「デジタル放送専用DVDレコーダも私的録画補償金の対象内」との文化庁の見解に、経産省が異議 186
ストーリー by soara
縦割り\ (^o^)/ 部門より
縦割り\ (^o^)/ 部門より
hylom 曰く、
昨年文化庁が「アナログチューナーを搭載していないDVDレコーダーは私的録画補償金の対象である」という見解を示して話題になったが、この問題に対し経済産業省が文章で「文化庁の見解は文化庁が独自で出したもので、経済産業省は合意しておらず、また関係者間での合意も完了していない」と回答した(私的録画補償金に関する、経済産業省の回答を受け取りました)。
私的録画補償金管理協会(SARVH)は文化庁の「デジタル放送専用のDVDレコーダーも私的録画補償金の対象」との見解をもとに、デジタル専用レコーダーの補償金支払いを拒否した東芝を提訴している(ITmediaの記事)が、その根拠が崩れたことになる(「デジタルチューナーの私的録画補償金問題、文化庁の暴走であることが確定」)。
シェーンのときも (スコア:5, 参考になる)
独自見解に過ぎないものをあたかも確定した事実であるかのように言い張ってたよね。
1953年公開映画の著作権はやはり切れていた [srad.jp]
そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:5, すばらしい洞察)
発生する損失の根拠も曖昧のままお金を徴収するのは詐欺同然だと思います。
Re:そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:3, 参考になる)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E7%9A%84%E9%8C%B2%E9%9F%B3%E9%8C%B2%E7%94%BB%E8%A3%9C%E5%84%9F%E9%87%91%E5%88%B6%E5%BA%A6#.E8.AB.B8.E5.A4.96.E5.9B.BD.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E5.90.8C.E6.A7.98.E3.81.AE.E5.88.B6.E5.BA.A6
諸外国における同様の制度 [編集]
ドイツ [編集]
ドイツ(西ドイツ)は1965年、世界に先駆けて報酬請求権制度を採用した。当初はテープレコーダーの価格の5%を補償金額としていたが、のちに記録媒体も対象に加えられた。また、2004年にはPCに搭載された汎用ハードディスクに対しても補償金を支払うようメーカーに命令する判決が裁判所で下されたが2008年10月に最高裁でPCの汎用ハードディスクは補償金の対象外であるとする逆転判決が下された[3]。
なお、EU加盟国ではイギリス・アイルランド・ルクセンブルクを除き補償金制度が導入されているがその範囲や金額は各国まちまちである。欧州委員会(EC)では域内の制度を統一するための指令制定に関する議論を行っていたが将来の制度廃止を視野に入れて段階的縮小を重ねているフランスの反対を主な理由に2006年12月、統一指令の制定を断念した。
アメリカ合衆国 [編集]
アメリカは1992年にAHRA(Audio Home Recording Act)を制定して著作権法を改正し、デジタル録音についての補償金制度を導入した。なお、映像の私的録画に対する補償金制度は日本とは異なり導入されていない。
カナダ [編集]
カナダではカセットテープやCDなどの「聴覚的記録媒体」に対して補償金制度を導入している。更に2003年にはiPodなどにも同様の補償金制度を導入しようとしたが、最高裁は「iPodなどの記録媒体が内蔵されている録音機器は、法律上の『聴覚的記録媒体』に該当しない」旨の判決を2005年7 月に出した。これを受け徴収した補償金は支払った消費者に返還された。
同国の私的録音補償金管理協会(CPCC)は最高裁における敗訴以降もiPod1台につき75カナダドルの補償金を新規に導入するのを始め、現行の補償金を軒並み増額するための著作権法改正を実施すべきであると主張しているが[4]、2007年に提起した第二次訴訟においても連邦高裁で全面敗訴となった[5]。
Re:そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:3, 興味深い)
ええ、一応筋は通っていますね。
ただし「補償金制度成立時点の状況においては」という留保がつきますが。
以前は、いくつコピーを作成できるかとか、使用権を一定期間に区切るとかの管理はできませんでしたが、今では抜け穴が無いとはいえないものの、ある程度実用に足る方法はできてきています。
また、消費者側の価値観も変わってきています。
音楽や映像という著作物は文字通り「消費する」と表現できるような短期間の利用が多くなり、さらには視聴する時間・場所だけを自由に動かしたいというタイムシフト・プレースシフトという考え方も生じてきています。
そのような時代となった今、すべての権利関係を十把一絡げに扱う補償金制度が消費者の指向にマッチしないのは当然のことです。
ここでのカキコミも「補償金を払ってもいいからもっと自由に」とか「コピーなどしないのに補償金を取られるのはおかしい」など、様々な意見が出ている通りです。
ですから権利者側は、現代にマッチしたライセンス形態を自ら提案すべきです。
たとえばコンピューターソフトウェアの業界では、「1ユーザーであれば何台のPCで利用しても可」「1年ごとの契約で、実際に使う期間だけ利用料を払えばいい」「1メディアで家庭内のPC3台までインストール可能」など消費者のニーズに合わせたライセンス形態は増えてきています。
音楽や映像だけそれができない事情なんてないですよね?
別にCDというメディア縛りの永続ライセンスや、放送時点以外での視聴禁止という使い勝手の悪いライセンス以外提供する気はなく、それ以外はすべて補償金でまかなうというのも別に構いませんが、そのせいで消費者に見捨てられたとしても、「ネット社会の弊害」や「文化の衰退」などという的外れな議論にすり替えないでください。
また、権利とその対価に対する自分たちの考え方を消費者に啓蒙・交渉・説得することを避けて、メーカーを介してこっそり徴収しようとしないでください。
補償金の代理徴収をやめると表明したメーカーの主張は、著作権者の権利を決して認めないというものではなく、「消費者の納得を得られない状況では協力できない」というものです。
権利者は主張に筋が通っていると思うならば、どうぞ自ら矢面に立って、直接消費者の目にさらされてください。
Re:そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:2)
> ええ、財産権つまり基本的人権である著作権とは異なり、私的録音の権利は補償金とバーターで
> 手に入れたものにすぎないということを理解していただければ十分です。
他のコメントにもあるように著作権法では補償金とは無関係に私的複製の
権利が規定されていますな。
>> そのせいで消費者に見捨てられたとしても、「ネット社会の弊害」や
>> 「文化の衰退」などという的外れな議論にすり替えないでください。
>議論をするなということは、言論を封鎖するということでしょうか。
「すりかえるな」を「議論するな」とすりかえるのはやめましょう。
Re:そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:2)
いや、その解釈はどうだろ。私的複製に対する補償が必要だという概念は必ずしも必須とは思えないけど。
権利者が後からどんどん要求を増やしてきて、それに応じただけで。
いや、権利者の適切な収入を補償することは必要だとは思うけど、例えば他の手段であってもそれは構わない気がする。
Re:そもそも私的使用の範囲内でのデジタルコピーによる著作権者の損失って何? (スコア:1)
それは、いつ頃のどの国の話でしょうか。
日本法においてはデジタルコピー機器の普及に対応して補償金制度が導入されましたが、補償金制度の導入前から私的複製は許されてましたよ。
# For man might be free./人は自由になれるかもしれないから。
金払うかDRMかの二者択一なら (スコア:5, すばらしい洞察)
私的録画補償金を消費者が負担してもいいから
コピーフリーにしてくれ、という方向の話は無いもんなんですかね。
最近のAV機器のあまりのガチガチぶりに辟易してるし
そのせいで技術革新もスローペースになってるように見えるので、
少なくとも私は金払って緩和できるなら緩和してほしいと思ってるのですが。
Re:金払うかDRMかの二者択一なら (スコア:2, 興味深い)
>私的録画補償金を消費者が負担してもいいから
>コピーフリーにしてくれ、という方向の話は無いもんなんですかね。
私的録画補償金を著作者に直接支払う方式が良いんじゃないですかね。今のシステムだと、稼いでる人のところに一番金が行く訳で(確かそうですよね?)、私のようにメジャーには興味がなくて知名度はなくても才能のある人を応援したい人向けのシステムじゃないですし。
確か、私的録画補償金の目的って文化の保護がどーのとか言ってたような気がするので、稼いでる奴にはお金が落ちなくて稼げない人やアマチュア系の才能のある方に大量に金が落ちるシステムにすれば、裾野も広がるし、世間の理解も得られやすいんじゃないかなぁ、と思ってるんですがどうなんでしょ。
というか、何もしなくても金が落ちてくるシステムって、時間が経つと寄生虫がたかって食い荒らすようになるから基本的に止めて欲しいっす。
Re:金払うかDRMかの二者択一なら (スコア:2, すばらしい洞察)
> 金払うかDRMかの二者択一なら
どこから択一なんて話が出てくるんでしょう。
彼らが望むのは「どっちも」ですよ。
Re:金払うかDRMかの二者択一なら (スコア:1, すばらしい洞察)
> そのせいで技術革新もスローペースになってるように見えるので、
> 少なくとも私は金払って緩和できるなら緩和してほしいと思ってるのですが。
しかも、ガラパゴスな規格に直接のコストはもちろん、開発のための莫大な投資を
強いられるので、海外企業と比べたときにどんどん競争力が落ちていっていることに
経済産業省は気づいているだろうか?
(たぶん気づいてはいるだろうけど)
つまり、権利の主張は悪くないけど、プロテクトによって利用者が辟易して
買わなくなる上に、競争力低下による国内の機器製造メーカーの力が削がれて
景気にも悪影響を及ぼしていると思うのだが・・・。
文化庁は気づいてないだろうが・・・。
どうしてもやりたいなら、権利者側でワールドワイドで合意してからにしてくれ、
と思うのだが・・・。
開発力以前に余計なコストの問題が(Re:金払うかDRMかの二者択一なら (スコア:2, 興味深い)
東芝が補償金払わないと言ってるのは、まさにそこの問題を表面化させるためなんじゃないですか?
こちら(メーカー)はガラパゴスなDRMの部分の開発費と録画補償金で日本仕様のためのコストを二重に払っていて、その負担を消費者に転嫁して高コスト製品を販売してきたけど、マニア層はDRMの事を分かってるから買い控えがちである上に海外から入ってくるローコスト製品に押されつつあるのもあって消費者に転嫁するのは厳しくなってきてる。
「日本独自の事情で二重に余計なコストを払わされた上に消費者がついてこないのだから、DRMが必須にされてる以上法的根拠が薄い上に消費者の支持を得やすいと思われる録画補償金は払いませんよ。(それでも払えというならDRMから放送規格まで全てガラパゴスの日本市場から撤退してもいいんですよ、ウチは中国と欧米市場での儲けを使って日本市場向け製品のコストを補填しているんですから)」
と言うのが東芝が突きつけてる言い分だと思いますよ。括弧の中は明言していないかもしれませんが、要はそういう事でしょう。
これはMIAUの照会への回答 (スコア:5, すばらしい洞察)
いきなり「回答した」とあるので文化庁に対して紙が出たのかと思ったら
MIAUが照会して、MIAUに対して出た回答を、MIAUが公表したわけですね。
こういうやりとりして言質取るのってけっこう大変なんだから
誰の労力で得られた文書なのか、きちんと書いてあげてくださいよ。
Re:これはMIAUの照会への回答 (スコア:2)
まったくですね。
まずは、コピワンにどれほどの効果があるのかを考えるべき (スコア:5, すばらしい洞察)
自宅でテレビ番組をDVDやらBDに保存されることが経済的に見てどれくらいのデメリットかをもうちょっと正しく評価すべき、というか評価する努力をするべきだったのではないだろうか。
今回の件で文化庁に対する消費者とメーカーの信頼は二重底に突入してしまったわけで、今後フェアユースやらいまだ決着のついてないフェアユースやらiPod課金やらで調整役として認めてもらえない公算が高い。
今まではCPRAやらRIAJやらが大暴れしてもなんとか落としどころを探りに来てもらえたけど、文化庁が信頼できないとなると著作権分科会やらの会合で相手にしてもらえなくなる。
実際、薬事法改正問題でひどい対応をした厚生省がケンコーコムに行政訴訟されたなんて例もあるわけで、文化庁を相手にせずに交渉する方法はたくさんある。場外乱闘前提で話し合いに応じてもらえなくなると、文化庁という文科省の末端部門しか後ろ盾がない権利者団体にとってきわめて深刻な事態になる。
本当にコピワン、ダビ10は必要だったのだろうか? DRM付きなら将来的には補償金は縮小するという口約束をした一方で、コピワンだのダビ10だのを一生懸命推進していたわけだが、今の状況からすると補償金の縮小なんぞ全く考えてなかったと思われてもしょうがない。
無料で流してるテレビ番組を録画させないことがそれほどまでに大事だったのか? 視聴率の都合で録画視聴されたくないテレビ局関係者はともかく、出演者の立場であるはずのCPRAやRIAJにとって利益になることだったのか?
今となってはもはや手遅れという気がしないでもないが、権利者はこのあたりをもうちょっと詰めてから要求を発するべきだったのではないだろうか。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
事業仕分けがもうすぐありますが (スコア:5, 興味深い)
何処にぶら下げるか散々迷いましたが、トップにぶら下げます。
例の悪名高い?事業仕分け第二段が四月にも行われるようですが、これに関して何処を俎上に上げるべきか鳩山総理の政府サイトが募集しています。(一応今月23日まで)
JASRACにしてもAribなどの地デジ関連法人にしても、大半が(2)政府関連公益法人に当たるので(残りは独立行政法人か監督がついていないただの任意団体か地方公共団体の下部になる)、一人でも多くの人が運用実態や不公正さに不満があると言う意思表示をすべきなのではないかと個人的には思いますが。
# 後、検閲を後押ししてる日本ユニセフ協会やインターネットホットラインセンターも
# 政府関連公益法人の筈です。特に後者は警察官僚がバンバン天下ってるので。
いくら前回の「事業仕分け」がでたらめ極まりなかったからといっても、この手のロビイングはやらないよりはやったほうが影響力が大きくなると思いますので。
特に、内閣府の国家戦略会議の中の人にしても、この手の問題について確信犯で規制強化を進めてる人は極一部で、後は「何もしらないからその手のエキスパートに追随してるだけ」であると思います。
従って、こういう形で国民の反発が大きい事の認識すら碌にされてない訳で…まずは批判や不快感を認識してもらうことから始めるべきなのかも。
「経産省が異議」は言い過ぎ (スコア:3, 興味深い)
「文化庁の見解が経産省との合意のもとで出されたものではない」という事実が確認されただけで、
見解の内容に関して経産省は何も答えていません。「経産省が異議」と言うのは明らかに言い過ぎです。
今後、経産省が文化庁の見解に同意する可能性も残っています。
言質を一切与えない、典型的な役人的回答が得られただけの話です。
Re:「経産省が異議」は言い過ぎ (スコア:1, 興味深い)
「経産省と合意が取れてない」という事実は「現段階では、補償金をかけるだけの準備が整っていない」とは言えますね。
東芝側の主張は、「将来的に補償金は不要と結論づけるべき」ということではなく「今は合意が整っていなく時期尚早」というだけの話なので、この回答だけで十分。
補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:2, すばらしい洞察)
一方で保護を外したい人は外すことが可能。原理的に不可能な複製禁止に無駄な開発費を費やしている。
ちゃんと技術者は完璧な保護は不可能だと宣言するべきだと思う。中途半端が一番不便。
CPRM/AACSなんていらないよ。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:2, すばらしい洞察)
理屈で納得するならまだしも、
複製禁止を外すためなら金を払いますなんて、それこそ権利者の言いなりじゃないですか。
暴論突きつけながら「外して欲しけりゃ金を出せ」って。
「テロリスト共に一度でも妥協すれば、勝ち目は完全に失われると思え」とはジャック・バウワーの言。
中途半端が一番不便だというのは同意できるけど、だからってそこで妥協するのは最悪の選択だと思う。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:3, 興味深い)
権利者はこう言うでしょう。暴論突きつけながら
「買ってほしけりゃプロテクトは一切するな」
と脅されてるって。
お互いに暴力は用いていないんだから、権利者も消費者もどちらもテロリストではありません。暴論は暴力ではない。
この問題は売り手と買い手の値段交渉にすぎず、どちらもそれなりに妥協する必要があります。まったく妥協がない場合、売買が成立しないだけ。そうなると、権利者と消費者の両方が損をします。
この問題は、コピーレフト信者や、自分の利益しか考えない権利者がかたくなに
「妥協するな!」
と叫ぶのでますます解決が遅れる。
くりかえしますが、売買交渉であるかぎり売り手と買い手がお互いに歩み寄って妥協点を見出さないと解決はなく、解決しないかぎり権利者も消費者も、欲しいものはお互いに手に入りません。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:4, 興味深い)
それはそうなんだけど、そうやって粛々と買わないという選択肢を選び続けているうちに、海外のシェアを持つ小売が上陸してきて、日本の小売が全滅していくのを見るのも消費者としては切ないですよ。「国内の人間が買ってくれなかったから負けた」なんて恨み言を言われるかもしれないですけど。
#昔のCDのCCなしバージョンのリリースをずーっと待ってるのでID
LIVE-GON(リベゴン)
そういう状態に追い込んだのは (スコア:1, すばらしい洞察)
消費者ではなく、世界の潮流を読めない・耳目を伏せる
欲の皮が突っ張っただけの無能な権利者の責任です。
通信は既に国境なんて無きに等しい状況となっている事に対応した
ビジネスモデルをいち早く構築してきた海外の小売業が
日本の消費者が望む利便性と商品を適正な価格で提供すれば
私はそれでも構いませんよ。時流に合わせて己を変えず
エゴをごり押しするだけの衰退産業が国内に居座り続けるより
その方が全体の幸せです。
だいたい、コンテンツの中身は文化だろうが、それを流通させる
産業を文化と言う時点で負け確定だろう。
そもそも日本国内で文化と呼ばれる産業は旧態依然とした
競争力のない衰退産業ばかりだ。
国内・海外で強い産業は文化とは呼ばれていませんよ。
Re:そういう状態に追い込んだのは (スコア:1)
お金の取り立てを代行する団体だとか、販売会社とか、流通といった、既得権益を持っている
中抜きの組織が癌なんだよな。隣接権のあたりというか。
補償金制度は複製自由化の必要条件ではない (スコア:3, 興味深い)
この問題は売り手と買い手の値段交渉にすぎず、どちらもそれなりに妥協する必要があります。まったく妥協がない場合、売買が成立しないだけ。そうなると、権利者と消費者の両方が損をします。
異議あり。
これは「売り手」と「買い手」の問題じゃないでしょう。なぜならば、「権利者」と「売り手」はノットイコールだからです。
著作権は人間ならば誰でも持ちうる権利です。貴方のように、「権利を行使して商売している特定の権利者集団」の楽曲をどうしても聴きたい人(買い手)は妥協したくなる場合もあるでしょうが、「特定の権利者集団」に属さない音楽を作る権利、それを嗜む権利を持つ人にとっては「勝手に人の権利を売り払うな」ということになります。
「音楽」という普遍的な権利を「一部の音楽権利者」が独占運用しようという、ルール違反を指摘しているわけで、ここにお互いに歩み寄って妥協する余地なんて無いでしょう。公権力を伴うルール違反は、暴論(戯れ言)では済まない、将に暴力ですよ。
特定の権利者集団が専用メディア、ハードを立ち上げて、DRMでも補償金でも好きな制度運用してくれる分は全然構わないですけれども。これならば、特定商品に関しての「売り手と買い手の値段交渉」が成立しますし。
#世界で、他業種で、広く使われている汎用品に手前勝手なルール押しつけんなよ。押しつけたければ手前で場所作ってやれ(DRMでも補償金でも好きにしろ)。パイの大きい汎用品で商売やりたいなら、汎用世界のルールを受け入れる妥協くらいしろ。
そもそも、私的複製自由化を特定権利者集団に求めるのに、なんで「補償金」って形で全ての消費者も巻き込もうとするのでしょう?欲しい楽曲について、私的複製フリー契約をできるように「売り手と買い手で値段交渉」をするのが筋ではないでしょうか。
従来のCDでは私的複製を防ぐ手段が無かった為、特別ルールとして「補償金制度」が必要でした。現在のオンライン配信ならばそれができる筈です(配信時に必要な金取ってDRM切ればいいだけ)。
私的複製自由化実現のために、「補償金制度」は必要条件ではありません。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:3, 興味深い)
どう結論づけるかは賛否あれど、早急になんらかの答えは必要でしょうね。
グレーゾーンのままはまずい。
今やうちにはTVも見ないし、日本の音楽も買わなくなった。
日本の音楽やTV番組に触れる事がなくなった最大の理由は内容がゴミだからであって決して保証金制度のせいばかりではないのですが……
だけど、そうでない理由もありました。
以下の実例が我が家にもあったのです。
携帯音楽プレイヤーを利用しています。
USBに差し込んで充電しつつOgg Vorbis形式でファイルを突っ込むという大変シンプルなものです。機能もない安物ですが、万が一壊れても怖くないので稼働率が高いです。
さて。
うちのデスクトップ(GNOME)は、
何も考えずに音楽CDをかけるとライブラリを作るか尋いてきて、
そのままワンクリックでOgg Vorbisで書き出してくれます。とても便利です。
ですが、プレイヤーには結構たくさん入ってるはずなのに、改めてみると日本の歌がない。
少ない、のでなくほとんど皆無。音楽CDはたくさん持っているのに。
で、理由をふと考えるに……音楽CDを手にとった瞬間にあるようです。
そう。
パソコンや単体売りのHDDからも徴収せよと叫ぶ彼らの凄まじいばかりのカネ、カネ、カネへの執着の記事を思い出してしまうのです。
もちろんこれは考えすぎ、というか完全に気にしすぎです。
だけど、そもそもこんな携帯プレイヤーに入れる選曲なんてその時の気分でするものですよね。
私もそうなわけで、手にとった瞬間に「なんとなく気分的にひっかかる」ため、
そのまま選ばずにすませてしまうようです。
で、日本の曲やCDをプレイヤに入れなくなった。
入れないという事は普段聴かないって事で、
普段聴く音楽ジャンル自体が既に変わりつつあります。
以前は大量の日本のCDを買ってたのに、とうとう去年は国内ものを一枚も買わず終いでした。
全て海外の輸入盤となりました。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:2, すばらしい洞察)
要はバランスですよね
無ければ無いでどうとでもなる娯楽品のくせにずいぶんと強気だなあ
というのが個人的な感想です
No Music No Life なんてのは、所詮売る側の事情なんですよ
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:4, おもしろおかしい)
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:5, おもしろおかしい)
No money, No money!
(心の叫び)
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:3, おもしろおかしい)
FOXYのほうから来ました。
ジャックバワアーのキャラクター使用料金、 10,024円
ドラマ 25のスクリプト使用料金(1行につき) 3,024円
消費税 652円
計13,700円を 3月15日 までに・・・
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:2, すばらしい洞察)
東芝松下は保証金を払わない代わりに複製禁止を徹底した商品を出す。それ以外のメーカーは保証金を払いコピーフリーの商品を出す。
消費者は欲しい方を買えばいいし、自ずとどちらが望まれてるのか決まるのでは。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:2)
> 原理的に不可能な複製禁止に無駄な開発費を費やしている。
実用品なので、ある程度の手間、難易度があれば充分だから。手間をかけるくらいなら、小銭を払った方がマシと思わせることさえ出来れば良い。違法、もしくはグレーだと一般に周知させられれば、簡単でも手を出す人は少なくなるし。
著作権で商売をしている企業は、今までは実は物販で利益を得ていて、顧客もモノを買うから金を払うという面があった。だから、簡単にコピーできると、それに罪悪感がない。企業の側も、顧客の側もそれで商売が成り立つやり方、ビジネスモデルに対応できていない。
出版で例えると、冊子(紙の本)を作らない、売らないですむのだから版元の出費は減るが、それに合わせて収入が減る。でも、収入まで減ると同じだけの制作費がかけられない。映画でも音楽でも同じこと。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:1, すばらしい洞察)
実際はPT2で簡単に(つうか正規の地デジチューナーより安定して使い易い)コピー出来る上に
それがネットに出回ればおしまい。そもそも、日本以外ではプロテクトかかってないのに、かけないと
制作費が出せないと言いはる方が変。
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:1, 興味深い)
> コピ10も、有料放送の方が除外されているってのが不思議。
同じコンテンツを同じ時期に流すわけじゃないからね...
映画業界でのコンテンツ公開順序(映画館→セル→レンタル→有料放送→無料放送とかの)規定に
基づいて、有料放送は通常無料放送よりも早期に展開されるケースが多いので、
より強いコピー制約がかかることことには(供給側のロジックとしては)おかしくないかと。
# 消費者として心情的に納得できるかどうかは別だけど、「不思議」ではない。
まあ、昔の映画の再放送とか、地上波公開以降にやっているコンテンツもあるんだから
番組によって弾力的に運用してくれ、という話ならわかるけどね。
有料放送の「有料」な部分は、コンテンツのプレミアム性(笑)に使われていることが多いですが、
ユーザの利便性に使われるサービス(地上波と同じコンテンツをより便利な形で公開、とか)が
あってもいいかもしれませんが、
地上波と同じ番組が便利に見られる
ということにお金を払う人がどれくらいいるやら...
Re:補償金払ってもいいから複製禁止外して欲しい (スコア:2)
>一律5円ぐらい
映像だとかだと、1フレーム単位か?作品タイトル単位か?もしくは全集とかでの単位か?とかね。
TVシリーズだと1話あたりなのか?とかね。
コミックで、大判見開きの見せ場の画像1枚だとか、手塚治虫全集だとか...
字モノでも、高名な書家の揮毫とかと、小説家の全集とかもありそう。
もういっそのこと私的録画を不許可にしてはどうかと (スコア:2)
もう私的録画自体を法的にNGにしてしまってはどうでしょうかね
どうも無理やり「録画=悪」という構図にしてそこから金を取ろうとしているようにしか見えませんし、
その構図を作るのに違法コピーで発生しうる損害額を上回る経費を使っているようにも思えます
VHSからDVDまでの流れを見るとどうせ今の仕組みが未来永劫使われるという事は無くて
またすぐに新しい規格が出てきて、その時また同じ事で無駄な議論をするのでしょう
#歴史は繰り返すとはよくいったものですが、この場合笑えませんね
文化庁は (スコア:1, すばらしい洞察)
# 多少とは言っても、逆転難しいだろうね
文化の発展を阻害する官庁 (スコア:5, おもしろおかしい)
「著作権~新たな文化のパスワード~」
文化の発展にはパスワードが必要だそうで。
Re:文化の発展を阻害する官庁 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:文化庁は (スコア:2)
それは別に珍しいことじゃないですから。新政権、それも政権交代となれば、最初はご祝儀がもらえますから。
当たり前ですが、たった数ヶ月で、マニフェストに期待した人、すべてが満足できるほどに国家が変わることはありえないので、自然なことです。
それに一般的にはまだ支持率は悪くない。森内閣の末期なんか支持率は1割切ってたから。
Re:文化破壊庁 (スコア:5, 興味深い)
しかも高松塚壁画をダメにした当時の責任者(隠蔽工作もしてた)が
いま平然と奈良国立博物館の館長として居座ってたりするのを見ると
どれだけダメ組織なのかと思います。なぜ切腹しない・させないのか。
Re:文化破壊庁 (スコア:2)
自殺幇助するとマズいからじゃないでしょうか。
Re:893 (スコア:3, 参考になる)
去年の話ですが日本で約15万円で売られていたDVD-BOX(攻殻機動隊1st+2nd GIG+SSS)が
英国では5千円弱という驚きの価格差になっていたことがありました。
もちろん日本語音声込みで英国はリージョン2なので日本でも再生可能です。
NHKスペシャルのDVDやBlu-ray BOXも1/10~1/20の価格で売られていたりしますし、
日本でも、もう少し安ければどんどん買えるのですが・・・。
日本のコンテンツ料金は高すぎる気がしますね。
むしろ日本語というマイナー言語に翻訳する手数料 (スコア:4, 参考になる)
えーでもどうせ「英国及びUK連邦以外には輸出出来ません」でしょ?と思って見てみたら。
NHKスペシャルの"Planet Earth"が、
NHK版 with 緒形拳ナレーション=1枚(一話)4950円(日本Amazonで3762円)
BBC版 with David Attenborough ナレーション=フルセット5枚組で約25ポンド、日本円で3600円。
うわーい。
DVDにも放映当時録画してあるけど、ついポチってしまったよ。
円高ポンド安で更に安くなったとはいえ高々2倍程度だし、アメリカでも安いことも考えると
「東の端っこにある島ではDVDが通常の4~8倍のぼったくり値段で売られているよ!」
という解釈の方が正しい気がした。
西尾泰和のはてなダイアリー [hatena.ne.jp]より。
Re:むしろ日本語というマイナー言語に翻訳する手数料 (スコア:2, 参考になる)
すみません。DVDは見ないのでCDしか念頭にありませんでした。
音楽CDのレンタルは他国にありましたっけ。
ビデオについては
http://d.hatena.ne.jp/longlow/20090830/ [hatena.ne.jp] (一次資料は http://www.jva-net.or.jp/bulletin/jva-repo_135.pdf [jva-net.or.jp] )
日本 北米 イギリス フランス ドイツ
セル市場(All Format、消費者レベル) 2,832億円 1兆4,543億円 4,480億円 2,100億円 1,962億円
レンタル市場(All Format、消費者レベル) 3,469億円 7,866億円 419億円 データなし 311億円
販売枚数(All Format、消費者レベル) データなし データなし 2億5,800万枚 1億2,822万枚 1億1,400万枚
レンタル枚数(All Format、消費者レベル)データなし データなし 7,900万枚 データなし 1億750万枚
ですから、レンタル/セル比で考えると日本は北米の倍、あとは一桁違いますね。
もっとも比はともかく北米は金額が大きいですから、大きなビデオレンタル市場があると言えるでしょうか。(ネットと自販機が多くてわかりにくいです)
Re:893 (スコア:1)
Re:893 (スコア:2)
日本で売ってるアニメは海外では翻訳等の手間がかかってるから、その分…あるぇ?
でも、知人にアニメ業界関係者がいるけどちょっと泣いてます。
私が値段に惹かれて海外版を買っても「あれも正規版だからいいよ」とは言ってますが。
Re:そう遠くないうちにインターネットにも (スコア:3, すばらしい洞察)
>補償金を払えと言ってくるんだろうなぁ。プロバイダかキャリアに一括請求して、その請求を小分けにしてユーザに請求、というような形で。
放送は一方向だから良いですが、インターネットなんかに課金したらインターネットにコンテンツを供給している人に金を分配しなきゃいけなくなりますね。
価値があろうがなかろうが、著作物には代わりありませんので。私は幾ら貰えるだろうか。