反原発論者、原発関係者を刑事告発する 206
スジが悪いだろう…… 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
反原発活動で知られる作家の広瀬隆氏とルポライターの明石昇二郎氏が、福島県放射線管理リスク管理アドバイザーの山下俊一氏、神谷研二氏、高村昇氏、文部科学大臣の高木義明氏らを「被曝安全説を触れ回ったことは人道的犯罪にあたる」として刑事告発したそうだ。また、原子力安全委員会委員長の斑目春樹氏や東京電力会長勝俣恒久氏などに対しても「大事故は重大なる人道的犯罪でありその責任者である」として同じく刑事告発している(livedoor BLOGOS)。
会見では、「放射能健康リスク管理アドバイザーは安全だと主張して児童を被曝させている」と主張、さらに「原発100km圏内では10年間に10万人以上が癌を発症」「100~200km圏内では10年間に12万人以上が癌を発症」との主張を展開、それだけでなく放射能に汚染された食品などを摂取した場合の内部被曝を考慮すると、さらに癌に発症する人数は跳ね上がるとしている。
しかし、被曝した放射線量と癌の発症の関連性については未だ確定しておらず、また国際的な評価基準に照らしても現状の避難政策や対処については問題があるとは言いにくいところである。チェルノブイリ事故後に報告されたのは小児の甲状腺がんだけ、スリーマイル島での事故ではがんの増加は報告されていないという状況もあり、実際に癌の発症率が増えるかもまだ予測できない。タレコミ子的には今回の告発はスタンドプレーにしか見えないのだが……。
ちなみに、両名は「ヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)」の発表を根拠に「今後50年間で40万人ぐらいが放射能で癌になる」と主張しているが、ECRRは欧州委員会や欧州議会が公式に認めた団体ではない。ECRRについては「欧州議会と何の関係もない反核団体」との話もある。
電力会社のやらせ (スコア:4, おもしろおかしい)
同様のヤラセをやっていたという話も出てきている。
ほぼ確実に2ちゃんねるでは電力会社関係者が推進運動を繰り広げたはずだ。
このストーリーのタレコミ文面を読む限り、臭い。
中立とはいえない視点で、明らかに原発推進よりの立場で書かれている。
#きっと電力会社関係者によって、このコメントはマイナスされます。
国が世論操作の指南書作ってましたの件 (スコア:1, 興味深い)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/254309 [nishinippon.co.jp]
スラドにも多数存在する原発推進派の人たちは、こういう世論操作で
騙されているということまで明らかになってしまいました。
しかも税金を使って。
電力会社がこの指南書を読んで行動しているのか、独自の判断で
ヤラセメールをやっていたのかはわかりません。
Re:電力会社のやらせ(こうすれば良かった) (スコア:1)
関係者各位
○○電力株式会社
○○部○○課
○○
皆様におかれましては,ご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて,○月○日に原子力に公聴会が行われ,
下記のとおりにメールによる意見募集が行われる予定です。
日頃より電力関係の仕事に従事し,知識の豊富な皆様方におかれましては,
公聴会をさらに有意義なものにするために,賛成/反対に関わらず,
積極的に意見をお出し下さいますよう,切にお願い申し上げます。
記
案内のホームページ:
締切り:
環境テロ集団 (スコア:4, 興味深い)
ECRRはシーシェパードやグリーンピース同様、環境テロ集団だからなぁ。
しかも、ECPRの始末の悪さは、シーシェパードやグリーンピースのような物理的なテロじゃなくて事実に基づかない文書や、一部改竄、曲解等を行って、インターネットに埋もれている英知を悪貨は良貨を駆逐する的な方法で汚染し続けているところとECの公式な組織を装っているところ。
さらに、日本の危険厨の理論的根拠をたどると、ほぼECPRの文書にたどり着くところも困ったもの。
ただまぁ、国連とか放射線障害の研究では世界トップレベルの長崎大学等の原論文や原文書を持ってくれば、ECPRが出す文書の嘘がよく解るんですが、(研究費や詐欺が目的とか放射能怖いのあまり周りが見れなくなっている)危険厨は、これらの真実を言い続ける人を安全厨とか御用学者と決めつけて、その内容も読まずに全否定するからなぁ。
それもあって、今後の展開は一筋縄ではいかないでしょうね。
Re:環境テロ集団 (スコア:1, すばらしい洞察)
とりあえずこのストーリーの話はECRRの文書にたどり着いてますよね。
誘導的と批判するなら反証としてICRPにたどり着く危険厨と一般に言われる人の発言と、ICRPの文書を示すべきでは?
原発推進派、大勝利 (スコア:3, 興味深い)
こういう無意味で極端な活動が増えると、 一般層はどんどん反原発運動から距離をとるようになって、 反原発運動の底辺が拡がらない。
だから、こういう人たちの大暴れは、原発推進派は大歓迎でしょうね。 ターゲットにされた人は嫌でしょうけど。
「25年後の原発全廃」みたいな実現可能性のある具体的な政策目標に、力を注がないのはなぜだろう。 いまなら、幅広い賛同を得られると思う。
Re:原発推進派、大勝利 (スコア:1, 参考になる)
目的は原子炉の停止ではなく、賠償金だからでは?
営業活動と言われても仕方がないタイミング (スコア:3, 興味深い)
広瀬隆氏と明石昇二郎氏は、7月15日に共著を出してますよね。
そのタイミングで告発とか、何かもうねぇ…
広瀬氏は本当にスタンドプレーが多いですね。
私は小出氏や今中氏は信頼している危険厨ですが、広瀬氏はその姿勢が嫌です。
恐怖心を煽って世論を誘導してしまおうという手法が。
ジャーナリストってそういう職業なんだって意見もありますが、なんだかなーって思います。
Re:営業活動と言われても仕方がないタイミング (スコア:2)
Re:営業活動と言われても仕方がないタイミング (スコア:2, すばらしい洞察)
>私は小出氏や今中氏は信頼している危険厨ですが、広瀬氏はその姿勢が嫌です。
小出某は研究者を名乗るんならチラウラみたいな作文ばっかかいてないで査読付きの論文を書くべきだ。
そうでないんなら広瀬隆と同じく「作家」を名乗るべきだな。
まぁ、だから助教なんだろうけど。
その「しないこと」を武器にこんなに不遇ですを売る姿勢には反吐が出る
Re:営業活動と言われても仕方がないタイミング (スコア:2, すばらしい洞察)
恐怖心を煽って世論を誘導してしまおうという手法
それならまだマシですよ。言論の範囲内ですから。
今回のは「刑事告発」で、要は「気に入らない意見の奴は牢屋に入れてしまえ」ということですから、言論の封殺行為にほかなりません。
ジャーナリストならジャーナリストの本分を守って、堂々と言論で誰かを批判すればよいのです。言論の封殺行為はジャーナリズムにとっては自殺以外の何物でもないでしょう。言論の封殺がこれまでなにを起こしてきたかを考えれば、まさに「人道的犯罪」以外のなにものでもありません。
# それ以前に、もし業過致傷罪で被害者を明示していなかったら虚偽告訴じゃなかろうか
めんどくさい (スコア:3, おもしろおかしい)
双方とも論理破綻してるので
この際「原発推進派」と「反原発推進派」で対消滅してくさい。
水を飲むと屁(CH4)をこきます
Re:めんどくさい (スコア:2)
ついこの間まで「火力ガー」とか「水力ガー」とか言ってる人が多かったのに。
だから、この際「電力利用派」と「反電力利用派」で対消滅すればいいんですよ。
fj.jokes出身:
Re:めんどくさい (スコア:1)
「原発推進派」と「反原発推進派」で対消滅して
γ線が出てきそうなので勘弁して下さい。
Re:めんどくさい (スコア:1)
「次の選挙は『反原発』を唱えれば受かる反原発解散だ」と言ってる人がいましたが
今の流れからすると「『反管』を唱えれば~」になってる気がします。
原発については両党ともあまり争点を設けず、ただただ管おろしだけが各党の御旗となってる。
ある意味でゆるい大連立状態。
人道的犯罪 (スコア:2, 興味深い)
Re:人道的犯罪 (スコア:1)
朗報です!! (スコア:1, おもしろおかしい)
朗報です!! 心臓病、脳卒中で無くなる方が減りました!!
癌を発症 (スコア:1, すばらしい洞察)
「癌の発症が増加」じゃなくて「癌を発症」なのね。
Re:癌を発症 (スコア:2)
Re:癌を発症 (スコア:1)
原発性二次性癌
#どっちやねん。
ただちに健康への影響はない (スコア:1)
Re:なんで (スコア:5, 興味深い)
しかも、国連がこの件で詳細調査をしたら、強制移住やソ連崩壊によるストレスが原因と考えられる癌が多数見つかったり、アナウンス効果で甲状腺癌の発見率が上がったと考えられるものが多数あったため、LNT仮説は周辺住民に適用するのは不適切で、原発作業員だけに適用するということで落ち着いているのが現状です。
さらに、甲状腺癌の大部分は、まず経過観察をするのが一番なのですが、チェルノブイリ周辺では無条件に近い形で摘出手術をしたため、無駄にQOLを下げただけになった(当時の)子供たちが多いことも解ってます。
Re:なんで (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:なんで (スコア:1)
全世界にまで範囲広げると癌患者の発生数はそうとうなものになりますね。
#当たり前か。
事故以前に安全だと言って原発を推進して(利権を得てい)た人達を訴えて、贖罪させて。
今後我々の生活の安全性とエネルギーを保証されるならそれはそれでいいけど、そうなる?
Re:なんで (スコア:2, 参考になる)
>「原発100km圏内では10年間に10万人以上が癌を発症」「100~200km圏内では10年間に12万人以上が癌を発症」
原文では「癌発症の増加が10年間で10万人」となってましたので、原発に関係ない、もともとの癌の新規罹患数ってどのくらいなのか、ちょっと調べて計算してみました。
日本全国で1年間に新たに癌に罹患する人は2005年で約67万人 [fpcr.or.jp]です。
財団法人がん研究振興財団 [fpcr.or.jp]の「がんの統計2010年版」 [fpcr.or.jp]のデータですが、過去20年は高齢化を反映して罹患率、罹患数とも基本的に右肩上がりで推移しています。
話を簡単にするためにざっくり年間新規罹患者が2011年以降平均で70万人/年と考えると(かなり少ない見通しです)、10年間で700万人。
さらに乱暴に人口に占める比率をそのままあてはめてみると、100キロ圏内って大体300万人くらいだそうですから、
300万/1億2000万人×700万人=17万5000人
10万人増えたら、27万5000人ですか。
#信じてないけどID
Re:頭を柔らかくする本 (スコア:5, おもしろおかしい)
And now for something completely different...
Re:告発する相手を間違ってる (スコア:3, 参考になる)
もちろん俺を含めて原発に反対しなかった政党に投票した連中も。
違憲。
Re:告発する相手を間違ってる (スコア:3, すばらしい洞察)
社会悪か否かは誰が判断するんですか?
独裁者様ですか?神様ですか?
Re:告発する相手を間違ってる (スコア:1)
「責められるべき」だと思うがなあ。
自省すべきだとは思いますね。
不幸を招く判断に対して、無責任な姿勢で良いとは思わないけどなあ。
あなたがどう思うかは、別の話です。無責任でよい、というのが日本国憲法の立場だ、ってことです。
ただ、その判断が間違っていた、と批判するのは自由だと思いますよ。
Re:告発する相手を間違ってる (スコア:1)
なんで憲法の話になったのかわからないですが
違憲な意見を述べたから(笑)。
あなたがどう思うかは、別の話です。
そういうことですね。
ぜんぜん「そういうこと」ではないよ。私が言っているのは、憲法に関して「あなたがどう思うかは、別の話」ってことです。なんて無責任な憲法だ、と憤るのは自由ですけど、憲法が改正されるまではその憲法に従わなければなりません。
もしかして「責められるべき」を「告発されるべき」と解釈したのか。
違うよ。憲法には、「選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない」と書いてあるのだから、文字通りの意味で、「責められるべき」=「責任を問はれるべき」ではない。
Re:告発する相手を間違ってる (スコア:1)
Ryo.F氏は、他人の投票に対して、責任を問う事は勿論、責めることを一切しない。
(憲法にそう書いてあるからすべきでない。ただし、自省はして欲しい、批判するのは自由(?))
ですね。
正しくは以下のとおり:
「責めること」は「責任を問うこと」です。
批判は自由と言うのは、判断ミスに対してであって、責任は問わない。
自ら反省するのは、これはまったくの自由。
憲法が正しくないよと主張する自由は認められてもいますし
まあ、現行憲法は、改正すべき点はたくさんありますが、第十五条第四項(の後半)について、改正すべきと言う主張なんですか?
投票の責任を問われちゃったりしても構わない、と。
大変な世の中になりそうですね。
Re:それなら (スコア:1)
訴えても良いと思いますよ。
あと,鉄道網を充実させずに高速道路ばかりをつくった国も。
アメリカの自動車会社の方は,アメリカで鉄道会社を買収して廃止しまくったのでこの点あからさまでしたよね。
車を使わなくても生活できる社会ならその方が良いと思いますし,それを目指すこともできると思います。
Re:それなら (スコア:1, 興味深い)
>少なくとも今回の福島第一の事故が起きた瞬間に、この事故対応の費用を含めて計算すれば原発がダントツでコストが高くなったのはほぼ確実でしょう。
うん、俺もそう思ったんだけどね、
今までの原発の発電量を控えめに見積もると
1000万kW×24h×356d×20y=1.75兆kWh (wikipediaによると日本の原子力発電は55基で4958万kW)
賠償額を10兆円とした場合、1kWh当たりにすると6円弱の増加となる。
前提の式が超適当なので、幾らでも値は作れるけど、なんとも微妙。
6円じゃ済まない色々な気持ちもあるだろうしね。
Re:それなら (スコア:1)
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home02-j.html [tepco.co.jp]
6円って聞くと微妙感強いけど、1kWh辺りの値段ってこんならしい。
17円87銭から6円増えると、約1/3増。
24円13銭から6円増えると、約1/4増。
増加率としては結構高い気がするなーと個人的には感じる。
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
揚水発電所の効率は30%程度ですので、揚水する時に取り出すエネルギーの3倍程度が必要になります。
そういうわけで、今の原発+火力が減る分を太陽光で代替するなら発電できる時の出力は夜間の電力*3(揚水用)+昼の電力が必要になります。
これだけの出力の太陽光+揚水を建設できる物理的なスペース(当然充分な日射がある)が日本にあるのでしょうか?
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
失礼しました。そちらが正解のようです。
今の燃料費やCO2関連の情勢が変わらない限り、火力は長期的には減らさざるを得ませんし、そのため福島の事故前までは、火力を減らして原子力を50%まで増やすという政府の将来計画でした。
その状況で自然エネルギーで賄うというなら、長期的には将来の原発依存分もカバーできる目処をつけないと、結局電力は不足してしまいます。
これも、ビル影とかが多いので都市部では計算通りは厳しいのではないでしょうか。実際都市部ではせっかく太陽光パネルを設置したのに、近くにビルやマンションが建って台無しというケースがよくありますし。
何とかなるかもしれない...な状況ですと企業が逃げてしまう心配があります。そういうリスクにも反応してしまいますから。
影あるところ光あり (スコア:1)
そもそも「影ができる」って事は、その影を作っているところに太陽電池があればいいって事でしょうが。なので、影の有無に関係なく、単純に総面積で計算すればいいの。
fjの教祖様
Re:影あるところ光あり (スコア:1)
ビルと、その影の形を想像すれば分かると思いますが、ビル影を作っているのはビルの天井よりむしろビルの壁面によって遮られるの面積です。
だからといって壁面に太陽光パネルを付けても、メンテナンスにコストがかかる割に稼働率の低いパネルを量産するだけで、経済的に割に合わないでしょうし、特殊な用途のビルでもない限り窓なしというわけにもいかないのでつけられない部分もあります。
ですから単純に総面積というのは無理があります。
Re:影あるところ光あり (スコア:1)
稼働率の低さからくるコスト高は、メンテナンスフリー化と生産コスト削減で対処すればよい。
それこそ「科学」と「工業」でどうとでもなる問題であり、日本ほどこれらに関しては、おかしな縛りを入れなければ、投資対効果がきちんとでる国は珍しい。なので気にする必要なし。
可視光を通す太陽電池はすでにあります。紫外線で発電するやつが。リンクどこだったっけ…
すごく乱暴に言えば、「多少の効率の悪さ」なんぞ無視するのが一番。高層ビルは単体で建っているわけではなく、互いの壁に反射した日光がとんでもない方向から入り込んでビル内部を加熱する…なんてのはよくある話。だから北面でさえ、太陽電池を貼る価値はある。
# うちのビルも、北からの反射光のせいで、北側にあるトイレの室温が…
「3cm隔てて隣のビル」のような密集ペンシルビルの隣接壁面を除いて、『いいからとりあえず太陽電池貼っとけ』というブルート・フォース戦略で押せば、あとは新聞だの雑誌だのに大量に消費している紙のリサイクル電力をカットすれば、原子力なんぞ不要になります。
だから重要なのは、いかに早く太陽電池を大量に普及させ、従来のビルとかにも貼り付けるか。それが早くなればなるほど、古過ぎる原子炉から順に止められる。
逆に言えば、「先に原子炉を止める」と電力不足になってしまうのだから、太陽電池をどうやってその前に普及させるか、こそが鍵。この場合に効率が…とか考えるのは馬鹿な考え休みそのもの。
fjの教祖様
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
技術開発というのは、難航して予想より遅れたり、青色LEDのように逆に早くなったり、最悪モノにならなかったりと読めませんから、ドイツのようにワーストケースやその対策(ドイツの場合いざダメとなったら隣国から電力輸入と石炭資源、ロシアからのガスパイプラインなど複数の対策がありますから)、どうしても痛みが出てしまう人への救済も想定して政府が現実的な方針を説明して決め、国民も覚悟を決めた上で、結果をフィードバックしながら社会の改造と合わせて時間をかけて進めていくのであれば、チャレンジするのは悪くないでしょう。
ただ、日本の脱原発派にはイデオロギーを動機として「四の五の言わずに即止めろ!」「自然エネルギー一点勝負!」な人が多いので(そしてこれがまた「北風と太陽」で原子力村の閉鎖性を増す)、どうしでも悲観的にならざるをえませんし、本当に彼らの言う通りにやったら相当に悲劇的なことになるでしょう。政治というのはワーストケースも想定して手を打たないと国民に塗炭の苦しみを味合わせることになるものですから。(それに対して菅首相は...)
あと、もし後で原発建設再開の可能性を残すなら、スリーマイル島の事故以来、新規増設をしない間に原発関連技術のロストテクノロジー化が進んだアメリカの二の舞をどう防ぐかも課題になります。
#ワーストケースやその対策をしていないという意味では原子力村も同じですが
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
> あと「宅地」を「商業地」と別のものとされていますが、
> 「宅地」は「住宅地、商業地、工業地等」をすべて含んだ言葉のようです。
あっ、これを見落としてました。
確かにこれは大きな要素ですね。
指摘ありがとうございます。
> 敷地50坪としたら、設置面積の割合は約18%になります
この住宅地での割合を、エイヤっと商業地・工業地等でも使って概算すると
84900×10^6[kWh]*0.18≒15000×10^6[kWh]
程度の方が、より確からしい数字となりますね。
これは年間総使用電力30355×10^6[kWh]の約半分ということになります。
> ということで、オーダーが一つ変わってもおかしくないかと。
> 少なくとも「十分に大きい」は言い過ぎじゃないかな…。
確かにそんな感じですね。
「原発代替」としては、それでもまだ倍程度あるわけで、可能な値かと思いますが、
「原発と火力全部を代替」は現行のコストの安い太陽電池では無理って感じでしょうか。
上記の試算は現状の市販太陽電池にあわせ効率15%を仮定していますので、
将来的に数倍程度、発電能力が上がる可能性があります。
たとえば以下の記事にあるようにNEDOの目標では2025年に効率25%ですので
( http://eetimes.jp/ee/articles/1010/17/news002.html [eetimes.jp] )、
上記試算の1.6倍程度の発電程度は、十分な実現可能性があると思います。
これなら火力のかなりの部分も含めて太陽光で代替できる可能性があるのではないでしょうか。
# 夢物語まで含めると、量子ドット型を安価なシリコンで実現し効率45% (上記試算の3倍) とか
# ( http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201106210016.html [asahi.com] )、
# 量子ドット型の理論限界を63%から75%に改善という話しもあるわけですが
# ( http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110425eaao.html [nikkan.co.jp] )、
# まあでもこれらは本当に安価に実現できるようになるかは未知数ですし…
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
は? キミは揚水発電が原子力で動いていると思っているのかね?
あれは需給バランスの一時的な崩れを補正するものでしかない。発電機構には全く依存しない。なので
- うかつに発電量を増減できない原子力 : 昼夜の消費量が不均等な消費
でも使えるが
- 昼夜で発電量が極端すぎる太陽光発電 : 昼夜の消費量がそこまで不均等じゃない消費
に対しても使える。
昼揚水して、夜発電するのは、太陽光発電を前提に考えれば当たり前の機構だ。
fjの教祖様
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
まず火力は高騰を続ける燃料費とCO2(排出権)の問題があり、いずれも外国から買わなければなりません。(しかも日本は外交下手で他国より不当に厳しい制限を課されています)
そして、今はとりあえず火力で凌ぐためにこれらを買いまくって日本は貿易赤字に陥っています。
しかし日本は工業で稼いで自国の農業生産能力を大幅に越える人口養うために(これまた高騰し続ける)食糧を海外から買って回っている国ですので、これが長期化すればいずれは外貨が枯渇して飢餓に陥りますし、そもそも燃料を買えません。さらに付け加えるなら電力不足で企業の海外流出や付随して技術流出や頭脳流出が広がれば、日本はさらに稼げなくなり悪循環に陥ります。
つまり日本社会を持続するには火力の出力は貿易赤字にならない範囲に限定されます。
自然エネルギーも風力も太陽光も、気候の変動の大きさや人口密度の高さ、急峻な地形などで敵地はあまりありません。(ロクに発電できなかったり故障つづきだったり)
そういうわけで、どうしても原発が嫌なら選択肢はエネルギーの消費を劇的に減らすしかありません。
それには、国民意識や価値観、ライフ&ワークスタイル、産業構造、社会や都市や国全体の構造など多岐に渡る大変革と、人口始め国家規模を自然エネルギーと補助としての火力エネルギーと自国の農産物だけで支えられる規模に縮小することが必要になります。
それでも、50年ぐらいかけられればまだ激変まではいかないかもしれませんが、その場合原発の寿命から考えて今後20年程度は原発の新設を続けることになりますし、それより短縮するなら度合いに応じて失業や移民放出など激痛が出るでしょう。
#と書いていると原発推進派とか国士様とかネトウヨ扱い
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
太陽光の最大の問題はメンテナンスではなく、そのエネルギー密度の低さなのですけど。
しかも日本は平地が少ないので、住居や産業用の土地と食い合ってしまいます。だからと言って斜面に作っては日照時間は大幅に減って平地でも12%といわれる稼働率はさらに下がってしまいます。
建築物に強制的につけてもビル蔭だらけです。つけることは可能でも必要な電力が選られるでしょうか?
コストに関しても、設置工事費と化学的に本質的な部分で火力並に下げるのは厳しいと聞いております。
さらに蓄電手段にしても、電池メーカーは一生懸命研究していますが、現状を見ると今後数年とか20年程度で何とかなるというのは夢見すぎでしょう。
#自然エネルギー派は夢想家が多いですね。技術は魔法ではありません。
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
> 太陽光の最大の問題はメンテナンスではなく、そのエネルギー密度の低さなのですけど。
それはあまりに当たり前の前提条件ですので、さきほどの書き込みでは書き忘れてました。
太陽光の欠点に関するgedoさんの指摘が的外れであったということ自体には、特に誤りは
ありませんよね?
> しかも日本は平地が少ないので、住居や産業用の土地と食い合ってしまいます。
いいえ。
太陽光の場合、住居や商工業設備と問題なく同居できます。
「食い合う」という発想自体が誤りです。
火力・水力・風力・原子力のような、他の設備と同居できない発電方法の発想に
縛られていませんか?
> だからと言って斜面に作っては
その発想が誤りです。
> 建築物に強制的につけてもビル蔭だらけです。
他の設備に同居するのであれば、面積的に相当のマージンがありますから、
このことは問題になりません。
>> 太陽光に関する問題は、コストと、冬場の蓄電手段でしょう。
> コストに関しても、設置工事費と化学的に本質的な部分で火力並に下げるのは厳しいと
> いております。
電力会社が持つ設備のコストとしては、だいぶ先の話になるでしょうね。
しかし、利用者側が持つ設備のコストとしては、今後4年とかそういったオーダーで
解決できると予測されています。
太陽光発電はgedoさんが指摘されている通りエネルギー密度が低く、利用者側に設備を
おくことになるのは必然ですから、十分合理的な普及のシナリオと言えるでしょう。
> さらに蓄電手段にしても、電池メーカーは一生懸命研究していますが、現状を見ると
> 今後数年とか20年程度で何とかなるというのは夢見すぎでしょう。
失礼ですが、gedoさんは、電池業界の価格予測を全くご存知ないのではないでしょうか?
蓄電池のコストは今後5年で半額、その後5年でさらに半額というペースで安価になって
いくことが予測されています。太陽光発電設備のごく近くに設置した蓄電池により、
分散発電・分散蓄電を実現するのは、確実とはいえないまでも「夢見すぎ」というほど
遠い予測ではありません。
そもそも20年後に完全に置き換えている必要はないのです。自然エネルギーへの転換は
徐々にしか進みませんから、そのペースで置き換えできれば十分なのですから。
> #自然エネルギー派は夢想家が多いですね。技術は魔法ではありません
# 中学生でもできる掛け算で出るような結果さえ大幅に間違って予測するgedoさんよりは
# 現実的かと思います。 :-)
# 具体例: http://srad.jp/hardware/comments.pl?sid=529994&cid=1943206 [srad.jp]
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
ただ、今は実験とか理系教科が苦手な教師が増えているので、実際にちゃんと授業ができているのかは謎です。
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1, 参考になる)
> ちなみに冬季の問題もおおむね解決済みですね。
> 稚内のメガソーラーが実証研究を終えて市に移管されました。
> さすがに冬に関してここより条件悪いトコはそうないでしょうし。
うーん (証明する手段はないけど) 私は #1989999 すなわち太陽光推進派なんですが、
稚内で解決された冬季の問題っていうのは、発電量が少ないんじゃないかって懸念の
ことですよね。それはあまり問題にならないと思います。
問題は冬場のピークに対応できない(蓄電技術が必要)という方で、それは今後十数年
くらいなら揚水で対応できる範囲内ですが、その後まで考えると、やはり解決していか
なければならない問題だと思います。
ちなみに、私はメガソーラーにもあまり乗り気じゃなかったりします。
メガソーラーをいくつか作っても、電力的にはたいした数字になりません。
太陽光を実用にするには、もっと遥かに広い面積が必要で、その本命は、
住宅や商工業設備への同居だと思います。
そのために最も必要なのはコストの改善です。
現段階でも、補助金のおかげで、住宅用太陽電池は導入者にとってはペイできるんですが、
これは補助に頼った話にすぎず、代替エネルギーとして本格的に普及させる上ではやはり
問題です。あと数年後には太陽電池でgrid parityの実現が予測されていますから、本格的
に使えるようになるのは、それからでしょうね。
Re:主義主張を通す前に・・・ (スコア:1)
ウランって天然自然に存在する物質だろ?
原子力は自然エネルギーじゃないのか?
エネルギーは全部が自然に存在するんだから、自然エネルギー万能に決まってる。
the.ACount
Re:最近のトンキンの発狂っぷりは異常 (スコア:1, すばらしい洞察)
口蹄疫、鳥インフルエンザ、SARSはいずれもウイルスが原因です。
拡散を座視すれば爆発的に増加し、パンデミックに発展してしまうのです。そこが放射性物質とは全く異なります。
かつ、SARSは人間から人間へ感染するウイルスです。出荷とか全頭検査の例に挙げるのは間違いですね。
# あなたのおっしゃっているのがSARS [wikipedia.org]ではなくSaaS [wikipedia.org]のことでしたら、個人的には拡散防止に賛成。