩くのはちょっと違う気がしますねぇ~
      内容を変更した詳細が知りたいですな
      親コメント
  • by xymo (3720) on 2007年03月21日 10時35分 (#1129234) 日記
    一昨年、インフルエンザと思われる急な高い発熱でタミフルを処方してもらいました。
    その後は激しい下痢に襲われ、ひどい時には数十分おきにトイレに通うような状態。
    まさに便器とお友達。
    おかげで痔にもなりました。
    • by enku (15464) on 2007年03月21日 12時27分 (#1129307)
      「インフルエンザと思われる」なので、腹をこわす風邪だった可能性が一つ。
      タミフルの副作用で、下痢は比較的起こりやすいので、その可能性がもう一つ。
      親コメント
  • 本当に重要な問題は、タミフルの乱用による耐性ウィルスの発生ですよ。

    じっさい今の日本のように、低リスクの患者にまで広くタミフルを処方していたら耐性ウィルスが発生するのは時間の問題です。抗生物質の乱用により耐性最近が発生したことから、何も学んでいないのは日本だけです。薬の乱用による耐性ウィルス発生の危険性を学んだ日本以外の国は、タミフルを乱用するようなまねはしていません。だから日本で世界中のタミフルの8割を消費するような状況になっているのですよ。

    特にパンデミック(鳥インフルエンザの人間への感染)が近い将来に起こることが予想されている状況で、数少ない対抗策のひとつを、使いつぶすなんて愚者の行為です。パンデミックが起こった時に、それが耐性を手に入れていたらどうするんですか・・・。いい機会なので、低リスク患者に対するタミフルの処方を保険適用対象外にしてほしいくらいです。
    • by y_tambe (8218) on 2007年03月21日 15時39分 (#1129429) ホームページ 日記
      >何も学んでいないのは日本だけです。
      いや、それはいくらなんでも現状を理解してないです。自国を低く見るにもほどがあるというか、他所の国を高く見過ぎです。むしろ怖いのは東南アジアや中国あたりで、ヒトに使用されるケースよりも、養鶏産業で大量に使われるのが耐性出現ではいちばん怖い。

      タミフルに関しては、日本は市場に回すことよりも国単位で備蓄を考えないといけない状況なんですね。ところが、タミフルの効果が(半ば無責任な形で)報道され、当の医者もばんばん出してしまう。
      本当言うと、インフルエンザのときに、もっとも有効な予防法ってのは「人ごみに混じらない」ってことだし、インフルエンザに罹ったら「とにかく他の人との接触を避け、安静にする」ってのが、流行防止という面では最も重要なんです。ところが、日本だとインフルエンザ『ごとき』で休んでられない、という考え方をする人もたかだか5年くらい前には結構いたし、未だにそういう考えを引きずってしまってる人もそれなりにいます。そこらへんの意識改革ってのももっと必要でしょうね。

      変な言い方かもしれませんが、今回の報道で「タミフルは怖い」という意識が根付くことで、濫用に歯止めがかかる方向に働いたりしたら、それはそれで有意義なのかもしれません。実はそれを見越して、より目立つような形で発表したというのであれば、うまいこと考えたのかも。
      親コメント
      • 中国国内で鶏の鳥インフルエンザ対策として,人間用のインフルエンザ治療薬「アマンタジン」が大量に使用されていた事が以前、トピックス [srad.jp]になりましたね。
         
        これで人類は既にアマンタジンという切り札を失った、と。
         
        国家備蓄に関しては、鳥インフルエンザの恐怖を煽って税金投入の道ならしをしているという意見もありますけど、これに関してはコメントできるだけの知識も情報も私にはないです。
        親コメント
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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