「放射能の本当の危険性」を伝えるにはどうすればよい? 422
ストーリー by hylom
子供だけでなく大人もだからなぁ 部門より
子供だけでなく大人もだからなぁ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
福島第一原発の事故以来日本全土で「放射性物質」「放射能」といった言葉を聞かない日はないが、どうにもこれらの危険性は一般には正しく理解されていないのではないだろうか? たとえば福島県から避難してきた子供が「放射能怖い」と偏見を持たれるケースなどが伝えられている。これは子供だけに限ったことではなく、福島から来たというだけで偏見を持たれたり、タクシーの乗車や病院での診察を拒否される、という例もあるようだ。また、川崎市長が福島県の被災地で発生した廃棄物の受け入れを表明したが、これに大きな非難が集まるという事件も起きている。
/.J読者の皆さんは理解しているとは思うが、基本的に今回問題となっている放射性物質は入浴等で簡単に除去できるものであり、また万が一体内に放射性物質が入ってしまった場合でも、その影響が周囲に及ぶことはありえないだろう。放射性物質や放射能に対する誤った知識ではなく、正しい知識を伝えるにはどうすれば良いのだろうか?
わかりやすい基準が必要 (スコア:5, おもしろおかしい)
~ミリシーベルとか、~テラベクレルとか言われても専門家以外に理解できるわけ無い。
逆に、専門的な用語が使われることで恐怖を感じてしまうのがおちです。
なので、もっと簡単な誰でも理解できるような基準を作ればいいと思います。
レベル1:ただちに問題はないレベル < 今ここ
レベル2:敏感な人なら気分が悪くなるレベル
レベル3:ほとんどの人が気分が悪くなるレベル
レベル4:全員が気付き、パニックを起こすレベル
レベル5:人が倒れ、死傷者が出始めるレベル
レベル6:休暇申請が承認され始めるレベル
レベル7:すべての生物が死滅するレベル
思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:4, すばらしい洞察)
そんな気がするな。
むしろ放射能を怖がっている人は放っておいて、偏見のない者が率先して行動すべきなのかもしれない。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:5, すばらしい洞察)
偏見のない者が率先して行動すべきなのかもしれない。
正しいと思うけど、馬鹿者の馬鹿な行動ばかりが目立っちゃうんだよね…
孔子は次のように言いました: 民は之に由らしむべし之を知らしむべからず。
ある程度以上難しい理屈を、ある程度以上の規模の集団のほとんどすべてに理解させるのは不可能。2500年前から判りきった話です。
そんな常識すら知らない(振りをしている)マスコミや識者は、政府に対して正確な情報を素早く出せ、と言っているようですね。無駄です。
いや、むしろ有害かもしれません。
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2)
> 2500年もの実績に支えられている理屈ですから、
> そう簡単には否定できませんよ。
儒教が普及する前の中国は世界有数の技術の進んだ
豊かな国でした。
そして儒教の普及後、2500年たった頃にはかつては
見下していたあちこちの国に技術的に追い抜かれ
それらの国から侵略されました。
> 歴史に学ぶのは、思考停止では無いでしょう。
で、どこの誰が歴史に学んで意見を言ったの?
だれ、誰、ダレ?
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:5, おもしろおかしい)
放射能を怖がる人∩昆布デマに乗った人∩買いだめした人∩あるある見て納豆買った人≒放射能を怖がる人∪昆布デマに乗った人∪買いだめした人∪あるある見て納豆買った人
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2, すばらしい洞察)
今問題になっているヨウ素やセシウムの外部被曝は水溶性だからシャワーで流れるし、 内部被曝してても人体組織で吸収されて外にほとんど出てこないでしょ。
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2, 参考になる)
少なくとも環境放射線量 [jaist.ac.jp]を見てる限りは無視できる程低い(今の状態が1年続いたとして6~7mSv/年 程度)ですが、どっから「都内でも空間線量はかなり高い」という話になったんですか?
東京としては高いかもしれませんが、自然環境放射線量 [kankyo-hoshano.go.jp]でこれより高い地域なんていくらでもあります。
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2, すばらしい洞察)
>外部被曝は直接衣服に触れるだけでなく、空間をただようか地面に落ちた放射性物質が放つ放射線による被曝もあります。
>現在各地で計測されているのは、まさにこの空間線量であり、これが都心ですらかなり多いのではないかという話がありますが、これ(空間線量)についてはどうお考えですか。
福島の人が福島で身につけた放射性物質を洗い落とした後、その人から空間を漂って「かなり多い空間線量」なんて出せるわけないだろ。
>> 内部被曝してても人体組織で吸収されて外にほとんど出てこないでしょ。
>
>人体組織で吸収されるというのは何を意味しているか分かってますか。
>体内で放射線を出しつづけるということなのですが。
違います。人体に吸収された放射性物質により内部被曝した時点でその放射性物質は放射線を既に出し終わっています。崩壊とはそういう物です。
別のものが放射線を浴びて更に放射化した場合は別ですが、人体の細胞でそんな事が可能なブツがありますか?
> が、関東圏に住んでいても絶えず微量ながらも内部被曝がつづくのであれば、体内にはある程度の放射性物質が絶えず残留していることになり、危険と考えるのは普通ではないのでしょうか。
「微量ながら内部被曝がつづく」のは放射性物質を摂取した本人だけです。
周りに危険が有るというなら、人体を貫通して体外に漏れるα線やβ線をどんな物質が出すのか具体的に名前を挙げてください。
# 酷いなこれ。ツリーの文脈も(多分)無視してるし用語の解釈も完全に間違ってて素人丸出し。なにもすばどうまでついてる。これが/.かよ…
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2)
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2, 興味深い)
普段生活してるだけで、4000Bq/秒くらい40カリウムが崩壊して内部被曝してますね。
つまり銀ブラどころか生きてることすら気にしなきゃいけない。
KyaTanaka
Re:思考停止している人には何を言ってもダメ (スコア:2, 参考になる)
もっと怖い情報を教えるというのはどうだろう。
たとえば、
黄砂でセシウムが飛んできている。青森でも2002年3月には月間1ベクレル/平方メートルも飛んできた。
「黄砂とともに飛来する放射性セシウム」 [affrc.go.jp]
室内のラドン濃度は気を付けないとかなりやばい。肺がんリスクが高まる。149ベクレル/立法メートルを超えることがある。床下空間型の和風建築とかは発生しやすそう。少量のヨウ素が飛んでくるからと換気をしないのは自殺行為だろうなぁ。
ラドン低減に関する消費者ガイド[PDF] [niph.go.jp]
紫外線はやばい。札幌でも夏場は外出しない方がいいレベルになる。那覇なんて7月~8月はほとんどエクストリームレベルだよ。少量のヨウ素を避けるために、南に逃げる→皮膚がんのリスクが上がる。
紫外線に関する基礎知識 [kishou.go.jp]
とか。
こんな時こそいつもの人を使え (スコア:4, すばらしい洞察)
みのもんたと池上彰を動員して、おばちゃん達が時間つぶしに見る昼下がりの時間に
過不足ない教育放送を行え
定量的に。結果だけを分かりやすく (スコア:2, 興味深い)
シーベルトなんて、素人に分かりにくい単位をやめて。
コーヒー1杯分の発がん性、たばこ1本分の発がん性、などと分かりやすくする。
土地に関しては、この土地に何年住み続けたらコーヒー1杯分か、
食品、水に関しては、これをどれだけ食べたら、飲んだらコーヒー1杯分か
といったような内容で報道する。
難しいことは分からなくて「放射線を浴びると体に悪い」程度しか理解できないのだから、これでもまだ難しすぎるくらいだ。
1を聞いて0を知れ!
まずは被爆国なので、ここからスタート。でも、、、 (スコア:2, 参考になる)
この勘違いは、誰も積極的に修正しませんが、毎年、夏になるとリフレッシュされますので、かなり強く刷り込まれています。
この認識を覆すのは、それはそれは大変ですし、今、持ち出しても逆効果になることは必定です。
なので、なかなかの難題だと思います。
レベルに見合ったスタート地点を頼む (スコア:2)
原爆被害の啓蒙ってどうしても、視覚的なインパクトの関係からか、熱戦の威力を強調するものに偏りがちだと思ってましたが。
焼け焦げた遺物や炭化した犠牲者の写真みたいなものから、死の人影 [hiroshimapeacemedia.jp]みたいな都市伝説化したものまで。
一部の人というのが問題になるほど大勢なのか存じませんが、それって本当に
という認識が当てはまるような状況なんでしょうか? むしろ、年を追うごとに原爆への注目が薄れた結果なんじゃないかと思います。
俺が安心させてやる (スコア:2, 興味深い)
広島の原爆で被爆した身内の話だ
そいつは爆心地から1.8km離れたところで被爆。
壁の影にいたため熱線の直射はさけられたようだ。
ちなみにwikipediaによると、
爆心地より2キロメートル圏内の木造家屋は一瞬にして倒壊。
原爆投下当日、爆心地へ入り数時間滞在した者の被爆量が約0.2シーベルトらしい。
戦後、そいつは放蕩の限りを尽くし糖尿病になったぐらい不摂生な生活をしていたが
今も元気に生きている。
ちなみに被爆手帳を持っていると医療費がタダになる
馬鹿馬鹿しい (スコア:2)
>兄弟は3月中旬、市内の公園で遊んでいると、方言を耳にした地元の子供たちから「どこから来たの?」と
>聞かれた。兄弟が「福島から」と答えると、みな「放射線がうつる」「わー」と叫び、逃げていった。
小学生なんて、犬の糞を踏んだだけで「汚ったねぇ、ウンコがうつる」「エンガチョ」って騒ぐ存在だ。
それをまともに受け止めて、「差別だ」と騒いだり「靴の裏に付いた糞の本当の危険性を伝えるには」とか
言い出したりすること自体、平常ではありえないほど余裕を無くし過ぎだよ。
それは本当に偏見なのか? (スコア:1, すばらしい洞察)
例として挙げられている2つは違うのではないだろうか。
●子供
→そもそも転校生をいじめるなんて昔からある話だし、
理由はなんでも良く、「放射能」は単に流行りワード。
●川崎市
→危惧しているのは高濃度放射性廃棄物を引き取り、
焼却して煙とともに撒き散らすケース。
市長はそんなもの運搬できるわけないと言っているが、
ただちに影響はないのだから放射線を測定するまで気付けない。
つまり作業者の不注意や知識不足によって起こり得る。
(過去には「バケツで臨界」とかあったし)
他にも、そのままなし崩し的に高濃度放射性物質の
一時保管地にされる可能性もあるし、
市民は疑心暗鬼になっているのであって、
放射能に関する誤解が原因ではないと思う。
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:3, すばらしい洞察)
いくらなんでもこれはネタだろ。
…と、思いたい。
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:3, 参考になる)
福島第1原発:放射線検査「義務付け」 偏見で過剰反応 [mainichi.jp] 毎日新聞
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:4, おもしろおかしい)
ベテラン看護師談
##目が点になって、反論は諦めました。
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:2)
どういう文脈かは分かりませんが、病院で使っている放射能は管理されていますから、福島原発由来の放射能に比べれば安全でしょう。
数字だけを比べればどちらも問題ないように見えても、医療などで使われるコントロールされたものからの数字と、粗い目の観測網で計測されたものから推定される数字とを機械的に同列に扱ってはいけません。
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:2, 参考になる)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-04-01-08 [rist.or.jp]
現在用いられている個人被曝の考え方では自然被曝・医療被曝と、事故事象などによる被曝を区別して扱います。件の看護師はこれを「判りやすく」伝えたんでしょう。
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:それは本当に偏見なのか? (スコア:3, すばらしい洞察)
>●子供
>→そもそも転校生をいじめるなんて昔からある話だし、
> 理由はなんでも良く、「放射能」は単に流行りワード。
放射能を浴びた可能性のある子供が怖い、という文脈なら
受け入れ側である大人が怖がっているとも読めます
もしそうなら子供のいじめではなく、大人の偏見でしょう
タクシーの運ちゃんなどの年齢的には十分な大人が拒否しているのだから
子供ならではの行為とは思えませんし、
子供ならではとしても、それを止める大人はいないのか? と思います
義務教育で教えるべきでした (スコア:1, すばらしい洞察)
「火が危険」「水辺が危険」といったものと違って、放射線の危険性は日常生活の中で危険性を直観的に理解する機会がないです。
ですから軽水炉のしくみのさわり、放射線の害あたりについては義務教育の中で時間を取って教育するべきでしたね。
事件が起こってからニュースで解説するだけでは、前提知識のない人にとっては理解するのは骨でしょう。
私も使用済み燃料棒がああいう形で保管されているということとかは初めて知りましたし。
これからも原発との付き合いは続くのですから、そういうカリキュラムはぜひ取り入れて欲しいです。
Re:義務教育で教えるべきでした (スコア:1)
言っている事は正しいと思います。しかし、どれほど効果があるでしょうか?
例えば、クレジットカードの現金化って商売があります。義務教育程度の数学を前提にすれば、これを利用しようとする人は存在せず、成り立たないはずです。しかし、現に成り立っています。
義務教育の数学のおかげで、クレジットカードの現金化なんか利用しない、と考えるようになった人はたくさん居るはずです。しかし、いくら教えて「解らない人」は居なくならない。
医療機関の受診拒否がもし本当なら、医学部を卒業できるような人にすら、その「解らない人」が居るかもしれません。
そして、そういう「解らない人」が他の「解らない人」を巻き込みながら騒動を大きくするわけです。
Re:義務教育で教えるべきでした (スコア:2, 興味深い)
その昔、まだセンター試験が共通一次と呼ばれていたころのお話じゃ。
物理の最後に放射線を扱った問題が出たのじゃ。試験終了後、「放射線の問題が出るなんてひどい」という会話がそこかしこで聞かれたのじゃ。
実は問題の中身としてはドップラー効果を理解していれば解ける問題で本質的には放射線の問題ではなかったのじゃが・・・。
ゆとり教育よりもずっと昔、国立大学を目指すものしか受ける必要がなかったころのお話じゃ。
体験すること (スコア:1)
ここで [srad.jp]書きましたが、
線量を無視してとにかく放射能が怖いと言うのは、
迷信や長年をかけて刷り込まれた思想のようなものと思います。
これらの迷信(とこのスレッドでは表現します)は、自分の知らないものや、
過去に触れたり経験したことが無いため生ずる恐怖が原因と思います。
私は仕事柄、実際に放射線源を扱った経験があるが故に、この迷信を信じなくて済んでいます。
しかし、このような機会の無かった方にとって、理解できない故の恐怖があるのでしょう。
放射線に対して冷静になっている私でも、放射能以外の自分が知らない事象に関しては、
必要以上の恐怖を感じることも良くありますから。
従って、恐怖を無くすには実際に放射線に触れてみる・体感するのがてっとり早いと思われます。
特に、初等教育で放射線に触れる実験を行えば、
必ずしも危険では無いと思ってくくれるのでは無いでしょうか?
放射性物質を扱うのは、現在の風潮では困難でしょうが、
自然の放射線やカリウム40などの放射能を測定すれば、
自然界というか、自自身も放射線を発しており、
闇雲に怖がる必要は無いと「実感して貰える」ことを期待します。
(ただ線量が低いので定量的に測れる測定器が安価にあるかは不明ですが)
低線量の放射性物質が手に入るなら、線量が距離の逆自乗に比例するとか、
遮蔽板の効果など、教科書に書いてあることが間違っていないことが
確認できるとなお良いのですが、、、、、、、、
客観性に基づいた科学知識により迷信を改めてきた事象は
過去に多く見られておりますが、非常に時間がかかるのも確かです。
数字での比較では実感がわかないから・・・ (スコア:1)
dodongaです。
ココ [srad.jp]でも書きましたが、公表されている数字に対して
理解が追い付いていないのでしょう。m/μ/T etc。
いっそ、
放射能(ベクレル):日焼け装置のライトの強さ
放射線(シ~ベル):日焼け装置に入っている時の肌に当たっている光の強さ
被爆量 :アナタがどれだけ陽に焼けたかの黒さ
ここまで噛み砕いておけば、実感わくのではないかと思っている今日この頃。
閑話休題
Re:数字での比較では実感がわかないから・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
>シ〜ベル
では無くシーベルトです、飴屋 [nobel.co.jp]か菓子屋 [cybele.co.jp]と間違えてませんか?
一応、当方まじめな議論をしたくて書いております。
ポリシーだとおっしゃってますが、コミュニケーションにはそれ相応のTPOがあり、
“〜”だの “W”を多用されると、コイツは真面目に議論する気は無いのか?と思ってしまいます。
(当方おもおか発言も大好きですが、これもTPOと内容次第でしょう)
また、シーベルトしかりですが、もう少し調べかつ自分の意図が伝わるよう
工夫してから発言されてはいかがでしょうか?
人間誰しも勘違いや思い違い等はありますが、
ここ [srad.jp]やここ [srad.jp]やここ [srad.jp]等で
ツッコミを入れられていたり、他者から意味不明ととられかねない発言をしている方から
>ここまで噛み砕いておけば
とおっしゃられても、説得力に欠けます。
貴殿に対するいじめの様なマイナスモデの嵐も不愉快ですが、
貴殿を擁護する気にはなれないのも事実です。
--
以上、無粋な忠告でした。
火傷は他の人にうつらない (スコア:1)
また、万一被曝しても、病原体のように
放射線源が身体の中で増殖しないので、
感染するという事はありません。
// と言えば、なんとなく分かってくれそうな?
どっちが怖い? (スコア:1, 参考になる)
世の中には色々な発ガン性物質や蓄積性の毒物があって被害を及ぼしている。
ぱっと思いつくのが水俣病の有機水銀とかアスベストとか。
たとえば水俣病の場合、1940年代から少しずつ見られるようになり50年代に問題となり58年に漁獲が禁止、68年にようやく排水が止まり、73年に汚泥除去や魚の処分を行う事が決まり、90年に汚泥除去が完了、97年に魚介類の安全が確認された。汚染の影響が出てから除去まで実に4-50年。
イタイイタイ病の場合も、問題が明るみになったのは50年代、汚染の除去は79年になってから始まり、今も続いている。除去だけでも30年以上、発生から見れば50年以上。
アスベストの場合、古くから危険性を指摘する研究などあったようだが、広く認識され対応が始まったのが70年代、しかしその後も一部使用は続き、2005年にようやく規制が強化される。そして今後2020-40年にかけて建築解体などで廃棄がピークを迎えると予想されている。対策に30年、破棄に60年以上といったところ。
さて、今回の汚染はこれらに比べてどうなのだろうか。水銀、カドミウム、アスベストと比較して放射性ヨウ素、放射性セシウムの危険性はどれほどか。
そういった比較をしないと実感できないのではないだろうか。
Re:それができれば (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:見だし良くない (スコア:1)
そういった小さな積み重ねをしていくしかないのではないでしょうか?
正しい知識を伝えねばならないのであれば、その対応は正しい。
問題は、それで所期の目的が達せられるか、です。
「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:5, すばらしい洞察)
>本当は危険なはずのものを安全と言うよりはよっぽどマシだと思うな。
放射線は危険ではない。ただ大量に浴びれば死に到るというだけ。カフェインの致死量は・・・調べるのが面倒なので wikipedia [wikipedia.org] から引用すると、半数致死量(mg/kg)は200。でも他人が缶コーヒーを飲んでいるのを見て自殺行為だと言わないだろ。
福島県だって広いんだ。局地的に危険な地区もあれば、問題にするべきでない所もあるというのに、福島県在住だからといって「放射能汚染」で差別するのはナンセンス。
・・・とか説明しても、放射能は危険という刷り込みのある人に/.で何を書いても無駄なような気がしているんだよ。
# 市場に出回る野菜からも放射能が検出されたというグリーンピースの発表を熱心にコピペしていた某ブログ記事に、ようこそ「日本の環境放射能と放射線」へ [kankyo-hoshano.go.jp]のリンクを置いて、あまりに気にしすぎるのも体の毒だよという主旨のコメントを書いたら消されたのでID
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:3, 参考になる)
>放射線は危険ではない。ただ大量に浴びれば死に到るというだけ。
>カフェインの致死量は・・・調べるのが面倒なので wikipedia [wikipedia.org] から
>引用すると、半数致死量(mg/kg)は200。でも他人が缶コーヒーを飲んでいるのを
>見て自殺行為だと言わないだろ。
放射線に対する確率的影響の典型的な無理解ですね。
カフェイン、あるいは通常の毒物は致死量よりずっと少ない量では何人集めても症状がありません。
100000人に一人銃弾が当たる環境にいるのと、10000人に100人銃弾が当たる環境にいるのとを比べて、確かに前者が相対的にずっと安全だとは言えます、でも、当たったときの結果が劇的なことは変わりません。
明らかに、毒薬と弾丸の結果は異なっており、それぞれの性質を特徴付けています。
放射線は毒薬より弾丸に似ています。
仮に放射線による遺伝子の特定部位を破壊してガン死に至るケースを考えると、線量は単に問題が起こる確率を増減させるだけで問題が起こった場合の症状は同じです。飛び交う放射線がたまたま大事な分子の近くを通過すると、それを破壊して癌化し、そうでなければその症状は現れません。たしかに低い線量ではそういうイベントが起こる確率は稀です。同じ環境で被曝しても、一人がガン死して、一人がそうならないことは、もっとも簡単なモデルでは純粋に確率的なモデルで説明されます。
だから、致死量よりずっと少ない毒薬は受け入れることができても
当たりにくい弾丸が街に降ってくるのを受け入れたくないのと同じように、放射線の与えるリスクも受け入れがたいのです。
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:2)
>その説明だと放射線量と癌発生確率に比例関係があるように理解できます。
放射線がたまたま水分子(人体で一番多いのは水)から電子をとばしてラジカルを形成する確率
そのラジカルがたまたま遺伝子に衝突する確率
遺伝子のうちの特定機能が破壊される確率etc
の積として現象が発生するわけだから物理モデルとしては比例関係にあるだろうね。
それと疫学的に有意な統計が得られるかは別。
ちなみに、 1mSv以上では0.5%/Svの割合でガン死が増加することは確認されている。
しかし、無バイアスで被爆者のデータがあり、被爆量が見積もれて、追跡調査が行われた
サンプルがたかだか広島長崎の12万人ぐらい。(チェルノブイリのケースでは未だに線量と対応
させた追跡調査はほとんどなされていないけれど、ベラルーシなどでは国全体の発ガン率が
変化したデータが結果的に発表されている。)
だから、0.01%までの精度でモデルを証明することはサンプルが少なすぎて
統計学的に不可能。もちろん医療放射線の被爆者はいっぱいいるけど、最初から病変を抱えていたり
して統計にバイアスがかかるという意味でそちらも0.01%まで証明することは不可能
加えて放射線以外の原因のガンもある
で、疫学的に証明できないことを「医学的には証明されていない」と原子力利用推進者は言い換えるけれど
それは単に限られたサンプルによる調査の測定限界以下であるというだけのことだから、疫学的にはこの
最も簡単な物理モデルに従うことが否定されているわけでもないということだ。
そして人類は今回はじめて1000万人単位の被爆者サンプルを得る。
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:3, 参考になる)
生物にとってみれば放射線はDNAを壊す多くの因子(紫外線やらある種の化学物質やら)のうちの一つに過ぎないわけよね。生物には壊れたDNAを修復する機構があって、毎日損傷したDNAをせっせと直してる。放射線量と癌化が比例するのは、修復が追いつかないような強い放射線量でのみ正しい。弱い放射線を長期間浴びたらどうなるか?は、やはり「わからない」が正しい。
個人的意見としては、これは統計サンプルの取り方や少なさもあるだろうが、生物、癌の複雑さに起因する部分が大きいのではないかと思う。あと他の因子の影響が同程度に強くなってくるわけだし。それこそパラレルワールドでも用意しなきゃ結論はでないんじゃないか?
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:2)
http://www.scielo.br/img/revistas/abem/v51n5/a11fig2f.gif [scielo.br]
これですかね。
チェルノブイリインシンデント以後のベラルーシの甲状腺がんの発生率
隣国の国全体の平均値で、これだけ増加している。
子どもしか甲状腺がんにはならないというのも嘘かもしれないという
ことが分かる。
ちなみに、IAEAと国連は、「因果関係は証明できない」との立場を継続している
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:2, 参考になる)
は?今福島から避難してきている人自身は数mSvの被爆をしているかもしれない以上、将来ガン死する確率が0.001%くらい 増えてるかもしれません。って話が出てるだけでは?
が、福島から来た子供と遊んだ子供とか、福島から来た人を乗せたタクシー運転手に及ぶ害は実質ゼロ。
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:2)
>放射線だけ気にしてもしょうがないし,「放射線だけが特別に危険である」という考えは誤りですよ.
そんなことは当たり前、でも平時抱えているリスクに、放射線が付け足されるんでしょ。
殺人のリスクなんて少ないけど、それでも殺人のリスクにさらされるのは受け入れがたい。
Re:「薬も過ぎれば毒となる」って知ってる? (スコア:2, すばらしい洞察)
>誰も晩発性ガンのリスクは理解できてない。
>「放射能」の恐ろしさはここにある。
「放射性物質」と「放射線」、「放射能」は微妙に違うわけですが、それはそれとして、高線量の急照射被爆で起こる事例がそのまま低線量の長期被爆でも再現するとは今に至るも証明されていないわけです。
「証明されていない」=「可能性が残されている」という考えもあるでしょうが、健康食品の宣伝によくあるような再現性の無い特異な事例をいくら積み重ねたところで一般化できるわけではありません。
もうちょっとわかりやすく言うと、たとえば私の叔父はジョギング中に心停止して死亡しましたが、それをもって「ジョギングは心停止を起こす危険な運動である!」ということにはならないと言うことです。
科学者の怠慢?
たとえばコホート研究という手法があってですね、どういうことをするのかというと、一人の人間が受けた様々なストレスを生涯にわたり逐一記録していく、それを大人数に対して長期間に渡って調査するわけですね。口で言うほど生やさしい調査ではなく、科学的に「意味がある」(=信頼できる)とされたものは非常に限定されているわけですが、それでも低線量に長期被爆した場合に明確に影響があるとはされていないわけです(逆にあったら教えてください)。
反対に、同じような調査で、たとえば肥満や喫煙、飲酒や高血圧、高脂血症と死亡率との関連は明確になっている。
>まず1万トンレベルの「致死量の高レベル廃液」がいつでも流出しうる状態にある事を
>誰も指摘しないのはどういう了見なのか問いただしたい。
>「海では拡散する」などと言ってるが、実際には日本近海の海流は速くなく数か月は滞留する(実証済)。
>こういう「ぎりぎり嘘をついてませんよ」という大本営発表を信じるほうが問題だと思うのですがね。
あなたが何を信じるかは私の知るところではありませんが、流出しうる、と、流出した、というのは別の事象だと思うのですが。
滞留するかもしれない、はそうかもしれませんが、構成元素とその半減期や生物蓄積の効率と食物連鎖の中での循環も考慮する必要はあるでしょうし、それを言うなら、そもそも野生から採集された食物の履歴がすべてわかっていたことはありませんよね。たとえば今日の夕食の食卓に並んだ、塩焼された魚が捕獲される前に発がん性の高いものを捕食し、それが内臓や筋肉に蓄積された可能性をあなたは把握していますか?
>問題は「情報の非対称性」にあります。
>情報の出し手(政府)は十分な情報を持っているが、開示された情報が真実であるかどうか確認することは
>、国民は限りなく不可能に近い。後になって「騙された」ということになるのがこの国の常。
放射性物質に関しては、しかるべきレベルの技術を備えた国や機関が調べれば隠し通せるものではないと言うことは理解していますか?冷戦時代には大気中の放射性物質のモニタリングからどこかの国が核実験を行ったらしいと言うことは、夕方のNHKニュースでもちょくちょく流れていましたし、現在も各国が競うようにモニタリング結果を報告しています。
Re:気をつけるにこしたことはない (スコア:1, すばらしい洞察)
リスクに対する過剰防衛とそれに備える「姿勢」を過剰に要求された結果。
危険な目に合う確率はより少ないほうがマシ、危険なものはない方がマシ。
良い知らせがあったとしても常に悪いことに備える「姿勢」を見せなければならないとか、
悪い状況なのにそんないい知らせを持ってくる奴は信用できない、とか。
Re:気をつけるにこしたことはない (スコア:1)
> そこから来た人から放射能がうつるかもしれない、っていうのは普通の考えだと思うよ。
なんていうのが「普通の考え」じゃなくなるようにするのが科学リテラシーだったり教育だったりするわけですよ
おおっぴらに普通の考えって言う人がいることに悲しくなる
#そもそも放射能を浴びたり放射能がうつるってどういう事よ
Re:気をつけるにこしたことはない (スコア:3, 興味深い)
と言う辺りが問題かと。社会全体としては困るとか、自分が被差別の立場に立つ可能性とかまで考えれば、コスト0にはならないはずなんですが。
そうは言っても、例えば、ちゃんとした知識を持っていれば、 牛乳を買おうと思って「福島産」しか見当たらないから町中を走り回って探す、みたいなことはしないでしょう。 でも、「福島産」と「北海道産」が並んでたら北海道の方を取る、ぐらいになると、 知識だけでは抑制しようがないんじゃないかと。
以下、妄想ですが、差別・風評被害税みたいなのを新設して、 強引にインセンティブを付けるとか。 税収を差別にあった人などの救済に当てる仕組みにして、 被害の量に応じて税率をどんどん変化させ、なるべく見えやすいよう消費税あたりに上乗せして徴収。 「去年はしょおもない差別、風評被害が多かったからむっちゃ税率上がってるよ!」みたいに、 逆差別を意識させないと被害を一掃するのは無理じゃないかと。
Re:気をつけるにこしたことはない (スコア:2, すばらしい洞察)
まず、利便性を享受する人と危険性を被る人が異なっている例は、自動車による交通事故、たばこの受動喫煙、騒音など身近にいくらでもあります。その中で、社会的に折り合いをつけている。
それと、「ゼロリスク」と言ってしまった国・東電はもちろん悪いですが、
「ゼロリスク」と言わせてしまった方にもある程度責任があります。
なぜかというと、安全性を高める改修工事ができなくなるから。
実際、福島第1でも、過去に何度も改善ポイントが指摘されていましたが、
下手にそれを行なうと、「リスクはゼロじゃなかったのか」と突っ込まれることになる。
なので、そういうツッコミを恐れて、容易に改善できなくなる。
これが「リスクは十分低い」であれば、「その低いリスクをより低くするために改善を行なう」と
言いやすい。
つまり、ゼロリスクという科学的にあり得ないことを求めたがために、
逆にリスクを下げる努力をやりにくくしてしまったことになる。
「○○は絶対ダメ」と過激に主張すればするほど、
捩れた解決策が編み出され、
かえって本来の主張がないがしろにされることが多いように感じる。
Re:思考停止している人には何を言ってもダメというのが思考停止じゃなイカ (スコア:1, すばらしい洞察)
「そうは言っても、やっぱり心配よねー」「安全かどうか分かんないしー」
と、返されると説明する側はいとも簡単に諦めの境地に追いやられしまうのです。
##不満を表明したいんであって、何かを知りたがってるわけではないだね