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「放射能の本当の危険性」を伝えるにはどうすればよい? 422

ストーリー by hylom
子供だけでなく大人もだからなぁ 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

福島第一原発の事故以来日本全土で「放射性物質」「放射能」といった言葉を聞かない日はないが、どうにもこれらの危険性は一般には正しく理解されていないのではないだろうか? たとえば福島県から避難してきた子供が「放射能怖い」と偏見を持たれるケースなどが伝えられている。これは子供だけに限ったことではなく、福島から来たというだけで偏見を持たれたり、タクシーの乗車や病院での診察を拒否される、という例もあるようだ。また、川崎市長が福島県の被災地で発生した廃棄物の受け入れを表明したが、これに大きな非難が集まるという事件も起きている。

/.J読者の皆さんは理解しているとは思うが、基本的に今回問題となっている放射性物質は入浴等で簡単に除去できるものであり、また万が一体内に放射性物質が入ってしまった場合でも、その影響が周囲に及ぶことはありえないだろう。放射性物質や放射能に対する誤った知識ではなく、正しい知識を伝えるにはどうすれば良いのだろうか?

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  • わかりやすい基準が必要 (スコア:5, おもしろおかしい)

    by shuichi (572) on 2011年04月14日 19時33分 (#1936656) 日記

    ~ミリシーベルとか、~テラベクレルとか言われても専門家以外に理解できるわけ無い。
    逆に、専門的な用語が使われることで恐怖を感じてしまうのがおちです。

    なので、もっと簡単な誰でも理解できるような基準を作ればいいと思います。

    レベル1:ただちに問題はないレベル       < 今ここ
    レベル2:敏感な人なら気分が悪くなるレベル
    レベル3:ほとんどの人が気分が悪くなるレベル
    レベル4:全員が気付き、パニックを起こすレベル
    レベル5:人が倒れ、死傷者が出始めるレベル
    レベル6:休暇申請が承認され始めるレベル
    レベル7:すべての生物が死滅するレベル

  • by masakun (31656) on 2011年04月14日 14時58分 (#1936458) 日記

    そんな気がするな。

    むしろ放射能を怖がっている人は放っておいて、偏見のない者が率先して行動すべきなのかもしれない。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • by Ryo.F (3896) on 2011年04月14日 18時26分 (#1936592) 日記

      偏見のない者が率先して行動すべきなのかもしれない。

      正しいと思うけど、馬鹿者の馬鹿な行動ばかりが目立っちゃうんだよね…

      孔子は次のように言いました: 民は之に由らしむべし之を知らしむべからず。
      ある程度以上難しい理屈を、ある程度以上の規模の集団のほとんどすべてに理解させるのは不可能。2500年前から判りきった話です。

      そんな常識すら知らない(振りをしている)マスコミや識者は、政府に対して正確な情報を素早く出せ、と言っているようですね。無駄です。
      いや、むしろ有害かもしれません。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年04月14日 18時32分 (#1936598)

      放射能を怖がる人∩昆布デマに乗った人∩買いだめした人∩あるある見て納豆買った人≒放射能を怖がる人∪昆布デマに乗った人∪買いだめした人∪あるある見て納豆買った人

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年04月14日 18時05分 (#1936579)
      思考停止というより、危険と安全の1ビットでしか理解できないデジタル人間って感じ。
      親コメント
    • by saitoh (10803) on 2011年04月14日 18時09分 (#1936583)
      同意。 周囲の人が健康被害を気にしなきゃいけないほどの放射線を帯びた人が入院もせずにそこらをうろうろしているとは思えない。

      今問題になっているヨウ素やセシウムの外部被曝は水溶性だからシャワーで流れるし、 内部被曝してても人体組織で吸収されて外にほとんど出てこないでしょ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年04月15日 0時18分 (#1936913)

      もっと怖い情報を教えるというのはどうだろう。

      たとえば、
      黄砂でセシウムが飛んできている。青森でも2002年3月には月間1ベクレル/平方メートルも飛んできた。
      「黄砂とともに飛来する放射性セシウム」 [affrc.go.jp]

      室内のラドン濃度は気を付けないとかなりやばい。肺がんリスクが高まる。149ベクレル/立法メートルを超えることがある。床下空間型の和風建築とかは発生しやすそう。少量のヨウ素が飛んでくるからと換気をしないのは自殺行為だろうなぁ。
      ラドン低減に関する消費者ガイド[PDF] [niph.go.jp]

      紫外線はやばい。札幌でも夏場は外出しない方がいいレベルになる。那覇なんて7月~8月はほとんどエクストリームレベルだよ。少量のヨウ素を避けるために、南に逃げる→皮膚がんのリスクが上がる。
      紫外線に関する基礎知識 [kishou.go.jp]

      とか。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年04月14日 18時40分 (#1936606)

    みのもんたと池上彰を動員して、おばちゃん達が時間つぶしに見る昼下がりの時間に
    過不足ない教育放送を行え

  • シーベルトなんて、素人に分かりにくい単位をやめて。
    コーヒー1杯分の発がん性、たばこ1本分の発がん性、などと分かりやすくする。

    土地に関しては、この土地に何年住み続けたらコーヒー1杯分か、
    食品、水に関しては、これをどれだけ食べたら、飲んだらコーヒー1杯分か
    といったような内容で報道する。

    難しいことは分からなくて「放射線を浴びると体に悪い」程度しか理解できないのだから、これでもまだ難しすぎるくらいだ。

    --
    1を聞いて0を知れ!
  • 多分、一部の人は、広島と長崎で原爆に遭って亡くなられた方々の死亡原因は、100%「放射能」だと考えています。

    この勘違いは、誰も積極的に修正しませんが、毎年、夏になるとリフレッシュされますので、かなり強く刷り込まれています。
    この認識を覆すのは、それはそれは大変ですし、今、持ち出しても逆効果になることは必定です。
    なので、なかなかの難題だと思います。
    • 多分、一部の人は、広島と長崎で原爆に遭って亡くなられた方々の死亡原因は、100%「放射能」だと考えています。

       原爆被害の啓蒙ってどうしても、視覚的なインパクトの関係からか、熱戦の威力を強調するものに偏りがちだと思ってましたが。
       焼け焦げた遺物や炭化した犠牲者の写真みたいなものから、死の人影 [hiroshimapeacemedia.jp]みたいな都市伝説化したものまで。

       一部の人というのが問題になるほど大勢なのか存じませんが、それって本当に

      毎年、夏になるとリフレッシュされますので

      という認識が当てはまるような状況なんでしょうか? むしろ、年を追うごとに原爆への注目が薄れた結果なんじゃないかと思います。

      親コメント
  • by houji-tea (31727) on 2011年04月14日 21時56分 (#1936776) 日記
    俺が安心させてやろう
    広島の原爆で被爆した身内の話だ

    そいつは爆心地から1.8km離れたところで被爆。
    壁の影にいたため熱線の直射はさけられたようだ。
    ちなみにwikipediaによると、
    爆心地より2キロメートル圏内の木造家屋は一瞬にして倒壊。
    原爆投下当日、爆心地へ入り数時間滞在した者の被爆量が約0.2シーベルトらしい。

    戦後、そいつは放蕩の限りを尽くし糖尿病になったぐらい不摂生な生活をしていたが
    今も元気に生きている。

    ちなみに被爆手帳を持っていると医療費がタダになる
  • by user2ch (31474) on 2011年04月14日 23時02分 (#1936850)

    >兄弟は3月中旬、市内の公園で遊んでいると、方言を耳にした地元の子供たちから「どこから来たの?」と
    >聞かれた。兄弟が「福島から」と答えると、みな「放射線がうつる」「わー」と叫び、逃げていった。

    小学生なんて、犬の糞を踏んだだけで「汚ったねぇ、ウンコがうつる」「エンガチョ」って騒ぐ存在だ。
    それをまともに受け止めて、「差別だ」と騒いだり「靴の裏に付いた糞の本当の危険性を伝えるには」とか
    言い出したりすること自体、平常ではありえないほど余裕を無くし過ぎだよ。

  • by Anonymous Coward on 2011年04月14日 18時16分 (#1936585)
    偏見がないとは言わないが、
    例として挙げられている2つは違うのではないだろうか。

    ●子供
    →そもそも転校生をいじめるなんて昔からある話だし、
     理由はなんでも良く、「放射能」は単に流行りワード。

    ●川崎市
    →危惧しているのは高濃度放射性廃棄物を引き取り、
     焼却して煙とともに撒き散らすケース。

     市長はそんなもの運搬できるわけないと言っているが、
     ただちに影響はないのだから放射線を測定するまで気付けない。
     つまり作業者の不注意や知識不足によって起こり得る。
     (過去には「バケツで臨界」とかあったし)

     他にも、そのままなし崩し的に高濃度放射性物質の
     一時保管地にされる可能性もあるし、
     市民は疑心暗鬼になっているのであって、
     放射能に関する誤解が原因ではないと思う。
    • by guchis (27687) on 2011年04月14日 18時36分 (#1936603) 日記
      ・病院での診察を拒否される

      いくらなんでもこれはネタだろ。
      …と、思いたい。
      親コメント
    • by clay (41656) on 2011年04月14日 18時51分 (#1936615) 日記

      >●子供
      >→そもそも転校生をいじめるなんて昔からある話だし、
      > 理由はなんでも良く、「放射能」は単に流行りワード。

      放射能を浴びた可能性のある子供が怖い、という文脈なら
      受け入れ側である大人が怖がっているとも読めます
      もしそうなら子供のいじめではなく、大人の偏見でしょう

      タクシーの運ちゃんなどの年齢的には十分な大人が拒否しているのだから
      子供ならではの行為とは思えませんし、
      子供ならではとしても、それを止める大人はいないのか? と思います

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年04月14日 18時43分 (#1936610)

    「火が危険」「水辺が危険」といったものと違って、放射線の危険性は日常生活の中で危険性を直観的に理解する機会がないです。
    ですから軽水炉のしくみのさわり、放射線の害あたりについては義務教育の中で時間を取って教育するべきでしたね。
    事件が起こってからニュースで解説するだけでは、前提知識のない人にとっては理解するのは骨でしょう。
    私も使用済み燃料棒がああいう形で保管されているということとかは初めて知りましたし。
    これからも原発との付き合いは続くのですから、そういうカリキュラムはぜひ取り入れて欲しいです。

    • 言っている事は正しいと思います。しかし、どれほど効果があるでしょうか?

      例えば、クレジットカードの現金化って商売があります。義務教育程度の数学を前提にすれば、これを利用しようとする人は存在せず、成り立たないはずです。しかし、現に成り立っています。

      義務教育の数学のおかげで、クレジットカードの現金化なんか利用しない、と考えるようになった人はたくさん居るはずです。しかし、いくら教えて「解らない人」は居なくならない。
      医療機関の受診拒否がもし本当なら、医学部を卒業できるような人にすら、その「解らない人」が居るかもしれません。

      そして、そういう「解らない人」が他の「解らない人」を巻き込みながら騒動を大きくするわけです。

      親コメント
  • by clay (41656) on 2011年04月14日 19時06分 (#1936628) 日記

    ここで [srad.jp]書きましたが、
    線量を無視してとにかく放射能が怖いと言うのは、
    迷信や長年をかけて刷り込まれた思想のようなものと思います。

    これらの迷信(とこのスレッドでは表現します)は、自分の知らないものや、
    過去に触れたり経験したことが無いため生ずる恐怖が原因と思います。

    私は仕事柄、実際に放射線源を扱った経験があるが故に、この迷信を信じなくて済んでいます。
    しかし、このような機会の無かった方にとって、理解できない故の恐怖があるのでしょう。
    放射線に対して冷静になっている私でも、放射能以外の自分が知らない事象に関しては、
    必要以上の恐怖を感じることも良くありますから。

    従って、恐怖を無くすには実際に放射線に触れてみる・体感するのがてっとり早いと思われます。
    特に、初等教育で放射線に触れる実験を行えば、
    必ずしも危険では無いと思ってくくれるのでは無いでしょうか?
    放射性物質を扱うのは、現在の風潮では困難でしょうが、
    自然の放射線やカリウム40などの放射能を測定すれば、
    自然界というか、自自身も放射線を発しており、
    闇雲に怖がる必要は無いと「実感して貰える」ことを期待します。
    (ただ線量が低いので定量的に測れる測定器が安価にあるかは不明ですが)

    低線量の放射性物質が手に入るなら、線量が距離の逆自乗に比例するとか、
    遮蔽板の効果など、教科書に書いてあることが間違っていないことが
    確認できるとなお良いのですが、、、、、、、、

    客観性に基づいた科学知識により迷信を改めてきた事象は
    過去に多く見られておりますが、非常に時間がかかるのも確かです。

    •  dodongaです。

       ココ [srad.jp]でも書きましたが、公表されている数字に対して
       理解が追い付いていないのでしょう。m/μ/T etc。

       いっそ、
       放射能(ベクレル):日焼け装置のライトの強さ
       放射線(シ~ベル):日焼け装置に入っている時の肌に当たっている光の強さ
       被爆量     :アナタがどれだけ陽に焼けたかの黒さ

       ここまで噛み砕いておけば、実感わくのではないかと思っている今日この頃。

      --
      閑話休題
      親コメント
      • by clay (41656) on 2011年04月16日 16時22分 (#1937762) 日記

        >シ〜ベル
        では無くシーベルトです、飴屋 [nobel.co.jp]か菓子屋 [cybele.co.jp]と間違えてませんか?

        一応、当方まじめな議論をしたくて書いております。
        ポリシーだとおっしゃってますが、コミュニケーションにはそれ相応のTPOがあり、
        “〜”だの “W”を多用されると、コイツは真面目に議論する気は無いのか?と思ってしまいます。
        (当方おもおか発言も大好きですが、これもTPOと内容次第でしょう)

        また、シーベルトしかりですが、もう少し調べかつ自分の意図が伝わるよう
        工夫してから発言されてはいかがでしょうか?
        人間誰しも勘違いや思い違い等はありますが、
        ここ [srad.jp]やここ [srad.jp]やここ [srad.jp]等で
        ツッコミを入れられていたり、他者から意味不明ととられかねない発言をしている方から

        >ここまで噛み砕いておけば
        とおっしゃられても、説得力に欠けます。

        貴殿に対するいじめの様なマイナスモデの嵐も不愉快ですが、
        貴殿を擁護する気にはなれないのも事実です。

        --
        以上、無粋な忠告でした。

        親コメント
  • また、万一被曝しても、病原体のように
    放射線源が身体の中で増殖しないので、
    感染するという事はありません。

    // と言えば、なんとなく分かってくれそうな?

  • どっちが怖い? (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2011年04月14日 19時44分 (#1936667)
    以前のストーリーでも思ってちょっと書いたけど、今クラス(数万TBq)ってどれくらい危険なのか。

    世の中には色々な発ガン性物質や蓄積性の毒物があって被害を及ぼしている。
    ぱっと思いつくのが水俣病の有機水銀とかアスベストとか。
    たとえば水俣病の場合、1940年代から少しずつ見られるようになり50年代に問題となり58年に漁獲が禁止、68年にようやく排水が止まり、73年に汚泥除去や魚の処分を行う事が決まり、90年に汚泥除去が完了、97年に魚介類の安全が確認された。汚染の影響が出てから除去まで実に4-50年。
    イタイイタイ病の場合も、問題が明るみになったのは50年代、汚染の除去は79年になってから始まり、今も続いている。除去だけでも30年以上、発生から見れば50年以上。
    アスベストの場合、古くから危険性を指摘する研究などあったようだが、広く認識され対応が始まったのが70年代、しかしその後も一部使用は続き、2005年にようやく規制が強化される。そして今後2020-40年にかけて建築解体などで廃棄がピークを迎えると予想されている。対策に30年、破棄に60年以上といったところ。

    さて、今回の汚染はこれらに比べてどうなのだろうか。水銀、カドミウム、アスベストと比較して放射性ヨウ素、放射性セシウムの危険性はどれほどか。
    そういった比較をしないと実感できないのではないだろうか。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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